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JP3369682B2 - 結球野菜収穫機 - Google Patents

結球野菜収穫機

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Publication number
JP3369682B2
JP3369682B2 JP31817293A JP31817293A JP3369682B2 JP 3369682 B2 JP3369682 B2 JP 3369682B2 JP 31817293 A JP31817293 A JP 31817293A JP 31817293 A JP31817293 A JP 31817293A JP 3369682 B2 JP3369682 B2 JP 3369682B2
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JP
Japan
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scraping
machine body
screw conveyors
heading
wheel
Prior art date
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Application number
JP31817293A
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English (en)
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JPH07170833A (ja
Inventor
敏之 小渕
康雄 三沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
Original Assignee
KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
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Filing date
Publication date
Application filed by KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD. filed Critical KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
Priority to JP31817293A priority Critical patent/JP3369682B2/ja
Publication of JPH07170833A publication Critical patent/JPH07170833A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3369682B2 publication Critical patent/JP3369682B2/ja
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャベツ、白菜、レタ
ス等の結球野菜を圃場から収穫し、搬送するスクリュー
コンベアの前部に掻込みホイールを設けた結球野菜収穫
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、結球野菜を収穫するようにした結
球野菜収穫機として各種のものが提案されている。例え
ば、機体前部に、先端部が八の字状に開いて圃場に植生
している結球野菜の根茎部を左右両側から挟持するよう
にして回転しながら機体の進行と共に圃場から引き抜く
引き抜き部と、引き抜かれた結球野菜を機体の後方に向
け傾斜した状態で搬送する搬送部とからなる左右一対の
スクリューコンベアを設け、このコンベアの引き抜き部
の上方位置に掻込みリールを配設したものを、本出願人
は提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
結球野菜収穫機のスクリューコンベアのように、引き抜
き部上方位置に掻込みリールを配設したものでは、収穫
する圃場の土壌条件や収穫しようとする結球野菜の生育
状況等によっては、掻込みリールが十分な掻込み性能を
発揮することができず、収穫作業がスムーズに行われな
いことがある、という問題点があった。本発明は、上記
