JP3389361B2 - 装飾部材およびその製造方法 - Google Patents
装飾部材およびその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は装飾部材およびその製造
方法に関し、特にピンク色を呈する金合金から成る装飾
部材およびその製造方法に関する。
方法に関し、特にピンク色を呈する金合金から成る装飾
部材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】指輪、ペンダント、ブローチ、イヤリン
グ或いはピアスなどに用いられる金合金は、一般に、7
5重量%以上の金(Au)と、25重量%以下の銀(A
g)および銅(Cu)などから成るK18合金で形成さ
れる。このようなK18合金は、通常黄金色を呈する
が、銀(Ag)および銅(Cu)の重量比を変化させる
ことにより、この金合金の色調を変化させることができ
る。例えば銀(Ag)が増加し銅(Cu)が減少すると
緑系の金色となり、銀(Ag)が減少し銅(Cu)が増
加すると赤系の金色となる。すなわち、金(Au)−銀
(Ag)−銅(Cu)の三元系のK18合金は、緑系〜
黄金系〜赤系の金合金となる。
グ或いはピアスなどに用いられる金合金は、一般に、7
5重量%以上の金(Au)と、25重量%以下の銀(A
g)および銅(Cu)などから成るK18合金で形成さ
れる。このようなK18合金は、通常黄金色を呈する
が、銀(Ag)および銅(Cu)の重量比を変化させる
ことにより、この金合金の色調を変化させることができ
る。例えば銀(Ag)が増加し銅(Cu)が減少すると
緑系の金色となり、銀(Ag)が減少し銅(Cu)が増
加すると赤系の金色となる。すなわち、金(Au)−銀
(Ag)−銅(Cu)の三元系のK18合金は、緑系〜
黄金系〜赤系の金合金となる。
【0003】また、上記三元系(Au−Ag−Cu)の
K18合金の銅(Cu)に代えて、ニッケル(Ni)や
パラジウム(Pd)などを添加すると、白系の金合金
(ホワイトゴールド)となる。
K18合金の銅(Cu)に代えて、ニッケル(Ni)や
パラジウム(Pd)などを添加すると、白系の金合金
(ホワイトゴールド)となる。
【0004】一方、指輪、ペンダント、ブローチ、イヤ
リング或いはピアスなどの装飾品には、ダイヤモンドを
始めとして、緑系の色調を有するエメラルド、赤系の色
調を有するルビー、青系の色調を有するサファイアなど
の宝石が取り付けられることもしばしばある。このよう
な宝石を引き立たせるために、その地金も従来の黄金系
や白系のものに限らず、種々の色調を有する商品価値の
高いものの出現が望まれている。特に、緑系のエメラル
ド、赤系のルビー、青系のサファイアのいずれにもマッ
チングする商品価値の高いピンク系の色調を有する金合
金の出現が強く望まれている。
リング或いはピアスなどの装飾品には、ダイヤモンドを
始めとして、緑系の色調を有するエメラルド、赤系の色
調を有するルビー、青系の色調を有するサファイアなど
の宝石が取り付けられることもしばしばある。このよう
な宝石を引き立たせるために、その地金も従来の黄金系
や白系のものに限らず、種々の色調を有する商品価値の
高いものの出現が望まれている。特に、緑系のエメラル
ド、赤系のルビー、青系のサファイアのいずれにもマッ
チングする商品価値の高いピンク系の色調を有する金合
金の出現が強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来から、金(Au)
−銀(Ag)−銅(Cu)の三元系のK18合金の銀
(Ag)に代えて、パラジウム(Pd)を添加すること
により、ピンク系の金合金を形成することが提案されて
いたが、未だ実用化には至っていない。すなわち、上記
三元系(Au−Ag−Cu)のK18合金の銀(Ag)
に代えて、パラジウム(Pd)を添加すると、ピンク系
の色調を呈するようになるが、この金合金はビッカース
硬度(HV )が335〜345であり、硬くて割れやす
く、加工性が極めて悪いという問題があった。すなわ
ち、金(Au)及び銅(Cu)にパラジウム(Pd)を
添加して、加熱溶融後に冷却すると、その冷却過程で合
金中に金と銅(Au−Cu)及びパラジウムと銅(Pd
−Cu)から成る化合物が析出し、そのために金合金が
非常に硬くて割れやすくなる。その結果、三元系のK1
8合金の銀に代えてパラジウムを添加した金合金では、
微小な形状への加工や微細な領域での加工ができないと
いう問題があった。
−銀(Ag)−銅(Cu)の三元系のK18合金の銀
(Ag)に代えて、パラジウム(Pd)を添加すること
