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JP3345352B2 - 記録媒体の記録方法 - Google Patents

記録媒体の記録方法

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Publication number
JP3345352B2
JP3345352B2 JP18406998A JP18406998A JP3345352B2 JP 3345352 B2 JP3345352 B2 JP 3345352B2 JP 18406998 A JP18406998 A JP 18406998A JP 18406998 A JP18406998 A JP 18406998A JP 3345352 B2 JP3345352 B2 JP 3345352B2
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JP
Japan
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data
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video
vob
sub
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JP18406998A
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JPH1186513A (ja
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一宏 津賀
雅之 小塚
薫 村瀬
一彦 山内
能久 福島
勝彦 三輪
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル動画像
データ、オーディオデータ、副映像データを含むマルチ
メディアデータが記録された記録媒体の記録方法に関
し、特に動的に再生出力を切り替える技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、動画像、オーディオなどが混在す
るマルチメディアデータを記録する光学的記録媒体とし
て、レーザーディスクやビデオCDが実用化されてい
る。従来、光ディスクにおいて、MPEGを用いて圧縮
された動画像データとオーディオデータとがどのような
データ形式でシステムストリームと呼ばれるデータを形
成しているかを簡単に説明する。
【0003】図1は、従来技術において、圧縮された動
画像データと圧縮されたオーディオデータとが如何にシ
ステムストリームと呼ばれる統合されたデータ列を構成
するかを示す説明図である。同図において「ビデオデー
タ列」は、圧縮された段階のシリアルなビデオデータ列
であり、あるバイト数毎にパケット化され、インターリ
ーブすべきパケット数毎に図中のビデオ1、2、・・・
のように表現されている。「オーディオデータ列」は、
LR成分を含む音声信号が圧縮された後あるバイト数毎
にパケット化され、複数パケット毎に図中のオーディオ
1、2、・・・のように表現されている。これらのパケ
ットは、再生装置のバッファサイズや再生時間を考慮し
て適切な順番にインターリーブされ、図中のシステムス
トリームとして光ディスクに記録される。
【0004】このようなシステムストリームを用いて、
ビデオCDでカラオケ用ディスクを制作した場合を説明
する。ここでは、同一の背景用ビデオデータを用いてデ
ュエット、男パート、女パート毎に異なる再生を行う場
合を想定する。この場合、デュエット用には、両パート
の歌詞の字幕映像が追加された背景用ビデオデータと、
歌声のない伴奏のみのオーディオとがインターリーブさ
れたシステムストリームが必要になる。男パート用に
は、男パートの歌詞の字幕映像が追加された背景用ビデ
オデータと、女パート部分の歌声が入っているオーディ
オとがインターリーブされたシステムストリームが必要
になる。女パート用には、この逆のシステムストリーム
が必要になる。
【0005】ビデオCDでは、これらを3つを異なるシ
ステムストリームとして記録する必要がある。つまり背
景用ビデオデータを3つのシステムストリームで重複し
て持つ必要がある。図2に、この場合のシステムストリ
ームの説明図を示す。同図において、システムストリー
ム1はデュエット用であり、背景用ビデオの上に両パー