の問題点を解決することを目的になされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、 (1) 機体前部に、圃場に植生している結球野菜の根茎部
を左右両側から挟持するようにして回転しながら機体の
進行と共に圃場から引き抜き、機体の後方に向け搬送す
る左右一対のスクリューコンベア6を設け、前記両スク
リューコンベア6の先端位置に、ほぼ水平方向に相互に
内側に向け回転駆動する掻込みホイール11を配設した
結球野菜収穫機1において、上記掻込みホイール11
は、その回転平面内に排土用空間11dを形成すると共
に、回転速度を変更可能に構成した、
【0005】(2) 上記掻込みホイール11は、相互の間
隔を拡縮可能に支持した、
【0006】(3) 上記掻込みホイール11は、その回転
平面内に排土用空間11dを形成し、回転速度を変更可
能にすると共に、所定範囲で相互の間隔を拡縮可能、か
つ上下方向に移動可能に、弾性体25aを介して支持し
、ことをそれぞれ特徴とする。
【0007】
【作用】上記の構成によって本発明の結球野菜収穫機
は、次の作用をする。 掻込みホイール11は、その
回転平面内に排土用空間11dを形成すると共に、回転
速度を変更可能に構成したことで、掻込みホイールが結
球野菜と共に圃場の土を掻込んだとしても、排土用空間
から圃場に排出される。また、収穫する結球野菜の生育
状況に応じて掻込みホイールの回転速度を変更し適切な
作業を行う。
【0008】 掻込みホイール11は、相互の間隔を
拡縮可能に支持することで、収穫する結球野菜の大きさ
に応じて掻込みホイールの間隔を拡縮し、適切な作業を
行う。
【0009】 掻込みホイール11は、その回転平面
内に排土用空間11dを形成し、回転速度を変更可能に
すると共に、所定範囲で相互の間隔を拡縮可能、かつ上
下方向に移動可能に、弾性体25aを介して支持した
とで、掻込みホイールが結球野菜と共に圃場の土を掻込
んだとしても、排土用空間から圃場に排出されると共
に、収穫する結球野菜列に多少の乱れがあったとして
も、掻込みホイールは自動的に追従して掻込みを行う。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。図5ないし図7において、符号
1は結球野菜収穫機で、この結球野菜収穫機1は、左右
対をなしスピン旋回を可能にしたクローラ2,2を装備
している。このクローラ2,2間の機体ほぼ中央部にエ
ンジン3を搭載し、このエンジン3の前側下部位置に、
油圧ポンプ4、油圧無段変速装置(HST)を含むトラ
ンスミッション5を搭載すると共に、エンジン3から動
力伝達するようにしている。また、機体の下部前方から
トランスミッション5上を通り機体中央上部にかけて斜
め方向に、圃場に植生している結球野菜を抜取り、後方
に向け搬送する左右一対のスクリューコンベア6,6を
配設し、このスクリューコンベア6,6は、前側部分を
上下動するように基端部を枢支している。エンジン3の
側方には、操縦部7を設けている。
【0011】スクリューコンベア6,6は、圃場に植生
している結球野菜(例えばキャベツ)の根茎部を左右両
側から挟持するようにして回転しながら機体の進行と共
に圃場から引き抜く引き抜き部6a,6aと、引き抜き
部6a,6aで引き抜かれた結球野菜を根茎部を挟持し
た状態で引き継いで、機体の後方斜め上方に向け搬送す
る第1搬送部6b,6b及び第2搬送部6c,6cとで
構成されている。このスクリューコンベア6,6の搬送
終端部に臨んで機体のほぼ中央部に、搬送された結球野
菜から根茎部を人力により切断処理する作業台(処理ス
ペース)8を設けている。作業台8上には、スノコ状の
上側作業台8aを回動可能に、かつ一方に傾斜させて設
けている。作業台8の後方に、切断処理された結球野菜
を収容するコンテナ9を載置するフォークリフト状のコ
ンテナ載置部10を、上部で作業台8に接近し、下部で
作業台8から離間するように斜めに昇降可能に設けてい
る。
【0012】スクリューコンベア6,6の引き抜き部6
a,6aの先端部左右両側には、ほぼ水平方向に相互に
内側に向け回転駆動し、圃場に植生している結球野菜を
引き抜き部6a,6a側に掻込む掻込みホイール11,
11が配設されている。この掻込みホイール11,11
は、スクリューコンベア6,6の引き抜き部6a,6a
の軸心とほぼ平行な中心線を挟んで、機体前方からみて
ほぼ水平、あるいは逆ハ字状に傾斜して(実施例の状
態)配設されている。そして、図5ないし図7に示すも
のでは、回転中心である回転支持部11aから四方に支
持アーム11bが延びており、支持アーム11bの先端
