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JP3319093B2 - 移動作業ロボット - Google Patents

移動作業ロボット

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JP3319093B2
JP3319093B2 JP27833193A JP27833193A JP3319093B2 JP 3319093 B2 JP3319093 B2 JP 3319093B2 JP 27833193 A JP27833193 A JP 27833193A JP 27833193 A JP27833193 A JP 27833193A JP 3319093 B2 JP3319093 B2 JP 3319093B2
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lever arm
angle
traveling
detecting means
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秀隆 藪内
昌弘 木村
保道 小林
光康 小川
俊明 藤原
修 江口
弘文 乾
祥史 高木
崇文 石橋
義貴 黒木
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体に自走機能を有
し、床面清掃や床面仕上げ等の作業を自動的に行なう移
動作業ロボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、掃除機や床面洗浄機等の作業機器
に自走機能を付加し、これにマイクロコンピュータや各
種センサ類を搭載することにより作業の自動化を図った
移動作業ロボットが開発されている。
【0003】例えば床面清掃ロボットでは、走行機能と
して駆動輪や走行モータ等の走行装置を有するとともに
走行時の障害物を検知する障害物検知手段や走行中の位
置を認識する位置認識手段を備え、清掃機能としては電
動送風機や本体底部に設けた吸込みノズル等の集塵装置
を備えている。特に、壁際や部屋の隅部の清掃能力を向
上させるために、本体側方で水平方向に回転ブラシを回
転して床面のごみを本体中央部に集めるサイドブラシ装
置を備えたものもある。
【0004】また、電源としては電池を用いるのが通常
であり、業務用を目的とした移動作業ロボットでは、本
体重量は50〜100kg以上になる場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな移動作業ロボットでは、自走領域に階段や敷居等の
大きな凹部段差を含む場合には、本体の転落の危険性が
生じるため、凹部段差を事前に検出する段差検出手段が
必要とされている。
【0006】また、このような本体の転落を防止するた
めに、凹部段差を事前に検出した後、本体を確実に停止
させる手段が必要となっている。
【0007】そこで本発明は、上記従来の課題を解決す
るもので、走行床面に階段や敷居等の大きな凹部段差が
ある場合でも、凹部段差を事前に検出できる移動作業ロ
ボットを提供することを目的としている。
【0008】また、走行床面の凹部段差を事前に検出
し、本体を確実に停止させて転落の危険性を回避をする
ことができる移動作業ロボットを提供すること目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は走行モータを有し本体を自走させる走行装
置と、先端部にキャスターを有し、他端部を本体に軸着
し上下方向に回動自在で、前記本体底部の前後水平方向
に配置したレバーアームと、前記本体に配置され前記レ
バーアームの上下方向への回動角度を検出する角度検出
手段とを備え、前記レバーアームの上下方向への回動角
度が所定角度に達したときに、前記角度検出手段におい
て走行装置の走行モータの入力端子を短絡することで、
前記走行モータに逆起電力を生じさせる回路手段を有し
移動作業ロボットとするものである。
【0010】
【作用】本発明の移動作業ロボットでは、本体に対して
上下方向に回動自在のレバーアームの先端部のキャスタ
ーは走行中常に床面上に当接し、本体が床面の凹部段差
に近づくと上記キャスターが凹部段差に落ちることによ
りレバーアームの回動角度が変化するから、レバーアー
ムの角度検出手段によりこの凹部段差が事前に検出でき
るものである。
【0011】また、本体が床面の凹部段差に近づきレバ
ーアームのキャスターが凹部段差に落ちてレバーアーム
の回動角度が所定角度に達すると、角度検出手段の出力
が回路的に走行装置の走行モータの入力端子を短絡する
から、走行モータの逆起電力によりブレーキがかかり本
体が停止できるものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を床面清掃ロボットを
例にとって添付図面に基づいて説明する。
【0013】図1・図2は本実施例の床面清掃ロボット
の全体構成を示す。図において、1は床面清掃ロボット
の本体、2は本体1の左右後方に設けた駆動輪で、走行
モータ3で左右独立に駆動される。4は、本体1の前方
