JP3371926B2 - 艶消し電着塗料組成物及び艶消し電着塗装方法 - Google Patents
艶消し電着塗料組成物及び艶消し電着塗装方法Info
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Description
及びその塗装方法に関し、特に耐薬品性及び、耐侯性を
有する無色透明な艶消し電着塗料の組成及び、その塗装
方法に関する。更に詳しくは被塗装物自体が本来有する
色相、微細な凹凸によるデザイン上の模様等を隠ぺいす
ることなく、単に外観上の艶光沢のみを低下させるため
の耐薬品性及び、耐候性を有する電着塗料の組成及び、
塗装方法に関する。
な模様を隠ぺいすることのない艶消し塗料としては塗料
中にマイクロシリカを分散させたものが一般的であっ
た。しかしながらマイクロシリカは耐薬品性、特に耐ア
ルカリ性の点で劣り、また良好な透明性を有する塗膜が
得られず、更には塗装作業上複雑な被塗装物ではマイク
ロシリカの被塗装物への沈積があり、被塗装物部位によ
り特に上下面などに艶の差が生じる等の欠点があった。
他方、塗料中に比重の小さい有機微粒体を分散させる方
法が知られている。しかしながらこの方法、例えば特公
昭51−8975号公報に記載されているような有機微
粒体を塗料に分散させたものは一般溶剤型の吹き付け塗
料や浸漬型塗装用塗料としては実用性があるが電着用塗
料としては不適当であった。その理由としては、該有機
微粒体の電気泳動性が全く考慮されていないので通電に
より定率で泳動するという性質に欠け、水洗によって脱
落することもあった。また、電着塗料および塗装におい
ては発生ジュール熱の拡散、水洗性等の点から電着浴の
粘度は水のそれとほぼ同程度であるが、前記公報記載の
有機微粒体はこのような低粘度(通常水分が80〜95
%)の電解質の浴中では均一な分散性が劣り、更に電着
塗料におけるつきまわり性を低下させる要因であり塗膜
抵抗値を下げる要因である溶剤及び、塗料必須成分外の
電解質の排除についても考慮されていない等の欠点があ
った。かかる欠点を改善すべく、本発明者らにより特開
昭61−141771号公報が提案された。本特許公報
によれば、(1)電着塗装条件 液温、撹拌、電圧、通
電時間、極比等の変化による艶の変化が少なく、(2)
合成された該微粒体を更に微細化することが容易であ
り、イオン的働きにより水中での分散性が安定し、
(3)合成された該微粒体の精製が容易で電着時の無効
電流が防止でき親油性溶剤を含まないため、良好なつき
まわり性が維持でき、(4)微粒体が流動性を有し強固
に塗膜中に存在するため水洗による影響を受けない等の
利点が見られる。
て得られた艶消し塗膜は、極めて均一な塗膜であり、電
着−水洗−焼き付け各工程での作業幅も良好であるが、
光沢値が20%以下(60゜−鏡面反射率)では、金属
下地の色相、模様を隠ぺいする傾向があり、特に下地が
黒色に近い色相である時は、この傾向は顕著であり、い
わゆる金属感は失われ、外観上望ましくないと評価され
ることがあった。更に金属感のある艶消し電着塗装方法
として、アルコキシシラン基の活用によるミクロゲルを
艶消し手法に用いる方法が、特開昭59−67396号
公報、特開昭64−14281号公報、特開平05−2
63296号公報に考案されているが、塗装条件による
光沢値が変動すること、電着後の洗浄工程の影響を受け
易いなど、電着塗装作業性において制約条件がある。
ル基を側鎖に含有するアニオン性アクリル樹脂を、アミ
ン類及び水にて中和希釈分散後、アルデヒド類を加える
ことにより、水中に電着可能な微細ゲル粒子を生成させ
るとともに、これに硬化剤として水希釈性4.0cc以
下のアルコキシ化メチロールメラミン樹脂を組み合わ
せ、更にこれらの硬化温度を下げるための触媒としてp
kaが1.9以下の酸性化合物を組み合わせることによ
り前記課題を解消できることを見出したものである。即
ち本発明は、(A)アセトアセチル基を側鎖に含有する
アニオン性アクリル樹脂、(B)アミン類及び水、
(C)アルデヒド類、(D)水希釈性4.0cc以下の
アルコキシ化メチロールメラミン樹脂を含有する艶消し
電着塗料組成物であり、更にこれに(E)pkaが1.