部に多数の凹凸を有する凹凸リング11cが固設され、
回転支持部11aから凹凸リング11cに至る回転平面
内に排土用空間11dが形成されている。また、掻込み
ホイール11,11は、図1ないし図4に示す実施例の
ように構成してもよいものである。
【0013】即ち、図1に示す掻込みホイール11にお
いては、上記凹凸リング11cに代えて、円形リングの
外周に巻線状の凹凸を設けた円形凹凸リング11eを設
けたものである。図2の掻込みホイール11は、図5な
いし図7及び図1に示された支持アーム11bに代えて
ディスク11fを設けたものである。この場合には、排
土用空間は、円形凹凸リング11eとディスク11fと
の間にわずかの面積しか形成されていない。図3及び図
4に示す掻込みホイール11は、図2に示されたディス
ク11fの外周部に星型リング11gを固設したもの
で、星型の突出部とディスク11fとの間に排土用空間
11dを形成している。
【0014】上記スクリューコンベアの第2搬送部6c
の始端部下方には、スクリューコンベア6,6により搬
送されて来る結球野菜の根部を切断する切断刃12を設
けている。スクリューコンベア6,6の両側方に、スク
リューコンベア6,6に動力を伝達する伝動機構を兼ね
る支持フレーム14,14が設けられていて、スクリュ
ーコンベア6,6を回動自在に支持すると共に、動力を
伝達している。この支持フレーム14,14の後端部
は、回動軸17を介して機体に上下回動可能に枢支され
ている。また、支持フレーム14の下側と機体との間に
は、油圧シリンダ18が介装されていて、この油圧シリ
ンダ18の伸縮作動によってスクリューコンベア6,
6、支持フレーム14,14、掻込みホイール11等が
回動軸17を中心に回動して、その前部側が上下移動す
るようになっている。
【0015】上記掻込みホイール11は、支持アーム1
3の先端部に固設したギヤケース15から上向きに突設
した回転軸に取り付けられている。ギヤケース15に
は、支持フレーム14から分岐した分岐伝動部16を介
して動力を受けるフレキシブル伝動体20を介して動力
が入力されている。支持アーム13の後部は支持筒21
に前後移動調節可能に挿通,支持されており、この支持
筒21の後端部にジャイロ支持部23が取り付けられて
いる。ジャイロ支持部23は、一端を支持フレーム14
に固着して水平方向に延び、先端側を上方に向け屈曲さ
せた支持アーム22に対して、ピン24により所定の範
囲で上下及び左右方向に移動,回動可能に支持してい
る。ジャイロ支持部23の後端部は、一端を支持フレー
ム14に固着して水平方向に延びる支持アーム25の先
端部に左右移動可能に支持され、支持アーム25の先端
側にコイルバネ25aが介装されている。
【0016】そして、掻込みホイール11,11は、そ
の回転速度が、ギヤケース15に分岐伝動部16、動力
をフレキシブル伝動体20を介して伝達される動力の変
速により、変更可能になっている。また、掻込みホイー
ル11,11は、ジャイロ支持部23により、相互の間
隔を拡縮可能に支持していることになる。さらに、掻込
みホイール11,11は、所定の範囲で相互の間隔を拡
縮可能、かつ上下方向に移動可能に、支持アーム25及
びコイルばね25aを介して支持されていることにな
る。
【0017】支持フレーム14,14の後端部には、エ
ンジン3からの伝動系により動力伝達される動力伝達部
19を設け、この動力伝達部19からスクリューコンベ
ア6,6及び掻込みホイール11,11に動力伝達され
る。そして、スクリューコンベア6,6は共に内側に向
け回転して、結球野菜の根茎部を挟持した状態で搬送す
る。また、スクリューコンベア6,6の搬送部分に対応
して、搬送される結球野菜を上方から押さえる押えベル
ト26を設けている。
【0018】この押えベルト26は、支持フレーム1
4,14を、その前部及び後部において門型フレーム2
7,28により連結し、この門型フレーム27,28間
を連結フレーム29により連結して、門型フレーム27
に対して支持フレーム30の後部を左右一対のリンク体
31,31により上下,前後方向に平行移動及び回動移
動可能に支持し、また、支持フレーム30の前部を門型
フレーム28に対して左右一対のバネ32,32により
弾持している。押えベルト26の移動速度とスクリュー
コンベア6,6の回転速度,即ち、結球野菜の移動速度
とは同期させている。上記リンク体31,31は、押え
ベルト26の後部に限らず中間部あるいは前部に設ける
ようにしてもよいものである。
【0019】押えベルト26の外周面には、可撓性部材
