JP3464296B2 - パレット治具 - Google Patents
パレット治具Info
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- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造装置の自動
組立ラインなどにおいて製作品(ワーク)の搬送及び位
置決めを行うパレット治具に関する。
組立ラインなどにおいて製作品(ワーク)の搬送及び位
置決めを行うパレット治具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動組立ラインで微小ワークを搬送する
には、複数のワークを搭載可能にしたボート(以下、
「パレット治具」という)が用いられる。このパレット
治具は、例えば、図5に示すように、板状のベース1に
ワークAより大きめのポケット3を設け、このポケット
3にワークを収容することで搬送を行う。また、搬送と
共に各ワークの位置決めを行う場合には、図6に示すよ
うなパレット治具を用いる。このパレット治具には横方
向に動く一体構造の位置決め板5と、前後方向に動く同
じく一体構造の位置決め板7とがベース9にガイドピン
11を介して摺動可能に設けられ、位置決め板5、7に
よってワークAをそれぞれ保持する複数の保持空間が構
成される。使用の際には、位置決め板5と位置決め板7
を開放状態にし、ワークAをこの開放空間に搭載した
後、両方の位置決め板5、7を閉じ、位置決め保持した
状態で搬送を行う。
には、複数のワークを搭載可能にしたボート(以下、
「パレット治具」という)が用いられる。このパレット
治具は、例えば、図5に示すように、板状のベース1に
ワークAより大きめのポケット3を設け、このポケット
3にワークを収容することで搬送を行う。また、搬送と
共に各ワークの位置決めを行う場合には、図6に示すよ
うなパレット治具を用いる。このパレット治具には横方
向に動く一体構造の位置決め板5と、前後方向に動く同
じく一体構造の位置決め板7とがベース9にガイドピン
11を介して摺動可能に設けられ、位置決め板5、7に
よってワークAをそれぞれ保持する複数の保持空間が構
成される。使用の際には、位置決め板5と位置決め板7
を開放状態にし、ワークAをこの開放空間に搭載した
後、両方の位置決め板5、7を閉じ、位置決め保持した
状態で搬送を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示したパレット治具では、ワークAとポケット3との間
に隙間があるため、正確な位置決めを必要とする自動組
立ラインでの搬送には不向きであり、更には搬送中にワ
ークAが飛び出す欠点があった。また、図6に示したパ
レット治具では、位置決め板5、7が一体構造のため、
一つのワークAが寸法不良であったり、傾いたりする
と、そのワークAの影響を受けて他の全てのワークAが
位置決めできなくなる欠点があった。そして、位置決め
板5、7は、ガイドピン11との摩擦力によりワークA
を保持するため、繰り返しの使用により磨耗が生じると
摩擦力が低下し、所定の間隙でワークAが締付けできな
くなり、ワークAの保持が不能となる虞れもあった。更
に、位置決め板5、7が設けられたパレット治具をハン
ダリフロー炉などの加熱工程に使用した場合では、位置
決め板5、7及びガイドピン11が熱変形し、位置決め
板5、7が動かなくなる問題も生じた。本発明は上記状
況に鑑みてなされたもので、寸法不良や傾いたワークの
影響によっても他のワークが位置決め不能とならず、温
度変化を受けても動作不良の生じることのないパレット
治具を提供し、搬送、位置決めの信頼性向上を図ること
を目的とする。
示したパレット治具では、ワークAとポケット3との間
に隙間があるため、正確な位置決めを必要とする自動組
立ラインでの搬送には不向きであり、更には搬送中にワ
ークAが飛び出す欠点があった。また、図6に示したパ
レット治具では、位置決め板5、7が一体構造のため、
一つのワークAが寸法不良であったり、傾いたりする
と、そのワークAの影響を受けて他の全てのワークAが
位置決めできなくなる欠点があった。そして、位置決め
板5、7は、ガイドピン11との摩擦力によりワークA
を保持するため、繰り返しの使用により磨耗が生じると
摩擦力が低下し、所定の間隙でワークAが締付けできな
くなり、ワークAの保持が不能となる虞れもあった。更
