JP3454215B2 - 車両用ドア - Google Patents
車両用ドアInfo
- Publication number
- JP3454215B2 JP3454215B2 JP36438499A JP36438499A JP3454215B2 JP 3454215 B2 JP3454215 B2 JP 3454215B2 JP 36438499 A JP36438499 A JP 36438499A JP 36438499 A JP36438499 A JP 36438499A JP 3454215 B2 JP3454215 B2 JP 3454215B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- panel
- inner panel
- door body
- vehicle door
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Seal Device For Vehicle (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアの構造
に関し、特にドア本体の上端でアウタパネルとインナパ
ネルとを連結することにより、ドア本体上部に取り付け
るドアサッシュの取付部を補強する構造に関する。
に関し、特にドア本体の上端でアウタパネルとインナパ
ネルとを連結することにより、ドア本体上部に取り付け
るドアサッシュの取付部を補強する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ドア5は、図8に示すように全周
の4分の3をヘミング加工により接合されたアウタパネ
ル51とインナパネル52からなるドア本体50と、下
部をこのドア本体50の前端と後端に接続され、上方に
角アーチ状に橋架されるドアサッシュ20と、該ドアサ
ッシュ20とドア本体50上部とで形成されるコーナ部
に設けられるコーナピース30とから構成されている。
特に、自動車の側面後部に設けられるリヤドアの上部
は、自動車ボデーBのリヤピラーが前方へ傾斜している
ため、このリヤドアの上部のドアサッシュ20の後部も
前方へ傾斜し、ドア本体50のベルトライン部とドアサ
ッシュ20の後部とにより三角形のコーナ部が形成さ
れ、このコーナ部にコーナピース30が設けられる。ま
た、リヤドアの後部の下部は、自動車ボデーBのホイー
ルハウスのために半円形に前方にえぐられている。
の4分の3をヘミング加工により接合されたアウタパネ
ル51とインナパネル52からなるドア本体50と、下
部をこのドア本体50の前端と後端に接続され、上方に
角アーチ状に橋架されるドアサッシュ20と、該ドアサ
ッシュ20とドア本体50上部とで形成されるコーナ部
に設けられるコーナピース30とから構成されている。
特に、自動車の側面後部に設けられるリヤドアの上部
は、自動車ボデーBのリヤピラーが前方へ傾斜している
ため、このリヤドアの上部のドアサッシュ20の後部も
前方へ傾斜し、ドア本体50のベルトライン部とドアサ
ッシュ20の後部とにより三角形のコーナ部が形成さ
れ、このコーナ部にコーナピース30が設けられる。ま
た、リヤドアの後部の下部は、自動車ボデーBのホイー
ルハウスのために半円形に前方にえぐられている。
【0003】そして、車両用ドア5は閉じたときに図6
に示すように、その全周にシール部材であるウエザース
トリップWによる反力を受けて、常に外側に押圧する力
Fが働く。この反力はドア本体50側では、ドア本体5
0の前側をヒンジHで、後側をドアロックLで強固に自
動車ボデーBに保持することによりボデー側に逃され
る。しかし、上部のドアサッシュ20側では、その前後
においてドア本体50に取り付けられている脚部で保持
するのみであるため、ドアサッシュ20には、この脚部
を支点にしてドアサッシュ20の上部を外側へ押圧する
モーメントが働き、ドアサッシュ20はドア本体50に
対して変形して反力を吸収する。
に示すように、その全周にシール部材であるウエザース
トリップWによる反力を受けて、常に外側に押圧する力
Fが働く。この反力はドア本体50側では、ドア本体5
0の前側をヒンジHで、後側をドアロックLで強固に自
動車ボデーBに保持することによりボデー側に逃され
る。しかし、上部のドアサッシュ20側では、その前後
においてドア本体50に取り付けられている脚部で保持
するのみであるため、ドアサッシュ20には、この脚部
を支点にしてドアサッシュ20の上部を外側へ押圧する
モーメントが働き、ドアサッシュ20はドア本体50に
対して変形して反力を吸収する。
【0004】このドアサッシュ20を外側へ押圧する力
Fに対して、リヤドアの前部では、ドアサッシュ20お
よびドア本体50の前端が上下に直線状のため、ドアサ
ッシュ20の前脚部21をドア本体50の内部に深く差
し込んで補強することができる。しかし、リヤドアの後
部では、前述したように、ドア本体50の下部が半円形
に前方にえぐられているため、ドアサッシュ20の後脚
部22をドア本体50に深く差し込むことができず、十
分に補強することが困難である。
Fに対して、リヤドアの前部では、ドアサッシュ20お
よびドア本体50の前端が上下に直線状のため、ドアサ
ッシュ20の前脚部21をドア本体50の内部に深く差
し込んで補強することができる。しかし、リヤドアの後
部では、前述したように、ドア本体50の下部が半円形
に前方にえぐられているため、ドアサッシュ20の後脚
部22をドア本体50に深く差し込むことができず、十
分に補強することが困難である。
【0005】一方、ドアの窓ガラスGは、ドアサッシュ
20の前脚部21とコーナピース30に設けたガイドフ
レーム31とにより前後を案内され、ドア本体50のア
ウタパネル51とインナパネル52の上端を開放した空
間のドアガラス開口部Dから出入りすることにより、上