からなる板状の掻込み体33,33…が所定間隔に設け
られている。この掻込み体33は、必ずしも設けなくと
もよいものである。また、押えベルト26への動力伝達
は、上記スクリューコンベア駆動部の軸端部からフレキ
シブルチューブ(伝達機構)34を介して行われように
なっている。さらに、上記切断刃12への動力伝達も、
機体側からフレキシブルチューブ(伝達機構)35を介
して行われようになっている。そして、押えベルト26
はスクリューコンベア6,6に対して所定範囲で上下及
び前後動可能であり、また、押えベルト26及びスクリ
ューコンベア6,6、掻込みホイール11,11等によ
り構成される収穫搬送部36全体が、回動軸17を中心
に回動して、その前部側が上下動可能となっている。
【0020】スクリューコンベア6,6の引き抜き部6
a,6a側方付近には、結球野菜栽培畝の両側に接して
追従し、かつ結球野菜の引き抜き反力を受ける左右一対
のガイド輪37,37を配設している。このガイド輪3
7は、支持フレーム14に設けられた上下調節機構38
に、連繋部材39を介して連繋,支持され、また、左右
幅調節も可能であり、かつキャンバー角を有している。
そして、機体の走行と共に結球野菜栽培畝の両側にガイ
ド輪37,37が転接して機体を自動操向させ、一人の
作業者による圃場端での操縦(旋回)操作と作業台8で
の切断作業とを可能にしている。また、結球野菜栽培畝
の高さや幅に応じて、ガイド輪37,37の上下移動調
節及び左右幅調節が行われる。
【0021】操縦部7の後方で、作業台8の側方に位置
して、作業者が乗るステップ40が設けられると共に、
その一部に座席41が設けられている。作業者は、圃場
端において旋回するとき操縦部7での操縦(操向)操作
を行う以外は、収穫作業中の殆どはガイド輪37,37
が結球野菜栽培畝の両側に接して追従し、ほぼ自動的に
操向操作されて作業者は専ら、スクリューコンベア6,
6及び押えベルト26によって搬送され、その搬送終端
から上側作業台8aあるいは作業台8に向け排出される
結球野菜から、包丁等で根茎部を切断処理する作業を行
うようにしている。切断処理された結球野菜は、コンテ
ナ載置部10上に載置されたコンテナ9に収容される。
なお、上記作業台8は、上側作業台8aを省略した状態
にしてもよいものである。
【0022】コンテナ載置部10は、2本のフォーク状
の載置台が、作業台8の後方に前傾状に設けられた左右
一対のチャンネル材からなる傾斜フレーム42に、図示
しないがローラ、チェーンを介して油圧シリンダ43に
連繋され、油圧シリンダ43の伸縮作動により昇降可能
に支持されリフト装置を構成している。そして、根茎部
を切断処理された結球野菜を収容したコンテナ9を載置
して、その収容量によって上下移動させると共に、コン
テナ9の荷役作業にも用いられる。ここで使用されるコ
ンテナ9は、結球野菜を約200kg収容できる程度の
大型のものである。また、コンテナ載置部10は、その
基端部から上方に回動して機体側に収納できる構造とな
っている。
【0023】エンジン3から動力を受けて変速するトラ
ンスミッション5においては、無段変速する油圧無段変
速装置(HST)と、変速ギヤとにより無段と有段とに
変速するようにし、サイドクラッチ、デファレンシャル
装置を介して動力伝達を接,断してクローラ2,2を無
段と有段とに変速走行させるようにしている。また、デ
ファレンシャル装置に関連してブレーキ装置が設けられ
ている。そして、操向レバーを大きく操作したとき、サ
イドクラッチ、差動機構、ブレーキの作動により機体を
スピン旋回させるようにしている。
【0024】スクリューコンベア6,6、押えベルト2
6及び掻込みホイール11,11は、その回転速度及び
移動速度が無段と有段とに変速調節可能であり、これに
クローラ2,2の無段または有段変速走行と組合せるこ
とにより、結球野菜の収穫作業速度が自由に設定可能で
ある。また、スクリューコンベア6,6、押えベルト2
6及び掻込みホイール11,11等は、路上走行時や圃
場端での旋回作業時には、油圧シリンダ18を伸張させ
て回動軸17を中心回動させ、先端側を上昇させた状態
で、路上走行を容易にし、枕地旋回を少ない面積で行え
るようにしている。
【0025】次に、上記のように構成された結球野菜収
穫機1の作用について説明する。結球野菜収穫機1は、
例えば、結球野菜であるキャベツを栽培している圃場に
おいて収穫作業を行うとき、栽培畝に応じてガイド輪3
7,37を上下調節機構38により上下調節し、また左
右幅を調節して、油圧シリンダ18を収縮させて収穫搬
送部36の前部を下降させ、ガイド輪37,37を栽培
