JP3464694B2 - 充電装置および充電制御回路 - Google Patents
充電装置および充電制御回路Info
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Description
られたバッテリを充電する充電装置に関するものであ
る。近年、データを保全するために、バックアップ用の
バッテリを備えた電子計算機が増加している。このよう
な用途では、鉛蓄電池を連続トリクル充電で使用する場
合が多い。しかし、鉛蓄電池は過充電に弱いため、充電
方式や環境温度などの使用条件によってはバッテリの寿
命が短くなることがある。このような場合には、バッテ
リを頻繁に交換する必要が生じ、利用者の費用負担が大
きくなる。このため、バッテリを過不足なく充電し、バ
ッテリの寿命を十分に活用することが可能な充電方式が
必要とされている。
子計算機の電源装置の構成例を示す。図13において、
電源装置は、フィルタ201とサーキットブレーカ20
2とを介して交流電源をAC/DC変換部203に入力
して直流に変換し、得られた直流電源をDC/DC変換
部204を介して負荷205に供給するとともに、充電
回路210に供給し、内部に備えられたバッテリ101
の充電を行う構成となっている。
は、交流電源のオン/オフに応じて、AC/DC変換部
203とDC/DC変換部204と充電回路210との
動作を制御する構成となっている。図13において、充
電回路210は、交流電圧が印加されている状態では、
上述した電源制御部206からの指示に応じてトランジ
スタ212がオフ状態となり、AC/DC変換部203
からの直流電流の供給を受けて、定電圧回路213,定
電流回路214およびダイオード215を介してバッテ
リ101を充電する。一方、交流電圧がオフの状態で
は、逆に上述したトランジスタ212がオン状態とな
り、ダイオード216を介してバッテリ101からの放
電電流をDC/DC変換部204を介して負荷205に
供給する構成となっている。
流回路214を介して鉛蓄電池211を充電する構成の
充電回路210は、充電電流を特に制御する必要がな
く、簡易な構成で充電回路210を実現できることか
ら、ラップトップコンピュータなどによく用いられてい
る。なぜなら、この構成の充電回路210を用いた場合
には、バッテリ101の端子間電圧が低い状態では定電
流でバッテリ101が充電され、その後、バッテリ10
1が満充電に近づくと、バッテリ101のインピーダン
スの増大に伴って、微小電流によるトリクル充電に自動
的に切り替わり、バッテリ101を常に満充電に保って
おくことができるからである。
路を用いた場合には、電源装置に交流電圧が印加されて
いる限り、バッテリ101はトリクル充電される。した
がって、トリクル充電時の充電電流がバッテリ101の
自己放電電流を上回っていると、バッテリ101は過充
電状態となってしまう。このため、従来は、トリクル充
電時の充電電流がほぼ自己放電による放電電流と等しく
なるように、充電回路210の各部の容量などを設計し
ていた。
身の温度に大きく依存するから、設計時に想定した環境
温度と異なる温度で使用した場合などには、トリクル充
電時の充電電流が放電電流を上回ってしまい、鉛蓄電池
の寿命を縮めてしまう可能性があった。一方、トリクル
充電による過充電を防ぐための技法として、特開平2−
70239号公報『無人車の自動充電方法』で開示され
た技術がある。
鉛蓄電池に流れ込む充電電流および鉛蓄電池の端子間電
圧を監視し、充電電流が所定の閾値以下となったとき
に、鉛蓄電池が満充電状態になったと判断して充電を停
止し、鉛蓄電池の端子間電圧が所定の閾値以下となった
ときに充電を再開するものである。このように、鉛蓄電
池の充電状態に応じて充電を停止/再開することにより
過充電を防ぐとともに、鉛蓄電池をほぼ満充電状態に保
つことが可能である。
電電流は例えば1mA程度の微小な電流であるため、この
ような微小電流を高精度で測定することは非常に困難で
ある。また、この技法においては、鉛蓄電池の動作特性
の温度依存性が考慮されていない。このため、上述した
技法を適用した場合においても、充電電流の測定誤差の
ために、あるいは、バッテリを使用する環境の違いによ
る充電電流の差異のために、過充電状態を見過ごしてし
まう可能性があった。
満充電に近い状態に保つ充電装置を提供することを目的
とする。
る充電装置の原理構成を示す。請求項1の発明は、電源
入力に応じて、定電圧・定電流によりバッテリ101を
充電する充電手段102を備え、電源入力が停止したと
きにはバッテリ101からの放電電流を負荷に供給する
バッテリ101のための充電装置において、充電手段の
動作の停止および再開を指示する充電制御手段111
と、バッテリ101の温度を測定する温度測定手段11
5と、バッテリ101の充電電流が、温度測定手段11
5による測定結果に応じた基準電流値を下回ったことを
検出する電流検出手段113と、電流検出手段113に
