JP3368672B2 - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents
ヘッドマウントディスプレイInfo
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Description
装着して使用するヘッドマウントディスプレイに関す
る。 【0002】 【背景技術】鑑賞者の両眼に対してそれぞれ画像表示部
が近接して設けられており、頭部に装着して使用する画
像表示装置、いわゆるヘッドマウントディスプレイ(H
MD)としては、例えば、特開平4−61495号公報
や特開平5−183943号公報に開示されたものがあ
る。これらに開示されたものは、外観が眼鏡型となって
おり、耳にかけるようにして頭部に装着する構成となっ
ており、左右の眼に対して対向するような1対の画像表
示部がある。日経エレクトロニクス,1993,14,No.571に
開示されているように、ヘッドバンドで頭部にかけるよ
うにしたものもある。 【0003】画像表示部としては、液晶素子やEL素子
などが用いられており、両眼の前方位置にそれぞれ設け
られている。左右それぞれの表示部に、左眼画像,右眼
用画像をそれぞれ表示するようにすれば、立体感のある
画像を楽しむことができる。なお、眼鏡状のスクリーン
の内側に画像を反射させるレンズを置き、これによりス
クリーン上部に表示された画像を反射させてスクリーン
に投影して鑑賞するようにした透過型のHMDもある。
このタイプのものは、スクリーン上の画像とともに、ス
クリーンを透過して外部も同時に見ることができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような背景技術には、次のような不都合がある。 (1)非透過型のものは、画像のみを楽しむには好都合
であるが、外界が遮断されているため、外界を見たいと
きはHMDを一度取り外さなくてはならず、必ずしも使
い勝手がよいとはいえない。これに対し、透過型のもの
は、外界の風景と鑑賞画像とが重なって見えるため、必
ずしも上述した不都合は生じない。しかし、頭を動かし
ても、外界の風景は動くものの、鑑賞画像は視界の中の
一定位置を占めている。このため、外界の必要な風景と
鑑賞画像をどちらも見る必要があるときには、それら両
方が見えるような位置に頭を動かして固定しておかなけ
ればならない。 【0005】(2)非透過型,透過型のいずれのタイプ
であっても、両眼の視野内における表示画像の位置が固
定されている。このため、頭を動かしても、鑑賞画像は
常に視野内の一定の場所に位置する。他方、部屋の中で
テレビジョンを見ているようなときは、頭を回して別の
方向を見れば、テレビジョンの画像は視界から消える。
これとHMDとを比較すれば明らかなように、両者は画
像を見る環境が大きく異なる。すなわち、HMDでは鑑
賞画像を避けることができないため、長時間見たときの
圧迫感や疲労の程度は増大すると考えられる。 【0006】この発明は、以上の点に着目したもので、
その目的は、外界の所望風景を必要に応じて良好に見る
ことができる、使い勝手のよいヘッドマウントディスプ
レイを提供することである。他の目的は、従来のテレビ
ジョンに近似した環境で画像を楽しむことができ、長時
間鑑賞しても疲れの少ないヘッドマウントディスプレイ
を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段と作用】前記目的を達成す
るため、この発明は、装置本体の動きをセンサで検知
し、この検知結果に応じて、背景画像に対する鑑賞画像
の相対的な表示位置に逆の動きを与えているので、ヘッ
ドマウント型であるにもかかわらず、据置型のテレビジ
ョンと近似した表示環境が実現される。この発明の主要
な態様によれば、外部音を得るためのマイクロホンが設
けられる。そして、音声混合手段により、水平センサの
