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JP3321000B2 - 流体発生装置における流体遮断装置 - Google Patents

流体発生装置における流体遮断装置

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Publication number
JP3321000B2
JP3321000B2 JP33098796A JP33098796A JP3321000B2 JP 3321000 B2 JP3321000 B2 JP 3321000B2 JP 33098796 A JP33098796 A JP 33098796A JP 33098796 A JP33098796 A JP 33098796A JP 3321000 B2 JP3321000 B2 JP 3321000B2
Authority
JP
Japan
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fluid
valve
pressure
gas
shut
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP33098796A
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English (en)
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JPH10169830A (ja
Inventor
志伸 佐竹
徹郎 長沼
浩二 神谷
要 加藤
雅宏 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP33098796A priority Critical patent/JP3321000B2/ja
Publication of JPH10169830A publication Critical patent/JPH10169830A/ja
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Publication of JP3321000B2 publication Critical patent/JP3321000B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体、特に、ガス
を対象とした流体発生装置における流体遮断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】流体の一つである気体、特に、ガスの供
給システムにおいては、地中に埋設されたガス管を用い
てガスの供給が行われているが、このガス管の更生修理
や交換作業の際にガスの供給が停止され、ガス需要先へ
のガス供給が行えなくなるような場合、ガス需要先に対
してガスを供給できるようにすることが望まれいてい
る。またこのようなガス管の更生作業や交換作業とは別
に、ガス需要先へのガス供給が望まれる場合として、地
震等の災害によるガス管の損傷時があり、この場合に
も、ガス管の復旧作業が完了するまでの間、ガス供給を
維持することが望まれる。このような要望を実現するた
めの方法として、次のような方法がある。つまり、高圧
ガスを充填したガスボンベを移動可能な台車に搭載し、
その台車上には、ガスボンベから吐出されるガスをガス
供給先での使用圧力に減圧する減圧装置を含むガス供給
制御装置を装備させ、ガス供給制御装置の供給経路の出
力側には、例えば、ガス供給先のメータ立て管に接続可
能なカプラを配置したガス発生装置を用い、ガス供給制
御装置によりガス供給先での使用圧力に減圧されたガス
を供給する方法である。
【0003】しかし、簡易的にガスの供給を行う場合、
不測の事態によってガス供給制御装置が正常に作動しな
い場合には、ガス供給制御装置において所定の供給ガス
圧に減圧されないままのガスが流れ、これによって、配
管類の損傷やガス供給先に設置されているガス機器の損
傷を招く虞がある。そこで、従来では、このような簡易
的なガス供給システムを含めて緊急時にガス供給経路を
遮断することが行われており、その具体的な手段とし
て、ガス供給先に流されるガスとは別にそのガスの流路
を遮断するための開閉弁を作動させるための不活性ガス
を充填した高圧ボンベを準備し、開閉弁を作動させる際
には高圧ボンベからのガスを開閉弁に作用させる構成、
あるいは、ガスの入口側と出口側との連通路中に昇降可
能な開閉弁を配置し、開閉弁を押圧することによって連
通路を遮断する構成(例えば、特開昭56ー28365
号公報)、さらには、ガスの入口側からパイロット圧を
取入れ、そのパイロット圧により入口側と出口側との連
通路に位置する開閉弁の開閉状態を設定するとともに入