9以下の酸性化合物を含有することを特徴とする艶消し
電着塗料組成物及びこれを用いた艶消し電着塗装方法を
提案するものである。
び、その塗装方法について詳細に説明する。 (A)アセトアセチル基を側鎖に含有するアニオン性ア
クリル樹脂は (イ)アセトアセチル基を有するα,βエチレン性不
飽和単量体及び、(ロ)酸性基を有するα,βエチレン
性不飽和単量体及び、(ハ)これらと重合可能な単量体
を重合することにより得る方法及び、 (イ)酸性基を有するα,βエチレン性不飽和単量体
及び、(ロ)水酸基を有するα,βエチレン性不飽和単
量体及び、(ハ)これらと重合可能な単量体を予め重合
し、(ニ)該重合体の水酸基を利用して、ジケテンやア
セトアセチルエステル等でアセトアセチル化することに
より得られる。 かかる手法により得られたアクリル樹脂の酸性基を、ア
ミン類及び、水にて中和希釈分散し、しかる後、アルデ
ヒド類を添加し、導入された該アセトアセチル基との縮
合反応により、水中に電着可能な微細ゲル粒子を製造す
ることができる。
ン性不飽和単量体は、例えば、
タクリレートが代表的であり、他に、アセトアセトキシ
エチルアクリレート、アセトアセトキシプロピルメタ
(ア)クリレート、アセトアセトキシブチルメタ(ア)
クリレート等が有用であり、ヒドロキシエチルメタ
(ア)クリレートをラクトン変性した後、アセトアセチ
ル化して得られる誘導体もまた活用できる。これらアセ
トアセチル基は、全モノマー合計100g中5〜100
ミリモルが適当である。5ミリモル以下では、艶消しに
必要な、微細ゲル粒子が不足し、また、100ミリモル
以上では、得られた塗膜の平滑性が不足する。
レン性不飽和単量体の例としては、メタクリル酸、アク
リル酸が一般的であり、マレイン酸、無水マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸等もまた使用できる。更には化2
で表されるアクリルアミドターシャリーブチルスルファ
ニックアシッド
キシエチル)アシッドフォスフェート等のカルボキシル
基以外の酸性基を有するモノマーもまた使用可能であ
る。
び必要に応じ数種併用することも可能であるが、酸価と
して10〜200(mgKOH/g樹脂固形分)が得ら
れるようにすることが必要である。10(mgKOH/
g樹脂固形分)以下では、アミン類による中和後、十分
な水分散安定性が得られず、200(mgKOH/g樹
脂固形分)以上では、電気泳動性が劣り、且つ耐アルカ
リ性等の性能もまた低下する。
合可能な単量体であり、その例としては以下が挙げられ
るが、これらのα,βエチレン性不飽和単量体は、硬
さ、柔らかさ、耐候性等の要求される品質により、適宜
選択することが可能であるが、水酸基を含有する単量体
は水溶解性及び、焼き付け工程での硬化縮合時の官能基
として水酸基価で30〜230(mgKOH/g樹脂固
形分)の範囲で使用されることが適切である。水酸基価
が30未満では十分な架橋が得られず、また、230を
超える場合は耐水性が劣り、十分な塗膜性能を得るに至
らない。
としては、スチレン、ビニルトルエン等の芳香族系ビニ
ルモノマー、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸シク
ロヘキシル、またメタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル等のアクリル酸(メタクリル酸)のアルキルエステ
ル類及びその誘導体、その他、アクリル酸(メタクリル
酸)のアマイド化物及びその誘導体、更には、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル等が使用できる。また、
ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリメタ
(ア)クリレート等の多官能単量体もまた、必要により
使用できる。
の例としては、2・ヒドロキシエチルアクリレート、2
・ヒドロキシエチルメタクリレート、2・ヒドロキシプ
ロピルメタ(ア)クリレート、4・ヒドロキシブチルメ
タ(ア)クリレート等及び、これらのラクトン変性物等
が挙げられる。(A)(イ)の酸性基を有するα,β
エチレン性不飽和単量体の例としては、前記、(ロ)
と同様の単量体が適当である。また、酸価についても同
様である。次に、(A)(ロ)の水酸基含有α,βエ
チレン性不飽和単量体の例としては、前記、2・ヒドロ
キシエチルメタ(ア)クリレート、2・ヒドロキシプロ
ピルメタ(ア)クリレート、4・ヒドロキシブチルメタ
(ア)クリレート等及び、これらのラクトン変性物等が
挙げられる。水酸基価については、前記と同様に30〜
230(mgKOH/g樹脂固形分)が適当であるが、
アセトアセチル化により消費される水酸基価は予め、3
0〜230(mgKOH/g樹脂固形分)以外に考慮す
る必要がある。
合可能な単量体であり、前記(ハ)に挙げられる芳香
族ビニルモノマー類、メタ(ア)クリル酸のアルキルエ
ステル類及び、その誘導体メタ(ア)クリル酸のアマイ
ド化物及びその誘導体が挙げられる。更には、ジビニル
ベンゼン、トリメチロールプロパントリメタ(ア)クリ
レート等の多官能単量体もまた、必要により使用でき
る。
量体を重合するための方法及び、(A)(イ)、
(ロ)、(ハ)の単量体を重合するための方法は、公知
の方法、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法で良い
が、(A)の場合では特に、溶液重合法が望ましい。
使用される重合触媒は公知の、例えば、アゾビスイソブ
チロニトリル等のアゾ系、過酸化ベンゾイル等のパーオ
キサイド系等から、適宜選択されて良い。
維持するため、エタノール、プロパノール、ブタノール
等のアルコール類、エチレングリコールモノブチルエー
テル、エチレングリコールジメチルエーテル等のグリコ
ールエーテル類の添加が有用である。また、(A)の
アセトアセチル化反応時に使用される溶剤はアセトアセ
チル化に関し、不活性の溶剤が選択されるべきである。
(ハ)により合成された樹脂の含有する水酸基をジケテ
ンやアセトアセチルエステル等でアセトアセチル化する
ための化合物である。かかる化合物としては4で表され
るメチルアセトアセテートや、
ト等が挙げられる。
鎖に含有するアニアニオン性アクリル樹脂は、要求され
る性能、作業性、コスト等により必要により、例えば、
アミノ樹脂、キシレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂等と混合した後、次の中和水希釈に供しても良
い。また、これら混合可能な樹脂を中和〜水希釈後に必
要に応じ混合することもまた、活用されて良い。
和により水分散化または、水溶化するためのもので、モ
ノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、
ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等のア
ルキルもしくはアルカノールアミン等がある。他にピリ
ジン等の環状アミン、アンモニア等が挙げられる。ま
た、場合によってはKOH、NaOH等の無機アルカリ
も使用できる。中和の度合いは該カルボン酸に対し、
0.3〜1.5当量が有用である。0.3当量未満では
水中での分散が難しく、1.5当量を超える場合は電気
泳動性が劣り好ましくない。ここに使用される水は、脱
イオン水であることが望ましい。また、脱イオン水中に
前記に示すアミンの所定量を予め混合して、使用するこ
ともまた、有用な方法である。また、アミン水中に樹脂
