JP3385167B2 - 位相調整回路を含むシステムおよび位相調整方法 - Google Patents
位相調整回路を含むシステムおよび位相調整方法Info
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Description
調整する位相調整回路を含むシステムであって、そのク
ロックに同期して動作するシステム、および位相調整方
法に関するものである。
期して制御することが主流になっている。クロックは、
配線を介してそのクロックに同期して動作する回路に伝
送される。このため、配線遅延によってそのクロックの
位相のずれが生じる。このような配線遅延によるクロッ
クの位相のずれを補償することを目的として、種々の技
術が開発されてきた。
ffer Chip with Absolute Delay Regulation Over Proc
ess and Environmental Variations", IEEE 1992 CUSTO
M INTEGRATED CIRCUITS CONFERENCE, pages 25.2.1-25.
2.5, 1992には、配線遅延によるクロックの位相のずれ
を補償する従来技術が開示されている。この従来技術
は、クロックを伝送する距離に依存して生じる配線遅延
(不可避配線遅延)によりシフトされたクロックの位相
を、追加遅延によりさらにシフトすることにより、基準
エッジから2クロック周期後の立ち上がりエッジで、基
準エッジを含むクロックの位相とシフトされたクロック
の位相とを一致させるようにしたものである。
よるクロックの位相の調整とデータレイテンシーとの関
係を示す。図19(a)に示されるように、クロックの
基準エッジは矢印Aで示されている。図19(a)の基
準エッジAは、不可避配線遅延によって図19(b)の
矢印A’に示す位置にシフトされ、さらに追加遅延によ
って図19(c)の矢印A”に示す位置にシフトされ
る。これにより、図19(c)に示すクロックのエッジ
A”は、図19(a)に示すクロックの基準エッジAか
ら2クロック周期分だけ遅延することになるが、図19
(a)に示すクロックの位相と図19(c)に示すクロ
ックの位相とは一致することになる。
準エッジAに対応するデータを、その基準エッジAが立
ち上がった時刻から2クロック周期後の時刻に取り込
む、というルールを予め定めておきさえすれば、クロッ
クの位相のずれによって誤ったデータが取り込まれると
いう誤動作を防止することができる。
に対応するデータの入出力が実際に行われるエッジまで
の期間を「レイテンシー」という。図19(c)の例で
は、レイテンシーは期間Tであり、2クロック周期に相
当する。
従来技術は、以下に示す課題を有している。
延量が既知である2つのポイント間でクロックの位相を
調整するために使用されるものである。従って、LSI
を設計する段階でそのLSIを実装した後の配線遅延量
(例えば、配線遅延の原因となる配線長)がわかってい
る場合には、Richardらの従来技術を適用してクロック
の位相を調整することができる。このようなクロックの
位相の調整は、例えば、配線遅延量に相当するダミーの
遅延素子またはダミーの配線をレイアウトすることによ
って達成される。しかし、LSIを設計する段階でその
LSIを実装した後の配線遅延量が予測できない場合に
は、Richardらの従来技術を適用することはできない。R
ichardらの従来技術では、LSIの実装後にクロックの
位相を調整することは考慮されていない。
外部配線を駆動するドライバートランジスタのサイズが
大きいことが必要とされる。LSIの外部配線の駆動遅
延をできるだけ小さくするためである。ドライバートラ
ンジスタのサイズが大きいと、そのドライバートランジ
スタを動作させるトランジスタ部の消費電力が大きくな
る。このような消費電力の増大は、LSIを2個以上含
むシステム(例えば、マスター側のLSIとスレーブ側
のLSIとを含むシステム)において特に顕著となる。
そのシステム内に上述したトランジスタ部が複数個存在
することとなり、かつ、それらが頻繁に電力を消費する
ことになるからである。このように、Richardらの従来
技術によれば、システム全体の消費電力が大きいという
問題点がある。
クロックの基準エッジから2クロック周期分の時間が経
過した後にしかデータを入出力できない。このため、そ
の従来技術を高速なデータの入出力が要求される同期回
路に適用することは困難である。例えば、高速なランダ
ムアクセスが頻繁に必要とされるマイクロプロセッサー
とメモリとの間でデータをやりとりする場合において、
メモリのリード動作またはライト動作における先頭アド
レスへのアクセスが2クロック周期分データを待たなけ
ればならないとすると、メモリのアクセス時間より、レ
イテンシーの時間の方が無視できなくなるという深刻な
問題を生じる。
シフトされたクロックの位相を基準エッジからちょうど
2クロック周期だけシフトさせるのに必要な追加遅延の
量は、クロックの周波数に依存する。その結果、クロッ
クの周波数を変更する場合には、不可避配線遅延の量に
変動がない場合であっても、追加遅延の量の変更せざる
を得なくなる。このことは、クロックの位相調整の汎用
性を低下させる。
の追加遅延の量は、1又は0のビット列の長さで表現さ
れている。クロックの周波数が高くなると、より少ない
数のビット列で追加遅延の量を表すことが必要とされる
ため、追加遅延の量の精度が悪くなる。クロックの周波
数が低くなると、より多い数のビット列で追加遅延の量
を表すことが必要とされるため、オーバーフローが生じ
る可能性がある。
遅延量に応じてクロックの位相を調整することが可能な
位相調整回路を含むシステムおよび位相調整方法を提供
することを目的とする。また、本発明は、レイテンシー
が実質的にゼロとなるようにクロックの位相を調整する
ことが可能な位相調整回路を含むシステムを提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、低消費電力化を実現
するシステムを提供することを目的とする。
ファレンスクロックと遅延制御情報とを生成する第1回
路と該リファレンスクロックに同期して動作する複数の
第2回路とを備えたシステムであって、該複数の第2回
路はそれぞれ、該リファレンスクロックと同期した内部
クロックを提供する回路と、該内部クロックを所定の遅
延時間だけ遅延させる遅延回路と、該リファレンスクロ
ックの位相と該所定の遅延時間だけ遅延させた該内部ク
ロックの位相との間の位相差を調整する調整部と、該遅
延制御情報に応じて、該所定の遅延時間をプログラマブ
ルに変更可能な遅延制御回路とを含んでおり、前記調整
部は、前記内部クロックの位相が前記所定の遅延時間だ
け前記リファレンスクロックの位相より進むように前記
位相差を調整し、前記所定の遅延時間は、前記第1回路
から前記第2回路に至るまでの配線によって生じる第1
遅延時間と、前記第2回路から前記第1回路に至るまで
の配線によって生じる第2遅延時間と、前記第2回路内
の配線によって生じる第3遅延時間のうち少なくとも一
つに基づいて決定され、これにより上記目的が達成され
る。
クと遅延制御情報とを生成する第1回路と該リファレン
スクロックに同期して動作する複数の第2回路とを備え
たシステムであって、該複数の第2回路はそれぞれ、該
リファレンスクロックと同期した内部クロックを提供す
る回路と、該内部クロックを所定の遅延時間だけ遅延さ
せる遅延回路と、該リファレンスクロックの位相と該所
定の遅延時間だけ遅延させた該内部クロックの位相との
間の位相差を調整する調整部と、該遅延制御情報に応じ