下に開閉可能になっている。したがって、ドア本体50
の上部はドアガラス開口部Dにより、空間となっている
ため、補強することは難しい。
20の前脚部21とコーナピース30に設けたガイドフ
レーム31とにより前後を案内され、ドア本体50のア
ウタパネル51とインナパネル52の上端を開放した空
間のドアガラス開口部Dから出入りすることにより、上
下に開閉可能になっている。したがって、ドア本体50
の上部はドアガラス開口部Dにより、空間となっている
ため、補強することは難しい。
【0006】そこで、ドアサッシュ20の後部のドア本
体50への取り付けを強固なものとするため、従来は、
図9の断面図に示すように、アウタパネル51の上端部
にドアガラス開口部Dの前後方向に沿って補強パネル5
3を設けるとともに、窓ガラスGの摺動を案内するガイ
ドフレーム31を有するコーナピース30の下面に沿っ
て、補強パネル53とインナパネル52の間に橋渡しす
るZ字断面のブラケット60を設けて、このブラケット
60によりドア本体50のアウタパネル51側とインナ
パネル52側とを接続して、ドア本体50に対するドア
サッシュ20の取り付けを補強していた。
体50への取り付けを強固なものとするため、従来は、
図9の断面図に示すように、アウタパネル51の上端部
にドアガラス開口部Dの前後方向に沿って補強パネル5
3を設けるとともに、窓ガラスGの摺動を案内するガイ
ドフレーム31を有するコーナピース30の下面に沿っ
て、補強パネル53とインナパネル52の間に橋渡しす
るZ字断面のブラケット60を設けて、このブラケット
60によりドア本体50のアウタパネル51側とインナ
パネル52側とを接続して、ドア本体50に対するドア
サッシュ20の取り付けを補強していた。
【0007】すなわち、補強パネル53は、アウタパネ
ル51をインナパネル52に組み付ける前のアウタパネ
ル51単体のときに、アウタパネル51の上端のベルト
ライン部で、ベルトラインフランジ512を補強パネル
53の上端を挟み込むようにインナパネル52側下方に
180°折り曲げてヘミング加工したヘミングフランジ
511によりアウタパネル51と接続し、補強パネル5
3の下端をアウタパネル51の内側に向かって折曲し
て、アウタパネル51に接着剤Sを用いて接合すること
により、アウタパネル51の上部開口部を補強するよう
に取り付けられている。
ル51をインナパネル52に組み付ける前のアウタパネ
ル51単体のときに、アウタパネル51の上端のベルト
ライン部で、ベルトラインフランジ512を補強パネル
53の上端を挟み込むようにインナパネル52側下方に
180°折り曲げてヘミング加工したヘミングフランジ
511によりアウタパネル51と接続し、補強パネル5
3の下端をアウタパネル51の内側に向かって折曲し
て、アウタパネル51に接着剤Sを用いて接合すること
により、アウタパネル51の上部開口部を補強するよう
に取り付けられている。
【0008】一方、このドアガラス開口部Dのインナパ
ネル52側は、アウタパネル51の前記ベルトラインフ
ランジ512と略平行に上方へ向かう上部フランジ52
1をドア本体50の前後方向全体にわたって形成してい
る。そして、ドア本体50後方の前記コーナピース30
が取り付けられる部位において、Z字断面のブラケット
60の下方に折り曲げた下向きフランジ61を補強パネ
ル53の縦面にスポット溶接により取り付け、一方、上
方に折り曲げた上向きフランジ63をインナパネル52
の上部フランジ521にスポット溶接により取り付ける
ことにより、下向きフランジ61と上向きフランジ63
を接続する橋架部62により、アウタパネル51とイン
ナパネル52とをブラケット60により接続し、この上
にコーナピース30を介してドアサッシュ20をドア本
体50に取り付けている。
ネル52側は、アウタパネル51の前記ベルトラインフ
ランジ512と略平行に上方へ向かう上部フランジ52
1をドア本体50の前後方向全体にわたって形成してい
る。そして、ドア本体50後方の前記コーナピース30
が取り付けられる部位において、Z字断面のブラケット
60の下方に折り曲げた下向きフランジ61を補強パネ
ル53の縦面にスポット溶接により取り付け、一方、上
方に折り曲げた上向きフランジ63をインナパネル52
の上部フランジ521にスポット溶接により取り付ける
ことにより、下向きフランジ61と上向きフランジ63
を接続する橋架部62により、アウタパネル51とイン
ナパネル52とをブラケット60により接続し、この上
にコーナピース30を介してドアサッシュ20をドア本
体50に取り付けている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のドアサッシュ取付部の補強構造では、アウタパネ
ル51とインナパネル52とを接続するブラケット60
を別途必要とするため、部品点数が増加する。そのた
め、このブラケット60を成形するためのプレス型を必
要としたり、このブラケット60をドア本体50に組み
付けるための治具を備える必要があり、コストアップと
なる。また、このブラケット60の前後両側でアウタパ
ネル51とインナパネル52の間に、ドアサッシュ20
およびコーナピース30のガイドフレーム31を組み付
けているが、このガイドフレーム31などの厚み寸法に
対するアウタパネル51とインナパネル52との間隔の
寸法精度は、このブラケット60の下向きフランジ61
と上向きフランジ63との成形精度により決定し、この
ブラケット60の精度が不良の場合は、ガイドフレーム
31の取り付けががたついたりアウタパネル51とイン
ナパネル52の間に入らなくなるという品質上の問題が
ある。
従来のドアサッシュ取付部の補強構造では、アウタパネ
ル51とインナパネル52とを接続するブラケット60
を別途必要とするため、部品点数が増加する。そのた
め、このブラケット60を成形するためのプレス型を必
要としたり、このブラケット60をドア本体50に組み
