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JP3380445B2 - 容器の蓋体構造 - Google Patents

容器の蓋体構造

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Publication number
JP3380445B2
JP3380445B2 JP29692497A JP29692497A JP3380445B2 JP 3380445 B2 JP3380445 B2 JP 3380445B2 JP 29692497 A JP29692497 A JP 29692497A JP 29692497 A JP29692497 A JP 29692497A JP 3380445 B2 JP3380445 B2 JP 3380445B2
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浩志 熊谷
幸雄 岡崎
博志 山根
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Zojirushi Corp
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Zojirushi Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気ポットや保温
ポット、また、炊飯ジャーや調理鍋等の容器の蓋体構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気製品の蓋体は、例え
ば上端開口の容器に回動可能に取り付けられており、こ
の取付位置と反対側の端部には、容器への閉鎖状態を保
持するためのロック機構が設けられている。このロック
機構としては、一方を回動可能に取り付けた操作部材
を、例えば引き上げる等することにより、蓋体と容器と
の係止部の係止を解除するようにしたレバー方式や、操
作部材を押すだけで蓋体と容器との係止部の係止を解除
するようにした押しボタン方式等、種々な構造のものが
提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記容
器の蓋体構造は、使用上の問題はないが、子供等などが
不用意に前記操作部材を触った場合には、危険が伴う恐
れがある。例えば、レバー方式のロック機構を有する電
気ポットの場合、子供が前記操作部材を持って電気ポッ
トを持ち上げようとすると、蓋体が開放した状態となる
ばかりか、容器本体が倒れて内部の熱湯が流出する可能
性があり、もし、その熱湯が子供にかかると火傷してし
まう恐れがある。そこで、本発明では、子供等が不用意
に触ってもロック機構の操作部材を操作することができ
ないようにすることを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の容器の蓋体構造は、高温の内容物を
収容する容器の上端開口に開放可能に取り付けられ、該
容器との取付状態を保持するロック機構を有し、該ロッ
ク機構の操作部材を操作することによって前記容器の上
端開口を閉鎖した状態から開放するようにした容器の蓋
体構造において、前記操作部材の操作を不可とするため
のカバーを設けており、前記ロック機構の操作部材は、
蓋体の上部に設けた凹部に一方を回動可能に取り付けた
レバー方式であり、前記カバーを、前記凹部における前
記操作部材により覆われていない残りの空間を閉塞する
ようにスライド可能に取り付けたものである。
【0005】具体的に、第1の容器の蓋体構造では、前
記カバーは、前記凹部の閉塞時に、その一端が前記操作
部材と係合するように構成することが好ましい。
【0006】また、本発明の第2の容器の蓋体構造で
は、高温の内容物を収容する容器の上端開口に開放可能
に取り付けられ、該容器との取付状態を保持するロック
機構を有し、該ロック機構の操作部材を操作することに
よって前記容器の上端開口を閉鎖した状態から開放する
ようにした容器の蓋体構造において、前記操作部材の操
作を不可とするためのカバーを設けており、前記ロック
機構の操作部材は、蓋体の上部に設けた凹部に一方を回
動可能に取り付けたレバー方式であり、前記カバーを、
前記凹部における前記操作部材により覆われていない残
