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JP3446977B2 - 染毛剤 - Google Patents

染毛剤

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Publication number
JP3446977B2
JP3446977B2 JP32150494A JP32150494A JP3446977B2 JP 3446977 B2 JP3446977 B2 JP 3446977B2 JP 32150494 A JP32150494 A JP 32150494A JP 32150494 A JP32150494 A JP 32150494A JP 3446977 B2 JP3446977 B2 JP 3446977B2
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hair
general formula
peptide
dye
amino acid
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正人 吉岡
博 新谷
敬 安達
千賀 仲野
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Seiwa Kasei Co Ltd
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Seiwa Kasei Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染毛剤に関し、さらに
詳しくは、染毛時の毛髪の損傷が少なく、毛髪の状態を
良好に保ち、染毛後の毛髪に艶や潤いを付与することが
できる染毛剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】染毛剤には、一時染毛剤、永久染毛剤な
どがあり、いずれも美容の目的で広く使用されている。
【0003】永久染毛剤では、酸化染料(染料中間体)
を含む第1剤と過酸化水素などの酸化剤を含む第2剤と
からなる酸化型染毛剤が、種々の色調が得られる上に、
染毛力が優れていることから、広く使用されている。
【0004】一方、一時染毛剤は、1回のシャンプーで
洗い落とすことができるため、いわゆる「おしゃれ染
め」として広く用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
での染毛剤では、染毛時に毛髪の損傷が激しく、染毛後
の毛髪がパサついたり、櫛通り性が悪くなるという問題
があった。
【0006】例えば、酸化型染毛剤では、一般に酸化染
料の均一な浸透を促進するためにアルカリ剤を含有させ
ているので、pHが10以上と高く、そのため、刺激性
があり、毛髪が損傷しやすく、毛髪中のタンパク(蛋
白)成分が流出しやすいという問題があった。
【0007】そのため、アルカリ剤を含まない酸性染毛
剤を使用することも行われているが、この酸性染毛剤
も、染毛時には、毛髪中のメラニンを破壊してブリーチ
(漂白)するための酸化を行うので、上記酸化型染毛剤
ほどではないにしても、毛髪が損傷しやすく、毛髪の光
沢が失われ、櫛通り性が悪くなるという問題があった。
【0008】また、一時染毛剤の多くは、染料を毛小皮
に付着させて染色するので、染色効果を高める必要か
ら、染料濃度を高くしたり、展着剤や高分子樹脂などを
多量に添加しているため、染毛後の毛髪が硬くなり、櫛
通り性が悪くなって、毛髪が損傷を受けやすいという問
題があった。
【0009】さらに最近では、アルカリ剤を含まない酸
性のシャンプータイプの染毛剤の使用が増えてきている
が、このタイプの染毛剤は、ヤシ油脂肪酸ジエタノール
アミド、ポリオキシエチエレンノニルフェニルエーテ
ル、ベンジルアルコールなどの浸透剤を含んでいるの
で、この浸透剤により毛髪の損傷や毛髪中のタンパク成
分の流出などが生じやすく、染毛後に毛髪がパサついた
り、櫛通り性が悪くなるといった問題があった。
【0010】そこで、これらの問題を解決し、かつ染毛
剤の均染効果を高める目的で、タンパク加水分解物(ペ
プチド)やその誘導体、シリコーンなどを染毛剤に含有
させることが提案されている(例えば、特開昭61−5
5887号公報、特公平3−63528号公報、特公平
4−4289号公報、特開平5−271040号公報な
ど)。
【0011】しかし、上記のタンパク加水分解物やその
誘導体は、損傷した毛髪によく収着するので毛髪に潤い
を付与することはできるものの、毛髪の艶や櫛通り性の
改善の点では、満足できるほどのものではなかった。
