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JP3363818B2 - 可逆的変色性組成物及びこれを用いた時計用外装部品 - Google Patents

可逆的変色性組成物及びこれを用いた時計用外装部品

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JP3363818B2
JP3363818B2 JP06187599A JP6187599A JP3363818B2 JP 3363818 B2 JP3363818 B2 JP 3363818B2 JP 06187599 A JP06187599 A JP 06187599A JP 6187599 A JP6187599 A JP 6187599A JP 3363818 B2 JP3363818 B2 JP 3363818B2
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polymer
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隆義 田中
喜一郎 森田
泰久 池田
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CI Kasei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部光源の種類に応じ
て色が可逆的に変化する可逆的変色性組成物及びこれを
用いた腕時計用文字板、バンド等の外装部品に用いられ
る部材に係り、外部光源の種類に応じて部材の物体色が
可逆的かつ即時に変化することを特長としたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光照射による化合物の色が可逆的
に変色を起こす物質としてフォトクロミック分子が知ら
れている。フォトクロミック分子は光照射によるエネル
ギーを吸収することでその化学構造が変化し、その結
果、化合物の色が変化する。フォトクロミック分子とし
てはイオン解離によって物体色が無色から青紫あるいは
赤紫に変化するスピロピラン、トランス−シス異性化に
よって物体色が紫色から赤色に変わるチオインジゴ、電
子環状反応によって物体色が無色から桃色に変わるフル
ギドやジヒドロピレン、ラジカル解離によって物体色が
変わるトリフェニルイミダゾリル、酸化・還元によって
物体色が変わるチオニン系のフォトクロミック分子など
が知られている。フォトクロミック分子を色素材料、す
なわち光変色インキとして用いた例として米国特許第
5,028,792号(WO94/23062)が開示
されている。前記用途以外にもフォトクロミック分子を
染料として服飾の一部に染色を施し、この部分が色変化
を起こす服飾などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフォトクロミック分子を色素材料として用いる場
合、色変化の可逆性が不完全である場合が多く色変化に
要する時間も長い。また、光の吸収による色の変化を繰
り返し行なうと色変化の可逆性が消失するなど光劣化を
伴うほか、熱や長時間の紫外線照射によっても光変色の
可逆性が消失されることが多く、長期の保存にも適さな
い。このように従来のフォトクロミック分子は時計用外
装部品として使用する場合、満足する品質を確保するこ
とが困難であった。また、色変化は化学構造に依存する
ため無色と有色あるいは有色間の二色間でしか色を変え
られなかった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、光源の種類に応じて物体色が即時かつ可逆的に
変化する部材を形成した時計用外装部品を容易かつ安価
に供給し、さらに耐光性・耐熱性などの品質を確保する
ことを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の可逆変色性組成物は、一般式M23(ただし、Mは
Ho、NdまたはPrを示す)で表される希土類酸化物
の1種または2種以上から成る微粒子と、この微粒子が
分散された透光性基材とを有することを特徴とする。
【0006】ここで、本発明の希土類酸化物微粒子は、
平均粒子径が数μm〜100μm程度のものであるが、
