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JP3329651B2 - 金属の液相射出成形法 - Google Patents

金属の液相射出成形法

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Publication number
JP3329651B2
JP3329651B2 JP05028796A JP5028796A JP3329651B2 JP 3329651 B2 JP3329651 B2 JP 3329651B2 JP 05028796 A JP05028796 A JP 05028796A JP 5028796 A JP5028796 A JP 5028796A JP 3329651 B2 JP3329651 B2 JP 3329651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
nozzle
injection molding
liquid phase
cylinder head
Prior art date
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JP05028796A
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English (en)
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JPH09239512A (ja
Inventor
正志 加戸
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Publication date
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属をインライン
スクリュ式射出成形機で溶融して液相とし、金型に射出
して成形する金属の液相射出成形法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられている金属の成形方法に
は、溶解炉で金属を溶解して溶湯を柄杓で汲んでチャン
バーに入れて注型するコールドチャンバー法やチャンバ
ーが溶解炉の中に設置されているホットチャンバー法に
代表されるダイカスト法がある。しかしながら、従来の
ダイカスト法は、溶解炉を使用しているので、金属を溶
解するのに溶解エネルギーを多く必要とすると同時に、
高熱と粉塵が発生するので作業環境が悪いという問題点
があった。そこで、近年、射出成形機による金属の射出
成形法が注目されている。
【0003】この金属の射出成形法は、先端部に逆止防
止機構を有するスクリュによって金属を混練・溶融し、
溶融金属をスクリュの前方に供給しながらスクリュを後
退させ、スクリュを前進して金型に射出して成形する方
法である。この射出成形法において、溶融金属は、非常
に低粘度であるので、金属をスクリュによって混練・溶
融する際、ノズルの開口穴を封鎖して、溶融金属の流失
を防止する必要がある。そのため、従来は、図7に示す
ように、ノズル3の開口穴に固体栓Dを積極的に形成す
る方法が取られている。この固体栓Dを形成するため
に、ノズル3の温度を低めに設定しているので、ノズル
3の先端部には、固体栓(固体)Dと溶融金属(液体)
Eとの間に固体と液体の共存する半凝固組織Fが形成さ
れている。なお、チクソモールド法による射出成形法で
は、上記溶融金属(液体)E領域も半凝固組織Fとされ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属の射出成形
法において、ノズルの先端部に形成される固定栓には、
次のような問題点があった。 (a)形成される固定栓の大きさのバラツキにより射出
圧力が変化したり、固定栓が溶融金属の流動を妨害した
りするので、溶融金属が速やかに金型キャビティ内に入
りにくい場合が多く発生する。 (b)固定栓が金型キャビティ内に侵入するのを防ぐた
めに、金型内に固定栓のキャッチャーが設けられている
が、固定栓がキャッチャーに安定して入らず、飛び出し
て金型キャビティ内に侵入する場合が多く発生する。 (c)流動性の非常に悪い固体と液体の共存する半凝固
組織が存在しているので、金型に射出成形したときに流
路の狭い部分やゲート部で大きな流動抵抗が発生する。
【0005】上記(a)〜(c)により、安定した成形
を行うことができず、射出成形機の連続した運転が困難
となっていた。
【0006】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであって、金属の射出成形法において、安定
した成形運転を実現することができる金属の液相射出成
形法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、射出成形機
のシリンダヘッドに装着されたノズルを、回転する回転
軸の外周面形状に沿って前後に移動するニードル弁を有
する芯弁型の自己封鎖形ノズルとし、このノズルを加熱
してノズル内の金属を液相に保つことにより、上述した
課題を解決した。このような構成としたことにより、ス
クリュで溶融混練して液相とした金属を、ノズル先端部
に固体栓を作らずに、金属キャビティ内に射出すること
ができるので、安定した成形運転を行うことが可能とな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。
【0009】本発明による金属をインラインスクリュ式
射出成形機で溶融して液相として射出成形する方法(金
属の液相射出成形法)は、シリンダヘッドに装着された
ノズルを自己封鎖形ノズルとし、このノズルを加熱して
ノズル内の金属を液相に保つことを特徴とする。上記射
出成形法は、融点が700℃以下である金属の射出成形
に適している。また、前記ノズルは、芯弁型またはロー
タリー型の自己封鎖形ノズルが好ましい。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。
【0011】図1〜図4は射出成形機のシリンダヘッド
に装着された芯弁型の自己封鎖形ノズルを示す図であ
る。図1はその縦断面図、図2および図3は図1のA−
A線断面図、図4は図1のC矢視図である。
【0012】図1に示すように、射出成形機のシリンダ
1の先端部には、シリンダヘッド2がボルト17によっ
て取り付けられている。このシリンダヘッド2の先端部
には、開口穴3aを有するノズル3が螺合されている。
シリンダヘッド2の内部には、スクリュ15が挿入され
