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JP3316479B2 - 半導体素子、半導体発光素子および半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子、半導体発光素子および半導体素子の製造方法

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Publication number
JP3316479B2
JP3316479B2 JP21086299A JP21086299A JP3316479B2 JP 3316479 B2 JP3316479 B2 JP 3316479B2 JP 21086299 A JP21086299 A JP 21086299A JP 21086299 A JP21086299 A JP 21086299A JP 3316479 B2 JP3316479 B2 JP 3316479B2
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based semiconductor
nitride
gan
semiconductor layer
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伸彦 林
隆司 狩野
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、BN(窒化ホウ
素)、GaN(窒化ガリウム)、AlN(窒化アルミニ
ウム)もしくはInN(窒化インジウム)またはこれら
の混晶等のIII −V族窒化物系半導体(以下、窒化物系
半導体と呼ぶ)からなる化合物半導体層を有する半導体
素子、半導体発光素子および半導体素子の製造方法なら
びに窒化物系半導体層の形成方法に関する。
【従来の技術】近年、青色または紫色の光を発する発光
ダイオード、半導体レーザ素子等の半導体発光素子とし
て、GaN系半導体発光素子の実用化が進んできてい
る。GaN系半導体発光素子の製造の際には、GaNか
らなる基板が存在しないため、サファイア(Al23
等の絶縁性基板上に各層をエピタキシャル成長させてい
る。図18は従来のGaN系発光ダイオードの構造を示
す断面図である。図18の発光ダイオードは日経マイク
ロデバイス1994年2月号の第92頁〜第93頁に開
示されている。図18において、サファイア基板61上
に、GaNバッファ層62、n−GaN層63、n−A
lGaNクラッド層64、InGaN発光層65、p−
AlGaNクラッド層66およびp−GaN層67が順
に形成されている。p−GaN層67からn−GaN層
63までの一部領域がエッチングにより除去されてい
る。p−GaN層67の上面にp電極68が形成され、
n−GaN層63の露出した上面にn電極69が形成さ
れている。このような発光ダイオードの構造はラテラル
構造と呼ばれている。図18の発光ダイオードは、In
GaN発光層65をn−AlGaNクラッド層64およ
びp−AlGaNクラッド層66で挟んだダブルヘテロ
構造のpn接合を有し、青色の光を発生することができ
る。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
に示したような従来のGaN系半導体発光素子では、G
aNおよびサファイア基板の格子定数の違いから、サフ
ァイア基板上に成長したGaN系半導体結晶には、通常
109個/cm2程度の格子欠陥が存在する。このような
格子欠陥はサファイア基板の表面からGaN系半導体層
へと伝搬している。この格子欠陥のために、サファイア
基板上のGaN系半導体層からなる半導体発光素子で
は、素子特性および信頼性の劣化が生じる。格子欠陥に
よる素子特性および信頼性の劣化の問題を解決する方法
として、横方向成長技術が提案されている。この横方向
成長技術は、例えばProceedings ofThe Second Interna
tional Conference on Nitride Semiconductors, Octob
er27-31, 1997, Tokushima, Japan, pp.444-446 に報告
されている。図19は従来の横方向成長技術を説明する
ための模式的工程断面図である。図19(a)に示すよ
うに、サファイア基板81上にAlGaNバッファ層8
2を成長させ、AlGaNバッファ層82上にGaN層
83を成長させる。GaN層83には上下方向に延びる
格子欠陥91が存在する。このGaN層83上に、スト
ライプ状のSiO2膜90を形成する。次に、図19
(b)に示すように、ストライプ状のSiO2膜90間
に露出したGaN層83上にGaN層84を再成長させ
る。この場合にも再成長したGaN層84に上下方向の
格子欠陥91が延びる。図19(c)に示すように、G
aN層84をさらに成長させると、GaN層84が横方
向にも成長し、SiO2膜90上にもGaN層84が形
成される。SiO2膜90上のGaN層84には格子欠
陥が存在しない。図19(d)に示すように、GaN層
84をさらに成長させると、SiO2膜90上およびS
iO2膜90間のGaN層83上にGaN層84が形成