口側の圧力が低下した場合に上記パイロット圧取入れ部
に有する開閉弁を外部操作によって閉じてパイロット圧
による上記連通路に位置する開閉弁を閉じ態位に設定す
るようにした構成(例えば、特開平7ー56637号公
報)がある。また、このような外部操作あるいは入口側
での流入ガス圧による開閉弁の開閉状態の設定ではな
く、スイッチ等の電気駆動部材のオンオフ動作に連動し
て励磁作用が制御される電磁弁を用いて開閉弁を開閉す
る電気駆動方式を用いるものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した遮断のために
用いられる手段には、次のような問題がある。開閉弁を
作動させるために不活性ガスを充填した高圧ボンベを用
いた構成では、一旦、開閉弁の作動のために不活性ガス
を用いた高圧ボンベを取り替えて次の機械の開閉弁作動
に備えることが必要となったり、予備の高圧ボンベを準
備しておく必要があり、ボンベの管理が面倒となる。ま
た上記公報記載の構成では、遮断機構の復帰動作のため
に再度外部操作が必要となったり、入力側のガス圧力を
定常状態に復元する必要がある。このため、ガス供給経
路の復旧作業が面倒となる虞がある。一方、電気駆動方
式の場合には、遮断される供給経路に流れる流体が可燃
性のガスであることから、電気部品でのスパークによる
引火の危険がある。
【0005】本発明の目的は、上記従来の流体遮断装置
における問題に鑑み、外部操作や電気駆動方式を用いな
いでガスなどの流体供給経路中で流体供給先に流される
流体の圧力を遮断のための作動圧として用いることによ
り、簡易な構造により確実な流体供給経路の遮断および
管理作業の面倒をなくすことが可能な流体発生装置にお
ける流体遮断装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、気体などの流体を充填され
た高圧容器と、この高圧容器から取り出される流体を供
給先で必要な圧力に減圧する流体供給制御装置とが車載
されて搬送可能な流体発生装置において、上記流体供給
制御装置における流体の入口側と出口側との間に位置す
る連通路に配置され、その連通路内で昇降することで連
通路を開閉する弁体を備えた開閉弁と、上記流体供給制
御装置の入口側から出口側に流れる流体を取り込み可能
な流体取り込み部と、上記流体取り込み部の圧力が定常
圧以上に達した際にその圧力を上記開閉弁の弁体に作用
させて上記連通路を遮断させる保圧弁とを備え、上記保
圧弁は、定常圧以上の圧力を直接上記開閉弁の弁体に作
用させる構成を備えていることを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のガ
ス発生装置におけるガス遮断装置において、上記連通路
は、流体の入口側の一部が上記開閉弁の弁体下面に垂直
に流れる流路を有し、上記開閉弁の昇降によって開閉さ
れることを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の流
体発生装置における流体遮断装置において、上記開閉弁
は、上記連通路に対面する端部と反対側の端部がダイヤ
フラムによって昇降自在に支持され、そのダイヤフラム
は、上記保圧弁に連通する上記流体取り込み部の圧力を
背圧として受ける構成とされていることを特徴としてい
る。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の流
体発生装置における流体遮断装置において、上記保圧弁
は、上記流体取り込み部の一部に形成されている弁座に
着座可能な弁体を備え、その弁体が、上記定常圧と平衡
する弾性体の付勢により上記弁体に着座する習性を付与
されていることを特徴としている。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1記載の流
体発生装置における流体遮断装置において、上記保圧弁
は、上記開閉弁のバルブケースに一体化され、内部に、
上記流体制御装置の入口側から出口側に流れる流体を上
記開閉弁の弁体を昇降動作させるために作用させる通路
が形成されていることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1および3記載の発明では、流体取り込
み部に取り込まれた流体供給制御装置に流れるガスの圧
力を取り込み、そのガスを直接開閉弁の弁体に作用する
ようになっている。このため、ガス供給先に流れるガス
の圧力が定常圧以上に達した場合、そのガス以外に特別
な開閉弁作動用ガスを準備する必要もなく、さらには外
部操作や電気駆動を用いることなく流体供給経路中に流
れるガスそのものを用いて流体供給経路を遮断できる。
しかも、定常圧以上の圧力がダイヤフラムに直接作用す
る構成であるので、開閉弁の遮断動作性、つまり、動作
反応を低下させないようにすることができる。これによ