て、該所定の遅延時間をプログラマブルに書き込み可能
な不揮発性メモリとを含んでおり、前記調整部は、前記
内部クロックの位相が前記所定の遅延時間だけ前記リフ
ァレンスクロックの位相より進むように前記位相差を調
整し、前記所定の遅延時間は、前記第1回路から前記第
2回路に至るまでの配線によって生じる第1遅延時間
と、前記第2回路から前記第1回路に至るまでの配線に
よって生じる第2遅延時間と、前記第2回路内の配線に
よって生じる第3遅延時間のうち少なくとも一つに基づ
いて決定され、これにより上記目的が達成される。
2回路はメモリまたはプロセッサであってもよい。
の精度を規定する精度情報を含んでいてもよい。
から前記第1回路に供給されてもよい。
保持する保持回路を含んでおり、前記遅延回路は、複数
の遅延素子と、該複数の遅延素子のうち直列に接続され
る遅延素子の数を制御する複数のスイッチ素子とを含ん
でおり、該複数のスイッチ素子のそれぞれは、該保持回
路の出力に応じてオンオフされてもよい。複数の遅延素
子の各遅延量は重み付けされていてもよい。
タル信号であり、該デジタル信号は遅延制御線を介して
前記第1回路から前記第2回路に時系列に供給されても
よい。
同期して動作する複数のブロックを含んでおり、該内部
クロック信号は、該複数のブロックのそれぞれに遅延素
子を介して分配され、前記第3遅延時間は、該複数のブ
ロックのそれぞれに分配された該内部クロック信号のう
ち最も遅延の大きい内部クロック信号に対応する遅延時
間であってもよい。
を受け取り、該第2回路が該第1回路からデータを受け
取るタイミングを規定する入力同期信号の位相は、前記
リファレンスクロックの位相より進んでいてもよい。
ータを受け取り、該第2回路は、該第1回路に第2デー
タを出力し、該第2回路が該第1回路から該第1データ
を受け取るタイミングを規定する入力同期信号の位相
と、該第2回路が該第1回路に該第2データを出力する
タイミングを規定する出力同期信号の位相とは、互いに
独立に制御されてもよい。
クに同期して動作する複数の第2回路を含んでおり、前
記遅延制御情報は所定のビット数のデジタル信号であ
り、該デジタル信号は、該複数の第2回路に共通の遅延
制御線を介して前記第1回路から該複数の第2回路のそ
れぞれに時系列に供給されてもよい。
クに同期して動作する複数の第2回路を含んでおり、前
記第1回路は、該複数の第2回路のそれぞれに制御信号
を送出し、該制御信号は、該第1回路と該複数の第2回
路のそれぞれとの間の配線によって生じる遅延に相当す
る遅延時間だけ、該リファレンスクロックの位相より進
んでいる位相を有していてもよい。
スクロックを生成する第1回路と該リファレンスクロッ
クに同期して動作する複数の第2回路とを実装した後に
発生する各遅延量を決定するステップと、 b)該各遅
延量に基づいて、該リファレンスクロックの位相と該複
数の第2回路の内部においてそれぞれ使用される各内部
クロックの位相との間の各位相差をそれぞれ調整し、前
記ステップb)は、前記内部クロックの位相が前記遅延
量に対応する遅延時間だけ前記リファレンスクロックの
位相より進むように前記位相差を調整するステップを包
含し、遅延制御情報に応じて、前記遅延量を変更するス
テップをさらに包含し、前記遅延量は、前記第1回路か
ら前記第2回路に至るまでの配線によって生じる第1遅
延量と、該第2回路から該第1回路に至るまでの配線に
よって生じる第2遅延量と、該第2回路内の配線によっ
て生じる第3遅延量のうち少なくとも一つに基づいて決
定されており、これにより上記目的が達成される。
規定する精度情報を含んでいてもよい。
を受け取り、前記位相調整方法は、該第2回路が該第1
回路から該データを受け取るタイミングを規定する入力
同期信号の位相が前記リファレンスクロックの位相より
進むように、該入力同期信号の位相を調整するステップ
をさらに包含してもよい。
ータを受け取り、該第2回路は、該第1回路に第2デー
タを出力し、前記位相調整方法は、該第2回路が該第1
回路から該データを受け取るタイミングを規定する入力
同期信号の位相と、該第2回路が該第1回路に該データ
を出力するタイミングを規定する出力同期信号の位相と
を互いに独立に制御するステップをさらに包含してもよ
い。
する複数の第2回路が実装されており、前記第1回路
は、該複数の第2回路のそれぞれに制御信号を送出し、
前記位相調整方法は、該制御信号の位相が該第1回路と
該複数の第2回路のそれぞれとの間の配線によって生じ
る遅延に相当する遅延時間だけ該リファレンスクロック
の位相より進むように、該制御信号の位相を調整するス
テップをさらに包含してもよい。
施の形態を説明する。
ックの位相の調整とデータレイテンシーとの関係を示
す。図1(a)に示されるように、クロックの基準エッ
ジは矢印Aで示されている。図1(a)の基準エッジA
は、不可避配線遅延によって図1(b)の矢印A’に示
す位置にシフトされると仮定する。本発明は、不可避配
線遅延よってクロックの位相がシフトする方向とは逆の
方向に、その不可避配線遅延によるクロックの位相のシ
フト量に等しい量だけ、クロックの位相をシフトするこ
とを特徴とする。このようにして位相調整されたクロッ
クが図1(c)に示されている。
に示すクロックの基準エッジAに対応するエッジA”
は、その基準エッジAが立ち上がる時刻より、不可避配
線遅延に相当する期間だけ早い時刻に立ち上がる。従っ
て、図1(a)に示すクロックの基準エッジAに対応す
るデータを、その基準エッジAが立ち上がった時刻にデ
ータを入出力する、というルールを予め定めておきさえ
すれば、実質的にレイテンシーなしでデータを入出力す
ることが可能になる。
施の形態1のシステム20の構成を示す。本明細書で
は、「システム」は、独立してパッケージングされたL
SI群であってもよいし、ベアチップ実装されたLSI
群(multi-chip module)であってもよいし、同一半導
体基板上のモジュールブロック群であってもよい。
生成する制御回路21とそのリファレンスクロックに同
期して動作する半導体集積回路22とを含んでいる。例
えば、制御回路21はプロセッサであり、半導体集積回
路22はメモリであり得る。あるいは、制御回路21は
マスター側のプロセッサであり、半導体集積回路22は
スレーブ側のプロセッサであってもよい。システム20
は、1チップ上に実装されていてもよい。
線23によって互いに接続されている。制御回路21に
よって生成されたリファレンスクロックは、配線23を
介して半導体集積回路22に供給される。半導体集積回
路22は、制御回路21から配線23を介して供給され
るリファレンスクロックに同期して動作する。制御回路
21と半導体集積回路22とは、リファレンスクロック
に同期してデータを入出力する。半導体集積回路22に
は、位相調整回路(PLL回路)24が設けられてい
る。
位相調整回路24には端子31が設けられている。リフ
ァレンスクロックは端子31を介して位相調整回路24
に入力される。位相調整回路24は、リファリンスクロ
ックの基準エッジが立ち上がる時刻又は立ち下がる時刻
より所定の遅延時間だけ早い時刻に、そのリファレンス
クロックの基準エッジに対応するエッジが立ち上がる又
は立ち下がる内部クロックを出力するものである。本明
細書では、このことを「位相調整回路24は、リファリ
ンスクロックの位相より所定の遅延時間だけ進んだ位相
を有する内部クロックを出力する。」という。その所定
の遅延時間は、位相調整回路24に設けられている遅延
回路32によって設定される。遅延回路32は、内部ク
ロックに接続される点Aと、入力レシーバー(位相比較
器)33の一方の入力に接続されるB点との間に挿入さ
