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JP3382102B2 - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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Publication number
JP3382102B2
JP3382102B2 JP28356596A JP28356596A JP3382102B2 JP 3382102 B2 JP3382102 B2 JP 3382102B2 JP 28356596 A JP28356596 A JP 28356596A JP 28356596 A JP28356596 A JP 28356596A JP 3382102 B2 JP3382102 B2 JP 3382102B2
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Japan
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temperature
power
temperature control
heat
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JP28356596A
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正則 清水
光朗 塩見
圭一 水谷
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Rinnai Corp
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Rinnai Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスコンロ等の燃
焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばガスコンロでは、火力調整用のレ
バーやつまみを操作することで、バーナへの燃料供給路
に設けた火力調整弁を作動させ、これによりバーナへの
給燃量を調整して、バーナの火力を使用者が任意に調整
できるようにしたものが一般に知られている。そして、
この種のガスコンロでは、例えば最大火力が3200k
cal/h程度の標準的な燃焼能力を有するバーナや、
最大火力が3500〜5000kcal/hの高い燃焼
能力を有するバーナ等、燃焼能力が互いに相違する複数
のバーナを備えたものも一般に知られている。
【0003】一方、この種のガスコンロでは、例えば標
準的な燃焼能力を有するバーナを用いて天ぷら料理や揚
げ物料理等を行う場合に、油温を所望の温度(例えば1
60°C)に維持するようにバーナの火力を自動調整す
るような温調機能を備えたものも知られている。このよ
うに温調機能を有するガスコンロでは、バーナへの燃料
供給路は、例えば前記火力調整弁の下流側で、開閉電磁
弁が設けられた主燃料供給路と開閉電磁弁をバイパスす
るバイパス路とに分岐される。また、バーナの中心部
に、該バーナ上の鍋に接触する温度センサが設けられ
る。そして、温度センサにより鍋を介して鍋内の油等の
温度を検出し、その検出した温度が所望の温度に維持さ
れるように、前記開閉電磁弁を断続的に開閉して、バー
ナの火力を断続的に強弱に切り換えるようにしている。
具体的には、検出温度が所望温度よりもある程度高くな
ると、開閉電磁弁を閉弁して主燃料供給路を閉じ、前記
バイパス路を介してバーナに燃料を供給せしめること
で、火力を弱くし、また、検出温度が所望温度よりもあ
る程度低くなると、開閉電磁弁を開弁して主燃料供給路
を開き、主燃料供給路とバイパス路との両者を介してバ
ーナに燃料を供給することで、火力を強くする。尚、前
記バイパス路は、例えば非温調運転時(開閉電磁弁の開
弁保持状態)に前記火力調整弁を最小火力側に作動させ
た状態でバーナに供給される燃料とほぼ同程度の量の燃
料が、温調運転時に開閉電磁弁が閉弁された際に、バイ
パス路を介してバーナに供給されるように、通路面積等
が設定されている。
【0004】ところで、このような温調機能は、従来、