よる検出結果に応じて計時動作を開始し、所定時間の経
過後に、充電制御手段111に停止を指示する計時手段
114とを備えたことを特徴とする。
原理構成を示す。請求項2の発明は、電源入力に応じ
て、定電圧・定電流によりバッテリ101を充電する充
電手段102を備え、電源入力が停止したときにはバッ
テリ101からの放電電流を負荷に供給するバッテリ1
01のための充電装置において、充電手段102の動作
の停止および再開を指示する充電制御手段111と、バ
ッテリ101の温度を測定する温度測定手段115と、
バッテリ101の充電電流と温度測定手段115による
測定値に応じた基準電流値とを比較し、充電電流が基準
電流値を下回ったときに、充電制御手段に停止を指示す
る電流比較手段116とを備えたことを特徴とする。
電圧・定電流によりバッテリ101を充電する充電手段
102を備え、電源入力が停止したときにはバッテリ1
01からの放電電流を負荷に供給するバッテリ101の
ための充電装置において、充電手段102の動作の停止
および再開を指示する充電制御手段111と、バッテリ
101の温度を測定する温度測定手段115と、充電制
御手段111による停止指示の出力に応じて計時動作を
開始し、温度測定手段115による測定結果に応じた停
止時間の経過後に充電制御手段111に再開を指示する
計時手段114とを備えたことを特徴とする。
電流によりバッテリを充電する充電手段を備え、電源入
力が停止したときにはバッテリからの放電電流を負荷に
供給するバッテリのための充電装置において、充電手段
の動作の停止および再開を指示する充電制御手段と、バ
ッテリの端子間電圧と、所定の基準電圧値とを比較し、
端子間電圧が基準電圧値に達したときに、バッテリの満
充電状態を検出したとして、充電制御手段に停止を指示
する充電検出手段とバッテリの温度を測定する温度測定
手段と、充電制御手段による停止指示の出力に応じて計
時動作を開始し、温度測定手段による測定結果に応じた
停止時間の経過後に充電制御手段に再開を指示する計時
手段とを備えたことを特徴とする。
原理構成を示す。請求項5の発明は、電源入力に応じ
て、定電圧・定電流によりバッテリ101を充電する充
電手段102を備え、交流電源の入力が停止したときに
はバッテリ101からの放電電流を負荷に供給するバッ
テリ101のための充電装置において、充電手段102
の動作の停止および再開を指示する充電制御手段111
を備え、充電制御手段111が、負荷の動作状態に応じ
て停止および再開を指示することを特徴とする。
電圧・定電流によりバッテリを充電する充電手段と、バ
ッテリの温度を測定する温度測定手段と、バッテリの充
電電流が、温度測定手段による測定結果に応じた基準電
流値を下回ったことを検出する電流検出手段とを備えた
充電装置であって、電源入力が停止したときにはバッテ
リからの放電電流を負荷に供給するバッテリのための充
電装置を、制御する充電制御回路において、電流検出手
段による検出結果に応じて計時動作を開始するとともに
所定時間の経過後に充電動作の停止を指示する計時手段
の停止指示に応じて、充電手段の動作を停止させること
を特徴とする。
電圧・定電流によりバッテリを充電する充電手段を備え
た充電装置であって、電源入力が停止したときにはバッ
テリからの放電電流を負荷に供給するバッテリのための
充電装置を、制御する充電制御回路において、バッテリ
の温度を測定する温度測定手段による測定値に応じた基
準電流値とバッテリの充電電流とを比較し、充電電流が
基準電流値を下回ったときに、充電動作の停止を指示す
る電流比較手段の停止指示に応じて、充電手段の動作を
停止させることを特徴とする。
電圧・定電流によりバッテリを充電する充電手段を備え
た充電装置であって、電源入力が停止したときにはバッ
テリからの放電電流を負荷に供給するバッテリのための
充電装置を、制御する充電制御回路において、充電手段
の動作の停止および再開を指示する充電制御手段を有
し、充電制御手段による停止指示の出力に応じて計時動
作を開始し、バッテリの温度を測定する温度測定手段に
よる測定結果に応じた停止時間の経過後に充電制御手段
に再開を指示する計時手段の再開指示に応じて、充電制
御手段は充電手段に動作の再開を指示することを特徴と
する。
電圧・定電流によりバッテリを充電する充電手段と、バ
ッテリの温度を測定する温度測定手段と、バッテリの端
子間電圧と、所定の基準電圧値とを比較して、前期端子
間電圧が基準電圧値に達したときに、バッテリの満充電
状態を検出したとして、停止を指示する充電検出手段と
を備えた充電装置であって、電源入力が停止したときに
はバッテリからの放電電流を負荷に供給するバッテリの
ための充電装置を、制御する充電制御回路において、充
電手段の動作の停止および再開を指示する充電制御手段
を有し、充電制御手段による停止指示の出力に応じて計
時動作を開始するとともに、バッテリの温度を測定する
温度測定手段による測定結果に応じた停止時間の経過後