【0012】また、シリコーンは、毛髪上に被膜を形成
するため、表面上のパサツキ感を軽減し、毛髪に艶を付
与することはできるものの、毛髪中からのタンパク成分
の溶出による毛髪の損傷に対する根本的な回復作用がな
く、毛髪に潤いを付与することもできない。また、毛髪
上に形成されたシリコーンの被膜のため、毛髪がブリー
チや染毛などの化学的処理を受けにくくなるという問題
があり、さらに、シリコーンは一般に疎水性物質で、水
溶液の染毛剤には、シリコーンが分離してくるため、配
合しにくいという問題があった。
【0013】従って、本発明は、染毛に伴う毛髪の損傷
が少なく、毛髪の状態を良好に保ち、染毛後の毛髪に
艶、潤いを付与し、良好な櫛通り性を付与する染毛剤を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、アミノ酸側鎖の
アミノ基を含むペプチドのアミノ基にケイ素原子をただ
一つ含む官能基が共有結合した下記の一般式(I)
【0015】
【化3】
【0016】〔式中、R1 、R2 、R3 のうち2個は水
酸基を示し、残りはメチル基を示す。R4 は側鎖の末端
にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除
く残基を示し、R5 はR4 以外のアミノ酸の側鎖を示
し、aは1または3で、mは0より大きく50以下、n
は1〜200、m+nは2〜200である(ただし、m
およびnはアミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の
順序を示すものではない)〕で表されるシリル化ペプチ
ド、または、下記の一般式(II)
【0017】
【化4】
【0018】〔式中、R1 、R2 、R3 のうち2個は水
酸基を示し、残りはメチル基を示す。R4 は側鎖の末端
にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除
く残基を示し、R5 はR4 以外のアミノ酸の側鎖を示
し、aは1または3で、mは0より大きく50以下、n
は1〜200、m+nは2〜200である(ただし、m
およびnはアミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の
順序を示すものではない)〕で表されるシリル化ペプチ
ドを染毛剤に配合するときは、染毛後の毛髪の損傷を防
止し、毛髪の状態を良好に保ち、染毛後の毛髪に艶や潤
い、良好な櫛通り性などを付与できることを見出し、本
発明を完成するにいたった。
【0019】すなわち、上記シリル化ペプチドがペプチ
ド部分の収着作用で毛髪に収着し、染毛時に毛髪を保護
して、染毛に潤いを付与するとともに、シリル官能基部
分もペプチド部分を介して毛髪に収着するので、毛髪の
表面をなめらかにし、毛髪に艶や光沢を付与する。ま
た、このシリル化ペプチドは、通常のペプチドの収着機
構で毛髪に収着するので、染毛処理を妨げることがな
く、所望どおりの染毛をすることができる。
【0020】上記シリル化ペプチドについて、さらに詳
しく説明すると、以下の通りである。
【0021】〔シリル化ペプチド〕 上記一般式(I)で表されるシリル化ペプチドは、例え
ば、下記の一般式(III)
【0022】
【化5】
【0023】〔式中、R6 、R7 、R8 のうちの1個は
メチル基を示し、残りの2個は炭素数1〜3のアルコキ
シ基、水酸基またはハロゲン原子を示す。aは1または
3で、XはCl、Br、F、Iなどのハロゲン原子を示
す〕で表されるシリル化合物と、下記の一般式(IV)
【0024】
【化6】
【0025】〔式中、R4 は側鎖の末端にアミノ基を有
する塩基性アミノ酸のアミノ基を除く残基を示し、R5
はR4 以外のアミノ酸の側鎖を示し、mは0より大きく
50以下、nは1〜200、m+nは2〜200であ
る〕で表されるペプチド類とを縮合反応させることによ
って得られる。
【0026】また、一般式(II)で表されるシリル化ペ
プチドは、例えば、下記の一般式(V)
【0027】
【化7】
【0028】〔式中、R6 、R7 、R8 のうちの1個は
メチル基を示し、残りの2個は炭素数1〜3のアルコキ
シ基、水酸基またはハロゲン原子を示す。aは1または
3を示す〕で表されるシリル化合物と、上記の一般式
(VI)で表されるペプチド類とを縮合反応させることに
よって得られる。
【0029】〔シリル化ペプチドの特性〕 一般式(I)で表されるシリル化ペプチドや一般式(I
I)で表されるシリル化ペプチドは、その化学構造式か
らも明らかなように、それぞれ一般式(III)で表される
シリル化合物や一般式(V)で表されるシリル化合物に
基づくケイ素原子を含むシリル官能基部分と、一般式
(IV)で表されるペプチド類に基づくペプチド部分を有
