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JP3308409B2 - 掃除機の床ノズル用ロータの製法 - Google Patents

掃除機の床ノズル用ロータの製法

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Publication number
JP3308409B2
JP3308409B2 JP29551394A JP29551394A JP3308409B2 JP 3308409 B2 JP3308409 B2 JP 3308409B2 JP 29551394 A JP29551394 A JP 29551394A JP 29551394 A JP29551394 A JP 29551394A JP 3308409 B2 JP3308409 B2 JP 3308409B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
manufacturing
groove
shaft
vacuum cleaner
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP29551394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08117160A (ja
Inventor
信道 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kowa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kowa Co Ltd filed Critical Kowa Co Ltd
Priority to JP29551394A priority Critical patent/JP3308409B2/ja
Publication of JPH08117160A publication Critical patent/JPH08117160A/ja
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Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Nozzles For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掃除機のアタッチメン
トとして使用される床ノズルの、駆動装置によって回転
される回転ロータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアルミニウム製ロータを有する回
転ロータは、特開平4−259429号のように、複数
のブレード取付用の溝を持った断面形状で、捩り押出し
の方法で製作され、その端部の穴に、軸を圧入するもの
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
捩り押出しの製法では、反り、心振れ、断面形状等の、
要求される高い寸法精度を維持することが困難で、回転
ロータの回転バランスが悪く、振動や騒音の発生を余儀
無くされる恐れがあった。
【0004】また、ロータの穴に、軸を圧入するのみで
は、回転ロータを駆動するためのトルクを伝達するには
強度不足で、軸が抜けてしまうことが往往にして起ると
いう不具合があった。
【0005】本発明は、上記欠点を解消するためのもの
で、高い寸法精度の維持が容易で、しかも、駆動のため
の強度を向上させることができるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】ロータの素材は、外周に
一条ないし複数条のブレード取付用の溝を、軸の長手方
向に直線状に設けた、金属の押出し成形で製作する。使
用する金属は、加工性、経済性、重量等を勘案して、ア
ルミニウム及びその合金(以下、アルミニウムという)
とすることが多いので、以下、アルミニウムで製作した
ものとして説明する。
【0007】上記ロータ用の素材を、ロータ2個分の長
さに切断し、両端に断面形状に合せた捩るための工具を
はめて捩り加工をすると、両端部は押出しのままの形状
が維持されて溝は直線状のままとなり、その内側は捩ら
れて溝を螺旋状にすることができる。これを中央で切断
し、遊び側の軸を取付けるための加工をして、2個分の
ロータにする。
【0008】このロータの螺旋状の溝に、弾性体で作ら
れたブレードの固定端を挿入して取付ける。溝が工具に
よって直線状に保たれた端部に、ロータの断面形状に合
せたはめ合い部を有し、回軸ロータを回転するための従
動プーリと軸とを持ったブラケットを、はめ合せて固着
する。また、ロータの他の端部には、偏心しないような
はまり合い部を有する遊び側軸を、圧入等の方法で固着
する。
【0009】
【作用】アルミニウム製のロータの素材は、直線状の押
出し成形によって製作されるため、要求される高い寸法
精度を出すことが容易で、しかも、駆動側の端部は、工
具によって押出したままの形状が維持されているため、
断面の寸法精度は保たれている。このため、駆動側の、
プーリを有するブラケットと、ロータとのはめ合いは、
互いに遊びのないようにすることができると共に、回転
ロータの駆動に必要なトルクを、十分に伝達することが
できる強度を持たせることができる。また、ロータの遊
び側の端部は、ロータを心振れのないように支持するの
みでよいため、加工が容易で、簡単な構造とすることが
できる。
【0010】以上のような回転ロータを有する掃除機用
の床ノズルは、振動や騒音が少なくて使いやすい、経済
的なものとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施例に就い
て、図面を参照しながら説明する。先ず、床ノズルの概
略の構造は、図1,図2に示した様に、吸塵用の開口2
を設けた下ケース1と、上ケース3とに分割されたケー
スを備えている。そして、このケース内の手前側に設け
た吸気口4に、掃除機本体(図示略)に接続される吸気
パイプ5を連設している。8は回転ロータ(ロータ)
で、図1に示した様に、モータ7の回転動が、駆動プー
リ9、ベルト6、及び従動プーリ10を備えた伝動機構
を介して伝えられる。
【0012】回転ロータ8は、図3に示した様に、アル
ミニュウム製のロータ11の外周面に、弾性体製の4枚
のブレード12を放射状に突設している。ロータ11の
一端側には、従動プーリ10と軸13を有するブラケッ
ト14を嵌着させ、他端側には、フランジ15を有する
軸16を取付けている。夫々の軸13,16は、下ケー