液を投入する方法、中和された樹脂を水中に投入する方
法等も適宜使用することができる。アミン類による中和
の度合いの高いほどまた、脱イオン水の希釈の度合いが
高いほど得られるゲル粒子の粒径は細かくなる。また、
アニオン性、ノニオン性の各種界面活性剤は粒径のコン
トロール及び、安定分散のため、必要により添加され
る。
(A)成分及び、(B)成分により水中に分散した樹脂
粒子は、(C)のアルデヒド類との間で架橋縮合し、微
細なゲル粒子を生成させる。アルデヒド類としてはホル
マリン及び、ホルマリン縮合物、例えばパラホルム等が
有用である。他にアセトアルデヒド、プロピルアルデヒ
ド、ブチルアルデヒド等の脂肪族アルデヒド類、ベンズ
アルデヒド等の芳香族アルデヒド類、グリオキザール等
のアルデヒド縮合物も使用できる。前記アセトアセチル
基1モルに対して0.1〜10モル、望ましくは0.2
〜2モル添加することが良い。
コキシ化メチロールメラミン樹脂について、詳細に述べ
る。水希釈性は以下の方法による。100ミリリットル
ビーカーに試料5gとイソプロパノール5gを上皿天秤
で秤量し、混合後、温度を25℃に保ちかきまぜなが
ら、ビューレットから水を滴下し、白濁に要する水の滴
下ミリリットル数を読みとり、水希釈性のcc数とす
る。滴下の終点はビーカーの下に敷いた印刷文字(4号
活字)が判読できなくなるところとする。この水希釈性
の低いアルコキシ化メチロールメラミン樹脂は常法によ
り製造されるが、高級アルコキシ化または縮合度を高く
することにより得られる。即ち、工業的にはメタノー
ル、ブタノール混合によるメラミン樹脂が電着用として
有用であるが、ブタノール比率を高くすることにより得
られる、また、同時にメラミン樹脂自身の縮合による重
合度を増すことによっても得られる。前記(A)成分の
有する水酸基との間にこのメラミン樹脂は焼き付けによ
り架橋反応を起こす。場合によって、水希釈性が4cc
を超えるものと併用することは、必用により実施され
る。4cc以下のメラミン樹脂は、(A)100重量部
に対し、10〜100重量部使用することが適切であ
る。10重量部未満では十分な架橋塗膜が得られず、ま
た、100重量部を超える場合は、メラミン樹脂過剰と
なり、同様に十分な架橋塗膜とならないし、更に電着作
業性上、電着後の水洗性が低下することになる。
シ化メチロールメラミン樹脂の作用は次の通りと考えら
れる。電着−洗浄−焼き付けの工程の内、洗浄後、洗浄
水が電着塗膜上に不均一に付着するとき、焼き付け炉内
での被塗装物の温度上昇スピードの遅れを起こし、ま
た、ある場合は、付着した水分によるエッチング効果が
付着していない部分と異なるため、焼き付け後の仕上が
り塗膜の光沢・外観に不具合を生ずる。特に工業的に
は、一般にこの洗浄水として、UF膜、RO膜などの濾
液が使用され、水溶性溶剤、アミン等が含まれるため、
この不具合は工業的には、起こり易い不具合である。こ
こに、水希釈性4.0cc以下のメラミン樹脂は、水に
溶けず撥水性を示すため、かかる不具合を解消するため
に必要となる。水希釈性4ccを超えるメラミン樹脂で
は、かかる作用は期待できない。
合物について説明する。pkaが1.9以下の酸性化合
物は、(D)水希釈性4.0cc以下のアルコキシ化メ
チロールメラミン樹脂と(A)アセトアセチル基を側鎖
に含有するアニオン性アクリル樹脂との架橋を一般的に
工業的な焼き付け温度、即ち、180℃条件下で行わし
めるには必ずしも必須ではない。しかし最近の省エネル
ギーの必要性から低温域での焼き付け温度例えば、15
0℃で良好な塗膜性能を得ることが求められている。そ
の場合、pkaが1.9以下の酸性化合物が必須とな
る。この低温域での焼き付け温度においてpkaが1.
9を超える酸性化合物では、良好な塗膜性能を発揮でき
ない。適切な添加量は(A)100重量部に対し、0.