するので、これを染毛剤に配合すると、シリル官能基部
分の有する伸展性、摩擦低減性、艶や光沢の付与作用、
撥水性の付与作用などと、ペプチド部分の有する毛髪へ
の収着作用、保護作用、保湿作用などを同時に発揮させ
ることができる。
【0030】従って、このシリル化ペプチドを染毛剤に
配合すると、染毛時の毛髪の損傷を防止し、毛髪に艶や
潤いを付与し、毛髪をなめらかにし、かつ毛髪の櫛通り
性などを改善し、枝毛、切毛の発生を防止する。
【0031】例えば、従来のようにシリコーンで毛髪に
ハリを付与する時には、高分子量のものが必要になる
が、高分子量のシリコーンは一旦毛髪に付着すると取れ
にくく、そのため、ブリーチ、染毛などの化学的処理が
行ないにくくなる上に、ペプチドの毛髪への収着作用を
減少させる。しかし、上記一般式(I)で表されるシリ
ル化ペプチドや一般式(II)で表されるシリル化ペプチ
ドは、ペプチド部分に低分子量のシリル官能基が結合し
たものであって、毛髪には通常のペプチドの収着機構で
収着するので、ペプチドを含まない洗浄剤で洗浄するこ
とにより、可逆的にシリル化ペプチドを毛髪から脱着す
ることができ、上記のような弊害を生じない。
【0032】しかも、一般式(I)で表されるシリル化
ペプチドや一般式(II)で表されるシリル化ペプチド
は、一物質中にシリル官能基部分とペプチド部分を有す
るので、従来のシリコーンとポリペプチドを混合したも
のとは異なり、シリル官能基部分の毛髪への収着性が高
い。
【0033】一般式(I)で表されるシリル化ペプチド
または一般式(II)で表されるシリル化ペプチドにおい
て、R1 、R2 、R3 のうち2個を水酸基にし、残りを
メチル基に特定しているのは、一般式(I)で表される
シリル化ペプチドまたは一般式(II)で表されるシリル
化ペプチドが、水溶性を有し、染毛剤中で良好な保存安
定性を保つためである。また、aを1または3と特定し
ているのは、aが2の場合は一般式(III)で表されるシ
リル化合物または一般式(V)で表されるシリル化合物
の状態での保存安定性が悪く、aが3より大きくなると
分子全体中でシリル官能基部分の占める割合が小さくな
り、シリル官能基部分の有する特性を充分に発揮できな
くなるからである。
【0034】〔シリル化ペプチドにおけるペプチド部
分〕 一般式(I)で表されるシリル化ペプチドまたは一般式
(II)で表されるシリル化ペプチドにおいて、R4 は側
鎖の末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の末端アミ
ノ基を除く残基であるが、上記のような側鎖の末端にア
ミノ基を有する塩基性アミノ酸としては、例えば、リシ
ン、アルギニン、ヒドロキシリシンなどが挙げられる。
また、R5 はR4 以外のアミノ酸の側鎖を示すが、その
ようなアミノ酸としては、例えば、グルタミン酸、アス
パラギン酸、アラニン、セリン、トレオニン、バリン、
メチオニン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、フェ
ニルアラニン、プロリン、ヒドロキシプロリンなどが挙
げられる。
【0035】一般式(I)で表されるシリル化ペプチド
または一般式(II)で表されるシリル化ペプチドにおい
て、mは0より大きく50以下(0<m≦50)であっ
て、好ましくは0より大きく10以下(0<m≦10)
であり、nは1〜200であって、好ましくは1〜10
0、より好ましくは2〜40であり、m+nは2〜20
0であって、好ましくは2〜100、より好ましくは3
〜50であるが、これは次の理由によるものである。
【0036】すなわち、mが上記範囲より大きくなる
と、側鎖のアミノ基に結合するシリル官能基が増え、ペ
プチド本来の毛髪への収着作用が減少し、nが上記範囲
より大きくなると、ペプチド部分に対するシリル官能基
部分の割合が少なくなり、シリル官能基部分が有する効
果を充分に発揮することができなくなり、m+nが上記
範囲より大きくなると、ペプチドとしての毛髪への収着
性や浸透性が低分子量のペプチドに比べて減少する上
に、保存中に凝集しやすくなり、保存安定性が低下す
る。なお、上記のm、nやm+nは、理論的には整数で
あるが、ペプチド部分が後述するような加水分解タンパ
クである場合は、該加水分解タンパクが分子量の異なる
ものの混合物として得られるため、測定値は平均値にな
る。
【0037】上記一般式(IV)で表されるペプチド類に
は、ペプチドまたはペプチドのエステルが含まれる。
【0038】上記ペプチドは、天然ペプチド、合成ペプ
チド、タンパク質(蛋白質)を酸、アルカリまたは酵素
で部分加水分解して得られる加水分解ペプチドなどであ
る。
【0039】天然ペプチドとしては、例えば、グルタチ