される。このような横方向成長技術を用いると、SiO
2膜90上に、格子欠陥の存在しない高品質なGaN結
晶を形成することができる。しかしながら、SiO2
90が存在しない領域では、下地のGaN層83からの
格子欠陥91が再成長したGaN層84の表面まで延び
るため、GaN層84の表面の格子欠陥はなくならな
い。したがって、半導体発光素子の作製時には、発光領
域をSiO2膜上に限定する必要がある。そのため、発
光領域の大きさを大きくすることができない。また、高
品質なGaN層の面積を広げるためにSiO2膜の面積
を広くすると、横方向に成長するGaN層の表面を平坦
にすることができなくなる。図18に示した従来のGa
N系発光ダイオードでは、サファイア基板61が絶縁性
基板であるため、n電極69をサファイア基板61の裏
面に設けることができず、n電極69をn−GaN層6
3の露出した表面に設ける必要がある。そのため、n電
極を導電性基板の裏面に設ける場合に比べて、p電極6
8とn電極69との間の電流経路が長くなり、動作電圧
が高くなる。さらに、GaN系半導体レーザ素子を作製
する場合、GaAs基板を用いた赤色光または赤外光を
発生する半導体レーザ素子のようにへき開法により共振
器面を形成することが困難である。図20はサファイア
基板およびGaN系半導体層の結晶方位の関係を示す図
である。図20において、実線の矢印はサファイア基板
の結晶方位を示し、破線の矢印はGaN系半導体層の結
晶方位を示す。図20に示すように、サファイア基板上
に形成されたGaN系半導体層のa軸およびb軸はサフ
ァイア基板のa軸およびb軸に対して30度ずれてい
る。図20はサファイア基板上に形成されたGaN系半
導体層からなる半導体レーザ素子の概略斜視図である。
図21において、サファイア基板61の(0 0 0 1)面
上にGaN系半導体層70が形成されている。ストライ
プ状の電流注入領域71は、GaN系半導体層70の<
1 1 -2 0>方向に平行となっている。この場合、GaN
系半導体層70の{1 -1 0 0}面はサファイア基板61
の{1 -1 0 0}面に対して30度傾いている。サファイ
ア基板61およびGaN系半導体層70ともに{1 -1 0
0}面でへき開しやすい。このように、サファイア基板
61とGaN系半導体層70とでへき開方向がずれてい
るため、GaN系半導体レーザ素子を製造する場合に、
GaAs基板上に形成される赤色光または赤外光を発生
する半導体レーザ素子のようにへき開法により共振器面
を形成することが困難となる。この場合、エッチングに
より共振器面を形成する必要が生じる。しかしながら、
エッチングにより共振器面を形成した場合には、基板に
対して垂直に端面を形成することが困難であるため、半
導体レーザ素子の動作電流を低減することができない。
一方、GaN系半導体レーザ素子の横モードの制御方法
に関して種々の報告および提案がされている。これらの
横モードの制御方法のほとんどは、従来の赤色光または
赤外光を発生する半導体レーザ素子で採用されているリ
ッジ導波構造およびセルフアライン構造の2種である。
しかし、GaN系半導体層は化学的に安定であるため、
従来の赤色光または赤外光を発生する半導体レーザ素子
に用いられるAlGaAs系半導体層等のように、ウエ
ットエッチングによりパターニングすることができず、
RIE法(反応性イオンエッチング法)、RIBE法
(反応性イオンビームエッチング法)等のドライエッチ
ングによりパターニングする必要がある。そのため、G
aN系半導体レーザ素子において、リッジ導波構造また
はセルフアライン構造を作製するためのパターニングを
容易にかつ再現性よく行うことができない。しかも、ド
ライエッチングの精度により素子特性が大きく変化す
る。本発明の目的は、低電圧動作が可能な窒化物系半導
体素子を提供することである。本発明の他の目的は、低
電圧動作が可能でかつへき開により端面の形成が可能な
窒化物系半導体発光素子を提供することである。本発明
のさらに他の目的は、格子欠陥が低減され、低電圧動作
が可能でかつへき開により端面の形成が可能な窒化物系
半導体素子の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る半導体
素子は、n型の層とp型の層とが積層されたホウ素、ガ
リウム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1
つを含む窒化物系半導体層を有し、n型ガリウム砒素基
板上に第1の電極層を介して前記窒化物系半導体層が前
記p型の層側から接合されるとともに、前記n型の層
上面に第2の電極層が形成されたものである。本発明に
係る半導体素子においては、n型ガリウム砒素基板上の
窒化物系半導体層の下面および上面にそれぞれ第1の電
極層および第2の電極層が設けられているので、第1の
電極層と第2の電極層との間の電流経路が短くなる。し
たがって、窒化物系半導体素子の動作電圧の低減化が図
られる。第2の発明に係る半導体発光素子は、n型の層
とp型の層とが積層されたホウ素、ガリウム、アルミニ
ウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む窒化物系