により、ピンク系の金合金を形成することが提案されて
いたが、未だ実用化には至っていない。すなわち、上記
三元系(Au−Ag−Cu)のK18合金の銀(Ag)
に代えて、パラジウム(Pd)を添加すると、ピンク系
の色調を呈するようになるが、この金合金はビッカース
硬度(HV )が335〜345であり、硬くて割れやす
く、加工性が極めて悪いという問題があった。すなわ
ち、金(Au)及び銅(Cu)にパラジウム(Pd)を
添加して、加熱溶融後に冷却すると、その冷却過程で合
金中に金と銅(Au−Cu)及びパラジウムと銅(Pd
−Cu)から成る化合物が析出し、そのために金合金が
非常に硬くて割れやすくなる。その結果、三元系のK1
8合金の銀に代えてパラジウムを添加した金合金では、
微小な形状への加工や微細な領域での加工ができないと
いう問題があった。
【0006】
【発明の目的】本発明に係る装飾部材は、このような従
来技術の問題点に鑑みて発明されたものであり、商品価
値の高いピンク系の色調を有する装飾部材を提供するこ
とを目的とする。
来技術の問題点に鑑みて発明されたものであり、商品価
値の高いピンク系の色調を有する装飾部材を提供するこ
とを目的とする。
【0007】また、本発明に係る装飾部材の製造方法
は、商品価値の高いピンク系の色調を有する装飾部材の
製造方法を提供することを目的とする。
は、商品価値の高いピンク系の色調を有する装飾部材の
製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明に係る金合金鋳造体から成る装飾部材は、
金を主成分として、銅を10〜24重量%、パラジウム
を1.5〜5重量%、銀を1〜3重量%含有し、ビッカ
ース硬度Hvが170〜180の金合金鋳造体から成
る。
めに、本発明に係る金合金鋳造体から成る装飾部材は、
金を主成分として、銅を10〜24重量%、パラジウム
を1.5〜5重量%、銀を1〜3重量%含有し、ビッカ
ース硬度Hvが170〜180の金合金鋳造体から成
る。
【0009】また、本発明に係る金合金鋳造体から成る
装飾部材の製造方法は、主成分としての金に、銅を10
〜24重量%、パラジウムを1.5〜5重量%、銀を1
〜3重量%添加して850℃以上で加熱溶融し、この融
液を鋳型に注湯して急冷してビッカース硬度Hvを17
0〜180とする。
装飾部材の製造方法は、主成分としての金に、銅を10
〜24重量%、パラジウムを1.5〜5重量%、銀を1
〜3重量%添加して850℃以上で加熱溶融し、この融
液を鋳型に注湯して急冷してビッカース硬度Hvを17
0〜180とする。
【0010】
【作用】上記のように、金を主成分として、銅を10〜
24重量%、パラジウムを1.5〜5重量%、銀を1〜
3重量%含有する金合金では、ビッカース硬度(HV )
が170〜180のものが得られ、加工性の良好なピン
ク系の色調を有する商品価値の高い装飾部材となる。
24重量%、パラジウムを1.5〜5重量%、銀を1〜
3重量%含有する金合金では、ビッカース硬度(HV )
が170〜180のものが得られ、加工性の良好なピン
ク系の色調を有する商品価値の高い装飾部材となる。
【0011】また、主成分としての金に、銅を10〜2
4重量%、パラジウムを1.5〜5重量%、銀を1〜3
重量%添加して850℃以上で加熱溶融し、この融液を
鋳型に注湯して急冷することにより、ビッカース硬度
(HV )が170〜180の金合金が得られ、加工性の
良好なピンク系の色調を有する商品価値の高い装飾部材
の製造方法を提供できる。
4重量%、パラジウムを1.5〜5重量%、銀を1〜3
重量%添加して850℃以上で加熱溶融し、この融液を
鋳型に注湯して急冷することにより、ビッカース硬度
(HV )が170〜180の金合金が得られ、加工性の
良好なピンク系の色調を有する商品価値の高い装飾部材
の製造方法を提供できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る装飾部材およびその製造
方法の一実施例を詳細に説明する。
方法の一実施例を詳細に説明する。
【0013】本発明に係る装飾部材は、指輪、ペンダン
ト、ブローチ、イヤリング或いはピアスなどで構成され
る。この装飾部材は、金(Au)−銀(Ag)−銅(C
u)−パラジウム(Pd)の4元系の金合金で形成さ
れ、例えばプレス加工法或いはロストワックス法のよう
な鋳造法などで形成され、鋳肌などの切削研磨による除
去及び部品のガスバーナによる溶接加工などを行った
後、仕上げ研磨加工を行う。宝石などを固定する場合に