標準的な燃焼能力を有するバーナについてのみ設けられ
ていたが、複数のバーナの備えたガスコンロでは、標準
的な燃焼能力を有するバーナのみならず、他のバーナに
ついても該温調機能を備えることが望まれている。
【0005】しかるに、該温調機能を例えば3500〜
5000kcal/hの高い燃焼能力を有するバーナ
(以下、ここでは高カロリーバーナという)に付加した
場合には、次のような不都合を生じることが本願発明者
等の検討により判明した。
【0006】すなわち、例えば高カロリーバーナの前記
火力調整弁による火力の調整範囲が4600〜400k
cal/hであるとした場合、火力調整弁を最大火力側
に作動させた状態で温調運転を行うと、前記開閉電磁弁
が開弁状態となる強火運転の際のバーナの火力は460
0kcal/h程度となり、開閉電磁弁が閉弁状態とな
る弱火運転の際の火力は400kcal/h程度とな
る。
【0007】このため、温調運転時にバーナの火力が強
火から弱火に切り換わる際には、バーナへの燃料供給量
が急激に大きく低下して、バーナが失火しやすいという
不都合がある。また、温調運転時にバーナの火力が強火
となっている状態では、大火力によって、鍋内の調理物
の温度が急激に上昇するため、その温度が所望の温度よ
りもある程度高くなった時に開閉電磁弁を閉弁してバー
ナの火力を弱火に切り換えても、すぐには温度が低下せ
ずに、所謂オーバーシュートを生じやすい。このため、
調理物の温度が所望の温度に対して過度に高温なものと
なる状態が生じやすいという不都合がある。
【0008】尚、バーナの火力が強火から弱火に切り換
わる際の失火を防止するためには、弱火の火力を例えば
600〜800kcal/hの高めの火力に設定してお
くことが考えられるが、このようにした場合には、調理
物の量が少ない場合に、バーナの火力が弱火になって
も、温度が低下せずに上昇してしてしまうことがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑み、燃焼能力の高いバーナを使用して被加熱物の温調
を行う場合にバーナの火力の切り換えの際の失火や過剰
な温度上昇を生じる事態を回避し、的確に温調運転を行
うことができる燃焼装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の第1の態様はバーナと、該バーナの火力
を設定するための火力設定操作子と、該火力設定操作子
の操作に応じて作動するよう前記バーナへの燃料供給路
に設けられた火力調整弁と、前記燃料供給路に設けられ
た開閉電磁弁と、前記燃料供給路から分岐されて前記開
閉電磁弁をバイパスするバイパス路と、バーナの燃焼熱
により加熱する被加熱物の温度を検出する温度センサ
と、該温度センサの検出温度を所定の温度に維持するよ
うに前記開閉電磁弁を断続的に開閉させて、前記バーナ
の火力を強弱に切り換える温調制御手段とを備えた燃焼
装置において、前記火力設定操作子により設定された火
力が、前記バーナが燃焼した状態で前記開閉電磁弁を開
弁状態から閉弁状態に切り換えたときに前記バーナが失
火することのないレベルを超える強火力域にあるか否か
を検知する強火力域検知手段と、該強火力域検知手段に
より設定火力が前記強火力域にあることが検知されたと
き、前記温調制御手段の作動を禁止する温調禁止手段と
を備えたことを特徴とする。
【0011】かかる本発明の第1の態様によれば、前記
火力設定操作子により設定された火力が、前記強火力域
検知手段により前記強火力域にあることが検知されたと
きには、前記温調禁止手段によって、前記温調制御手段
の作動が禁止される。換言すれば、前記火力設定操作子
により設定された火力が、前記強火力域のレベルよりも
小さい中程度以下の大きさである場合にのみ前記温調制
御手段の作動が行われ、このとき、該温調制御手段は、
前記温度センサにより検出される被加熱物の温度を所定
の温度に維持するように前記開閉電磁弁を断続的に開閉
させて、前記バーナの火力を強弱に切り換える。この場
合、強火状態におけるバーナの火力は、前記火力設定操
作子により設定された中程度以下の大きさの火力となる
ため、弱火状態における火力を前記バイパス路の通路面
積等により可能な限り小さくしても、強火状態と弱火状
態との火力差がさほど大きなものとなることがなく、従
