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JP3397919B2 - 抗菌抗カビ性保護転写材 - Google Patents

抗菌抗カビ性保護転写材

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JP3397919B2
JP3397919B2 JP33208994A JP33208994A JP3397919B2 JP 3397919 B2 JP3397919 B2 JP 3397919B2 JP 33208994 A JP33208994 A JP 33208994A JP 33208994 A JP33208994 A JP 33208994A JP 3397919 B2 JP3397919 B2 JP 3397919B2
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経夫 川端
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内外装建材、自動車内
外装用成形部品、雑貨、化粧品容器キャップ、汎用パッ
ケージ、弱電製品、高級襖、欄間、木工品、レザー、工
芸品民芸品などをはじめ抗菌性、抗カビ性及び耐光性、
耐擦傷性、耐汚染性の不可欠な分野において被転写体の
外観及び意匠性を損なわず被転写体の抗菌、抗カビ性付
与と表面保護に用いられる透明抗菌抗カビ性転写箔に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より一般に、ゼオライト系、リン酸
ジルコニウム系、チタニア系、ガラス系、リン酸カルシ
ウム系、セラミック系、二酸化ケイ素系などの無機系抗
菌剤、また第四級アンモニウム塩系、ハロジアリル尿素
系、グアニジン系、フェノール系、脂肪酸エステル系、
ベンゾイミダゾール系などの有機系抗菌剤が、プラスチ
ック、ゴムなどへの抗菌性付与の目的で混入使用されて
いる。銀系無機抗菌剤の効果については特公昭63−5
4013号公報、特開平1−221304号公報、特開
平2−96508号公報、特開平3−83906号公
報、特開平3−218765号公報、特開平3−275
627号公報でも報告されている。プラスチック、ゴム
などに抗菌剤を混入することの欠点改善を目的とし、銀
系無機抗菌剤を使用した転写材を用いるというものが特
開平6−263611号公報で報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、銀系無
機抗菌剤については、紫外線が当たらない所では抗菌に
は非常に効果があるが、紫外線が当たる所では紫外線に
より銀イオンが金属銀に変化し変色が起こり、そのため
効果が減少もしくはなくなってしまう。また、即効性が
なかったり、抗カビ性も亜鉛系に比べて悪かった。更に
着色性が強いため透明性を損なわず抗菌抗カビ効果を得
ることは困難であった。有機系抗菌剤は、一般に持続
性、耐熱性が悪く、菌種によって効果が異なり、また安
全性も比較的低いなどの問題があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、従来の銀系
無機抗菌剤が耐変色性(耐光性)、即効性、着色性、抗
カビ性、透明性に劣るという問題点、従来の有機系抗菌
剤が持続性、耐熱性、菌種の選択性に劣るという問題
点、即ち両抗菌剤の問題点を解決するものである。本発
明は耐光性、透明性に優れ、即効性、持続性を有した抗
菌抗カビ性保護転写材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の抗菌抗カビ性保
護転写材は、銀系無機抗菌剤を使用した転写材の問題点
を解決するためにベースフィルム(1) 上に直接または離
型層(2) を介して、耐光性が良く、抗カビ性にも比較的
優れている亜鉛系抗菌剤微粒子と即効性、抗カビ性に優
れている有機系抗菌剤とを併用使用した透明抗菌抗カビ
性保護層(3) 、また必要に応じて蒸着層(4) 、接着層
(5) を順次形成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の抗菌抗カビ性保護転写材において用い
るベースフィルム(1) としては、特に制限はなく、充分
な自己保持性を有する通常の転写箔に用いられるもので
あればいずれも用いることができる。例えばポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、
ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポ
リアミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、ポリエ
チレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルムなどの合成樹
脂フィルムやセルロースアセテートフィルムなどの人造
樹脂フィルム、セロハン紙、グラシン紙などの洋紙、和
紙などのフィルム状物、あるいはこれらの複合フィルム
状物もしくは複合シート状物などがあげられる。
【0007】ベースフィルムの厚さとしては、特に制限
はなく、通常4〜100μmの範囲、好ましくは9〜5
0μmの範囲のものを用いるのがしわや亀裂などのない
透明抗菌抗カビ性保護転写材の製造が容易にできる点か
ら好ましい。
【0008】本発明の抗菌抗カビ性保護転写材において
必要に応じて採用する離型層(2) に用いる樹脂として
は、特に制限はなく、例えばパラフィンワックス、アク
リル系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、シリ
コン系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、尿素−メラ
ミン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、界面活性剤を単
独またはこれらの混合物を主成分とした有機溶剤に溶解
させた塗料をグラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフ
セット印刷法などの通常の印刷法で前記ベースフィルム
(1) の上に塗布、乾燥(熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹
脂、電子線硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂など硬化性塗
膜の場合には硬化)させて形成したものがあげられる。
また離型層中に抗菌剤を添加しても構わない。離型層の
厚さとしては特に制限はなく、通常0.05〜2μm程
度の範囲から適宜選択採用される。0.05μm未満の
場合、離型しにくくなり好ましくない。また2μmを超
えると離型しやすくなり過ぎて、転写前に箔(離型層
(2) 、透明抗菌抗カビ性保護層(3) 、蒸着層(4) 、接着
層(5) などの層)の脱離が起こるので好ましくない。
【0009】本発明の抗菌抗カビ性保護転写材において
用いる透明抗菌抗カビ性保護層(3)のベース樹脂として
は、特に制限はなく、耐光性が良好で通常の転写箔に用
いられるものであればいずれも用いることができる。例
えばアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、シリコン系樹
脂、ウレタンーアクリル系樹脂、フッ素系樹脂などを単
独またはこれらの混合物を用いることができる。
【0010】亜鉛系無機抗菌剤としては、特に制限がな
く、無機担体としてゼオライト、リン酸ジルコニウム、
チタニア、ガラス、リン酸カルシウム、二酸化ケイ素な
どを用いた亜鉛化合物を単独またはこれらの混合物を用
いることができる。有機系抗菌剤としては第4級アンモ
ニウム塩系、ハロジアリル尿素系、グアニジン系、フェ
ノール系、脂肪酸エステル系、ベンゾイミダゾール系な
どを単独またはこれらの混合物を用いることができる。
【0011】透明抗菌抗カビ性保護層(3) 中の亜鉛系無
機抗菌剤の含有量は、通常0.2〜5重量%の範囲、好
ましくは1〜3重量%である。また抗菌抗カビ性保護層
(3)中の有機系抗菌剤の含有量は、通常0.05〜2.
0重量%の範囲、好ましくは0.1〜0.5重量%であ
る。亜鉛系無機抗菌剤、有機系抗菌剤が上記範囲を超え
ても抗菌性は変わらず、透明性が失われ、またコスト高
になるので好ましくない。また上記範囲未満では十分な
抗菌性が得られず、好ましくない。
【0012】本発明の抗菌抗カビ性保護転写材において
用いる透明抗菌抗カビ性保護層(3)は、前記透明抗菌抗
カビ性保護層(3) を形成するベース樹脂に前記特定の亜
鉛系無機抗菌剤及び有機系抗菌剤を特定の含有量に配合
させ有機溶剤に分散溶解させた塗料をグラビア印刷法、
スクリーン印刷法、オフセット印刷法などの通常の印刷
法で、前記ベースフィルムベースフィルム(1) 上に直接
または離型層(2) を介して塗布、乾燥(熱硬化性樹脂、
紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、放射線硬化性樹
脂など硬化性塗膜の場合には硬化)させて形成したもの
があげられる。透明抗菌抗カビ性保護層(3) の厚さとし
ては、特に制限はなく、通常0.5〜10μm程度の範
囲から適宜選択採用される。0.5μm未満の場合は充
分な保護効果が得られず、また10μmより厚くして
も、それほど顕著な保護効果が得られず、またコスト高
になるので好ましくない。
【0013】本発明の抗菌抗カビ性保護転写材において
必要に応じて採用する蒸着層(4) に用いる蒸着材料とし
ては、特に制限がなく、通常の転写材に用いられる金
属、金属混合物、金属化合物などから適宜選択採用され
る。例えばアルミニウム、クロム、ニッケル、チタン、
金、銀、銅、白金、亜鉛、珪素などの蒸着可能な金属の
単体、これらの混合物、あるいはこれらの各種化合物な
どから適宜選択採用される。
【0014】蒸着層(4) は、前記蒸着材料を真空蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの
通常の簿膜形成方法により形成される。蒸着層(4) は1
層に限らず、複数層設けてもよく、各層はそれぞれ成分
が異なっていてもよい。例えば半透明金属蒸着層と通常
の金属蒸着層の間に透明化合物蒸着層を可視光線の大旨
1/4波長の奇数倍に設けると半透明金属蒸着層側から
見て美しい有彩色を呈し趣のある転写箔を得ることがで
きる。このように蒸着層(4) の厚さとしては特に制限は
なく、金属光沢効果、ハーフミラー効果など期待する目
的に合せて適宜選択採用される。
【0015】本発明の抗菌抗カビ性保護転写箔において
必要に応じて採用する接着層(5) に用いる樹脂として
は、特に制限はなく、通常の転写材に用いられる樹脂か
ら適宜選択し用いられる。例えばアクリル系、酢酸ビニ
ル系、塩化ビニル系、スチレンーブタジエン系、塩化ビ
ニルー酢酸ビニル系、エチレンー酢酸ビニル系、ポリエ
ステル系、塩化ゴム系、塩素化ポリプロピレン系、ウレ
タン系などの樹脂の単独またはこれらの混合物を主成分
とするエマルジョン系樹脂や有機溶剤型樹脂から適宜選
択採用される。
【0016】接着層(5) は、前記樹脂を水や有機溶剤で
希釈させた塗液をグラビア印刷法、スクリーン印刷法、
オフセット印刷法で前記透明抗菌抗カビ性保護層(3) も
しくは蒸着層(4) 上に塗布、乾燥させて形成される。接
着層の厚さとしては特に制限はなく、通常0.3〜20
μm程度の範囲から被転写物の表面状態などに応じて適
宜選択採用される。
【0017】かくしてえられた抗菌抗カビ性保護転写材
によって、従来の抗菌性保護転写材が抱えていたすべて
の課題点、即ち耐光性、変色性、透明性、即効性、効果
持続性、菌の選択性、抗カビ性などの課題のすべてを解
決して、透明で長期間にわたり変色、変性することな
く、抗菌抗カビ効果を持続し被転写素材を保護できるよ
うになった。
【0018】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明す
る。
【0019】実施例1 厚さ12μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム上に、
アクリル樹脂25部(重量部、以下同様)、亜鉛ゼオラ
イト1.5部、ベンズイミダゾール0.15部、トルエ
ン30部、酢酸ブチル30部、メチルエチルケトン8.
85部からなる溶液をグラビアコーティング法にて塗
布、乾燥して厚さ1.8μmの透明抗菌抗カビ性保護層
を形成し、本発明の抗菌抗カビ性保護転写材(図1)を
得た。
【0020】実施例2 厚さ25μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上にアクリル樹脂3部、トルエン50部、メチル
イソブチルケトン47部からなる溶液をグラビアコーテ
ィング法にて塗布、乾燥して厚さ0.2μmの離型層を
形成した。この離型層上にアクリル樹脂20部、亜鉛系
リン酸ジルコニウム1.8部、2,3,5,6−テトラ
クロロイソフタロニトリル0.5部、キシレン40部、
メチルイソブチルケトン38部からなる溶液をリバース
コーティング法にて塗布、乾燥して厚さ2.5μmの透
明抗菌抗カビ性保護層を形成し、本発明の抗菌抗カビ性
保護転写材(図2)を得た。
【0021】実施例3 厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、ウレタン樹脂30部、亜鉛ゼオライト1.
5部、ベンズイミダゾール0.15部、トルエン30
部、酢酸ブチル30部、メチルエチルケトン8.85部
からなる溶液をグラビアコーティング法にて塗布、乾燥
して厚さ1.8μmの透明抗菌抗カビ性保護層を形成し
た。この透明抗菌抗カビ性保護層上にアクリル樹脂10
部、トルエン50部、メチルイソブチルケトン20部か
らなる溶液をリバースコーティング法にて塗布、乾燥し
て厚さ0.5μmの接着層を形成し、本発明の抗菌抗カ
ビ性保護転写材(図3)を得た。
【0022】実施例4 厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上にポリエチレンワックス0.5部、キシレン9
9.5部からなる溶液をグラビアコーティング法にて塗
布、乾燥して0.05μmの離型層を形成した。この離
型層上にウレタン樹脂25部、亜鉛ガラス系抗菌剤1.