に、位置決め板5、7が設けられたパレット治具をハン
ダリフロー炉などの加熱工程に使用した場合では、位置
決め板5、7及びガイドピン11が熱変形し、位置決め
板5、7が動かなくなる問題も生じた。本発明は上記状
況に鑑みてなされたもので、寸法不良や傾いたワークの
影響によっても他のワークが位置決め不能とならず、温
度変化を受けても動作不良の生じることのないパレット
治具を提供し、搬送、位置決めの信頼性向上を図ること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るパレット治具の構成は、ワークを位置決
めして搬送を行うパレット治具であって、搭載される複
数のワークに対応した数の基準面を基準板に形成し、こ
の基準板をベースに固設し、基準面に対し接近離反して
この基準面とでワークの保持空間を構成する位置決め板
をベースに移動自在に設け、位置決め板を基準面側に付
勢する加圧ばねを位置決め板とベースとの間に配設し、
位置決め板を移動させるための開閉ピンと係合して同時
に複数の位置決め板を加圧ばねに抗して移動させ保持空
間を開放させるための開閉手段を位置決め板に形成した
ことを特徴とするものである。そして、パレット治具
は、加圧ばねに耐熱材料を使用することが好ましい。
の本発明に係るパレット治具の構成は、ワークを位置決
めして搬送を行うパレット治具であって、搭載される複
数のワークに対応した数の基準面を基準板に形成し、こ
の基準板をベースに固設し、基準面に対し接近離反して
この基準面とでワークの保持空間を構成する位置決め板
をベースに移動自在に設け、位置決め板を基準面側に付
勢する加圧ばねを位置決め板とベースとの間に配設し、
位置決め板を移動させるための開閉ピンと係合して同時
に複数の位置決め板を加圧ばねに抗して移動させ保持空
間を開放させるための開閉手段を位置決め板に形成した
ことを特徴とするものである。そして、パレット治具
は、加圧ばねに耐熱材料を使用することが好ましい。
【0005】
【作用】それぞれの基準面に対して接近離反自在に設け
られた位置決め板が加圧ばねで基準面側に付勢され、そ
れぞれのワークが基準面と位置決め板とで個別に保持さ
れ、一つのワークに寸法不良や傾きがあっても、その影
響が他のワークの位置決め動作に作用しなくなる。加圧
ばねが耐熱材料からなり、パレット治具が高温となる工
程に使用された際、繰り返しの温度変化を受けても加圧
ばねに変形や劣化が生じず、位置決め板の付勢動作が確
実となる。
られた位置決め板が加圧ばねで基準面側に付勢され、そ
れぞれのワークが基準面と位置決め板とで個別に保持さ
れ、一つのワークに寸法不良や傾きがあっても、その影
響が他のワークの位置決め動作に作用しなくなる。加圧
ばねが耐熱材料からなり、パレット治具が高温となる工
程に使用された際、繰り返しの温度変化を受けても加圧
ばねに変形や劣化が生じず、位置決め板の付勢動作が確
実となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係るパレット治具の好適な実
施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の
第一の実施例を示す斜視図で、ワーク搭載工程にパレッ
ト治具を用いたものであり、図2は図1の要部拡大図で
ある。矩形板状のベース21には基準板23が固定さ
れ、基準板23はワークAと接触する基準面25を備え
ている。基準面25は縦横の基準面が一組で構成され、
搭載されるワークAの数分、等間隔で配設される。ま
た、ベース21には横方向(矢印a方向)に動く位置決
め板27aと、前後方向(矢印b方向)に動く位置決め
板27bとが基準面25に対して接近離反可能に設けら
れ、位置決め板27a、27bはガイド溝29をガイド
ピン31に係合させて摺動自在となる。
施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の
第一の実施例を示す斜視図で、ワーク搭載工程にパレッ
ト治具を用いたものであり、図2は図1の要部拡大図で
ある。矩形板状のベース21には基準板23が固定さ
れ、基準板23はワークAと接触する基準面25を備え
ている。基準面25は縦横の基準面が一組で構成され、
搭載されるワークAの数分、等間隔で配設される。ま
た、ベース21には横方向(矢印a方向)に動く位置決
め板27aと、前後方向(矢印b方向)に動く位置決め