好適には平均粒子径が5〜100nmの超微粒子を用い
るのが好ましい。このような超微粒子になると、詳細は
後述するが、色調変化が大きく、分散性が良好であるな
どの特性を示し、同じ希土類酸化物でも色調の異なる可
逆的色変化層を形成することができる。なお、粒径の異
なるものを混合してもよく、これにより表現可能な色の
バリエーションを増やすことができる。
【0007】本発明の透光性基材は、例えば、エポキシ
メラミン系高分子材料、ビニル系高分子材料、アクリル
系高分子材料、ウレタン系高分子材料、ポリアミド系高
分子材料、アルキッド系高分子材料、アミノ系高分子材
料、光硬化型高分子材料及び透光性を有する高分子材料
から選択されたインク又は塗料である。ここで、透光性
を有するとは、好ましくは、可視光線透過率が90%以
上である。
【0008】また、本発明の透光性基材は、例えば、ア
クリル高分子材料、ポリカーボネート高分子材料、AB
S高分子材料、ポリアリレート高分子材料、ウレタン系
高分子材料、スチレン系高分子材料、シリコーン系高分
子材料及び透光性を有する高分子材料から選択された成
形材料である。ここで、透光性を有するとは、好ましく
は、可視光線透過率が90%以上である。
【0009】本発明では、透光性基材100重量部に対
し、希土類酸化物微粒子を1〜30重量部用いることが
できるが、特に、透光性基材がインク用基材の場合に
は、当該基材100重量部に対し、希土類酸化物微粒子
を1〜50重量部の範囲で用いることができる。また、
分散性を良くするするために必要に応じて湿潤剤などの
添加物を加えてもよい。
【0010】本発明の可逆的変色組成物は、各種用途に
用いることができるが、特に、時計用文字盤、胴、バン
ド、ベゼル、ボタンなどの時計用外装部品に用いて好適
である。すなわち、かかる本発明の時計用外装部品は、
一般式M23(ただし、MはHo、NdまたはPrを示
す)で表される希土類酸化物の1種または2種以上から
成る微粒子が分散された透光性基材からなる色変化部を
有することを特徴とする。
【0011】ここで、希土類酸化物微粒子及び透光性基
材は上述した通りであるが、透光性基材の種類により、
色変化部の形成方法が異なる。例えば、色変化部は、希
土類酸化物微粒子を含む透明インキあるいは透明塗料を
印刷・塗装加工することに形成され、また、希土類酸化
物微粒子を含む透明成形材料を成形することにより形成
される。具体的には、希土類酸化物を含む高分子材料層
を時計用外装部品である文字板等の上にスクリーン印刷
などの印刷や塗装により任意の形状に形成させる。ま
た、ポリカーボネート樹脂やウレタン樹脂などの透明樹
脂中に前記希土類酸化物微粒子を適量添加して分散させ
た後、ペレット状にし、その後、射出成形などの成形加
工を施すことにより任意の形状に成形し、時計用外装部
品あるいは時計用外装部品を構成する部材として用いる
ことも可能である。
【0012】このように形成した色変化部は、太陽光や
普通形蛍光灯あるいは三波長域発光形蛍光灯など外部光
源の種類に応じてその色が可逆的かつ即時に変化する。
このような色変化部は、その部品の一部に用いてもよい
し、全部に用いてもよい。また、色変化部を、透光性の
材料からなる透明層又は部材により覆われるようにして
もよい。この場合、色変化部の周囲に、当該色変化部が
特定の外部光源の光により呈する変化色と略同一の色の
色部材を設けるようにしてもよい。
【0013】本発明による可逆変色性組成物に含まれる
希土類酸化物は、反射分光分布に特徴を持つ。すなわ
ち、可視光領域に複数の吸収ピークを有する。これらの
吸収ピークは主に前記M23で表される酸化物中に含ま
れる希土類元素Mのイオンによる吸収や微粒子による回
折・散乱などに起因する。一例として、平均粒径が約2
μmのHo2O3の拡散反射分光特性を図1に示す。
【0014】図1に示すようにHo23は460nm、
540nm、650nm付近に主要な吸収ピークを有す
る。一方、外部光源となる太陽光は紫外線領域から赤外
線領域までの波長の光を有しており、太陽光をHo23
に照射すると物体色を示す分光分布は460nm、54
0nm、650nm付近の波長で吸収が起こり、それ以
外の波長の光は図1の反射率で反射される。その結果、
物体色は薄い黄色を呈する。次に外部光源として高演色