付けるための治具を備える必要があり、コストアップと
なる。また、このブラケット60の前後両側でアウタパ
ネル51とインナパネル52の間に、ドアサッシュ20
およびコーナピース30のガイドフレーム31を組み付
けているが、このガイドフレーム31などの厚み寸法に
対するアウタパネル51とインナパネル52との間隔の
寸法精度は、このブラケット60の下向きフランジ61
と上向きフランジ63との成形精度により決定し、この
ブラケット60の精度が不良の場合は、ガイドフレーム
31の取り付けががたついたりアウタパネル51とイン
ナパネル52の間に入らなくなるという品質上の問題が
ある。
【0010】そこで、本発明は、かかる課題を解決すべ
く、部品点数が少なく、且つ、十分強度の得られるドア
サッシュ取付部を有する車両用ドアを提供することを目
的とする。
く、部品点数が少なく、且つ、十分強度の得られるドア
サッシュ取付部を有する車両用ドアを提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用ドア
は、アウタパネルとインナパネルとをその外周縁で結合
し、前記両パネルの上端を開放した空間を形成したドア
本体と、該ドア本体の上方に配置されてドア本体に接続
されたドアサッシュと、該ドアサッシュと前記ドア本体
とで形成されるコーナー部に設けられるコーナピースと
を備える車両用ドアであって、前記アウタパネルの上縁
内側に補強パネルを結合し、該補強パネルと前記インナ
パネルとを、前記コーナピースの下面に沿う部位で互い
に直接的に結合したことを特徴とする。よって、アウタ
パネルの上縁内側に設けた補強パネルと、インナパネル
とをコーナピースの下面に沿う部位で直接的に結合した
ので、結合用の別物部品を必要とせず、部品点数を削減
することができる。
は、アウタパネルとインナパネルとをその外周縁で結合
し、前記両パネルの上端を開放した空間を形成したドア
本体と、該ドア本体の上方に配置されてドア本体に接続
されたドアサッシュと、該ドアサッシュと前記ドア本体
とで形成されるコーナー部に設けられるコーナピースと
を備える車両用ドアであって、前記アウタパネルの上縁
内側に補強パネルを結合し、該補強パネルと前記インナ
パネルとを、前記コーナピースの下面に沿う部位で互い
に直接的に結合したことを特徴とする。よって、アウタ
パネルの上縁内側に設けた補強パネルと、インナパネル
とをコーナピースの下面に沿う部位で直接的に結合した
ので、結合用の別物部品を必要とせず、部品点数を削減
することができる。
【0012】また、本発明に係る車両用ドアは、前記コ
ーナピースの下面に沿う部位で、前記補強パネルと前記
インナパネルのいずれか一方を他方側に延出して、両パ
ネルを互いに直接的に結合したことを特徴とする。よっ
て、補強パネルまたはインナパネルのいずれか一方を他
方側に延出して、その一方をその他方に直接的に結合す
るので、アウタパネルとインナパネルの間隔精度は、い
ずれか一方のパネルの成形精度で決定できるので、ばら
つきが少なく、したがって、コーナピースに設けたガイ
ドフレームの組付性がよい。
ーナピースの下面に沿う部位で、前記補強パネルと前記
インナパネルのいずれか一方を他方側に延出して、両パ
ネルを互いに直接的に結合したことを特徴とする。よっ
て、補強パネルまたはインナパネルのいずれか一方を他
方側に延出して、その一方をその他方に直接的に結合す
るので、アウタパネルとインナパネルの間隔精度は、い
ずれか一方のパネルの成形精度で決定できるので、ばら
つきが少なく、したがって、コーナピースに設けたガイ
ドフレームの組付性がよい。
【0013】また、本発明に係る車両用ドアは、前記コ
ーナピースの下面に沿う部位で、前記補強パネルを前記
インナパネルに向かって折曲するとともに、前記インナ
パネルを前記補強パネルに向かって折曲して、両折曲部
を互いに直接的に結合することにより、前記コーナピー
スの下面を載置可能にしたことを特徴とする。よって、
補強パネル、インナパネルの両者から折曲部を相手方に
向かって折曲してそれら折曲部を互いに直接的に結合す
るので、結合するときに両パネルの間隔精度を治具によ
り規制すれば、ガイドフレームの組み付け精度を容易に
得ることができ、折曲部の精度は要求されないので、補
強パネルあるいはインナパネルの成型用プレス型を安価
に製作できる。
ーナピースの下面に沿う部位で、前記補強パネルを前記
インナパネルに向かって折曲するとともに、前記インナ
パネルを前記補強パネルに向かって折曲して、両折曲部
を互いに直接的に結合することにより、前記コーナピー
スの下面を載置可能にしたことを特徴とする。よって、
補強パネル、インナパネルの両者から折曲部を相手方に
向かって折曲してそれら折曲部を互いに直接的に結合す
るので、結合するときに両パネルの間隔精度を治具によ
り規制すれば、ガイドフレームの組み付け精度を容易に
得ることができ、折曲部の精度は要求されないので、補
強パネルあるいはインナパネルの成型用プレス型を安価
に製作できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両用ドアの
一実施の形態について図面を参照して以下に説明する。
本実施の形態の車両用ドアは、自動車ボデー側面後部の
リヤドアに適用されるものである。図1は、車両用ドア
の室内側からみた側面図であり、図2は、車両用ドアの
ドアベルトライン部の一般断面、図3は、図4のP−P
線に沿う断面図であり、図4は、ドア本体の後部の斜視
図である。図5は、図1のN−N線に沿う平面断面図で
ある。また、図6は、車両用ドアが自動車ボデーに閉じ
られた状態の正面断面図であり、図7は、車両用ドアの
平面図で、図6のQ矢視図である。なお、従来のドア本
体と基本的に変更のない部分は、従来技術で説明したも
のと同一の符号を付して説明する。また、前後方向や内
