JP3456232B2 - 磁気記録媒体及びその読み取り方法 - Google Patents
磁気記録媒体及びその読み取り方法Info
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Description
磁性部で構成される磁気パターンを有する磁気記録媒体
であり、とくに情報データ及び真偽判別用データを含む
磁気パターンからなる磁気記録媒体及びその読み取り方
法に関する。
レジットカード、キャッシュカード、プリペイドカー
ド、定期券、回数券、入場券などがあり、例えばプリペ
イドカードなどに用いられているように、通常の情報を
記録する磁気データ記録部に加えて、別の磁気記録とし
て正規の磁気記録媒体であること、特定の磁気記録媒体
であることを識別するためのバーコード形態の識別パタ
ーンが設けられている。この識別パターンの例として
は、磁性インキを用いた磁性部のみや磁性インキを用い
た磁性部と非磁性インキを用いた非磁性部を1つ又はそ
れ以上の数で所定の配置に組み合わせたものがあり、磁
性部を「1」に、非磁性部を「0」に対応させることで
情報データが形成される。これを磁気センサーにより走
査し磁気出力を検出しデータの読み取りを行うものであ
る。とくに後者は、外観上の識別は不可能であるが、磁
気出力の読み取りにより情報データを得ることができる
ことから第三者による不正を防止することができる。と
ころが、この方式は磁気が簡単に読み取れてしまうた
め、安全性がそれほど高いとは言えない欠点があった。
からなる磁性部で構成される磁気バーコードとして、特
開平4−318322号公報、特開平4−318323
号公報、特開平4−321926号公報等に開示される
ように、二つの異なる磁気飽和特性を有する60Oe以
下の軟質磁性材料からなる磁性部を所定のパターンによ
り設けてなるものがある。磁界の強さに応じて磁性部の
値を得ることができるもので、読み取りに用いる磁気ヘ
ッドに印加されるバイアス電流を変化させることで、上
記磁性部の配置パターンが同じでも、2種類の出力信号
が得ることができる、情報量の多い、セキュリティの高
いシステムとして提案されている。
うな二つの異なる磁気飽和特性を有する軟質磁性材料か
らなる磁性部を設けてなるバーコードを有する磁気記録
媒体は、読み取り装置に取り付けられた読み取り用磁気
ヘッドに、それぞれ異なる二つのバイアス電流をかけて
出力波形を取り、これを計測するため、バイアス電流値
が読み取り装置によってばらつく場合があり、安定性に
乏しく読み取り信頼性に欠けるとする問題点があり、ま
た出力差を大きくするために磁気ヘッドに大きなバイア
ス電流を流す必要があることから、読み取り装置に負担
がかかる問題点を有していた。
らなる磁性部の磁気出力差から二つのデータ、例えば真
偽判定用データ及び情報データを容易に読み取ることが
でき、読み取り装置を簡易とすることができる磁気記録
媒体及びその読み取り方法を提供することを目的とす
る。
成するためになされた請求項1の発明は、針状結晶磁性
材料からなる磁性部と、針状結晶以外の形状磁気異方性
の弱い、且つ、保磁力が針状結晶磁性材料と同一若しく
は近い値を示すが外部磁場の有無による磁気出力レベル
が異なる磁性材料からなる磁性部と、から構成される磁
気パターンを基材面上に形成してなることを特徴とする
磁気記録媒体である。
0Oe以上であることをを特徴とする磁気記録媒体であ
る。
ード状であることを特徴とする磁気記録媒体である。
材の間に磁気記録層を設けてなることを特徴とする磁気
記録媒体である。
み取り出力が得られないダミー部を設けてなることを特
徴とする磁気記録媒体である。
の2倍以上の外部磁場でカード移動方向に配向せしめた
ことを特徴とする磁気記録媒体である。
層を設けたことを特徴とする磁気記録媒体である。
層を設けたことを特徴とする磁気記録媒体である。
性材料からなる磁性部と、針状結晶以外の形状磁気異方
性の弱い磁性材料からなる磁性部とから構成される磁気
パターンを所定強度の外部磁場をかけながら読み取り、
かつ外部磁場をかけないで残留磁化を読み取ることを特
徴とする情報記録媒体の読み取り方法である。
磁性材料からなる磁性部と、針状結晶以外の形状磁気異