動きに対応して、鑑賞画像の音像位置と画像位置が一致
するように、外部音と鑑賞画像の音声とが混合される。
この発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、次の詳細
な説明及び添付図面から明瞭になろう。 【0008】 【好ましい実施例の説明】この発明のヘッドマウントデ
ィスプレイには数多くの実施例が有り得るが、ここでは
適切な数の実施例を示し、詳細に説明する。 【0009】<実施例1>図1には、実施例1の機械的
な構成部分の平面が示されている。同図に示すように、
全体がゴーグル形状となっており、頭部前面側の本体1
0には、装着したときに両眼に近接する位置となるよう
に、画像表示部12R,12Lがそれぞれ設けられてい
る。これら画像表示部12R,12Rは、液晶ディスプ
レイ14R,14Lとバックライト16R,16Lによ
ってぞれぞれ構成されている。また、画像表示部12
R,12Lの肉眼側には、接眼レンズ18R,18Lが
それぞれ設けられている。本体10の両側部には、眼鏡
のつるに相当する装着腕20R,20Lがそれぞれ延設
されている。これら装着腕20R,20Lの端部内側に
は、スピーカ22R,22Lがそれぞれ設けられてい
る。 【0010】更に実施例1では、本体10の前面左右端
部には前方(図の左方)を向いたビデオカメラ24R,
24Lがそれぞれ設けられており、左右端部内側には垂
直センサ26R,26Lがそれぞれ設けられている。ま
た、本体10中央には水平センサ28が設けられてい
る。 【0011】これらのうち、ビデオカメラ24R,24
Lは、それぞれ右眼,左眼の視野範囲を撮像するための
ものである。垂直センサ26R,26Lは、視野の垂直
方向の相対的な位置を検知するためのセンサであり、水
平センサ28は、視野の水平方向の相対的な位置を検知
するためのセンサである。また、垂直センサ26R,2
6Lの検知出力から視野の回転を検出することができ
る。 【0012】次に、実施例1の電気的な構成部分は、図
2に示す通りである。なお、同図に示す回路ブロック
は、左又は右のいずれか一方の回路のみであり、もう1
つ同様の回路が設けられる。基本的な動作,つまり、上
述したセンサ26R,26L,28を考慮しない場合の
動作を説明すると、ビデオカメラ24R,24Lによっ
て撮像された風景のR,G,B画像信号は、同期信号発
生回路30から供給された同期信号に基づいて出力さ
れ、合成スイッチ32に供給される。 【0013】他方、映画などの外部入力画像信号は、色
復調回路34によって色復調された後、A/D変換器3
6でデジタル信号に変換される。そして、入力画像信号
に同期してメモリ38に蓄積される。このとき、書込制
御回路40による調整によって、メモリ38に蓄積する
画像の画素を間引いたり、あるいは補間したりすること
で、画像の拡大,縮小や、アスペクト比の変更が鑑賞者
の所望に応じて行われる。 【0014】メモリ38に蓄積された画像信号は、ビデ
オカメラ24の同期信号と同じタイミングで読み出さ
れ、D/A変換器42によってアナログ信号に変換され
た後、合成スイッチ32に供給される。合成スイッチ3
2では、ビデオカメラ24側から供給された風景の画像
と、映画などの鑑賞画像とが合成される。 【0015】図3には、その様子が示されている。ビデ
オカメラ24R,24Lでは、例えば同図(A)に示す
ような風景画像PBR,PBLがそれぞれ撮像される。
合成スイッチ32では、背景画像よりも鑑賞画像を優先
する合成処理,つまり、一枚の画面の中で鑑賞画像があ
る領域はそちらを出力し、鑑賞画像がない領域は背景画
像を出力する処理が行われる。このため、同図(B)に
示すように、それら風景画像PBR,PBLに、鑑賞画
像PMR,PMLがそれぞれ合成されるようになる。こ
れは、テレビジョンやVTRにおけるピクチャ・イン・
ピクチャの機能に例えることができる。合成された左右
両眼用の画像信号は、液晶ディスプレイ14R,14L