って、バーナの火力が強火から弱火に切り換わった際に
バーナの失火が生じてしまうようなことが回避される。
また、強火のバーナの火力が過度に高くならないため、
被加熱物の温度がそれを維持すべき前記所定の温度に対
して過度に上昇し過ぎることがない。
【0012】よって、本発明の第1の態様によれば、燃
焼能力の高いバーナを使用して被加熱物の温調を行う場
合にバーナの火力の切り換えの際の失火や過剰な温度上
昇を生じる事態を回避して、的確に温調運転を行うこと
ができる。
【0013】また、本発明の第2の態様は、バーナと、
該バーナの火力を設定するための火力設定操作子と、該
火力設定操作子の操作に応じて作動するよう前記バーナ
への燃料供給路に設けられた火力調整弁と、前記燃料供
給路に設けられた開閉電磁弁と、前記燃料供給路から分
岐されて前記開閉電磁弁をバイパスするバイパス路と、
バーナの燃焼熱により加熱する被加熱物の温度を検出す
る温度センサと、該温度センサの検出温度を所定の温度
に維持するように前記開閉電磁弁を断続的に開閉させ
て、前記バーナの火力を強弱に切り換える温調制御手段
とを備えた燃焼装置において、前記火力設定操作子によ
り設定された火力が、前記バーナが燃焼した状態で前記
開閉電磁弁を開弁状態から閉弁状態に切り換えたときに
前記バーナが失火することのないレベルを超える強火力
域にあるか否かを検知する強火力域検知手段と、前記温
調制御手段の作動に際して該強火力域検知手段により設
定火力が前記強火力域にあることが検知されたとき、前
記バーナの燃焼運転を停止する運転停止手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0014】かかる本発明の第2の態様によれば、前記
温調制御手段の作動に際して、前記火力設定操作子によ
り設定された火力が、前記強火力域検知手段により前記
強火力域にあることが検知されたときには、前記運転停
止手段によって、前記バーナの燃焼運転が停止され、従
って、前記温調制御手段の作動によるバーナの火力の強
弱切換の制御は行われない。換言すれば、前記第1の態
様と同様に、前記火力設定操作子により設定された火力
が、前記強火力域のレベルよりも小さい中程度以下の大
きさである場合にのみ前記温調制御手段の作動が行われ
る。これにより、前記第1の態様と同様に温調制御手段
の作動時にバーナの火力が強火から弱火に切り換わった
際にバーナの失火が生じてしまうようなことが回避され
ると共に、強火状態でのバーナの火力が過度に高くなら
ないため、被加熱物の温度がそれを維持すべき前記所定
の温度に対して過度に上昇し過ぎることがない。
【0015】よって、本発明の第2の態様によっても、
燃焼能力の高いバーナを使用して被加熱物の温調を行う
場合にバーナの火力の切り換えの際の失火や過剰な温度
上昇を生じる事態を回避して、的確に温調運転を行うこ
とができる。
【0016】さらに、本発明の第2の態様では、前記温
調制御手段の作動に際して、前記火力設定操作子による
設定火力が、強火力域にあるときに運転停止手段によっ
てバーナの燃焼運転が停止されるので、適正な温調運転
を行うことができない状態で、使用者が温調制御手段に
よる温調運転が行われるものと思い込んだまま、バーナ
の燃焼運転が継続して行われるような事態を防止するこ
とができる。
【0017】かかる本発明の第1又は第2の態様では、
前記温調禁止手段により前記温調制御手段の作動を禁止
したとき(第1の態様)や、前記運転停止手段によりバ
ーナの燃焼運転を停止したとき(第2の態様)に、その
旨を報知する報知手段を備えることが好ましい。このよ
うにすることで、使用者が火力設定操作子により設定し
ている火力が高すぎて、温調運転を行うことができない
状態であることを使用者に認識させることができ、それ
により、使用者は、設定火力を弱めることで、温調運転
を行うことができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様の一実施形態
を図1及び図2を参照して説明する。図1は本実施形態
の燃焼装置であるガスコンロのシステム構成図、図2は
該ガスコンロの作動説明図である。
【0019】図1を参照して、本実施形態の燃焼装置は
例えばガスコンロであり、バーナ1と制御ユニット2と
