JP3336841B2 - 家具における錠前の取付構造 - Google Patents
家具における錠前の取付構造Info
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Description
キャビネット等の家具における錠前の取付構造に関す
る。
取り付けられており、例えば天板の裏面に錠前をビス止
めをする構造が取られている。
は、組み立てが面倒であるという大きな問題点があり、
更にビス止めの仕方によっては、錠前を天板に対してキ
ャビネットの高さ方向のズレが生じないように固定した
場合には横方向のズレが生じ、また錠前を天板に対して
キャビネットの横方向のズレが生じないように固定した
場合には高さ方向のズレが生じるという問題点もあっ
た。
み立てを簡単に行うことができ、しかも錠前を強固に固
定することができる家具における錠前の取付構造を提供
しようとするものである。
に、天板支持体と天板とよりなる家具において、天板前
面に錠前の鍵穴を表出させた状態で天板の裏面に設けた
固定片で錠前を嵌合固定し、天板支持体上面に天板を載
置してスライドさせて取り付けた時に、錠前が天板と天
板支持体の間に挟持固定され且つ錠前のカムシャフトが
錠杆の保持部内に挿入される位置関係に設定したことを
特徴とするものである。
片の間に位置させると係合する係止爪と係止凹部を錠前
と固定片の当接面に設けて嵌合固定を可能とするととも
に、前記固定片間の天板裏面側と天板支持体上面側との
間で錠前のシリンダーヘッド を挟持固定可能とする方が
好ましい。
解錠を行う錠杆を設け、該錠杆の上部を天板支持体上面
から突出させるとともに、錠杆の上部に設けた保持部の
間に錠前のシリンダーヘッドの後方に偏心させて設けた
カムシャフトを位置させる方がより好ましい。
間して立設した各1対の取付柱に対し先端に頭部を有す
る係止ピンをそれぞれ螺合固定するとともに、前方の1
対の前記取付柱間に1対の嵌合突片を設ける一方、天板
支持体上面の前後に設けた上板の前記係止ピンと嵌合突
片それぞれの対応位置には、係止ピンの軸部を挿入でき
る長孔である係止孔の先端に係止ピンの頭部を挿脱でき
る内径を有する挿脱孔を開設してなる止め穴と、前記嵌
合突片を嵌合させる嵌合穴とをそれぞれ設け、錠前を挟
持固定した天板の前記係止ピン頭部を天板支持体上の前
記止め穴の挿脱孔内に落とし込んで天板を止め穴の係止
孔に沿う後方にスライドさせて係止ピンを前記止め穴の
係止孔に位置させるとともに、前記嵌合突片を嵌合穴に
嵌合させることにより、錠前を天板と天板支持体の上板
との間に挟持固定する形態にすると、組み立てが容易で
且つ錠前が強固に固定されるので一層好ましい。
例の形態により説明する。図1乃至図9は、本発明に係
る代表的実施例の家具における錠前の取付構造を用いて
組み立てたワゴンタイプのキャビネットに関するもので
ある。
うに、天板1、引き出し2を有するとともに底面にキャ
スター3を設けた天板支持体4、錠前5、錠杆6にて構
成されており、家具における錠前の取付構造Bにて錠前
5及び錠杆6を天板支持体4と天板1の間に組み込んで
キャビネットA全体が組み立てられている。
に、錠前本体7に対して鍵穴8を有するシリンダーヘッ
ド9が回動自在に設けられており、該シリンダーヘッド
9の背面にはシリンダーヘッド9の軸心に対してやや偏
心させて後方に突出させたカムシャフト10を設けてお
り、キーをシリンダーヘッド9の鍵穴8にキーを差し込
んで180°回転させると、図4のようにシリンダーヘ
ッド9の回動に伴ってカムシャフト10は下方から上方に
移動する。また、錠前本体7の両側には係止凹部11を設
けるとともに、カムシャフト10は先端部にテーパー部を
設けて尖らせている。
方形の天板本体12の周端から側壁12aを下設し、天板本
体12の裏面の前後に、それぞれ離間した一対の取付柱1
3,13を立設し、前方の一対の取付柱13,13の間に一対