0部、N−フルオロジクロロメチルチオ−フタ−ルイミ
ド0.8部、メチルエチルケトン40部、トルエン34
部からなる溶液をグラビアコーティング法にて塗布、乾
燥して厚さ1.5μmの透明抗菌抗カビ性保護層を形成
した。この透明抗菌抗カビ性保護層上にポリエステル樹
脂10部、トルエン45部、酢酸エチル45部からなる
溶液をグラビアコーティング法にて塗布、乾燥して厚さ
0.5μmの接着層を形成し、本発明の抗菌抗カビ性保
護転写材(図4)を得た。
【0023】実施例5 厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、ウレタン樹脂30部、亜鉛ゼオライト1.
5部、ベンズイミダゾール0.15部、トルエン30
部、酢酸ブチル30部、メチルエチルケトン8.85部
からなる溶液をグラビアコーティング法にて塗布、乾燥
して厚さ1.8μmの透明抗菌抗カビ性保護層を形成し
た。この透明抗菌抗カビ性保護層上にアルミニウムを高
周波誘導加熱方式にて蒸着して厚さ30nmのアルミニ
ウム蒸着層を形成した。このアルミニウム蒸着層上にア
クリル樹脂10部、トルエン50部、メチルイソブチル
ケトン20部からなる溶液をリバースコーティング法に
て塗布、乾燥して厚さ0.5μmの接着層を形成し、本
発明の抗菌抗カビ性保護転写材(図5)を得た。
【0024】実施例6 厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上にポリエチレンワックス0.5部、キシレン9
9.5部からなる溶液をグラビアコーティング法にて塗
布、乾燥して0.05μmの離型層を形成した。この離
型層上にウレタン樹脂25部、亜鉛ガラス系抗菌剤1.
0部、N−フルオロジクロロメチルチオ−フタ−ルイミ
ド0.8部、メチルエチルケトン40部、トルエン34
部からなる溶液をグラビアコーティング法にて塗布、乾
燥して厚さ1.5μmの透明抗菌抗カビ性保護層を形成
した。この透明抗菌抗カビ性保護層上にクロムを電子ビ
ーム加熱方式にて蒸着して厚さ10nmのクロム蒸着層
を形成した。このクロム蒸着層上に透明抗菌抗カビ性保
護層上にポリエステル樹脂10部、トルエン45部、酢
酸エチル45部からなる溶液をグラビアコーティング法
にて塗布、乾燥して厚さ0.5μmの接着層を形成し、
本発明の抗菌抗カビ性保護転写材(図6)を得た。
【0025】比較例1 実施例1の透明抗菌抗カビ性保護層より抗菌剤を除去し
た他は実施例1と同様にして一般の透明保護転写材を得
た。
【0026】比較例2 実施例2の透明抗菌抗カビ性保護層をアクリル樹脂20
部、銀系リン酸ジルコニウム1.8部、キシレン40
部、メチルイソブチルケトン38部からなる溶液をリバ
ースコーティング法にて塗布、乾燥して厚さ1.8μm
の層を形成した他は実施例2と同様にして抗菌性保護転
写材を得た。
【0027】比較例3 実施例3の透明抗菌抗カビ性保護層をウレタン樹脂30
部、銀ゼオライト1.5部、トルエン30部、酢酸ブチ
ル30部、メチルエチルケトン8.85部からなる溶液
をグラビアコーティング法にて塗布、乾燥して厚さ1.