畝の両側に接した状態で、掻込みホイール11,11、
スクリューコンベア6,6及び押えベルト26を回転駆
動させ、クローラ2,2により機体を走行させる。する
と、機体はガイド輪37,37によりほぼ自動操向され
て走行し、栽培畝に植生しているキャベツは、所定範囲
で上下、左右にジャイロ作動する掻込みホイール11,
11により掻き込まれてスクリューコンベア6,6の引
き抜き部6a,6aにより根茎部が両側から挟持され、
外側への回転と機体の走行とによって引き抜かれ、停滞
なく後方へ送られる。
【0026】掻込みホイール11,11、スクリューコ
ンベア6,6及び押えベルト26は作物,圃場の状態に
応じて回転数が調節される。そして、掻込みホイール1
1,11により掻き込まれたキャベツは引き抜き部6
a,6aに引き継がれ、回転している引き抜き部6a,
6aにより根径部が挟持され引き抜かれる。引き抜き部
6a,6aで引き抜かれたキャベツは、搬送されて第1
搬送部6b,6bに引き継がれ、次いで第2搬送部6
c,6cに引き継がれて機体の後方に向け急角度で上
昇,搬送される。この搬送過程において、キャベツは上
方から押えベルト26により押さえられて安定した姿勢
で移動し、その移動途中でその根部が切断刃12により
切断される。
【0027】押えベルト26は、前端側が上部フレーム
29にバネ32により吊持されてリンク体31により上
下動及び平行移動ができ、しかもスクリューコンベア
6,6との対応部分では掻込み体33,33…により掻
き込まれるので、キャベツの大きさ、間隔等に応じて的
確に押えて姿勢を矯正すると共に、より確実な搬送を行
い、切断刃12によりキャベツの根部が定位置で切断さ
れる。また、押えベルト26への動力伝達はフレキシブ
ルチューブ35により行われるので、押えベルト26は
所定範囲で自由に上下動、平行移動を行うことができ
る。
【0028】また、スクリューコンベア6,6、掻込み
ホイール11,11及び押えベルト26等の収穫搬送部
36は、支持フレーム14,14の後端部が回動軸17
により回動自在であり、前端側がガイド輪37,37に
より支持されているので、スクリューコンベア6,6の
前側はきわめて軽く支持されることになり、フローティ
ング状態で圃場の凹凸に対してすばやく追従し、精度の
高い収穫作業を行うことができる。また、切断刃12へ
の動力伝達も、機体側からフレキシブルチューブ35を
介して行われているので、収穫搬送部36全体の上下動
もスムーズに行われ、安定した収穫作業が行われる。
【0029】クリューコンベア6,6の搬送終端部から
排出されたキャベツは上側作業台8aまたは作業台8に
もたらされる。そして作業者は、キャベツから茎幹部及
び下葉等を包丁等で切断して処理する。上側作業台8a
で作業すると、作業台8が土等で汚れていてもそれがキ
ャベツに付着しない。切断された茎幹部及び下葉等は圃
場に放出される。切断処理されたキャベツは、コンテナ
載置部10上に載置されたコンテナ9に投入するように
して収容される。このとき、コンテナ9に収容されたキ
ャベツの量が少ないときはコンテナ載置部10を上昇さ
せ、その量が多くなるに従って下降させることで、キャ
ベツの投入,落下時おける損傷を少なくする。
【0030】コンテナ載置部10は、油圧シリンダ43
により機体に対し斜め方向に昇降するようになっている
ので、上昇させて機体側に接近させることにより、機体
重心を機体中央寄りに移動させて安定した走行性が得ら
れる。また、コンテナ9内のキャベツが一杯になったと
きには、一旦収穫作業を中断し、油圧シリンダ18によ
り収穫搬送部36の前側を揚上した状態で、機体を畦畔
部またはすでに収穫を終わった場所に移動し、コンテナ
載置部10によりコンテナ9を降ろし、新たなコンテナ
9を載置して収穫作業を再開する。降ろされたコンテナ
9内のキャベツは、別の作業者により箱詰めされて出荷
される。
【0031】ここで、結球野菜収穫機1は、クローラ
2,2の前方側にトランスミッション5、ほぼ中央部に
エンジン3、操縦部7及び処理スペース8を配設し、後
方側にコンテナ載置部10を配置することにより、機体
の前後,左右のバランスがよくなり、作業性,作業精度
が良好となり、機体の走行性,旋回性能,安定性が向上
している。また、クローラ2,2をスピン旋回が可能に
構成すると共に、トランスミッション5を機体前側中央
部に配設していることにより、機体がスピン旋回すると
きに左右何れの方向にもバランスよく旋回できる。従っ
て、クローラ2,2によって圃場の土を大きく掻き寄せ
ることがない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の結球野菜収