に回転自在に取り付けられた従輪である。以上、駆動輪
2・走行モータ3・従輪4は、本体1を矢印gの方向に
自走させる走行装置を構成している。5は、本体1の底
部左右に設けたレバーアームで、本体1の前後方向に水
平に配置され、後端部が本体1に取付けられた支持台6
に支持軸7により軸着され上下方向に回動自在になって
いる。回転ブラシ8と、回転ブラシ8を水平方向に回転
駆動する回転駆動部9とで、サイドブラシ装置が構成さ
れ、レバーアーム5の先端部上に設けられている。この
サイドブラシ装置は、図2の底面図に示すように、それ
ぞれ本体1の左右に2組設けられ、各回転ブラシ8は矢
印aの方向に回転して、本体1の左右外側の床面A上の
ごみを内側に集めるものである。10は、レバーアーム
5下面に設けたキャスターで、従輪4より前方に配置さ
れている。11は、レバーアーム5上に取付けた湾曲板
からなる案内部材で、回転ブラシ8の後方先端部をレバ
ーアーム5より上に持ち上げる。12は、レバーアーム
5の回動角度を検出する角度検出手段で、リミットスイ
ッチからなり、アクチュエータ12’がレバーアーム5
に当接するよう配置してある。13はレバーアーム5の
回動をロックするラッチ装置で、レバーアーム5が本体
1より所定角度以上に下がると作動する。14はハンド
ルで、矢印bの方向に引き上げると、通常は図のように
本体1の中に収納されているハンドルパイプ15が縦方
向に摺動し、本体1外に引き出せる。ハンドル14を本
体1外に引き出すことにより、手動により容易に清掃場
所間の移動が行なえる。16は、本体1の周囲に取り付
けた弾性体からなるバンパーである。17は電動送風
機、18は集塵室、19はその内部に設けた紙袋からな
るフィルタである。20は本体1の底部後方に設けた床
ノズルで、床面A上のごみをかき上げる回転アジテータ
21を有する。この床ノズル20は、接続パイプ22を
介して集塵室18と接続している。23は操作部24に
設けられた操作ボタンである。25は本体1の周囲に設
けられた超音波センサ等からなる測距センサで、本体1
の前方・左右側方および後方にある物体までの距離を測
定して障害物を検出する障害物検知装置を構成してい
る。26は、障害物検知装置等からのデータに基づいて
走行モータ3を制御し、本体1の走行制御を行なう走行
制御装置である。27は全体に電力を供給する蓄電池等
からなる電源である。
【0014】以上のように構成された床面清掃ロボット
において、以下その動作、作用について説明する。
【0015】レバーアーム5は、キャスター10を介し
て床面上に支持されているので、本体1が平面上を走行
している場合(図1・図2参照)は、必ず床面と一定距
離以上離れている。ところが、図3に示すように、本体
1が床面A上を矢印gの方向に走行中に段差Bに近づく
と、重力により、まずキャスター10が段差Bに落ち込
んで矢印cの方向に変位する。このとき、レバーアーム
5は矢印dの方向に回動するから、角度検出手段12の
アクチュエータ12’はレバーアーム5と当接しなくな
り、角度検出手段12のスイッチが作動する。本実施例
では、角度検出手段12は走行制御装置26に接続され
ており、角度検出手段12が作動すると障害物検知装置
が作動した場合と同等の処理をして、本体1は走行を停
止し段差Bを回避する動作を行なうようになっている。
このように、本体1の走行床面上に凹部段差があって
も、従輪4や駆動輪2が凹部段差に脱輪する前に、左右
どちらかのキャスター10がこれに落ち込むことにより
角度検出手段12でこれを事前に検知し回避動作を行な
うから走行不能や転落の危険性がなくなるものである。
【0016】なお、本実施例では、本体1は矢印gの方
向、すなわち走行装置の従輪4の方向に走行するから、
レバーアーム5の先端に設けたキャスター10は従輪4
より前方に配置されているが、例えば、駆動輪2の方向
に走行するものにおいては、キャスター10は駆動輪2
の前方に配置する必要がある。
【0017】また、本実施例では、角度検出手段12に
リミットスイッチを用いているが、例えばポテンショメ
ータやエンコーダ等でも良く、要はレバーアーム5の回
動角度が検出できるものであれば良い。
【0018】4は、第二の手段の実施例の回路図で、
切換え接点を有するリミットスイッチからなる角度検出
手段12が作動していない状態、すなわち、レバーアー
ム5のキャスター10が段差ではなく平面上にある場合
を示す。28・29は左右の走行モータ3の入力端子で
ある。図のように通常状態では、入力端子28は、角度
検出手段12の中立接点を介して、走行制御装置26の
走行モータ3用の駆動回路30の出力に接続され、入力
端子29は、角度検出手段12の切換え接点を介して駆
動回路30の出力に接続されている。この状態では、走
行制御装置26の判断処理手段31の出力に応じて駆動
回路30が制御され、走行モータ3の回転制御が行なわ
れる。ところが、前述したように本体1が走行中に段差
にさしかかり角度検出手段12が作動すると、角度検出
手段12の中立接点が切換え接点と接続して入力端子2
8と29とが短絡するとともに、入力端子28は駆動回
路30と切り離される。この状態では走行モータ3は電
