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JP3325605B2 - 一眼レフカメラ - Google Patents

一眼レフカメラ

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Publication number
JP3325605B2
JP3325605B2 JP18381392A JP18381392A JP3325605B2 JP 3325605 B2 JP3325605 B2 JP 3325605B2 JP 18381392 A JP18381392 A JP 18381392A JP 18381392 A JP18381392 A JP 18381392A JP 3325605 B2 JP3325605 B2 JP 3325605B2
Authority
JP
Japan
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mirror
size
panorama
photographing
lever
Prior art date
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JP18381392A
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JPH0627554A (ja
Inventor
信夫 小松
Original Assignee
チノン株式会社
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Publication date
Application filed by チノン株式会社 filed Critical チノン株式会社
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Publication of JPH0627554A publication Critical patent/JPH0627554A/ja
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一眼レフカメラに関し、
より詳しくは、一眼レフカメラにおける撮影画面サイズ
の切換手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一眼レフカメラは図7及び図8に
示す如く、カメラボディ1の内部にフィルム3を装填
し、カメラ本体4には、フォーカルプレーンシャッター
5を内蔵するとともに、撮影レンズで結像された被写体
像をカメラ撮影者(図示せず)に観察させるファインダ
ー9を内蔵しており、このファインダー9の上下方向に
揺動可能なミラー90を駆動機構10の駆動に基いて撮
影可能位置と非撮影位置の間で揺動させるようにしてい
る。
【0003】上記カメラボディ1は、その表面にカバー
2が被覆され、内部背面側には、フィルム3を保持する
フィルム保持機構(図示せず)と、フィルム3を巻上
げ、巻戻しする巻上げ・巻戻し機構(図示せず)とがそ
れぞれ配設されている。
【0004】また、カメラボディ1の内部には、フィル
ム面の直前に位置するカメラ本体4が内装され、このカ
メラ本体4の直前には、フォーカルプレーンシャッター
5が配設されており、このフォーカルプレーンシャッタ
ー5の直前には、ミラー90等を収納するミラーボック
ス6が内装されている。
【0005】尚、カメラ本体4には、フィルム面側から
付属品のパノラマアダプター7がフィルム装填前に着脱
自在に装着され、このパノラマサイズの透過孔7aを備
えたパノラマアダプター7の装着により撮影画面のサイ
ズがフルサイズからパノラマサイズに切換わるようにな
っている。
【0006】そして、ミラーボックス6の直前にはレン
ズマウント8が内装され、このレンズマウント8に撮影
レンズ(図示せず)が装着されるようになっている。
尚、ミラーボックス6の下部平坦面には、後述するミラ
ー枠91の自由端に係合して停止させる突部6aが突設
されている。
【0007】一方、上記ファインダー9は、フィルム面
に結像されると同じ被写体像をミラー90を介してピン
ト板94のマット面94a上に形成するとともに、ペン
タプリズム96によって正立正像にし、接眼レンズ97
によってマット面94a上における被写体像の実像の観