穫機によれば、以下の効果を奏する。 掻込みホイー
ル11は、その回転平面内に排土用空間11dを形成す
と共に、回転速度を変更可能に構成したので、掻込み
ホイールが結球野菜と共に圃場の土を掻込んだとして
も、排土用空間から圃場に排出され、スクリューコンベ
アに土を持ち込むことがない。また、収穫する結球野菜
の生育状況に応じて掻込みホイールの回転速度を変更し
適切な作業を行うことができる。
【0033】 掻込みホイール11は、相互の間隔を
拡縮可能に支持したので、収穫する結球野菜の大きさに
応じて掻込みホイールの間隔を拡縮し、適切な作業を行
うことができる。
【0034】 掻込みホイール11は、その回転平面
内に排土用空間11dを形成し、回転速度を変更可能に
すると共に、所定範囲で相互の間隔を拡縮可能、かつ上
下方向に移動可能に、弾性体25aを介して支持した
で、掻込みホイールが結球野菜と共に圃場の土を掻込ん
だとしても、排土用空間から圃場に排出されると共に、
収穫する結球野菜列に多少の乱れがあったとしても、掻
込みホイールは自動的に追従して掻込みを行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による掻込みホイール部分の平面図であ
る。
【図2】同他の実施例の平面図である。
【図3】同さらに他の実施例の平面図である。
【図4】同斜視図である。
【図5】本発明による結球野菜収穫機全体の斜視図であ
る。
【図6】同側面図である。
【図7】同平面図である。
【符号の説明】
1 結球野菜収穫機 2 クローラ 3 エンジン 4 油圧ポンプ 5 トランスミッション 6 スクリューコンベア 6a 引き抜き部 6b 第
1搬送部 6c 第2搬送部 7 操縦部 8 作業台(処理スペース) 8a スノコ状の上側作
業台 9 コンテナ 10 コンテナ載置部(リフト装置) 11 掻込みホイール 11a 回転支持部 11b
支持アーム 11c凹凸リング 11d 排土用空間
11e 円形凹凸リング 11f ディスク 11g 星型リング 12 切断刃 13 支持アーム 14 支持フレーム 15 ギヤケース 16 分岐伝動部 17 回動軸 18,43 油圧シリンダ 19 動力伝達部 20 フレキシブル伝動体 21 支持筒 22 支持アーム 23 ジャイロ支持部 24 ピン 25 支持アーム 25a コイルバネ 26 押さえベルト 27,28 門型フレーム 29 連結フレーム 30 支持フレーム 31 リンク体 32 バネ 33 掻込み体 34,35 フレキシブルチューブ(伝動機構) 36 収穫搬送部 37 ガイド輪 38 上下調節機構 39 連繋部材 40 ステップ 41 座席 42 傾斜フレーム
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−91150(JP,A) 特開 昭52−61550(JP,A) 実開 昭63−112436(JP,U) 実開 昭61−146126(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 45/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体前部に、圃場に植生している結球野
    菜の根茎部を左右両側から挟持するようにして回転しな
    がら機体の進行と共に圃場から引き抜き、機体の後方に
    向け搬送する左右一対のスクリューコンベア(6)を設
    け、前記両スクリューコンベア(6)の先端位置に、ほ
    ぼ水平方向に相互に内側に向け回転駆動する掻込みホイ
    ール(11)を配設した結球野菜収穫機(1)におい
    て、 上記掻込みホイール(11)は、その回転平面内に排土
    用空間(11d)を形成すると共に、回転速度を変更可
    能に構成したことを特徴とする結球野菜収穫機。
  2. 【請求項2】 上記掻込みホイール(11)は、相互の
    間隔を拡縮可能に支持したことを特徴とする請求項1記
    載の結球野菜収穫機。
  3. 【請求項3】 上記掻込みホイール(11)は、その回
    転平面内に排土用空間(11d)を形成し、回転速度を
    変更可能にすると共に、所定範囲で相互の間隔を拡縮可
    能、かつ上下方向に移動可能に、弾性体(25a)を介
    して支持したことを特徴とする請求項1または2記載の
    結球野菜収穫機。
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