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JP3371404B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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Publication number
JP3371404B2
JP3371404B2 JP03497494A JP3497494A JP3371404B2 JP 3371404 B2 JP3371404 B2 JP 3371404B2 JP 03497494 A JP03497494 A JP 03497494A JP 3497494 A JP3497494 A JP 3497494A JP 3371404 B2 JP3371404 B2 JP 3371404B2
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JP
Japan
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voltage
output
inverters
circuit
comparator
Prior art date
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JP03497494A
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JPH07245941A (ja
Inventor
祐一 櫻川
Original Assignee
デンセイ・ラムダ株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by デンセイ・ラムダ株式会社 filed Critical デンセイ・ラムダ株式会社
Priority to JP03497494A priority Critical patent/JP3371404B2/ja
Publication of JPH07245941A publication Critical patent/JPH07245941A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、複数のインバータを並
列接続し、これらの各インバータに共通する出力端子間
に直流出力電圧を供給するように構成したスイッチング
電源装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種のスイッチング電源装置
は、インバータを構成するスイッチング素子をスイッチ
ングすることにより、トランスの一次巻線に直流入力電
圧を断続的に供給し、このトランスの二次巻線に誘起さ
れた電圧を、インバータの出力側に接続された整流ダイ
オードや出力平滑用のチョークコイルなどにより整流平
滑して、出力端子間に安定した直流出力電圧を供給する
ものであるが、出力電力をより多く取り出すために、複
数のインバータを並列接続して、各インバータに共通す
る出力端子間に直流出力電圧を供給することが従来から
知られている。こうした構造の電源装置の場合、各イン
バータからの全出力電流あるいは全出力電力を検出し、
必要以上の電流が負荷側に流れた時に各スイッチング素
子へのパルス幅を狭くして、過負荷や出力短絡による電
源装置の破損などを防止する過電流保護回路が設けられ
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術における
過電流保護回路は、各インバータからの出力を個別に監
視してはいないため、あるインバータが故障を起こし
て、残りの正常なインバータで能力以上の出力電力が供
給されている状況であっても、過負荷状態であると判断
されない虞れがあり、この場合には、トランスの温度が
異常に上昇して、一次側と二次側間の耐圧が劣化した
り、レアショートによる感電事故などの二次的災害が正
常なインバータで発生する。こうした事態を回避するた
めに、電源装置を構成する発熱部品またはその近傍にサ
ーマルガードなどの温度検出器を取付け、異常温度上昇
時に各インバータからの出力を強制的に遮断させること
が考えられるが、この方法では、温度検出器自体の誤差
(例えば、サーマルガードの場合±5℃)が大きいだけ
でなく、温度変化などの使用条件の最悪値に対してある
程度のマージンを持たせているため、実際には異常状態
であっても温度検出器により検出されない場合もあり、
前述したような予期できぬ過負荷モードでの動作による