にそれぞれ供給される。 【0016】他方、液晶ディスプレイ14R,14L
は、水平・垂直タイミング回路44から供給される走査
タイミング信号によって表示走査が行われている。この
水平・垂直タイミング回路44は、同期信号発生回路3
0から供給された同期信号に基づいて動作しているの
で、液晶ディスプレイ14R,14Lの走査もビデオカ
メラ24R,24Lの画像信号出力に同期して行われる
ことになる。つまり、ビデオカメラ24R,24Lから
の画像信号出力及びメモリ38からの画像信号読出しか
ら、液晶ディスプレイ14R,14Lにおける表示に至
る回路の動作は、いずれも同期して行われている。 【0017】液晶ディスプレイ14R,14Lでは、バ
ックライト駆動装置46によって駆動されているバック
ライト16R,16Lの光を受けて、図3(B)に示し
た左右両眼用の合成画像が表示される。これら合成画像
は、接眼レンズ18R,18Lを通して鑑賞者の両眼で
観察される。 【0018】ところで、実施例1では、上述したセンサ
26R,26L,28の検知出力側が読出制御回路48
に接続されており、この読出制御回路48によってメモ
リ38からのデータ読出しが制御されるようになってい
る。また、垂直センサ26R,26Lの検知出力側は回
転角度検出回路50に接続されており、この回転角度検
出回路50の出力側は画像回転回路52に接続されてい
る。画像回転回路52は、メモリ38から供給された画
像を回転して出力するためのものである。 【0019】これらの動作を説明すると、つまり図1に
示したHMDが水平方向に移動したとすると、これが水
平センサ28で検知される。読出制御回路48では、こ
の水平移動に対応してメモリ38からの信号読出しのタ
イミングが制御される。この結果、ビデオカメラ24
R,24Lから送られて来る背景画像に対する鑑賞画像
の表示タイミングがずれるようになり、結果的に相対的
な表示位置がずれることになる。読出制御回路48で
は、鑑賞画像の移動方向が水平センサ28によって検知
された移動方向の逆となるように、メモリ38からのデ
ータ読出しの制御が行われる。図4(A)にはその様子
が示されており、水平センサ28の検知移動方向が矢印
FAであったとすると、液晶ディスプレイ14R,14
L上における鑑賞画像PMR,PMLは、逆の矢印FB
方向に移動することになる。 【0020】次に、HMDが垂直方向に移動したとする
と、これが垂直センサ26R,26Lで検知される。読
出制御回路48では、この垂直移動に対応してメモリ3
8からの信号読出しのタイミングが制御される。この場
合も、読出制御回路48では、鑑賞画像の移動方向が垂
直センサ26R,26Lによって検知された移動方向の
逆となるように、メモリ38からのデータ読出しの制御
が行われる。図4(B)にはその様子が示されており、
垂直センサ26R,26L8の検知移動出方向が矢印F
C,FDであったとすると、液晶ディスプレイ14R,
14L上における鑑賞画像PMR,PMLは、それらの
平均移動量だけ逆の矢印FE方向にそれぞれ移動するこ
とになる。 【0021】更に、このとき、垂直センサ26R,26
Lの検知結果から、回転角度検出回路50によって図1
のHMDの回転角度θが検出される。例えば、図4
(C)に示すように、垂直センサ26Rの検知方向が矢
印FFで移動量Δa,垂直センサ26Lの検知方向が矢
印FGで移動量Δbあったとすると、垂直センサ間の距
離をSとして、 θ=tan-1((Δa+Δb)/S) の演算を行うことで回転角度θが求められる。画像回転
回路52では、この回転角度θと逆の−θに相当する画
像の回転が行われる。この結果、液晶ディスプレイ14
R,14Lには、図4(C)に示すように、鑑賞画像P
MR,PMLが回転して表示されるようになる。 【0022】このように、鑑賞者から見ると、鑑賞画像
が表示される方向が固定されており、鑑賞者が他の方向
を見ると鑑賞画像が視野内からはずれて背景画像が見え
