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JP3351213B2 - 学習メニュー制御方式 - Google Patents

学習メニュー制御方式

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JP3351213B2
JP3351213B2 JP00166196A JP166196A JP3351213B2 JP 3351213 B2 JP3351213 B2 JP 3351213B2 JP 00166196 A JP00166196 A JP 00166196A JP 166196 A JP166196 A JP 166196A JP 3351213 B2 JP3351213 B2 JP 3351213B2
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浩 中津川
一夫 阿部
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、学習メニュー制御
方式に係り、詳しくは、ディスプレイ画面上で画像を作
成、編集しながら、設計や製図を行うCAD(Comp
uter Aided Design)システムや対話
プログラムでコマンドを入れてそれに応じたパラメータ
入力で作業するワープロ等に適用することができ、特
に、最近使用されている使用頻度が高いコマンドを作業
し易い所に持ってくることができる学習メニュー制御方
式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CAD装置システムのメニュー順
序変更方式については、例えば特開平3ー177975
号公報で報告されたものが挙げられる。この従来のCA
D装置システムのメニュー順序変更方式は、メニューを
記憶するメニュー記憶装置と、このメニュー記憶装置に
記憶されたメニューを表示装置に表示するメニュー表示
手段と、このメニュー表示手段により表示装置に表示さ
れたメニューから選択された項目に従って設計処理を行
うCAD手段と、このCAD手段により選択された項目
を検出するヒット検出手段と、このヒット検出手段によ
り検出された項目の利用回数を記憶するメニュー利用度
チェック手段と、このメニュー利用度チェック手段によ
り記憶された項目の利用回数に応じてメニューの項目の
順序を変更して前記メニュー記憶手段に格納するメニュ
ー構成変更手段とを有するように構成している。
【0003】この従来のCAD装置システムのメニュー
順序変更方式では、単純に個々のコマンドの実行回数を
カウントし、実行回数でソートした順番でメニューを再
構築しており、メニュー項目の利用回数に応じてメニュ
ー項目の順序を変更するように構成することにより、利
用回数の多いメニュー項目を常に一番選択し易い位置に
表示させることができ、メニュー項目の選択にかかる設
計時間を短縮することができるとともに、メニュー項目
の選択誤りを減少させることができるという利点があ
る。
【0004】次に、従来、メニュー制御方式について
は、例えば特開平4ー188356号公報で報告された
ものが挙げられる。この従来のメニュー制御方式は、情
報処理装置でコマンド入力の一手段として使用されるポ
ップアップ・メニューを制御するメニュー制御方式にお
いて、メニュー・コマンド指示回数を記憶するメモリー
・テーブルと、前回指示されたメニュー・コマンドの次
にどのメニュー・コマンドが使用されたかの統計情報を
メモリー・テーブルに記憶させる学習手段と、前回指示
されたメニュー・コマンドをキーに最も使用頻度の高い
メニュー・コマンドの順に並べ換えるソート手段とを有
するように構成している。
【0005】この従来のメニュー制御方式では、学習手
段とソート手段とを有するように構成することにより、
メニュー・コマンド数の多少に拘らず、次に使用したい
メニュー・コマンドが前回指示されたメニュー・コマン
ドの次にくる確率を高めることができ、使用したいメニ
ュー・コマンドを捜し出す時間を短縮させることができ
るという利点がある。
【0006】また、従来、選択メニュー表示方式につい
ては、例えば特開平3ー191413号項で報告された
ものが挙げられる。この従来の選択メニュー表示方式
は、選択メニューの中から行うべき操作をカーソルを用
いて指定する場合に、選択子を今までに指定された頻度
の順に並べて頻繁に選択された選択子程、選択され易い
場所に表示するように構成している。
【0007】この従来の選択メニュー表示方式では、図
6に示すように、行方向に現在実行中のコマンドを、そ
して列方向にその直後に実行したコマンドを表す行列で