形蛍光灯あるいは普通形(高効率形)蛍光灯の分光分布
の一例を図2(東芝ライテック(株)製普通形白色蛍光
灯、東芝ランプカタログより引用)に示す。この蛍光灯
を外部光源としてHo23に照射すると460nm、5
40nm、650nm付近の波長が吸収され、それ以外
の波長の光は図1の反射率で反射する。各波長の発光強
度は太陽光と比べると低いため各波長における反射光強
度は太陽光の場合と異なり、その結果、Ho23の物体
色は白色から薄い肌色までの色を呈する。色変化の幅は
蛍光灯の種類に応じて反射分光分布が異なることに起因
する。
【0015】次に三波長域発光形蛍光灯の分光分布を図
3(東芝ライテック(株)製メロウ5N、東芝ランプカ
タログより引用)に示す。三波長域発光形蛍光灯は図3
に示すように490nm、550nm、620nm付近
に大きな輝線を有する。三波長域発光形蛍光灯を外部光
源としてHo23に照射した場合、図1に示す反射分光
特性のため、蛍光灯に含まれる490nm付近の光はほ
とんど吸収され、550nm付近の波長は多少反射する
ものの、その発光強度は低くなる。そして、620nm
の波長の光だけが強く反射する。その結果、Ho23
物体色は発光強度の低い550nmの波長と発光強度の
高い620nmの波長によって薄いオレンジ色から肌色
までの色を呈する。色変化の幅は三波長域発光形蛍光灯
の種類が異なることなどに起因する。
【0016】また、Ho23は発光強度が強くないもの
の、青や緑の特定波長の光を吸収すると赤く発光するこ
とが知られており、特定の波長の光に照射された時に起
こる赤色の発光、すなわち蛍光現象が物体色を薄いオレ
ンジ色から肌色に見えることに寄与することも考えられ
る。このように前記希土類酸化物を透明樹脂成分中に混
合させ、外部光源に晒される時計用外装部品に印刷等の
成形を施すことによって、外部光源の種類に応じた物体
色を呈することが可能となり、その結果、時計用外装部
品にこれまでにない表現を容易かつ安価に付与すること
ができるようになった。また、前記変色層を構成する微
粒子は酸化物であるため耐光性、耐熱性などの品質に優
れており、フォトクロミック分子のような化学構造の変
化を伴わないため外部光源を変えることによって物体色
を繰り返し変化させてもその機能性を損なうことはな
く、色変化も即座に起こる。
【0017】また、このような希土類酸化物微粒子のう
ち、特に、ナノメートルオーダーの超微粒子は、上述し
たマイクロメートルオーダーの希土類酸化物微粒子とは
異なる反射分光分布を有する。一例として、平均粒子径
が約2μmであるHo23微粒子の反射分光特性と平均
粒子径が30nmであるHo23超微粒子の反射分光特
性を図4に示す。図4に示すようにHo23は粒子径に
依らず460nm、540nm、650nm付近に主要
な吸収ピークを有するが、その反射率は超微粒子の方が
低く、特に540nmと650nm付近の吸収域でその
反射率は大きく異なる。
【0018】この結果、490nm、550nm、62
0nm付近に大きな輝線を有する三波長域発光形蛍光灯
に晒させると、Ho23超微粒子の方が540nmおよ
び650nm付近の波長の光が大きく吸収され、三波長
域発光形蛍光灯に含まれる620nm付近の輝線が反射
されるため、Ho23超微粒子の色調は赤が強くなり、
その結果、物体色は濃いピンク色になる。このようにな
希土類酸化物超微粒子を透明樹脂成分中に混合させ、外
部光源に晒される時計用外装部品等に印刷等の成形を施
すことによって、外部光源の種類に応じてその色調が大
きく変化し、従来にない色を表現することが可能とな
る。
【0019】また、このような超微粒子はその表面積が
小さいため、透明高分子材料等の透光性基材中に混合さ
せる際の分散性が良好であり、さらに、スクリーン印刷
加工を施す場合、細かいメッシュサイズのスクリーン版
を使用することが可能となる。また、酸化物である点で
はマイクロメートルオーダーの微粒子と同じであるた
め、耐光性、耐熱性などの品質に優れており、フォトク
ロミック分子のような化学構造の変化を伴わないため外
部光源を変えることによって物体色を繰り返し変化させ
てもその機能性を損なうことはなく、色変化も即座に起
こるという利点を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下の実施