板27bとが基準面25に対して接近離反可能に設けら
れ、位置決め板27a、27bはガイド溝29をガイド
ピン31に係合させて摺動自在となる。
【0007】基準板23と位置決め板27aとの間には
ばね押さえ33で保持された加圧ばね35が配設され、
加圧ばね35は位置決め板27aを基準面25側へ付勢
する。また、ベース21と位置決め板27bとの間にも
ばね押さえ33で保持された加圧ばね35が配設され、
加圧ばね35は位置決め板27bを基準面25側へ付勢
する。従って、通常時には、ワークAの保持空間は閉じ
られた状態となる。位置決め板27a、27bには開閉
手段である開閉穴41が穿設され、開閉穴41は後述す
る開閉ピンと係合する。また、基準板23には基準穴4
3が穿設され、基準穴43は後述する位置決めピンと嵌
合する。ベース21、基準板23、位置決め板27a、
27b、加圧ばね35、開閉穴41、基準穴43を主な
部材又は部位としてパレット治具45が構成される。
ばね押さえ33で保持された加圧ばね35が配設され、
加圧ばね35は位置決め板27aを基準面25側へ付勢
する。また、ベース21と位置決め板27bとの間にも
ばね押さえ33で保持された加圧ばね35が配設され、
加圧ばね35は位置決め板27bを基準面25側へ付勢
する。従って、通常時には、ワークAの保持空間は閉じ
られた状態となる。位置決め板27a、27bには開閉
手段である開閉穴41が穿設され、開閉穴41は後述す
る開閉ピンと係合する。また、基準板23には基準穴4
3が穿設され、基準穴43は後述する位置決めピンと嵌
合する。ベース21、基準板23、位置決め板27a、
27b、加圧ばね35、開閉穴41、基準穴43を主な
部材又は部位としてパレット治具45が構成される。
【0008】このように構成されたパレット治具45
は、コンベア47で搬送される。コンベア47は、モー
タ49でベルト51が駆動される。コンベア47で構成
された搬送路にはストッパ53が設けられ、ストッパ5
3は前工程から搬送されて来たパレット治具45を所定
位置で停止させる。また、搬送路には横方向に摺動する
開閉杆55aと、前後方向に摺動する開閉杆55bが設
けられ、開閉杆55a、55bは開閉シリンダ57a、
57bにより駆動される。開閉杆55a、55bには複
数の開閉ピン59が設けられ、開閉ピン59は位置決め
板27a、27bに穿設された開閉穴41と係合する。
つまり、開閉穴41に開閉ピン59を係合した開閉杆5
5a、55bが開閉シリンダ57a、57bにより駆動
されることで、位置決め板27a、27bは加圧ばね3
5に抗して開かれる。なお、開閉手段は、開閉ピン59
と係合するものであれば、開閉穴41の他に、突起状の
ものであっても良い。
は、コンベア47で搬送される。コンベア47は、モー
タ49でベルト51が駆動される。コンベア47で構成
された搬送路にはストッパ53が設けられ、ストッパ5
3は前工程から搬送されて来たパレット治具45を所定
位置で停止させる。また、搬送路には横方向に摺動する
開閉杆55aと、前後方向に摺動する開閉杆55bが設
けられ、開閉杆55a、55bは開閉シリンダ57a、
57bにより駆動される。開閉杆55a、55bには複
数の開閉ピン59が設けられ、開閉ピン59は位置決め
板27a、27bに穿設された開閉穴41と係合する。
つまり、開閉穴41に開閉ピン59を係合した開閉杆5
5a、55bが開閉シリンダ57a、57bにより駆動
されることで、位置決め板27a、27bは加圧ばね3
5に抗して開かれる。なお、開閉手段は、開閉ピン59
と係合するものであれば、開閉穴41の他に、突起状の
ものであっても良い。
【0009】更に、搬送路にはリフタ61が設けられ、
リフタ61はパレット治具45を上昇させ、位置決めピ
ン63にパレット治具45の基準穴43を嵌合させる。
なお、ワークAは、トレー65によってコンベア47の
近傍に供給され、ロボット67によりパレット治具45
に搭載される。
リフタ61はパレット治具45を上昇させ、位置決めピ
ン63にパレット治具45の基準穴43を嵌合させる。
なお、ワークAは、トレー65によってコンベア47の
近傍に供給され、ロボット67によりパレット治具45
に搭載される。
【0010】次に、ワーク搭載工程におけるパレット治
具45の動作を説明する。先ず、モータ49が駆動され
てベルト51により前工程からパレット治具45が搬送
されて来る。すると、ストッパ53が動作してパレット