方性の弱い磁性材料からなる磁性部とから構成される磁
気パターンに対して直流バイアス電流を印加して外部磁
場を発生させた状態で磁気ヘッドなどの磁気センサーに
よる磁性部からの出力信号と、外部磁場の無い状態で磁
気ヘッドなどの磁気センサーによる磁性部の残留磁束か
らの出力信号とをそれぞれ得ることができ、同一パター
ン内に記録された二つの情報を分別して得ることが可能
である。
は、上記したように読み取り時における外部磁場の形成
の有無により各磁性部の磁気出力を検出し、その磁気出
力差からそれぞれの信号を取り出し、二つの情報を分別
して得ることができる。
図1は本発明の磁気記録媒体の平面図であり、図2は図
1の磁気記録媒体のX−X線における断面図であり、図
3は他の実施例の磁気記録媒体の平面図であり、図4は
図3の磁気記録媒体のY−Y線における断面図であり、
図5は他の実施例の磁気記録媒体の断面図であり、図6
は本発明の磁気記録媒体に用いられる磁性材料の静電気
特性を示すヒステリシスループであり、図7は本発明の
磁気記録媒体に係るバイアス電流と再生出力電圧の関係
を示すヒステリシスループであり、図8は本発明の磁気
記録媒体の情報を読み取るための読み取り装置を示す模
式図であり、図9は本発明の磁気記録媒体に直流バイア
ス電流をかけ、外部磁場を印加した状態の出力波形を示
す波形図であり、図10は本発明の磁気記録媒体に外部
磁場を印加しない状態での残留磁束出力波形を示す波形
図である。
材に磁気パターン が形成され、この磁気パターンは矩
形状のバーからなる磁性部で構成される。図2の本発明
の磁気記録媒体1の断面図に示されるように、基材2上
に磁気パターン10からなる磁気記録層3、保護層4が
順次積層した構成であり、必要に応じて磁気データ記録
層5や磁気記録層3を隠蔽する隠蔽層6が磁気記録層3
と保護層4との間に設けることができる。
ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチ
レン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂類、天
然樹脂、紙、合成紙、金属、セラッミクスなどを単独ま
たは組み合わせた複合体として用いることができる。ま
た、その形状もカード状あるいはシート状、フィルム状
など用途に応じて選択でき、さらに用途に応じて要求さ
れる物性、例えば強度、剛性、隠蔽性、光不透過性等を
考慮し、上記材料から適宜選択することができる。
らなる磁性部7、8を矩形状のバーとして、予め設定し
た信号を表すようにそれぞれ配置され、磁気パターン1
0が形成される。この実施例では磁性部7、8を矩形状
のバーからなるバーコードの形態であるが、その形状に
ついては丸形状、三角形状など他のパターン形状、或い
は文字、マークなどとすることもでき、また異なる形態
の磁気パターンとすることもできる。
り、また磁性部8は針状結晶以外の形状磁気異方性の弱
い磁性材料からなる。すなわち、本発明の基本的原理は
図6に表されるように、針状結晶からなる磁性材料Aと
それ以外の球形若しくは多面体のような磁性材料Bの形
状磁気異方性の強さ、または角形比δr/δsの違いか
ら生じる静磁気特性BH曲線の差を利用し、保磁力が同
一若しくは近い値を示す磁性材料であっても、外部磁場
の有無による磁気出力レベルが大きく異なることから、
この磁気出力を読み取りそれぞれの情報を識別して得る
ことが可能となるものである。
においては保磁力は60Oe以上の磁性材料であり、針
状結晶磁性材料は無配向であっても形状異方性から角形
比δr/δsが0.4程度あるのに対し、針状結晶以外
の球形若しくは多面体、或いは不定形のような形状異方
性の乏しい硬質磁性材料は、角形比δr/δsが0.1
〜0.2程度である。図6の磁性材料Aは保磁力250
Oe針状結晶磁性体γ−ヘマタイトであり、磁性材料B
は保磁力250Oeの球形結晶磁性体マグネタイトあ
る。この磁性材料A、Bは保磁力がほぼ等しく、飽和磁
束密度Bmを等しくなるようにした場合には、初期磁化
曲線もほぼ等しい状態であるが、磁界を弱くしていき0
とした時の磁束密度の値、すなわち残留磁束密度は大き
く異なり、磁性材料Aが磁性材料Bに比較して大きくな