1〜2重量部である。かかる酸性化合物は、焼き付け中
に蒸散するものでは有効でなく、スルホン酸系触媒が最
も有用である。代表例は、p−トルエンスルホン酸等の
芳香族スルホン酸である。具体的には、p−ドデシルベ
ンゼンスルホン酸等のモノスルホン酸類、ジヘキシルナ
フタレンジスルホン酸等のジスルホン酸類が挙げられ
る。これら酸性化合物をアミン類で中和し、塩として使
用すること、更には、低分子エポキシ樹脂、低級アルコ
ール等でエステル化して使用する等、焼き付け時に有効
に作用するように、いわゆるマスキングして使用するこ
とも、また、有意である。
ルを得るためには、下記の条件で熟成する必要がある。
かかる条件は適宜選ばれるべきであるが、常用撹拌下に
おいて温度5〜100℃、時間5分〜48時間、望まし
くは20〜100℃、30分〜3時間が工業的に有利で
ある。
有する本発明の艶消し電着塗料は必要に応じて脱イオン
水及び、水を主成分とする溶媒にて希釈し、被塗装物を
陽極として、所定の電圧を負荷することにより、電着析
出塗膜を得、必要により、常法により洗浄した後、焼き
付け工程を経て、艶消し塗膜を得ることができる。
樹脂(a−1)の製造例 撹拌装置、温度計、モノマー滴下装置、還流冷却装置を
有する反応装置を準備した。 (1) エチレングリコールモノブチルエーテル 25.0重量部 (2) イソプロピルアルコール 50.0重量部 (3) エチレングリコールジメタクリレート 0.2重量部 (4) n−ブチルアクリレート 15.4重量部 (5) メチルメタクリレート 25.6重量部 (6) スチレン 30.0重量部 (7) 2−ヒドロキシエチルアクリレート 20.0重量部 (8) アセトアセトキシエチルメタクリレート 2.4重量部 (9) アクリル酸 6.4重量部 (10) アゾビスイソブチロニトリル 1.0重量部 (11) アゾビスイソブチロニトリル 0.2重量部 (1)、(2)を反応装置に投入し、撹拌下に還流温度
まで上昇させ、(3)〜(10)を予め均一に混合した
後、3時間かけて滴下した。温度は90±3℃を維持し
た。滴下終了後、1.5時間後に(11)を投入し、更
に90±3℃で1.5時間反応を継続した後冷却した。
樹脂固形分=56.5%、酸価=52mgKOH/g樹
脂固形分の透明で粘調な樹脂液を得た。
ン性アクリル樹脂(a−2)の製造例 撹拌装置、温度計、モノマー滴下装置、還流冷却装置を
有する反応装置を準備した。 (1) ジエチレングリコールジメチルエーテル 75.0重量部 (2) エチレングリコールジメタクリレート 0.2重量部 (3) n−ブチルアクリレート 15.4重量部 (4) メチルメタクリレート 25.6重量部 (5) スチレン 30.0重量部 (6) 2・ヒドロキシエチルアクリレート 21.3重量部 (7) アクリル酸 6.4重量部 (8) アゾビスイソブチロニトリル 1.0重量部 (9) アゾビスイソブチロニトリル 0.2重量部 (10) t−ブチルアセトアセテート 1.8重量部 (1)を反応装置に仕込み、撹拌下に90℃に昇温さ
せ、(2)〜(8)を予め均一に混合した後、3時間か
けて滴下した。この時の温度は、90±3℃に維持し
た。滴下終了後1.5時間後に(9)を投入し、更に9
0±3℃で1.5時間反応を継続した後、135℃まで
昇温させ(10)を投入し、135±3℃で2時間保持
し、t−ブタノールを留去した後、冷却した。樹脂固形
分=56.3%、酸価50mgKOH/g樹脂固形分の
透明で粘調な樹脂液を得た。
オン性アクリル樹脂(a−3)の製造例 (a)−1と同様の装置、手順により下記組成により樹
脂製造した。 (1) エチレングリコールモノブチルエーテル 25.0重量部 (2) イソプロピルアルコール 50.0重量部 (3) エチレングリコールジメタクリレート 0.2重量部 (4) n−ブチルアクリレート 15.4重量部 (5) メチルメタクリレート 25.6重量部 (6) スチレン 30.0重量部 (7) 2・ヒドロキシエチルアクリレート 22.4重量部 (8) アクリル酸 6.4重量部 (9) アゾビスイソブチロニトリル 1.0重量部 (10) アゾビスイソブチロニトリル 0.2重量部 樹脂固形分=56.6%、酸価=50mgKOH/g樹