治具45を所定位置で停止させ、次いでリフタ61が動
作してパレット治具45を上昇させる。この際、位置決
めピン63と基準穴43が嵌合し、パレット治具45は
正規の位置に位置決めされる。また、同時に開閉ピン5
9と開閉穴41も係合する。そして、開閉シリンダ57
aが動作することで開閉杆55aを介して全ての位置決
め板27aが横方向に開くとともに、開閉シリンダ57
bが動作することで開閉杆55bを介して全ての位置決
め板27bが前後方向に開き、ワークAの保持空間が開
放し、ワークAの搭載が可能となる。
具45の動作を説明する。先ず、モータ49が駆動され
てベルト51により前工程からパレット治具45が搬送
されて来る。すると、ストッパ53が動作してパレット
治具45を所定位置で停止させ、次いでリフタ61が動
作してパレット治具45を上昇させる。この際、位置決
めピン63と基準穴43が嵌合し、パレット治具45は
正規の位置に位置決めされる。また、同時に開閉ピン5
9と開閉穴41も係合する。そして、開閉シリンダ57
aが動作することで開閉杆55aを介して全ての位置決
め板27aが横方向に開くとともに、開閉シリンダ57
bが動作することで開閉杆55bを介して全ての位置決
め板27bが前後方向に開き、ワークAの保持空間が開
放し、ワークAの搭載が可能となる。
【0011】次いで、ロボット67のハンド69がトレ
ー65上のワークAを吸着し、第一の保持空間へ載置す
る。同様にして最終の保持空間まで載置が完了すると、
開閉シリンダ57a、57bが元の位置に戻り、加圧ば
ね35の付勢力で位置決め板27a、27bはワークA
に押し付けられる。この結果、ワークAは、基準板23
と位置決め板27a、27bにより位置決めされ、且つ
保持される。リフタ61が戻り、パレット治具45が下
降すると、開閉ピン59と位置決めピン63が開閉穴4
1と基準穴43から抜け、次いでストッパ53が下降す
ることで、パレット治具45はベルト51により後工程
へ搬送される。
ー65上のワークAを吸着し、第一の保持空間へ載置す
る。同様にして最終の保持空間まで載置が完了すると、
開閉シリンダ57a、57bが元の位置に戻り、加圧ば
ね35の付勢力で位置決め板27a、27bはワークA
に押し付けられる。この結果、ワークAは、基準板23
と位置決め板27a、27bにより位置決めされ、且つ
保持される。リフタ61が戻り、パレット治具45が下
降すると、開閉ピン59と位置決めピン63が開閉穴4
1と基準穴43から抜け、次いでストッパ53が下降す
ることで、パレット治具45はベルト51により後工程
へ搬送される。
【0012】上述したパレット治具45によれば、それ
ぞれの基準面25に対して位置決め板27a、27bを
個々に設け、位置決め板27a、27bを加圧ばね35
で付勢し、それぞれのワークAを個別に保持するように
したので、ワークAに寸法不良や傾きがあってもその影
響により他のワークAが位置決め不能となることがな
く、搬送中の振動によりワークAが位置ずれ或いは飛び
出すことがない。なお、上述の実施例では、パレット治
具45にワークAを搭載する工程を例に説明したが、パ
レット治具45は、ワークAの上に更にワークを搭載し
たり、完成したワークをトレーに収納する工程などにも
勿論使用できる。
ぞれの基準面25に対して位置決め板27a、27bを
個々に設け、位置決め板27a、27bを加圧ばね35
で付勢し、それぞれのワークAを個別に保持するように
したので、ワークAに寸法不良や傾きがあってもその影
響により他のワークAが位置決め不能となることがな
く、搬送中の振動によりワークAが位置ずれ或いは飛び
出すことがない。なお、上述の実施例では、パレット治
具45にワークAを搭載する工程を例に説明したが、パ
レット治具45は、ワークAの上に更にワークを搭載し
たり、完成したワークをトレーに収納する工程などにも
勿論使用できる。
【0013】次に、本発明の第二の実施例を説明する。
図3は本発明の第二の実施例を示す斜視図で、ダイスボ
ンド及びワイヤボンドを行う工程にパレット治具を用い
たものであり、図4は図3の要部拡大図である。なお、
図1、図2に示した部材又は部位と同一のものには同一
の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施例のパ
レット治具71は、加圧ばね73が耐熱材料からなる。
その他の部分は上述のパレット治具45と同様に構成さ