側、外側は、自動車の進行方向に向かう方向で説明を行
う。
一実施の形態について図面を参照して以下に説明する。
本実施の形態の車両用ドアは、自動車ボデー側面後部の
リヤドアに適用されるものである。図1は、車両用ドア
の室内側からみた側面図であり、図2は、車両用ドアの
ドアベルトライン部の一般断面、図3は、図4のP−P
線に沿う断面図であり、図4は、ドア本体の後部の斜視
図である。図5は、図1のN−N線に沿う平面断面図で
ある。また、図6は、車両用ドアが自動車ボデーに閉じ
られた状態の正面断面図であり、図7は、車両用ドアの
平面図で、図6のQ矢視図である。なお、従来のドア本
体と基本的に変更のない部分は、従来技術で説明したも
のと同一の符号を付して説明する。また、前後方向や内
側、外側は、自動車の進行方向に向かう方向で説明を行
う。
【0015】(構成)車両用ドア1は、従来の技術でも
説明したように、図1に示すように全周の4分の3をヘ
ミング加工により接合され、上端のベルトライン部10
0から窓ガラスGを出入り可能にしたアウタパネル11
とインナパネル12からなるドア本体10と、下部の前
後の脚部21、22をこのドア本体10のベルトライン
部100の前端と後端に接続され、上部をアーチ部23
で橋架されるドアサッシュ20と、該ドアサッシュ20
の後脚部22とドア本体10のベルトライン部100と
で形成されるコーナ部に設けられるコーナピース30と
から構成されている。(図1では、分かりやすいように
コーナピース30を分離して記載している。)特に、自
動車側面の後部に設けられるリヤドアとなる車両用ドア
1では、自動車ボデーBのリヤピラーが前方へ傾斜して
いることにより、この車両用ドア1の後部の上部、即
ち、ドアサッシュ20の上部も前方へ傾斜し、その結
果、ドアサッシュ20の後脚部22とドア本体10のベ
ルトライン部100とにより三角形のコーナー部が形成
され、このコーナ部を埋めるようにコーナピース30が
取り付けられる。また、リヤドアとなるドア本体10の
後部の下部は、自動車ボデーB側のホイールハウスのた
めに半円形状に前方にえぐられている。したがって、ド
ア本体10の前部が側面視で略直線を呈しているのに対
して、ドア本体10の後部は後方へ凸状に湾曲してい
る。
説明したように、図1に示すように全周の4分の3をヘ
ミング加工により接合され、上端のベルトライン部10
0から窓ガラスGを出入り可能にしたアウタパネル11
とインナパネル12からなるドア本体10と、下部の前
後の脚部21、22をこのドア本体10のベルトライン
部100の前端と後端に接続され、上部をアーチ部23
で橋架されるドアサッシュ20と、該ドアサッシュ20
の後脚部22とドア本体10のベルトライン部100と
で形成されるコーナ部に設けられるコーナピース30と
から構成されている。(図1では、分かりやすいように
コーナピース30を分離して記載している。)特に、自
動車側面の後部に設けられるリヤドアとなる車両用ドア
1では、自動車ボデーBのリヤピラーが前方へ傾斜して
いることにより、この車両用ドア1の後部の上部、即
ち、ドアサッシュ20の上部も前方へ傾斜し、その結
果、ドアサッシュ20の後脚部22とドア本体10のベ
ルトライン部100とにより三角形のコーナー部が形成
され、このコーナ部を埋めるようにコーナピース30が
取り付けられる。また、リヤドアとなるドア本体10の
後部の下部は、自動車ボデーB側のホイールハウスのた
めに半円形状に前方にえぐられている。したがって、ド
ア本体10の前部が側面視で略直線を呈しているのに対
して、ドア本体10の後部は後方へ凸状に湾曲してい
る。
【0016】一方、窓ガラスGが出入りするためにドア
本体10の上部のベルトライン100にはドアガラス開
口部Dが開口している。このドアガラス開口部Dにおけ
るアウタパネル11を補強するため、図2に示すように
アウタパネル11の上端のベルトラインフランジ112
をインナパネル12側下方に180°折り曲げてヘミン
グ加工したヘミングフランジ111により、ベルトライ
ンフランジ112に補強パネル13の上端を挟み込むよ
うにしてアウタパネル11と接続し、補強パネル13の
下端をアウタパネル11の内側に向かって折曲して、ア
ウタパネル11に接着剤Sを用いて接合している。そし
て、アウタパネル11の後部の前記コーナピース30が
取り付けられる部位において、補強パネル13の上部
は、図3の断面図及び図4の斜視図に示すように、その
前方のヘミングフランジ111から外れてインナパネル
12側に略水平に延出した橋架部(折曲部)133を一
体的に形成している。この橋架部133の後方の補強パ
ネル13の後端は、図5の平面断面図に示すようにイン
ナパネル12の後部にスポット溶接152により接合さ
れている。
本体10の上部のベルトライン100にはドアガラス開
口部Dが開口している。このドアガラス開口部Dにおけ
るアウタパネル11を補強するため、図2に示すように
アウタパネル11の上端のベルトラインフランジ112
をインナパネル12側下方に180°折り曲げてヘミン
グ加工したヘミングフランジ111により、ベルトライ
ンフランジ112に補強パネル13の上端を挟み込むよ
うにしてアウタパネル11と接続し、補強パネル13の
下端をアウタパネル11の内側に向かって折曲して、ア
ウタパネル11に接着剤Sを用いて接合している。そし
て、アウタパネル11の後部の前記コーナピース30が
取り付けられる部位において、補強パネル13の上部
は、図3の断面図及び図4の斜視図に示すように、その
前方のヘミングフランジ111から外れてインナパネル
12側に略水平に延出した橋架部(折曲部)133を一
体的に形成している。この橋架部133の後方の補強パ
ネル13の後端は、図5の平面断面図に示すようにイン
ナパネル12の後部にスポット溶接152により接合さ
れている。
【0017】一方、ドアガラス開口部Dのインナパネル
12側は、アウタパネル11の前記ベルトラインフラン