半導体層を有し、n型ガリウム砒素基板上に第1の電極
層を介して前記窒化物系半導体層が前記p型の層側から
接合されるとともに、前記n型の層の上面に第2の電極
層が形成され、前記窒化物系半導体層が発光層を含むも
のである。本発明に係る半導体発光素子においては、
ガリウム砒素基板上の窒化物系半導体層の下面および
上面にそれぞれ第1の電極層および第2の電極層が設け
られているので、第1の電極層と第2の電極層との間の
電流経路が短くなる。したがって、窒化物系半導体発光
素子の動作電圧の低減化が図られる。特に、窒化物系半
導体層は発光層に電流を注入するストライプ状の電流注
入領域を有し、ストライプ状の電流注入領域が窒化物系
半導体層の〈1-100〉方向に沿って形成され、かつ窒
化物系半導体層の〈1-100〉方向がガリウム砒素基板
の〈110〉方向または〈1-10〉方向と一致するよう
に窒化物系半導体層がガリウム砒素基板上に配置さ
れ、、ガリウム砒素基板の{110}面または{1-1
0}面および窒化物系半導体層の{1-100}面で一対
の共振器面が形成されることが好ましい。この場合、窒
化物系半導体層のへき開方向とガリウム砒素基板のへき
開方向とが一致するので、へき開により共振器面を形成
することが可能となる。それにより、半導体発光素子と
して半導体レーザ素子が実現されるとともに、素子特性
のばらつきが少なくなるとともに、素子特性の再現性が
高くなる。第3の発明に係る半導体素子の製造方法は、
絶縁性基板上にホウ素、ガリウム、アルミニウムおよび
インジウムの少なくとも1つを含む第1の窒化物系半導
体層を形成する工程と、第1の窒化物系半導体層上の所
定領域に絶縁膜を形成する工程と、第1の窒化物系半導
体層上および絶縁膜上に横方向成長技術を用いてホウ
素、ガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少なく
とも1つを含む第2の窒化物系半導体層を形成する工程
と、絶縁膜上の領域を除いて第2の窒化物系半導体層を
除去する工程と、絶縁膜上の第2の窒化物系半導体層の
上面を第1の電極層を介してガリウム砒素基板の一面に
接合する工程と、絶縁膜を除去することにより絶縁性基
板および第1の窒化物系半導体層を第2の窒化物系半導
体層から取り外す工程と、第2の窒化物系半導体層の上
面に第2の電極層を形成する工程とを備えたものであ
る。本発明に係る半導体素子の製造方法においては、第
1の窒化物系半導体層上の絶縁膜上に横方向成長技術を
用いて第2の窒化物系半導体層が形成されるので、絶縁
膜上の第2の窒化物系半導体層に第1の窒化物系半導体
層から格子欠陥が伝搬しない。したがって、格子欠陥が
ほとんど存在しない高品質な第2の窒化物系半導体層が
得られる。また、ガリウム砒素基板上の第2の窒化物系
半導体層の下面および上面にそれぞれ第1の電極層およ
び第2の電極層が設けられるので、第1の電極層と第2
の電極層との間の電流経路が短くなる。したがって、動
作電圧の低減化が図られる。さらに、第2の窒化物系半
導体層の上面を第1の電極層を介してガリウム砒素基板
の一面に接合する際に第2の窒化物系半導体層およびガ
リウム砒素基板の結晶方位を合わせることができるの
で、半導体素子の端面をへき開により形成することがで
きる。したがって、素子特性のばらつきが低減されると
ともに、素子特性の再現性が高くなる。特に、第2の窒
化物系半導体層を形成する工程は、発光層を形成する工
程を含んでもよい。それにより、半導体素子として半導
体発光素子が製造される。また、第2の窒化物系半導体
層を形成する工程は、発光層に電流を注入するストライ
プ状の電流注入領域を第2の窒化物系半導体層の〈1-1
00〉方向に沿って形成する工程を含み、第2の窒化物
系半導体層の上面を第1の電極層を介してガリウム砒素
基板の一面に接合する工程は、第2の窒化物系半導体層
の〈1-100〉方向をガリウム砒素基板の〈110〉方
向または〈1-10〉方向に一致させる工程を含み、ガリ
ウム砒素基板の{110}面または{1-10}面および
第2の窒化物系半導体層の{1-100}面でへき開する
ことにより一対の共振器面を形成する工程をさらに備え
てもよい。この場合、窒化物系半導体層のへき開方向と
ガリウム砒素基板のへき開方向とが一致するので、へき
開により共振器面を形成することが可能となる。それに
より、半導体発光素子として半導体レーザ素子が実現さ
れるとともに、素子特性のばらつきが少なくなり、かつ
素子特性の再現性が高くなる。
【発明の実施の形態】図1〜図6は本発明の第1の実施
例における半導体レーザ素子の製造方法を示す模式的工
程断面図である。まず、図1に示すように、サファイア
基板1上に、AlGaNバッファ層2を形成し、AlG
aNバッファ層2上にアンドープのGaN層3を成長さ
せる。GaN層3上に所定幅のSiO2膜4を形成した
後、横方向成長技術を用いてGaN層3上およびSiO
2膜4上にn−GaN層5を成長させる。次に、n−G
aN層5上に、厚さ0.1μmのn−InPGa1-P
(P=0.1)クラック防止層6、厚さ1.0μmのn
−AlYGa1-YN(Y=0.7)クラッド層7、後述す
る多重量子井戸発光層(以下、MQW発光層と呼ぶ)
8、厚さ0.15μmのp−AlYGa1-YN(Y=0.