の嵌合突片14,14を設け、前方の側壁12aに前記錠前5
のシリンダーヘッド9表面を表出させる開口部15を穿設
し、天板本体1裏面全体に格子状の補強リブ16を設け、
天板本体12上面の前部に把手凹部17を設けたものであ
る。更に、天板1の開口部15の後方には、錠前5の錠前
本体7の両側面を挟持しうる一対の固定片18,18を並行
配設し、固定片18の途中にスリット19を設け、後方の固
定片18の途中に前記錠前本体7に設けた係止凹部11に係
合しうる係止爪20を対面させて設け、固定片18と固定片
18の間の位置する天板本体12内面に位置決め用の凹所21
を設けている。そして、全体を合成樹脂にて一体成形し
ている。更に、取付柱13には螺軸である軸部22の先端に
頭部23を有する係止ピン24を螺合固定している。尚、錠
前5に設けた係止凹部11と、固定片18に設けた係止爪20
の取り付けを当接面において逆にすることも可能であ
り、また天板1裏面に錠前5を固定する構造としてはそ
の他、あらゆる嵌合構造にて固定することができる。
の前後の両側に上板25を設け、前記係止ピン24の軸部22
を挿入できる大きさの径を有する長孔である係止孔26の
先端に、係止ピン24の頭部23を挿入できる大きさの内径
を有する挿脱孔27を開設した止め穴28をそれぞれ上板25
に設け、また前方の上板25に穿設した止め穴28と止め穴
28の間に、前記天板1に設けた一対の嵌合突片14,14を
嵌合させる嵌合穴30,30を設けている。この嵌合穴30,
30内に嵌合突片14,14を嵌合させることにより、天板支
持体4に対する天板1の戻り止めとしての効果をも有す
るのである。また、天板支持体4は、図2に示すよう
に、前方の上板25の右側からは引き出し2とのロックを
行う錠杆6の上部を突出させている。
板支持体4の側板4aと引き出し2の間に位置する長尺
のコ字部材31の内面に、引き出し2に設けた切欠部33に
嵌入しうる錠片32を設け、コ字部材31の上部を天板支持
体4の上板25から突出させるとともに、上部を内側に折
曲して規制片34とし、この規制片34の途中に切り込みを
入れて下方にL字型に折曲して挟持片35とし、この挟持
片35と規制片34とで前記錠前5のカムシャフト10を間に
位置させる保持部36を形成している。
した家具における錠前の取付構造Bにて行うことがで
き、具体的には図4及び図5に示すように、天板1裏面
の凹所21内に錠前5のシリンダーヘッド9の上部を位置
させるとともに、シリンダーヘッド9の表面を天板1の
開口部15から突出させた状態で固定片18と固定片18の間
に錠前5を位置させ、錠前5の錠前本体7の両側に設け
た係止凹部11,11内に、固定片18,18内面に突出させた
係止爪20,20を係合して図5のように天板1に錠前5を
固定することができる。ここで、錠前5は、固定片18,
18の弾性力にて強固に挟持固定される。更に、図5及び
図9に示すように、錠杆6を下方に位置させて解錠した
状態で、天板1の係止ピン24の頭部23を、天板支持体4
の上板25に設けた止め穴28の挿脱孔27内に上から落とし
込み、把手凹部17を利用して天板支持体4に対して天板
1を後方にスライドさせると、係止ピン24の頭部23が係
止孔26内に位置するとともに、錠前5のカムシャフト10
が、下方に位置する錠杆6の挟持片35及び規制片34にて
形成される保持部36内に挿入されて図6のように保持さ
れ、同時に天板支持体4の上板25に設けた嵌合穴30内に
天板1の裏面に設けた一対の嵌合突片14,14が嵌合し、
錠前5は天板1の凹所21及び天板支持体4の上板25の間
に挟持固定される。
は、錠前5の鍵穴8にキーを挿入し、180°回転させ
ると、シリンダーヘッド9の回転に伴って下方に位置し
た錠前5のカムシャフト10が上方に移動することによ
り、錠杆6全体を上方に持ち上げ、図9の実線にて示す