トの歌詞を示すイメージが重畳されたビデオデータと、
伴奏のみのオーディオデータとがインターリーブされ
る。システムストリーム2は男パート用であり、背景用
ビデオの上に男パートの歌詞を示すイメージが重畳され
たデータと、女パートの歌入りの伴奏オーディオデータ
とがインターリーブされる。システムストリーム3は女
パート用であり、背景用ビデオの上に女パートの歌詞を
示すイメージが重畳されたビデオデータと、男パートの
歌入りの伴奏オーディオデータとがインターリーブされ
る。また、メニュー用システムストリームは、デュエッ
ト、男パート、女パートの選択メニュー表示を行い、デ
ュエット、男パート、女パート各々の再生用システムス
トリームとメニュー選択した場合にどのシステムストリ
ームが再生されるかを記録したメニュー用情報テーブル
が記録されている。このように、ビデオCDにおいて
は、3つの独立したシステムストリームによりデュエッ
ト、男パート、女パートのそれぞれに対応していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ビデオCDとその再生装置によれば、一旦、デュエット
用、男パート用、女パート用の何れかのシステムストリ
ームの再生が開始されてしまうと、再生の途中で再生の
進行を止めることなく、つまり動画の再生を止めずに他
のパートに変更することができないという問題があっ
た。
【0007】より具体的には、ビデオCDカラオケの例
では、例えば女パート用のオーディオデータが再生され
ている途中で、曲の進行を止めることなくつまり動画の
再生を止めずにユーザがデュエットに切り換えたいと考
えても、デュエット用オーディオデータの再生に切り替
えることはできなかった。これは、デュエット、男パー
ト、女パートそれぞれの曲が独立したシステムストリー
ムにより表されているからである。つまり、メニュー用
情報テーブルでは何れかのシステムストリームを再生開
始時に選択するにすぎず、女パート用システムストリー
ムの再生箇所に同期して、デュエット用システムストリ
ームの同じ再生箇所から再生を開始することができない
からである。
【0008】さらに、ビデオCDの場合、異なるシステ
ムストリームに同じ主映像データを重複して記録するこ
とになり、ディスクの記録効率が悪いという問題があっ
た。本発明の目的は、動画データとともに複数のオーデ
ィオデータ及び複数の副映像データとがインターリーブ
記録された光ディスクであって、再生途中であっても、
動画データとともに再生すべきオーディオデータ、副映
像データ、又はそれらの組み合わせを、動的に切り替え
ることを可能にする記録媒体の記録方法を提供すること
にある。
【0009】また、本発明の他の目的は、再生データの
内容に即して効果的な再生を実現するデータ構造をもつ
記録媒体の記録方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する記録
媒体の記録方法は、データを作成するステップと、作成
されたデータを記録媒体に記録するステップとを有し、
前記データは、動画データと、選択的に再生される複数
の音声データと、選択的に再生される複数の副映像デー
タとを含むビデオオブジェクトを含み、前記ビデオオブ
ジェクトは、複数のユニットからなり、前記各ユニット
は、前記動画データの所定区間のデータである第1部分
データと、前記複数の音声データそれぞれの所定区間の
データである複数の第2部分データと、前記複数の副映
像データそれぞれの所定区間のデータである複数の第3
部分データと、所属するユニット内の第1部分データの
再生中に有効な制御情報とを有し、前記制御情報は、
ニット内の第1部分データと同時に再生されるべき1つ
の前記第2部分データと、前記第1部分データと同時に
再生されるべき1つの前記第3部分データとの組合わせ
を1つ以上示す。
【0011】この構成によれば、オブジェクトの再生の
途中であっても、動画データとともにユニットに記録さ
れた制御情報が常に読み出されるので、再生装置におい
て再生すべきオーディオデータと副映像データとの組み
合わせを動的に切り換ることができる。また、ユーザ
は、タイトルの内容に好適な組み合わせへの切り換えが
可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】本実施例におけるマルチメディア
光ディスクは、直径120mmの光ディスクに片面約
4.7ギガバイトの記録容量を実現したディジタル・ビ
デオ・ディスク(以下DVDと略す)を用いた例を説明