07)クラッド層9、および厚さ0.20μmのn−A
ZGa1-ZN(Z=0.12)電流ブロック層10を順
に形成する。図7はMQW発光層8のエネルギーバンド
構造図である。図7に示すように、MQW発光層8は、
厚さ60Åの6つのInXGa1-XN(X=0.03)量
子障壁層81と厚さ30Åの5つのInXGa1-XN(X
=0.10)量子井戸層82とが交互に積層されてなる
多重量子井戸構造を含む。その多重量子井戸構造の両面
は厚さ0.1μmのGaN光ガイド層83で挟まれてい
る。続いて、n−AlZGa1-ZN電流ブロック層10の
中央部の幅W0のストライプ状の領域をエッチングによ
り除去する。この場合、n−AlZGa1-ZN電流ブロッ
ク層10間のストライプ状の領域が電流注入領域19と
なる。電流注入領域19の幅W0は例えば2μmであ
る。この電流注入領域19は、GaNの〈11-20〉方
向に沿って形成する。さらに、n−AlZGa1-Z N電
流ブロック層10上およびp−AlYGa1-YNクラッド
層9上に厚さ0.4μmのp−AlYGa1-YN(Y=
0.07)クラッド層11、および厚さ0.1μmのp
−GaNコンタクト層12を順に形成する。なお、n型
ドーパントとしてはSiを用い、p型ドーパントとして
はMgを用いる。また、各層の成長方法としては、例え
ば、MOCVD法(有機金属化学的気相成長法)または
HVPE法(ハイドライド気相成長法)を用いる。この
場合、SiO2膜4が存在しない領域では、GaN層3
からp−GaNコンタクト層12まで格子欠陥が上下方
向に延びている。SiO2膜4上のn−GaN層5から
p−GaNコンタクト層12には格子欠陥が存在しな
い。次に、図2に示すようにSiO2膜4が存在しない
領域のp−GaNコンタクト層12からn−GaN層5
までをRIE法、RIBE法等のドライエッチングによ
り除去する。それにより、GaN層3上に格子欠陥の存
在しないGaN系半導体層18が残る。さらに、p型ド
ーパントを活性化するために、600℃以上、例えば8
00℃で30分間のアニールを行った後、図3に示すよ
うに、p−GaNコンタクト層12上に厚さ5000Å
のNi、厚さ100ÅのPtおよび厚さ1μmのAuか
らなるp電極13を形成する。次に、図4に示すよう
に、表裏の(001)面にオーミック電極15a,15
bが形成された厚み100μmのn−GaAs基板14
を用意する。このn−GaAs基板14のオーミック電
極15a上に、サファイア基板1上のGaN系半導体層
18上に形成されたp電極13の上面を熱圧着または融
着により接合する。熱圧着を用いる場合、p電極13の
表面およびオーミック電極15aの表面は、蒸着直後の
状態のAuで覆われていることが望ましい。また、融着
を用いる場合には、n−GaAs基板14上に厚さ3μ
m程度のAu−Sn膜を形成することが望ましい。p電
極13とオーミック電極15aとの接合の際には、n−
GaAs基板14とGaN系半導体層18とが図8の関
係を有するようにGaAs基板14とGaN系半導体層
18との結晶方位を合わせる。図8において、n−Ga
As基板14の(001)面上にGaN系半導体層18
が形成される。ストライプ状の電流注入領域19は、図
4のn−AlZGa1-ZN電流ブロック層10間の領域に
対応し、電流注入領域19に発光部20が形成される。
この電流注入領域19は〈1 -1 0 0〉方向に沿って設け
られる。この場合,GaN系半導体層18の電流注入領
域19がn−GaAs基板14の〈110〉方向または
〈1-10〉方向と平行になるようにGaN系半導体層1
8をn−GaAs基板14上に接合する。次に、図4の
サファイア基板1およびn−GaAs基板14をフッ酸
原液に浸漬することによりSiO2膜4を除去し、サフ
ァイア基板1およびその上の格子欠陥を有するAlGa
Nバッファ層2およびGaN層3をリフトオフ法により
n−GaAs基板14上のGaN系半導体層18から取
り外す。それにより、図5に示すように、n−GaAs
基板14上に格子欠陥を有さないGaN系半導体層18
が残る。この場合、SiO2膜4のサイドエッチングが
進行しやすくなるように、界面活性化入りのフッ酸原液
を用いることが望ましい。最後に、図6に示すように、
n−GaN層5上の中央部の領域を除いてGaN系半導
体層18の上面および側面ならびにオーミック電極15
aの表面に、短絡防止用のSiO2膜16を形成した
後、n−GaN層5上およびSiO2膜16上に厚さ1
00ÅのTiおよび厚さ2000ÅのAlからなるn電
極17を形成する。その後、一対の共振器面をへき開法
により形成する。この場合、図8に示すように、GaN
系半導体層18の{1-100}面およびn−GaAs基
板14の{110}面または{1-10}面がへき開面と
なる。本実施例の半導体レーザ素子においては、GaN
系半導体層18の裏面および表面にそれぞれp電極13
およびn電極17が形成されるので、p電極13とn電
極17との間の電流経路が短くなる。また、GaN系半
導体層18にほとんど格子欠陥が存在しない。したがっ
て、低電圧動作および低電流動作が可能となる。また、
GaN系半導体層18のへき開方向とn−GaAs基板
14のへき開方向とを一致させることができるので、共
振器面をへき開法により容易に形成することができる。
なお、本実施例では、本発明を半導体レーザ素子に適用
した場合を説明したが、本発明は、発光ダイオード等の
その他の半導体発光素子や、その他の半導体素子にも適
用可能である。図9および図10は本発明の第1の参考
におけるGaN系半導体層の形成方法を示す模式的工
程断面図である。図9(a)に示すサファイア基板21
の端面は(0001)面(c面)を有する。図9(b)