れる。耐熱材料としては、ばね鋼(SUP)、ばね用洋
白条(NSSR)の他、特に耐食・耐熱性に優れるチタ
ン合金、ばね用線材としても用いられるステンレス鋼
(SUS316、SUS631)などが好適となる。ま
た、加圧ばね73は、本実施例で図示したコイルばね形
式のもの以外に、板ばね形式、トーションバー形式のも
のであっても勿論よい。
図3は本発明の第二の実施例を示す斜視図で、ダイスボ
ンド及びワイヤボンドを行う工程にパレット治具を用い
たものであり、図4は図3の要部拡大図である。なお、
図1、図2に示した部材又は部位と同一のものには同一
の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施例のパ
レット治具71は、加圧ばね73が耐熱材料からなる。
その他の部分は上述のパレット治具45と同様に構成さ
れる。耐熱材料としては、ばね鋼(SUP)、ばね用洋
白条(NSSR)の他、特に耐食・耐熱性に優れるチタ
ン合金、ばね用線材としても用いられるステンレス鋼
(SUS316、SUS631)などが好適となる。ま
た、加圧ばね73は、本実施例で図示したコイルばね形
式のもの以外に、板ばね形式、トーションバー形式のも
のであっても勿論よい。
【0014】このように構成されたパレット治具71
は、ボンディング工程において、テーブル75上に搬送
される。テーブル75は、ネジ軸77とモータ79によ
り横方向に移動自在となる。テーブル75にはヒータ8
1が埋め込まれる。テーブル75の上方にはパレット治
具71の基準穴43と嵌合する位置決めピン63が設け
られる。テーブル75の上方にはコレット83が設けら
れ、コレット83はダイス85を吸着してワークAに装
着する。また、テーブル75の上方にはボンディングツ
ール87が設けられ、ボンディングツール87はダイス
ボンド完了後のダイス85とワークAとをボンディング
ワイヤ89で接続する。
は、ボンディング工程において、テーブル75上に搬送
される。テーブル75は、ネジ軸77とモータ79によ
り横方向に移動自在となる。テーブル75にはヒータ8
1が埋め込まれる。テーブル75の上方にはパレット治
具71の基準穴43と嵌合する位置決めピン63が設け
られる。テーブル75の上方にはコレット83が設けら
れ、コレット83はダイス85を吸着してワークAに装
着する。また、テーブル75の上方にはボンディングツ
ール87が設けられ、ボンディングツール87はダイス
ボンド完了後のダイス85とワークAとをボンディング
ワイヤ89で接続する。
【0015】次に、ボンディング工程におけるパレット
治具71の動作を説明する。パレット治具71が前工程
からテーブル75上に搬送されると、位置決めピン63
が下降し、基準穴43に嵌合してパレット治具71は正
規の位置へ位置決めされる。ヒータ81によりワークA
が所定の温度に達すると、コレット83がウエハー91
上のダイス85を吸着して一番目のワークAに装着す
る。一番目の装着が終わると、モータ79とネジ軸77
によりテーブル75が移動し、パレット治具71は1ピ
ッチ搬送される。
治具71の動作を説明する。パレット治具71が前工程
からテーブル75上に搬送されると、位置決めピン63
が下降し、基準穴43に嵌合してパレット治具71は正
規の位置へ位置決めされる。ヒータ81によりワークA
が所定の温度に達すると、コレット83がウエハー91
上のダイス85を吸着して一番目のワークAに装着す
る。一番目の装着が終わると、モータ79とネジ軸77
によりテーブル75が移動し、パレット治具71は1ピ
ッチ搬送される。
【0016】このようにして、順次、二番目、三番目と
ダイスボンドと搬送が行われる。一番目のワークAがワ
イヤボンド位置に到達すると、ボンディングツール87
が動作してボンディングワイヤ89を指定の本数接続す
る。全てのワークAのダイスボンド、ワイヤボンドが終
わると、位置決めピン63が上昇してパレット治具71
は開放され、次工程へ搬送される。パレット治具71が
搬送された後、モータ79が逆転してテーブル75は定
位置へ戻って停止し、待機状態となる。
ダイスボンドと搬送が行われる。一番目のワークAがワ
イヤボンド位置に到達すると、ボンディングツール87
が動作してボンディングワイヤ89を指定の本数接続す
る。全てのワークAのダイスボンド、ワイヤボンドが終
わると、位置決めピン63が上昇してパレット治具71
は開放され、次工程へ搬送される。パレット治具71が