二次的災害の可能性がある。 【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、不用
意なシャットダウン機能が動作することを防止するとと
もに、各インバータ毎の過負荷モードでの動作による二
次的災害を、簡単な回路構成でありながら一層確実に
止することの可能なスイッチング電源装置を提供するこ
とにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、スイッチング
素子とトランスとを備えた複数のインバータを並列接続
するとともに、前記各インバータの出力側に出力平滑用
のチョークコイルを個別に接続し、前記各インバータに
共通する出力端子間に直流出力電圧を供給するように構
成したスイッチング電源装置において、前記各チョーク
コイル間の電圧を監視する電圧監視回路と、この電圧監
視回路からの各監視信号に基づき前記各インバータの故
障を検出する故障検出回路とを備え、前記故障検出回路
は、前記電圧監視回路からの各監視信号と第1の基準電
圧とを比較し、監視信号の1つが前記第1の基準電圧の
電圧レベル以下に達したならば故障検出信号を出力する
第1のコンパレータと、前記電圧監視回路からの各監視
信号と第2の基準電圧とを比較し、監視信号の1つが前
記第2の基準電圧の電圧レベル以上に達したときに前記
第1のコンパレータからの故障検出信号の出力を許可す
る第2のコンパレータとを備えたものである。 【0006】 【作用】上記構成により、スイッチング素子をスイッチ
ングすることに伴い発生する各チョークコイル間のチョ
ーク電圧が電源監視回路により監視され、この監視信号
に基づき故障検出回路が各インバータの動作状況を適確
に判断する。また、単に第1のコンパレータを備えただ
けで、故障検出回路は各監視信号と第1の基準電圧との
比較結果に基づき各インバータ毎に故障検出信号を出力
することができる。さらに、監視信号の一つが第2の基
準電圧の電圧レベル以上に達したときにのみ、第1のコ
ンパレータからの故障検出信号の出力が許可されるの
で、不用意にシャットダウン機能が動作することを防ぐ
とともに、各インバータ毎の過負荷モードでの動作によ
る二次的災害を一層確実に防止できる。 【0007】 【実施例】以下、本発明の各実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はフォワード型コンバータに適用され
る本発明の第1実施例を示し、同図において、2は一次
側と二次側とを絶縁するトランス、1はトランス2の一
次巻線に接続されるスイッチング素子たるトランジスタ
であり、このトランス2とトランジスタ1とにより直流
入力電圧Viが印加されるインバータ3が構成される。
また、3Aはトランス2Aおよびスイッチング素子たる
トランジスタ1Aを備えた前記インバータ3と同一構成
のインバータであり、これらのインバータ3,3Aが装
置内において複数並列接続される。なお、本実施例では
スイッチング素子としてトランジスタ1,1Aが用いら
れているが、スイッチング速度の速いMOS型FETな
どを用いてもよい。また、インバータ3,3Aも出力電
力に応じて、3台以上並列接続してもよい。各インバー
タ3,3Aの出力側には、トランス2,2Aの二次巻線
の一端に接続される整流ダイオード4,4Aと、トラン
ス2,2Aの二次巻線の他端と整流ダイオード4,4A
のカソード間に接続されるフライホイールダイオード
5,5Aと、トランス2,2Aの二次巻線の他端に接続
される出力平滑用のチョークコイル6,6Aが各々設け
られるとともに、各インバータ3,3Aに共通して設け
られた出力端子+V,−V間には、平滑コンデンサ7が
接続される。そして、トランジスタ1,1Aのオン,オ
フ動作により各トランス2,2Aに誘起された電圧は、
これらの各素子を介して整流平滑され、出力端子+V,
−V間に所定の直流出力電圧Voが供給される。 【0008】8は、各インバータ3,3Aに共通して設
けられた帰還ループを構成する制御回路である。この制
御回路8は、出力電圧検出回路(図示せず)で得られた
出力電圧Voの検出信号CVと内蔵する基準電圧とを比
較し、この比較結果に基づいて出力電圧Voが一定とな
るように、トランジスタ1,1Aへの駆動信号のパルス
導通幅を制御するものである。また、制御回路8には、
過負荷からインバータ3,3Aを保護するための過電流
保護回路(図示せず)が設けられている。各インバータ
3,3Aからの全出力電流Ioは、図示しない電流検出
器により電流検出信号OCPとして制御回路8に出力さ
れており、過電流保護回路はこの電流検出信号OCPが