オン、バシトラシンA、インシュリン、グルカゴン、オ
キシトシン、バソプレシンなどが挙げられ、合成ペプチ
ドとしては、例えば、ポリグリシン、ポリリシン、ポリ
グルタミン酸、ポリセリンなどが挙げられる。
【0040】加水分解ペプチドとしては、コラーゲン
(その変成物であるゼラチンも含む)、ケラチン、絹フ
ィブロイン、セリシン、カゼイン、コンキオリン、エラ
スチン、鶏、あひるなどの卵の卵黄タンパク、卵白タン
パク、大豆タンパク、小麦タンパク、トウモロコシタン
パク、米(米糠)タンパク、ジャガイモタンパクなどの
動植物由来のタンパク、あるいは、サッカロミセス属、
カンディタ属、エンドミコプシス属の酵母菌や、いわゆ
るビール酵母、清酒酵母といわれる酵母菌より分離した
酵母タンパク、キノコ類(担子菌)より抽出したタンパ
ク、クロレラより分離したタンパクなどの微生物由来の
タンパクを、酸、アルカリまたは酵素で部分的に加水分
解して得られるペプチドなどが挙げられる。なお、この
加水分解タンパク中には、前記種々のアミノ酸で構成さ
れるペプチドの混合物で、そのアミノ酸の量体が2〜2
00であるものも含まれる。
【0041】また、上記のペプチドのエステルとして
は、上記ペプチドのカルボキシル基における炭素数1〜
20の炭化水素アルコールとのエステル、例えば、メチ
ルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソ
プロピルエステル、ラウリルエステル、セチルエステ
ル、2−エチルヘキシルエステル、2−ヘキシルデシル
エステル、ステアリルエステルなどが挙げられる。
【0042】〔シリル化ペプチドの合成〕 上記一般式(I)で表されるシリル化ペプチドまたは一
般式(II)で表されるシリル化ペプチドは、上記一般式
(III)で表されるシリル化合物または一般式(V)で表
されるシリル化合物と一般式(IV)で表されるペプチド
類とを接触反応させることによって得られるものである
が、この一般式(III)で表されるシリル化合物または一
般式(V)で表されるシリル化合物は、シランカップリ
ング剤として市販されているものを使用することができ
る。そのようなシランカップリング剤としては、例え
ば、東芝シリコーン(株)製のTSL8390、TSL
8219、TSL8395、TSL8326、TSL8
325、TSL8320、TSL8355、TSL83
50(いずれも、商品名)、日本ユニカー(株)製のA
−143(商品名)、東レ・ダウコーニング・シリコー
ン(株)製のSH6040、SH6076(いずれも、
商品名)、信越シリコーン(株)製のKBM403、K
BM402、KBM703(いずれも、商品名)などが
挙げられる。
【0043】上記一般式(III)で表されるシリル化合物
または一般式(V)で表されるシリル化合物と一般式
(IV)で示されるペプチド類との反応は、まず、シリル
化合物を30〜50℃の水中で5〜20分間攪拌して加
水分解することにより、ケイ素原子に結合するアルコキ
シ基やハロゲン原子を水酸基に変換した後、この水酸基
化したシリル化合物を一般式(IV)で表されるペプチド
類の溶液に滴下し、両者を接触させることによって行わ
れる。
【0044】上記反応に際して、ペプチド類は30〜5
0重量%程度の水溶液にするのが好ましく、水酸基化し
たシリル化合物の滴下は30分〜5時間で終了するのが
好ましい。
【0045】一般式(III)で表されるシリル化合物を用
いる場合は、反応時、反応によってハロゲン化水素が生
成して、反応液のpHが低下するので、反応と同時に水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ溶液を
滴下して、反応系内のpHを8〜11、特に9〜10に
保つことが好ましい。また、一般式(V)で表されるシ
リル化合物を用いる場合は、反応によるpHの低下は生
じないが、反応は塩基性側で進行するので、ペプチド溶
液のpHを8〜11、特に9〜10に保つことが好まし
い。
【0046】反応は常温でも進行するが、温度が高くな
るほど反応速度が速くなる。しかし、pHが高い状態で
温度が高くなるとシリル化合物の加水分解が促進される
ため、高くても70℃以下にすることが好ましく、特に
40〜60℃で行うのが好ましい。
【0047】反応の進行と終了は、ファン・スレーク
(Van Slyke)法により、反応中のペプチド類
のアミノ態窒素量を測定することによって確認すること
ができる。
【0048】反応終了後、反応液は中和した後、適宜濃
縮して、イオン交換樹脂、透析膜、電気透析、ゲル濾
過、限外濾過などによって精製し、液体のまま、あるい
は粉末化して染毛剤の調製に供される。
【0049】上記一般式(I)で表されるシリル化ペプ