察を可能ならしめる機能を有している。
【0008】ピント板94に光線を反射するミラー90
は、上下方向に揺動可能なミラー枠91の表面に接着さ
れ、このミラー枠91の基端部が揺動軸92を介してミ
ラーボックス6に軸着されている。また、ミラー枠91
はミラー枠発条93に反時計方向に常時弾圧付勢されて
いる。また、ピント板94はミラー90の直上に位置す
るペンタ台95に嵌着され、このペンタ台95には、ピ
ント板94の直上に位置するペンタプリズム96が載置
されている。
【0009】他方、上記駆動機構10は、ミラーボック
ス6の一側部に、図示しないレリーズボタンの押圧操作
に基き駆動するモーター100と減速機101とが連接
して配設され、この減速機101の出力ギヤ102に
は、ミラーボックス6の一側部に軸着された揺動可能な
ミラーレバー103のギヤ104が歯合されており、こ
のミラーレバー103の突出した腕105の尖った先端
には、ミラー枠91の裏面一側部に摺接するボス106
が水平に軸着されている。
【0010】さらに、ミラーボックス6の内部後方に
は、ミラーレバー103の腕105との当接に伴い電気
回路を閉じてミラーダウンを終了させるミラーダウンス
イッチ107が配設されるとともに、ミラーボックス6
の内部前方には、ミラーレバー103の腕105との当
接に伴い電気回路を閉じてミラーアップを終了させるミ
ラーアップスイッチ108が配設されている。
【0011】従って、レリーズボタンを押圧操作する
と、モーター100の正転駆動に伴い出力ギヤ102が
時計方向に回転して図7のミラーレバー103を反時計
方向に揺動させ、ミラーレバー103の腕105がミラ
ーダウンスイッチ107から離隔して電気回路を開路す
る。
【0012】次いで、反時計方向に揺動するミラーレバ
ー103のボス106が非撮影位置に傾斜状態で位置す
るミラー枠91の裏面に係合し、図7のミラー枠91が
ミラー枠発条93を引っ張りつつ時計方向に揺動し、そ
の後、ミラーレバー103の腕105がミラーアップス
イッチ108に当接して電気回路を閉路する。
【0013】こうして、ミラーアップスイッチ108が
オンされると、正転駆動していたモーター100が停止
し、ミラーアップが完了して撮影可能な状態となる(図
8参照)。
【0014】次いで、撮影が終了すると、モーター10
0の逆転駆動に伴い出力ギヤ102が反時計方向に回転
して図8に示すミラーレバー103を時計方向に揺動さ
せ、ミラーレバー103の腕105がミラーアップスイ
ッチ108から離隔して電気回路を開路する。
【0015】撮影可能位置に位置するミラー枠91は、
ミラー枠発条93の復帰作用で反時計方向に揺動し、そ
の後、ミラーボックス6の突部6aに係止して非撮影位
置に傾斜状態で停止する。
【0016】然して、時計方向に揺動するミラーレバー
103の腕105がミラーダウンスイッチ107に当接
すると、電気回路が閉路され、ミラーダウンスイッチ1
07がオンされて逆転駆動していたモーター100を停
止させ、ミラーダウンが完了して被写体を観察可能な状
態となる(図7参照)。
【0017】尚、撮影画面のサイズをフルサイズからパ
ノラマサイズに切換えたい場合には、アパーチャーにパ
ノラマアダプター7をフィルム面側から装着し、その
後、フィルム3を装填すれば良い。
【0018】ところで、最近、フィルム3を装填したま
まの状態で撮影画面のサイズを切換えることのできるコ
ンパクトカメラが市場を賑わしているが、従来の一眼レ
フカメラには、駆動機構10との関係から画面切換装置
が内蔵されておらず、撮影画面のサイズを切換える場合
には、使用状態のフィルム3を一旦取り出して付属品の
パノラマアダプター7を装着せざるを得なかった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の一眼レフカメラ
は以上のように構成され、駆動機構10との関係から画
面切換装置が全く内蔵されていないので、撮影画面のサ
イズを切換える場合には、使用状態のフィルム3を一旦
取り出して付属品のパノラマアダプター7を装着せざる
を得ず、事実上パノラマアダプター7の使用が極めて困
難であった。
【0020】本発明は上記に鑑みなされたもので、大き
な改造を施すことなく、フィルムを装填したままの状態
で撮影画面のサイズを極めて容易に切換えることのでき