いるシリンダ1の内部と、ノズル3の内部とを連通させ
る複数の流路14が設けられている。また、シリンダヘ
ッド2の先端側には図中上下方向に穴5aが開けられ、
この穴5aに回転軸5が嵌挿されている。また、シリン
ダヘッド2の先端中心部には、前記穴5aと垂直に連通
する穴4aが開けられ、この穴4aにニードル弁4が前
後動可能に嵌挿されている。前記ニードル弁4の先端は
ノズル3の開口穴3aに挿入可能とされ、後端は回転軸
5と当接されている。また、ノズル3、シリンダヘッド
2、シリンダ1の外周には、ヒータ16が取り付けら
れ、温度検出器18で温度コントロールされている。
【0013】前記回転軸5は、図4に示すように、アー
ム6、軸7、ヨーク8を介してアクチュエータ9と連結
されている。このアクチュエータ9のヒンジ12は、軸
11を介してブラケット10に枢着され、このブラケッ
ト10は、シリンダヘッド2のフランジに取り付けられ
ているプレート13に固着されている。
【0014】次に、上述した自己封鎖形ノズルの作用を
説明する。
【0015】金属の溶融・混練工程では、前記アクチュ
エータ9を電磁弁を切り換えて作動し、アキュムレータ
9のピストンロッドの運動を、ヨーク8、軸7、アーム
6を用いて回転運動に変え、アーム6に連結されている
回転軸を図2に示す状態から図3に示す状態まで約90
°回転させる。すると、回転軸5と当接されているニー
ドル弁4が前進し、その先端はノズル3の開口穴3aに
挿入され、開口穴3aは封鎖されて、溶融金属のノズル
3からの流失が防止される。
【0016】金属の射出工程では、回転軸5を図2に示
す状態に回転させる。すると、ニードル弁4に、溶融金
属の受ける射出圧力により後退する力が働き、図2に示
すようにノズル3の開口穴3aが解放され、溶融金属が
金型に射出される。
【0017】また、上述した、いずれの工程において
も、ノズル3の温度は溶融金属の溶融点以上の温度とさ
れているので、ノズル3内で、溶融金属が固化すること
はない。
【0018】上述した実施例は、ノズル3に、芯弁型
(ニードル弁型)の自己封鎖形ノズルを使用したもので
あるが、図5に示すロータリー型の自己封鎖形ノズルを
使用することができる。すなわち、本実施例は、図5
(a)に示すように回転軸5に流路を設けたもので、回
転軸5の回動により、図5(b)に示すノズル解放状態
と、図5(c)に示すノズル封鎖状態とすることができ
る。
【0019】上述した実施例により、金属をスクリュ1
5で溶融・混練し、ノズル先端部に固定栓Dを作らずに
金型キャビティ内に射出することができる。
【0020】射出成形に用いられる代表的な金属として
は、図6に示すようなマグネシウムーアルミニュウム合
金がある。通常、9重量%のアルミニウムを含んだマグ
ネシウム合金を半凝固組織の成形領域で射出成形を行
う、いわゆるチクソモールド法が使用されているが、本
発明による方法は、融点が700℃以下、かつ液相成形
領域で射出成形する場合に適している。なお、融点が7
00℃以上になると、ニードル弁の強度が問題となる。
【0021】
【発明の効果】本発明による金属の液相射出成形法は、
以上のように構成されているため、次の様な効果を得る
ことができる。すなわち、ノズル先端部に固体栓を形成
することなく射出成形することができるので、金型内に
固体相が進入することなく、流動がスムースで成形品の
不良、湯じわ、湯回り不良、コールドなどの不良現象が
著しく低下し、成形品の品質の向上、流動性の安定化が
図られ、成形条件の安定性が向上し、不良率が減少し生
産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る液相射出成形法に使用
される芯弁型の自己封鎖形ノズルを示す縦断面図であ
る。
【図2】図1のA−A線断面図であり、ノズルの開口穴
解放状態を示す図である。
【図3】図1のA−A線断面図であり、ノズルの開口穴
閉鎖状態を示す図である。
【図4】図1のC矢視図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る液相射出成形法に使
用されるのロータリー型の自己封鎖形ノズルを示す図で
あり、図(a)は縦断面図、図(b)は図(a)のB−
B線断面図であり、解放状態を示す図、図(C)は図
(a)のB−B線断面図であり、閉鎖状態を示す図であ
る。
【図6】本発明に使用される代表的な金属材料であるM
g−Al系合金の平衡状態図である。
【図7】ノズル先端部の金属材料の溶融状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 シリンダヘッド 3 ノズル 3a 開口穴 4 ニードル弁 4a、5a 穴 5 回転軸 6 アーム 9 アクチュエータ 14 流路 15 スクリュ 16 ヒータ 17 ボルト 18 温度検出器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/20 B22D 17/02 B29C 45/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属をインラインスクリュ式射出成形機
    で溶融して液相として射出成形する方法において、シリ
    ンダヘッド(2)に装着されたノズル(3)を、回転す
    る回転軸(5)の外周面形状に沿って前後に移動するニ
    ードル弁(4)を有する芯弁型の自己封鎖形ノズルと
    し、該ノズル(3)を加熱してノズル内の金属を液相に
    保つことを特徴とする金属の液相射出成形法。
  2. 【請求項2】 前記金属の融点が700℃以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の金属の液相射出成形法。
JP05028796A 1996-03-07 1996-03-07 金属の液相射出成形法 Expired - Fee Related JP3329651B2 (ja)

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US7341094B2 (en) * 2005-05-02 2008-03-11 Husky Injection Molding Systems Ltd. Metallic alloy slurry dispenser
MY186996A (en) * 2014-12-04 2021-08-26 Extrude To Fill Inc Nozzle shut off for injection molding system

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