所定の電圧レベルを越えた時に、各トランジスタ1,1
Aへのパルス幅を狭めるように制御を行う。 【0009】各インバータ3,3Aの出力側には、チョ
ークコイル6間およびチョークコイル6A間のチョーク
電圧を監視して、その監視結果を各々監視信号VSENS1
,VSENS2 として出力する電圧監視回路9,9Aが設
けられる。この電圧監視回路9は、アノードがチョーク
コイル6の一端に接続されるチョーク電圧を整流するダ
イオード10と、ダイオードのカソードに一端が接続され
る電流制限用の抵抗11と、チョークコイル6の他端と抵
抗11の他端間に接続される整流されたチョーク電圧を充
電するコンデンサ12と、このコンデンサ12と並列に接続
されるコンデンサ12の放電用抵抗13とのピーク整流回路
により構成される。また、他方の電圧監視回路9Aも、
全く同一のダイオード10A,抵抗11A,コンデンサ12A
および抵抗13Aからなるピーク整流回路により構成され
る。14は各電圧監視回路9,9Aからの監視信号VSENS
1 ,VSENS2 に基づき各インバータ3,3A毎に故障を
検出する故障検出回路であり、この故障検出回路14はイ
ンバータ3,3Aのいずれか1台に故障があり、かつ、
正常なインバータ3,3Aがインバータ3,3A単体の
最大出力電流を越えた出力を供給している場合に、故障
検出信号たるシャットダウン信号SDを制御回路8に供
給するようになっている。制御回路8は、シャットダウ
ン信号SDが出力されると、全てのインバータ3,3A
の出力を強制的に遮断させるように、各トランジスタ
1,1Aを制御する。 【0010】図2は、前記故障検出回路14の回路構成を
示したものである。同図において、一方の電圧監視回路
9から出力される監視信号VSENS1 は、第1のコンパレ
ータを構成するコンパレータ21の反転入力端子と出力端
子−V間に印加され、また、他方の電圧監視回路9Aか
ら出力される監視信号VSENS2 は、同じく第1のコンパ
レータを構成するコンパレータ22の反転入力端子と出力
端子−V間に印加される。23は例えば直流2.5Vの第
2の基準電圧VREF2を出力する基準電源であり、基準電
圧VREF2は直接第2のコンパレータであるコンパレータ
24の反転入力端子に印加されるとともに、分圧用の抵抗
25,26を介して、例えば直流0.5Vの第1の基準電圧
VREF1が前記コンパレータ21,22の非反転入力端子に印
加される。各コンパレータ21,22,24は同一のICによ
り構成することが好ましく、この場合には、電源電圧の
供給を共通にして、回路を簡素化することが可能とな
る。なお、図2においては、便宜上コンパレータ21に動
作電圧Vccが供給されているが、他のコンパレータ22,
24にも動作電圧Vccが供給されており、また、コンパレ
ータ24のみならず、コンパレータ21,22もグランドは出
力端子−Vと接続される。コンパレータ24の非反転入力
端子には、各監視信号VSENS1 ,VSENS2 を選択的に印
加するOR回路たる一対のダイオード27,28が接続され
るとともに、コンパレータ24の非反転入力端子と出力端
子−V間には、コンデンサ29と抵抗30との並列回路が接
続される。動作電圧Vccラインとシャットダウン信号S
Dライン間には、抵抗31とダイオード32との直列回路
と、抵抗33とダイオード34との直列回路が並列に接続さ
れ、抵抗31とダイオード32との接続点にコンパレータ21
の出力端子が接続されるとともに、抵抗33とダイオード
34との接続点にコンパレータ22の出力端子が接続され
る。また、シャットダウン信号SDラインには、コンパ
レータ24の出力端子が接続されており、このコンパレー
タ24の出力端子がHレベルの場合にのみ、ダイオード32
およびダイオード34を介してシャットダウン信号SDが
出力されるようになっている。なお、本実施例では、2
台のインバータ3,3Aのチョークコイル6,6Aに関
し、その監視信号VSENS1 ,VSENS2 を各電圧監視回路
9,9Aから出力するようにしたが、3台以上のインバ
ータ3,3A,…により装置を構成している場合、各チ
ョークコイル6,6A,…毎に電圧監視回路9,9A,
…を設けることが好ましい。この場合の故障検出回路14
は、第1のコンパレータ21,22,…やダイオード27,2
8,…を、監視信号VSENS1 ,VSENS2 ,…の数に応じ
て複数設けることが好ましい。 【0011】この監視信号VSENS1 ,VSENS2 と出力電
流Ioとの関係は、図3のグラフに示すように、出力電
流Ioが少ないほどチョークコイル6間およびチョーク
コイル6A間のチョーク電圧は低くなり、監視信号VSE