各組合わせ毎の実行回数をカウントすることにより、実
行中のコマンド毎に表示するメニューを、その行の実行
回数でソートした順番でメニューを再構築することがで
き、操作を容易にして操作ミスを減少させることができ
るという利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】例えばCADシステム
を使って図面を描く場合、一般的には、まず、下書きを
作図し、下書きに沿って形状を作図し、最後に寸法や注
記等を作図するといった手順を踏むと考えられる。この
手順を踏む利用者は、形状を作図する段階では各種幾何
形状を生成したり、それらを編集するコマンドを多用
し、寸法や注記を作図する段階では幾何形状を扱うコマ
ンドはほとんど使用せずに、寸法や注記を作図するコマ
ンドを多用する。
【0009】しかしながら、利用者によっては、下書き
を行わずに形状を描き始めたり、形状と寸法を交互に作
図したりと各々の個性がある。こうした利用者にとって
は、線分を作図した後、半径寸法や直径寸法といった順
番でコマンドを使用する。このように、コマンドの利用
形態は、利用者によっても、利用者の作業の進捗具合に
よっても変わってくる。
【0010】また、コマンド毎の実行回数でメニューを
再構築する従来技術では、メニューを表示する時点まで
の平均的なコマンドの利用実績でメニューが構成され、
作業の流れが無視されてしまう。例えば形状を書き終っ
たので寸法を描こうとしている時に、寸法のコマンドを
使い易くしたいのにも拘らず、メニューは相変わらず幾
何形状のコマンドが使い易くなっている。そして、寸法
を書き終る頃になって、ようやく寸法中心のメニューに
なる。
【0011】また、実行中のコマンド毎にその直後に実
行するコマンドの実行回数を集計し、実行中のコマンド
毎にメニューを再構築する従来の技術でも、単純にコマ
ンド毎に実行回数を集計している場合よりは、連続的な
コマンドの使い方を考慮しているが、作業の全体的な流
れは考慮しておらず、作業の進捗具合によって変わるコ
マンドの使用方法の違いを考慮できない。
【0012】更に、この方法では、図6に示すように、
実行回数を集計しているために、(コマンド数)×(コ
マンド数)の記憶領域を必要としている。この記憶領域
は、コマンド数が小数の場合はよいが、高機能化が進
み、コマンド数が何百にも及ぶような場合には、膨大な
量になってしまうという問題があった。
【0013】上記したように、特開平3ー177975
号公報で報告された従来のメニュー順序変更方式では、
単純に利用回数の多いメニュー項目を常に一番選択し易
い位置に表示させており、また、特開平4ー18835
6号公報で報告された従来のメニュー制御方式では、メ
ニュー・コマンドを使用頻度の高い順に並べ替えてい
る。また、特開平3ー191413号公報で報告された
従来の選択メニュー表示方式では、選択子を今までに指
定された頻度の順に並べて頻繁に選択された選択子程、
選択され易い場所に表示している。
【0014】これらの従来技術では、実行回数だけで優
先順位を決めているため、例えばA、A、A、Bという
コマンドが実行されると、Aというコマンドが数多く実
行されているという理由で、Aというコマンドが優先さ
れる。このため、例えばA、A、Aというコマンドを実
行させた後、各種コマンドを実行させても、Aコマンド
が随分前に実行されたのにも拘らず、Aコマンドが数多
く実行されたという理由だけでAコマンドが優先されて
しまう。従って、作業の進捗状況に応じて使用する主要
なコマンドが変わってくるような場合に、その状況に応
じて使用頻度が高いと思われるコマンドを選び出すこと
ができないという問題があった。また、これらの従来技
術では、メモリのテーブルサイズを規定していないた
め、機能を表すコマンドが多くなると、コマンド数が多
くなって、記憶領域が膨大な量になり、ソート等の処理
時間がかかるという問題があった。
【0015】そこで、本発明は、作業の進捗状況に応じ
て使用する主要なコマンドが変わってくるような場合に
も、その状況に応じて使用頻度が高いと思われるコマン
ドを選び出すことができるとともに、コマンドの実行回
数の集計のための記憶領域を大幅に減らすことができる
学習メニュー制御方式を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る学習メニュ
ー制御方式は、画面上にメニューを表示することによ
り、コマンドを入力させる際、次の(a)〜()の構
成要素を有し、先行するコマンドの実行順序に応じて表
示するメニューを変更することを特徴とするものであ
る。 (a)コマンドを実行した順番に振ったコマンド実行番