を具備する。
【0020】バーナ1に燃料ガスを供給する燃料供給路
3には、安全弁SV(電磁弁)と、使用者が火力調整を
行うための火力調整弁4とが上流側から順に設けられて
いる。そして、燃料供給路3は火力調整弁4の下流側
で、制御ユニット2により後述の如く制御される開閉電
磁弁5を設けた主燃料供給路3aと、該電磁弁5をバイ
パスするバイパス路3bとに分岐され、バイパス路3b
は電磁弁5の下流側で主燃料供給路3aに合流されてい
る。尚、このバイパス路3aの下流端部は、バーナ1に
主燃料供給路3aと共に直接的に導入するようにしても
よい。また、火力調整弁4は、主燃料供給路3a及びバ
イパス路3bの下流側に設けるようにしてもよい。
【0021】火力調整弁4は、これに連結されたレバー
あるいはつまみ等の火力設定用操作子6を操作すること
で開度が変化するようになっている。この火力調整弁4
の開度の変化により、前記電磁弁5の開弁状態で、バー
ナ1への燃料ガスの供給量が変化し、これによりバーナ
1の火力調整を可能としている。
【0022】この場合、バーナ1は高カロリー型のもの
で、電磁弁5の開弁状態(バーナ1の通常的な燃焼運転
状態)では、バーナ1の火力は、火力調整弁4の操作に
より、例えば400〜4600kcal/hの範囲で調
整可能としている。
【0023】尚、本実施形態ではバイパス路3bは、火
力調整弁4の操作によるバーナ1の最小火力である40
0kcal/hとほぼ同程度の火力が、電磁弁5の閉弁
状態において得られるように、換言すれば約400Kc
al/h相当の量の燃料ガスがバーナ1にバイパス路3
bを介して供給されるように該バイパス路3bの通路面
積等が設定されている。
【0024】また、火力設定用操作子6には、強火力域
検知手段としてのマイクロスイッチ7が付設され、この
マイクロスイッチ7は、火力設定用操作子6によるバー
ナ1の設定火力が、例えば3500kcal/h以上の
強火力域となる該操作子6の操作位置において、ONと
なり、3500kcal/h以下の火力域では、OFF
となるように設けられている。
【0025】バーナ1の中心部には、図示しない五徳上
に載架される被加熱物である調理物Aの温度を検出する
温度センサ8が設けられている。この温度センサ8はサ
ーミスタ等により構成されたものであり、調理物Aを収
容した鍋等に接触して、その温度に応じたレベルの信号
を出力する。
【0026】前記制御ユニット2は、図示しないマイク
ロコンピュータ等を用いてバーナ1の燃焼運転を制御す
るものであり、前記電磁弁5や、安全弁SV、マイクロ
スイッチ7、温度センサ8が接続されると共に、図示し
ないガスコンロ筐体の前面パネルに設けられた操作器9
や報知器10(報知手段)等が接続されている。
【0027】ここで、操作器9は、使用者が調理メニュ
ー等を選択・設定するためのものであり、例えば天ぷら
料理等、各種メニューを所定のスイッチ操作により設定
可能としている。また、報知器10は、ランプやブザー
等により構成されたものであり、後述の温調運転が禁止
される場合に、その旨をランプの点滅もしくは点灯、ま
たはブザーの鳴動により使用者に報知するためのもので
ある。
【0028】上記制御ユニット2は、その機能的構成と
して、温調制御部11(温調制御手段)と温調禁止指令
部12(温調禁止手段)とを具備する。
【0029】温調制御部11は、バーナ1による調理に
際して、前記操作器9により例えば天ぷら料理が設定さ
れた場合に、前記温度センサ8の出力により検出される
調理物Aの温度をその料理に適した所定の温度(例えば
160°C)に維持するように、電磁弁5を開閉制御す
る。
【0030】具体的には、例えば天ぷら料理が設定され
た場合に、温調制御部11は、温度センサ8による調理
物Aの検出温度がバーナ1の燃焼運転を開始してから1
60+α°C(但しαは所定値で例えば3°C)に達す
るまでは、電磁弁5を開弁保持して、バーナ1に主燃料
供給路3a及びバイパス路3bを介して燃料ガスを供給
せしめてバーナ1の火力を強火とし、検出温度が160
+α°Cに達した時点で、電磁弁5を閉弁せしめて主燃
料供給路3aを閉じ、バーナ1にバイパス路3bのみを
介して燃料ガスを供給せしめ、バーナ1の火力を弱火と
する。そして、この弱火運転によって、検出温度が16