れる。遅延回路32は、点Aからの信号を所定の遅延時
間だけ遅延させて点Bに伝達する。
ャージポンプ34と位相シフター35とを含んでいる。
位相比較器33は、端子31から入力されるリファレン
スクロックの位相と遅延回路32によって所定の遅延時
間だけ遅延された内部クロックの位相との間の差を検出
し、その位相差を示す信号をチャージポンプ34に供給
する。チャージポンプ34は、その位相差を示す信号に
応じて電圧を上昇又は下降させる。リファレンスクロッ
クの位相より遅延回路32によって所定の遅延時間だけ
遅延された内部クロックの位相が遅れている場合には、
チャージポンプ34は電圧を上昇させる。リファレンス
クロックの位相より遅延回路32によって所定の遅延時
間だけ遅延された内部クロックの位相が進んでいる場合
には、チャージポンプ34は電圧を下降させる。位相シ
フター35は、チャージポンプ24からの電圧値に応じ
て、リファレンスクロックの位相と遅延回路32によっ
て所定の遅延時間だけ遅延された内部クロックの位相と
の間の差が実質的にゼロになるように、アンプ36を介
して入力されるリファレンスクロックの位相をシフトす
る。位相シフター35の出力は、バッファ37を介して
内部クロックとして出力される。
て、リファレンスクロックの位相と遅延回路32によっ
て所定の遅延時間だけ遅延された内部クロックの位相と
の間の差は実質的にゼロに保たれる。このことは、位相
調整回路24から出力される内部クロックの位相が、位
相調整回路24に入力されるリファリンスクロックの位
相より所定の遅延時間だけ進んでいる状態に保たれるこ
とを意味する。
信号を所定の時間だけ遅延させて点Bに伝達する機能を
有するものであれば何でもよい。例えば、遅延回路32
として、所定の長さを有する現実の配線を使用すること
ができる。
施の形態2のシステム40の構成を示す。システム40
は、制御回路41と半導体集積回路42とを含んでい
る。例えば、制御回路41はプロセッサであり、半導体
集積回路42はメモリであり得る。あるいは、制御回路
41はマスター側のプロセッサであり、半導体集積回路
42はスレーブ側のプロセッサであってもよい。システ
ム40は、1チップ上に実装されていてもよい。
線43と遅延制御線44とによって互いに接続されてい
る。制御回路41はリファレンスクロックと遅延制御入
力とを生成する。制御回路41によって生成されたリフ
ァレンスクロックは、配線43を介して半導体集積回路
42に供給される。制御回路41によって生成された遅
延制御入力は、遅延制御線44を介して半導体集積回路
42に供給される。半導体集積回路42は、制御回路4
1から配線43を介して供給されるリファレンスクロッ
クに同期して動作する。制御回路41と半導体集積回路
42とは、リファレンスクロックに同期してデータを入
出力する。遅延制御入力は、所定の遅延時間をプログラ
マブルに可変とするために使用される。半導体集積回路
42には、位相調整回路(PLL回路)45が設けられ
ている。
相調整回路24の構成に遅延制御回路51を追加し、図
3に示す遅延回路32をプログラマブルに可変な遅延回
路52に置換したものである。位相調整回路45には端
子53が設けられている。遅延制御入力は端子53を介
して位相調整回路45に入力される。遅延制御回路51
は、端子53から入力される遅延制御入力を受け取り、
その遅延制御入力に応じて遅延回路52に設定すべき所
定の遅延時間(遅延量)を決定する。なお、位相調整回
路45において、図3に示す位相調整回路24の構成要
素と同一の構成要素には同一の参照番号が付されてい
る。
路52の構成を示す。遅延制御回路51は、複数のラッ
チ回路61−1〜61−nを含んでいる。ラッチ回路6
1−1〜61−nはシフトレジスタを構成する。遅延制
御回路51には、制御回路41から遅延制御線44を介
して時系列に伝送されるデジタルデータが遅延制御入力
として入力される。遅延制御回路51に含まれるラッチ
回路61−1〜61−nのそれぞれには、そのデジタル
データの各ビットの値(0又は1)がそれぞれ格納され
る。例えば、図6(b)に示すように、そのデジタルデ
ータが8ビットである場合には、遅延制御回路51に含
まれるラッチ回路の数は8で足りる。すなわち、n=8
である。一般に、そのデジタルデータがnビットである
場合には、遅延制御回路51に含まれるラッチ回路の数
はn個必要である。ここで、nは正の整数である。
−1〜62−nと、複数の遅延素子63−1〜63−n
とを含む。スイッチ素子62−1〜62−nのそれぞれ
は、ラッチ回路61−1〜61−nのうち対応するラッ
チ回路に接続され、その対応するラッチ回路に格納され
るビットの値に応じてオンオフが制御される。このよう
に、各ラッチ回路からの出力信号(Q1〜Qn)によっ
て、スイッチ素子62−1〜62−nのオンオフが制御
される。スイッチ素子62−1〜62−nのオンオフを
制御することによって、遅延素子63−1〜63−nの
うち直列に接続される遅延素子の数が制御される。遅延
素子63−1〜63−nのうち直列に接続される遅延素
子の数を制御することによって、信号の遅延量が制御さ
れる。
延制御入力として遅延制御回路51に入力されるデジタ
ルデータが「10000000」である場合には、点A
から入力された信号が遅延素子63−1のみを通過し、
他の遅延素子63−2〜63−nは通過することなく点
Bに到達するように、スイッチ素子62−1〜スイッチ
素子62−nが制御される(この場合の信号経路が図6
(a)において点線で示されている)。また、遅延制御
入力として遅延制御回路51に入力されるデジタルデー
タが「11000000」である場合には、点Aから入
力された信号が遅延素子63−1と63−2のみを通過
し、他の遅延素子63−3〜63−nは通過することな
く点Bに到達するように、スイッチ素子62−1〜スイ
ッチ素子62−nが制御される。
等であってもよいし、均等でなくてもよい。少ない数の
遅延素子で多くの種類の遅延量を得るためには、遅延素
子63−1〜63−nの遅延量が重みづけされているこ
とが好ましい。例えば、2進法に基づく重みづけがなさ
れている場合には、n個の遅延素子により2n−1とお
りの遅延量を得ることができる。
子62−2の詳細構成を示したものである。スイッチ素
子62−2はスイッチ71〜74を含んでいる。スイッ
チ71〜73のそれぞれはラッチ回路61−2の出力Q
2によって制御される。出力Q2が「0」の場合には、
スイッチ71とスイッチ72はオンにされ、スイッチ7
3はオフにされる。出力Q2が「1」の場合には、スイ
ッチ71とスイッチ72はオフにされ、スイッチ73は
オンにされる。このようにして、出力Q2が「0」の場
合には、信号が遅延素子63−2をバイパスし、出力Q
2が「1」の場合には、信号が遅延素子63−2を通過
する。
Q1によって制御される。出力Q1が「0」の場合に
は、スイッチ74はオフにされる。出力Q2が「1」の
場合には、スイッチ74はオンにされる。
1−nの詳細構成も図7に示されるラッチ回路61−2
の詳細構成と同様である。スイッチ素子62−1、62
−3〜62−nの詳細構成も図7に示されるスイッチ素
子62−2と同様である。
タルデータ(例えば、「10000000」)が遅延制
御回路51に入力される。デジタルデータは、遅延回路
52における遅延量の絶対量を規定する。このように、
遅延回路52における遅延量を決定する情報(以下、
「遅延制御情報」という)は、遅延回路52における遅
延量の絶対量を規定する情報を含む。
おける遅延量の精度を規定する情報を含んでいてもよ
い。
す。位相調整回路200は、図5に示す位相調整回路4
5の代替バージョンの1つである。