する。 <光ディスクの物理構造>図3は、DVDの断面図を示
す図である。DVD107は、図面の下側から厚さ約
0.6mm(0.5mm以上0.7mm以下)の第1の
透明基板108、その上に金属薄膜等の反射膜を付着し
た情報層109、第2の透明基板111、情報層109
と第2の透明基板111との間に設けられ両者を接着す
る接着層110から形成され、さらに、必要に応じて第
2の透明基板111の上にラベル印刷用の印刷層112
が設けられる。印刷層112は、部分的に設けていても
よい。
【0013】同図において、光ビーム113が入射し情
報が取り出される下側の面を表面A、印刷層112が形
成される上側の面を裏面Bとする。第1の透明基板10
8と情報層109の接する面は、成形技術により凹凸の
ピットが形成され、このピットの長さと間隔を変えるこ
とにより情報が記録される。つまり、情報層109には
第1の透明基板108の凹凸のピット形状が転写され
る。このピットの長さや間隔はCDの場合に比べ短くな
り、ピット列で形成する情報トラックのピッチも狭く構
成されている。その結果、面記録密度が向上している。
【0014】また、第1の透明基板108のピットが形
成されていない表面A側は、平坦な面となっている。第
2の透明基板111は、補強用であり、第1の透明基板
108と同じ材質で、厚さも同じ約0.6mmの両面が
平坦な透明基板である。情報の取り出しは、光ビーム1
13が照射されることにより光スポット114の反射率
変化として取り出される。
【0015】DVDでの光スポット114は、対物レン
ズの開口数NAが大きく、光ビームの波長λが小さいた
め、CDでの光スポットに比べ直径で約1/1.6にな
っている。このような物理構造をもつDVDは、片面に
約4.7ギガバイトの情報を記録できる。約4.7ギガ
バイトの記憶容量は、それまでのCDに比べて約8倍近
い大きさである。そのため、DVDでは、動画像の画質
の大幅な向上が可能であり、再生時間についてもビデオ
CDの74分に比べて2時間以上にまで向上させること
ができる。このような記録容量のため、DVDは動画像
の記録媒体に非常に適している。
【0016】このような大容量化を実現させた基盤技術
は、光ビームのスポット径Dの小型化である。スポット
径Dは、スポット径D=レーザの波長λ/対物レンズの
開口数NAの計算式で与えられるので、よりレーザの波
長λを小さく開口数NAを大きくすることにより、スポ
ット径Dを小さく絞り込むことができる。留意すべき
は、対物レンズの開口数NAを大きくすると、チルトと
呼ばれるディスク面と光ビームの光軸の相対的な傾きに
よりコマ収差が生じる点である。これの縮小を図るべ
く、DVDでは透明基板の厚さを薄くしている。透明基
板を薄くすると、機械的強度が弱くなるという別の問題
点が浮上するが、DVDは別の基板を貼り合わせること
によりこれを補強しており、強度面の問題点を克服して
いる。実際にはこの2枚の基板は、材質および厚さが等
しいものを採用するのが望ましい。
【0017】DVDからのデータ読み出しには、波長の
短い650nmの赤色半導体レーザと対物レンズのNA
(開口数)を0.6mmまで大きくした光学系とが用い
られる。これと透明基板の厚さを約0.6mmに薄くし
たこととがあいまって、直径120mmの光ディスクの
片面に記録できる情報容量が4.7Gバイト程度に至っ
た。このような大容量によって、映画会社が制作する一
つの映画を一枚の共通ディスクに収録し、多数の異なる
言語圏に対して提供することも可能になる。
【0018】これらの基盤技術によって実現された4.
7Gバイトという記録容量は、動画像データ、オーディ
オデータを複数記録しても余りある。 <DVDに記録されるビデオオブジェクト>図4は、圧
縮された動画像データと圧縮されたオーディオデータと
が如何にビデオオブジェクトと呼ばれる統合されたデー
タ列を構成するかを示す説明図である。DVDに記録さ
れるビデオオブジェクトは、図1に示した従来技術のシ
ステムストリームに相当するが、異なるデータ構造を有
しているので、システムストリームと区別するためビデ
オオブジェクト(以下VOBと略す)と呼ぶ。
【0019】同図では、VOBと共に、元の動画像デー
タ列、オーディオデータ列、副映像データ列とを示して
いる。これはMPEG2(Moving Picture Expert Grou
p、ISO13818)に規定された圧縮方式・データ
形式に準拠している。「動画像データ列」は、圧縮され