例に基づいて説明する。 (比較例1) 以下、本発明の一比較例を、図面を参照して詳述する。
図5は本発明の一実施例に係わる時計用文字板の断面図
である。図5に示すように、黄銅や洋白からなる文字板
基板1の上面には下地めっき層2が形成され、その後、
仕上げめっき、あるいは塗装などによる仕上げ層3が施
されている。さらに色変化を効率良くするための下地印
刷として白色層4が部分的にスクリーン印刷により施さ
れ、白色層4の上面に色変化層5がスクリーン印刷によ
り形成されている。なお、仕上げ層3上には略字6が設
けられ、文字板基板1の下面側には文字板足7が設けら
れている。
【0021】ここで、色変化層5は以下のように形成し
た。エポキシメラミン樹脂を主成分とする熱硬化型透明
インキ50重量部に対し、平均粒径約2μmのHo23
微粒子50重量部を入れて十分攪拌し、Ho23微粒子
を透明インキ中によく分散させる。その際、エチレング
リコールモノブチルエーテルを主成分とする溶剤を適量
添加し粘度調整を行う。また、必要に応じて湿潤剤など
の添加剤を混ぜてもよい。上記インキを用いて前記文字
板白色層4上面にスクリーン印刷を施し、150℃、3
0分の条件で焼き付け乾燥を行うことにより硬化させ色
変化層5を70μmの厚さで形成した。
【0022】上記の構成によって形成された文字板上面
に太陽光、高演色性蛍光灯である標準光源D65(東芝ラ
イテック(株)製、色比較・検査用D65蛍光ランプ)、
三波長域発光形蛍光灯(松下電器産業(株)製、ツイン
蛍光灯)の3種類の光源を用いて、それぞれの光を上記
手法によって製造された文字板に照射したときの色変化
層5の色を色彩輝度計((株)トプコン製色彩輝度計、
BM−5A)を用いて測定したときの結果を表1に示
す。
【0023】
【表1】
【0024】上記構成によって形成された色変化層5
は、太陽光に晒されると薄い黄色を呈し、標準光源D65
の蛍光灯に晒されると薄い肌色を呈し、三波長域発光形
蛍光灯に晒されるとa*の値が大きくなり濃い肌色を呈
する。また、上記構成により形成される色変化層5の樹
脂成分は通常市販されている透明インキを用いることが
できるので、スクリーン印刷に適し、従って任意の形状
を文字板上面に容易に形成することが可能である。上記
構成により形成され文字板は耐光性、耐熱性などの耐久
試験に対しても変退色することなく、色変化の劣化も見
られない。
【0025】(比較例2) 次に、Nd23微粒子を用いた本発明の一比較例を示
す。エポキシメラミン樹脂を主成分とする熱硬化型透明
インキ50重量部に対し、平均粒径約7μmのNd23
微粒子50重量部を入れ十分攪拌しNd23微粒子を透
明インキ中によく分散させる。その際、エチレングリコ
ールモノブチルエーテルを主成分とする溶剤を適量添加
して粘度調整を行う。上記インキを用いて前記文字板白
色層4上面にスクリーン印刷を施し150℃30分の条
件で焼き付け乾燥を行うことにより硬化させ色変化層5
を70μmの厚さで形成した。
【0026】上記の構成によって形成された文字板上面
に太陽光、高演色性蛍光灯である標準光源D65(東芝ラ
イテック(株)製、色比較・検査用D65蛍光ランプ)、
三波長域発光形蛍光灯(松下電器産業(株)製、ツイン
蛍光灯)の3種類の光源を用いて、それぞれの光を上記
手法によって製造された文字板に照射したときの色変化
層5の色を色彩輝度計((株)トプコン製色彩輝度計、
BM−5A)を用いて測定したときの結果を表2に示
す。上記構成によって形成された色変化層5は、太陽光
に晒されると薄い藤色を呈し、標準光源D65の蛍光灯お
よび三波長域発光形蛍光灯に晒されるa*の値が小さ
く、b*の値が大きくなり青紫色から青色までの色を呈
する。
【0027】
【表2】
【0028】(比較例3) 次に、Pr23微粒子を用いた本発明の一比較例を示
す。エポキシメラミン樹脂を主成分とする熱硬化型透明
インキ50重量部に対し、平均粒径約10μmのPr2
3微粒子50重量部を入れて十分攪拌し、Pr23
粒子を透明インキ中によく分散させる。その際、エチレ
ングリコールモノブチルエーテルを主成分とする溶剤を
適量添加し粘度調整を行う。上記インキを用いて前記文
字板白色層4上面にスクリーン印刷を施し150℃30