るようになる。このときの背景画像は、ビデオカメラ2
4R,24Lによる外界の撮影画像であり、鑑賞者の顔
が向いた方向の画像である。従って、鑑賞者は、HMD
使用中であっても、必要があればその方向に顔を動かす
ことで、その方向の画像を見ることができる。別言すれ
ば、あたかも据置型のテレビジョンを鑑賞しているよう
な感覚となる。 【0023】例えば、鑑賞者が顔を、図3(B)に示す
ような表示状態において、同図(C)に矢印FHで示す
左方向に徐々に移動させたとする。すると、液晶ディス
プレイ14R,14L上における鑑賞画像PMR,PM
Lは、同図(C)に矢印FIで示す逆の方向に移動する
ようにようになる。垂直方向の移動や回転についても同
様である。 【0024】なお、読出制御回路48,回転角度検出回
路50には、初期設定スイッチ54が接続されており、
これによって、HMDの頭部装着時における鑑賞者の所
望の姿勢と、視野内における鑑賞画像PMR,PMLの
位置との相対的な関係の初期設定を行うことができるよ
うになっている。 【0025】次に、実施例1の全体動作を説明する。鑑
賞者は、図1に示したHMDの装着腕20R,20Lを
左右の耳にかけて、頭部に装着する。この状態で、液晶
ディスプレイ14R,14Lには、ビデオカメラ24
R,24Lによって撮像された風景画像PBR,PBL
と、外部から入力された映画やテレビジョン番組などの
鑑賞したい画像PMR,PMLが重ねて映し出される
(図3(B)参照)。 【0026】この状態で鑑賞者が、顔の方向を変える
と、その変化がセンサ26R,26L,28によって検
知され、図4に示すように鑑賞画像の表示位置が変化す
る。そこで、鑑賞者は、ソファシートに座るなどの所望
の姿勢をとるとともに、鑑賞画像が表示視野内の所望の
位置となるように適当な方向を向く。そして、この状態
で初期設定スイッチ54を操作する。すると、読出制御
回路48,回転角度検出回路50ではセンサ入力を無視
する初期設定動作が行われ、視野を変えても液晶ディス
プレイ14R,14L上における鑑賞画像の表示位置が
固定された状態となる。 【0027】この状態で、鑑賞者は、初期設定スイッチ
54を解除する。すると、読出制御回路48,回転角度
検出回路50では、解除時点におけるセンサ出力を基準
として、以後、上述した読出制御,回転角度検出の動作
が行われる。つまり、センサ出力に基づいて、液晶ディ
スプレイ14R,14L上における鑑賞画像の表示位置
が図4に示したように変化する。 【0028】鑑賞者は、必要があるときはその方向に顔
を向けるようにすれば、その方向の背景画像が液晶ディ
スプレイ14R,14Lに表示されるとともに、鑑賞画
像は移動するので、その方向の外界の様子を簡単に知る
ことができる。 【0029】次に、音声について説明する。図6には、
音声信号の処理回路が示されている。同図において、外
部の音声を得るためのマイクロホン(以下単に「マイ
ク」という)70の出力側は、可変抵抗器によって構成
された音声混合回路72R,72Lの入力側にそれぞれ
接続されている。マイク70は、適宜位置,例えば図1
に示したHMDにおける水平センサ28の上部に設けら
れる。 【0030】音声混合回路72Rには、R音声,モノラ
ル音声が入力されている。また、音声混合回路72Lに
は、L音声,モノラル音声が入力されている。音声混合
回路72R,72Lの摺動端子は、水平センサ28の検
知結果に対応して移動するようになっている。音声混合
回路72R,72Lの出力側は、アンプ74R,74L
を介してスピーカ22R,22Lにそれぞれ接続されて
いる。このような音声信号処理回路は、HMDの適宜位
置に収納されている。 【0031】次に、音声処理の動作について説明する。
最初、図7(A)に示すように、鑑賞者が鑑賞画像をみ
る正面方向を向いているものとする。このとき、水平セ
ンサ28は水平方向の移動を検知しない状態にある。音
声混合回路72R,72Lでは、摺動端子が中央に位置