NS1 ,VSENS2 の電圧レベルも低下する。これに対し
て、故障検出回路14の基準電圧VREF1は、少なくとも出
力電流Ioが流れない無負荷時における監視信号VSENS
1 ,VSENS2 の電圧レベルよりも低く、かつ、各監視信
号VSENS1 ,VSENS2 の誤差を許容でき得る値に設定さ
れるとともに、基準電圧VREF2は、出力電流Ioの最大
値Iomax の半分、すなわち、Io=Iomax /2にお
ける監視信号VSENS1 ,VSENS2 の電圧レベルよりも低
い値に設定される。なお、インバータ3,3Aがn台以
上有る場合、基準電圧VREF2はIo=Iomax /nにお
ける各監視信号VSENS1 ,VSENS2,…の電圧レベルよ
りも低い値に設定される。 【0012】次に、上記構成に付きその作用を説明す
る。図1において、各インバータ3,3Aが正常動作し
ている場合には、各トランジスタ1,1Aのオン,オフ
動作により、トランス2,2Aの各一次巻線に入力電圧
Vinを断続的に印加すると、一次巻線に比例した電圧
が二次巻線に誘起される。このとき、トランジスタ1,
1Aがオン状態であれば、トランス2,2Aの二次巻線
で誘起された電圧が整流ダイオード4,4Aで整流さ
れ、トランジスタ1,1Aがオフ状態であれば、チョー
クコイル6,6Aに蓄えられたエネルギーがフライホイ
ールダイオード5,5Aを介してチョークコイル6,6
Aおよび平滑コンデンサ7で平滑され、出力端子+V,
−V間に出力電圧Voが発生する。制御回路8は、この
出力電圧Voの検出信号CVに基づき、出力電圧Voが
一定の値を維持するように、各トランジスタ1,1Aへ
の駆動信号のパルス導通幅を制御する。また、過負荷状
態になるなどして、各インバータ3,3Aからの全出力
電流Ioが増大し、電流検出信号OCPが所定の電圧レ
ベルを越えると、制御回路8は直ちにトランジスタ1,
1Aへのパルス幅を狭め、インバータ3,3Aおよび出
力端子+V,−V間に接続される負荷(図示せず)への
保護を行う。 【0013】インバータ3,3Aの正常動作時には、ト
ランジスタ1,1Aがオフ状態になると、チョークコイ
ル6間およびチョークコイル6A間に、出力電圧−Vo
にフライホイールダイオード5,5Aの順方向電圧降下
VF を加えた−Vo+VF の電圧が発生する。各チョー
クコイル6間およびチョークコイル6A間に発生するチ
ョーク電圧は、電圧監視回路9,9Aのダイオード10,
10Aで整流され、コンデンサ12,12Aにそのピーク電圧
まで充電される。そして、このピーク整流されたチョー
ク電圧が、各々監視信号VSENS1 ,VSENS2 として故障
検出回路14に出力される。監視信号VSENS1 ,VSENS2
の電圧レベルは基準電圧VREF1よりも高く、コンパレー
タ21,22の出力端子はいずれもLレベルになり、この場
合には、シャットダウン信号SDがLレベルとなり、イ
ンバータ3,3Aの運転が続行することになる。 【0014】これに対して、1台のインバータ3が故障
して、他の正常に動作しているインバータ3Aの出力電
流がインバータ3A単体としての最大出力電流、すなわ
ちこの場合には、Iomax /2を越えると、故障したイ
ンバータ3側のチョークコイル6間にはチョーク電圧が
発生しなくなり、監視信号VSENS1 の電圧レベルは0V
になるとともに、正常動作しているインバータ3Aの監
視信号VSENS2 が、基準電圧VREF2よりも高くなる。こ
のため、監視信号VSENS1 の電圧レベルは基準電圧VRE
F1よりも低くなり、故障検出回路14の一方のコンパレー
タ21の出力端子はHレベルになり、他方のコンパレータ
22はLレベルとなる。一方、電圧レベルの高い監視信号
VSENS2 は、ダイオード28を介してコンパレータ24の反
転入力端子に印加され、コンパレータ24にて基準電圧V
REF2と比較されるため、コンパレータ24の出力端子はH
レベルになる。したがって、この場合には、コンパレー
タ21からダイオード32を介してHレベルのシャットダウ
ン信号SDが出力され、インバータ3,3Aの運転が強
制的に停止される。また、監視信号VSENS1 ,VSENS2
の電圧レベルがいずれも基準電圧VREF2に達しない場合
には、一方のコンパレータ21,22の出力端子がHレベル
になっても、コンパレータ24の出力端子はLレベルであ
るため、このコンパレータ24の出力端子に電流が流れ込
んで、シャットダウン信号SDはHレベルにはならな
い。つまり、いずれか一方の監視信号VSENS1 ,VSENS
2 の電圧レベルが基準電圧VREF2を越え、コンパレータ