に示すように、サファイア基板21の(0001)面上
に、AlGaNバッファ層22およびアンドープのGa
N層23を順に成長させる。GaN層23には上下方向
に延びる格子欠陥37が存在する。次に、図9(c)に
示すように、Niからなるストライプ状マスク29を用
いてGaN層23をRIE法によりエッチングし、Ga
N層23の表面にストライプ状の凹凸パターンを形成す
る。凹凸パターンにおける凹部および凸部の幅Dはいず
れも例えば5μmとする。ストライプ状マスク29を除
去した後、図9(d)に示すように、GaN層23上に
SiO2膜30を形成する。次に、図10(e)に示す
ように、GaN層23の凹凸パターンの側面に形成され
たSiO2膜30をエッチングにより除去する。その
後、図10(f)に示すように、GaN層24の再成長
を行う。このとき、凹凸パターンの側面のみに下地のG
aN層23が露出しているので、GaN層24の再成長
の開始時には、GaN層24は縦方向へ成長せず、横方
向のみに成長する。SiO2膜30上で横方向に成長す
るGaN層24には下地のGaN層23の格子欠陥37
が伝搬しない。そして、図10(g)に示すように、G
aN層24の再成長が進むにつれて、凹凸パターンの下
段のSiO2膜30がGaN層24により埋め込まれ、
GaN層24が縦方向へ成長する。その後、図10
(h)に示すように、GaN層24が凹凸パターンの上
段のSiO2膜30上において横方向へ成長するととも
に縦方向にも成長し、GaN層24の表面が平坦化され
る。それにより、凹凸パターンのSiO2膜30上に格
子欠陥が存在しない高品質のGaN層24が形成され
る。再成長させるGaN層24の表面を平坦にするため
には、GaN層24がある程度の厚みを有することが必
要である。GaN層24の表面を平坦にするために必要
な厚みは、下地のGaN層23の凹凸パターンの幅、G
aN層24の成長時の基板温度等の成長条件によって異
なる。例えば、凹凸パターンの凹部および凸部の幅がそ
れぞれ5μm程度の場合、GaN層24の厚みは10〜
20μm程度必要となる。GaNは〈1-100〉方向に
成長しやすいので、図10(f),(g),(h)の工
程でGaN層24の横方向への成長が生じやすくするた
めに、図9(c)の工程でNiからなるストライプ状マ
スク29をGaN層23の〈1-100〉方向と垂直な
〈11-20〉方向に沿って形成することが望ましい。ま
た、図10(h)の工程で再成長するGaN層24の表
面が平坦になりやすくするために、図9(c)の工程で
用いるNiからなるストライプ状マスク29のマスク幅
およびストライプ状マスク29の窓幅(Niが存在しな
い領域の幅)はそれぞれ10μm以下と小さいことが好
ましく、1〜5μmとすることがより好ましい。さら
に、下地のGaN層23の凹凸パターンの凸部の断面形
状は、順メサ形状(台形状)とするよりも垂直な側面を
有する矩形状または逆メサ形状(逆台形状)とすること
が好ましい。図11に示すように、GaN層23の凹凸
パターンの断面形状を逆メサ形状にし、ステップカバレ
ッジの悪い電子ビーム蒸着等の堆積方法でSiO2膜3
0をGaN層23上に形成することにより、凹凸パター
ンの側面へSiO2膜が堆積することを防止できる。そ
れにより、凹凸パターンの側面のSiO2膜をエッチン
グにより除去する工程を省略することができる。図12
(a),(b)は下地のGaN層23の表面に逆メサ形
状の凹凸パターンを形成する方法を示す模式的断面図で
ある。まず、図12(a)に示すように、GaN層23
上にNiからなるストライプ状マスク29を形成した
後、ドライエッチング時に、サファイア基板21を傾け
てエッチング装置に装着する。この状態で、GaN層2
3をRIE法等のドライエッチングによりエッチングす
る。次に、図12(b)に示すように、サファイア基板
21を逆方向に傾ける。この状態で、GaN層23をR
IE法等のドライエッチングによりエッチングする。こ
のようにして、GaN層23の表面に逆メサ形状の凹凸
パターンを形成することができる。本参考例のGaN系
半導体層の製造方法によれば、GaNと格子定数の異な
るサファイア基板21を用いても、サファイア基板21
の全面において格子欠陥が存在しない高品質のGaN層
24を成長させることが可能となる。したがって、Ga
N層24上にGaN系半導体層からなる発光ダイオー
ド、半導体レーザ素子等の半導体発光素子を作製した場
合、発光効率および信頼性の向上を図ることが可能とな
る。図13は図9および図10の方法により形成された
GaN層上に作製された半導体レーザ素子の一例を示す
模式的断面図である。図13において、図9および図1
0の方法により形成されたGaN層24上に、n−Ga
N層25、n−InGaNクラック防止層26、n−A
lGaNクラッド層27、MQW発光層28およびp−
AlGaNクラッド層29が順に形成されている。p−
AlGaNクラッド層29上のストライプ状の領域を除
いてn−AlGaN電流ブロック層31が形成されてい
る。p−AlGaNクラッド層29上およびn−AlG
aN電流ブロック層31上に、p−AlGaNクラッド
層32およびp−GaNコンタクト層33が順に形成さ
れている。p−GaNコンタクト層33からn−GaN
層25までの一部領域がエッチングにより除去されてい
る。p−GaNコンタクト層33上にp電極34が形成
され、n−GaN層25の露出した表面にn電極35が
形成されている。図13の半導体レーザ素子において
は、n−GaN層25からp−GaNコンタクト層33
までのGaN系半導体層36が格子欠陥のないGaN層
24上に形成されているので、GaN系半導体層36に
ほとんど格子欠陥が存在しない。したがって、低電流お