するため、R音声,L音声がそれぞれ出力されることに
なる。このため、スピーカ22R,22Lからは、それ
ぞれR,Lの音声信号が再生されて出力されることにな
る。つまり、鑑賞画像に対応した音声出力となってい
る。 【0032】次に、図7(B)に示すように、鑑賞者が
外界を見るために左を向いたとする。すると、水平セン
サ28によってその動きが検知され、音声混合回路72
R,72Lでは、摺動端子が「左」の方向に移動する。
このため、音声混合回路72Rではモノラル音声R+L
が出力されるようになり、音声混合回路72Lではマイ
ク70の外部音が出力されるようになる。つまり、仮想
的に鑑賞画像PMの方を向く右耳にはモノラル音声が聞
こえ、反対の左耳には外部音が聞こえるようになる。 【0033】また、図7(C)に示すように、鑑賞者が
外界を見るために右を向いたとする。すると、水平セン
サ28によってその動きが検知され、音声混合回路72
R,72Lでは、摺動端子が「右」の方向に移動する。
このため、音声混合回路72Rではマイク70の外部音
が出力されるようになり、音声混合回路72Lではモノ
ラル音声R+Lが出力されるようになる。つまり、仮想
的に鑑賞画像PMの方を向く左耳にはモノラル音声が聞
こえ、反対の右耳には外部音が聞こえるようになる。こ
のように、音声や外部音は水平センサ28の検知移動量
に対応して混合され、鑑賞画像PMの位置と音源の位置
とが対応するようになる。 【0034】以上のように、実施例1によれば、外界の
所望風景を必要に応じて良好に見ることができ、非常に
使い勝手がよい。また、従来の据置型のテレビジョンに
近似した環境で画像を楽しむことができ、長時間鑑賞し
ても疲れが少ない。更に、鑑賞画像の大きさを変えるこ
とができるので、外界風景の観察に好都合である。ま
た、鑑賞画像の位置と音源の位置とが合致するようにし
たので、HMDを装着しているという違和感が低減さ
れ、音声的に外界の情報を得ることができるので、使用
環境が据置型テレビジョンに更に近づくことになる。 【0035】<実施例2>次に、図5を参照しながら実
施例2について説明する。上述した実施例1は、非透過
型のHMDの例であるが、この実施例2は、透過型のH
MDの例である。この透過型の場合は、鑑賞者はゴーグ
ルを介して外界を見ることができるので、外界の映像を
写すためのビデオカメラは必要がない。このため、図1
中のビデオカメラに関係する構成部分は除かれており、
外部から供給された鑑賞画像の表示位置を制御する構成
要素のみで良い。また、実施例2は簡易型のため、回転
運動に基づく表示位置制御の構成部分は除かれている。
従って、垂直センサは1つでよい。 【0036】図5において、外部から入力された鑑賞画
像信号は色復調回路34によって色復調された後、その
まま液晶ディスプレイ14R,14Lに供給される。こ
の鑑賞画像信号は、同期信号分離回路60にも入力され
ており、ここで水平,垂直の同期信号HD,VDが分離
される。水平同期信号HDは、水平タイミング回路62
に入力されており、これから得られた水平走査タイミン
グ信号が液晶ディスプレイ14R,14Lに供給され
る。また、垂直同期信号VDは、垂直タイミング回路6
4に入力されており、これから得られた垂直走査タイミ
ング信号が同様に液晶ディスプレイ14R,14Lに供
給される。液晶ディスプレイ14R,14Lでは、これ
らのタイミング信号に基づいて色復調回路34から入力
された映像が表示される。 【0037】この場合において、水平センサ28の検知
出力は水平タイミング回路62に供給されており、これ
によって、鑑賞画像が顔の移動方向と逆の方向に移動す
るように、水平タイミングが調整される。他方、垂直セ
ンサ26R(又は26L)の検知出力は垂直タイミング
回路64に供給されており、これによって、鑑賞画像が
顔の移動方向と逆の方向に移動するように、垂直タイミ
ングが調整される。 【0038】このように、実施例2では、顔の方向に対