りの空間を閉塞するように回動可能に取り付けたもので
ある。
【0007】前記容器の蓋体構造によれば、操作部材を
操作するための凹部の空間がカバーによって覆われるた
め、子供等などが操作部材に不用意に触っても、操作部
材を操作することはできない。そのため、蓋体と容器と
のロック状態が解除され、容器が倒れるとともに容器内
に残った熱湯が流出して、子供にかかる可能性を確実に
無くすことができる。また、凹部には、ほこり等が溜ま
り易く、かつ、清掃がしにくい箇所であるため、カバー
によって清潔性を向上し、手入れ性の向上を実現でき
る。
【0008】また、前記容器の蓋体構造では、前記カバ
ーを、前記操作部材の操作方向と反対向きに操作するよ
うに取り付けることが好ましい。
【0009】さらに前記カバーは、該カバーによって前
記操作部材を操作不可とすると蓋体の上板と面一になる
ようにすることが好ましい。このようにすれば、一体感
のある美しいデザインで、この蓋体を取り付ける製品を
形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は、本発明の容器の蓋体構造を
適用した電気ポット1を示す。この電気ポット1は、高
温の内容物である熱湯を収容する容器2と、該容器2の
上端開口に開放可能に取り付けられる蓋体3とを備えた
ものである。
【0011】前記容器2は、上部に肩体5が一体に取り
付けられ、この肩体5に前記蓋体3を着脱かつ回動可能
に取り付けるためのヒンジ部6が設けられている。ま
た、このヒンジ部6と反対側の開口部内周面には、後述
する蓋体3のロック機構17のロック部材23が係合す
るロック穴7が設けられている。
【0012】前記蓋体3は、図2に示すように、上板1
0と、該上板10に組み合わされ、前記ヒンジ部6に取
り付けられるヒンジピン6aを有する下板11と、前記
上板10の内面に沿って設けられて断熱板の役割をなす
アルミシート12と、該アルミシート12と下板11と
の間に設けられた断熱マット13と、前記下板11に取
り付けられて前記容器2の上端開口を閉鎖する内蓋14
と、該内鍋14の外周縁に装着されたパッキン15と、
前記内蓋14に形成された蒸気流入口14aから前記上
板10に形成された蒸気排出口10bに至る蒸気流路R
と、該蒸気流路Rに挿入されたボール状の転倒防止弁1
6とからなっている。また、この蓋体3には、ロック機
構17と、該ロック機構17の操作部材22を操作不可
とするカバー(所謂、安全カバー)18とを設けたもの
である。
【0013】前記ロック機構17は、大略、前記上板1
0に設けた貫通孔20と、ケース21と、操作部材22
と、ロック部材23とからなる。
【0014】前記貫通孔20は、前記ヒンジピン6aと
反対側における上板10の端部近傍に設けられている。
【0015】前記ケース21は、前記貫通孔20の下部
に取り付けられ、前記操作部材22の操作用の凹部25
を形成するもので、前記貫通孔20より前後方向の長さ
が小さく形成されている。また、ケース21の両側部に
は、後述するカバー18のスライド溝26aを有する枠
部26が突設されている。このケース21は、その後端
部が前記貫通孔20における後側端縁と一致するととも
に、互いの後部が所定の隙間をあけて位置するように前
記下板11にねじ止め固定される。そして、前記ケース
21の後端部と貫通孔20の後側端縁との隙間は、後述
するカバー18のスライド孔27となる。
【0016】前記操作部材22は、前記上板10に回動
可能に取り付けるようにしたレバー方式であり、前記貫
通孔20の前部の形状に沿った操作部30と、該操作部
30の先端部中央より下方に突出する操作片31と、前
記操作部30の前部両側より突出した軸部32とからな
り、該軸部32が前記貫通孔20の下部に回動可能に取
り付けられている。
【0017】前記ロック部材23は、前記操作部材22
の操作片31と係止する受け部34と、前記肩体5のロ
ック穴7に進退可能に係合するロック爪35とを備えて
いる。このロック部材23は、前記下板11における前
記操作部材22の下部に位置し、かつ、前記肩体5のロ
ック穴7と対向する位置に設けた収容部37に、スプリ
ング38を介して前向きに付勢された状態で取り付けら
れている。この収容部37には、前記ロック爪35をス
ライド可能に挿通する挿通孔37aが設けられている。