た段階のシリアルな動画像データ列であり、GOP(Gr
oup Of Picture)と呼ばれる単位毎に、図中の「video
1,video2,video3・・・・」のように表現されている。
ここでGOPは、動画像データでは約12〜15フレー
ム、再生時間では約0.5秒〜約1秒分の動画像データ
であり、2kバイト単位にパック化された複数個のビデ
オパックからなる。
【0020】「オーディオデータ列」は、ステレオ音声
のLR成分やサラウンンド成分を含む音声信号が圧縮処
理によって統合され、同図では、オーディオA、B、C
という3種類の音声信号が「audio A-1,audio A-2・・
・・」「audio B-1,audio B-2・・・・」「audio C-1,a
udio C-2・・・・」のように表現されている。audio A-
1、audio A-2・・・などは、それぞれ2kバイト単位に
パック化された1つ以上のオーディオパックからなる。
【0021】「副映像データ列」は、圧縮されたグラフ
ィックスを含むデータ列であり、同図では2種類の「SP
A-1,SP A-2・・・・」「SP B-1,SP B-2・・・・」のよ
うに表現されている。SP A-1,SP A-2・・・・は、それ
ぞれ2kバイト単位にパック化された1つ以上の副映像
データ映像パックからなる。これらの動画データ列、オ
ーディオデータ列、副映像データ列は、VOB中にイン
ターリーブ記録される。インターリーブされる周期は、
同図ではGOP単位としている。
【0022】さらに、本実施例にて特筆すべきは、VO
B中に、管理情報がインターリーブされている点であ
る。VOB中の管理情報と他のデータを含む最小単位を
以後VOBUと略す。管理情報には、インタラクティブ
再生を実現するための情報、特に再生装置において動画
データとともに再生すべき、オーディオデータと副映像
データを切り替えるための情報が記録されている。ま
た、上記各パックのサイズが2kBであるのは、再生装
置の最小読出単位、すなわち後述する図6の論理ブロッ
ク(セクタ)と同じサイズにするためである。さらに、
管理情報は、1つのVOBUに1つ(1パック)として
いる。このことは、メモリ容量が少ない再生装置であっ
ても、動的な再生制御を容易に実現するのに役立ってい
る。
【0023】VOBのこのようなデータ構成よれば、例
えば、映画を記録するVOBでは、動画とともに多国語
の音声データや、多国語の字幕用副映像データを記録す
ることができ、従来技術のように別々のシステムストリ
ームを設ける必要がないので、光ディスクの記録容量を
効率良く利用できる。図5は、VOBにインターリーブ
されたビデオデータ、オーディオデータ、副映像デー
タ、管理情報のパック化された各データ形式を示す説明
図である。
【0024】同図のようにVOB中の各データは、MP
EG2に準拠するパケット化およびパック化された形式
で記録される。本実施例では、1パックは、PES(Pa
cketized Elementary Stream)パケットと呼ばれる1パ
ケットを含み、パックヘッダ、パケットヘッダ、データ
フィールドからなり、2Kバイト長のサイズを有する。
パックの先頭であることを示す「パックヘッダ」、パケ
ットの先頭であることを示す「パケットヘッダ」の詳細
な内容は、MPEG2に準拠するので説明を省略し、こ
こでは各データの種類を表す情報に関して説明する。
【0025】パケットヘッダに含まれる「ストリームI
D」フィールドは、ビデオデータ列を表すビデオパケッ
トであるか、プライベートパケットであるか、MPEG
オーディオパケットであるかを示す8ビット長のフィー
ルドである。ここで、プライベートパケットとは、MP
EG2の規格上その内容を自由に定義してよいデータで
あり、本実施例では、プライベートパケット1をオーデ
ィオデータ及び副映像データであると定義し、プライベ
ートパケット2を管理情報であると定義している。
【0026】プライベートパケット1には、さらにサブ
ストリームIDフィールドが設けられている。「サブス
トリームID」は、オーディオデータであるか副映像デ
ータであるかを示す8ビット長のフィールドである。プ
ライベートパケット1で定義されるオーディオデータ
は、リニアPCM方式、AC−3方式それぞれについて
#0〜#7まで最大8種類が設定可能である。また副映
像データは、#0〜#31までの最大32種類が設定可
能である。ストリームIDおよびサブストリームは、再
生装置において、読み出された情報がどの種類のパック