分の条件で焼き付け乾燥を行うことにより硬化させ色変
化層5を70μm形成した。
【0029】上記の構成によって形成された文字板上面
に太陽光、高演色性蛍光灯である標準光源D65(東芝ラ
イテック(株)製、色比較・検査用D65蛍光ランプ)、
三波長域発光形蛍光灯(松下電器産業(株)製、ツイン
蛍光灯)の3種類の光源を用いて、それぞれの光を上記
手法によって製造された文字板に照射したときの色変化
層5の色を色彩輝度計((株)トプコン製色彩輝度計、
BM−5A)を用いて測定したときの結果を表3に示
す。上記構成によって形成された色変化層5は、太陽
光、標準光源D65の蛍光灯に晒されると薄い黄緑色を、
三波長域発光形蛍光灯に晒されるとa*の値が小さく、
*の値が大きくなり黄緑色を呈する。
【0030】
【表3】
【0031】(実施例) 平均粒子径約2μmのHo23微粒子の代わりに平均粒
子径約30nmのHo23超微粒子を用いた以外は、
例1と同様にして色変化層5を70μmの厚さで形成
した。上記の構成によって形成された文字板上面に太陽
光、高演色性蛍光灯である標準光源D65、三波長域発光
形蛍光灯の3種類の光源を用いて、それぞれの光を上記
手法によって製造された文字板に照射したときの色変化
層5の色を、色彩輝度計を用いて測定したときの結果を
表4および図6に示す。
【0032】
【表4】
【0033】上記構成によって形成された色変化層5
は、太陽光に晒されると薄い黄色を呈し、標準光源D65
の蛍光灯に晒されると薄いピンク色を呈し、三波長域発
光形蛍光灯に晒されるとa*の値が大きくなり濃いピン
ク色を呈する。一方、平均粒子径約2μmのHo23
粒子を用いた実施例1の色変化層の色は、三波長域発光
形蛍光灯に晒された状態でもa*の値は前記Ho23
微粒子のときほど大きく変化しないため物体色は濃い肌
色となる。
【0034】このようにHo23超微粒子を用いれば、
色変化層の物体色はa*値の変化量が2倍以上となり、
色調は大きく変化する。これにより、マイクロメートル
オーダーの平均粒径を有するHo23微粒子では表現す
ることができなかった色を表現することが可能となる。
また、上記構成により形成される色変化層5の高分子材
料成分は通常市販されている透明インキを用いることが
できるので、スクリーン印刷に適し、従って任意の形状
を文字板上面に容易に形成することが可能である。上記
構成により形成された文字板は耐光性、耐熱性などの耐
久試験に対しても変退色することなく、色変化の劣化も
見られない。
【0035】(実施例) 次に、平均粒子径約7μmのNd23微粒子の代わりに
平均粒子径約30nmのNd23超微粒子を用いた以外
は、比較例2と同様にして色変化層5を70μmの厚さ
で形成した。このように形成された文字板上面に太陽
光、高演色性蛍光灯である標準光源D65、三波長域発光
形蛍光灯の3種類の光源を照射したときの色変化層5の
色は、太陽光に晒されると薄い藤色を呈し、標準光源D
65の蛍光灯および三波長域発光形蛍光灯に晒されると青
色を示す。平均粒子径が約7μmのNd23微粒子を用
いた実施例2の色変化層と比較すると、三波長域発光形
蛍光灯に晒された状態でより濃い青色を示し、マイクロ
メートルオーダーのNd23微粒子では表現できない色
を表現することが可能となることが判った。
【0036】(実施例) 次に、平均粒子径約10μmのPr23微粒子の代わり
に平均粒子径約30nmのPr23超微粒子を用いた以
外は比較例3と同様にして色変化層5を70μmのの厚
さで形成した。このように形成された文字板上面に太陽
光、高演色性蛍光灯である標準光源D65、三波長域発光
形蛍光灯の3種類の光源を照射したときの色変化層5の
色は、太陽光に晒されると薄い黄色を呈し、標準光源D
65の蛍光灯に晒されると黄緑色を、三波長域発光形蛍光
灯に晒されると濃い黄緑色を呈する。平均粒子径約10
μmのPr23微粒子を用いた比較例3の手法により作
製した色変化層と比較すると、三波長域発光形蛍光灯に
晒された状態でより濃い黄緑色になる。このようにナノ
メートルオーダーの超微粒子を用いると、マイクロメー
トルオーダーの希土類酸化物微粒子を用いた場合より色
調変化が大きい色変化層を形成することが可能であるこ
とが確認された。
【0037】(比較例4) 次に、前記希土類酸化物微粒子を透明樹脂材料に混練し