【0018】前記カバー18は、図3(A),(B),
(C)に示すように、前記凹部25における前記操作部
材22により覆われていない残りの空間S(図4(B)
参照)を略閉塞する形状の上板部40と、この上板部4
0の両側より下向きに突出する側板部41と、これら側
板部41の前後より外向きに突出する断面円形の4つの
スライド用の突軸42とを備えた略H型をなしている。
前記上板部40には、その先端部中央に上方に突出する
開放操作用の突出部43が設けられるとともに、その後
端部には、下向きに屈折した傾斜板部44が設けられて
いる。このカバー18は、前記操作部材22の操作方向
と反対向きに操作するように、前記上板10とケース2
1との間にスライド可能に取り付けられ、また、前記下
板11に取り付けられた付勢ばね45によって上向きに
付勢され、前記凹部25の閉塞状態では、前記上板10
および操作部材22と面一になるようにされている。
【0019】前記蓋体3を備えた電気ポット1では、容
器2の内部に水を継ぎ足す時には、まず、図1に示す凹
部25の閉塞状態で、前記突出部43を指で把持し、後
向きにスライドするように押圧する。これにより、前記
カバー18は、図4(A)に示す状態から、傾斜板部4
4が貫通孔20の後側端縁に当接し、前記付勢ばね45
のばね力に抗しながら前記傾斜板部44の傾斜に沿って
上板10の下側に進入し、図4(B)に示す状態にな
る。
【0020】ついで、図4(C)に示すように、前記カ
バー18の突出部43が貫通孔20の後側端縁に位置す
るまでスライドさせると、凹部25における操作部材2
2により覆われた部分以外が開放した状態になる。
【0021】前記状態では、使用者は、前記凹部25内
に指を挿入するとともに、前記操作部材22の下面に指
を入れて、軸部32を支点として回動させることによ
り、操作片31でロック部材23の受け部34を内向き
に押圧し、スプリング38の付勢力に抗してロック部材
23を移動させることにより、該ロック部材23のロッ
ク爪35と肩体5のロック穴7とのロックを解除するこ
とができる。そして、前記蓋体3を持ち上げることによ
り、前記肩体5のヒンジピン6aを支点として蓋体3を
回動させることにより容器2の上端開口を開放すること
ができる。
【0022】そして、容器の内部に水を継ぎ足した後に
容器2を閉鎖する時には、前記ヒンジピン6aを支点と
して蓋体3を前記と逆方向に回動させ、該蓋体3が容器
2の上端開口を覆った状態にする。そして、蓋体3を下
向きに押圧することにより、前記挿通孔37aより突出
したロック爪35とともにロック部材23全体をスプリ
ング38の付勢力に抗して移動させる。
【0023】次に、前記蓋体3で容器2の上端開口を完
全に閉鎖させた状態で、前記ロック部材23のロック爪
35と肩体5のロック穴7とを係合させ、蓋体3と容器
2とのロック状態を保持させる。
【0024】ついで、前記カバー18の突出部43を、
凹部25の閉塞する方向である前面側に向けてスライド
させる。これにより、前記とは逆に、前記カバー18が
凹部25の空間S上に移動し、該カバー18における上
板部40の後端部が貫通孔20の後側端縁を通過した時
点で、前記付勢ばね45のばね力で、前記カバー18が
上方に持ち上げられ、上板部40が蓋体3の上板10お
よび操作部材22の操作部30と面一に一致した状態に
なる。
【0025】この状態では、前記操作部材22の操作部
30を操作するための凹部25の空間Sがカバー18に
よって覆われているため、子供等などが不用意に触ろう
としても、操作部材22を操作することはできない。そ
のため、蓋体3と容器2とのロック状態が解除され、容
器2が倒れるとともに容器2内に残った熱湯が流出し
て、子供にかかる可能性を確実に無くすことができる。
また、この空間Sの閉塞状態は、前記カバー18が付勢
ばね45によって上向きに付勢されているため、簡単に
解除されることはない。しかし、この付勢ばね45は、
必ずしも配設する必要はない。
【0026】さらに、本実施形態の蓋体3では、カバー
18によって凹部25の空間Sを閉塞した状態で、操作
部材22等の他の部材と面一になるようにされているた
め、一体感のある美しいデザインで製品を形成すること
ができる。さらにまた、前記凹部25は、外気に触れる
最も外に位置する箇所であるため、従来では保温時放熱