であるかを判別・分離するために用いられる。
【0027】「データフィールド」は、ビデオデータの
場合はMPEG2形式の圧縮データ、オーディオデータ
の場合はリニアPCM方式、AC−3方式又はMPEG
方式のデータ、副映像データの場合はランレングス符号
化により圧縮されたグラフィックスデータなどが記録さ
れるフィールドである。 <ディスク全体のデータ構成>図6は、本実施例におけ
る光ディスク全体のデータ構造の概略を示す。
【0028】同図に示すように光ディスクにデータが記
録される領域は、リードイン(lead-in)領域とボリュー
ム領域とリードアウト(lead-out)領域に大別される。さ
らに、ボリューム領域はボリューム管理領域とファイル
領域からなり、ファイル領域はビデオマネージャファイ
ル(以下ビデオマネージャと略す)と複数のビデオタイ
トルセットファイル(以下ビデオタイトルセットと略
す)からなる。なお、ビデオマネージャ、ビデオタイト
ルセットは、本実施例では説明の便宜上それぞれ1つの
ファイルとして扱うけれども、例えば映画を格納する場
合にはファイル容量が膨大になるので、再生装置におけ
る管理を容易にするためには複数ファイルに分割して光
ディスク上に連続配置することが望ましい。
【0029】「リードイン領域」は、光ディスクの最内
周に位置し、再生装置の読み出し開始時の動作安定用の
データ等が記録される。「リードアウト領域」は、光デ
ィスクの最外周に位置し、ボリューム領域が終了したこ
とを示すデータ等が記録される。「ボリューム領域」
は、リードイン領域とリードアウト領域の間に位置し、
物理的には、螺旋トラック上に一次元配列として、極め
て多数の論理ブロック(セクタとも呼ばれる)からな
る。各論理ブロックは、2kバイトでありブロックナン
バー(セクタアドレス)で区別される。論理ブロックサ
イズは、再生装置による最小読出単位であり、図5に示
したビデオデータ、オーディオデータ、副映像データ、
管理情報の各パックのサイズと一致している。
【0030】「ボリューム管理領域」は、先頭ブロック
からディスク全体の管理に必要なブロック数だけ取ら
れ、例えば、例えば、ISO(International Standards
Organizaition)13346規格に従って、ファイル領
域内のファイルの情報が記録される。「ビデオマネージ
ャ」は、ディスク全体の管理情報を表す。このビデオマ
ネージャは、ボリューム全体の再生制御の設定/変更を
行うためのメニューであるボリュームメニューを表す情
報を有する。
【0031】「ビデオタイトルセット」は、複数のVO
Bとそれらの再生制御用の情報とが記録されていて、論
理ブロックの整数倍(2048×n)のサイズをもつ。
ここで、タイトルセットは、例えば、同じ映画でノーカ
ット版、劇場公開版、テレビ放映版など3バージョンが
あった場合、バージョン別の3タイトルの総称である。
この場合、バージョンが異なるタイトル間でVOBを共
有することができるので、ビデオタイトルセットには、
共有部分のVOBとバージョン個別のVOBが記録され
る。1つのVOBの大きさは、映画の1シーンであった
り、映画一本分であったり、カラオケの1曲であった
り、制作者により定められる。 <ビデオタイトルセットのデータ構成>図7は、図6中
のビデオタイトルセットの内部構造を示す。同図に示す
ようにビデオタイトルセットは、ビデオタイトルセット
管理情報とVOBセットとからなる。
【0032】「VOBセット」は、複数個のVOBから
なる。各VOBは、図4に示したように、ビデオデータ
とともに、複数のオーディオデータと複数の副映像デー
タと管理情報とがインターリーブされている。「ビデオ
タイトルセット管理情報」は、ビデオタイトルセット管
理テーブル、タイトルサーチポインタ管理情報、プログ
ラムチェーン情報テーブルなどを含む。
【0033】「ビデオタイトルセット管理テーブル」
は、ビデオタイトルセット管理情報の内部構成つまり目
次(どういう情報、テーブルが存在するか)を示す。
「プログラムチェーン情報テーブル」は、複数のプログ
ラムチェーン情報を記録したテーブルである。各エント
リーのプログラムチェーン情報は、1つのプログラムチ
ェーンを表す情報、すなわち複数のVOBの再生順序を
示す経路情報や再生に関する制御情報を含む。ここでプ
ログラムチェーン(以下PGCと略す)とは、上記再生
順序で定まり一連に再生されるVOBのことである。従
って、タイトル制作者は、上記経路情報を設定すること