て成形した時計用外装部品に関する比較例を詳述する。
透明樹脂であるポリカーボネート樹脂100重量部に、
平均粒径約2μmのHo23微粒子を10重量部混練・
造粒したペレットを用いて、射出成形により時計用外装
部品である側を成形した。得られた成形品を太陽光、高
演色性蛍光灯である標準光源D65(東芝ライテック
(株)製、色比較・検査用D65蛍光ランプ)、三波長域
発光形蛍光灯(松下電器産業(株)製、ツイン蛍光灯)
の3種類の光源下に置いたときの物体色を色彩輝度計
((株)トプコン製色彩輝度計、BM−5A)を用いて
測定したときの結果を表4に示す。上記構成によって形
成された成形品は、太陽光に晒されると薄い黄色を呈
し、標準光源D65の蛍光灯に晒されるとa*の値が大き
くなり薄い肌色を、三波長域発光形蛍光灯に晒されるa
*、b*の値が大きくなり濃い肌色を呈する。
【0038】
【表5】
【0039】(実施例) 平均粒子径約2μmのHo23微粒子の代わりに平均粒
子径約30nmのHo23超微粒子を用いた以外は、
較例4と同様にして時計用外装部品である側を成形し
た。得られた成形品を太陽光、高演色性蛍光灯である標
準光源D65、三波長域発光形蛍光灯の3種類の光源下に
置いたときの物体色は、太陽光に晒されると薄い黄色を
呈し、標準光源D65の蛍光灯に晒されると薄いピンク色
を、三波長域発光形蛍光灯に晒されると、さらに濃いピ
ンク色を呈する。
【0040】一方、平均粒子径約8μmのHo23微粒
子を用いた比較例4で成形した側の色は三波長域発光形
蛍光灯に晒された状態では濃い肌色を示す。このように
ナノメートルオーダーのHo23超微粒子を用いれば蛍
光灯に晒された状態で、マイクロメートルオーダーのH
23微粒子では表現することができなかった色を表現
することが可能となることが確認された。
【0041】(実施例) 次に、本発明の他の実施例を図面を参照して詳述する。
図7は本発明の他の実施例に係わる時計用文字板の断面
図である。図7に示すように、黄銅や洋白からなる文字
板基板11の上面には、透光性基板12が配置されてい
る。透光性基板12は、本実施例では白蝶貝の薄板であ
る。この透光性基板12の裏面側には色変化層13が設
けられ、この透光性基板12及び色変化層13は、粘着
層14を介して文字板基板11の上面に接着されてい
る。なお、透光性基板12上には時字などの印刷物15
が設けられている。また、色変化層13は、上述した実
施例1〜6のインクを用いて形成することができる。
【0042】このような構成では、文字盤上面は、白蝶
貝からなる透光性基板12の下地の色変化層13の色が
発現する。そして、色変化層13の外部の光源の種類に
より変化するので、太陽光下では白蝶貝の色調は薄いク
リーム色であり、普通形蛍光灯(標準光源D65)の下で
は薄い肌色に、三波長形蛍光灯の下では濃いピンク色に
なり、従来にない白蝶貝の表現が可能となる。
【0043】ここで、透光性基板12は、透光性を有す
る材料であればよく、サードニクスなどの貴石やパール
粉末を含む透明高分子材料層であってもよい。色変化層
13は、全面的に設ける必要はなく、部分的に、又は模
様やマークなどのパターン状に設けてもよい。 (実施例) 図8には、実施例の変形例を示す。本実施例は、透光
性基板12の裏面側に部分的な色変化層16を、例え
ば、パターン状に設けると共に、それ以外の部分に背景
層16を設けたものである。ここで、背景層16は、色
変化層16の色を引き立たせるものであってもよい。何
れかの光源の下での色変化層1の色と同一の色をする
と、隠し印刷の効果があり、他の光源の下で初めて色変
化層16が表れるようになる。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、文字板等の時計用外装部品の一部に設けられた色変
化層の色は、色変化層を構成する前記希土類酸化物の吸
収分布特性と光源の発光分布の関係によって変化するの
で、太陽光と蛍光灯、さらには蛍光灯の種類に応じて色
を即時に変化させることが可能となり、したがって複数
の色表現が可能となる。また、透明樹脂と前記希土類酸
化物の配合を変えることで色の濃淡も調整でき、さらに
Ho23の代わりにNd23やPr23を用いればカラ
ーバリエーションを拡大することも可能である。