ジ112と略平行に上方へ向かう上部フランジ121を
ドア本体10の前後方向全体にわたって形成している。
そして、ドア本体10後部の前記コーナピース30が取
り付けられる部位において、上部フランジ121は、略
水平にアウタパネル11側に延出した折曲片(折曲部)
123を一体的に形成している。この折曲片123の後
方のインナパネル12は、図5の平面断面に示すよう
に、ドアサッシュ20の後脚部22を包み込むように保
持する。
12側は、アウタパネル11の前記ベルトラインフラン
ジ112と略平行に上方へ向かう上部フランジ121を
ドア本体10の前後方向全体にわたって形成している。
そして、ドア本体10後部の前記コーナピース30が取
り付けられる部位において、上部フランジ121は、略
水平にアウタパネル11側に延出した折曲片(折曲部)
123を一体的に形成している。この折曲片123の後
方のインナパネル12は、図5の平面断面に示すよう
に、ドアサッシュ20の後脚部22を包み込むように保
持する。
【0018】この補強パネル13の橋架部133と、イ
ンナパネル12の上部フランジ121に一体的に設けた
折曲片123とを重ね合わせてスポット溶接151、1
51することにより、補強パネル13とインナパネル1
2とを互いに直接的に結合する。このとき、アウタパネ
ル11のヘミングフランジ111とインナパネル12の
上部フランジ121とのドアガラス開口部Dにおける幅
方向の間隔を、治具により規制して精度よく結合する。
ンナパネル12の上部フランジ121に一体的に設けた
折曲片123とを重ね合わせてスポット溶接151、1
51することにより、補強パネル13とインナパネル1
2とを互いに直接的に結合する。このとき、アウタパネ
ル11のヘミングフランジ111とインナパネル12の
上部フランジ121とのドアガラス開口部Dにおける幅
方向の間隔を、治具により規制して精度よく結合する。
【0019】このドア本体10の上部前後にドアサッシ
ュ20の脚部21、22を差し込んで固定するととも
に、図5に示すようにドアサッシュ20の後部に取り付
けたコーナピース30のガイドフレーム31をドアガラ
ス開口部Dに差し込み、インナパネル12の上部フラン
ジ121とビスにより締め付けて、ドアサッシュ20を
ドア本体10に取り付ける。
ュ20の脚部21、22を差し込んで固定するととも
に、図5に示すようにドアサッシュ20の後部に取り付
けたコーナピース30のガイドフレーム31をドアガラ
ス開口部Dに差し込み、インナパネル12の上部フラン
ジ121とビスにより締め付けて、ドアサッシュ20を
ドア本体10に取り付ける。
【0020】(作用)車両用ドア1は閉じられたとき
に、図6に示すように、その全周にシール部材であるウ
エザーストリップWによる反力を受けて、常に車両用ド
ア1を外側に押圧する力が働く。ドア本体10側では、
ドア本体10をその前側をヒンジHで、後側をドアロッ
クLで強固に自動車ボデーBに保持するので、この押圧
力に対抗しているが、車両用ドア1の上部のドアサッシ
ュ20側では、その前後においてドア本体10に取り付
けられている前後の脚部21、22で保持しているのみ
であるため、この押圧力に十分対抗できない。したがっ
て、ドアサッシュ20には、ドアサッシュ20の上方の
アーチ部23を外側へ押圧する力Fにより、前後の脚部
21、22のドア本体10との結合部を支点にして、図
6において反時計回りのモーメントが働く。
に、図6に示すように、その全周にシール部材であるウ
エザーストリップWによる反力を受けて、常に車両用ド
ア1を外側に押圧する力が働く。ドア本体10側では、
ドア本体10をその前側をヒンジHで、後側をドアロッ
クLで強固に自動車ボデーBに保持するので、この押圧
力に対抗しているが、車両用ドア1の上部のドアサッシ
ュ20側では、その前後においてドア本体10に取り付
けられている前後の脚部21、22で保持しているのみ
であるため、この押圧力に十分対抗できない。したがっ
て、ドアサッシュ20には、ドアサッシュ20の上方の
アーチ部23を外側へ押圧する力Fにより、前後の脚部
21、22のドア本体10との結合部を支点にして、図
6において反時計回りのモーメントが働く。
【0021】このドアサッシュ20を外側へ押圧する力
Fに対して、リヤドアの前部では、ドアサッシュ20お
よびドア本体10の前端が上下に直線状のため、ドアサ
ッシュ20の前脚部21をドア本体10の内部に深く差
し込んで補強することができる。しかし、リヤドアの後
部では、前述したように、ドア本体10の下部が後方へ
凸状に湾曲しているため、ドアサッシュ20の後脚部2
2をドア本体10に深く差し込むことができず、アウタ
パネル11のベルトラインフランジ112とインナパネ
ル12の上部フランジ121とにより後脚部22を保持
するのみであるため、強度的に十分とはいえない。
Fに対して、リヤドアの前部では、ドアサッシュ20お
よびドア本体10の前端が上下に直線状のため、ドアサ
ッシュ20の前脚部21をドア本体10の内部に深く差
し込んで補強することができる。しかし、リヤドアの後
部では、前述したように、ドア本体10の下部が後方へ
凸状に湾曲しているため、ドアサッシュ20の後脚部2
2をドア本体10に深く差し込むことができず、アウタ
パネル11のベルトラインフランジ112とインナパネ
ル12の上部フランジ121とにより後脚部22を保持
するのみであるため、強度的に十分とはいえない。
【0022】そうすると、図7に示すように、ドアサッ
シュ20の後脚部22が上部で前方に傾斜しているた
め、アーチ部23の後端と後脚部22の付根との距離h
とドアサッシュ20の上部を外側に押圧する力Fによ
り、後脚部22の付根に「F×h」の捻りモーメントが
作用する。すなわち、後脚部22の付根に図7の矢印で
示すように時計回りに回転させる力が作用する。したが
って、この後脚部22の付根が固定されたドア本体10