る一眼レフカメラを提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の一眼レフ
カメラは、ファインダーの光路を形成し非撮影位置と撮
影可能位置との間に配設され、非撮影位置の方向に付勢
され、揺動軸を中心に往復動可能なミラーと、パノラマ
サイズの透過部分を備えてパノラマ撮影位置とフルサイ
ズ撮影位置との間に配設され、フルサイズ撮影位置の方
向に付勢され、該揺動軸を中心にシャッターの該ミラー
側に位置して往復動可能なパノラマ遮光板と、撮影時に
は、該ミラーを非撮影位置から撮影可能位置に移動させ
るとともに、該パノラマ遮光板のフルサイズ撮影位置へ
の移動を許容し、撮影の終了時には、該ミラーの撮影可
能位置から非撮影位置への移動を許容するとともに、フ
ルサイズ撮影位置にある該パノラマ遮光板をパノラマ撮
影位置へ移動させるミラーレバー及び該ミラーレバーを
駆動するモーターを備えた駆動手段と、フルサイズ撮影
時には、該パノラマ遮光板の移動を許容し、パノラマ撮
影時には、該パノラマ遮光板をパノラマ撮影位置に位置
決め保持する保持手段とを備えたものである
【0022】
【作用】本発明によれば、保持手段の回転によりパノラ
マ遮光板がパノラマ撮影位置とフルサイズ撮影位置の間
を移動して撮影画面のサイズをフルサイズ又はパノラマ
サイズに切換えるので、撮影画面のサイズの切換えに際
し、使用状態のフィルムを一旦取り出して付属品のパノ
ラマアダプターを装着する必要が全くなく、フィルムを
装填したままの撮影途中の状態で撮影画面のサイズを極
めて容易に切換えることができるとともに、撮影の自由
度を大幅に増大させることが可能となる。さらに、一眼
レフカメラの構造に大きな改造を施すことなく、撮影画
面のサイズをフルサイズ又はパノラマサイズに極めて容
易に切換えることができる。また、ミラーとパノラマ遮
光板とを同軸に配置し、同一のミラーレバーで押動して
揺動することにより、構成が簡略化され、一眼レフカメ
ラの小型化、製造コストの低減などが容易になる
【0023】
【実施例】以下、図1乃至図6に示す一実施例に基き本
発明を詳述する。本発明に係る一眼レフカメラは、カメ
ラボディ1の内部にフィルム3を装填し、カメラ本体4
には、フォーカルプレーンシャッター5を内蔵するとと
もに、撮影レンズで結像された被写体像をカメラ撮影者
(図示せず)に観察させるファインダー9を内蔵してお
り、このファインダー9の上下方向に揺動可能なミラー
90を駆動機構10の駆動に基いて撮影可能位置と非撮
影位置の間で揺動させるようにしている。
【0024】そして、ミラーボックス6の内部には、パ
ノラマ撮影位置とフルサイズ撮影位置との間で揺動して
撮影画面のサイズをフルサイズからパノラマサイズに切
換えるパノラママスク(パノラマ遮光板)11を軸着
し、しかも、このパノラママスク11の揺動や位置を制
御する回動自在のパノラマレバー(保持手段)13を軸
着している。
【0025】上記カメラボディ1は、その表面にカバー
2が被覆され、内部背面側には、フィルム3を保持する
フィルム保持機構(図示せず)と、フィルム3を巻上
げ、巻戻しする巻上げ・巻戻し機構(図示せず)とがそ
れぞれ配設されている。
【0026】また、カメラボディ1の内部には、フィル
ム面の直前に位置するカメラ本体4が内装され、このカ
メラ本体4の直前には、フォーカルプレーンシャッター
5が配設されており、このフォーカルプレーンシャッタ
ー5の直前には、ミラー90等を収納するミラーボック
ス6が内装されている。
【0027】そして、ミラーボックス6の直前にはレン
ズマウント8が内装され、このレンズマウント8に撮影
レンズ(図示せず)が装着されるようになっている。そ
してまた、ミラーボックス6の下部平坦面には、ミラー
枠91の自由端に係合して停止させる突部6aが突設さ
れている。
【0028】一方、上記ファインダー9は、フィルム面
に結像されると同じ被写体像をミラー90を介してピン
ト板94のマット面94a上に形成するとともに、ペン
タプリズム96によって正立正像にし、接眼レンズ97
によってマット面94a上における被写体像の実像の観
察を可能ならしめる機能を有している。
【0029】ピント板94に光線を反射するミラー90
は、上下方向に揺動可能なミラー枠91の表面に接着さ
れ、このミラー枠91の基端部が揺動軸92を介してミ
ラーボックス6に軸着されている。また、ミラー枠91
はミラー枠発条93に反時計方向に常時弾圧付勢されて