【0045】このように上記構成の色変色層を含む部材
を設けることで従来表現することができなかった時計用
文字板などの外装部品が得られる。また、請求項1に示
すように、色変化層は前記希土類酸化物を含むインキや
塗料などを用いてスクリーン印刷などの加工により形成
されるので、時計用外装部品の上面に任意の形状の色変
化層を容易に、しかも安価に形成することが可能とな
る。
【0046】さらに、前記希土類酸化物をポリカーボネ
ートなどの透明樹脂中に混練・造粒し原料ペレットを作
製し、これを射出成形などの成形加工を施せば胴、バン
ド、ベゼル、ボタン類など時計用外装部品を成形するこ
とが可能となり、光源が異なる環境で色が可逆的に変化
する従来にない時計の表現をすることが可能となる。ま
た、色変化は前記希土類酸化物特有の吸収・反射による
ので色変化の可逆性も完全で、色変化の速度も速く、ま
た、光劣化を伴わないので耐光性・耐熱性などの品質も
十分確保することが可能となる。
【0047】本発明では、特に、平均粒径がナノメート
ルオーダーの超微粒子を用いると、同じ化合物のマイク
ロメートルオーダーの微粒子より色調が大きく変化し、
その結果、これまでにない色を表現することが可能とな
る。また、透明樹脂と希土類酸化物超微粒子及び希土類
微粒子の配合を変えることで色の濃淡も調整できる。こ
のように上記構成の色変色層を含む部材を設けることで
表現可能な色を増やすことができ、デザイン上の要望に
も対応できるようになる。
【0048】また、ナノメートルオーダーの希土類酸化
物超微粒子は、その表面積が小さいので分散性に優れる
ことからインキの調製に適するほか、スクリーン印刷の
際にはメッシュサイズの小さいスクリーン版を用いるこ
とが可能となるため、印刷外観の向上の効果も得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるHo23の反射分布
である。
【図2】本発明の実施例に係わる蛍光灯の発光分布を示
す図(東芝ライテック(株)製普通形白色蛍光灯、東芝
ランプカタログより引用)である。
【図3】本発明の実施例に係わる三波長域発光形蛍光灯
の発光分布を示す(東芝ライテック(株)製メロウ5
N、東芝ランプカタログより引用)である。
【図4】本発明の一実施例に係わる平均粒径の異なるH
23の反射分光分布である。
【図5】本発明の一実施例に係わる時計用文字板の断面
図である。
【図6】本発明の一実施例に係わる色変化層の色調変化
を示すa**表色系色度図である。
【図7】本発明の他の例に係わる時計用文字板の断面図
である。
【図8】本発明の他の例の変形例に係わる時計用文字板
の断面図である。
【符号の説明】
1、11 文字板基板 2 下地めっき層 3 仕上げ層 4 白色層 5、13、16 色変化層 6 略字 7 文字板足 12 透光性基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 隆義 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 森田 喜一郎 埼玉県蕨市北町五丁目2番8号 株式会 社 昭工舎 蕨工場内 (72)発明者 池田 泰久 東京都中央区京橋一丁目18番1号 シー アイ化成株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−116111(JP,A) 特開 昭62−78127(JP,A) 特開 昭57−144546(JP,A) 特開 平7−179698(JP,A) 特開 昭60−260634(JP,A) 特開 平6−138316(JP,A) 特開 昭61−175601(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 G04B 19/06 C09K 9/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式M23(ただし、MはHo、Nd
    またはPrを示す)で表される希土類酸化物の1種また
    は2種以上から成り、前記希土類酸化物の平均粒子径が
    乃至100nmである微粒子と、前記微粒子が分散さ
    れた透光性基材とを有し、 前記透光性基材100重量部に対し、前記希土類酸化物