のアウタパネル11とインナパネル12とを、それぞれ
アウタパネル11は後方へ、インナパネル12は前方へ
押し引きする力になって作用する。
シュ20の後脚部22が上部で前方に傾斜しているた
め、アーチ部23の後端と後脚部22の付根との距離h
とドアサッシュ20の上部を外側に押圧する力Fによ
り、後脚部22の付根に「F×h」の捻りモーメントが
作用する。すなわち、後脚部22の付根に図7の矢印で
示すように時計回りに回転させる力が作用する。したが
って、この後脚部22の付根が固定されたドア本体10
のアウタパネル11とインナパネル12とを、それぞれ
アウタパネル11は後方へ、インナパネル12は前方へ
押し引きする力になって作用する。
【0023】このアウタパネル11とインナパネル12
を押し引きする力を、アウタパネル11側の補強パネル
13の橋架部133とインナパネル12の折曲片123
とを結合することにより、吸収・固定する。
を押し引きする力を、アウタパネル11側の補強パネル
13の橋架部133とインナパネル12の折曲片123
とを結合することにより、吸収・固定する。
【0024】このアウタパネル11とインナパネル12
を押し引きする力を吸収・固定する構造として、前述し
た従来のような構造、即ち、ドア本体50後部のコーナ
ピース30が取り付けられる部位において、Z字断面の
ブラケット60の下方に折り曲げた下向きフランジ61
を補強パネル53の縦面にスポット溶接により接合し、
上方に折り曲げた上向きフランジ63をインナパネル5
2の上部フランジ521にスポット溶接により接合する
ことにより、ブラケット60の下向きフランジ61と上
向きフランジ63を接続する橋架部62を介して、アウ
タパネル51とインナパネル52とをブラケット60に
より接続する構造では、アウタパネル11とインナパネ
ル12を押し引きする力が下向きフランジ61と上向き
フランジ63を板厚方向に折り曲げる力として作用し、
これらフランジ61、63を変形させるため、十分な強
度が得られなかった。十分な強度を得るためには、ブラ
ケット60の板厚をアウタパネル51やインナパネル5
2の板厚と不釣り合いなほど厚くしなければならなかっ
た。
を押し引きする力を吸収・固定する構造として、前述し
た従来のような構造、即ち、ドア本体50後部のコーナ
ピース30が取り付けられる部位において、Z字断面の
ブラケット60の下方に折り曲げた下向きフランジ61
を補強パネル53の縦面にスポット溶接により接合し、
上方に折り曲げた上向きフランジ63をインナパネル5
2の上部フランジ521にスポット溶接により接合する
ことにより、ブラケット60の下向きフランジ61と上
向きフランジ63を接続する橋架部62を介して、アウ
タパネル51とインナパネル52とをブラケット60に
より接続する構造では、アウタパネル11とインナパネ
ル12を押し引きする力が下向きフランジ61と上向き
フランジ63を板厚方向に折り曲げる力として作用し、
これらフランジ61、63を変形させるため、十分な強
度が得られなかった。十分な強度を得るためには、ブラ
ケット60の板厚をアウタパネル51やインナパネル5
2の板厚と不釣り合いなほど厚くしなければならなかっ
た。
【0025】しかしながら、この発明の車両用ドア1で
は、前述したように、補強パネル13の橋架部133
と、インナパネル12の上部フランジ121に一体的に
設けた折曲片123とを、後脚部22の付根を時計回り
に回転させる力の回転軸に交差する面、即ち略水平な面
で重ね合わせてスポット溶接することにより、補強パネ
ル13とインナパネル12とを互いに直接的に結合した
ので、アウタパネル11とインナパネル12を押し引き
する力を補強パネル13の橋架部133と、インナパネ
ル12の上部フランジ121に一体的に設けた折曲片1
23との溶接結合部で剪断力として吸収するので、板厚
を厚くすることなく十分強度を確保することができる。
は、前述したように、補強パネル13の橋架部133
と、インナパネル12の上部フランジ121に一体的に
設けた折曲片123とを、後脚部22の付根を時計回り
に回転させる力の回転軸に交差する面、即ち略水平な面
で重ね合わせてスポット溶接することにより、補強パネ
ル13とインナパネル12とを互いに直接的に結合した
ので、アウタパネル11とインナパネル12を押し引き
する力を補強パネル13の橋架部133と、インナパネ
ル12の上部フランジ121に一体的に設けた折曲片1
23との溶接結合部で剪断力として吸収するので、板厚
を厚くすることなく十分強度を確保することができる。
【0026】このように、本実施の形態に係る車両用ド
ア1が、アウタパネル11とインナパネル12とをその
外周縁で結合し、前記両パネル11、12の上端を開放
した空間を形成したドア本体10と、該ドア本体10の
上方に配置されてドア本体10に接続されたドアサッシ
ュ20と、該ドアサッシュ20と前記ドア本体10とで
形成されるコーナー部に設けられるコーナピース30と
を備えるものであって、前記アウタパネル11の上縁内
側に補強パネル13を結合し、該補強パネル13と前記
インナパネル12とを、前記コーナピース30の下面に
沿う部位で互いに直接的に結合したことによって、ウェ
ザストリップWの反力によりドアサッシュ20の付根に
生じる回転力を剪断力として吸収することが可能とな
り、しかもアウタパネル11とインナパネル12との結
合用の別物部品を必要とせず、部品点数を削減すること
ができる。
ア1が、アウタパネル11とインナパネル12とをその
外周縁で結合し、前記両パネル11、12の上端を開放
した空間を形成したドア本体10と、該ドア本体10の
上方に配置されてドア本体10に接続されたドアサッシ
ュ20と、該ドアサッシュ20と前記ドア本体10とで
形成されるコーナー部に設けられるコーナピース30と
を備えるものであって、前記アウタパネル11の上縁内