に充電動作の再開を指示する計時手段の再開指示に応じ
て、充電制御手段は、充電手段の動作を再開させること
を特徴とする。
定電圧・定電流によりバッテリを充電する充電手段を備
え、交流電源の入力が停止したときにはバッテリからの
放電電流を負荷に供給するバッテリのための充電装置に
おいて、充電手段の動作の停止および再開を指示する充
電制御手段を有し、充電制御手段は、負荷の動作状態に
応じて充電手段の動作の停止および再開を指示すること
を特徴とする。
り、充電手段102を制御することにより、バッテリ1
01を間欠的に充電する。このようにして、充電を休止
する期間を設けてバッテリ101の過充電状態を解除す
ることができ、その後、充電を再開することにより、バ
ッテリ101を満充電に近い状態に保持することができ
る。
を下回る充電電流を検出してから、計時手段114に設
定された時間が経過したときに、充電制御手段111に
より充電手段102を停止するので、上述した基準電流
値として、トリクル充電時の微小電流よりも大きい電流
値を用いることができる。これにより、電流検出手段1
13は、充電電流の測定誤差にかかわらず、計時動作の
基準となる時点を確実に検出することができる。
充電する場合には、充電電流は単調に減少するから、充
電電流が上述した基準電流値を下回ってから、所定の時
間後にバッテリ101が満充電となることが予想でき
る。したがって、計時手段114に適切な時間を設定す
れば、電流検出手段113と計時手段114との組み合
わせにより、バッテリ101が満充電となる時点を確実
に検出することができる。
段115による測定値に応じた基準電流を用いて計時動
作の開始点を検出することにより、バッテリ101の特
性の温度依存性を考慮して満充電となる時点を正確に検
出し、充電手段102を制御することが可能である。請
求項2の発明は、電流比較手段116が、温度測定手段
115による測定値に応じた基準電流を下回る充電電流
を検出することにより、バッテリ101の特性の温度依
存性を考慮してバッテリ101の充電状態を正確に評価
し、満充電となる時点で充電手段102を停止すること
ができる。
指示に応じて充電制御手段111が動作することによ
り、充電動作が停止されてから所定の時間後に充電動作
を再開することができる。更に、温度測定手段115に
よる測定結果に応じて停止時間を調整することにより、
温度による放電電流の変動に応じて、充電の停止期間を
変更することができるので、バッテリ101を常に満充
電に近い状態に保持することができる。
指示に応じて充電制御手段が充電手段の動作を停止する
ことにより、バッテリが満充電となったときに、充電手
段を停止することができる。その後、計時手段からの指
示に応じて充電制御手段が動作することにより、充電動
作が停止されてから所定の時間後に充電動作を再開する
ことができる。更に、温度測定手段による測定結果に応
じて、停止時間を調整することにより、温度による放電
電流の変動に応じて、充電の停止期間を変更することが
できるので、バッテリを定電流で過不足なく充電するこ
とが可能である。
のときにバッテリ101を充電し、負荷103が稼働状
態でないときには、バッテリ101の充電を停止してお
くことができる。請求項6の発明では、電流検出手段1
13が、温度測定手段115による測定値に応じた基準
電流を用いて計時動作の開始点を検出することにより、
バッテリ101の特性の温度依存性を考慮して満充電と
なる時点を正確に検出し、充電手段102による充電動
作の停止および再開を制御することが可能である。
が、温度測定手段115による測定値に応じた基準電流
を下回る充電電流を検出することにより、バッテリ10
1の特性の温度依存性を考慮してバッテリ101の充電
状態を正確に評価することができる。したがって、上述
した電流比較手段116による停止指示により、満充電
となる時点で充電手段102を停止することができる。
の指示に応じて、充電制御手段111が充電手段102
の動作を再開させることにより、充電動作が停止されて
から、温度測定手段115による測定結果に応じて調整
された停止時間の経過後に充電動作を再開することがで
きる。これにより、温度による放電電流の変動に応じ
て、充電の停止期間を変更することができるので、バッ
テリ101を常に満充電に近い状態に保持することがで
きる。
からの指示に応じて充電制御手段111が充電手段10
2の動作を停止することにより、バッテリ101が満充
電となったときに、充電手段102を停止することがで
きる。その後、計時手段117からの指示に応じて充電
制御手段111が動作することにより、充電動作が停止
されてから、温度測定手段115による測定結果に応じ
て調整された停止時間の経過後に充電動作を再開するこ
とができる。これにより、温度による放電電流の変動に
応じて、充電の停止期間を変更することができるので、
バッテリ101を定電流で過不足なく充電することが可
能である。