よび低電圧動作が可能な半導体レーザ素子が得られる。
なお、本参考例では、窒化物系半導体層の形成方法を半
導体レーザ素子に適用した場合を説明したが、本参考例
に係る窒化物系半導体層の形成方法は、発光ダイオード
等のその他の半導体発光素子や、その他の半導体素子に
も適用可能である。尚、図9及び図10の例では、図9
(c)に示したように、GaN層23の表面にストライ
プ状の凹凸パターンを形成する際に、凹部の底面にGa
N層23が残るようにGaN層23をエッチングしてい
るが、GaN層23の表面に凹凸パターンを形成する際
に、図14および図15に示すように凹部の底面にサフ
ァイア基板21が露出するまでGaN層23をエッチン
グしてもよい。図14(a),(b)に示すように、図
19(a),(b)と同様にして、サファイア基板21
の(0 0 0 1)面上に、AlGaNバッファ層22およ
びアンドープのGaN層23を順に成長させる。なお、
GaN層23の厚さは例えば0.5μm〜5μm程度で
ある。この場合にも、GaN層23には上下方向に延び
る格子欠陥37が存在する。次に、GaN層23の全面
にSiO2膜を形成し、SiO2膜上にフォトレジストか
らなるストライプ状マスクを形成し、図14(c)に示
すように、フッ酸を用いてSiO2膜をエッチングする
ことにより、ストライプ状のSiO2膜30を形成す
る。その後、図14(d)に示すように、SiO2膜3
0をマスクとして用い、塩素ガスを用いたRIE法によ
り、GaN層23およびAlGaNバッファ層22をサ
ファイア基板21が露出するまでエッチングし、GaN
層23の表面にストライプ状の凹凸パターンを形成す
る。凹凸パターンにおける凹部および凸部の幅Dはいず
れも例えば5μmとする。その後、図15(e)に示す
ように、GaN層24の再成長を行う。このとき、凹凸
パターンの側面のみに下地のGaN層23が露出してい
るので、GaN層24の再成長の開始時には、GaN層
24は縦方向には成長せず、横方向のみに成長する。サ
ファイア基板21上で横方向に成長するGaN層24に
は格子欠陥が存在しない。図15(f)に示すように、
GaN層24の再成長が進むにつれて、凹凸パターンの
凹部がGaN層24により埋め込まれ、GaN層24が
縦方向に成長する。その後、図15(g)に示すよう
に、GaN層24が凹凸パターンの凸部の上面のSiO
2膜30において横方向に成長するとともに縦方向にも
成長し、GaN層24の表面が平坦化される。それによ
り、凹凸パターンのSiO2膜30上およびサファイア
基板21上に格子欠陥が存在しない高品質のGaN層2
4が形成される。図9および図10の例と同様に、再成
長させるGaN層24の表面を平坦にするためには、G
aN層24がある程度の厚みを有することが必要であ
る。GaN層24の表面を平坦にするために必要な厚み
は、下地のGaN層23の凹凸パターンの幅、GaN層
24の成長時の基板温度等の成長条件によって異なる。
例えば、凹凸パターンの凹部および凸部の幅がそれぞれ
5μmの場合、GaN層24の厚みは10〜20μm程
度必要となる。また、GaNは<1 -1 0 0>方向に成長
しやすいので、図15(e),(f),(g)の工程で
GaN層24の横方向への成長が生じやすくするため
に、図14(c)の工程でストライプ状のSiO2膜3
0をGaN層23の<1 -1 0 0>方向と垂直な<1 1 -2
0>方向に沿って形成することが望ましい。さらに、図
15(g)の工程で再成長するGaN層24の表面が平
坦になりやすくなるために、図14(c)の工程で形成
するストライプ状のSiO2膜30の幅およびストライ
プ状のSiO2膜の窓幅(SiO2膜が存在しない領域の
幅)はそれぞれ10μm以下と小さいことが好ましく、
1〜5μm以下とすることがより好ましい。また、Ga
N層23の凹凸パターンの凸部の断面形状は、図9およ
び図10の例と同様に、順メサ形状とするよりも垂直な
側面を有する矩形状または逆メサ形状とすることが好ま
しい。尚、図14及び図15の例では、絶縁性基板とし
てサファイア基板21を用いているが、サファイア基板
21の代わりにスピネル基板等の他の絶縁性基板を用い
ることも出来る。図16および図17は本発明の第2の
参考例における半導体レーザ素子の製造方法を示す模式
的工程断面図である。まず、図16(a)に示すよう
に、サファイア基板41の(0001)面上に、厚さ3
0ÅのAlGaNバッファ層42、厚さ2μmのアンド
ープのGaN層43および厚さ3μmのSiドープのn
−GaN層44aを順に成長させる。次に、図16
(b)に示すように、n−GaN層44a上に厚さ約1
000ÅのSiO2膜を形成した後、エッチングにより
発光部を除く領域のSiO2膜を除去するとともに発光
部に対応する領域のSiO2膜をストライプ状にパター
ニングし、複数本のストライプ状SiO2膜45を形成
する。この場合、次の工程でGaNが横方向に成長しや
すいようにストライプ状SiO2膜45をn−GaN層
44aの〈1-120〉方向に沿って形成する。各ストラ
イプ状SiO2膜45の幅は0.5μm程度であり、ス
トライプ状SiO2膜45のピッチは1μm程度であ
る。基本横モード発振を実現するためには、発光部の幅
W1を2〜5μm程度とすることが好ましく、ストライ
プ状SiO2膜45の本数は3〜5本程度必要となる。
その後、図16(c)に示すように、n−GaN層44
a上に、厚さ5μmのSiドープのn−GaN層44
b、厚さ0.1μmのSiドープのn−InGaNクラ
ック防止層46および厚さ1μmのSiドープのn−A
lGaNクラッド層47を順に成長させる。さらに、n
−AlGaNクラッド層47上に、図7に示した構造を