側に補強パネル13を結合し、該補強パネル13と前記
インナパネル12とを、前記コーナピース30の下面に
沿う部位で互いに直接的に結合したことによって、ウェ
ザストリップWの反力によりドアサッシュ20の付根に
生じる回転力を剪断力として吸収することが可能とな
り、しかもアウタパネル11とインナパネル12との結
合用の別物部品を必要とせず、部品点数を削減すること
ができる。
【0027】また、本実施の形態に係る車両用ドア1
が、前記コーナピース30の下面に沿う部位で、前記補
強パネル13と前記インナパネル12のいずれか一方を
他方側に延出して、両パネル12、13を互いに直接的
に結合したことによって、アウタパネル11とインナパ
ネル12の間隔精度を、いずれか一方のパネルの成形精
度で決定できるので、ばらつきが少なくなり、したがっ
て、ガイドフレーム31の組付性がよい。
が、前記コーナピース30の下面に沿う部位で、前記補
強パネル13と前記インナパネル12のいずれか一方を
他方側に延出して、両パネル12、13を互いに直接的
に結合したことによって、アウタパネル11とインナパ
ネル12の間隔精度を、いずれか一方のパネルの成形精
度で決定できるので、ばらつきが少なくなり、したがっ
て、ガイドフレーム31の組付性がよい。
【0028】また、本実施の形態に係る車両用ドア1
は、前記コーナピース30の下面に沿う部位で、前記補
強パネル13を前記インナパネル12に向かって折曲す
るとともに、前記インナパネル12を前記補強パネル1
3に向かって折曲して、両折曲部を互いに直接的に結合
することにより、前記コーナピース30の下面を載置可
能にしたことによって、両者を結合するときに両パネル
12、13の間隔精度を治具により規制すれば、ガイド
フレーム30の組付精度を容易に得られる。折曲部の精
度は要求されないので、補強パネル13あるいはインナ
パネル12の成型用プレス型を安価に製作できる。
は、前記コーナピース30の下面に沿う部位で、前記補
強パネル13を前記インナパネル12に向かって折曲す
るとともに、前記インナパネル12を前記補強パネル1
3に向かって折曲して、両折曲部を互いに直接的に結合
することにより、前記コーナピース30の下面を載置可
能にしたことによって、両者を結合するときに両パネル
12、13の間隔精度を治具により規制すれば、ガイド
フレーム30の組付精度を容易に得られる。折曲部の精
度は要求されないので、補強パネル13あるいはインナ
パネル12の成型用プレス型を安価に製作できる。
【0029】なお、本発明は前記実施の形態のものに限
定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様
々な変更が可能である。例えば、前記実施の形態では、
本発明の車両用ドアをリヤドアに適用した例で示した
が、フロントドアの前方の三角コーナ部に適用してもよ
い。また、補強パネル13の橋架部133を上側に、イ
ンナパネルの折曲片123を下側にしてスポット溶接に
より接合したが、上下逆にしてもよい。
定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様
々な変更が可能である。例えば、前記実施の形態では、
本発明の車両用ドアをリヤドアに適用した例で示した
が、フロントドアの前方の三角コーナ部に適用してもよ
い。また、補強パネル13の橋架部133を上側に、イ
ンナパネルの折曲片123を下側にしてスポット溶接に
より接合したが、上下逆にしてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明は、アウタパネルとインナパネル
とをその外周縁で結合し、前記両パネルの上端を開放し
た空間を形成したドア本体と、該ドア本体の上方に配置
されてドア本体に接続されたドアサッシュと、該ドアサ
ッシュと前記ドア本体とで形成されるコーナー部に設け
られるコーナピースとを備える車両用ドアであって、前
記アウタパネルの上縁内側に補強パネルを結合し、該補
強パネルと前記インナパネルとを、前記コーナピースの
下面に沿う部位で互いに直接的に結合したので、十分な
強度を有し、結合用の別部品を必要とせず、かつ、コー
ナーピースに設けたガイドフレームを精度よく組み付け
ることができる車両用ドアを提供することが可能となっ
た。
とをその外周縁で結合し、前記両パネルの上端を開放し
た空間を形成したドア本体と、該ドア本体の上方に配置
されてドア本体に接続されたドアサッシュと、該ドアサ
ッシュと前記ドア本体とで形成されるコーナー部に設け
られるコーナピースとを備える車両用ドアであって、前
記アウタパネルの上縁内側に補強パネルを結合し、該補
強パネルと前記インナパネルとを、前記コーナピースの
下面に沿う部位で互いに直接的に結合したので、十分な
強度を有し、結合用の別部品を必要とせず、かつ、コー
ナーピースに設けたガイドフレームを精度よく組み付け
ることができる車両用ドアを提供することが可能となっ
た。
【図1】本発明の一の実施の形態に係る車両用ドアの側
面図である。
面図である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係るドア本体のドア
ベルトライン部の一般断面である。
ベルトライン部の一般断面である。
【図3】図4のP−P線に沿う断面図である。
【図4】本発明の一の実施の形態に係るドア本体の後部
の斜視図である。
の斜視図である。
【図5】図1のN−N線に沿う断面図である。
【図6】本発明の一の実施の形態に係る車両用ドアが自
動車ボデーに取り付けられ、閉じられた状態の正面断面
図である。
動車ボデーに取り付けられ、閉じられた状態の正面断面
図である。
【図7】本発明の一の実施の形態に係る車両用ドアの平
面図(図6のQ矢視図)である。
面図(図6のQ矢視図)である。
【図8】従来の車両用ドアの側面図である。
【図9】図8のR−R線に沿う断面図である。
1 車両用ドア