位相調整回路45の構成に精度切り換え回路201を追
加し、図5に示す遅延回路52を遅延量の精度に応じて
プログラマブルに可変な遅延回路202に置換したもの
である。位相調整回路200には、端子203が設けら
れている。遅延回路202における遅延量の精度を規定
する情報(以下、「精度情報」という)は端子203を
介して位相調整回路200に入力される。精度切り換え
回路201は、端子203から入力される精度情報を受
け取り、その精度情報に応じて遅延回路202に設定す
べき遅延量の精度を決定する。なお、位相調整回路20
0において、図5に示す位相調整回路45の構成要素と
同一の構成要素には同一の参照番号が付されている。
とにより、精度情報を端子53から位相調整回路200
に入力するようにしてもよい。
え回路201と遅延回路202の構成を示す。
延回路部205とを含んでいる。ここでは、説明の簡単
のため、遅延回路202は2個の遅延回路部を含むとす
る。しかし、遅延回路202は任意の個数の遅延回路部
を含み得る。
成は、遅延回路部204に含まれる遅延素子212−1
〜212−nの精度と遅延回路部205に含まれる遅延
素子214−1〜214−nの精度とが互いに異なる点
を除いて、図6(a)に示す遅延回路52の構成と同様
である。例えば、遅延素子212−1〜212−nの精
度は、遅延素子214−1〜214−nの精度の1/8
であり得る。もちろん、遅延素子212−1〜212−
nの精度と遅延素子214−1〜214−nの精度との
関係は任意の関係に設定され得る。
ら入力される精度情報に応じて、ラッチ回路61−1〜
61−nからの出力信号(Q1〜Qn)を遅延回路部2
04か遅延回路部205のいずれか一方に供給する。
遅延量を、その遅延量の絶対量と精度とによって制御す
ることが可能になる。
整回路45における遅延回路52に設定すべき所定の遅
延時間(遅延量)をどのように決定するかを説明する。
位相調整回路24における遅延回路32に設定すべき所
定の遅延時間(遅延量)を決定する場合も同様である。
位相調整回路200における遅延回路202に設定すべ
き所定の遅延時間(遅延量)を決定する場合も同様であ
る。
遅延時間(遅延量)を決定する際に考慮すべき遅延(す
なわち、リファレンスクロックと内部クロックとの間の
位相ずれを引き起こす遅延)を示す。考慮すべき遅延は
3つある。
導体集積回路42の入力端C(端子31)にリファレン
スクロックを伝送する場合に、出力端Sから入力端Cに
至るまでの配線によって生じる遅延(以下、「遅延−
1」という)である。
2から制御回路41の入力端Eに出力信号を伝送する場
合に、出力端D2から入力端Eに至るまでの配線によっ
て生じる遅延(以下、「遅延−2」という)である。
よって生じる遅延(以下、遅延−3という)である。こ
こで、遅延−3を図9を参照して説明する。
相調整回路45の配置と、位相調整回路45から出力さ
れる内部クロックに同期して動作する複数のブロック9
1〜93の配置の例を示す。ブロック91には、内部ク
ロックの分岐クロックOが供給されている。ブロック9
2には、内部クロックの分岐クロックPが供給されてい
る。ブロック93には、内部クロックの分岐クロックQ
が供給されている。以下の説明では、分岐クロックO〜
Qの位相のうち分岐クロックOの位相が最も遅延してい
ると仮定する。この場合には、バッファBF−Bのサイ
ズを小さくしてバッファBF−Bを遅延回路として機能
させることにより、分岐クロックPの位相を遅らせる。
すなわち、分岐クロックPの位相が分岐クロックOの位
相に一致するように、バッファBF−Bのサイズを小さ
くする。同様にして、バッファBF−Dのサイズを小さ
くしてバッファBF−Dを遅延回路として機能させるこ
とにより、分岐クロックQの位相を遅らせる。すなわ
ち、分岐クロックQの位相が分岐クロックOの位相に一
致するように、バッファBF−Dのサイズを小さくす
る。このようにして、各分岐クロック(O、P、Q)の
位相の内部クロックの位相に対する遅延時間が均一にな
るように、位相調整回路45と各ブロック91〜93と
の間に存在するバッファの値が予め調整される。このよ
うにして半導体集積回路42内の各ブロックに対して均
一に調整された遅延時間が遅延−3である。
り、半導体集積回路42内の遅延時間は大きくなるもの
の、位相調整回路45と各ブロック91〜93との間に
存在するバッファによる消費電力量は低減される。なぜ
なら、バッファサイズを小さくすることにより、各分岐
クロックの位相を調整しているからである。本発明によ
れば、後述するように、遅延−3をも考慮してリファレ
ンスクロックの位相より位相の進んだ内部クロックを生
成することが可能となる。従って、最も遅延した分岐ク
ロックの位相に他の分岐クロックの位相を一致させるこ
とにより遅延時間が増大することによる不都合はない。
むしろ、最も遅延した分岐クロックの位相に他の分岐ク
ロックの位相を一致させることにより結果的に低消費電
力化が図れる点は、本発明の大きな利点といえる。
の位相のずれは無視してもよいと仮定している。点D1
から点D2間には、完全同期回路54が半導体集積回路
42内に設けられているからである。完全同期回路54
とは、内部クロックに同期して動作する同期型演算回路
などのデジタル回路をいう。
ける信号との間で位相が一致し、レイテンシーができる
だけ少ないことが好ましい。しかし、点D1から点D2
までの区間は、特定の演算処理や、メモリのアクセスに
必要な有限な時間が必要である。従って、点D1から点
D2までの区間以外では遅延時間ができるだけレイテン
シーに影響を与えないようにする必要がある。本発明
は、理想状態に近づくことを目的として、以下の原理に
基づいて上記遅延−1〜遅延−3による影響を低減する
ものである。
設定すべき所定の遅延時間(遅延量)と点Aにおける内
部クロックの波形との関係を示す。
端Cにおけるリファレンスクロックの波形を示し、図1
0(b)は、遅延回路52がなかったと仮定した場合の
点Aにおける内部クロックの波形を示す。遅延回路52
がない場合には、位相調整回路45の機能により、リフ
ァレンスクロックの位相と内部クロックの位相とは完全
に一致する。
の遅延時間(遅延量)を遅延回路52にプログラムした
場合の点Aにおける内部クロックの波形を示す。
に相当する所定の遅延時間(遅延量)を遅延回路52に
プログラムした場合の点Aにおける内部クロックの波形
を示す。
遅延−2)に相当する所定の遅延時間(遅延量)を遅延
回路52にプログラムした場合の点Aにおける内部クロ
ックの波形を示す。
延量を遅延回路52にプログラムすることにより、点C
におけるリファレンスクロックの基準エッジ(図10
(a)では矢印Cで示される)が立ち上がる時刻よりも
必要な遅延量だけ早い時刻に、その基準エッジに対応す
る点Aにおける内部クロックのエッジ(図10(c)〜
(e)では矢印Aで示される)が立ち上がる。全遅延量
又は一部の遅延量を前もって予測して考慮することによ
り、図10(c)〜(e)に示すタイミングで点Aの内
部クロックのエッジを早めに立ち上げることを可能にし
ている。
2に遅延量を設定するために必要とされる機器構成の一
例を示す。システム40には、CPU110と、遅延量
に対応するデジタル値を格納するメモリ111とが設け
られている。メモリ111は、ケーブル112を介して
外部のコンピュータ113に接続される。以下の説明で
は、システム40は1つのLSIボード上に実装されて
いると仮定する。なお、図11には図示されていない
が、位相調整回路45は、図5に示す構成と同一の構成
を有している。
回路52に設定すべき遅延量を決定する手順と、そのよ
うに決定された遅延量を遅延回路52にプログラムする