り、開閉弁の遮断のための配管や遮断動作を制御するた
めのスプリング等の機構部品が不要にできるので、構造
を簡略化することが可能になる。
【0012】請求項2記載の発明では、連通路が昇降す
る開閉弁に対して垂直な配置関係を有しているので、開
閉弁が着座態位にされた状態で連通路の開口全域を覆う
ことができる。これにより、連通路を遮断する際には、
バタフライ弁等のようにガスの流路を横断する形式の開
閉弁の構造に比べて開閉弁の摺動部が少なくできるの
で、摺動による摩耗の発生が殆どなく、連通路を遮断し
た状態での漏洩を発生させないようにすることができ
る。
【0013】請求項4記載の発明では、保圧弁の弁体が
弾性体により開閉弁の開閉動作用圧力を規定されるよう
になっているので、定常圧力の設定を弾性体の弾性力の
変更によって種々適応させることができる。
【0014】請求項5記載の発明では、保圧弁の弁体内
部に開閉弁の昇降動作を司る流体として、特別に用意し
たガスを用いるのではなく、流体制御装置内を流れるガ
スをそのまま用いるための流路が形成してあるので、開
閉弁の遮断動作を特別な駆動源を用いる必要がない。こ
れにより、遮断動作の駆動源を特別に設けた場合に比べ
構造を簡単なものとすることができる。
【0015】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。図1は、本発明実施例による流体発生装置におけ
る流体遮断装置の要部を示す断面図であり、図に示され
た流体遮断装置は、流体の一つであるガスを対象とした
ものである。図1において、流体遮断装置に相当するガ
ス遮断装置30は、開閉弁31と保圧弁32とを備えて
いる。開閉弁31は、バルブケース33においてガス供
給経路の途中に位置してガスの入口側と出口側とに相当
する入口ポート33Aおよび出口ポート33Bとが形成
されており、それら各ポート同士は、後述するガス制御
装置内の入口側から出口側に向け流れるガスを取り込む
ための流体に該当するガスを取り込む流体取り込み部に
相当する連通路33Cを介して接続されている。
【0016】連通路33Cは、入口側ポート33Aの一
部が垂直に立ち上がる形状の流路を備えており、その流
路の上端に位置する開口には出口ポート33Bが連通し
ている。連通路33C内で流路の開口に対向する位置に
は、開閉弁体34が設けられている。
【0017】開閉弁体34は、バルブケース33の内部
に挿嵌されたステム受け部材35の内部で昇降自在に支
持されており、その昇降方向の一端、図における下端に
は流路の開口を塞ぐことができる形状の弁本体34Aが
設けられ、昇降方向の他端、図における上端には円盤状
の受け部材36を介してダイヤフラム37が取り付けら
れている。ダイヤフラム37は、バルブケース33に形
成されている凹部内に挿嵌されたキャップ部材38によ
って周縁部を挟持されて固定されている。ダイヤフラム
37が配置されているバルブケース33内の空間は、ダ
イヤフラム37をはさんで開閉弁体34が位置する側の
空間を作動空間(図中、符号OSで示す空間)とされ、
その作動空間と反対側の空間が背圧空間(図中、符号B
Sで示す空間)とされている。作動空間(OS)は、逃
し孔33Fを介して大気開放されている。
【0018】ダイヤフラム37は、作動空間(OS)内
に大気圧が作用している状態で、図1に示すように、開
閉弁体34が連通路33Cの開口を開放した状態に設定
され、大気圧よりも高い圧力が背圧空間(BS)に作用
した場合に開閉弁体34を流路の開口に当接させて連通
路33Cを遮断するために設けられている。
【0019】一方、保圧弁32は、開閉弁31に有する
キャップ部材38に締結されることにより一体的に取り
付けられている。保圧弁32は、開閉弁31のキャップ
部材38に締結されるロッド部32Bを備えた本体部3
2Aを有し、上面はカバー部材39が締結されて塞がれ
ている。
【0020】保圧弁32の本体部32Aおよびロッド部
32Bの中心には、図において上下方向に貫通する流路
32Cが形成されており、さらにこの流路32Cと直角
な方向には、流路32Cを境にしてガス取り込み部をな
すガス取り込みポート32Dと排気ポート32Eとが形
成されている。ガス取り込みポート32Dは、ガス供給
経路(図示されず)に一端が連通し、他端は本体部32
Aの上面に至り、上面で開口されている。また、排気ポ
ート32Eは、一端が流路32Cに連通し、他端が大気
あるいは適当なガス環流路(図示されず)に連通してい
る。
【0021】本体部32Aの上面には、凹部空間が設け
られ、その空間の中心部には、弁体40が昇降自在に挿
嵌されている。弁体40は、下面が流路32Cの開口部
に形成されている着座部とされ、また上部にはフランジ
が形成され、そのフランジにはダイヤフラム41が一体
化されている。弁体40の側部には、図中、破線で示す
ように、フランジの下面から流路32Cの開口部に至る