ス1の両端に設けた凹部19,20に嵌め込んだ軸受1
7,18によって、回転自在に保持されている。
【0013】図4に示した21は、ロータ11の素材
で、アルミニュウムを押出成形して作られている。ロー
タ11の外周面22には、ロータ軸と平行する直線状の
溝24が、並列状に4条設けらている。23はその開口
である。
【0014】この押出成形された素材21は、ロータ1
1の2個分の長さに切断する。そして、この2個分の長
さの素材21の両端部25、26に、開口23,溝24
及びロータ11の外周面に、遊びがない様に緊密に嵌め
込み得る形状を備えた捻り用の工具、別言すれば、変形
阻止用の把持工具(図示略)を嵌合させる。然る後、こ
の把持状態の素材21に、所定の捻れ角度が得られる様
に捻り加工を施す。
【0015】捩り用の工具をはずすと、図5に示すよう
に、両端部25、26は、工具によって押出し成形のま
まの形状が維持されて、開口23、溝24は軸心に平行
な直線状のままとなり、両端部25、26以外の内側
は、捩られて開口23、溝24が螺旋状になる。これを
中央部27で切断し、軸16を取付けるための段部28
を加工すると、図6に示すような、2個のロータ11が
できる。
【0016】ロータ11の螺旋状の溝24に、図7に示
すような、可撓性のあるゴムやプラスチックで作られ、
固定端29と開放端30を持った細長帯状のブレード1
2の、固定端29を挿入する。ブレード12の開放端3
0は、ロータ11の外周22より外側に突出した位置に
ある。
【0017】ロータ11の端部25、26に、ブラケッ
ト14を固着する。ブラケット14のロータ11とはま
り合う部分には、図8に示すように、ロータ11の外周
22に合った内径を有する凹部31と、その中に開口2
3と溝24に遊びがないようにはまり合うリブ32と突
片33が、設けられている。
【0018】ロータ11の段部28に、軸16を固着す
る。軸16のフランジ15には、図9に示すような、ロ
ータ11の段部28の外径に合った内径を有する凹部3
4が、設けられている。
【0019】このようにして作られた回転ロータ8を、
モータ7、駆動プーリ9、ベルト6、従動プーリ10に
よって回転すると、ブレード12の開放端30が床面と
接触して床面を擦り、そこにある塵を跳ね上げて、空気
とともに吸気口4、吸気パイプ5を通って、掃除機(図
示せず)に吸い取られ、床面の掃除が行なわれる。
【0020】
【発明の効果】アルミニウムで細長い直線状のロータの
素材21を、押出し成形で製作することは容易であり、
その断面が異形であったり、溝を設けたものであって
も、精度よく作ることができる。
【0021】ロータの素材21を、ロータ11の2個分
の長さに切断し、その両端部25、26に、遊びのない
ようにはめ合せた工具で捩り加工をした後に、中央部2
7で切断すれば、2個分のロータ11が、1度の捩り加
工ですんで、経済的に製作することができる。
【0022】回転ロータ8の駆動のためのトルクを伝達
するブラケット14のはまり合う端部25、26は、遊
びのないようにはめ合せた工具によって、捩りによる断
面の寸法変化がなく、押出し成形時の高い寸法精度が維
持されているので、ブラケット14の凹部31、リブ3
2、突片33と、ロータ11の外周22、開口23、溝
24とのはまり合いは、遊びのない強固な固着ができ、
精度上も、強度上も、格段に優れたものとすることがで
きる。
【0023】回転ロータ8の軸16は、トルク伝達の必
要がなく、必振れのみを注意した固着でよいために、軸
16のフランジ15に設けた凹部34と、ロータ11の
段部28の加工は容易で、精度よく行うことができる。
【0024】本発明による回転ロータの、優れた特長を
要約すれば、 (a)捩り力を加えながら押出成形することによって、
寸法精度が低下したロータとは異なって、溝が真っ直ぐ
なままの状態で押出成形したロータは、横断面形状の寸
法精度が十分に高い。 (b)所定長さに裁断したこのロータを、捩り加工する
際に、その両端部に変形阻止用の把持工具を取付ること
によって、この両端部は高い寸法精度のままに保たれ
る。 (c)両端部には、回転軸付きのブラケットを夫々組付
けるが、特に高い組付精度(両軸心の整列度)が要求さ
れるのは、ロータ回転用のプーリを備えた、片側のブラ
ケットだけである。 (d)そして、押出成形時の捩り力によって断面形状が
歪がめられたロータとは異なって、ブラケットを取付け
る両端部の変形を正す、余分な加工費を省ける。 (e)従って、2本分のロータを、一工程で捩り加工出
来ることと相まって、要所の寸法精度が確保されて、回
転バランスが良好なロータを、より安価に提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ロータを収納している床ノズル
の、上ケースを除いた斜視図。
【図2】床ノズルの縦断面図。
【図3】回転ロータの一部を断面にした正面図。
【図4】ロータの素材を示す斜視図。
【図5】捩り加工をした後のロータの素材を示す斜視
図。
【図6】ロータの斜視図。
【図7】ブレードの斜視図。
【図8】ブレードをはめたロータの駆動側と、そこに固
着されるブラケットの斜視図。
【図9】ブレードをはめたロータの遊び側と、そこに固
着される軸の斜視図。
【符合の説明】
1 下ケース 3 上ケース 7 モータ 8 回転ロータ 10 従動プーリ 11 ロータ 12 ブレード 13 軸 14 ブラケット 15 フランジ 16 軸 21 ロータの素材 22 外周 23 開口 24 溝 25 端部 26 端部 28 段部 31 凹部 32 リブ 33 突片 34 凹部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その外周面に設けた螺旋状の溝に、ブレ
    ードの固定端を挿嵌させた構成を備える金属製ロータの
    製法であって、 前記ロータを、溝が真っ直ぐな状態に押出成形したう
    え、所定長さに裁断する工程と、 この裁断したロータの両端部に、変形阻止用の把持工具
    を取付けて捻り加工する工程と、 この捻られたロータを、2本のロータに分断する工程
    と、 分断されたロータの、変形を阻止された側の端部に、そ
    の外周面及び真っ直ぐなままの溝に夫々緊密に嵌合させ
    得る凹凸形状を備えたブラケットを嵌着させる工程とを
    含むことを特徴とする掃除機の床ノズル用ロータの製
    法。
JP29551394A 1994-10-20 1994-10-20 掃除機の床ノズル用ロータの製法 Expired - Lifetime JP3308409B2 (ja)

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