手順とを示すフローチャートである。
は、半導体集積回路42内の遅延−3の値を実測値、あ
るいは、シミュレーション値に基づいて決定する。LS
Iベンダーは、半導体集積回路42内の遅延−3の値を
スペック値として公表する。前記遅延−1および遅延−
2の値は、LSIボードの実装後に決定される。ステッ
プS2では、ボード設計者は、前記遅延−1および遅延
−2の値を実測値、あるいは、シミュレーション値に基
づいて決定する。
Iベンダーから提供された前記遅延−3の値と、ボード
実装後に決定される前記遅延−1および遅延−2に基づ
いて、位相調整回路45の遅延制御回路51に書き込む
べき遅延量を決定する。
延制御回路51に書き込むべき遅延量に対応するデジタ
ル値を決定する。このデジタル値は、位相調整回路45
の遅延回路52の構成がLSIベンダーによって公表さ
れていれば容易に決定することができる。アナログ遅延
量をデジタル値に変換することは、例えば、外部のコン
ピュータ113を用いて容易に計算することができる。
れたデジタル値を外部のコンピュータ113によって生
成し、そのデジタル値をLSIボード上のCPU110
がアクセス可能なメモリ111に時系列に書き込む。こ
こで、メモリ111がフラッシュメモリなどの不揮発性
メモリであれば、LSIボードの電源を切断した後であ
ってもメモリ111にそのデジタル値を再度書き込む必
要はない。このことから、メモリ111は、フラッシュ
メモリなどの不揮発性メモリであることが好ましい。
リ111に格納されたデジタル値を読み出し、その読み
出されたデジタル値を制御回路41を介してLSIボー
ド上の位相調整回路45の遅延制御回路52に時系列に
書き込む。あるいは、CPU110は、その読み出され
たデジタル値を制御回路41を介することなく直接的に
遅延制御回路51に時系列に書き込んでもよい。半導体
集積回路42が不揮発性メモリを内蔵する場合には、C
PU110は、その読み出されたデジタル値を半導体集
積回路42に内蔵される不揮発性メモリに書き込んでお
くことが好ましい。いったん半導体集積回路42に内蔵
される不揮発性メモリにデジタル値を書き込んでおけ
ば、電源を立ち上げる度に毎回そのデジタル値を遅延制
御回路51に書き込む必要がなくなるからである。この
ように、半導体集積回路42がデジタル値を格納するた
めの不揮発性メモリを内蔵することにより、遅延制御回
路51へのデジタル値の書き込みの制御を簡略化するこ
とができる。
込まれたデジタル値に応じて、遅延回路52に設定され
る遅延量を変動させることができる。これにより、半導
体集積回路42内の配線遅延およびLSIボード上での
半導体集積回路42の配置場所に応じて、遅延回路52
に設定すべき遅延量をLSIボードの実装後に調整する
ことが可能となる。その結果、半導体集積回路42をL
SIボード上のどの位置に配置した場合であっても、位
相調整された最適の内部クロックに基づいて半導体集積
回路42を動作させることが可能となる。このように、
遅延回路52に設定すべき遅延量の調整をLSIボード
の実装後に行うことができるので、いろいろな環境下で
その遅延量を調整することができる。特に、LSIボー
ド上に複数の半導体集積回路を配置する場合には、その
複数の半導体集積回路のそれぞれについて遅延量をLS
Iボードの実装後に調整することができるので、各半導
体集積回路の汎用性が向上する。このことは、半導体集
積回路のコストを低減させる。各半導体集積回路にはも
ともと位相調整回路(PLL回路)が内蔵されているの
が通常であるし、遅延制御回路51および遅延回路52
のレイアウト面積は位相調整回路(PLL回路)全体の
レイアウト面積の10%以下にすぎない。従って、チッ
プ全体に及ぼすレイアウト面積のペナルティは1%以下
であり、実用上、コストの点で問題にはならない。
LSIボードの実装後に調整することが可能であるた
め、従来のように、LSIボードの外部配線を駆動する
ドライバートランジスタのサイズを大きくする必要がな
い。このことは、システム全体の消費電力を低減する。
御入力は制御回路41によって生成されるとした。ある
いは、遅延制御入力は、制御回路41の外部から制御回
路41に供給されるようにしてもよい。例えば、特定の
アプリケーションプログラムがCPU110によって実
行される場合において、CPU110が制御回路41に
遅延制御入力を供給するようにしてもよい。そのような
遅延制御入力の供給は、例えば、遅延制御入力の値を含
む命令をCPU110によって実行されるプログラム中
に挿入することによって達成され得る。その遅延制御入
力の値は、その特定のアプリケーションプログラムの実
行に応じて時間とともに変化するようにプログラムされ
得る。
PU110から制御回路41に供給され得る。例えば、
CPU110は、より高い転送レートでデータを送受信
することを必要とする命令を実行する場合には、その命
令を実行する前に、遅延回路に含まれる複数の遅延回路
部のうちより高い精度を有する遅延回路部を選択するた
めの精度情報を制御回路41に供給する。これにより、
リファレンスクロックと内部クロックとの間の位相ずれ
がより高い精度で抑制される。
2の配置情報に基づいて、遅延制御入力を生成するよう
にしてもよい。その配置情報は、システム40のどの位
置に半導体集積回路42が配置されているかを示す。そ
の配置情報は、例えば、X座標とY座標の組で表現され
得る。その配置情報は、例えば、半導体集積回路42の
所定の位置に予め保持される。CPU110は、半導体
集積回路42から配置情報を読み出し、その配置情報を
遅延制御入力に変換する。このようにして、遅延制御入
力の値を直接的にプログラムに書き込むことなく、遅延
制御入力をCPU110から制御回路41に供給するこ
とが可能となる。
実施の形態3のシステム130の構成を示す。システム
130は、リファレンスクロックを生成する制御回路1
31とそのリファレンスクロックに同期して動作する複
数の半導体集積回路132−1〜132−nとを含んで
いる。システム130のこのような構成は、単一の命令
に対して複数の異なるデータを出力する並列処理(sing
le instruction multi data)の形態に適したものであ
る。例えば、制御回路131はプロセッサであり、半導
体集積回路132−1〜132−nはメモリであり得
る。あるいは、制御回路131はマスター側のプロセッ
サであり、半導体集積回路132−1〜132−nはス
レーブ側のプロセッサであってもよい。システム130
は、1チップ上に実装されていてもよい。
1〜132−nのそれぞれとは配線133と遅延制御線
134とによって互いに接続されている。制御回路13
1は、リファレンスクロックと遅延制御入力とを生成す
る。制御回路131によって生成されたリファレンスク
ロックは、配線133を介して半導体集積回路132−
1〜132−nのそれぞれに供給される。制御回路13
1によって生成された遅延制御入力は、半導体集積回路
132−1〜132−nに共通の遅延制御線134を介
して半導体集積回路132−1〜132−nのそれぞれ
に供給される。半導体集積回路132−1〜132−n
のそれぞれは、制御回路131から配線133を介して
供給されるリファレンスクロックに同期して動作する。
制御回路131と半導体集積回路132−1〜132−
nのそれぞれとは、リファレンスクロックに同期してデ
ータを入出力する。半導体集積回路132−1〜132
−nには、位相調整回路(PLL回路)135−1〜1
35−nがそれぞれ設けられている。位相調整回路13
5−1〜135−nの構成は、図5に示す位相調整回路
45の構成と同一である。遅延制御入力は、位相調整回