1により、負荷103が稼働状態のときに充電手段10
2を動作させてバッテリ101を充電し、負荷103が
稼働状態でないときには、充電手段102を停止させて
バッテリ101の充電を停止しておくことができる。
て詳細に説明する。図4に、本発明を適用する充電装置
の構成例を示す。なお、図4において、図13に示した
電源装置の各部と同一のものについては、同じ符号を付
して示した。図4において、充電装置は、図13に示し
た充電回路210に電流検出回路220とタイマ231
と充電制御部232とを付加し、電流検出回路220に
よる検出結果に応じて充電制御部232がタイマ231
を起動し、このタイマ231からの通知に応じて、充電
制御部232が定電圧回路213および定電流回路21
4からなる充電手段102の動作を制御する構成となっ
ている。
手段113に相当するものであり、抵抗221による電
圧降下を増幅器222が増幅し、この増幅器222の出
力と電圧生成部223からの基準電圧Vf1 とを比較器2
24が比較した結果を検出結果として充電制御部232
に送出する構成となっている。ここで、上述したよう
に、定電圧・定電流で鉛蓄電池を充電した場合の充電電
流は、図5に示すように、鉛蓄電池の端子間電圧が所定
の値V1となるまで一定の値icを取り、その後、鉛蓄電池
のインピーダンスの増大に応じて単調に減少し、満充電
となったのちは1mA程度の微小電流となる(図5におい
て、点線で示した)。
の動作特性によるものであるから、充電電流が所定の値
(例えば50mA)を下回った時点を検出すれば、その時
点から所定の時間が経過した時点に、バッテリが満充電
になると推定することができる。この場合は、上述した
電圧生成部223は、トリクル充電時の充電電流よりも
大きい電流値(例えば50mA)に相当する電圧値を基準
電圧Vf1 として生成して比較器224に入力し、比較器
224は、増幅器222の出力が基準電圧Vf1 を下回っ
たときに論理“1”を出力して、該当する電流を検出し
た旨を示す構成とすればよい。
111に相当するものであり、該当する電流を検出した
旨の検出結果の入力に応じて、所定の時間T1をタイマ2
31にセットするとともにこのタイマ231を起動し、
タイマ231から時間T1が経過した旨の通知を受けたと
きに、定電圧回路213および定電流回路214の動作
の停止を指示する構成とすればよい。
1を制御することにより、計時手段114機能を果たす
構成となっている。上述した時間T1としては、図5に示
すように、充電電流が上述した閾値Vf1 に相当する電流
値ithからトリクル充電時の微小電流itrまで変化する
のに要する時間に相当する値を設定すればよい。
る検出結果に応じて、充電制御部232とタイマ231
とが動作することにより、充電電流の値と経過時間との
組み合わせで満充電となる時刻を推定し、バッテリ10
1の充電を停止することができるから、バッテリ101
が過充電状態となることを防ぐこと可能となる。この場
合は、図5に実線で示したように、充電電流が電流値i
thとなってから時間T1が経過したときに、充電電流の電
流値は『0』となる。
確に検出することが可能であり、また、図5に示したよ
うに、この付近では、充電電流の変化が急峻であること
から、電流検出回路220により、該当する時点を高精
度かつ確実に検出することが可能である。したがって、
満充電となる時点を高精度に推定し、確実に検出するこ
とができる。
電制御部232は、別の時間T2をタイマ231にセット
するとともに再びタイマ231を起動し、このタイマ2
31からの時間T2の経過を示す通知に応じて、充電制御
部232が定電圧回路213および定電流回路214の
動作の再開を指示する。これにより、充電制御部232
とタイマ231とによって計時手段117の機能を実現
し、充電を停止してから所定の時間の経過後にバッテリ
101の充電を再開することができる。
101の自己放電によって端子間電圧が満充電時の95
%程度まで低下するのに要する時間を設定すれば、バッ
テリ101をほぼ満充電の状態に保つことができる。上
述したようにして、バッテリ101を間欠的に充電する
ことにより、バッテリ101をほぼ満充電状態に保つと
ともに、過充電を防ぐことが可能である。
ように、常に満充電としておくことはできないが、バッ
テリの容量の95%程度まで充電されていれば、通常の
用途では十分である。一方、この技法によれば、過充電
を確実に防ぐことができるから、バッテリの寿命を十分
に活用することを可能とする効果があり、これにより、
バッテリの交換回数を削減し、利用者の費用負担を軽減
することができる。
・再開を制御することにより、バッテリの動作環境をも
考慮して、より確実に過充電を防ぐことができる。図6
に、本発明にかかわる充電装置の実施形態を示す。図6
において、充電装置は、図4に示した充電装置のタイマ
231に代えて、電圧検出回路240と温度測定部25
0とを付加し、温度測定部250による測定値に応じ