搬送された後、モータ79が逆転してテーブル75は定
位置へ戻って停止し、待機状態となる。
【0017】上述のパレット治具71によれば、パレッ
ト治具45と同様、それぞれのワークAが確実に位置決
めされるので、ボンディング工程において、ワークAご
とに改めて位置決めする必要がなくなる。また、ワーク
Aはパレット治具71に加圧ばね73で密着しているの
で、熱伝導が少なく、温度上昇が早い。更に、加圧ばね
73は耐熱材料で製作されているので、繰り返しの温度
変化を受けても変形や劣化が生じない。この結果、確実
な搬送及び高精度な位置決めが行え、組立時間の短縮及
び品質の向上を図ることができる。
ト治具45と同様、それぞれのワークAが確実に位置決
めされるので、ボンディング工程において、ワークAご
とに改めて位置決めする必要がなくなる。また、ワーク
Aはパレット治具71に加圧ばね73で密着しているの
で、熱伝導が少なく、温度上昇が早い。更に、加圧ばね
73は耐熱材料で製作されているので、繰り返しの温度
変化を受けても変形や劣化が生じない。この結果、確実
な搬送及び高精度な位置決めが行え、組立時間の短縮及
び品質の向上を図ることができる。
【0018】なお、上述の二つの実施例では、二つの位
置決め板27a、27bを用い、ワークAを二方向から
挟持して位置決め保持したが、パレット治具45、71
は一つの位置決め板でワークAを位置決め保持すること
もできる。例えば、矩形状のワークAを位置決め保持す
る場合には、ワークAの対角線上の一方の角部を基準面
25に当て、他方の角部に直角基準面を有した位置決め
板を当接し、ワークAを対角線方向から挟持する如きで
ある。このような構造とすれば、一つの位置決め板の動
作で横方向と前後方向の位置決めが同時に行え、パレッ
ト治具を少ない部品点数で構成することができる。
置決め板27a、27bを用い、ワークAを二方向から
挟持して位置決め保持したが、パレット治具45、71
は一つの位置決め板でワークAを位置決め保持すること
もできる。例えば、矩形状のワークAを位置決め保持す
る場合には、ワークAの対角線上の一方の角部を基準面
25に当て、他方の角部に直角基準面を有した位置決め
板を当接し、ワークAを対角線方向から挟持する如きで
ある。このような構造とすれば、一つの位置決め板の動
作で横方向と前後方向の位置決めが同時に行え、パレッ
ト治具を少ない部品点数で構成することができる。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るパレット治具によれば、それぞれの基準面に対して設
けられた位置決め板を加圧ばねで付勢し、それぞれのワ
ークを個別に保持するようにしたので、ワークに寸法不
良や傾きがあってもその影響により他のワークが位置決
め不能となることがなく、搬送中の振動によりワークが
位置ずれ或いは飛び出すことがない。この結果、搬送、
位置決めの信頼性を著しく向上させることができる。ま
た、加圧ばねを耐熱材料で製作すれば、繰り返しの温度
変化を受けても変形や劣化がなく、高温工程にパレット
治具が使用された場合においても動作不良が生じず、確
実な搬送及び高精度な位置決めが行え、ワーク組立時間
の短縮及び品質の向上を図ることができる。
るパレット治具によれば、それぞれの基準面に対して設
けられた位置決め板を加圧ばねで付勢し、それぞれのワ
ークを個別に保持するようにしたので、ワークに寸法不
良や傾きがあってもその影響により他のワークが位置決
め不能となることがなく、搬送中の振動によりワークが
位置ずれ或いは飛び出すことがない。この結果、搬送、
位置決めの信頼性を著しく向上させることができる。ま
た、加圧ばねを耐熱材料で製作すれば、繰り返しの温度
変化を受けても変形や劣化がなく、高温工程にパレット
治具が使用された場合においても動作不良が生じず、確
実な搬送及び高精度な位置決めが行え、ワーク組立時間
の短縮及び品質の向上を図ることができる。
【図1】本発明の第一の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本発明の第二の実施例を示す斜視図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】従来のパレット治具の斜視図である。
【図6】従来のパレット治具の斜視図である。
21 ベース
23 基準板
25 基準面
27a、27b 位置決め板
35、73 加圧ばね