0−α°Cまで低下すると、再び電磁弁5を開弁せしめ
て、バーナ1の火力を強火とし、以後、このような電磁
弁5の開閉制御を繰り返してバーナ1の火力を強弱に切
り換えることにより、調理物Aの温度をほぼ所要の温度
(160°C)に維持する温調制御を行う。
【0031】温調禁止指令部12は、前記マイクロスイ
ッチ7がON状態であるとき、換言すれば、前記火力設
定用操作子6の操作位置がバーナ1の強火力域(350
0kcal/h以上)にあるとき、温調制御部11に、
上記の温調制御を禁止する指令を与える。また、このと
き、温調禁止指令部12は報知器10を作動させて、温
調運転が禁止される旨を使用者に報知する。
【0032】尚、温調制御部11は、温調禁止指令部1
2から温調制御の禁止指令が与えられたときには、電磁
弁5の開閉制御を行わず、電磁弁5を開弁状態に保持す
る。
【0033】また、制御ユニット2は、バーナ1の燃焼
運転に際しては、使用者によるバーナ1の運転開始操作
に応じて安全弁SVを開弁保持せしめ、さらに、図示し
ない熱電対等のセンサにより、バーナ1の失火等が検知
された場合に、安全弁SVを閉弁せしめて、バーナ1の
燃焼運転を停止させる。
【0034】次に、本実施形態のガスコンロの作動を説
明する。
【0035】前記火力設定用操作子6をバーナ1の強火
力域以下の中程度の火力域(例えば3000kcal/
h)に操作した状態で、前記操作器9により例えば天ぷ
ら料理を設定してバーナ1の燃焼運転を開始すると、温
調制御部11により前述の如くバーナ1の火力が温度セ
ンサ8による検出温度に応じて電磁弁5が開閉制御され
て、バーナ1の火力が適宜強弱に切り換えられる。これ
により、図2に示すように調理物Aの温度がほぼ所定温
度(160°C)に維持されるように温調制御される。
【0036】このとき、バーナ1の強火運転状態(電磁
弁5の開弁状態)では、火力設定用操作子6により設定
された火力(<3500kcal/h)に相当する量の
燃料ガスが主燃料供給路3a及びバイパス路3bを介し
てバーナ1に供給され、その火力(強火)でのバーナ1
の燃焼運転が行われる。また、バーナ1の弱火運転状態
(電磁弁5の閉弁状態)では、バーナ1の最小火力(4
00kcal/h)とほぼ同程度の火力相当の燃料ガス
がバイパス路3bのみを介してバーナ1に供給され、そ
の火力(弱火)でのバーナ1の燃焼運転が行われる。
【0037】この場合、強火運転時のバーナ1の火力
(<3500kcal/h)は過度に高いことはないの
で、強火運転から弱火運転に切り換わる際の燃料ガスの
減少量が比較的少なく、従って、その切り換えの際に、
バーナ1が失火してしまうようなことはない。また、強
火運転時のバーナ1の火力(<3500kcal/h)
が過度に高いことはないので、この時の調理物Aの温度
が過剰に急激に上昇することがなく、このため、強火か
ら弱火に切り換わる際(検出温度が160+α°Cに達
した時)に、慣性的な調理物Aの温度の上昇(オーバー
シュート)が抑制され、従って、調理物Aの温度の過度
な上昇を抑制して的確に所望の温度(160°C)に温
調制御を行うことができる。さらに、開閉電磁弁5が閉
じられて強火運転から弱火運転に切り換わる際に失火が
生じることがないため、弱火運転の火力を本実施形態の
ように十分小さな火力(約400kcal/h)に設定
することができるため、特に調理物Aの量が少ないよう
な場合でも、強火運転の際に上昇した調理物Aの温度を
弱火運転の際に下降させて、調理物Aの温度をほぼ所要
の温度(160°C)に維持させることができる。
【0038】一方、前記火力設定用操作子6をバーナ1
の強火力域(≧3500kcal/h)に操作した状態
で、前記操作器9により例えば天ぷら料理を設定してバ
ーナ1の燃焼運転を開始すると、前記マイクロスイッチ
7がON状態となっているため、温調禁止指令部12か
ら温調制御部11に温調制御の禁止指令が与えられる。
このため、該温調制御部11は、電磁弁5を前述の如く
開閉制御することなく開弁状態に保持する。従って、バ
ーナ1の火力の強弱の切り換えが行われない。この場
合、電磁弁5の開弁状態におけるバーナ1の火力が高い
(≧3500kcal/h)ため、仮に、電磁弁5を閉
弁して、バーナ1の火力を弱火(約400kcal/
h)に変化すると、バーナ1への燃料ガスの供給量の急