て、電流検出回路220および電圧検出回路240で用
いる基準電圧Vf1, Vf2を変更する構成となっている。ま
た、充電制御部232は、電流検出回路220および電
圧検出回路240による検出結果に応じて、定電圧回路
213および定電流回路214の動作を制御する構成と
なっている。
8に相当するものであり、比較器241により、バッテ
リ101の端子間電圧と電圧生成部242からの基準電
圧Vf2 と比較し、端子間電圧が基準電圧Vf2 を下回った
ときに論理“1”を出力して、充電制御部232に送出
する構成となっている。この電圧検出回路240におい
て、上述した電圧生成部242の一端は接地されてお
り、他端から基準電圧Vf2 を出力して比較器241に入
力する構成となっている。また、この電圧生成部242
の接地点には、温度測定部250による測定結果に対応
する電圧値が印加されており、この接地点の電位を変動
させることにより、基準電圧Vf2 の値を変動させる構成
となっている。
23の接地点にも上述した温度測定部250の出力が印
加されており、同様にして、上述した基準電圧Vf1 の値
を変動させる構成となっている。また、図6において、
温度測定部250は、温度測定手段115に相当するも
のであり、サーミスタ251の出力と所定の基準電圧Vf
3 との差を差動増幅器252によって増幅し、この差動
増幅器252の出力を電流検出回路220および電圧検
出回路240に送出する構成となっている。
の室温(摂氏20度程度)におけるサーミスタ251の
出力電圧に相当する電圧値を設定すればよい。また、上
述した電圧検出回路240の電圧生成部242は、接地
点に0Vの電位が印加された状態では、基準電圧Vf2 と
して、例えば、通常の室温において満充電の95%に相
当する端子間電圧の値を生成すればよい。
23は、接地点に0Vの電位が印加された状態では、基
準電圧Vf1 として、例えば、通常の室温におけるトリク
ル充電時の充電電流itrに相当する電圧値を生成すれば
よい。この場合は、バッテリ101の温度の上昇に応じ
て、差動増幅器252の出力電圧は単調に低下し、これ
に伴って基準電圧Vf1, Vf2はともに増大する。一方、バ
ッテリ101の温度の低下に応じて差動増幅器252の
出力電圧は上昇するから、これに応じて基準電圧Vf1, V
f2は逆に低下する。
圧検出回路240により、電流比較手段116および電
圧比較手段118の機能をそれぞれ果たすことにより、
バッテリ101の温度の変動により、トリクル充電時の
充電電流値および満充電と判断できる端子間電圧が変動
した場合においても、満充電となった時点および再充電
が必要となった時点をそれぞれ確実に検出することが可
能である。
時の充電電流を検出した旨の検出結果の入力に応じて、
定電圧回路213および定電流回路214の動作の停止
を指示し、端子間電圧が低下した旨の検出結果の入力に
応じて、定電圧回路213および定電流回路214の動
作の再開を指示すればよい。このように、バッテリ10
1の動作特性の温度依存性を考慮して、電流検出回路2
20および電圧検出回路240による充電検出および放
電検出のための閾値を変更することにより、様々な環境
に適応して、バッテリ101の充電動作を適切に制御す
ることが可能となる。これにより、バッテリの使用環境
にかかわらず、常に、バッテリを満充電に近い状態に保
つとともに、過充電を確実に防ぐことができるから、バ
ッテリの寿命を十分に活用することが可能となる。
となる時点および再充電を開始すべき時点を推定するこ
ともできる。図7に、本発明にかかわる充電装置の別実
施例構成図を示す。図7において、充電装置は、図4に
示した充電装置に上述した温度測定部250を付加し、
充電制御部232が、この温度測定部250の出力に応
じて、タイマ231に設定する時間T2の値を変更する構
成となっている。
電流検出回路220の電圧生成部223の接地点に温度
測定部250の出力電圧を印加し、温度測定部250に
よる測定結果に応じて、基準電圧Vf1 を変動させる構成
となっている。この場合は、上述した電圧生成部223
は、接地点の電位が0Vである状態で、通常の室温にお
いて満充電となる時点を推定する際の基準となる電流値
(50mA)に相当する電圧Vbsを基準電圧Vf1 として生
成すればよい。
て推定の基準となる電流値を変動させることにより、バ
ッテリ101の温度による充電電流の変化を考慮しなが
ら、満充電となる時点を推定することができるから、バ
ッテリの使用環境にかかわらず、推定された時点で充電
を停止することにより、確実に過充電を防ぐことが可能
である。
50によってバッテリ101の温度が通常の室温よりも
高い旨が通知された場合は時間T2を短縮し、逆に、温度
が低い旨が通知された場合には時間T2を延長すればよ
い。例えば、基準となる時間T0に、温度測定部250の
出力値に所定の定数cを乗じたものを加算した値を時間
T2とすればよい。
応じて、充電を再開する時刻を調整することができるか