っている。
うに直流バイアス電流をかけ、外部磁場を印加させた状
態から外部磁場を印加しない状態としたときの磁気出力
のヒステリシスにも現れており、とくに外部磁場が印加
されていない状態では磁性材料Aが磁性材料Bに比較し
て再生出力電圧が大きくなっているように、外部磁場の
有無によって2種類の異なる磁気特性を有する磁性材料
からなる磁性部は磁気出力の差を生じる。
を有する磁性材料をそれぞれ磁性部に用いて記録する情
報に基づき、基材上に配置したものである。磁気記録層
3上の磁性部7を磁性材料Aにより形成し、また磁性部
8は磁性材料Bにより形成している。
針状結晶の硬質磁性材料は、γ−ヘマタイト(γ−Fe
2 O3 )、コバルト被着−γ−ヘマタイト(Co−γ−
Fe 2 O3 )、等の各種硬質フェライト、マグネタイト
(Fe3 O4 )、二酸化クロム(CrO2 )及びFe、
Co、Fe−Co等の金属若しくは合金が使用でき、角
形比δr/δs>0.4であるものがより好ましい。ま
た、針状結晶以外の球形若しくは多面体、或いは不定形
のような形状異方性の乏しい硬質磁性材料には、球形若
しくはキュービック形のマグネタイト(Fe 3 O4 )、
粉砕処理した上記各種針状結晶磁性材料を用いることが
できる。
磁性インキ化され、基材上などの形成面に塗布又は印刷
により設けられる。上記バインダはブチラール樹脂、ビ
ニル系樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂、ウ
レタン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、ア
クリル樹脂、スチレン・マレイン酸共重合体樹脂アルキ
ッド樹脂などの樹脂溶液単独または混合物からなる。な
お、この磁性インキには必要に応じて界面活性剤、着色
剤、安定剤などが添加される。上記磁性インキを用いて
オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法
などの印刷方法から適宜選択され、磁性部7、8が形成
される。
部7、8を外部からの擦れや傷に対して保護するもので
あり、例えばヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
ルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、デンプ
ン、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリメタクリル酸
メチル・ポリメタクリル酸エチルなどのメタクリル樹脂
の単独または共重合物、ポリスチレン、アクリル−スチ
レン共重合物、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、クロ
マン樹脂、ABS樹脂、ニトロセルロース等の樹脂或い
はフッソ系樹脂、ケイ素系樹脂を混入させた樹脂をその
まま、或いはトルエン、キシレン等の溶剤に溶解又は分
散させたものをスピンコート法、ロールコート法、ナイ
フエッジ法、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法など塗布・印刷方法を用いて、厚さ1〜5
μm程度に保護層4を形成する。また熱硬化型樹脂、紫
外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂などの硬化型樹脂、
或いはインキ化したものなどが使用可能である。
できないように隠蔽するために隠蔽層6を設けることも
でき、通常磁気記録層3と保護層4の間に形成される。
隠蔽層6は、隠蔽性の高いインキ、例えばAg、Cr、
Al、Zn、Sn、Pb、Cu、Bi、Ge、In等の
非磁性金属粉末をバインダー溶液中に分散したインキ、
或いはカーボンブラックや二酸化チタンなどの黒色や白
色の無機顔料からなるインキを用いて所定の膜厚にスピ
ンコート法、ロールコート法、ナイフエッジ法、オフセ
ット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法など塗
布・印刷方法により形成される。
録媒体1の磁気記録層3は基材2の一部、或いは全面な