ように錠片32を引き出し2の側面に設けた切欠部33に嵌
入することにより、引き出し2の施錠を行うことができ
る。また、キーを逆方向に回転させると、シリンダーヘ
ッド9の回転に伴って上方に位置した錠前5のカムシャ
フト10が下方に移動することにより、錠杆6を下方に押
し下げて錠片32と切欠部33の嵌合を解くことができる。
また、錠片32及び切欠部33を設ける位置を変えることに
より、錠杆6の動きを逆にすることができる。
挙げているが、机、箪笥等の他の家具に、家具における
錠前の取付構造Bを組み込むことができる。
取付構造Bにて組み立てたキャビネットBによれば、錠
前5を天板1の固定片18と固定片18の間に位置させ、固
定片18,18の係止爪20,20が錠前5の係止凹部11,11内
に係合して固定することにより、天板1に錠前5を取り
付けることができ、更に天板支持体4に対して天板1を
落とし込んで、スライドさせるだけで、錠前5のカムシ
ャフト10を保持部36内に挿入し、錠前5と錠杆6を連動
させて全体を簡単に組み立てることができる。更に、ビ
スを全く使用しないので、天板等を傷つけたりすること
がない。
ば、錠前5が天板1の固定片18と固定片18の間に位置
し、固定片18,18の係止爪20,20が錠前5の係止凹部1
1,11内に係合して固定されているので、幅方向のズレ
を防止するとともに、図6に示すように天板1内面及び
天板支持体4の上面にて挟持固定さているので、高さ方
向のズレを防止して錠前5を強固に固定することができ
る。
載する作用及び効果を奏する。本発明に係る請求項1及
び請求項2の家具における錠前の取付構造によれば、錠
前を天板裏面に配設した固定片と固定片の間に位置さ
せ、係止爪が係止凹部内に係合して固定することによ
り、天板に錠前を取り付けることができ、更に天板支持
体に対して天板を載置してこれをスライドさせて固定す
ると、天板と天板支持体の間に錠前が挟持固定されると
ともに錠前のカムシャフトが錠杆に係合するため、簡単
に組み立てることができる。また、ビスを全く使用しな
いので、天板等を傷つけたりすることがない。更に、錠
前が天板の固定片と固定片の間に位置し、係止爪が係止
凹部内に係合して固定されているので、幅方向及び前後
方向の両方のズレを防止するとともに、天板内面及び天
板支持体の上面にて挟持固定されているので、高さ方向
のズレを防止して錠前を強固に固定することができる。
造によれば、天板支持体に対して錠前を取り付けた天板
を、スライドさせるだけで、錠前のカムシャフトを保持
部内に挿入し、錠前と錠杆を連動させて全体を簡単に組
み立てることができる。そして、鍵穴にキーを挿入して
偏心させたカムシャフトを回動させると、連動された錠
杆が上下動して施錠及び解錠を行うことができる。
造によれば、天板には、その裏面の前後に離間して立設
した各1対の取付柱にそれぞれ螺合固定された頭部を有
する係止ピンおよび前方の1対の前記取付柱間に設けた
1対の嵌合突片とが設けられ、且つ、天板支持体上面の
上板には、前記係止ピンと嵌合突片に対応する位置に止
め穴および嵌合穴とが設けられており、錠前を挟持固定
した天板の前記係止ピン頭部を天板支持体上の前記止め
穴の挿脱孔内に落とし込んで天板を止め穴の係止孔に沿
う後方にスライドさせて係止ピンを止め穴の係止孔に位
置させると、係止ピンの頭部が係止孔を保持するととも
に1対の嵌合突片が嵌合穴に嵌合して天板の戻りを止め
ることができる。つまり、これによって天板が天板支持
体に強固に保持固定されるとともに錠前が天板と天板支
持体の上板との間に挟持固定され 、且つ錠前のカムシャ
フトが錠杆の保持部に挿入されて連動可能となる。つま
り、請求項4記載の家具における錠前の取付構造は、天
板を天板支持体上に載置して後方にスライドさせるだけ
で組み立てが極めて容易に行える。
の取付構造を用いて組み立てたキャビネットの斜視図
を示す説明断面図
面図
図
面図