応して鑑賞画像の表示位置が水平,垂直の逆方向に変化
する。このため、ゴーグルからは外界が見えるようにな
り、実施例1と同様の効果が得られる。なお、実施例2
では、簡易型のため、鑑賞画像の大きさは変化しない。 【0039】<他の実施例>この発明は、以上の開示に
基づいて多様に改変することが可能であり、例えば次の
ようなものがある。 (1)前記実施例1では、左右両眼に対応してビデオカ
メラを設けたが、もちろん1つのみでもよい。 (2)実施例1で行った初期設定動作は、実施例2では
水平,垂直タイミング回路62,64で行うようにすれ
ばよい。実施例2は透過型であるから、背景画像に重ね
て鑑賞画像が表示される。このため、外界の風景の中
で、モノトーンな場所,例えば白い壁などの部分に鑑賞
画像が位置するように初期設定すると、好都合である。 【0040】(3)前記実施例では液晶ディスプレイを
両眼で直接見る構成としたが、ミラーなどを利用して間
接的に見るようにしてもよい。その他、水平,垂直セン
サの代りにビデオカメラによる撮影画像の動きを検知
し、その動きとは逆の方向に鑑賞画像を移動させるよう
にするなど、同様の作用を奏するように各種設計変更が
可能である。 【0041】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次のような効果がある。 (1)HMDの動きを検知し、その動きと逆の動きを鑑
賞画像に付与することとしたので、据置型のテレビジョ
ンと近似した環境が実現でき、顔を動かすのみで所望の
外界風景を簡単に見ることができ、使い勝手がよい。 (2)従来の据置型のテレビジョンと近似した環境で画
像を楽しむことができ、長時間鑑賞しても圧迫感がな
く、疲れも少ない。
す平面図である。 【図2】実施例1の電気的構成の主要部を示すブロック
図である。 【図3】実施例1の作用を示す図である。 【図4】実施例1の作用を示す図である。 【図5】実施例2の電気的構成の主要部を示すブロック
図である。 【図6】実施例1の音声処理系を示すブロック図であ
る。 【図7】実施例1の音声処理系の作用を示す図である。 【符号の説明】 10…HMD本体 12R,12L…映像表示部(画像表示手段,画像投影
手段) 14R,14L…液晶ディスプレイ 16R,16L…バックライト 18R,18L…接眼レンズ 20R,20L…装着腕 22R,22L…スピーカ 24R,L…ビデオカメラ 26R,26L…垂直センサ(センサ手段) 28…水平センサ(センサ手段) 30…同期信号発生回路 32…合成スイッチ 34…色復調回路 36…A/D変換器 38…メモリ(位置制御手段) 40…書込制御回路 42…D/A変換器 44…水平・垂直タイミング回路 46…バックライト駆動装置 48…読出制御回路(位置制御手段) 50…回転角度検出回路(位置制御手段) 52…画像回転回路(位置制御手段) 54…初期設定スイッチ 60…同期分離回路 62…水平タイミング回路(位置制御手段) 64…垂直タイミング回路(位置制御手段) 70…マイクロホン 72R,72L…音声混合回路(音声混合手段) 74R,74L…アンプ PBR,PBL…背景画像 PM,PMR,PML…鑑賞画像
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 頭部に装着されるHMD本体; この本体内の両眼に近接する位置で画像を表示する画像
表示手段; 両眼の視野を撮像するための撮像手段; これによって得られた背景画像の信号に外部から供給さ
れた鑑賞画像の信号を重ねて前記画像表示手段に供給す
る画像合成手段; 前記表示装置本体の動きを検知するためのセンサ手段; このセンサ手段の検知結果に対応して、前記画像合成手
段による鑑賞画像の合成位置に逆の動きを与える位置制
御手段; を備えたヘッドマウントディスプレイ。
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