ど任意の位置、大きさに設けることができる。使用する
用途に応じて、その配置位置、大きさを適宜設定するこ
とが可能である。
すように情報記録用に磁気データ記録層5を設けること
ができる。これは通常磁気カード、磁気記録シートなど
の磁気記録媒体に用いられているものであり、Fe、C
o、Ni、γ−Fe2 O3 、Co被着γ−Fe2 O3 、
Fe3 O4 、Fe−Cr、Fe−Co、CrO2 、Co
−Cr、Co−Ni、MnAl、Baフェライト、Sr
フェライトなどの公知の磁性材料からなる微粒子を適当
な、例えばブチラール樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロ
ース系樹脂、アクリル樹脂、スチレン・マレイン酸共重
合体樹脂など、樹脂またはインキビヒクル中に分散混合
してなる混合物を磁性インキとして基材2に周知のロー
ルコート法、ナイフエッジ法、グラビア印刷法、スクリ
ーン印刷法などの塗布、印刷方法により形成する。な
お、磁気データ記録層5は基材2の一部或いは全面など
任意の位置、サイズに設けることができる。
は、バイアス電流をかけ外部磁場を印加させて読み取れ
る状態の第1の情報と外部磁場を印加することなく残留
磁化で読み取れる状態の第2の情報の二つがあり、磁性
部7と磁性部8を形成する磁性材料をそれぞれ60Oe
以上の保磁力を有する針状結晶磁性材料と60Oe以上
の保磁力を有する針状結晶以外の球形若しくは多面体、
或いは不定形のような形状異方性の乏しい磁性材料と
し、第1の情報を磁性部7と磁性部8で構成し、また第
2の情報を磁性部8で構成されるように配置し、磁気パ
ターン10を形成するものである。
8と同じ箇所に非磁性材料からなるダミー部9を設けて
もよい。これによればダミー部9は磁気出力がないた
め、磁性部7、磁性部8で構成される磁気パターン10
からの情報の読み取りに影響を与えることなく、目視に
よる磁気パターン10の識別を困難とすることができ、
偽造防止効果が得られる。
について説明する。磁気記録層3の情報の読み取りは、
図8に示すように磁気ヘッド、ホール素子、磁気抵抗素
子などの磁気センサー11を上記したようにバーコード
状に設けてなる磁気パターン10に当接し磁気記録層3
上をスライドさせながら、磁気記録媒体から磁気出力を
電気出力として得る。すなわち磁気出力から電気出力に
変換する変換素子でもある。この磁気センサー11には
磁気記録層3に直流外部磁場を印加するためのバイアス
用直流電流回路12を接続してあり、磁気記録層3の読
み取り時にバイアス電流をかけて外部磁場を印加する場
合のデータIとバイアス電流をかけず外部磁場を印加し
ない場合のデータIIを得ることができる。図9に直流バ
イアス電流をかけて外部磁場を印加した状態のデータI
の出力波形を示し、図10に外部磁場を印加しない状態
でのデータIIの出力波形を示す。磁性部8に相当する部
分の外部磁場を印加しない状態での波形は、外部磁場を
印加した状態の波形に比べて小さい。なおこの実施例で
は、データIに示すようにバイアス電流をかけて外部磁
場を印加した状態で磁性部7、8がほぼ同じ磁気出力と
なるように合わせている。したがって、データIIがほぼ
同じ磁気出力となるように合わせることも可能である。
またデータI、データIIに磁気出力の存在しない箇所は
非磁性材料からなるダミー部9である。さらに磁気記録
層3に外部磁場を印加する場合の磁場は、磁性材料の保
磁力以上の値であればよいが、好ましくは保磁力の2倍
以上の外部磁場を印加すると安定した磁気読み取りを行
なうことができる。
接続し、得られた磁気出力を演算回路13に入力し、演
算回路13は読み取ったデータの表示14又は演算処理
によりデータIIの前後の磁性部の出力の差分をとり、磁
性部の種類を判別してもよく、データIと演算して必要
な情報のみを抽出15することもできる。さらに他の記
録情報手段、例えばOCR情報、光学バーコード情報、
カルラコード等の二次元コード情報、ホログラム情報、
磁気記録情報など、或いは読取装置(図示しない)に記
録された記録情報からの照合データを読み取り、これと
比較照合し、真偽判定16を行なってもよい。
対し印刷時に磁性体保磁力の2倍以上の外部磁場をか