有するMQW発光層48、厚さ1μmのMgドープのp
−AlGaNクラッド層49および厚さ0.1μmのM
gドープのp−GaNコンタクト層50を順に成長させ
る。この場合、ストライプ状SiO2膜45が存在する
領域では、ストライプ状SiO2膜45間で下地のn−
GaN層44aから縦方向にGaNが成長した後、スト
ライプ状SiO2膜45上で横方向にGaNが成長す
る。一方、ストライプ状SiO2膜45が存在しない領
域では、下地のn−GaN層44aから縦方向にGaN
が成長する。それにより、ストライプ状SiO2膜45
が存在する領域とストライプ状SiO2膜45が存在し
ない領域とでは、実質的にGaNの成長速度に差が生じ
る。すなわち、ストライプ状SiO2膜45が存在する
領域では、ストライプ状SiO2膜45が存在しない領
域と比べてGaNの成長速度が実質的に遅くなる。この
成長速度の差は、ストライプ状SiO2膜45が完全に
GaNで埋め込まれて横方向の成長が完了するまで続
く。その結果、n−GaN層44bの表面が凹状に形成
され、さらにn−InGaNクラック防止層46、n−
AlGaNクラッド層47、MQW発光層48、p−A
lGaNクラッド層49およびp−GaNコンタクト層
50が凹状に形成される。MQW発光層48の凹状の部
分が素子の能動領域である発光部となる。また、ストラ
イプ状SiO2膜45が存在する領域上のGaN系半導
体層56にはほとんど結晶欠陥が存在しない。その後、
図17(d)に示すように、p−GaNコンタクト層5
0からn−GaN層44bまでの一部領域をエッチング
により除去し、n−GaN層44aを露出させる。さら
に、図17(e)に示すように、発光部の上部の領域お
よびn−GaN層44aの電極形成領域を除いて、電流
狭窄を行うためおよびpn接合の露出部を保護するため
にp−GaNコンタクト層50の上面および側面ならび
にn−GaN層44aの上面にSiO2膜51を形成す
る。最後に、図17(f)に示すように、p−GaNコ
ンタクト層50の露出した表面にp電極52を形成し、
n−GaN層44aの露出した表面にn電極53を形成
する。発光部に無駄なく電流が注入されるように、電流
注入領域となるSiO2膜51の窓の幅W2は、発光部
の幅W1と同じか発光部の幅W1よりもやや狭くするこ
とが好ましい。本参考例の半導体レーザ素子の製造方法
によれば、ストライプ状SiO2膜45が存在する領域
上のGaN系半導体層56の結晶性が向上するととも
に、GaNの横方向の成長中に生じる成長速度の差によ
り発光部におけるMQW発光層8が凹状に形成される。
それにより、サファイア基板41の垂直方向のみならず
水平方向にも屈折率差が現れる。その結果、エッチング
工程を行うことなく2回の結晶成長で屈折率導波構造を
容易に作製することができる。したがって、素子特性の
ばらつきがなく、かつ再現性の高い屈折率導波型の半導
体レーザ素子が実現される。なお、本参考例では、本発
明を半導体レーザ素子に適用した場合を説明したが、本
発明は、発光ダイオード等のその他の半導体発光素子
や、その他の半導体素子にも適用可能である。上記第2
の参考例では、サファイア基板41を用いた半導体レー
ザ素子について説明したが、サファイア基板41の代わ
りにSiC基板、スピネル(MgAl24)基板等の他
の基板を用いることもできる。なお、上記第1の実施
例、第1および第2の参考例では、横方向成長技術を行
うための絶縁膜としてSiO2膜4,30,45を用い
ているが、SiO2膜の代わりにAl23膜、TiO2
等の他の絶縁膜を用いてもよい。
【発明の効果】本発明によれば、低電圧動作が可能な窒
化物系半導体素子を提供し得る。また、本発明によれ
ば、低電圧動作が可能でかつへき開により端面の形成が
可能な窒化物系半導体発光素子を提供し得る。また、本
発明によれば、格子欠陥が低減され、低電圧動作が可能
で、且つへき開により端面の形成が可能な窒化物系半導
体素子の製造方法を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図7】図1〜図6の半導体レーザ素子におけるMQW
発光層のエネルギーバンド構造図である。
【図8】図1〜図6の半導体レーザ素子におけるサファ
イア基板およびGaN系半導体層の結晶方位の関係を示
す斜視図である。
【図9】本発明の第1の参考例におけるGaN系半導体
層の形成方法を示す模式的工程断面図である。
【図10】本発明の第1の参考例におけるGaN系半導
体層の形成方法を示す模式的工程断面図である。
【図11】GaN層の表面に形成された逆メサ形状の凹
凸パターンを示す模式的断面図である。
【図12】GaN層の表面に逆メサ形状の凹凸パターン
を形成する方法を示す模式的断面図である。
【図13】図9および図10の方法により形成されたG
aN層上に作製された半導体レーザ素子の一例を示す模
式的断面図である。
【図14】GaN系半導体層の形成方法の他の例を示す
模式的工程断面図である。
【図15】GaN系半導体層の形成方法の他の例を示す
模式的工程断面図である。
【図16】本発明の第2の参考例における半導体レーザ
素子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図17】本発明の第2の参考例における半導体レーザ
素子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図18】従来のGaN系発光ダイオードの模式的断面
図である。
【図19】従来の横方向成長技術を用いたGaN系半導
体層の形成方法を示す模式的工程断面図である。
【図20】サファイア基板およびその上に形成されたG
aN系半導体層の結晶方位の関係を示す図である。