ら、バッテリ101を常に満充電に近い状態に保つこと
が可能である。また、タイマ231と充電制御部232
とによって、充電の停止および再開を大まかに制御する
こともできる。
例を示す。図8に示した充電装置は、図13に示した従
来の充電回路210にタイマ231と充電制御部232
とを付加し、タイマ231からの通知に応じて、充電制
御部232が定電圧回路213および定電流回路214
の動作の停止および再開を指示する構成となっている。
231からの通知に応じて、このタイマ231に充電時
間T3と停止時間T2とを交互に設定すればよい。例えば、
図5に示した充電電流の変化に基づいて、バッテリ10
1を満充電状態まで充電するために要する時間を予め求
めておき、この値を充電時間T3として設定すればよい。
また、タイマ231に予め充電/停止切換時間T4を設定
しておき、タイマ231からの通知に応じて、充電制御
部232が充電の停止および再開を交互に指示する構成
としてもよい。
31とで充電制御手段111を形成し、単純に定期的に
充電の停止および再開を繰り返す構成とした場合は、充
電装置を非常に簡易な回路構成で実現することができ
る。また、この場合は、バッテリ101の充電状態を検
出していないから過充電そのものを確実に防ぐことはで
きないが、定期的に充電を停止することにより過充電状
態を解除することができ、また、定期的に充電すること
により、バッテリ101をほぼ満充電状態に保っておく
ことができる。
の充電を行う構成としてもよい。図9に、本発明にかか
わる充電装置の別実施例構成図を示す。図9において充
電装置は、図13に示した従来の充電回路210に充電
制御部232を付加し、負荷103に備えられた電源ス
イッチの状態を示す電源状態信号に応じて、充電制御部
232が定電圧回路213および定電流回路214の動
作の停止および再開を指示する構成となっている。
状態信号によって負荷103の電源スイッチがオフ状態
である旨が示されたときに、定電圧回路213および定
電流回路214に対して動作の停止を指示し、負荷10
3が稼働状態である旨が示されたときに動作の再開を指
示すればよい。このように、電源状態信号に応じて充電
制御部232が定電圧回路213および定電流回路21
4の動作を制御することにより、請求項7で述べた充電
制御手段111の機能を実現し、負荷103の動作状態
に応じて充電の停止および再開を制御することができ
る。
ときにのみバッテリ101が充電されるので、ラップト
ップコンピュータなどの電源プラグをコンセントに差し
込んだまま放置しておいても、バッテリ101が過充電
状態のまま放置されることはない。また、この場合は、
充電制御部232は電源状態信号に応じて単純な動作を
行えばよいので、充電装置を簡易な構成で実現すること
ができる。
に、従来の充電回路210の充電経路にスイッチを付加
し、上述した電源状態信号に応じて、このスイッチをオ
ン・オフすることにより、充電動作の停止および再開を
制御してもよい。ところで、バッテリを定電流回路21
4のみで充電する場合には、充電動作の停止および再開
を制御することが不可欠である。
のみで充電する場合について説明する。図10に、本発
明を適用する充電装置の構成例を示す。図10において
充電装置は、図13に示した従来の充電回路210から
定電圧回路213を除去し、代わりにタイマ231と充
電制御部232と電圧検出回路240とを付加し、この
電圧検出回路240による検出結果とタイマ231から
の通知とに応じて、充電制御部232が定電流回路21
4の動作を制御する構成となっている。
成部242は、基準電圧Vf2 としてバッテリ101の満
充電状態に相当する電圧値Vmを生成し、比較器241
は、バッテリ101の端子間電圧が基準電圧Vf2 に達し
たときに論理“1”を出力して充電制御部232に通知
すればよい。また、この通知に応じて充電制御部232
は充電制御手段111として動作し、充電手段104に
相当する定電流回路214に充電動作の停止を指示する
とともに、タイマ231に所定の時間T2を設定して起動
し、このタイマ231からの通知に応じて、定電流回路
214に充電動作の再開を指示すればよい。
しては、図4に示した例と同様に、バッテリ101の端
子間電圧が充電を開始するべき値(例えば満充電時の9
5%)まで低下するのに要する時間を設定すればよい。
この場合は、図11に点線で示すように、定電流imがバ
ッテリ101に流入するので、これに応じて、図11に
太い実線で示すように、充電を開始すると端子間電圧は
直線的に増大し、上述した電圧値Vmに達したときに、満
充電であると判断して即座に充電が停止される。その
後、時間T2が経過して、バッテリ101の自己放電によ
り端子間電圧が低下したときに、再び充電が開始され
る。
電検出手段112の機能を果たし、この電圧検出回路2
40からの通知に応じて充電制御部232が動作するこ
とにより、充電手段104に相当する定電流回路214