チドにおいて、ペプチドのアミノ基へのシリル官能基
(すなわち、ケイ素原子をただ一つ含む官能基)の導入
率は50%以上85%以下が好ましい。シリル官能基の
導入率が50%より少ない場合はシリル化合物に基づく
特性が充分に発揮されなくなるおそれがあり、また85
%より多くなると疎水性が増して親水性が減少するおそ
れがある。
【0050】また、一般式(II)で表されるシリル化ペ
プチドにおいて、ペプチドのアミノ基へのシリル官能基
の導入率は50%以上75%以下が好ましい。シリル官
能基の導入率が50%より少ない場合はシリル化合物に
基づく特性が充分に発揮されなくなるおそれがあり、ま
た75%より多くなると疎水性が増して親水性が減少す
るおそれがある。
【0051】〔シリル化ペプチド配合染毛剤〕 上記一般式(I)で表されるシリル化ペプチドまたは一
般式(II)で表されるシリル化ペプチドは、それぞれ単
独で用いてもよいし、また2種以上を混合して用いても
よい。そして、シリル化ペプチドの染毛剤への配合量
(染毛剤中での含有量)としては、0.1〜15重量
%、特に0.5〜10重量%の範囲にするのが好まし
い。すなわち、シリル化ペプチドの染毛剤への配合量が
上記範囲より少ない場合は、毛髪を保護して毛髪の損傷
を防止したり、毛髪に艶、潤いを付与する効果が充分に
発揮されず、また、シリル化ペプチドの染毛剤への配合
量が上記範囲より多くなっても、配合量の増加に伴う効
果の増加がほとんど認められず、またシリル化ペプチド
の過剰吸着により毛髪がベトつくようになるおそれがあ
る。
【0052】本発明の染毛剤は、シリル化ペプチド以外
を配合する以外、従来と同様の構成を採用することがで
きる。従って、本発明の染毛剤においては、シリル化ペ
プチド以外の成分に関して、染毛剤に使用可能なもので
あれば、いずれも使用することができる。また、染毛剤
としては、永久染毛剤、一時染毛剤などのいずれにも使
用できる。そして、本発明の染毛剤の調製は、既に調製
済みの染毛剤にシリル化ペプチドを添加することによっ
て行ってもよいし、染毛剤の調製時にシリル化ペプチド
を他の成分と一緒に加えて調製してもよい。
【0053】シリル化ペプチドを永久染毛剤の2剤型染
毛剤に配合する場合は、第1剤、第2剤のいずれでもよ
いが、通常、第1剤に配合するのが適している。
【0054】2剤型の酸化型染毛剤の場合、通常、第1
剤には酸化染料(染料中間体)および必要に応じてカッ
プラーが配合され、第2剤には酸化剤が配合される。
【0055】第1剤の酸化染料(染料中間体)として
は、従来同様のものを使用することができ、例えば、p
−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレン
ジアミンなどのフェニレンジアミン類、トルエン−2,
5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミンなどのトル
エンアミン類、p−アミノフェノール、p−メチルアミ
ノフェノールなどのアミノフェノール類、o−アミノ−
m−ニトロフェノールなどのアミノニトロフェノール
類、2,6−ジアミノピリジンなどのジアミノピリジン
などが使用できる。
【0056】また、カップラーとしては、例えば、m−
フェニレンジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、m
−アミノフェノール、レゾルシン、カテコールなどが一
般に使用される。
【0057】第2剤の酸化剤としては、例えば、過酸化
水素、過ホウ酸ナトリウム、過酸化ナトリウムなどが使
用できる。
【0058】さらに、本発明の効果を損なわない範囲内
の量において、各種のものを配合することができる。
【0059】例えば、第1剤には非イオン性界面活性
剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両
性界面活性剤などの界面活性剤、グリセリン、プロピレ
ングリコールなどの溶解剤、保湿剤、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどの粘度調
整剤、その他、pH調整剤、香料などの物質を配合する
ことができる。
【0060】一時染毛剤には、例えば、酸化チタン、カ
ーボンブラックなどの顔料、トリフェニルメタン染料、
アゾ染料、キノリン染料、ザンセン染料、アクリジン染
料、アジン染料、オキサジン染料、イソジゴイド染料、
アントラキノン染料、スチルベン染料、チアゾール染料
などの従来同様の染料を使用することができる。
【0061】また、一時染毛剤には、例えば、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステルなどの共重合体、
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートのモノク
ロル酢酸アミン塩変性物とメタクリル酸エステルとの共
重合体、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体な
どの樹脂を必要に応じて配合することができる。
【0062】さらに、一時染毛剤においても、必要に応
じ、前記した粘度調整剤、界面活性剤、pH調整剤、保
湿剤、香料などを配合することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明の染毛剤は、染毛時の毛髪の損傷
が少なく、毛髪の状態を良好に保ち、染毛後の毛髪に艶
や潤いを付与することができる。すなわち、本発明の染
毛剤では、シリル化ペプチドの有する毛髪の保護作用や
損傷した毛髪の回復作用により、染毛時の毛髪の損傷を
防止することができる。また、シリル化ペプチドが毛髪
に吸着して、毛髪に潤い、艶を付与し、毛髪を柔軟に
し、かつ、毛髪をなめらかにするので、本発明の染毛剤
では、染毛による毛髪のパサツキ、櫛通り性の悪さが解
消され、染毛後の毛髪の状態が良好に保たれる。
【0064】また、本発明の染毛剤では、シリル化ペプ
チドが通常のペプチドの収着機構で毛髪に収着し、従来
の高分子シリコーンのように毛髪にシリコーンの被膜を
形成するものではないので、脱色や染毛作用を低下させ
ることがなく、染毛剤の有する染毛作用がほぼそのまま
発揮され、所望どおりの染毛をすることができる。
【0065】さらに、本発明の染毛剤は、シリル化ペプ
チドが水溶性を有しているので、シリコーンのように分
離してくるおそれがない。
【0066】
【実施例】つぎに実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限定
されるものではない。なお、実施例に先立ち、実施例中
で実施する毛髪の引張り強度試験、毛髪中のシステイン
酸量の測定方法について示す。
【0067】〔毛髪の引張り強度試験〕 毛髪の引張り強度を測定する部位(実施例中では10c
mの毛髪の中央部位)の長径および短径をマイクロメー
タで測定し、断面積を計算する。つぎに、その点を中心
に前後0.5mmずつの間隔をあけ、粘着テープ〔スコ
ッチフィラメントテープ、住友スリーエム(株)製〕を
毛髪に固定する。このテープを固着した部分を引張り強
度試験機〔不動工業(株)製、レオメータ〕のクランプ
に固定し、毛髪の切断時の強度を測定し、先に求めてお
いた断面積より、断面積当りの引張り強度(kgf/m
2 )を算出する。一試料につき30本の毛髪の引張り
強度を測定し、試料ごとに平均値を求め、結果をその平
均値で示す。
【0068】〔毛髪中のシステイン酸量〕 毛髪0.01gに6N塩酸2gを加え、105℃で20
時間完全加水分解を行い、アミノ酸自動分析機により、
システイン酸量(モル%)を求める。なお、毛髪中のシ
ステイン酸量は、毛髪の損傷の度合いを示すものであ
り、その値が小さいほど、毛髪の損傷が少ないことを示
す。
【0069】実施例1および比較例1〜2 表1に示す組成の3種類の酸化型染毛剤の第1剤を調製
した。
【0070】この実施例1では、シリル化ペプチドとし
て、一般式(II)において、R1 =CH3 、R2 および
3 =OH、a=3、mの平均値=1、nの平均値=
7、m+n=8でシリル官能基の導入率62%のシリル
化加水分解小麦タンパクを用い、比較例1では、シリル
化ペプチドに代えて、シリコーンとしてメチルポリシロ
キサン〔東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製S
H200C−100cs(商品名)〕を用い、比較例2
では、それらのいずれも用いていない。
【0071】なお、表中の各成分の配合量は重量基準に
よるものであり、配合量が固形分量でないものについて
は、成分名の後に括弧書きで固形分濃度を示している。
また、濃度を示す%は重量%である。これらは、以後の
実施例、比較例でも同様である。
【0072】
【表1】
【0073】上記第1剤に対し、第2剤は実施例1およ
び比較例1〜2とも共通で、下記の配合からなるもので
ある。ただし、配合量は重量部である。
【0074】第2剤 ステアリン酸 1.0 モノステアリン酸グリセリン 1.5 ポリオキシエチレンオレイルエーテル 1.0 過酸化水素水(35%) 15.0 精製水 計100とする
【0075】上記実施例1および比較例1〜2の染毛剤
を用いて、それぞれ重さ1gで長さ10cmの毛束を染
毛した。染毛処理は、第1剤と第2剤を同量ずつ混合
し、その混合物を毛髪に塗付した後、30分間放置し、
お湯ですすぎ、ついで2%ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル水溶液で洗浄することによって行った。
染毛処理後、ドライヤーで毛束を乾燥し、毛髪の潤い、
艶および櫛通り性を10人のパネラーに評価させた。評
価基準は下記の5段階評価によるものである。
【0076】評価基準: 非常に良い 5 良い 4 普通 3 悪い 2 非常に悪い 1
【0077】また、上記染毛後の毛髪を2%ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル水溶液で5回洗浄し、
洗浄後の毛髪の色の濃さ、潤い、艶および櫛通り性を評
価させた。さらに、染毛後の毛束の毛髪の引張り強度お
よび毛髪中のシステイン酸量を測定した。それらの結果
を表2に示す。なお、色の濃さは、染毛直後の毛髪の色
の濃さを5とし、染毛していない毛髪の色の濃さを1と
して5段階評価したものである。従って、5回洗浄後の
毛髪の色の濃さの評価値が高いということは、洗浄によ
る退色が少ないことを示している。また、洗浄後の毛髪
の潤い、艶および櫛通り性は上記と同様の5段階評価に
よるものである。
【0078】
【表2】
【0079】表2に示す結果から明らかなように、実施
例1の染毛剤は、毛髪の潤い、艶、櫛通り性など、毛髪
の状態を示すいずれの項目においても、比較例1〜2の
染毛剤より評価値が高く、5回洗浄後も退色が少なく、
毛髪の状態を良好に保つ作用が優れていた。また、毛髪
の引張り強度は、実施例1で染毛した場合が最も大き
く、この実施例1の31.5kgf/mm2 という値
は、試験に用いたものと同じ毛髪で染色処理していない
ものの引張り強度が33.3kgf/mm2 (ブランク
値)であることから、引張り強度が染毛前の値の約95
%程度保たれていることを示していた。
【0080】また、実施例1の染毛剤で処理した場合
は、比較例1〜2の染毛剤で処理した場合に比べて、毛
髪中のシステイン酸量が非常に少なく、シリル化ペプチ
ドが染毛に伴う毛髪の損傷を防止していることが明らか
であった。
【0081】実施例2および比較例3〜4 表3に示す組成の非酸化型染毛剤の第1剤を調製した。
【0082】この実施例2では、シリル化ペプチドとし
て、一般式(II)において、R1 =CH3 、R2 および
3 =OH、a=3、mの平均値=0.5、nの平均値
=9.5、m+n=10でシリル官能基の導入率63%
のシリル化加水分解フィブロインを用い、比較例3で
は、シリル化ペプチドに代えて、シリコーンとしてメチ
ルフェニルポリシロキサン〔東レ・ダウコーニング・シ
リコーン(株)製SH556(商品名)〕を用い、比較
例4では、それらのいずれも用いていない。
【0083】
【表3】
【0084】上記第1剤に対して第2剤は、実施例2お
よび比較例3〜4とも共通で、下記の配合よりなるもの
である。ただし、配合量は重量部である。
【0085】第2剤 固形ロッグウッドエキス(ヘマトキシリン含量約50%) 2.0 ピロガロール 2.0 ブドウ糖 1.0 硫酸第一鉄 10.0 精製水 計100とする
【0086】上記実施例2および比較例3〜4の染毛剤
を用いて、重さ1gで長さ10cmの毛束を染毛した。
染毛処理は、第1剤を毛束に塗付し、約30分後、さら
に第2剤を塗付し、約30分放置した後、水洗すること
によって行った。
【0087】染毛後の毛髪をドライヤーで乾燥した後、
実施例1と同様に、毛髪の潤い、艶および櫛通り性を1
0人のパネラーに評価させた。また、染毛後の毛髪を実
施例1と同様の方法で5回洗浄し、毛髪の色の濃さ、潤
い、艶および櫛通り性を評価させた。さらに、染毛後の
毛髪の引張り強度および毛髪中のシステイン酸量を測定
した。それらの結果を表4に平均値で示す。
【0088】
【表4】
【0089】表4に示す結果から明らかなように、実施
例2の染毛剤は、毛髪の潤い、艶、櫛通り性など、毛髪
の状態を示すいずれの項目においても、比較例3〜4の
染毛剤より評価値が高く、5回洗浄後も色の退色が少な
く、毛髪の状態を良好に保つ作用が優れていた。また、
実施例2の染毛剤で染毛した場合は、毛髪の引張り強度
が大きく、毛髪中のシステイン酸量も少なかった。
【0090】実施例3および比較例5〜6 表5に示す組成のシャンプータイプの染毛剤の第1剤を
調製した。
【0091】この実施例3では、シリル化ペプチドとし
て、一般式(I)において、R1 =CH3 、R2 =O
H、R3 =OH、a=3、mの平均値=2、nの平均値
=8、m+n=10でシリル官能基の導入率61%のシ
リル化加水分解ケラチンを用い、比較例5では、シリル
化ペプチドに代えて、シリコーンとしてオクタメチルト