いる。
【0030】ピント板94は図6に示す如く、透過型液
晶から構成され、パノラマ撮影時にフルサイズ撮影時の
全透過部分が図6の斜線部分だけ不透過の状態になって
パノラマサイズに縮小する機能を有しており、ミラー9
0の直上に位置するペンタ台95に嵌着されている。そ
して、このペンタ台95には、ピント板94の直上に位
置するペンタプリズム96が載置されている。
【0031】また、上記駆動機構10は、ミラーボック
ス6の一側部に、図示しないレリーズボタンの押圧操作
に基き駆動するモーター100と減速機101とが連接
して配設され、この減速機101の出力ギヤ102に
は、ミラーボックス6の一側部に軸着された揺動可能な
ミラーレバー103のギヤ104が歯合されており、こ
のミラーレバー103の突出した腕105の尖った先端
には、ミラー枠91の裏面一側部に摺接するボス106
が水平に軸着されている。
【0032】そして、ミラーボックス6の内部後方に
は、ミラーレバー103の腕105との当接に伴い電気
回路を閉じてミラーダウンを終了させるミラーダウンス
イッチ107が配設されるとともに、ミラーボックス6
の内部前方には、ミラーレバー103の腕105との当
接に伴い電気回路を閉じてミラーアップを終了させるミ
ラーアップスイッチ108が配設されている。
【0033】他方、上記パノラママスク11は図5に示
す如く、矩形に構成され、その中央部には、パノラマサ
イズの透過孔11aが横長の矩形に穿設されており、上
部両側の環状突出部11b・11bが揺動軸92に回動
自在にそれぞれ貫通されている。また、パノラママスク
11はパノラママスク発条12に常時時計方向に弾圧付
勢されている。
【0034】そして、パノラママスク11は図3に示す
如く、フルサイズ撮影の終了時にはミラーレバー103
のボス106に係合され、フルサイズ撮影位置からパノ
ラマ撮影位置へ強制的に揺動させられるようになってい
る。
【0035】さらに、上記パノラマレバー13は、その
中央部がミラーボックス6の他側部に軸を介して回動自
在に軸着され、前端に後述するパノラマ切換レバー16
に摺接する鉤部13aが垂下して突設されるとともに、
後端にパノラママスク11の前面における他側下部に係
止する位置決め部13bが突設されており、パノラマレ
バー発条14に常時反時計方向に弾圧付勢されている。
【0036】また、パノラマレバー13の下方には、回
転した当該パノラマレバー13との当接に伴い電気回路
を閉じてピント板94の不透過部分をフルサイズに拡大
するパノラマスイッチ15が配設されている。そして、
パノラマレバー13の最下方には、人為操作に基づき後
方に摺動して摺接したパノラマレバー13を回転させる
パノラマ切換レバー16が配置されており、このパノラ
マ切換レバー16が図1に示す左側に位置しているとき
にパノラマ撮影が可能な状態となる。
【0037】従って、パノラマ撮影時にレリーズボタン
を押圧操作すると、モーター100の正転駆動に伴い出
力ギヤ102が時計方向に回転して図1のミラーレバー
103を反時計方向に揺動させ、ミラーレバー103の
腕105がミラーダウンスイッチ107から離隔して電
気回路を開路する。
【0038】この際、パノラマスイッチ15がオフの状
態なので、ピント板94の図6に示す斜線部分が不透過
となり、ピント板94がフルサイズからパノラマ撮影に
応じたパノラマサイズに縮小した状態となっている。
【0039】次いで、反時計方向に揺動するミラーレバ
ー103のボス106が非撮影位置に傾斜状態で位置す
るミラー枠91の裏面に係合し、図1のミラー枠91が
ミラー枠発条93を引っ張りつつ時計方向に揺動し、そ
の後、ミラーレバー103の腕105がミラーアップス
イッチ108に当接して電気回路を閉路する。
【0040】この揺動の際、パノラマレバー発条14に
弾圧付勢されたパノラママスク11は、時計方向に揺動
しようとするが、その正面の他側下部がパノラマレバー
13の位置決め部13bに位置決め係止されているの
で、揺動せずにパノラマ撮影位置に拘束される。
【0041】然して、ミラーアップスイッチ108がオ
ンされると、正転駆動していたモーター100が停止
し、ミラーアップが完了してパノラマ撮影が可能な状態
となる(図2参照)。
【0042】次いで、パノラマ撮影が終了すると、モー
ター100の逆転駆動に伴い出力ギヤ102が反時計方
向に回転して図2に示すミラーレバー103を時計方向