路135−1〜135−nのそれぞれにおける遅延時間
をプログラマブルに可変とするために使用される。
列が遅延制御入力として共通の遅延制御線134を介し
て位相調整回路135−1〜135−nのそれぞれに時
系列に供給される。デジタルデータ列は、位相調整回路
135−1における遅延量に対応するデジタル値と、位
相調整回路135−2における遅延量に対応するデジタ
ル値と、・・・位相調整回路135−nにおける遅延量
に対応するデジタル値とから構成される。この例では、
各デジタル値は8ビットで表されているが、もちろん任
意のビット数であってもよい。各デジタル値は、位相調
整回路が含まれる半導体集積回路の回路規模やその半導
体集積回路の配置場所に依存して、上述した遅延−1、
遅延−2および遅延−3を考慮して決定される(図12
を参照して既に説明した手順を想起されたい)。例え
ば、位相調整回路135−1に対するデジタル値は「1
0000000」であり、位相調整回路135−2に対
するデジタル値は「11000000」であり、位相調
整回路135−nに対するデジタル値は「111111
10」である。
35−nに対して共通の遅延制御線を設け、位相調整回
路135−1〜135−nに対してデジタルデータ列を
時系列に供給することにより、デジタルデータ列のビッ
ト幅を有する遅延制御線を設ける必要がない。その結
果、チップのレイアウト面積を低減できる。
−nのそれぞれがフラッシュメモリなどの不揮発性メモ
リを内蔵する場合には、実装後に、半導体集積回路13
2−1〜132−nのそれぞれにおいて、遅延量に対応
するデジタル値をその不揮発性メモリに一回書き込めば
よい。半導体集積回路132−1〜132−nのそれぞ
れがフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを内蔵して
いない場合には、電源投入後システムが安定して動作を
開始する前に、制御回路131から各半導体集積回路内
の遅延制御回路に遅延量に対応するデジタル値を供給す
る必要がある。本発明によれば、位相調整回路45がリ
ファレンスクロックの位相より所定の遅延時間だけ内部
クロックの位相を進ませることの副作用として、入力デ
ータに対するセットアップ時間が減少するという問題が
生ずるおそれがある。この問題の発生を未然に防止する
ための改良点について、以下に説明する。
らず、入力データのセットアップ時間を確保する方法と
しては、(1)半導体集積回路内における入力同期信号
のタイミングと出力同期信号のタイミングとをずらす方
法、(2)制御回路が半導体集積回路に制御信号を送出
するタイミングをずらす方法がある。
半導体集積回路内における入力同期信号のタイミングと
出力同期信号のタイミングとをずらすことにより、入力
データのセットアップ時間を確保する方法を説明する。
端Cにおけるリファレンスクロックの波形を示し、図1
5(b)は、(遅延−1+遅延−2+遅延−3)に相当
する遅延量を遅延回路52にプログラムした場合の点A
における内部クロックの波形を示す。
す。出力同期信号とは、半導体集積回路42が制御回路
41にデータを出力するタイミングを規定する信号であ
る。出力同期信号としては、図15(b)に示す内部ク
ロックがそのまま使用され得る。図15(c)におい
て、リファレンスクロックの基準エッジAに対応する出
力同期信号のエッジは矢印A’で示される。
波形を示す。入力同期信号とは、半導体集積回路42が
制御回路41からのデータを受け取るタイミングを規定
する信号である。図15(d)〜(f)において、リフ
ァレンスクロックの基準エッジAに対応する入力同期信
号のエッジは矢印Gで示される。このように、入力同期
信号は、図15(b)に示す内部クロックの位相より遅
れた位相を有している。
めには、例えば、遅延回路52のタップ点G1(図6
(a)に示す)から取り出した内部クロックを入力同期
信号とすればよい。図15(e)に示す入力同期信号を
得るためには、例えば、遅延回路52のタップ点G2
(図6(a)に示す)から取り出した内部クロックを入
力同期信号とすればよい。図15(f)に示す入力同期
信号を得るためには、例えば、点B(図6(a)に示
す)から取り出した内部クロックを入力同期信号とすれ
ばよい。
との間に位相差を制御することにより、入力データに対
するセットアップ時間の減少を防止することができる。
に、書き込みサイクルよりも読み出しサイクルの方が高
速であることが要求されるシステムでは、リファレンス
クロックの位相より所定の遅延時間だけ内部クロックの
位相を進ませることにより、入力の信号電位の遷移サイ
クルは小さくなる。従って、入力データに対するセット
アップ時間にも余裕ができるので、出力同期信号のタイ
ミングと入力同期信号のタイミングとが同一であって
も、上述した問題は生じない。むしろ、出力データに対
するセットアップ時間が大きく取れるようになる分、高
性能化を図ることができる。
号の位相とを互いに独立に制御するためには、図22に
示すように、図4に示されるシステム40の構成に位相
調整回路45’を追加すればよい。システム40’に
は、入力同期信号に応答して制御回路41からデータを
受け取る入力回路221と、出力同期信号に応答して制
御回路41にデータを出力する出力回路222とが設け
られている。入力回路221は、位相調整回路45によ
って生成される内部クロック(入力同期信号)に同期し
て制御され、出力回路222は、位相調整回路45’に
よって生成される内部クロック(出力同期信号)に同期
して制御される。
路45の構成と同様である。位相調整回路45’は、配
線43’を介して制御回路41からリファレンスクロッ
クを受け取る。位相調整回路45’は、遅延制御線4
4’を介して制御回路41から遅延制御入力を受け取
る。その遅延制御入力は、遅延量の絶対量に関する情報
を含む。あるいは、その遅延制御入力は、遅延量の絶対
量に関する情報に加えて、遅延量の精度に関する情報を
含んでいてもよい。配線43と配線43’とは単一の配
線であってもよく、遅延制御線44と遅延制御線44’
とは単一の制御線であってもよい。
よれば、位相調整回路45における遅延量と位相調整回
路45’における遅延量とを独立に設定することができ
る。これにより、入力同期信号の位相と出力同期信号の
位相とを独立に調整することが可能となる。
ムの実行に応じて、遅延制御入力をCPU110(図2
2には示していない)から制御回路41に供給するよう
にしてもよい。例えば、多くのデータ処理時間を必要と
する命令が半導体集積回路42に入力される場合には、
その命令が半導体集積回路42に入力される前に、入力
同期信号の位相を所定の時間だけ進ませる命令がCPU
110から制御回路41に送信される。制御回路41
は、その命令に対応する遅延量を位相調整回路45に設
定する。そのような遅延量は、特定のアプリケーション
プログラムが実行されるにつれて変更され得る。このよ
うにして、特定のアプリケーションプログラムの実行に
応じて、制御回路41と半導体集積回路42との間のデ
ータ入出力のタイミングを制御することが可能となる。
遅延素子の少なくとも1つを位相調整回路45’の遅延
素子として使用できるようにしてもよい。逆に、位相調
整回路45’に含まれる複数の遅延素子の少なくとも1
つを位相調整回路45の遅延素子として使用できるよう
にしてもよい。例えば、リファレンスクロックの位相に
対して出力同期信号の位相を進ませる必要がない場合に
は、位相調整回路45’の遅延素子は出力同期信号の位
相を調整するために使用されない。このように「余っ
た」遅延素子を他の位相調整回路45の遅延素子として