ガス通路40Aが形成されている。ダイヤフラム41
は、弁体40と反対側の位置をカバー部材39内に挿填
されているスプリング42のバネ受け部材43が位置す
ることにより弁体40とバネ受け部材43とで中央部が
はさまれ、さらにその周縁部が本体部32Aとこれに締
結されるカバー部材39とにより挟持されている。ダイ
ヤフラム41をはさんで弁体40が位置する空間は弁体
40の昇降動作を駆動するための駆動空間(図中、符号
DSで示す空間)とされ、この駆動空間(DS)と対向
する空間が弁体40の昇降動作を司どる基準圧を設定す
るパイロット圧供給空間(図中、符号PSで示す空間)
とされている。
【0022】上記スプリング42は、パイロット圧供給
空間(PS)側が位置するカバー部材39の内部に位置
し、定常圧と平衡する弾性力をダイヤフラム41に付与
するようになっている。この場合の定常圧とは、バルブ
ケース33の出口ポート33Bから流れ出るガスの圧力
を基準として設定される圧力である。本実施例では、図
示されないガス供給制御装置に装備されている減圧装置
にガスが供給される前のガスの圧力、つまり、バルブケ
ース33の出口ポート33Bから流れ出すガスの圧力の
うちの7Kg/cm2に設定されている。このため、ス
プリング42は、定常圧に達しない場合、弁体40を着
座させた状態に維持するようになっている。定常圧は、
ガス供給経路での管路や装備品等の損傷、さらには、ガ
ス供給先での防災を考慮して設定されるものである。定
常圧は、スプリング42の上部にて本体部32Aに締結
されている調整ネジ44のリード量を変化させることに
より変更できるようになっている。なお、図中、符号4
5はキャップ部材を示している。
【0023】本実施例によるガス遮断装置30は、図2
に示すように、ガスボンベ等の高圧容器10とともに台
車11に搭載されて運搬可能なガス供給制御装置12の
内部に組み込まれて用いられる。図2では、ガス供給制
御装置12の外観が示されているだけで、内部構造は示
されていない。ガス供給制御装置12は、その詳細を説
明しないが、内部に高圧容器10から取入れたガスの圧
力をガス供給先での使用圧力に減圧するための複数段の
減圧装置に相当する減圧弁を備え、その減圧弁からのガ
スをガス供給経路用の管路末端に配置されているカプラ
13を介してガス供給先に供給できるようになってい
る。
【0024】一方、ガス遮断装置30では、ガス供給制
御装置12内に設けられているガス供給用管路における
初段の減圧弁のガス入口側に開閉弁31のバルブケース
33に有する入口ポート33Aおよび出口ポート33B
がそれぞれ連結される。バルブケース33の出口ポート
33Bは、開閉弁31の開閉弁体34をはさんで初段の
減圧弁の入口側の管路に連結される。次段の減圧弁の入
口に接続されているガス供給用管路には、保圧弁32の
ガス取り込みポート32Dが図示されない管路によって
連結されている。ガス遮断装置30は、初段の減圧弁の
ガス入口側に位置して次段の減圧弁に流されるガスの圧
力状態により初段の減圧弁へのガスの流動制御が行え
る。
【0025】図1において、次段の減圧弁に流れるガス
の圧力が定常圧である場合、スプリング42の付勢によ
り、保圧弁32に有する弁体40が下方に押圧されて保
圧弁32の本体部32Aの上面に有する開口に着座して
いる。これにより、本体部32Aおよびロッド部32B
に穿たれている流路32Cにはガスが入り込まない状態
であるので、開閉弁31の開閉弁体34は、ダイヤフラ
ム41の習性により連通路33Cを開放した状態を維持
する。開閉弁体34により連通路33Cの開口が開放さ
れていると、入口ポート33Aから流れるガスは、実線
矢印で示すように、連通路33Cを介して出口ポート3
3Bに至る。
【0026】一方、次段の減圧弁に流れるガスの圧力が
定常圧以上に達すると、ガス取り込みポート32Dを介
して駆動空間(DS)に流れ込むガスの圧力がスプリン
グ42の弾性力よりも勝る関係となるので、ダイヤフラ
ム41が上昇し、これに連動して弁体40が上昇する。
弁体40が上昇すると、図3に示すように、本体部32
Aの弁体挿嵌部の弁座から弁体40が離れ、弁体40に
形成されているガス流路40Aを介して流路32C内に
ガスが流れ込むので、開閉弁31の背圧空間(BS)の
圧力が上昇する。なお、図中の実線矢印は、ガスの流動
方向を示している。
【0027】ダイヤフラム37は、背圧空間(BS)の
圧力が上昇すると、下方に向け撓み変形し、この変形に
連動して開閉弁体34が押し下げられて弁本体34Aに
より連通路33Cが遮断される。ダイヤフラム37の下
方への撓み変形は、作動空間(OS)内の空気が逃し孔
33Fを介して排気されることにより行えるようになっ
ている。連通路33Cが開閉弁体34Aによって遮断さ
れると、開閉弁31の入口ポート33Aと出口ポート3
3Bとの間でガスの流動が遮断されるので、ガス供給経