減によってバーナ1の失火が生じる虞れがあるが、バー
ナ1の火力の強弱の切り換えが行われないため、このよ
うな不都合が生じることはない。
【0039】また、上記のように温調制御が禁止される
場合には、温調禁止指令部12によって、前記報知器1
0がランプの点灯もしくは点滅、あるいはブザーの鳴動
による報知を行うので、それによって、使用者は、火力
設定用操作子6により設定しているバーナ1の火力が強
すぎて温調制御が禁止されていることを認識し、火力設
定用操作子6によるバーナ1の設定火力を弱める(35
00kcal/h以下の火力を設定する)処置を直ちに
とることができる。そして、使用者がこのような処置を
とれば、前述の如く、支障なく温調制御運転を行うこと
ができる。
【0040】次に、本発明の第2の態様の一実施形態を
図3を参照して説明する。図3は本実施形態の燃焼装置
であるガスコンロのシステム構成図である。尚、本実施
形態のガスコンロの基本構成は図1のものと同一である
ので、同一構成部分については図1にものと同一の参照
符号を付して説明を省略する。
【0041】本実施形態では、制御ユニット2は、図1
のものと同様に温調制御部11を備える一方、運転停止
指令部13と運転制御部14とを具備する。
【0042】運転停止指令部13は、操作器9により例
えば天ぷら料理等の温調運転が設定されてバーナ2の燃
焼運転が行われた場合に、前記マイクロスイッチ7がO
N状態であるとき、換言すれば、前記火力設定用操作子
6の操作位置がバーナ1の強火力域(3500kcal
/h以上)にあるとき、運転制御部14に、バーナ1の
燃焼運転の停止指令を与える。また、このとき、運転停
止指令部13は報知器10を作動させる。
【0043】運転制御部14は、安全弁SVを制御する
もので、運転停止指令部13から運転停止指令が与えら
れたとき、安全弁SVを閉弁せしめて、バーナ2の燃焼
運転を停止させる。ここで、この運転制御部14は、運
転停止指令部13及び安全弁SVと併せて運転停止手段
15を構成するものである。
【0044】尚、運転制御部13は、バーナ1の燃焼運
転に際しては、使用者によるバーナ1の運転開始操作に
応じて安全弁SVを開弁保持せしめ、さらに、図示しな
い熱電対等のセンサにより、バーナ1の失火等が検知さ
れた場合にも、安全弁SVを閉弁せしめて、バーナ1の
燃焼運転を停止させる。
【0045】以上の構成以外の他の構成は図1のものと
全く同一である。
【0046】かかる本実施形態のガスコンロでは、前記
火力設定用操作子6をバーナ1の強火力域以下の中程度
の火力域(例えば3000kcal/h)に操作した状
態で、前記操作器9により例えば天ぷら料理を設定して
バーナ1の燃焼運転を開始すると、温調制御部11によ
り図1のものと全く同様に温調運転が行われる。すなわ
ち、バーナ1の失火や調理物Aの過剰な温度上昇を生じ
ることなく、適正な温調運転が行われる。
【0047】一方、前記火力設定用操作子6をバーナ1
の強火力域(≧3500kcal/h)に操作した状態
で、前記操作器9により例えば天ぷら料理を設定してバ
ーナ1の燃焼運転を開始すると、前記マイクロスイッチ
7がON状態となっているため、運転停止指令部13か
ら運転制御部14にバーナ1の運転停止指令が与えられ
る。このため、該運転制御部14は、安全弁SVを閉弁
せしめ、バーナ1の燃焼運転は停止する。従って、バー
ナ1の失火や調理物Aの温度の過剰な上昇が生じやすい
状態で、温調運転が行われるような事態が回避される。
また、燃焼運転を停止することで、使用者が適正な温調
運転が行われると思いこんだまま、バーナ1の燃焼運転
が継続して行われるような事態も回避することができ
る。
【0048】また、このようにバーナ1の燃焼運転が停
止される場合には、運転停止指令部13の指示によっ
て、前記報知器10がランプの点灯もしくは点滅、ある
いはブザーの鳴動による報知を行うので、それによっ
て、使用者は、火力設定用操作子6により設定している
バーナ1の火力が強すぎて燃焼運転が停止されたことを
認識することができる。そして、その認識により、使用
者が火力設定用操作子6によるバーナ1の設定火力を弱
めて(3500kcal/h以下の火力を設定する)、
バーナ1の燃焼運転を再開すれば、支障なく温調制御運