の動作を制御して、バッテリ101を過不足なく充電す
ることができる。このようにして定電流回路を制御する
ことにより、バッテリを常に満充電に近い状態に保つと
ともに、過充電を防ぐことができるから、バッテリの寿
命を十分に活用することが可能となり、利用者の費用負
担を軽減することができる。
を制御することにより、より確実に過充電を防ぐことが
できる。図12に、本発明を適用する充電装置の構成例
を示す。図14において充電装置は、図12に示した充
電装置に温度測定部250を付加し、温度測定部250
の出力に応じて、電圧検出回路240の基準電圧Vf2 を
変更するとともに、充電制御部232がタイマ231に
設定する時間T2の値を変更する構成となっている。
電圧検出回路240の電圧生成部242の接地点に温度
検出部250の出力を印加するとともに、この温度検出
部250の出力を充電制御部232に通知する構成とな
っている。また、充電制御部232は、図8に示した実
施例と同様に、温度測定部250によってバッテリ10
1の温度が通常の室温よりも高い旨が通知された場合は
時間T2を短縮し、逆に、温度が低い旨が通知された場合
には時間T2を延長すればよい。
放電電流の違いに応じて、充電を停止する時点および充
電を停止している期間の長さを調整することができる。
このようにして、バッテリの充電動作をバッテリの温度
に応じて制御することにより、過充電を確実に防ぐとと
もに、バッテリを常に満充電に近い状態に保つことが可
能となる。これにより、バッテリの動作環境にかかわら
ず、バッテリの寿命を十分に活用することができるか
ら、過酷な環境でコンピュータを利用する場合において
も、バッテリの交換回数を削減することができ、利用者
の費用負担を軽減することができる。
を間欠的に充電することにより、バッテリが過充電状態
で放置されることを防ぐととにも、満充電に近い状態に
保つことができるから、バッテリの寿命を十分に活用す
ることを可能とし、利用者の費用負担を軽減することが
できる。更に、バッテリの端子間電圧や充電電流および
温度を調べてバッテリの充電状態を評価し、この評価結
果に応じて充電動作の停止および再開を制御することに
より、バッテリの過充電を確実に防ぐとともに、満充電
に極めて近い状態に保つことが可能となる。
の組み合わせで検出することにより、電流値の測定誤差
にかかわらず、満充電状態を漏れなく検出することが可
能となる。
である。
す図である。
す図である。
ある。
である。
図である。
ある。
図である。
である。
変化を示す図である。
である。
装置の構成図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 電源入力に応じて、定電圧・定電流によ
りバッテリを充電する充電手段を備え、前記電源入力が
停止したときには前記バッテリからの放電電流を負荷に
供給する前記バッテリのための充電装置において、 前記充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制
御手段と、 前記バッテリの温度を測定する温度測定手段と、 前記バッテリの充電電流が、前記温度測定手段による測
定結果に応じた基準電流値を下回ったことを検出する電
流検出手段と、 前記電流検出手段による検出結果に応じて計時動作を開
始し、所定時間の経過後に、前記充電制御手段に停止を
指示する計時手段とを備えたことを特徴とする充電装
置。 - 【請求項2】 電源入力に応じて、定電圧・定電流によ
りバッテリを充電する充電手段を備え、前記電源入力が
停止したときには前記バッテリからの放電電流を負荷に
供給する前記バッテリのための充電装置において、 前記充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制
御手段と、 前記バッテリの温度を測定する温度測定手段と、 前記バッテリの充電電流と前記温度測定手段による測定
値に応じた基準電流値とを比較し、前記充電電流が前記
基準電流値を下回ったときに、前記充電制御手段に停止
を指示する電流比較手段と、 を備えたことを特徴とする充電装置。 - 【請求項3】 電源入力に応じて、定電圧・定電流によ
りバッテリを充電する充電手段を備え、前記電源入力が
停止したときには前記バッテリからの放電電流を負荷に
供給する前記バッテリのための充電装置において、 前記充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制
御手段と、 前記バッテリの温度を測定する温度測定手段と、 前記充電制御手段による停止指示の出力に応じて計時動
作を開始し、前記温度測定手段による測定結果に応じた
停止時間の経過後に前記充電制御手段に再開を指示する
計時手段とを備えたことを特徴とする充電装置。 - 【請求項4】 電源入力に応じて、定電流によりバッテ
リを充電する充電手段を備え、前記電源入力が停止した
ときには前記バッテリからの放電電流を負荷に供給する