路でのガスの流れが停止されて異常高圧となったガスが
初段の減圧弁に流れるのを防止される。
【0028】本実施例では、図示しないが、保圧弁33
の出口ポート33Bに連結される管路中に、定常圧以上
のガス、換言すれば、ガス供給制御装置内を流れる定常
圧以上のガスによって押し動かされる警告部材がガス取
り込みポート32D側に配備されており、定常圧以上と
なったことを外部に警告できるようになっている。減圧
弁に供給されるガスが定常圧以上になった際の原因が解
消されると、保圧弁32の出口ポート32Eからガスが
排気され、スプリング42による付勢のみによって弁体
40が着座態位に復帰される。
【0029】以上のような本実施例によれば、開閉弁3
1および保圧弁32が共に締結されて一体化されている
ので、各ポートの向きを回転させることができ、これに
よって、ガス供給経路に用いられている管路の向きに合
せて各ポートの向きを整合させることができる。これに
より、ガス供給経路の設置状態に合せて遮断装置の設置
がおこなえるので、遮断装置の設置作業が容易となる。
しかも、警告部材の作動源として、ガス供給制御装置内
を流れるガス、換言すれば、高圧容器から流れ出すガス
そのものを用いることができるので、警告部材作動用と
しての特別な作動源を用意する必要がない。これによ
り、開閉弁31の開閉と併用して行われるようにした警
告部材を設けた場合でも構成を簡略化することが可能に
なる。
【0030】なお、上記実施例では、調整ネジ43の回
転量とその回転量によって得られるスプリング42の弾
性力、換言すれば、調整ネジの回転量と定常圧との関係
を目盛として表示し、出口ポート33Bからのガスの圧
力を圧力計等により観察する前に簡易的に出口ポート3
3Bからのガスの圧力を設定できるようにすることも可
能である。さらに、上記実施例に示した遮断装置はガス
以外の流体に適用することも可能である。また、弁体の
昇降動作を司どるためには、上述したダイヤフラムに代
えてピストンを用いてもよい。またさらに、上記実施例
では、開閉弁31の開閉弁体がスプリング42の付勢に
より定常圧以下では開放する態位を設定された常開型を
前提としたが、常閉型とすることも勿論可能である。
【0031】
【発明の効果】請求項1および3記載の発明によれば、
流体取り込み部に取り込まれた流体供給制御装置に流れ
るガスの圧力を取り込み、そのガスを直接開閉弁の弁体
に作用するようになっている。このため、ガス供給先に
流れるガスの圧力が定常圧以上に達した場合、そのガス
以外に特別な開閉弁作動用ガスを準備する必要もなく、
さらには外部操作や電気駆動を用いることなく流体供給
経路中に流れるガスそのものを用いて流体供給経路を遮
断できる。しかも、定常圧以上の圧力がダイヤフラムに
直接作用する構成であるので、開閉弁の遮断動作性、つ
まり、動作反応を低下させないようにすることができ
る。これにより、開閉弁の遮断のための配管や遮断動作
を制御するためのスプリング等の機構部品が不要にでき
るので、構造を簡略化することが可能になる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、連通路が昇
降する開閉弁に対して垂直な配置関係を有しているの
で、開閉弁が着座態位にされた状態で連通路の開口全域
を覆うことができる。これにより、連通路を遮断する際
には、バタフライ弁等のようにガスの流路を横断する形
式の開閉弁の構造に比べて開閉弁の摺動部が少なくでき
るので、摺動による摩耗の発生が殆どなく、連通路を遮
断した状態での漏洩を発生させないようにすることが可
能になる。
【0033】請求項4記載の発明によれば、保圧弁の弁
体が弾性体により開閉弁の開閉動作用圧力を規定される
ようになっているので、定常圧力の設定を弾性体の弾性
力の変更によって種々適応させることができる。連通路
が昇降する開閉弁に対して垂直な配置関係を有している
ので、開閉弁の僅かな昇降変位によって開閉できる。連
通路が昇降する開閉弁に対して垂直な配置関係を有して
いるので、開閉弁が着座態位にされた状態で連通路の開
口全域を覆うことができる。これにより、連通路を遮断
する際には、バタフライ弁等のようにガスの流路を横断
する形式の開閉弁の構造に比べて開閉弁の摺動部が少な
くできるので、摺動による摩耗の発生が殆どなく、連通
路を遮断した状態での漏洩を発生させないようにするこ
とができる。
【0034】請求項4記載の発明によれば、保圧弁の弁
体が弾性体により開閉弁の開閉動作用圧力を規定される
ようになっているので、定常圧力の設定を弾性体の弾性
力の変更によって種々適応させることができる。これに
より、部品や構造の変更を要しないで遮断制御を行うこ
とが可能になる。
【0035】請求項5記載の発明によれば、保圧弁の弁
体内部に開閉弁の昇降動作を司る流体として、特別に用
意したガスを用いるのではなく、流体制御装置内を流れ