    微粒子が1乃至30重量部であり、 前記透光性基材が、エポキシメラミン系高分子材料、ビ
    ニル系高分子材料、アクリル系高分子材料、ウレタン系
    高分子材料、ポリアミド系高分子材料、アルキッド系高
    分子材料、アミノ系高分子材料、光硬化型高分子材料及
    び透光性を有する高分子材料から選択されたインク又は
    塗料であることを特徴とする可逆的変色性組成物。
  2. 【請求項2】 一般式M 2 3 (ただし、MはHo、Nd
    またはPrを示す)で表される希土類酸化物の1種また
    は2種以上から成り、前記希土類酸化物の平均粒子径が
    5乃至100nmである微粒子と、前記微粒子が分散さ
    れた透光性基材とを有し、 前記透光性基材100重量部に対し、前記希土類酸化物
    微粒子が1乃至30重量部であり、 前記透光性基材が、アクリル高分子材料、ポリカーボネ
    ート高分子材料、ABS高分子材料、ポリアリレート高
    分子材料、ウレタン系高分子材料、スチレン系高分子材
    料、シリコーン系高分子材料及び透光性を有する高分子
    材料から選択された成形材料であるの可逆的変色性組成
    物。
  3. 【請求項3】 一般式M 2 3 (ただし、MはHo、Nd
    またはPrを示す)で表される希土類酸化物の1種また
    は2種以上から成り、前記希土類酸化物の平均粒子径が
    5乃至100nmである微粒子と、前記微粒子が分散さ
    れた透光性基材とを有し、 前記透光性基材が、エポキシメラミン系高分子材料、ビ
    ニル系高分子材料、アクリル系高分子材料、ウレタン系
    高分子材料、ポリアミド系高分子材料、アルキッド系高
    分子材料、アミノ系高分子材料、光硬化型高分子材料及
    び透光性を有す る高分子材料から選択されたインクであ
    り、 前記透光性 基材100重量部に対し、前記希土類酸化物
    微粒子が1乃至50重量部である可逆的変色組成物。
  4. 【請求項4】 一般式M23(ただし、MはHo、Nd
    またはPrを示す)で表される希土類酸化物の1種また
    は2種以上から成り、前記希土類酸化物の平均粒子径
    が、5乃至100nmである微粒子が分散された透光性
    基材からなる色変化部を有し、 前記色変化部が、前記希土類酸化物微粒子を含む透明イ
    ンキあるいは透明塗料を印刷・塗装加工することに形成
    した色変化層である 時計用外装部品。
  5. 【請求項5】 前記透光性基材が、エポキシメラミン系
    高分子材料、ビニル系高分子材料、アクリル系高分子材
    料、ウレタン系高分子材料、ポリアミド系高分子材料、
    アルキッド系高分子材料、アミノ系高分子材料、光硬化
    型高分子材料及び透光性を有する高分子材料から選択さ
    れたインク又は塗料である請求項記載の時計用外装部
    品。
  6. 【請求項6】 前記色変化部が、前記希土類酸化物微粒
    子を含む透明成形材料を成形した色変化部材であり、少
    なくとも一部に用いられている請求項記載の時計用外
    装部品。
  7. 【請求項7】 前記透光性基材が、アクリル高分子材
    料、ポリカーボネート高分子材料、ABS高分子材料、
    ポリアリレート高分子材料、ウレタン系高分子材料、ス
    チレン系高分子材料、シリコーン系高分子材料及び透光
    性を有する高分子材料から選択された成形材料である請
    求項記載の時計用外装部品。
  8. 【請求項8】 前記色変化部が、太陽光や普通形蛍光灯
    あるいは三波長域発光形蛍光灯など外部光源の種類に応
    じてその色が可逆的かつ即時に変化する請求項4乃至7
    の何れかに記載の時計用外装部品。
  9. 【請求項9】 前記色変化部が、透光性の材料からなる
    透明層又は部材により覆われている請求項4乃至8の何
    れかに記載の時計用外装部品。
  10. 【請求項10】 前記色変化部の周囲に、当該色変化部
    が特定の外部光源の光により呈する変化色と略同一の色
    の色部材が設けられている請求項4乃至9の何れかに記
    載の時計用外装部品。
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