される部位であったが、本実施形態の蓋体3では、前記
カバー18によって凹部25を覆って遮蔽することがで
きるため、形成される空気層によって保温効率の向上を
図ることができ、その結果、省エネを図ることができ
る。また、前記凹部25は、従来の電気ポットでは、ほ
こり等が溜まり易く、かつ、清掃がしにくい箇所であっ
たが、本実施形態では前記カバー18によって凹部25
が覆われるため、清潔性を向上し、手入れ性の向上を実
現できる。
【0027】図5(A),(B)は第2実施形態の容器
の蓋体構造を適用した電気ポットの蓋体3を示す。この
蓋体3は、カバー18の先端部に段状の係合部50を設
けるとともに、前記操作部材22の操作部30に係合受
け部51を設け、前記凹部25の空間Sを閉塞した状態
で、前記係合部50と係合受け部51とを係合させるこ
とにより、閉塞状態を保持するようにされている。ま
た、本実施形態では、前記係合部50には、略半球状に
突出する凸部が設けられるとともに、前記係合受け部5
1には凹部が設けられ、これらが凹凸嵌合するようにさ
れている。
【0028】前記蓋体3を備えた電気ポットでは、図5
(A)に示す状態から、前記第1実施形態の蓋体3と同
様に、前記カバー18を後向きにスライドするように押
圧することにより、前記カバー18の係合部50と操作
部材22の係合受け部51との係合を解除し、前記カバ
ー18を上板10の下側に進入させて凹部25の空間S
を開放した状態とすることができる。
【0029】一方、この開放状態で、前記カバー18を
前向きにスライドさせることにより、図5(A)に示す
ように、前記凹部25の空間Sを閉塞するとともに、前
記係合部50と係合受け部51とを係合させることによ
り、カバー18によって凹部25の空間Sを閉塞した状
態を確実に保持することができる。
【0030】前記第2実施形態の蓋体3の構造によれ
ば、空間Sをカバー18によって閉塞させることによ
り、該カバー18の係合部50を操作部材22の係合受
け部51に係合させ、この空間Sの閉塞状態を確実に保
持することができる。
【0031】なお、前記第2実施形態の蓋体3には、前
記第1実施形態に示す付勢ばね45は配設されていない
が、第1実施形態と同様に付勢ばね45を配設してもよ
いことは言うまでもない。
【0032】図6(A),(B)は第3実施形態の容器
の蓋体構造を適用した電気ポットの蓋体3を示す。この
蓋体3は、前記第1実施形態および第2実施形態の蓋体
3では、カバー55をスライド可能に取り付けたのに対
し、回動可能に取り付けている点で相違している。
【0033】具体的に、上板10には、前記貫通孔20
の後側端縁中央部に突片10aが設けられ、この突片1
0aの両側部に、一部にスリットを設けた軸受け部54
が設けられている。また、操作部材22の操作部30の
後端部には、前記第2実施形態と同様の係合受け部51
が設けられている。なお、ケース21には、前記各実施
形態に記載したスライド溝26aを有する枠部26は設
けられていない。
【0034】前記カバー55は、凹部25の空間Sを略
閉塞する形状の上板部56と、該上板部56の先端部中
央より突出する開放操作用の突出部57と、前記上板部
56の後端中央に設けられた前記突片10aが嵌合する
切欠き58と、該切欠き58の両側に設けられた前記軸
受け部54に軸着される軸部59とからなる。このカバ
ー55の後端部は、前記切欠き58によって凹字形状を
なしている。また、前記上板部55の先端部には、前記
係合受け部51に係合する第2実施形態と同様の係合部
60が設けられている。なお、この第3実施形態では、
前記係合受け部51と係合部60は、貫通孔20の両側
部に位置するように設けてもよい。
【0035】前記蓋体3を備えた電気ポットでは、図6
(A)に示す凹部25の空間Sの閉塞状態から、前記カ
バー55の突出部57を把持してカバー55を軸部59
を支点として回動させることにより、図6(B)に示す
ように、凹部25の空間Sを開放状態とすることができ
る。
【0036】一方、この開放状態で、前記軸部59を支
点としてカバー55を逆方向に回動させることにより、
凹部25の空間Sを閉塞するとともに、カバー55の係
合部60を操作部材22の係合受け部51に係合させ
て、図6(A)に示すように、空間Sの閉塞状態を保持
することができる。