け、磁気媒体1の走行方向、すなわち読み取り方向に配
向させておくと、残留磁束密度が高くなり、バイアス電
流をかけない場合の読み取りにおける磁気出力差を得や
すくすることができる。
はバイアス電流がある場合にその読み取り出力が合うよ
うな磁性部の設定条件としているが、実施例3にあるよ
うにバイアス電流がない場合の読み取り出力に磁性部を
合わせてもよく、その場合はバイアス電流をかけると針
状結晶以外の球形若しくは多面体、或いは不定形のよう
な形状異方性の弱い磁性材料からなる磁性部の出力値
が、針状結晶磁性材料からなる磁性部の出力値よりも大
きくなる。
詳細に説明する。
子油化社製 ユポ)上に、以下の組成からなる磁性イン
キAをテトロン250線の版を用いてスクリーン印刷法
により、0.5mm幅の磁気バーとして磁性部7を5μ
mの厚さに印刷形成した。 ○磁性インキA 350Oe γ−Fe2 O3 MX450 50重量部 (戸田工業社製 δr /δs =0.46) ポリエステル樹脂 (東洋紡社製 バイロン200) 30重量部 シクロヘキサノン 40重量部 ブチルセルソルブ 20重量部
テトロン250線の版を用いてスクリーン印刷法によ
り、0.5mm幅の磁気バーとして磁性部8を5μmの
厚さに印刷形成した。 ○磁性インキB 350Oe キュービック形Fe3 O4 TMB300 50重量部 (戸田工業社製 δr /δs =0.26) ポリエステル樹脂 (東洋紡社製 バイロン200) 30重量部 シクロヘキサノン 40重量部 ブチルセルソルブ 20重量部 さらに隠蔽層インキとしてUV STP 墨(T&K
TOKA社製)、保護層インキとしてUV Lカートン
OPニス(T&K TOKA社製)を順次オフセット印
刷し、隠蔽層6、保護層4を設け、図1の磁気記録媒体
1を作製した。
燥前に、1000ガウスの外部磁場で磁気記録媒体の走
行方向に配向させ、以後実施例1と同様に磁性部8、隠
蔽層6、保護層4を設け、磁気記録媒体を作製した。
T(帝人社製 U2W)上に、以下の組成からなる磁性
塗料をグラビア法により乾燥後の膜厚が10μmになる
ように設け、磁気データ記録層5とした。 ○磁性塗料 1750Oe BaO・6Fe2 O3 H−1000(同和鉱業社製) 100重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 VAGF (UCC社製) 15重量部 ポリウレタン樹脂 ニッポラン2301 (日本ポリウレタン社製) 30重量部 トルエン 40重量部 メチルエチルケトン 40重量部 メチルイソブチルケトン 10重量部
からなる磁性インキAを、テトロン250線の版を用い
てスクリーン印刷法により0.5mm幅の磁気バーとし
て磁性部7を5μmの厚さで印刷形成した。 ○磁性インキA 260Oe γ−Fe2 O3 HR280 50重量部 (マグノックス社製 δr/δs=0.54) ポリエステル樹脂 (東洋紡社製 バイロン200) 30重量部 シクロヘキサノン 40重量部 ブチルセルソルブ 20重量部
テトロン250線の版を用いてスクリーン印刷法によ
り、0.5mm幅の磁気バーとして磁性部8を5μmの
厚さに印刷形成した。 ○磁性インキB 230Oe 球形Fe3 O4 MAT222 100重量部 (戸田工業社製 δr /δs =0.22) ポリエステル樹脂 (東洋紡社製 バイロン200) 30重量部 シクロヘキサノン 40重量部 ブチルセルソルブ 20重量部
インキとして、SS6K マット911 墨をテトロン
250線の版を用いてスクリーン印刷法により、5μm
の厚さとなるように磁性部7、8と同一ライン状にダミ
ー部9を設け、インキの盛り量や表面形状からは識別し
にくい状態とした。さらにその上面に隠蔽層インキとし
て以下の組成からなるシルバーインキを350線の版を
用いてスクリーン印刷法により隠蔽層6を3μmの厚さ
に印刷形成し、保護層インキとしてUV LカートンO
Pニス(T&K TOKA社製)をオフセット印刷し、
保護層4を設け、図5の磁気記録媒体を作製した。
バイアス電流をかけ、外部磁場を印加した状態と外部磁
場を印加しない状態のときの磁気出力の結果及びその出
力比を表1に示す。
無しの状態で残留磁束を読み取った場合の出力比が2.