に揺動させ、ミラーレバー103の腕105がミラーア
ップスイッチ108から離隔して電気回路を開路する。
【0043】撮影可能位置に位置するミラー枠91は、
ミラー枠発条93の復帰作用で反時計方向に揺動し、そ
の後、ミラーボックス6の突部6aに係止して非撮影位
置に傾斜状態で停止する。
【0044】然して、時計方向に揺動するミラーレバー
103の腕105がミラーダウンスイッチ107に当接
すると、電気回路が閉路され、ミラーダウンスイッチ1
07がオンされて逆転駆動していたモーター100を停
止させ、ミラーダウンが完了して被写体を観察可能な状
態となる(図1参照)。
【0045】一方、フルサイズ撮影時にパノラマ切換レ
バー16を手前(図3の右方向)に引いてレリーズボタ
ンを押圧操作すると、モーター100の正転駆動に伴い
出力ギヤ102が時計方向に回転して図3のミラーレバ
ー103を反時計方向に揺動させ、ミラーレバー103
の腕105がミラーダウンスイッチ107から離隔して
電気回路を開路する。
【0046】上記パノラマ切換レバー16が手前に引か
れると図3に示す如く、パノラマレバー13がパノラマ
レバー発条14を引っ張りつつ時計方向に回転してパノ
ラマスイッチ15をオンの状態にし、ピント板94の図
6に示す斜線部分が透過状態となり、ピント板94がパ
ノラマサイズからフルサイズ撮影に応じたフルサイズに
拡大した状態となる。
【0047】次いで、反時計方向に揺動するミラーレバ
ー103のボス106が非撮影位置に傾斜状態で位置す
るミラー枠91の裏面に係合し、図3のミラー枠91が
ミラー枠発条93を引っ張りつつ時計方向に揺動し、そ
の後、ミラーレバー103の腕105がミラーアップス
イッチ108に当接して電気回路を閉路する。
【0048】この揺動の際、パノラマレバー13の位置
決め部13bが下降してパノラママスク11の正面の他
側下部から外れているので、パノラママスク11は、パ
ノラマレバー発条14の弾圧付勢作用によりミラー枠9
1とともに時計方向に揺動する。
【0049】然して、ミラーアップスイッチ108がオ
ンされると、正転駆動していたモーター100が停止
し、ミラーアップが完了してフルサイズ撮影が可能な状
態となる(図4参照)。
【0050】次いで、フルサイズ撮影が終了すると、モ
ーター100の逆転駆動に伴い出力ギヤ102が反時計
方向に回転して図4に示すミラーレバー103を時計方
向に揺動させ、ミラーレバー103の腕105がミラー
アップスイッチ108から離隔して電気回路を開路す
る。
【0051】この際、時計方向に揺動するミラーレバー
103のボス106がパノラママスク11に係合してい
るので、パノラママスク11は図3に示す如く、パノラ
マレバー発条14を引っ張りつつ反時計方向に揺動す
る。尚、パノラマレバー13の位置決め部13bは依然
下降したままの状態なので、パノラママスク11のパノ
ラマ撮影位置への揺動復帰が妨害されることはない。
【0052】また、撮影可能位置に位置するミラー枠9
1は、ミラー枠発条93の復帰作用で反時計方向に揺動
し、その後、ミラーボックス6の突部6aに係止して非
撮影位置に傾斜状態で停止する。
【0053】然して、時計方向に揺動するミラーレバー
103の腕105がミラーダウンスイッチ107に当接
すると、電気回路が閉路され、ミラーダウンスイッチ1
07がオンされて逆転駆動していたモーター100を停
止させ、ミラーダウンが完了して被写体を観察可能な状
態となる(図3参照)。
【0054】上記構成によれば、パノラマ切換レバー1
6の操作によりパノラママスク11がパノラマ撮影位置
とフルサイズ撮影位置の間を揺動して撮影画面のサイズ
をフルサイズ又はパノラマサイズに切換えるので、撮影
画面のサイズの切換えに際し、使用状態のフィルム3を
一旦取り出して付属品のパノラマアダプター7を装着す
る必要が全くなく、フィルム3を装填したままの撮影途
中の状態で撮影画面のサイズを極めて容易に切換えるこ
とができるとともに、撮影の自由度を大幅に増大させる
ことが可能となる。
【0055】また、上記説明からも明白なように、一眼
レフカメラの構造に大きな改造を施す必要が全くなく、
撮影画面のサイズをフルサイズ又はパノラマサイズに極
めて容易に切換えることができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、保持手段の回転により