【0037】前記第3実施形態の蓋体3の構造によれ
ば、カバー55を回動方式によって操作する構成とした
ため、前記各実施形態に記載したスライド方式と比較し
て構造が簡単であり、また、前記各実施形態と同様に操
作部材22の操作を不可とすることができる。
【0038】図7(A),(B)は第4実施形態の容器
の蓋体構造を適用した電気ポットの蓋体3を示す。この
蓋体3は、前記第3実施形態の蓋体3では、カバー55
を外向き(上向き)に回動させることにより凹部25の
空間Sを開放できるようにしたのに対し、この第4実施
形態では、内向き(下向き)に回動させるようにした点
で第3実施形態と相違している。
【0039】この第4実施形態の蓋体3では、カバー5
5の上向きの移動を止めるために、図7(C)に示すよ
うに、上板10の貫通孔10の両側部に係合受け部63
が設けられ、前記カバー55の上板部56の両側部に係
合部62が設けられている。また、このカバー55に
は、前記各実施形態に設けた突出部43,57は設けら
れていない。さらに、この第4実施形態では、図7
(A),(B)に示すように、前記ケース21にスプリ
ング64用の取付筒部65が設けられ、前記スプリング
64によって前記カバー55を上向きに付勢するように
されている。
【0040】前記第4実施形態の蓋体3を備えた電気ポ
ットでは、図7(A)に示す凹部25の空間Sの閉塞状
態から、前記カバー55の上板部56を下向きに押圧
し、スプリング64の付勢力に抗して軸部59を支点と
して回動させることにより、図7(B)に示すように、
凹部25の空間Sを開放することができる。
【0041】続いて、作業者は、前記カバー55を押圧
した指を、操作部材22の操作部30側に移し、該操作
部30を持ち上げることにより、前記第1実施形態と同
様に、蓋体3の開放操作を行うことができる。
【0042】一方、前記のように作業者がカバー55を
押圧した指を前記操作部30に移し、蓋体3の開放操作
を行うと、押圧を解除されたカバー55が前記スプリン
グ64の付勢力によって上方に移動し、前記係合受け部
63と係合部62とが係合することにより、凹部25の
空間S側が閉塞される。
【0043】そして、作業者が操作部30を操作するこ
とによって容器より蓋体3を開放し、操作部30から指
を離すと、前記ロック部材23を付勢したスプリング3
8の付勢力によって、前記操作部材22が図7(A)に
示す原状の位置に復帰する。
【0044】前記第4実施形態の蓋体3の構造によれ
ば、前述のように、カバー55の開放操作と、操作部材
22を操作することによる蓋体3の開放操作とが、一連
の動作で行うことができるため、開放作業性の向上を図
ることができる。
【0045】なお、本発明の容器の蓋体構造は前記構成
に限定されるものではない。
【0046】例えば、前記実施形態では、操作部材22
の操作部30を反時計回りに回動させてロックを解除す
るようにしたが、凹部25の後側に操作部材22を回動
可能に取り付け、その操作部30を時計回りに回動させ
てロックを解除するようにしてもよく、このような構成
のロック機構に対しても、前記と同様にカバー18,5
5を取り付けることができる。
【0047】さらに、前記各実施形態では、この蓋体構
造を電気ポットに適用したが、類似する保温ポットにも
適用できることは言うまでもない。また、炊飯ジャーや
調理鍋にも適用することが可能であり、容器に対して開
放可能に取り付けるようにした電気製品等、あらゆる製
品に適用することが可能である。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の容器の蓋体構造では、蓋体の開放操作用の操作部材の
操作を不可とするためのカバーを設けているため、小さ
な子供等がいる家庭において、その子供が不用意に操作
部材を操作しても、容器に対して蓋体が開放した状態に
なることはない。そのため、その製品が電気ポット等、
容器の内部に高温の内容物を収容するものであっても、
蓋体をあけた反動で容器が倒れ、熱湯によって子供が火
傷する等の事態が発生するのを確実に防止することがで
きる。また、前記カバーを、操作部材等と面一になるよ
うにすることにより、一体感のある美しいデザインで、
この蓋体を取り付ける製品を形成することができる。さ
らに、凹部には、ほこり等が溜まり易く、かつ、清掃が