16であることから十分な出力差を有しており、磁性部
の種類の判別は可能である。また実施例2の磁気記録媒
体は、針状結晶磁性材料からなる磁性部を保磁力の2〜
3倍程度の配向用磁場をかけて配向したことにより、さ
らに大きな出力差を得られるようにしたものであり、出
力比は3.56で、磁性部の種類の判別を容易である。
無しの状態で残留磁束を読み取った場合の磁気出力を合
わせてなるものであり、この場合はバイアス電流をかけ
外部磁場を印加した状態での磁気出力に差を生じ、針状
結晶以外の形状異方性の弱い磁性材料からなる磁性部7
の方の出力が大きくなる。この実施例での出力比は1.
95あり、磁性部の識別は十分に可能である。
み取り方法は、基体上に設けられた針状結晶磁性材料か
らなる磁性部と、針状結晶以外の形状磁気異方性の弱い
磁性材料からなる磁性部とから構成される磁気パターン
に対して直流バイアス電流をかけて外部磁場を発生させ
た状態で磁気ヘッドなどの磁気センサーによる磁性部か
らの出力信号と、外部磁場の無い状態で磁気ヘッドなど
の磁気センサーによる磁性部の残留磁束からの出力信号
とがそれぞれ得られ、この磁性部の磁気出力差から同一
パターン内に記録された二つのデータ、例えば真偽判定
用データ及び情報データを容易に分別して読み取ること
ができ、通常の磁気センサーを用いたとしてもこの二つ
のデータを分別することは困難である。さらに複数のバ
イアス電流による外部磁場を印加する必要がないため、
読み取り装置を簡易とすることができる。
記録媒体の走行方向に配向させておくことにより、より
大きな磁気出力差を得ることができる。
の存在を知らせることがなく、さらにダミー部を設ける
ことにより、磁性部の外観からの読み取りを困難とする
ことができるなどの効果を奏する。
である。
ある。
である。
静電気特性を示すヒステリシスループである。
生出力電圧の関係を示すヒステリシスループである。
読み取り装置を示す模式図である。
け、外部磁場を印加した状態の出力波形を示す波形図で
ある。
い状態での残留磁束出力波形を示す波形図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 針状結晶磁性材料からなる磁性部と、針
状結晶以外の形状磁気異方性の弱い、且つ、保磁力が針
状結晶磁性材料と同一若しくは近い値を示すが外部磁場
の有無による磁気出力レベルが異なる磁性材料からなる
磁性部と、から構成される磁気パターンを基材面上に形
成してなることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 前記磁性材料の保磁力が60Oe以上で
あることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 前記磁気パターンがバーコード状である
ことを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項4】 前記磁気パターンと前記基材の間に磁気
記録層を設けてなることを特徴とする請求項1記載の磁
気記録媒体。 - 【請求項5】 前記磁気パターンに磁気読み取り出力が
得られないダミー部を設けてなることを特徴とする請求
項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項6】 前記磁気パターンを、保磁力の2倍以上
の外部磁場でカード移動方向に配向せしめたことを特徴
とする請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項7】 前記磁気パターン上に隠蔽層を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項8】 前記磁気パターン上に保護層を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項9】 基材面上に針状結晶磁性材料からなる磁
性部と、針状結晶以外の形状磁気異方性の弱い磁性材料
からなる磁性部とから構成される磁気パターンを所定強
度の外部磁場をかけながら読み取り、かつ外部磁場をか
けないで残留磁化を読み取ることを特徴とする磁気記録
媒体の読み取り方法。
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JP25822893A JP3456232B2 (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 磁気記録媒体及びその読み取り方法 |
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JP25822893A JP3456232B2 (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 磁気記録媒体及びその読み取り方法 |
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