24の出力端子がHレベルに達した場合にのみ、ダイオー
ド32,34を介してコンパレータ21,22からHレベルのシ
ャットダウン信号SDが出力されることになる。 【0015】以上のように、上記実施例によれば、チョ
ークコイル6間およびチョークコイル6A間に発生する
チョーク電圧に着目し、このチョーク電圧を監視する電
圧監視回路9,9Aを各インバータ3,3A毎に設ける
とともに、電圧監視回路9,9Aからの各監視信号VSE
NS1 ,VSENS2 に基づき、各インバータ3,3Aの故障
を検出する故障検出回路14を備えたことにより、あるイ
ンバータ3,3Aが故障を起こして、残りの正常なイン
バータ3,3Aで能力以上の出力電力が供給されている
状況を、チョークコイル6間およびチョークコイル6A
間のチョーク電圧の変化によって適確に知ることがで
き、インバータ3,3A毎の過負荷モードでの動作によ
る二次的災害を確実に防止することができる。 【0016】また本実施例では、単にコンパレータ21,
22を備えただけで、故障検出回路14は各監視信号VSENS
1 ,VSENS2 と第1の基準電圧VREF1との比較結果に基
づき各インバータ3,3A毎に故障検出信号たるシャッ
トダウン信号SDを出力することができるため、各イン
バータ毎の過負荷モードでの動作による二次的災害を、
簡単なコンパレータ21,22による回路構成で防止するこ
とが可能となる。 【0017】さらに本実施例では、第1のコンパレータ
21,22の他に、監視信号VSENS1 ,VSENS2 の1つが第
2の基準電圧VREF2の電圧レベル以上に達したときにの
み、コンパレータ21,22からのシャットダウン信号SD
の出力を許可する第2のコンパレータ24を備えたもので
あり、各インバータ3,3Aの故障検出を第1および第
2のコンパレータ21,22,24で行うようにしているた
め、第2のコンパレータ24によって、不用意にシャット
ダウン機能が動作することを防ぐとともに、各インバー
タ3,3A毎の過負荷モードでの動作による二次的災害
を一層確実に防止することができるようになる。 【0018】次に、本発明の第2実施例につき、図2乃
至図4を参照して説明する。なお、本実施例において、
前記第1実施例と同一部分には同一符号を付し、その共
通する部分の説明は省略する。本実施例は、一対のスイ
ッチング素子たるトランジスタ41,42およびトランジス
タ41A,42Aを備えたプッシュプル型コンバータに適用
されるものであり、第1実施例との相違点は次の通りで
ある。まず、本実施例はセンタタップ型の整流回路を有
し、この整流回路はトランス2,2Aの二次巻線各端に
接続された整流ダイオード43,44,43A,44Aからな
る。また、各チョークコイル6,6Aは、トランス2,
2Aの二次巻線センタータップと出力端子−V間に挿入
接続される。さらに、電圧監視回路9,9Aは、各々分
圧用の抵抗45,45A,46,46Aと、コンデンサ47,47A
を備えている。この抵抗45,46および抵抗45A,46A
は、出力電圧Voが例えば直流24Vなどの比較的高い
値に用いられるものであり、出力電圧Voが低い値の場
合には、前述の第1実施例における電圧監視回路9,9
Aと同一構成の回路を適用できる。一方、これ以外の構
成、例えば、故障検出回路14の構成は、図2に示すもの
と全く同一である。また、制御回路8などの構成も、第
1実施例のものと同一である。本実施例では、図4にプ
ッシュプル型コンバータの回路が示されているが、少な
くともトランス2,2Aの二次巻線側がセンタータップ
型であれば、ハーフブリッジ型やフルブリッジ型コンバ
ータにも適用でき、全く同一の作用,効果を得ることが
できる。 【0019】本実施例の場合、いずれか一方のトランジ
スタ41,41Aあるいはトランジスタ42,42Aがオンする
と、トランス2,2Aの二次巻線から整流ダイオード4
4,44Aあるいは整流ダイオード45,45Aを介して出力
端子+V,−V側に電力を供給し、双方のトランジスタ
41,42,41A,42Aがオフ状態になると、チョークコイ
ル6,6Aから整流ダイオード44,44Aあるいは整流ダ
イオード45,45Aを介して出力端子+V,−V側に電力
を供給するようになっている。電圧監視回路9,9A
は、この双方のトランジスタ41,42,41A,42Aのオフ
時に発生するチョーク電圧をピーク整流後分圧し、前記
第1実施例と同じ監視信号VSENS1 ,VSENS2 として故
障検出回路14に出力する。そして故障検出回路14は、い
ずれか一方の監視信号VSENS1 ,VSENS2 が基準電圧V
REF1の電圧レベル以下に達した場合、あるいは、いずれ