使用するようにすれば、より少ない数の遅延素子を用い
て同様の効果を挙げることができる。制御回路41は、
遅延制御入力を位相調整回路45’に供給する。その遅
延制御入力は、遅延素子の切り換えに関する情報を含
む。例えば、半導体集積回路42は、その情報に応じて
位相調整回路45’の複数の遅延素子のうち少なくとも
1つを位相調整回路45の遅延素子に接続する。このよ
うにして、ある位相調整回路で「余った」遅延素子を他
の位相調整回路で「借用」することが可能となる。
延素子のうち最も小さい遅延量を有する遅延素子を選択
的に他の位相調整回路で「借用」するようにしてもよ
い。これにより、より少ない数の遅延素子を用いて、よ
り高い精度の遅延量を設定可能な位相調整回路を実現す
ることができる。
路が半導体集積回路に制御信号を送出するタイミングを
ずらすことにより、入力データのセットアップ時間を確
保する方法を説明する。
システム160は、リファレンスクロックを生成する制
御回路161とそのリファレンスクロックに同期して動
作する複数の半導体集積回路162−1〜162−nと
を含んでいる。システム160は、1チップ上に実装さ
れていてもよい。
−1〜162−nのそれぞれに制御信号PG−1〜PG
−nを送出する。
I2およびPInから送出される制御信号PG−1、P
G−2およびPG−nの波形を、従来の制御信号の波形
と比較して示したものである。制御信号PG−1は、制
御回路161の点PI1から半導体集積回路162−1
の点PR1に対して送出される。制御信号PG−1は、
制御回路161の点PI1と半導体集積回路162−1
の点PR1との間の配線による遅延に相当する遅延時間
(td1)だけ、リファレンスクロックの位相より進ん
だ位相を有する内部クロックPQ−1に同期して駆動さ
れる。制御信号PG−2は、制御回路161の点PI2
から半導体集積回路162−2の点PR2に対して送出
される。制御信号PG−2は、制御回路161の点PI
2と半導体集積回路162−2の点PR2との間の配線
による遅延に相当する遅延時間(td2)だけ、リファ
レンスクロックの位相より進んだ位相を有する内部クロ
ックPQ−2に同期して駆動される。制御信号PG−n
は、制御回路161の点PInから半導体集積回路16
2−nの点PRnに対して送出される。制御信号PG−
nは、制御回路161の点PInと半導体集積回路16
2−nの点PRnとの間の配線による遅延に相当する遅
延時間(tdn)だけ、リファレンスクロックの位相よ
り進んだ位相を有する内部クロックPQ−nに同期して
駆動される。図18は、制御回路161の構成を示す。
制御回路161は、複数の位相調整回路181−1〜1
81−nを含んでいる。位相調整回路181−1〜18
1−nは内部クロックPQ−1〜PQ−nをそれぞれ出
力する。内部クロックPQ−1〜PQ−nは、制御信号
PG−1〜PG−nを送出するタイミングを規定するた
めに使用される。
れぞれの構成は、位相調整回路45の構成と同一であ
る。位相調整回路181−1〜181−nは、遅延回路
192−1〜192−nをそれぞれ有している。遅延回
路192−1〜192−nには、制御回路161と半導
体集積回路161−1〜161−nとの間の配線による
遅延時間(td1〜tdn)を考慮して、予め調整され
た遅延量がそれぞれ設定される。
号ごとに位相調整回路が設けられている。あるいは、遅
延量に基づいて複数の制御信号をグループ化して、その
グループごとに位相調整回路を設けるようにしてもよ
い。
に応答して制御信号PG−1〜PG−nを駆動すること
により、制御信号PG−1〜PG−nを配線による遅延
に相当する遅延時間だけ早めに駆動することが可能とな
る。これにより、半導体集積回路162−1〜162−
nに制御信号PG−1〜PG−nが到達する時刻をほぼ
均一にすることができる。もちろん、到達時刻を均一に
せずに、制御回路161から離れた位置に配置された半
導体集積回路ほど早い時刻に制御信号PG−1〜PG−
nが到達するように制御回路内の対応する位相調整回路
から出力される内部クロックを調整してもよい。
よびバス線の容量・抵抗増加につれてマージンが低下す
ると予想されている。本発明は、マージンが低下するこ
とにより今後ますます問題になると考えられるクロック
タイミングと伝送信号遅延の問題を解決するものであ
る。
グラムによって半導体集積回路ごとに遅延量を調整する
ことにより、リファレンスクロックの位相より進んだ位
相を有する内部クロックを生成することができる。ま
た、半導体集積回路をモジュールとしてLSIに組み込
んだ後でも、プログラムによって半導体集積回路ごとに
遅延量を調整することにより、リファレンスクロックの
位相より進んだ位相を有する内部クロックを生成するこ
とができる。このことは、各半導体集積回路および各モ
ジュールLSIの汎用性を高める効果がある。
イズを小さく絞って最も遅いブロックに内部クロックの
位相を合わせたとしても、位相調整回路によってその遅
延量に相当する時間だけ内部クロックの位相を進ませる
ことができる。この位相調整により、内部クロックの位
相の遅れをキャンセルすることが可能となる。その結
果、バッファで消費される電力を低減することができる
ので、低消費電力化という実用上大きな効果を得ること
ができる。
相の調整とデータレイテンシーとの関係を示す図であ
る。
成を示す図である。
成を示す図である。
構成を示す図、(b)は、遅延制御回路51に供給され
るデジタルデータの例を示す図である。
詳細構成を示す図である。
延量)を決定する際に考慮すべき遅延を示す図である。
5の配置と、複数のブロック91〜93の配置の例を示
す図である。
き所定の遅延時間(遅延量)と点Aにおける内部クロッ
クの波形との関係を示す図である。
設定するために必要とされる機器構成の一例を示す図で
ある。
き遅延量を決定する手順と、そのように決定された遅延
量を遅延回路52にプログラムする手順とを示すフロー
チャートである。
の構成を示す図である。
されるデジタルデータ列の例を示す図である。
る入力同期信号のタイミングと出力同期信号のタイミン
グとを示す図である。
−1、PG−2およびPG−nの波形を、従来の制御信
号の波形と比較して示した図である。
の位相の調整とデータレイテンシーとの関係を示す図で
ある。
と遅延回路202の構成を示す図である。
Claims (18)
- 【請求項1】 リファレンスクロックと遅延制御情報と
を生成する第1回路と該リファレンスクロックに同期し
て動作する複数の第2回路とを備えたシステムであっ
て、 該複数の第2回路はそれぞれ、 該リファレンスクロックと同期した内部クロックを提供
する回路と、 該内部クロックを所定の遅延時間だけ遅延させる遅延回
路と、 該リファレンスクロックの位相と該所定の遅延時間だけ
遅延させた該内部クロックの位相との間の位相差を調整
する調整部と、 該遅延制御情報に応じて、該所定の遅延時間をプログラ
マブルに変更可能な遅延制御回路とを含んでおり、 前記調整部は、前記内部クロックの位相が前記所定の遅
延時間だけ前記リファレンスクロックの位相より進むよ
うに前記位相差を調整し、 前記所定の遅延時間は、前記第1回路から前記第2回路
に至るまでの配線によって生じる第1遅延時間と、前記
第2回路から前記第1回路に至るまでの配線によって生
じる第2遅延時間と、前記第2回路内の配線によって生
じる第3遅延時間のうち少なくとも一つに基づいて決定
される システム。 - 【請求項2】 リファレンスクロックと遅延制御情報と
を生成する第1回路と該リファレンスクロックに同期し
て動作する複数の第2回路とを備えたシステムであっ
て、 該複数の第2回路はそれぞれ、 該リファレンスクロックと同期した内部クロックを提供