号を求める第1のカウンタ、 (b)実行コマンド毎のコマンド実行番号の合計を求め
る第2のカウンタ、 (c)コマンド毎に次に実行した次回実行コマンドの一
覧と前記第1、第2のカウンタで求めた実行コマンドに
対応したコマンド実行番号及び実行コマンド毎のコマン
ド実行番号の合計を記憶する記憶手段、 (d)該記憶手段に記憶された情報に基づいて、直前に
実行したコマンドの次候補を、前記次回実行コマンドの
一覧から取得して、前記第2のカウンタで求めた実行コ
マンド毎のコマンド実行番号の合計の大きい順に優先順
位付けしてメニューを再構成するメニュー再構築処理手
段、 (e)再構成したメニューを表示するメニュー表示処理
手段。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る実施の形態の
学習メニュー制御方式の構成を示すブロック図である。
図示例の学習メニュー制御方式は、ディスプレイ画面上
で画像を作成、編集しながら、設計や製図を行うCAD
システムや対話プログラムでコマンドを入れてそれに応
じたパラメータ入力で作業するワープロ等に適用するこ
とができる。
【0020】図1において、1は利用者からのメニュー
表示要求を受け取るメニュー表示要求処理部であり、2
はメニュー表示要求処理部1が利用者からのメニュー表
示要求を受け取ると、管理テーブル3の内容を評価して
メニューの優先順位付けをしてメニューを再構成するメ
ニュー再構築処理部である。メニュー再構築処理部2
は、管理テーブル3で保持している情報から次に選択さ
れる可能性の高いコマンドを抽出したりしてメニューの
優先順位付けをしてメニューを再構成する。
【0021】4はメニュー再構築処理部2が再構成した
メニュー結果を表示するメニュー表示処理部であり、5
はメニュー表示処理部4で表示した再構成したメニュー
結果から利用者が選択したメニュー指示を受け取るメニ
ュー指示処理部である。6はメニュー指示処理部5から
のメニュー指示を受け取り、どういうコマンドが選択さ
れたかを解析し、解析した結果、コマンド実行ののべ回
数を表すコマンド実行番号をカウントアップし、そのカ
ウントアップした情報とどのコマンドが選択されたかの
情報を渡すコマンド解析処理部である。
【0022】7はコマンド解析処理部6からのカウント
アップしたコマンド実行番号の情報とどのコマンドが選
択されたかの情報を基に、以下に述べるアルゴリズムを
用いて管理テーブル3に情報を追加していく管理テーブ
ル更新処理部である。管理テーブル更新処理部7は、メ
ニュー指示したコマンドが管理テーブル3に記憶されて
いるかどうかを判断する機能と、メニュー指示したコマ
ンドが管理テーブル3に登録されていなかった時にメニ
ュー指示したコマンドを新たに登録する機能と、メニュ
ー指示したコマンドが管理テーブル3に登録されている
時に管理テーブル3内の該当コマンドの情報を更新する
機能と、管理テーブル内の直前実行コマンドの欄にメニ
ュー指示したコマンドが次候補として登録されているか
どうかを判断する機能と、管理テーブル3内の直前実行
コマンドの欄にメニュー指示したコマンドが次候補とし
て登録されている場合に該当情報を更新する機能と、管
理テーブル3内の直前実行コマンドの欄にメニュー指示
したコマンドが次候補として登録されていない場合に新
たに登録する領域があるかどうかを判断する機能と、新
たに登録する領域がない場合に最も可能性の少ない既登
録済み情報を新たにメニュー指示した情報で置換する機
能と、新たにメニュー指示した情報を追加登録する機能
とを有している。8はコマンド解析処理部6からのカウ
ントアップしたコマンド実行番号の情報とどのコマンド
が選択されたかの情報を基に、実際のコマンドを実行処
理するコマンド実行処理部である。
【0023】次に、図2は図1に示す学習メニュー制御
方式の処理フローを示すフローチャートである。メニュ
ー表示要求処理部1は、利用者のマウスクリック等の操
作によるメニュー表示の要求を受けると、メニュー再構
築要求をメニュー再構築処理部2へ送る(ステップS
1)。
【0024】メニュー再構築処理部2は、メニュー表示
要求処理部1からメニュー再構築要求を受けると、管理
テーブル3に記憶している過去の操作履歴を基に、次に
実行する可能性が最も高いコマンドをn個抽出する。そ
して、メニュー再構築処理部2は、この抽出した実行す
る可能性の高いn個のコマンドをメニュー選択し易い上
位レベルのメニューへ配置し、他の実行する可能性の低
いコマンドを下層のレベルのメニューへ配置して、メニ
ューの優先順位付けをしてメニューを再構成する。メニ
ュー表示処理部4は、メニュー再構築処理部2でメニュ
ーの優先順位付けをして再構成したメニューを表示する