パノラマ遮光板がパノラマ撮影位置とフルサイズ撮影位
置の間を移動して撮影画面のサイズをフルサイズ又はパ
ノラマサイズに切換えるので、撮影画面サイズの切換え
に際し、使用状態のフィルムを一旦取り出して付属品の
パノラマアダプターを装着する必要が全くなく、フィル
ムを装填したままの撮影途中の状態で撮影画面のサイズ
を極めて容易に切換えることができるとともに、撮影の
自由度を大幅に増大させることが可能になるという顕著
な効果がある。さらに、一眼レフカメラの構造に大幅な
改造を施さなくても、撮影画面のサイズをフルサイズ又
はパノラマサイズに極めて容易に切換えることができる
という顕著な効果がある。また、ミラーとパノラマ遮光
板とを同軸に配置し、同一のミラーレバーで押動して揺
動することにより、構成を簡略化でき、一眼レフカメラ
の小型化、製造コストの低減などを容易にできる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一眼レフカメラのパノラマ撮影前
の状態を示す断面説明図である。
【図2】本発明に係る一眼レフカメラのパノラマ撮影時
におけるミラーアップ状態を示す断面説明図である。
【図3】本発明に係る一眼レフカメラのフルサイズ撮影
時におけるミラーアップ途中の状態を示す断面説明図で
ある。
【図4】本発明に係る一眼レフカメラのフルサイズ撮影
時におけるミラーアップ状態を示す断面説明図である。
【図5】本発明に係る一眼レフカメラのパノラマ撮影時
におけるミラーアップ状態を正面から見た説明図であ
る。
【図6】本発明に係る一眼レフカメラの透過型液晶ピン
ト板を示す説明図である。
【図7】従来の一眼レフカメラのミラーダウン状態を示
す断面説明図である。
【図8】従来の一眼レフカメラのミラーアップ状態を示
す断面説明図である。
【符号の説明】
9…ファインダー、10…駆動機構(駆動手段)、11
…パノラママスク(パノラマ遮光板)、11a…透過孔
(透過部分)、12…パノラママスク発条、13…パノ
ラマレバー(保持手段)、90…ミラー、92…揺動
軸、94…ピント板、100…モーター(駆動手段)
103…ミラーレバー(駆動手段)、105…腕、10
6…ボス。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−267624(JP,A) 特開 平3−174126(JP,A) 特開 平3−153222(JP,A) 特開 平4−24626(JP,A) 特開 昭61−223831(JP,A) 特開 平2−20844(JP,A) 特開 昭63−128327(JP,A) 特開 昭59−195633(JP,A) 特開 昭62−272236(JP,A) 特開 平4−7535(JP,A) 特開 平4−55840(JP,A) 特開 平5−142621(JP,A) 実開 平3−81924(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 37/00 G03B 17/28 G03B 17/24 G03B 19/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダーの光路を形成し非撮影位置
    と撮影可能位置との間に配設され、非撮影位置の方向に
    付勢され、揺動軸を中心に往復動可能なミラーと、 パノラマサイズの透過部分を備えてパノラマ撮影位置と
    フルサイズ撮影位置との間に配設され、フルサイズ撮影
    位置の方向に付勢され、該揺動軸を中心にシャッターの
    該ミラー側に位置して往復動可能なパノラマ遮光板と、 撮影時には、該ミラーを非撮影位置から撮影可能位置に
    移動させるとともに、該パノラマ遮光板のフルサイズ撮
    影位置への移動を許容し、撮影の終了時には、該ミラー
    の撮影可能位置から非撮影位置への移動を許容するとと
    もに、フルサイズ撮影位置にある該パノラマ遮光板をパ
    ノラマ撮影位置へ移動させるミラーレバー及び該ミラー
    レバーを駆動するモーターを備えた駆動手段と、 フルサイズ撮影時には、該パノラマ遮光板の移動を許容
    し、パノラマ撮影時には、該パノラマ遮光板をパノラマ
    撮影位置に位置決め保持する保持手段とを備えたことを
    特徴とする一眼レフカメラ。
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