源が供給されないだけでなく、自己の逆起電力により急
激に回転が停止する。したがって、本体1は、走行制御
装置26の出力とは無関係に強制的に走行を停止するこ
ととなり、床面上の凹部段差への転落が避けられるもの
である。
【0019】このように、段差検出時に判断処理手段3
1を介さずに角度検出手段12によって直接走行モータ
3の入力端子28・29を短絡させることにより、判断
処理手段31の処理時間遅れや万が一の暴走によって本
体1の停止が遅れることがなく、しかも電源の有無にか
かわらず本体1を停止できるものである。
【0020】ンテナンス時には、図5に示すように駆
動輪2を支点にして本体1の前部を矢印eの方向に持ち
上げるとレバーアーム5のキャスター10が床面に当接
した状態でレバーアーム5が回動を始め、所定位置にな
るとラッチ装置13が作動してレバーアーム5の回動が
ロックされ、本体1は前部が持ち上げられた状態で維持
される。したがって、サイドブラシ装置やキャスター4
等の本体1の底部にある機械装置に手が届く状態とな
り、これらのメンテナンスが容易に行なえる。また、こ
のときレバーアーム5は矢印fの方向に回動し、角度検
出手段12のアクチュエータ12’はレバーアーム5と
当接しなくなり、角度検出手段12のスイッチが作動す
る。本実施例では、本発明の第二の手段により角度検出
手段12が作動すると走行モータ3がブレーキ状態にな
るので、駆動輪2が回転してメンテナンス作業中に本体
1が動き出す危険性がない。
【0021】なお、以上の説明では床面清掃ロボットを
例にとって述べているためレバーアーム5上にサイドブ
ラシ装置を備えているが、これが必要条件でないことは
いうまでもなく、また、サイドブラシ装置以外の例え
ば、吸込みノズルやポリッシャー等の他の作業装置が取
り付けられていても同等の効果が得られるものである。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、本体が床
面の凹部段差に近づくと上記キャスターが凹部段差に落
ち込むことによりレバーアームの回動角度が変化しレバ
ーアームの角度検出手段によりこの凹部段差が事前に検
出できる移動作業ロボットが実現できるものである。
【0023】また、本体が床面の凹部段差に近づくと、
判断処理手段を介さず角度検出手段により直接走行モー
タの回転を停止するから、判断処理手段の処理時間遅れ
や万が一の暴走による影響がなく、しかも電源の有無に
かかわらず本体を確実に停止できる安全性にすぐれた移
動作業ロボットが実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における床面清掃ロボットの側
面断面図
【図2】同実施例の床面清掃ロボットの底面図
【図3】同実施例における本発明動作説明図
【図4】同実施例における本発明回路図
【図5】同実施例における本発明のの動作説明図
【符号の説明】
1 本体 2 駆動輪 3 走行モータ 4 従輪 5 レバーアーム 6 支持台 7 支持軸 10 キャスター 12 角度検出手段 13 ラッチ装置 26 走行制御装置 27 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 光康 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 藤原 俊明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 江口 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 乾 弘文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 高木 祥史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 石橋 崇文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 黒木 義貴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−228090(JP,A) 特開 昭59−157719(JP,A) 特開 平7−79890(JP,A) 特開 平1−207806(JP,A) 実開 昭59−33511(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行モータを有し本体を自走させる走行
    装置と、先端部にキャスターを有し、他端部を本体に軸
    し上下方向に回動自在で、前記本体底部の前後水平方
    向に配置したレバーアームと、前記本体に配置され前記
    レバーアームの上下方向への回動角度を検出する角度検
    出手段とを備え、前記レバーアームの上下方向への回動
    角度が所定角度に達したときに、前記角度検出手段にお
    いて走行装置の走行モータの入力端子を短絡すること
    で、前記走行モータに逆起電力を生じさせる回路手段を
    有した移動作業ロボット。
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