8μmの層を形成した他は実施例3と同様にして抗菌性
保護転写材を得た。
【0028】比較例4 実施例4の透明抗菌抗カビ性保護層より抗菌剤を除去し
た他は実施例4と同様にして一般の透明保護転写材を得
た。
【0029】比較例5 実施例5の透明抗菌抗カビ性保護層より抗菌剤を除去し
た他は実施例5と同様にして一般の保護蒸着転写材を得
た。
【0030】実施例及び比較例でえられた転写箔をポリ
カ−ボネ−ト板に転写した試料について抗菌性、変色性
の評価を行った結果を表3に、抗カビ性の評価を行った
結果を表4に示す。
【0031】<評価方法>抗菌性については前記試料に
大腸菌、黄色ブドウ球菌の供試菌液を滴下25℃静置、
菌液滴下直後、24時間後の生菌数の測定と変色性の評
価を行った。
【0032】<変色性の評価>試験結果の評価は表1に
従って行った。
【0033】
【表1】
【0034】カビ性についてはカビ抵抗性試験方法5一
般工業製品.( JIS Z 2911 ) により比較評価を行った。
【0035】<カビ抵抗性の評価>試験結果の評価は表
2に従って行った。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】 抗 菌 性 評 価
【0038】
【表4】 抗カビ性評価
【0039】表3、表4から実施例1〜6のものは比較
例1〜5のものに比較していずれも優れていることがわ
かる。
【0040】
【発明の効果】本発明の抗菌抗カビ性保護転写材は、透
明抗菌抗カビ性保護層に亜鉛系無機抗菌剤と有機系抗菌
剤を併用しているので、従来の抗菌保護転写箔では得る
ことができなかった変色性(耐光性)、即効性、持続
性、抗カビ性、透明性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抗菌抗カビ性保護転写箔の実施例1を
示す概略断面図である。
【図2】本発明の抗菌抗カビ性保護転写箔の実施例2を
示す概略断面図である。
【図3】本発明の抗菌抗カビ性保護転写箔の実施例3を
示す概略断面図である。
【図4】本発明の抗菌抗カビ性保護転写箔の実施例4を
示す概略断面図である。
【図5】本発明の抗菌抗カビ性保護転写箔の実施例5を
示す概略断面図である。
【図6】本発明の抗菌抗カビ性保護転写箔の実施例6を
示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 ベースフィルム 2 離型層 3 透明抗菌抗カビ性保護層 4 蒸着層 5 接着層

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルム(1) の片面に透明抗菌抗
    カビ性保護層(3) を形成した抗菌抗カビ性保護転写材に
    おいて、透明抗菌抗カビ性保護層(3) が亜鉛系無機抗菌
    剤微粒子及び有機系抗菌剤を含有していることを特徴と
    する抗菌抗カビ性保護転写材。
  2. 【請求項2】 離型層(2) をベースフィルム(1) と透明
    抗菌抗カビ性保護層(3) の間に形成した請求項1記載の
    抗菌抗カビ性保護転写材。
  3. 【請求項3】 透明抗菌抗カビ性保護層(3) の面上にさ
    らに接着層(5) を形成した請求項1または2記載の抗菌
    抗カビ性保護転写材。
  4. 【請求項4】 蒸着層(4) を透明抗菌抗カビ性保護層
    (3) と接着層(5) の間に形成した請求項3記載の抗菌抗
    カビ性保護転写材。
  5. 【請求項5】 透明抗菌抗カビ性保護層(3) に使用する
    亜鉛系無機抗菌剤微粒子の無機担体としてはゼオライ
    ト、リン酸ジルコニウム、チタニア、ガラス、リン酸カ
    ルシウム、二酸化ケイ素、のいずれか1つもしくは複数
    であり、有機系抗菌剤は第4級アンモニウム塩系、ハロ
    ジアリル尿素系、グアニジン系、フェノール系、脂肪酸
    エステル系、ベンゾイミダゾール系、のいずれか1つも
    しくは複数であること、を特徴とする、請求項1、2、
    3または4記載の抗菌抗カビ性保護転写材。
  6. 【請求項6】 透明抗菌抗カビ性保護層(3) 中の亜鉛系
    無機抗菌剤微粒子と有機系抗菌剤がそれぞれ0.2〜3
    重量%、0.05〜0.5重量%の範囲である請求項
    1、2、3、4または5記載の抗菌抗カビ性保護転写
    材。
  7. 【請求項7】 透明抗菌抗カビ性保護層(3) に使用する
    無機抗菌剤微粒子の金属化合物に、亜鉛化合物を主に用
    い、変色などの経時変化が起こらない程度に銀化合物、
    銅化合物を併用した請求項1、2、3、4、5または6
    記載の抗菌抗カビ性保護転写材。
JP33208994A 1994-12-12 1994-12-12 抗菌抗カビ性保護転写材 Expired - Lifetime JP3397919B2 (ja)

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CN110423373A (zh) * 2019-06-08 2019-11-08 加通汽车内饰(常熟)有限公司 一种抗菌防霉合成革
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