前記バッテリのための充電装置において、 前記充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制
御手段と、 前記バッテリの端子間電圧と、所定の基準電圧値とを比
較し、前記端子間電圧が前記基準電圧値に達したとき
に、前記バッテリの満充電状態を検出したとして、前記
充電制御手段に停止を指示する充電検出手段とバッテリ
の温度を測定する温度測定手段と、 前記充電制御手段による停止指示の出力に応じて計時動
作を開始し、前記温度測定手段による測定結果に応じた
停止時間の経過後に前記充電制御手段に再開を指示する
計時手段とを備えたことを特徴とする充電装置。 - 【請求項5】 電源入力に応じて、定電圧・定電流によ
りバッテリを充電する充電手段を備え、前記交流電源の
入力が停止したときには前記バッテリからの放電電流を
負荷に供給する前記バッテリのための充電装置におい
て、 前記充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制
御手段を備え、 前記充電制御手段が、前記負荷の動作状態に応じて停止
および再開を指示することを特徴とする充電装置。 - 【請求項6】 電源入力に応じて、定電圧・定電流によ
りバッテリを充電する充電手段と、前記バッテリの温度
を測定する温度測定手段と、前記バッテリの充電電流
が、前記温度測定手段による測定結果に応じた基準電流
値を下回ったことを検出する電流検出手段とを備えた充
電装置であって、前記電源入力が停止したときには前記
バッテリからの放電電流を負荷に供給する前記バッテリ
のための前記充電装置を、制御する充電制御回路におい
て、 前記電流検出手段による検出結果に応じて計時動作を開
始するとともに所定時間の経過後に充電動作の停止を指
示する計時手段の前記停止指示に応じて、前記充電手段
の動作を停止させることを特徴とする充電制御回路。 - 【請求項7】 電源入力に応じて、定電圧・定電流によ
りバッテリを充電する充電手段を備えた充電装置であっ
て、前記電源入力が停止したときには前記バッテリから
の放電電流を負荷に供給する前記バッテリのための前記
充電装置を、制御する充電制御回路において、 前記バッテリの温度を測定する温度測定手段による測定
値に応じた基準電流値と前記バッテリの充電電流とを比
較し、前記充電電流が前記基準電流値を下回ったとき
に、充電動作の停止を指示する電流比較手段の前記停止
指示に応じて、前記充電手段の動作を停止させることを
特徴とする充電制御回路。 - 【請求項8】 電源入力に応じて、定電圧・定電流によ
りバッテリを充電する充電手段を備えた充電装置であっ
て、前記電源入力が停止したときには前記バッテリから
の放電電流を負荷に供給する前記バッテリのための前記
充電装置を、制御する充電制御回路において、 前記充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制
御手段を有し、 前記充電制御手段による停止指示の出力に応じて計時動
作を開始し、前記バッテリの温度を測定する前記温度測
定手段による測定結果に応じた停止時間の経過後に前記
充電制御手段に再開を指示する計時手段の前記再開指示
に応じて、前記充電制御手段は前記充電手段に動作の再
開を指示することを特徴とする充電制御回路。 - 【請求項9】 電源入力に応じて、定電圧・定電流によ
りバッテリを充電する充電手段と、前記バッテリの温度
を測定する温度測定手段と、前記バッテリの端子間電圧
と、所定の基準電圧値とを比較して、前期端子間電圧が
前記基準電圧値に達したときに、前記バッテリの満充電
状態を検出したとして、停止を指示する充電検出手段と
を備えた充電装置であって、前記電源入力が停止したと
きには前記バッテリからの放電電流を負荷に供給する前
記バッテリのための前記充電装置を、制御する充電制御
回路において、 前記充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制
御手段を有し、 前記充電制御手段による停止指示の出力に応じて計時動
作を開始するとともに、前記バッテリの温度を測定する
前記温度測定手段による測定結果に応じた停止時間の経
過後に充電動作の再開を指示する計時手段の前記再開指
示に応じて、前記充電制御手段は、前記充電手段の動作
を再開させることを特徴とする充電制御回路。 - 【請求項10】 電源入力に応じて、定電圧・定電流に
よりバッテリを充電する充電手段を備え、前記交流電源
の入力が停止したときには前記バッテリからの放電電流
を負荷に供給する前記バッテリのための充電装置におい
て、 前記充電手段の動作の停止および再開を指示する充電制
御手段を有し、 前記充電制御手段は、前記負荷の動作状態に応じて前記
充電手段の動作の停止および再開を指示することを特徴
とする充電制御回路。
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