10、50 ドア本体
11、51 アウタパネル
12、52 インナパネル
13、53 補強パネル
123 折曲片
133 橋架部
20 ドアサッシュ
30 コーナピース
60 ブラケット
Claims (3)
- 【請求項1】 アウタパネルとインナパネルとをその外
周縁で結合し、前記両パネルの上端を開放した空間を形
成したドア本体と、該ドア本体の上方に配置されてドア
本体に接続されたドアサッシュと、該ドアサッシュと前
記ドア本体とで形成されるコーナ部に設けられるコーナ
ピースとを備える車両用ドアにおいて、 前記アウタパネルの上縁内側に補強パネルを結合し、該
補強パネルと前記インナパネルとを、前記コーナピース
の下面に沿う部位で互いに直接的に結合したことを特徴
とする車両用ドア。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用ドアにおいて、 前記コーナピースの下面に沿う部位で、前記補強パネル
と前記インナパネルのいずれか一方を他方側に延出し
て、両パネルを互いに直接的に結合したことを特徴とす
る車両用ドア。 - 【請求項3】 請求項1記載の車両用ドアにおいて、 前記コーナピースの下面に沿う部位で、前記補強パネル
を前記インナパネルに向かって折曲するとともに、前記
インナパネルを前記補強パネルに向かって折曲して、両
折曲部を互いに直接的に結合することにより、前記コー
ナピースの下面を載置可能にしたことを特徴とする車両
用ドア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36438499A JP3454215B2 (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 車両用ドア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36438499A JP3454215B2 (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 車両用ドア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001180273A JP2001180273A (ja) | 2001-07-03 |
JP3454215B2 true JP3454215B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=18481679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36438499A Expired - Fee Related JP3454215B2 (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 車両用ドア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3454215B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5772512B2 (ja) * | 2011-10-28 | 2015-09-02 | トヨタ自動車株式会社 | 自動車のサイドドア構造 |
JP5848285B2 (ja) * | 2013-07-03 | 2016-01-27 | 本田技研工業株式会社 | 車両用ドア |
-
1999
- 1999-12-22 JP JP36438499A patent/JP3454215B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001180273A (ja) | 2001-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007176358A (ja) | 後部ドア構造及び後部ドアの組み立て方法 | |
JP2010143453A (ja) | 車両のドア構造 | |
JP3835262B2 (ja) | 自動車用ドア構造 | |
JP3682794B2 (ja) | 自動車ドアのインパクトビーム支持構造 | |
JP3454215B2 (ja) | 車両用ドア | |
JP3502568B2 (ja) | 車体の後部構造 | |
JP3269299B2 (ja) | バックドア開口上部の車体後部構造 | |
JP3697916B2 (ja) | 自動車のスライドドア取付部の構造 | |
JP5669566B2 (ja) | 車両のバックドア装置 | |
JPS6244853Y2 (ja) | ||
JP2008524062A (ja) | 自動車用のパノラマ式のウインドシールド | |
JPH0826139A (ja) | 自動車のフロントピラー下方部構造 | |
JPH0820246A (ja) | 車体のドア取付部構造 | |
JP3602753B2 (ja) | ドアミラーの取付部補強構造 | |
JP3170816B2 (ja) | 自動車用ドア構造 | |
JP2008100545A (ja) | 車両用ドア | |
JPH09202143A (ja) | サンルーフ付自動車のルーフ補強構造 | |
JPH06247341A (ja) | 自動車用前部車体構造 | |
JP3587690B2 (ja) | ドアミラーの取付構造 | |
JP5669261B2 (ja) | 車両のバックドア装置 | |
JP7112643B2 (ja) | 車両のボディ構造 | |
JP2019084993A (ja) | 車両用フード構造 | |
JPH0650255Y2 (ja) | 車両のドア構造 | |
JPH0521460Y2 (ja) | ||
JPS6240859Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |