JP3444572B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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Description
ンアルカリ金属塩又はヒポタウリン有機アルカリ塩を必
須成分として配合することを特徴とする洗浄剤組成物に
関する。
クレンジングフォーム、ボディーシャンプー、シャンプ
ーなどの洗浄料に石鹸が多く用いられてきた。このう
ち、最も多く用いられてきたのは、脂肪酸のナトリウ
ム、カリウムなどのアルカリ金属塩石鹸であるが、これ
らは、コストが安いうえ、泡立ちが良く、泡質もクリー
ミーであるという長所を有している反面、中性での泡立
ちが悪く、きしみ感や使用後につっぱり感を有するなど
の欠点があった。
慮して脂肪酸のトリエタノールアミンやリジンなどの弱
塩基による石鹸も利用されてきたが、弱塩基部分による
悪臭が出る、泡質が悪くなりさっぱり感が得られにく
い、溶解点(クラフト点)が低く固型の製品に配合でき
ないなどの問題点を有していた。
情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、脂肪酸のヒポタウリン
アルカリ金属塩又はヒポタウリン有機アルカリ塩を必須
成分として配合した洗浄剤組成物が、泡立ち、泡質とも
に良く、泡立ちのpH依存性が少なく、きしみ感やつっ
ぱり感を有さないうえに、悪臭が出ないなどの点で、従
来品に比較して優れていることを見出し、本発明を完成
するに至った。
く、泡立ちのpH依存性が少なく、きしみ感やつっぱり
感を有さないうえに、悪臭の出ない洗浄剤組成物を提供
することにある。
記一般式「化5」で表される脂肪酸のヒポタウリンアル
カリ金属塩を必須成分として配合することを特徴とする
洗浄剤組成物を提供するものである。
化水素基、Xはアルカリ金属を表す。)
される脂肪酸のヒポタウリン有機アルカリ塩を必須成分
として配合することを特徴とする洗浄剤組成物を提供す
るものである。
化水素基、Yは有機アルカリを表す。)
表される脂肪酸のヒポタウリンアルカリ金属塩(但し、
ステアリン酸のヒポタウリンナトリウム塩を除く)から
なる界面活性剤を提供するものである。
化水素基、Xはアルカリ金属を表す。)
される脂肪酸のヒポタウリン有機アルカリ塩(但し、ス
テアリン酸のヒポタウリン有機アルカリ塩を除く)から
なる界面活性剤。
化水素基、Yは有機アルカリを表す。)
式において、式中のRは炭素数7〜23の飽和又は不飽
和の炭化水素基であり、その具体例としては、例えば、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデ
シル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、
ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オ
クタデシル基、テトラエイコシル基などの直鎖状飽和炭
化水素基、2−メチルヘプタデシル基、2−エチルペン
チル基などの分枝飽和炭化水素基、8−ヘプタデセニル
基、オレイル基、4,6−オクタデカジエニル基などの
直鎖不飽和炭化水素基、2−メチルオクタデカ−6−エ
ニル基などの分枝不飽和炭化水素基などが挙げられる。
おいて、Xは、ナトリウム、カリウム、リチウムなどの
アルカリ金属であり、一般式「化6」及び「化8」にお
いて、Yはトリエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、リジンなどの有機アルカリである。
ンアルカリ金属塩及び脂肪酸のヒポタウリン有機アルカ
リ塩の製造方法は、約80℃にて脂肪酸を溶解し、これ
にヒポタウリンアルカリ金属塩又はヒポタウリン有機ア
ルカリ塩の水溶液を攪拌しながら加えるか、ヒポタウリ
ン水溶液と他のアルカリの水溶液をそれぞれ別々に攪拌
しながら加える方法などがある。
いる脂肪酸のヒポタウリンアルカリ金属塩、有機アルカ
リ塩の配合量としては、0.5〜90重量%が適切であ
る。配合量が0.5重量%以下であると本発明の効果は
得られにくく、90重量%を超えると水への溶解性が悪
くなるなど不都合な点があり好ましくない。
して、洗浄作用を発揮できる組成物をいい、洗浄される
べきものは制限されないが、好ましくは、化粧品、医薬
部外品など身体に適用される洗浄剤を指し、上記必須成
分に加えて必要により、通常洗浄剤組成物に含まれる石
鹸、アルキル硫酸エステル(塩)、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸(塩)、ヒドロキシアルキルエー
テルカルボン酸(塩)などのアニオン界面活性剤、イミ
ダゾリン系両性界面活性剤、ベタイン系両性界面活性剤
などの両性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステル、アルキルグリコシド、マルチトールヒド
ロキシ脂肪族エーテルなどの非イオン界面活性剤、トリ
メチルアルキルアンモニウムクロライドなどのカチオン
界面活性剤、グリセリン、1,3−ブチレングリコー
ル、ジプロピレングリコールなどの保湿剤、センブリ、
シャクヤク、イリス、スギナなどの植物抽出成分、トラ
ネキサム酸、アルブチンなどの薬剤、香料、防腐剤など
他の成分を適宜配合することができる。
説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
トリウムの製造 ラウリン酸200gを80℃にて攪拌溶解し、これに5
0%ヒポタウリン水溶液218ml、50%水酸化ナト
リウム水溶液80ml及びイオン交換水200mlを加
え、攪拌した。冷却後、容器から取り出し、50%ラウ
リン酸ヒポタウリンナトリウム石鹸の生地とした。
リエタノールアミンの製造 ラウリン酸200gを80℃にて攪拌溶解し、これに5
0%ヒポタウリン水溶液218ml、50%トリエタノ
ールアミン水溶液250ml及びイオン交換水200m
lを加え、攪拌した。冷却後、容器から取り出し、50
%ラウリン酸ヒポタウリントリエタノールアミン石鹸と
した。
アルカリ金属塩及びヒポタウリン有機アルカリ塩を試験
試料としてその効果を実証するために以下の試験を行っ
た。
の塩化カルシウムを溶解したイオン交換水に表1の各種
試料を0.5重量%の割合で溶かした後、塩酸でpH
7.0に調整した。この液を30℃に保ち、20mlを
すり栓付き内径3cm、高さ20cmのネスラー管に入
れ、振り子式振とう器により1秒間に1回の割合で90
°ずつ傾けた。1分後装置から取り外し、泡の高さ、泡
膜の厚さ、泡密度を測定した。また、泡の高さが半分に
なる時間も測定した。なお、泡膜の厚さは、泡を100
倍のマイクロスコープで撮影し、写真画面の平均値を計
算し、泡密度については泡10mlをとり、その重さを
測定して求めた。測定結果を表2に示した。
て、泡の高さは、泡立ちの良さ、泡膜厚さと泡密度は、
泡のクリーミーさ、持続時間は使用時の泡の持続性にそ
れぞれ相当し、数値が大きい程良いことを表している。
以上の様に、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウ
ム、ラウリン酸マグネシウムでは、弱酸と強塩基の塩で
あるために、pH 7では泡立ちにくくなることがわか
る。一方、本発明に使用する界面活性剤である脂肪酸の
ヒポタウリンアルカリ金属塩及び有機アルカリ塩や脂肪
酸のトリエタノールアミンやリジン塩は弱酸と弱塩基の
塩であるために、より酸性側でもよく泡立つ。しかし、
ラウリン酸トリエタノールアミン及びラウリン酸リジン
は、クラフト点が低く、室温では、液体であるため、特
に固型の剤型の洗浄料には使用できない。また、泡のク
リーミーさ及び泡の持続性の点で、本発明の洗浄料組成
物は優れていることがわかる。以上より、試験試料の脂
肪酸のヒポタウリンアルカリ金属塩及び有機アルカリ塩
は優れた界面活性剤としての効果を有する化合物であ
る。
び比較試料について、官能による臭いの試験を行った。
結果を表3に示した。
剤である脂肪酸のヒポタウリンアルカリ金属塩及び有機
アルカリ塩は脂肪酸と弱塩基の塩でありながら、脂肪酸
のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩と同様、悪臭が
出ない。これはトリエタノールアミンやリジンと異な
り、同一分子内に強酸であるスルホン酸塩を持つため、
気化しにくいことによると考えられる。
験試料1、2及び比較試料1〜5の各試料についてパネ
ル50名を用いて実使用試験を行った。試験は、各種試
料10%水溶液5mlをそれぞれ手に取り、30秒間、
手洗いを行い、その使用感及び水洗後の使用後感につい
て表4に示した評価基準に基づき5段階で評価した。そ
の平均点を50名の総合評価とし、結果を表5に示し
た。
較すると、ヒポタウリンを構造の間に入れることによ
り、すべての使用感が向上することがわかった。ヒポタ
ウリンの様に強酸と弱塩基(−NH2)の官能基を合せ
持つ両性化合物が持つ上記の様な効果は、洗浄時の水が
多い場合には、脂肪酸の−COO- 基が解離し、ナトリ
ウム石鹸に近い使用感触を有するが、使用後、乾燥時の
水が少ない状態では、脂肪酸の−COO- 基がN−メチ
ルヒポタウリンのN+ 部分とイオンペアを形成し、水和
結晶の融点が濃度に依存して上昇し水に不溶となるとと
もにスルホン酸系界面活性剤の使用感を発現するためと
考えられる。このため、本発明の洗浄剤組成物の使用感
が乾燥時にしっとりするものと考えられる。
リ金属塩又はヒポタウリン有機アルカリ塩を配合した本
発明の洗浄剤組成物の実施例を記載する。配合された各
種脂肪酸のヒポタウリンアルカリ金属塩、ヒポタウリン
アルカリ土類金属塩及びヒポタウリン有機アルカリ塩
は、前記製造例1及び2に準じて製造した。なお、配合
量は重量%である。
頭皮への刺激が、低く、しかも起泡性にも優れ、べとつ
きもなく使用性に優れていた。
頭皮への刺激が、低く、しかも起泡性にも優れ、べとつ
きもなく使用性に優れていた。
は、皮膚への刺激性が低く、泡立ちの使用感も良好で、