により、任意の個数のVOBを任意の順序で組み合わせ
て1つのPGCとすることができる。
【0034】各PGC情報は、さらに、再生時間、前処
理コマンド、後処理コマンド、経路情報が記録される。
「再生時間」は、PGCの再生時間を示す。「前処理コ
マンド」は、PGCの再生開始前に実行すべき制御コマ
ンドを表す。
【0035】「後処理コマンド」は、PGCの再生終了
後に実行すべき制御コマンドを表す。前処理コマンドお
よび後処理コマンドについては、再生分岐制御用の命令
と、再生出力制御用の命令とがある。前者の例として、
次に再生すべきPGCを指示するLINK命令、後者の
例として、VOB中の複数の音声データと複数の副映像
データの中どの組み合わせを再生するかを指示するSE
TSTN命令などがある。
【0036】「経路情報」は、PGCを構成する複数の
VOBの再生順序を表し、同図の矢線に示すように、各
VOBの光ディスク上の格納領域の論理アドレスを指す
ポインタ列を含む。このポインタの列がPGCを構成す
る個々のVOBの再生順序を表している。例えば、図8
に示すようにPGC情報#1の経路情報は各VOB#
1、#2、#3を指すポインタを含む。このPGC情報
#1によれば、第一にVOB#1が再生され、次にVO
B#2が再生され、最後にVOB#3が再生されること
になる。さらに、経路情報は、上記ポインタで指される
VOB毎に、マルチアングルブロックの要素であるか否
かを示すVOB属性を含む。ここで、マルチアングルブ
ロックとは、互いに異なる視点位置(又は視線)からみ
た動画データを有する複数のVOBをいう。
【0037】「タイトルサーチポインタ管理情報」は、
本ビデオタイトルセット内のビデオタイトルの目次であ
り、本ビデオタイトルセットに含まれるビデオタイトル
毎に、ビデオタイトルに所属するPGCと、その中で再
生開始時に最初に再生すべきPGCを示す。以下、さら
に、PGC情報中の経路情報の詳細について説明する。
【0038】PGC情報#1中の経路情報(経路情報#
1とする)のより詳しいデータ構成例を図8に示す。ま
た、図9は、PGC情報#1の経路情報#1を抜粋して
一覧テーブルとして図示したものである。同図のように
経路情報#1は、PGC#1の要素となるVOBを示す
VOB情報#1〜VOB情報#3が再生順に配列されて
いる。1つのVOB情報は、VOBの格納領域を指すポ
インタと、ブロックタイプとブロックモードとで表され
る上記VOB属性とからなる。ブロックタイプは、その
VOBがマルチアングルブロックの要素であるか否か
(アングルか非アングルか)を示す。ブロックモード
は、ブロックタイプがアングルである場合にマルチアン
グルブロック内のVOBの範囲を示す。言い換えれば、
経路情報中の複数のVOB情報のうち、どのVOB情報
からどのVOB情報までがマルチアングルブロックであ
るかを示す。もっと詳しくいうと、経路情報中のブロッ
ク内の位置が先頭であるか、中間であるか、最終である
かを示す。
【0039】図9に示した経路情報#1は、通常の(非
アングルの)PGCの一例である。この経路情報#1に
よれば、図11に示すように、VOB#1、#2、#3
が一連に再生されることにより1つのPGC#1が再生
されることとなる。また、マルチアングルブロックを含
む経路情報(#2とする)の一例を、図10に示す。あ
わせて、この経路情報#2によるPGC#2の説明図を
図12に示す。図10の経路情報#2において、PGC
#2の要素は、VOB#4〜8である。このうちVOB
#5、#6、#7は、ブロックタイプがアングルであ
り、ブロックモードがそれぞれ先頭、中間、最終である
ので、図12に示すようにマルチアングルブロックを構
成している。この場合、PGC#2は、VOB#4、#
5、#6、#7、#8の順に一連に再生されるのではな
く、再生装置の制御の下で、まずVOB#4の再生さ
れ、次にマルチアングルブロック中では1つのVOBが
択一的にしかもユーザのリモコン操作に応じて切り替え
られながら再生され、最後にVOB#8が再生される。
このとき、マルチアングルブロックの区間で最初に再生
が開始されるべきVOB(つまりデフォルトアングル)
は、ブロックモードが先頭のVOBである。図10の例
では、VOB#4の次に再生されるVOBは、ブロック
モードが先頭、つまりVOB#5である。 <ビデオマネージャのデータ構成>図13は、図6中の
ビデオマネージャの内部構成を示す。同図のようにビデ
オマネージャは、ビデオマネージャ管理情報とVOBセ
ットとからなる。ビデオマネージャ管理情報は、ビデオ