か一方の監視信号VSENS1 ,VSENS2 が基準電圧VREF2
の電圧レベルを越え、コンパレータ24の出力端子がHレ
ベルに達した場合に、Hレベルのシャットダウン信号S
Dを出力してインバータ3,3Aの動作を強制的に停止
させる。 【0020】以上のように、上記実施例においても、あ
るインバータ3,3Aが故障を起こして、残りの正常な
インバータ3,3Aで能力以上の出力電力が供給されて
いる状況を、チョークコイル6間およびチョークコイル
6A間のチョーク電圧の変化によって適確に知ることが
でき、インバータ3,3A毎の過負荷モードでの動作に
よる二次的災害を確実に防止することができる。 【0021】また、実施例上の効果として、出力電圧V
oの電圧値が異なる場合においても、電圧監視回路9,
9Aに分圧用の抵抗45,45A,46,46Aを接続するだけ
で、共通する故障検出回路14により各インバータ3,3
A毎の故障検出を行うことができるため、回路の共通化
を容易に図ることが可能となる。 【0022】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。 【0023】 【発明の効果】請求項1に記載のスイッチング電源装置
は、スイッチング素子とトランスとを備えた複数のイン
バータを並列接続するとともに、前記各インバータの出
力側に出力平滑用のチョークコイルを個別に接続し、前
記各インバータに共通する出力端子間に直流出力電圧を
供給するように構成したスイッチング電源装置におい
て、前記各チョークコイル間の電圧を監視する電圧監視
回路と、この電圧監視回路からの各監視信号に基づき前
記各インバータの故障を検出する故障検出回路とを備
、前記故障検出回路は、前記電圧監視回路からの各監
視信号と第1の基準電圧とを比較し、監視信号の1つが
前記第1の基準電圧の電圧レベル以下に達したならば故
障検出信号を出力する第1のコンパレータと、前記電圧
監視回路からの各監視信号と第2の基準電圧とを比較
し、監視信号の1つが前記第2の基準電圧の電圧レベル
以上に達したときに前記第1のコンパレータからの故障
検出信号の出力を許可する第2のコンパレータとを備え
ものであり、不用意なシャットダウン機能が動作する
ことを防止するとともに、各インバータ毎の過負荷モー
ドでの動作による二次的災害を、簡単な回路構成であり
ながら一層確実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例を示す回路構成図である。 【図2】故障検出回路の回路構成図である。 【図3】出力電流と監視信号との関係を示すグラフであ
る。 【図4】本発明の第2実施例を示す回路構成図である。 【符号の説明】 1,1A トランジスタ(スイッチング素子) 2,2A トランス 3,3A インバータ 6,6A チョークコイル 9,9A 電圧監視回路 14 故障検出回路 21,22 第1のコンパレータ 24 第2のコンパレータ 41,41A,42,42A トランジスタ(スイッチング素
子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28 H02M 7/48

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 スイッチング素子とトランスとを備えた
    複数のインバータを並列接続するとともに、前記各イン
    バータの出力側に出力平滑用のチョークコイルを個別に
    接続し、前記各インバータに共通する出力端子間に直流
    出力電圧を供給するように構成したスイッチング電源装
    置において、前記各チョークコイル間の電圧を監視する
    電圧監視回路と、この電圧監視回路からの各監視信号に
    基づき前記各インバータの故障を検出する故障検出回路
    とを備え、前記故障検出回路は、前記電圧監視回路から
    の各監視信号と第1の基準電圧とを比較し、監視信号の
    1つが前記第1の基準電圧の電圧レベル以下に達したな
    らば故障検出信号を出力する第1のコンパレータと、前
    記電圧監視回路からの各監視信号と第2の基準電圧とを
    比較し、監視信号の1つが前記第2の基準電圧の電圧レ
    ベル以上に達したときに前記第1のコンパレータからの
    故障検出信号の出力を許可する第2のコンパレータとを
    備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
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