しっとりした洗い上りであった。
は、皮膚への刺激性が低く、泡立ちの使用感も良好で、
しっとりした洗い上りであった。
が高く、かつ洗浄力にも優れていた。
性が高く、かつ洗浄力にも優れていた。
への刺激性が低く、泡立ちの使用感も良好で、さっぱり
した洗い上りであった。
への刺激性が低く、泡立ちの使用感も良好で、さっぱり
した洗い上りであった。
して、低刺激で、かつ洗浄力にも優れていた。
ともに良く、泡立ちのpH依存性が少なく、きしみ感や
つっぱり感を有さないうえに、悪臭の出ない優れた洗浄
剤組成物である。
Claims (4)
- 【請求項1】 下記一般式「化1」で表される脂肪酸の
ヒポタウリンアルカリ金属塩を必須成分として配合する
ことを特徴とする洗浄剤組成物。 【化1】R−COO-H3N+−CH2−CH2−SO2 -X+ (但し、式中Rは炭素数7〜23の飽和又は不飽和の炭
化水素基、Xはアルカリ金属を表す。) - 【請求項2】 下記一般式「化2」で表される脂肪酸の
ヒポタウリン有機アルカリ塩を必須成分として配合する
ことを特徴とする洗浄剤組成物。 【化2】R−COO-H3N+−CH2−CH2−SO2 -Y+ (但し、式中Rは炭素数7〜23の飽和又は不飽和の炭
化水素基、Yは有機アルカリを表す。) - 【請求項3】 下記一般式「化3」で表される脂肪酸の
ヒポタウリンアルカリ金属塩(但し、ステアリン酸のヒ
ポタウリンナトリウム塩を除く)からなる界面活性剤。 【化3】R−COO-H3N+−CH2−CH2−SO2 -X+ (但し、式中Rは炭素数7〜23の飽和又は不飽和の炭
化水素基、Xはアルカリ金属を表す。) - 【請求項4】 下記一般式「化4」で表される脂肪酸の
ヒポタウリン有機アルカリ塩(但し、ステアリン酸のヒ
ポタウリン有機アルカリ塩を除く)からなる界面活性
剤。 【化4】R−COO-H3N+−CH2−CH2−SO2 -Y+ (但し、式中Rは炭素数7〜23の飽和又は不飽和の炭
化水素基、Yは有機アルカリを表す。)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27969195 | 1995-10-03 | ||
JP7-279691 | 1995-10-03 | ||
JP28935495A JP3444572B2 (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-11 | 洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09157689A JPH09157689A (ja) | 1997-06-17 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28935495A Expired - Fee Related JP3444572B2 (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-11 | 洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3444572B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4920816B2 (ja) * | 2000-09-01 | 2012-04-18 | 資生堂ホネケーキ工業株式会社 | 透明状固形洗浄剤組成物 |
ES2200768T3 (es) * | 2000-09-01 | 2004-03-16 | Shiseido Honey-Cake Industry Co., Ltd. | Composicion de detergente solido transparente. |
JP4636484B2 (ja) * | 2001-08-10 | 2011-02-23 | 株式会社資生堂 | 洗浄剤組成物 |
-
1995
- 1995-10-11 JP JP28935495A patent/JP3444572B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
Properties of Fatty Acid Soap that Counter−ion is Sodium N−Methyltaurine,J.Oleo Sci.,2001年,第50巻,第10号,第823−830頁 |
Properties of Fatty Acid Soap with Sodium N−Methyltaurine as Counter−ion.II.,J.Oleo Sci.,2002年,第51巻,第3号,第165−173頁 |
アニオン界面活性剤の性質を変える新しい対イオン,Fragr.J.,2001年,第28巻,第12号,第11−16頁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09157689A (ja) | 1997-06-17 |
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