(ステップS2)。
【0025】利用者は、メニュー表示処理部4で表示し
た再構成したメニュー結果からメニューを選択してメニ
ュー指示を行う(ステップS3)。メニュー指示処理部
5は、メニュー表示処理部4で表示した再構成したメニ
ュー結果から利用者が選択したメニュー指示を受け取る
と、そのメニュー指示をコマンド解析処理部6へ送る。
コマンド解析処理部6は、メニュー指示処理部5からの
メニュー指示を受け取ると、どういうコマンドが選択さ
れたかを解析し、新しいコマンドの実行に移ることから
コマンド実行ののべ回数を集計しているカウンタを1つ
カウントアップしてコマンド実行番号をカウントアップ
し、そのカウントアップした情報とどのコマンドが選択
されたかの情報を管理テーブル更新処理部7へ送る(ス
テップS4)。
【0026】次に、ステップ5以降では、利用者がメニ
ュー表示処理部4で表示した再構成したメニュー結果か
らメニュー指示したコマンドの情報をコマンドの履歴を
記憶している管理テーブル3へ登録している。以下、具
体的に説明する。まず、管理テーブル更新処理部7は、
メニュー指示したコマンドが既に管理テーブル3に登録
されているかどうかを調べ、メニュー指示したコマンド
が管理テーブル3に登録されていない場合(ステップS
5)、管理テーブル3に新しい領域を設け、そこへメニ
ュー指示したコマンドを新たに登録する(ステップS
6)。
【0027】そして、管理テーブル更新処理部7は、メ
ニュー指示したコマンドが管理テーブル3に既に登録さ
れている場合(ステップS5)、メニュー指示したコマ
ンドを登録するのではなく、管理テーブル3の該当コマ
ンドの欄内に現在のコマンド実行番号を記憶し、コマン
ド実行回数を1つカウントアップして、管理テーブル3
内の該当コマンドの情報を更新する(ステップS7)。
【0028】管理テーブル更新処理部7は、メニュー指
示したコマンドを管理テーブル3に新たに追加して登録
した後、あるいは管理テーブル3内に既に登録されてい
る該当コマンドの情報を更新した後、管理テーブル3内
の直前に実行していたコマンドの欄に、メニュー指示し
たコマンドが次候補として登録されているかどうかを調
べ、メニュー指示したコマンドが次候補として管理テー
ブル3に登録されていれば(ステップS8)、そのメニ
ュー指示した次候補のコマンドの情報を更新して(ステ
ップS9)、ステップS1へ戻る。この時、更新するコ
マンドの情報は、実行回数ではなく、コマンド実行番号
を考慮する。
【0029】管理テーブル更新処理部7は、管理テーブ
ル3内の直前に実行していたコマンドの欄に、メニュー
指示したコマンドが次候補として管理テーブル3に登録
されていない場合(ステップS8)、管理テーブル3に
新たに登録する領域があるかどうかを調べる。管理テー
ブル更新処理部7は、管理テーブル3に新たに登録する
領域がなければ(ステップS10)、登録済みの直前に
実行したコマンドの次候補の中から最も次に実行する可
能性の少ないコマンドを抽出し、その抽出した実行可能
性の少ないコマンドの情報をメニュー指示したコマンド
の情報に置き換えて(ステップS11)、ステップS1
へ戻る。
【0030】管理テーブル更新処理部7は、管理テーブ
ル3に新たに登録する領域が残っている場合(ステップ
S10)、直前に実行したコマンドの次候補にメニュー
指示したコマンドの情報を追加して(ステップS1
2)、ステップS1へ戻る。コマンド実行処理部8は、
コマンド解析処理部6で解析した後、コマンド解析処理
部6からのカウントアップしたコマンド実行番号の情報
とどのコマンドが選択されたかの情報を受け取ると、そ
の情報を基に実際のコマンドを実行する。
【0031】次に、図3は図1に示す学習メニュー制御
方式におけるAからEまでのコマンドをのべ10回実行
した場合の操作の一例を示す図であり、図4は図3の操
作の中で実行番号3のコマンドまでのコマンドを実行し
た場合の管理テーブルの状態を示す図である。図3で
は、下行に実行コマンドを実行した順番に10回分並べ
ており、この実行コマンド毎にコマンドを実行した順番
に振ったコマンド実行番号を並べている。本実施例で
は、図4に示すように、管理テーブル3の各行で示して
いるコマンド毎の実行履歴とその次に実行したコマンド
の実行履歴を記憶している。本実施例では、管理テーブ
ル3の各行に示しているコマンド名、次に最後にそのコ
マンドを実行した時の最新のコマンド実行番号、そのコ
マンドの実行番号の合計とそのコマンドの次に実行した
コマンドの候補を記憶している。
【0032】最新のコマンドに対して次に実行する次回
実行コマンドの一覧は、図4の管理テーブル3から判る
ように、最大で3つのコマンドまで記憶することがで