転を行うことができる。
【0049】尚、以上説明した各実施形態ではガスコン
ロを例にとって説明したが、本発明はオーブン等の燃焼
装置についても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様の燃焼装置の一実施形態
(ガスコンロ)のシステム構成図。
【図2】図1の燃焼装置の作動を説明するための線図。
【図3】本発明の第2の態様の燃焼装置の一実施形態
(ガスコンロ)のシステム構成図。
【符号の説明】
1…バーナ、3a…主燃料供給路、3b…バイパス路、
4…火力調整弁、5…開閉電磁弁、6…火力設定用操作
子、7…マイクロスイッチ(強火力域検知手段)、8…
温度センサ、11…温調制御部(温調制御手段)、12
…温調禁止指令部(温調禁止手段)、15…運転停止手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−61820(JP,A) 特開 昭58−60122(JP,A) 特開 平4−62316(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/14 370 F24C 3/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーナと、該バーナの火力を設定するため
    の火力設定操作子と、該火力設定操作子の操作に応じて
    作動するよう前記バーナへの燃料供給路に設けられた火
    力調整弁と、前記燃料供給路に設けられた開閉電磁弁
    と、前記燃料供給路から分岐されて前記開閉電磁弁をバ
    イパスするバイパス路と、バーナの燃焼熱により加熱す
    る被加熱物の温度を検出する温度センサと、該温度セン
    サの検出温度を所定の温度に維持するように前記開閉電
    磁弁を断続的に開閉させて、前記バーナの火力を強弱に
    切り換える温調制御手段とを備えた燃焼装置において、 前記火力設定操作子により設定された火力が、前記バー
    ナが燃焼した状態で前記開閉電磁弁を開弁状態から閉弁
    状態に切り換えたときに前記バーナが失火することのな
    いレベルを超える強火力域にあるか否かを検知する強火
    力域検知手段と、該強火力域検知手段により設定火力が
    前記強火力域にあることが検知されたとき、前記温調制
    御手段の作動を禁止する温調禁止手段とを備えたことを
    特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】前記温調禁止手段により前記温調制御手段
    の作動を禁止したとき、その旨を報知する報知手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】バーナと、該バーナの火力を設定するため
    の火力設定操作子と、該火力設定操作子の操作に応じて
    作動するよう前記バーナへの燃料供給路に設けられた火
    力調整弁と、前記燃料供給路に設けられた開閉電磁弁
    と、前記燃料供給路から分岐されて前記開閉電磁弁をバ
    イパスするバイパス路と、バーナの燃焼熱により加熱す
    る被加熱物の温度を検出する温度センサと、該温度セン
    サの検出温度を所定の温度に維持するように前記開閉電
    磁弁を断続的に開閉させて、前記バーナの火力を強弱に
    切り換える温調制御手段とを備えた燃焼装置において、 前記火力設定操作子により設定された火力が、前記バー
    ナが燃焼した状態で前記開閉電磁弁を開弁状態から閉弁
    状態に切り換えたときに前記バーナが失火することのな
    いレベルを超える強火力域にあるか否かを検知する強火
    力域検知手段と、前記温調制御手段の作動に際して該強
    火力域検知手段により設定火力が前記強火力域にあるこ
    とが検知されたとき、前記バーナの燃焼運転を停止する
    運転停止手段とを備えたことを特徴とする燃焼装置。
  4. 【請求項4】前記運転停止手段により前記バーナの燃焼
    運転を停止したとき、その旨を報知する報知手段を備え
    たことを特徴とする請求項3記載の燃焼装置。
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