ト 1 天板 2 引き出し 3 キャスター 4 天板支持体 5 錠前 6 錠杆 7 錠前本体 8 鍵穴 9 シリンダーヘッド 10 カムシャフ
ト 11 係止凹部 12 天板本体 13 取付柱 14 嵌合突片 15 開口部 16 補強リブ 17 把手凹部 18 固定片 19 スリット 20 係止爪 21 凹所 22 軸部 23 頭部 24 係止ピン 25 上板 26 係止孔 27 挿脱孔 28 止め穴 29 嵌合穴 31 コ字部材 32 錠片 33 切欠部 34 規制片 35 挟持片 36 保持部
Claims (4)
- 【請求項1】 天板支持体と天板とよりなる家具におい
て、天板前面に錠前の鍵穴を表出させた状態で天板の裏
面に設けた固定片で錠前を嵌合固定し、天板支持体上面
に天板を載置してスライドさせて取り付けた時に、錠前
が天板と天板支持体の間に挟持固定され且つ錠前のカム
シャフトが錠杆の保持部内に挿入される位置関係に設定
したことを特徴とする家具における錠前の取付構造。 - 【請求項2】 天板内の裏面に配設した一対の固定片の
間に位置させると係合する係止爪と係止凹部を錠前と固
定片の当接面に設けて嵌合固定を可能とするとともに、
前記固定片間の天板裏面側と天板支持体上面側との間で
錠前のシリンダーヘッドを挟持固定可能とした請求項1
記載の家具における錠前の取付構造。 - 【請求項3】 天板支持体内の引き出しの施錠及び解錠
を行う錠杆を設け、該錠杆の上部を天板支持体上面から
突出させるとともに、錠杆の上部に設けた保持部の間に
錠前のシリンダーヘッドの後方に偏心させて設けたカム
シャフトを位置させた請求項1又は2記載の家具におけ
る錠前の取付構造。 - 【請求項4】 天板の裏面には、その前後に離間して立
設した各1対の取付柱に対し先端に頭部を有する係止ピ
ンをそれぞれ螺合固定するとともに、前方の1対の前記
取付柱間に1対の嵌合突片を設ける一方、天板支持体上
面の前後に設けた上板の前記係止ピンと嵌合突片それぞ
れの対応位置には、係止ピンの軸部を挿入できる長孔で
ある係止孔の先端に係止ピンの頭部を挿脱できる内径を
有する挿脱孔を開設してなる止め穴と、前記嵌合突片を
嵌合させる嵌合穴とをそれぞれ設け、錠前を挟持固定し
た天板の前記係止ピン頭部を天板支持体上の前記止め穴
の挿脱孔内に落とし込んで天板を止め穴の係止孔に沿う
後方にスライドさせて係止ピンを前記止め穴の係止孔に
位置させるとともに、前記嵌合突片を嵌合穴に嵌合させ
ることにより、錠前を天板と天板支持体の上板との間に
挟持固定する請求項1から3のいずれかに記載の錠前の
取付構造。
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---|---|---|---|
JP33308595A JP3336841B2 (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 家具における錠前の取付構造 |
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JPH09170359A JPH09170359A (ja) | 1997-06-30 |
JP3336841B2 true JP3336841B2 (ja) | 2002-10-21 |
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---|---|---|---|---|
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1995
- 1995-12-21 JP JP33308595A patent/JP3336841B2/ja not_active Expired - Fee Related
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