41 開閉穴(開閉手段)
45、71 パレット治具
59 開閉ピン
A ワーク
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 21/68
B23P 19/00 302
B23Q 7/00
Claims (2)
- 【請求項1】 ワークを位置決めして搬送を行うパレッ
ト治具であって、 搭載される複数のワークに対応した数の基準面を基準板
に形成し、該基準板をベースに固設し、前記基準面に対
し接近離反して該基準面とでワークの保持空間を構成す
る位置決め板を前記ベースに移動自在に設け、該位置決
め板を前記基準面側に付勢する加圧ばねを該位置決め板
とベースとの間に配設し、前記位置決め板を移動させる
ための開閉ピンと係合して同時に複数の前記位置決め板
を前記加圧ばねに抗して移動させ前記保持空間を開放さ
せるための開閉手段を該位置決め板に形成したことを特
徴とするパレット治具。 - 【請求項2】 矩形状のワークの隣接する二辺に当接す
る二つの面で前記基準面を構成し、該二つの面に対しそ
れぞれ接近離反して該二つの面とで前記ワークの保持空
間を構成する二つの位置決め板を前記基準面ごとに前記
ベースに移動自在に設けたことを特徴とする請求項1記
載のパレット治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32778594A JP3464296B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | パレット治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32778594A JP3464296B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | パレット治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08186163A JPH08186163A (ja) | 1996-07-16 |
JP3464296B2 true JP3464296B2 (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=18202962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32778594A Expired - Fee Related JP3464296B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | パレット治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3464296B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100441790B1 (ko) * | 2001-03-22 | 2004-07-27 | 에이에스엠 어쌤블리 오토메이션 리미티드 | 픽업 및 재치 장치와 그 방법 |
KR100550874B1 (ko) * | 2004-02-23 | 2006-02-10 | 삼성전기주식회사 | 자동 칩 적재 및 이송 장치 |
JP6251079B2 (ja) * | 2014-02-25 | 2017-12-20 | 東洋精密工業株式会社 | 階層型ワーククランプトレイ |
KR102289016B1 (ko) * | 2014-11-25 | 2021-08-11 | 세메스 주식회사 | 전자 부품 버퍼 장치 |
CN114046975A (zh) * | 2021-11-10 | 2022-02-15 | 日月光半导体制造股份有限公司 | 适用于ic承载盘的测试治具和测试方法 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP32778594A patent/JP3464296B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08186163A (ja) | 1996-07-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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