する回路と、 該内部クロックを所定の遅延時間だけ遅延させる遅延回
路と、 該リファレンスクロックの位相と該所定の遅延時間だけ
遅延させた該内部クロックの位相との間の位相差を調整
する調整部と、 該遅延制御情報に応じて、該所定の遅延時間をプログラ
マブルに書き込み可能な不揮発性メモリとを含んでお
り、 前記調整部は、前記内部クロックの位相が前記所定の遅
延時間だけ前記リファレンスクロックの位相より進むよ
うに前記位相差を調整し、 前記所定の遅延時間は、前記第1回路から前記第2回路
に至るまでの配線によって生じる第1遅延時間と、前記
第2回路から前記第1回路に至るまでの配線によって生
じる第2遅延時間と、前記第2回路内の配線によって生
じる第3遅延時間のうち少なくとも一つに基づいて決定
される システム。 - 【請求項3】 前記第1回路はプロセッサであり、前記
第2回路はメモリまたはプロセッサである、請求項1ま
たは2に記載のシステム。 - 【請求項4】 前記遅延制御情報は、前記所定の遅延時
間の精度を規定する精度情報を含んでいる、請求項1ま
たは2に記載のシステム。 - 【請求項5】 前記遅延制御情報は、前記システムの外
部から前記第1回路に供給される、請求項1または2に
記載のシステム。 - 【請求項6】 前記遅延制御回路は、前記遅延制御情報
を保持する保持回路を含んでおり、前記遅延回路は、複
数の遅延素子と、該複数の遅延素子のうち直列に接続さ
れる遅延素子の数を制御する複数のスイッチ素子とを含
んでおり、該複数のスイッチ素子のそれぞれは、該保持
回路の出力に応じてオンオフされる、請求項1または
2,4に記載のシステム。 - 【請求項7】 前記複数の遅延素子の各遅延量は重み付
けされている、請求項6に記載のシステム。 - 【請求項8】 前記遅延制御情報は所定のビット数のデ
ジタル信号であり、該デジタル信号は遅延制御線を介し
て前記第1回路から前記第2回路に時系列に供給され
る、請求項1または2に記載のシステム。 - 【請求項9】 前記第2回路は、前記内部クロック信号
に同期して動作する複数のブロックを含んでおり、該内
部クロック信号は、該複数のブロックのそれぞれに遅延
素子を介して分配され、前記第3遅延時間は、該複数の
ブロックのそれぞれに分配された該内部クロック信号の
うち最も遅延の大きい内部クロック信号に対応する遅延
時間である、請求項9に記載のシステム。 - 【請求項10】 前記第2回路は、前記第1回路からデ
ータを受け取り、該第2回路が該第1回路からデータを
受け取るタイミングを規定する入力同期信号の位相は、
前記リファレンスクロックの位相より進んでいる、請求
項1または2に記載のシステム。 - 【請求項11】 前記第2回路は、前記第1回路から第
1データを受け取り、該第2回路は、該第1回路に第2
データを出力し、 該第2回路が該第1回路から該第1データを受け取るタ
イミングを規定する入力同期信号の位相と、該第2回路
が該第1回路に該第2データを出力するタイミングを規
定する出力同期信号の位相とは、互いに独立に制御され
る、請求項1または2に記載のシステム。 - 【請求項12】 前記システムは、前記リファレンスク
ロックに同期して動作する複数の第2回路を含んでお
り、前記遅延制御情報は所定のビット数のデジタル信号
であり、該デジタル信号は、該複数の第2回路に共通の
遅延制御線を介して前記第1回路から該複数の第2回路
のそれぞれに時系列に供給される、請求項1または2に
記載のシステム。 - 【請求項13】 前記システムは、前記リファレンスク
ロックに同期して動作する複数の第2回路を含んでお
り、 前記第1回路は、該複数の第2回路のそれぞれに制御信
号を送出し、 該制御信号は、該第1回路と該複数の第2回路のそれぞ
れとの間の配線によって生じる遅延に相当する遅延時間
だけ、該リファレンスクロックの位相より進んでいる位
相を有する、請求項1または2に記載のシステム。 - 【請求項14】 a)リファレンスクロックを生成する
第1回路と該リファレンスクロックに同期して動作する
複数の第2回路とを実装した後に発生する各遅延量を決
定するステップと、 b)該各遅延量に基づいて、該リファレンスクロックの
位相と該複数の第2回路の内部においてそれぞれ使用さ
れる各内部クロックの位相との間の各位相差をそれぞれ
調整し、 前記ステップb)は、前記内部クロックの位相が前記遅
延量に対応する遅延時間だけ前記リファレンスクロック
の位相より進むように前記位相差を調整するステップを
包含し、遅延制御情報に応じて、前記遅延量を変更する
ステップをさらに包含し、 前記遅延量は、前記第1回路から前記第2回路に至るま
での配線によって生じる第1遅延量と、該第2回路から
該第1回路に至るまでの配線によって生じる第2遅延量
と、該第2回路内の配線によって生じる第3遅延量のう
ち少なくとも一つに基づいて決定される 位相調整方法。 - 【請求項15】 前記遅延制御情報は、前記遅延量の精
度を規定する精度情報を含んでいる、請求項14に記載
の位相調整方法。 - 【請求項16】 前記第2回路は、前記第1回路からデ
ータを受け取り、 前記位相調整方法は、 該第2回路が該第1回路から該データを受け取るタイミ
ングを規定する入力同期信号の位相が前記リファレンス
クロックの位相より進むように、該入力同期信号の位相
を調整するステップをさらに包含する、請求項14に記
載の位相調整方法。 - 【請求項17】 前記第2回路は、前記第1回路から第
1データを受け取り、該第2回路は、該第1回路に第2
データを出力し、 前記位相調整方法は、 該第2回路が該第1回路から該データを受け取るタイミ
ングを規定する入力同期信号の位相と、該第2回路が該
第1回路に該データを出力するタイミングを規定する出
力同期信号の位相とを互いに独立に制御するステップを
さらに包含する、請求項14に記載の位相調整方法。 - 【請求項18】 前記リファレンスクロックに同期して
動作する複数の第2回路が実装されており、 前記第1回路は、該複数の第2回路のそれぞれに制御信
号を送出し、 前記位相調整方法は、 該制御信号の位相が該第1回路と該複数の第2回路のそ
れぞれとの間の配線によって生じる遅延に相当する遅延
時間だけ該リファレンスクロックの位相より進むよう
に、該制御信号の位相を調整するステップをさらに包含
する、請求項14に記載の位相調整方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27121896A JP3385167B2 (ja) | 1995-10-20 | 1996-10-14 | 位相調整回路を含むシステムおよび位相調整方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27320495 | 1995-10-20 | ||
JP7-273204 | 1995-10-20 | ||
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JP27121896A Expired - Fee Related JP3385167B2 (ja) | 1995-10-20 | 1996-10-14 | 位相調整回路を含むシステムおよび位相調整方法 |
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-
1996
- 1996-10-14 JP JP27121896A patent/JP3385167B2/ja not_active Expired - Fee Related
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