【図21】サファイア基板およびその上に形成されたG
aN系半導体層の結晶方位の関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,21,41 サファイア基板 2,22,42 AlGaNバッファ層 3,23,24,43 GaN層 4,16,30,45,51 SiO2膜 5,25,44a,44b n−GaN層 7 n−AlY Ga1-Y Nクラッド層 8,28,48 MQW発光層 9,11 p−AlY Ga1-Y Nクラッド層 12,33,50 p−GaNコンタクト層 14 n−GaAs基板 27,47 n−AlGaNクラッド層 29,32,49 p−AlGaNクラッド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−129984(JP,A) 特開 平9−8403(JP,A) 特開 平10−41586(JP,A) 特開 平8−274411(JP,A) 特開 平9−307188(JP,A) 国際公開97/11518(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 33/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型の層とp型の層とが積層されたホウ
    素、ガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少なく
    とも1つを含む窒化物系半導体層を有し、n型ガリウム
    砒素基板上に第1の電極層を介して前記窒化物系半導体
    層が前記p型の層側から接合されるとともに、前記n型
    の層の上面に第2の電極層が形成されたことを特徴とす
    る半導体素子。
  2. 【請求項2】 n型の層とp型の層とが積層されたホウ
    素、ガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少なく
    とも1つを含む窒化物系半導体層を有し、n型ガリウム
    砒素基板上に第1の電極層を介して前記窒化物系半導体
    層が前記p型の層側から接合されるとともに、前記n型
    の層の上面に第2の電極層が形成され、前記窒化物系半
    導体層が発光層を含むことを特徴とする半導体発光素
    子。
  3. 【請求項3】 前記窒化物系半導体層は前記発光層に電
    流を注入するストライプ状の電流注入領域を有し、前記
    ストライプ状の電流注入領域が前記窒化物系半導体層の
    〈1-100〉方向に沿って形成され、かつ前記窒化物系
    半導体層の〈1-100〉方向が前記ガリウム砒素基板の
    〈110〉方向または〈1-10〉方向と一致するように
    前記窒化物系半導体層が前記ガリウム砒素基板上に配置
    され、前記ガリウム砒素基板の{110}面または{1
    -10}面および前記窒化物系半導体層の{1-100}面
    で一対の共振器面が形成されたことを特徴とする請求項
    2記載の半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 絶縁性基板上にホウ素、ガリウム、アル
    ミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第1
    の窒化物系半導体層を形成する工程と、 前記第1の窒化物系半導体層上の所定領域に絶縁膜を形
    成する工程と、 前記第1の窒化物系半導体層上および前記絶縁膜上に横
    方向成長技術を用いてガリウム、アルミニウムおよびイ
    ンジウムの少なくとも1つを含む第2の窒化物系半導体
    層を形成する工程と、 前記絶縁膜上の領域を除いて前記第2の窒化物系半導体
    層を除去する工程と、 前記絶縁膜上の前記第2の窒化物系半導体層の上面を第
    1の電極層を介してガリウム砒素基板の一面に接合する
    工程と、 前記絶縁膜を除去することにより前記絶縁性基板および
    前記第1の窒化物系半導体層を前記第2の窒化物系半導
    体層から取り外す工程と、 前記第2の窒化物系半導体層の上面に第2の電極層を形
    成する工程とを備えたことを特徴とする半導体素子の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の窒化物系半導体層を形成する
    工程は、発光層を形成する工程を含むことを特徴とする
    請求項4記載の半導体素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の窒化物系半導体層を形成する
    工程は、前記発光層に電流を注入するストライプ状の電
    流注入領域を前記第2の窒化物系半導体層の〈1-10
    0〉方向に沿って形成する工程を含み、 前記第2の窒化物系半導体層の上面を第1の電極層を介
    してガリウム砒素基板の一面に接合する工程は、前記第
    2の窒化物系半導体層の〈1-100〉方向を前記ガリウ
    ム砒素基板の〈110〉方向または〈1-10〉方向に一
    致させる工程を含み、 前記ガリウム砒素基板の{110}面または{1-10}
    面および前記第2の窒化物系半導体層の{1-100}面
    でへき開することにより一対の共振器面を形成する工程
    をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の半導体
    素子の製造方法。
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