脂固形分の透明で粘調な樹脂液を得た。
あった。30℃を示す(1)に撹拌下に(2)、
(3)、(4)を投入し、均一になるまで1時間撹拌を
した後(5)を投入し、80℃まで昇温し、更に2時間
撹拌し冷却した。その後(6)、(7)を投入し、電着
塗料浴液を得た。温度は22℃で、樹脂固形分=8%、
PH=9.1、液比抵抗=1850Ω・cmの白濁した
電着塗料浴液を得た。
得られた電着塗料浴液を3リットルの塩ビ製の槽に入れ
た。陰極をSUS−304とし、陽極(被塗装物)は、
6063Sアルミニウム合金板にアルマイト処理(アル
マイト膜厚=9μm)を施し、更に黒色に電解着色さ
れ、常法により湯洗されたものとした。浴温22℃、極
間距離12cm、極比(+/−)2/1として、常法に
より、170Vで10μとなる様に通電し、洗浄し、1
80℃で30分間焼き付け乾燥した。その結果を表1に
示す。
て、実施例1と同様に電着塗料浴液を固形分8%に調製
し、電着、焼き付けした。その結果を表1に示す。
り、pka<1.0であった。30℃を示す(1)に撹
拌下に(2)、(3)、(4)を投入し、均一になるま
で1時間撹拌した後(5)を投入し、80℃まで昇温
し、更に2時間撹拌し、冷却した。その後(6)、
(7)、(8)を投入し、電着塗料浴液を得た。温度は
22℃で樹脂固形分=8%、PH=9.0、液比抵抗=
1800Ω・cmの白濁した電着塗料浴液を得た。電着
塗装例及び、微細ゲル粒子の確認は、焼き付け乾燥を1
50℃で30分間実施した以外、実施例1と同様に行っ
た。
す通りの組成にて、実施例1と同様に電着塗料沿液を固
形分8%に調製して、電着、焼き付けした。その結果を
表2に示す。
株式会社製) 水希釈製=2.4cc ※2 実施例1では(6)、実施例6では(7)の脱イ
オン水投入後のサンプル10gにアセトン100gを添
加し、濁度の変化を目視観察する。 ※3 大塚電子(株)製、LPA−3000/3100
による。 ※4 98℃×5時間後の塗膜外観。 ※5 ニカラックMX−40(三和ケミカル株式会社
製) 水希釈性=4.7cc ※6 キャタリスト296−9(三井サイテック株式会
社製) pkaが1.9より大であるリン酸エステル系酸性触媒
下地の金属感を損しない、微細な凹凸を形成するための
ゲル微粒子が、常用電着にて必須の水中に、サンドミル
分散、ボールミル分散等の強制的、機械的微細化手法に
よらず得ることができ、且つ本発明の組成物により電着
塗装する場合、該微粒子自身が良好な電気泳動性を有
し、また、浴中での均一分散性が優れるため、均一な意
匠性の良い艶消し電着塗膜が得られた。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)アセトアセチル基を側鎖に含有す
るアニオン性アクリル樹脂、(B)アミン類及び水、
(C)アルデヒド類、(D)水希釈性4.0cc以下の
アルコキシ化メチロールメラミン樹脂を含有することを
特徴とする艶消し電着塗料組成物。 - 【請求項2】 (A)アセトアセチル基を側鎖に含有す
るアニオン性アクリル樹脂、(B)アミン類及び水、
(C)アルデヒド類、(D)水希釈性4.0cc以下の
アルコキシ化メチロールメラミン樹脂、(E)pkaが
1.9以下の酸性化合物を含有することを特徴とする艶
消し電着塗料組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の組成物を用い
て、電着塗装法により塗膜を得ることを特徴とする艶消
し電着塗装方法。
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