るガスをそのまま用いるための流路が形成してあるの
で、開閉弁の遮断動作を特別な駆動源を用いる必要がな
い。これにより、遮断動作のための駆動源を特別に設け
た場合に比べ構造を簡単なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス発生装置におけるガス遮断装
置の要部構造を示す断面図である。
【図2】図1に示したガス遮断装置を用いるガス発生装
置の外観図である。
【図3】図1に示したガス遮断装置の一態様を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 高圧容器に相当するガスボンベ 11 台車 12 ガス供給制御装置 30 ガス遮断装置 31 開閉弁 32 保圧弁 32A 本体部 32B ロッド部 32C 流路 32D ガス取り込み部に相当するガス取り込み
ポート 33 バルブケース 33A 入口ポート 33B 出口ポート 33C 連通路 34 開閉弁体 34A 弁本体 37、41 ダイヤフラム 40 弁体 40A ガス流路 42 弾性体であるスプリング OS 作動空間 BS 背圧空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 浩二 神奈川県川崎市幸区北加瀬1−33−1− 303 (72)発明者 加藤 要 東京都保谷市下保谷5−1−14−102 (72)発明者 小野寺 雅宏 埼玉県浦和市田島10−5−6−212 (56)参考文献 特開 昭56−28365(JP,A) 特開 平7−56637(JP,A) 特開 平8−171424(JP,A) 実開 昭51−117231(JP,U) 実開 平3−107600(JP,U) 実開 平5−27458(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 17/00 F16K 31/12 F17C 13/04 G05D 16/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体などの流体を充填した高圧容器と、
    この高圧容器から取り出される流体を供給先で必要な圧
    力に減圧する流体供給制御装置とが台車等に搭載されて
    運搬可能な流体発生装置において、 上記流体供給制御装置における流体の入口側と出口側と
    の間に位置する連通路に配置され、その連通路内で昇降
    することで連通路を開閉する弁体を備えた開閉弁と、 上記流体供給制御装置の入口側から出口側に流れる流体
    を取り込み可能な流体取り込み部と、 上記流体取り込み部の圧力が定常圧以上に達した際にそ
    の圧力を上記開閉弁の弁体に作用させて上記連通路を遮
    断させる保圧弁とを備え、 上記保圧弁は、定常圧以上の圧力を直接上記開閉弁の弁
    体に作用させる構成を備えていることを特徴とする流体
    発生装置における流体遮断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流体発生装置における流
    体遮断装置において、上記連通路は、流体の入口側の一
    部が上記開閉弁の弁体下面に垂直に流れる流路を有し、
    上記開閉弁の昇降によって開閉されることを特徴とする
    流体発生装置における流体遮断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の流体発生装置における流
    体遮断装置において、上記開閉弁は、上記連通路に対面
    する端部と反対側の端部がダイアフラムによって昇降自
    在に支持され、そのダイアフラムは、上記保圧弁に連通
    する上記流体取り込み部の圧力を背圧として受ける構成
    とされていることを特徴とする流体発生装置における流
    体遮断装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の流体発生装置における流
    体遮断装置において、上記保圧弁は、上記流体取り込み
    部の一部に形成されている弁座に着座可能な弁体を備
    え、その弁体が、上記定常圧と平衡する弾性体の付勢に
    より上記弁体に着座する習性を付与されていることを特
    徴とする流体発生装置における流体遮断装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の流体発生装置における流
    体遮断装置において、上記保圧弁は、上記開閉弁のバル
    ブケースに一体化され、内部に、上記流体制御装置の入
    口側から出口側に流れる流体を上記開閉弁の弁体を昇降
    動作させるために作用させる通路が形成されていること
    を特徴とする流体発生装置における流体遮断装置。
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