は、この仕上げ研磨加工を行った後に行う。この宝石の
固定方法には、爪留め法や覆輪留め法などがある。ま
た、装飾部材の種類によっては、仕上げ研磨加工を行っ
た後に、宝石の周囲に彫りなどが施されることもある。
ト、ブローチ、イヤリング或いはピアスなどで構成され
る。この装飾部材は、金(Au)−銀(Ag)−銅(C
u)−パラジウム(Pd)の4元系の金合金で形成さ
れ、例えばプレス加工法或いはロストワックス法のよう
な鋳造法などで形成され、鋳肌などの切削研磨による除
去及び部品のガスバーナによる溶接加工などを行った
後、仕上げ研磨加工を行う。宝石などを固定する場合に
は、この仕上げ研磨加工を行った後に行う。この宝石の
固定方法には、爪留め法や覆輪留め法などがある。ま
た、装飾部材の種類によっては、仕上げ研磨加工を行っ
た後に、宝石の周囲に彫りなどが施されることもある。
【0014】指輪、ペンダント、ブローチ、イヤリング
或いはピアスなどで構成される本発明の装飾部材は、金
(Au)−銀(Ag)−銅(Cu)−パラジウム(P
d)の4元系の金合金で形成される。
或いはピアスなどで構成される本発明の装飾部材は、金
(Au)−銀(Ag)−銅(Cu)−パラジウム(P
d)の4元系の金合金で形成される。
【0015】金(Au)は、金合金の主成分となるもの
である。この金(Au)は、K18合金を維持するため
に、75重量%以上となるように調合する。
である。この金(Au)は、K18合金を維持するため
に、75重量%以上となるように調合する。
【0016】銅(Cu)は、金合金に赤みを出すために
添加する。この銅(Cu)は、10〜24重量%添加さ
れる。この銅(Cu)の添加量が、10重量%を下回る
と赤みが非常に弱くなり、ピンク系の色調を呈さなくな
る。また、銅(Cu)の添加量が、24重量%を越える
と赤みが強くなり、残部として後述するパラジウム(P
d)を添加してもピンク系の色調を呈さない。したがっ
て、銅(Cu)は、10〜24重量%の範囲で添加され
る。
添加する。この銅(Cu)は、10〜24重量%添加さ
れる。この銅(Cu)の添加量が、10重量%を下回る
と赤みが非常に弱くなり、ピンク系の色調を呈さなくな
る。また、銅(Cu)の添加量が、24重量%を越える
と赤みが強くなり、残部として後述するパラジウム(P
d)を添加してもピンク系の色調を呈さない。したがっ
て、銅(Cu)は、10〜24重量%の範囲で添加され
る。
【0017】銀(Ag)は、金合金に緑系の色調を付与
し、かつ金合金を柔軟にして加工性および鋳造性を向上
させるために、1〜3重量%の範囲で添加する。この銀
(Ag)の添加量が1重量%を下回ると加工性が非常に
悪くなる。また、3重量%を越えると、他の組成物との
関係からピンク系の色調にならない。
し、かつ金合金を柔軟にして加工性および鋳造性を向上
させるために、1〜3重量%の範囲で添加する。この銀
(Ag)の添加量が1重量%を下回ると加工性が非常に
悪くなる。また、3重量%を越えると、他の組成物との
関係からピンク系の色調にならない。
【0018】パラジウム(Pd)は、金合金に白系の色
調を付与するために、1.5〜5重量%の範囲で添加す
る。このパラジウムの添加量が1.5重量%を下回ると
金合金がピンク系にならず、商品価値が低下する。ま
た、5重量%を越えると、金合金の白色が強くなりす
ぎ、ピンク系の色調を付与できない。したがって、パラ
ジウム(Pd)の添加量が5重量%を越える場合も商品
価値が低下する。
調を付与するために、1.5〜5重量%の範囲で添加す
る。このパラジウムの添加量が1.5重量%を下回ると
金合金がピンク系にならず、商品価値が低下する。ま
た、5重量%を越えると、金合金の白色が強くなりす
ぎ、ピンク系の色調を付与できない。したがって、パラ
ジウム(Pd)の添加量が5重量%を越える場合も商品
価値が低下する。
【0019】本発明に係る装飾部材の製造方法では、金
(Au)−銀(Ag)−銅(Cu)−パラジウム(P
d)の4元系の金合金の材料を850℃以上に加熱して
溶融し、この融液を鋳型に注湯して急冷することにより
形成する。すなわち、金(Au)−銀(Ag)−銅(C
u)−パラジウム(Pd)の4元系の金合金材料を加熱
すると、800℃程度で溶融し始め、900℃以上で完
全に溶融する。この状態で加熱を停止すると融液は徐々
に降温し、840℃程度で凝固し始める。金合金の温度
がさらに降下して、400〜300℃になると、金と銅
(Au−Cu)及びパラジウムと銅(Pd−Cu)の化
合物が析出する。この金と銅(Au−Cu)及びパラジ
ウムと銅(Pd−Cu)の化合物は、非常に硬質であ
り、金合金中に析出すると、金合金自体が硬質になり、
加工性が悪くなる。そこで、本発明では、金と銅(Au
−Cu)及びパラジウムと銅(Pd−Cu)の化合物が
析出する温度範囲である400〜300℃の範囲に維持
される時間が極力短くなるように急冷する。この急冷
は、鋳型に融液を注湯した後、鋳型を流水中に投入する
ことで行われる。このように、金合金の融液を鋳型に注
湯して急冷すると、金と銅(Au−Cu)及びパラジウ
ムと銅(Pd−Cu)から成る化合物の析出が極力防止
でき、ビッカース硬度(HV )は170〜180程度と
なる。その結果、金合金が柔らかくなって、鋳造性およ
び加工性が向上する。すなわち、ロストワックス法など
による鋳造、鋳肌などの切削研磨、ガスバーナによる溶
接、仕上げ研磨、宝石の爪留めや覆輪留め、或いは彫り
などの加工性が向上する。
(Au)−銀(Ag)−銅(Cu)−パラジウム(P
d)の4元系の金合金の材料を850℃以上に加熱して
溶融し、この融液を鋳型に注湯して急冷することにより
形成する。すなわち、金(Au)−銀(Ag)−銅(C
u)−パラジウム(Pd)の4元系の金合金材料を加熱
すると、800℃程度で溶融し始め、900℃以上で完
全に溶融する。この状態で加熱を停止すると融液は徐々
に降温し、840℃程度で凝固し始める。金合金の温度
がさらに降下して、400〜300℃になると、金と銅
(Au−Cu)及びパラジウムと銅(Pd−Cu)の化
合物が析出する。この金と銅(Au−Cu)及びパラジ
ウムと銅(Pd−Cu)の化合物は、非常に硬質であ
り、金合金中に析出すると、金合金自体が硬質になり、
加工性が悪くなる。そこで、本発明では、金と銅(Au
−Cu)及びパラジウムと銅(Pd−Cu)の化合物が
析出する温度範囲である400〜300℃の範囲に維持
される時間が極力短くなるように急冷する。この急冷
は、鋳型に融液を注湯した後、鋳型を流水中に投入する
ことで行われる。このように、金合金の融液を鋳型に注
湯して急冷すると、金と銅(Au−Cu)及びパラジウ
ムと銅(Pd−Cu)から成る化合物の析出が極力防止
でき、ビッカース硬度(HV )は170〜180程度と
なる。その結果、金合金が柔らかくなって、鋳造性およ
び加工性が向上する。すなわち、ロストワックス法など
による鋳造、鋳肌などの切削研磨、ガスバーナによる溶
接、仕上げ研磨、宝石の爪留めや覆輪留め、或いは彫り
などの加工性が向上する。
【0020】また、金(Au)−銀(Ag)−銅(C
u)−パラジウム(Pd)の4元系の金合金を形成した
後に、プレス加工などで指輪、ペンダント、ブローチ、
イヤリング或いはピアスなどの装飾部材を形成してもよ
い。この場合も、同様に加工性が向上する。
u)−パラジウム(Pd)の4元系の金合金を形成した
後に、プレス加工などで指輪、ペンダント、ブローチ、
イヤリング或いはピアスなどの装飾部材を形成してもよ
い。この場合も、同様に加工性が向上する。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る装飾部材で
は、金を主成分とし、銅を10〜24重量%、パラジウ
ムを1.5〜5重量%、銀を1〜3重量%含有し、ビッ
カース硬度Hvが170〜180のピンク色を有する金
合金で構成したことから、加工性の良好な商品価値の高
いピンク系の金合金鋳造体から成る装飾部材となる。
は、金を主成分とし、銅を10〜24重量%、パラジウ
ムを1.5〜5重量%、銀を1〜3重量%含有し、ビッ
カース硬度Hvが170〜180のピンク色を有する金
合金で構成したことから、加工性の良好な商品価値の高
いピンク系の金合金鋳造体から成る装飾部材となる。
【0022】また、本発明に係る金合金鋳造体から成る
装飾部材の製造方法では、主成分としての金に、銅を1
0〜24重量%、パラジウムを1.5〜5重量%、銀を
1〜3重量%添加して850℃以上で加熱溶融し、この
融液を鋳型に注湯して急冷してビッカース硬度Hvを1
70〜180とすることから、加工性が良好で商品価値
の高いピンク系の装飾部材の製造方法を提供できる。
装飾部材の製造方法では、主成分としての金に、銅を1
0〜24重量%、パラジウムを1.5〜5重量%、銀を
1〜3重量%添加して850℃以上で加熱溶融し、この
融液を鋳型に注湯して急冷してビッカース硬度Hvを1
70〜180とすることから、加工性が良好で商品価値
の高いピンク系の装飾部材の製造方法を提供できる。
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭64−62478(JP,A)
特開 平1−246332(JP,A)
特開 平6−264163(JP,A)
特開 昭50−104146(JP,A)
特開 平5−33085(JP,A)
特開 昭57−120644(JP,A)
特開 昭60−218439(JP,A)
特公 平3−19294(JP,B2)
特公 昭40−8636(JP,B1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A44C 27/00
C22C 5/02
Claims (2)
- 【請求項1】 金を主成分として、銅を10〜24重量
%、パラジウムを1.5〜5重量%、銀を1〜3重量%
含有し、ビッカース硬度Hvが170〜180の金合金
鋳造体から成る装飾部材。 - 【請求項2】 主成分としての金に、銅を10〜24重
量%、パラジウムを1.5〜5重量%、銀を1〜3重量
%添加して850℃以上で加熱溶融し、この融液を鋳型
に注湯して急冷してビッカース硬度Hvを170〜18
0とする金合金鋳造体から成る装飾部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01075695A JP3389361B2 (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | 装飾部材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01075695A JP3389361B2 (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | 装飾部材およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08196316A JPH08196316A (ja) | 1996-08-06 |
JP3389361B2 true JP3389361B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=11759176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01075695A Expired - Fee Related JP3389361B2 (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | 装飾部材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3389361B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005082890A (ja) * | 2003-09-08 | 2005-03-31 | Ijima Kingin Kogyo Kk | 装身具用金合金 |
WO2006001310A1 (ja) | 2004-06-25 | 2006-01-05 | Mitsubishi Materials Corporation | 金属コロイド粒子、金属コロイド、及び金属コロイドの用途 |
JP4368330B2 (ja) * | 2004-09-29 | 2009-11-18 | 三菱マテリアル株式会社 | 金属コロイド粒子及び金属コロイド並びに該金属コロイドの用途 |
US10455908B2 (en) | 2011-11-08 | 2019-10-29 | The Swatch Group Research And Development Ltd. | Timepiece or piece of jewellery made of gold |
EP3575421B1 (fr) * | 2018-06-01 | 2022-09-14 | Omega SA | Piece d'horlogerie ou de bijouterie ou de joaillerie en alliage a base d'or |
JP7461186B2 (ja) * | 2020-03-19 | 2024-04-03 | 京セラ株式会社 | 環状装飾具およびその製造方法 |
-
1995
- 1995-01-26 JP JP01075695A patent/JP3389361B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08196316A (ja) | 1996-08-06 |
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