き、各コマンドについてその次候補のコマンド名と係数
を記憶する。ここで、係数は、メニューのコマンド優先
度を付けるための評価値に対応する値で、そのコマンド
のコマンド実行番号の合計を表している。
【0033】図4では、Aコマンドから始まり、B、C
コマンドを順次実行し、最後にBコマンドになった状態
であるから、2回実行しているBのコマンド実行係数だ
けが(2+4)=6になっており、他のA、Cコマンド
のコマンド実行係数は、各々のコマンド実行番号と同じ
値が入っている。この状態でメニュー表示要求がある
と、管理テーブル3のAコマンドの行に登録されている
次回実行候補はBコマンドだけであるから、Bコマンド
をメニューに表示する。
【0034】次に、図5は図3の操作の中で実行番号1
0のコマンドまでコマンドを実行した場合の管理テーブ
ルの状態を示す図である。Aコマンドは、最新のコマン
ド実行番号が10であり、そのAコマンドのコマンド実
行係数は、(1+5+8+10)=24であり、Aコマ
ンドの次に実行している実行コマンドは、Bコマンドと
Eコマンドである。Bコマンドは、Aコマンドの次に2
回実行しており、Bコマンドの実行係数は、(2+6)
=8である。Eコマンドは、Aコマンドの次に1回実行
しており、Eコマンドの実行係数は、コマンド実行番号
と同じ9である。
【0035】この状態でメニュー表示要求があると、A
コマンドの次回実行候補コマンドは、前述のように、B
とEの2つのコマンドであり、Bコマンドは2回、Eコ
マンドは1回の実行回数であるのにも拘らず、Eコマン
ドの方がBコマンドよりも最近実行していることから、
Eコマンドの係数は、Bコマンドよりも大きくなってい
る。このため、BコマンドよりもEコマンドの方がより
高レベルの優先位置に表示されることになる。
【0036】Bコマンドの場合は、次に実行されている
コマンドがC、A、Dのコマンドで、各々1回ずつ実行
されている。このC、A、Dのコマンドのうち、コマン
ド使用時期を考慮すると、最も最近使用されているコマ
ンドがDコマンドであり、その次に最近使用されている
コマンドがAコマンドであり、最も最後に使用されてい
るコマンドがCコマンドである。このため、係数がC、
A、Dコマンドの順に大きくなっており、C、A、Dコ
マンドの順に高レベルの優先位置に表示されることにな
る。
【0037】このように、本実施の形態では、直前に実
行したコマンドの次候補を、次回実行コマンドの一覧か
ら取得して、係数、即ち実行コマンド毎のコマンド実行
番号の合計の順に優先順位付けしてメニューを再構成し
ている。このため、単純にコマンド実行回数だけで優先
順位付けするのではなく、使用時期を考慮して使用時期
が最近のもの程、優先順位が高くなるように優先順位を
決定しているので、作業の進捗状況に応じて使用する主
要なコマンドが変わってくるような場合に、その状況に
応じて使用頻度が高いと思われるコマンドを選び出すこ
とができる。
【0038】また、本実施の形態では、係数の大きい順
に優先順位付けして再構成したメニューから次に実行す
る可能性の高いコマンドを抽出し、この抽出した実行す
る可能性の高いコマンドをメニュー選択し易い上位レベ
ルのメニューへ配置し、他の実行する可能性の低いコマ
ンドを下層のレベルのメニューへ配置してメニューを再
構成するように構成したため、メニュー項目を選択する
時間を大幅に短縮することができる。
【0039】図4、5に示す管理テーブル3では、固定
の記憶領域を使用していたが、この中で情報の入ってい
ない空白の部分は、記憶すべき情報が発生するまで確保
せず、必要に応じて確保することで記憶領域を効率よく
使用することができる。
【0040】なお、上記実施の形態では、メニュー指示
されたコマンドを登録する際に、それが未登録かどうか
を判断しただけで、次回実行コマンドを登録するような
候補数の限界値の判断を行わなかったが、メモリのテー
ブルサイズを規定して記憶するコマンド数の上限を設け
て、それを越えるような登録を使用とした時には、実行
係数の最も少ないコマンドと置き換えるような方法をと
るように構成してもよい。このように、メモリのテーブ
ルサイズを規定して記憶する候補の情報を絞り込むこと
により、記憶領域を大幅に減らすことができるので、ソ
ート等の処理時間を短縮することができる。
【0041】以上の実施の形態では、メニュー要求のあ
った時点で実行しているコマンドの直後に実行したこと
のあるコマンドだけを対象にしてメニューの再構築を行
う場合を説明したが、図4、5の管理テーブル3は、2
コマンドや3コマンド先で実行する可能性のあるコマン
ドも追うことができ、こうした幾つか先のコマンドも例