リシロキサン〔東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製SH2000C−10cs(商品名)〕を用
い、比較例6では、それらのいずれも用いていない。
【0092】
【表5】
【0093】上記第1剤に対して第2剤は、実施例3お
よび比較例5〜6とも共通で、下記の配合よりなるもの
である。ただし、配合量は重量部である。
【0094】第2剤 過酸化水素水(35%) 8.0 セタノール 0.3 ポリオキシエチレンセチルエーテル 0.2 精製水 計100とする
【0095】上記実施例3および比較例5〜6の第1剤
と第2剤をそれぞれの等量ずつ混合し、その混合物約2
gを用いて、重さ1gで長さ10cmの毛束を染毛し
た。染毛後、毛束をぬるま湯ですすぎ、再度同量の染毛
剤で染毛した。この操作を5回繰り返した後、2%ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル水溶液で洗浄
し、ぬるま湯ですすいだ後、ヘアードライヤーで乾燥し
た。乾燥後、毛髪の潤い、艶、櫛通り性について実施例
1と同様に10人のパネラーに評価させた。また、染毛
後の毛髪を実施例1と同様の方法で5回洗浄し、洗浄後
の毛髪の色の濃さ、潤い、艶および櫛通り性を評価させ
た。さらに染毛後の毛髪の引張り強度および毛髪中のシ
ステイン酸量を測定した。それらの結果を表6に平均値
で示す。
【0096】
【表6】
【0097】表6に示す結果から明らかように、実施例
3の染毛剤は、毛髪の潤い、艶、櫛通り性など、毛髪の
状態を示すいずれの項目においても、比較例5〜6の染
毛剤より評価値が高く、その評価値は5回洗浄後もそれ
ほど減少せず、色の退色も少なかった。また、実施例3
で染毛した場合は、毛髪の引張り強度も大きく、毛髪中
のシステイン酸量も少なかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲野 千賀 大阪府東大阪市布市町1丁目2番14号 株式会社成和化成内 (56)参考文献 特開 平3−223207(JP,A) 特開 平5−39211(JP,A) 田村健夫,香粧品科学,社団法人 日 本毛髪科学協会,1981年 8月20日,第 6版,p.379−392 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/13

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ酸側鎖のアミノ基を含むペプチド
    のアミノ基にケイ素原子をただ一つ含む官能基が共有結
    合した下記の一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 、R2 、R3 のうち2個は水酸基を示し、
    残りはメチル基を示す。R4 は側鎖の末端にアミノ基を
    有する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除く残基を示
    し、R5 はR4 以外のアミノ酸の側鎖を示し、aは1ま
    たは3で、mは0より大きく50以下、nは1〜20
    0、m+nは2〜200である(ただし、mおよびnは
    アミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の順序を示す
    ものではない)〕で表されるシリル化ペプチド、また
    は、下記の一般式(II) 【化2】 〔式中、R1 、R2 、R3 のうち2個は水酸基を示し、
    残りはメチル基を示す。R4 は側鎖の末端にアミノ基を
    有する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除く残基を示
    し、R5 はR4 以外のアミノ酸の側鎖を示し、aは1ま
    たは3で、mは0より大きく50以下、nは1〜20
    0、m+nは2〜200である(ただし、mおよびnは
    アミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の順序を示す
    ものではない)〕で表されるシリル化ペプチドを配合し
    たことを特徴とする染毛剤。
  2. 【請求項2】 シリル化ペプチドの配合量が、0.1〜
    15重量%である請求項1記載の染毛剤。
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田村健夫,香粧品科学,社団法人 日本毛髪科学協会,1981年 8月20日,第6版,p.379−392

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