しにくい箇所であるが、本発明では前記カバーによって
凹部が覆われるため、清潔性を向上し、手入れ性の向上
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の容器の蓋体構造を適
用した電気ポットを示す断面図である。
【図2】 図1の蓋体の分解斜視図である。
【図3】 カバーを示し、(A)は平面図、(B)は正
面図、(C)は(A)のI−I線断面図である。
【図4】 (A),(B),(C)は第1実施形態のカ
バーの開放動作を示す断面図である。
【図5】 第2実施形態の容器の蓋体構造を適用した電
気ポットの蓋体を示し、(A)は閉塞状態を示す断面
図、(B)は開放状態を示す断面図である。
【図6】 第3実施形態の容器の蓋体構造を適用した電
気ポットの蓋体を示し、(A)は閉塞状態を示す断面
図、(B)は開放状態を示す断面図である。
【図7】 第4実施形態の容器の蓋体構造を適用した電
気ポットの蓋体を示し、(A)は閉塞状態を示す断面
図、(B)は開放状態を示す断面図、(C)は(A)の
要部断面図である。
【符号の説明】
1…電気ポット、2…容器、3…蓋体、5…肩体、6…
ヒンジ部、7…ロック穴、10…上板、11…下板、1
2…アルミシート、13…断熱マット、14…内蓋、1
5…パッキン、16…転倒防止弁、17…ロック機構、
18…カバー、20…貫通孔、21…ケース、22…操
作部材、23…ロック部材、25…凹部、45…付勢ば
ね、S…空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−23855(JP,A) 実公 平1−33001(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21 101 A47J 27/00 103

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温の内容物を収容する容器の上端開口
    に開放可能に取り付けられ、該容器との取付状態を保持
    するロック機構を有し、該ロック機構の操作部材を操作
    することによって前記容器の上端開口を閉鎖した状態か
    ら開放するようにした容器の蓋体構造において、 前記操作部材の操作を不可とするためのカバーを設けて
    おり、 前記ロック機構の操作部材は、蓋体の上部に設けた凹部
    に一方を回動可能に取り付けたレバー方式であり、前記
    カバーを、前記凹部における前記操作部材により覆われ
    ていない残りの空間を閉塞するようにスライド可能に取
    り付けたことを特徴とする容器の蓋体構造。
  2. 【請求項2】 前記カバーは、前記凹部の閉塞時に、そ
    の一端が前記操作部材と係合するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載の容器の蓋体構造。
  3. 【請求項3】 高温の内容物を収容する容器の上端開口
    に開放可能に取り付けられ、該容器との取付状態を保持
    するロック機構を有し、該ロック機構の操作部材を操作
    することによって前記容器の上端開口を閉鎖した状態か
    ら開放するようにした容器の蓋体構造において、 前記操作部材の操作を不可とするためのカバーを設けて
    おり、 前記ロック機構の操作部材は、蓋体の上部に設けた凹部
    に一方を回動可能に取り付けたレバー方式であり、前記
    カバーを、前記凹部における前記操作部材により覆われ
    ていない残りの空間を閉塞するように回動可能に取り付
    けたことを特徴とする容器の蓋体構造。
  4. 【請求項4】 前記カバーを、前記操作部材の操作方向
    と反対向きに操作するように取り付けたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の容器の
    蓋体構造。
  5. 【請求項5】 前記カバーは、該カバーによって前記操
    作部材を操作不可とすると蓋体の上板と面一になるよう
    にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    か1項に記載の容器の蓋体構造。
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