えば管理テーブル3内の係数に一定の比率をかけて評価
することで、メニュー再構築の候補に加えることができ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、直前に実行したコマン
ドの次候補を、次回実行コマンドの一覧から取得して、
係数、即ち実行コマンド毎のコマンド実行番号の合計の
順に優先順位付けしてメニューを再構成するように構成
している。このため、単純にコマンド実行回数だけで優
先順位付けするのではなく、使用時期を考慮して使用時
期が最近のもの程、優先順位が高くなるように優先順位
を決定しているので、作業の進捗状況に応じて使用する
主要なコマンドが変わってくるような場合に、その状況
に応じて使用頻度が高いと思われるコマンドを選び出す
ことができる。
【0043】また、係数の大きい順に優先順位付けして
再構成したメニューから次に実行する可能性の高いコマ
ンドを抽出し、この抽出した実行する可能性の高いコマ
ンドをメニュー選択し易い上位レベルのメニューへ配置
し、他の実行する可能性の低いコマンドを下層のレベル
のメニューへ配置してメニューを再構成するように構成
することにより、メニュー項目を選択する時間を大幅に
短縮することができる。
【0044】また、テーブルサイズを規定して記憶する
候補の情報を絞り込むように構成することにより、記憶
領域を大幅に減らすことができるので、ソート等の処理
時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態の学習メニュー制御
方式の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す学習メニュー制御方式の処理フロ
ーを示すフローチャートである。
【図3】 図1に示す学習メニュー制御方式におけるA
からEまでのコマンドをのべ10回実行した場合の操作
の一例を示す図である。
【図4】 図3の操作の中で実行番号3のコマンドまで
のコマンドを実行した場合の管理テーブルの状態を示す
図である。
【図5】 図3の操作の中で実行番号10のコマンドま
でコマンドを実行した場合の管理テーブルの状態を示す
図である。
【図6】 従来のメニューを表示する順番を決定する頻
度保持テーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
1 メニュー表示要求処理部、2 メニュー再構築処理
部、3 管理テーブル、4 メニュー表示処理部、5
メニュー指示処理部、6 コマンド解析処理部、7 管
理テーブル更新処理部、8 コマンド実行処理部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−182130(JP,A) 特開 平5−113863(JP,A) 特開 平5−165807(JP,A) 特開 昭63−136252(JP,A) 特開 平8−297555(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/00 G06F 3/14 - 3/153 G06F 15/00 G06F 17/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面上にメニューを表示することによ
    り、コマンドを入力させる際、次の(a)〜()の構
    成要素を有し、先行するコマンドの実行順序に応じて表
    示するメニューを変更することを特徴とする学習メニュ
    ー制御方式。 (a)コマンドを実行した順番に振ったコマンド実行番
    号を求める第1のカウンタ、 (b)実行コマンド毎のコマンド実行番号の合計を求め
    る第2のカウンタ、 (c)コマンド毎に次に実行した次回実行コマンドの一
    覧と前記第1、第2のカウンタで求めた実行コマンドに
    対応したコマンド実行番号及び実行コマンド毎のコマン
    ド実行番号の合計を記憶する記憶手段、 (d)該記憶手段に記憶された情報に基づいて、直前に
    実行したコマンドの次候補を、前記次回実行コマンドの
    一覧から取得して、前記第2のカウンタで求めた実行コ
    マンド毎のコマンド実行番号の合計の大きい順に優先順
    位付けしてメニューを再構成するメニュー再構築処理手
    段、 (e)再構成したメニューを表示するメニュー表示処理
    手段。
JP00166196A 1996-01-09 1996-01-09 学習メニュー制御方式 Expired - Fee Related JP3351213B2 (ja)

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