マネージャ管理テーブル、タイトルサーチポインタ管理
情報、ボリュームメニュー管理情報、PGC情報テーブ
ルなどを含む。
【0040】このデータ構成は、図7に示したビデオタ
イトルセットの構成に対して、ボリュームメニュー管理
情報が追加されている点と、PGC情報中に自動再生分
岐情報、ポーズ再生情報、メニュー選択情報が含まれな
い点とが異なっている。但し、図13と図7のデータ構
造は、全く同一であり、実際には必要でない項目が省略
されているだけである。以下異なる点を中心に説明す
る。
【0041】「ビデオマネージャ管理テーブル」は、ビ
デオマネージャ管理情報内部の構成つまり目次(どうい
う情報、テーブルが存在するか)を示す。「タイトルサ
ーチポインタ管理情報」は、ボリューム内のビデオタイ
トルの目次であり、各ビデオタイトル毎に、それが所属
するビデオタイトルセットを示す。
【0042】「ボリュームメニュー管理情報」は、ボリ
ュームメニュー用のPGC情報を指すポインタであるア
クセス情報を含む。ここで、ボリュームメニュー(以
下、全体メニューとも呼ぶ)とは、ボリューム全体の再
生制御の設定/変更を行うためのメニューであり、ディ
スク再生中のどの時点においてもリモコンの「メニュ
ー」キーを押すことにより表示されるメニューをいい、
カラオケ用ディスクの場合にはボリューム内のタイトル
(この場合は曲)を選択するためのメニューである。メ
ニュー自体を表すデータは、1つ以上のPGCとして記
録される。上記ボリュームメニュー管理情報は、例え
ば、再生開始時に再生装置内のバッファに格納され、再
生の途中でリモコンの「メニュー」キーが押下された時
点で再生装置により参照される。これにより、参照され
たアクセス情報に従って、ボリュームメニューが再生表
示される。また、上記「メニュー用PGC情報テーブ
ル」は、メニュー用の1つ以上のPGC情報を記録した
テーブルである。図中の矢線が示すように、ボリューム
メニュー管理情報に含まれるアクセス情報により指定さ
れる。なお、上記のボリュームメニュー自体は、このテ
ーブルに指定される複数のPGCで表されるので、階層
メニューであろうが、音声ガイダンスを含むメニューで
あろうが、任意の形態のメニューを構成することを可能
にしている。 <VOB中の管理情報のデータ構成>図14は、図4の
VOB中にインターリーブされている各管理情報の構成
を示す。同図に示すように管理情報は、トリックプレイ
情報、ハイライト情報、一般情報からなる。
【0043】「トリックプレイ情報」は、早送り再生や
巻き戻し再生などの飛び先情報などのトリックプレイ用
の情報である。「ハイライト情報」は、副映像データを
用いたメニュー表示情報と、リモコンキー操作によるメ
ニューの選択に対応する再生制御を指示する情報とを表
わし、具体的には、選択項目数、色情報、複数の選択項
目からなり、さらに選択項目は項目表示情報とハイライ
トコマンドとからなり、副映像データによるアイテム画
像の表示による問い合わせと、リモコンによる選択操作
による応答というユーザとの対話処理を実現するための
情報である。このハイライト情報は、図4のVOBU毎
に存在するので、VOB中の任意の再生箇所において対
話処理を実現できるようになっている。
【0044】「選択項目数」は、メニュー表示に対して
ユーザ操作によって選択可能な項目数を表す。ここでい
うメニュー表示は、例えば、副映像データによる選択ボ
タンや選択アイコンなどのアイテム画像の表示である。
「色情報」は、ユーザ操作により項目が選択されたと
き、および、選択された項目が確定されたときに、その
選択、確定を示すための色の変更を指示する情報であ
る。
【0045】複数の「選択項目」は、選択項目数と同数
のメニュー中の項目を表す情報である。本実施例では、
選択項目には、オーディオデータと副映像データの組み
合わせを示す項目を複数含んでいて、ユーザが自由に選
択できるようにようになっている。各選択項目の「項目
表示情報」は、項目が選択されたときに、副映像の色を
変更する範囲を示す。例えば、項目を示すボタンやアイ
コンが矩形である場合には、対角にある2つの頂点の座
標で表される。
【0046】各選択項目の「ハイライトコマンド」は、
対応する項目が選択、確定された場合に実行すべき再生
制御コマンドを示す。コマンドの具体例としては、LI
NK命令、SETSTN命令などがある。LINK命令
は、「LINK PGC#n」と表記され、PGC#n
へのジャンプを指示する。#nは、図7および図13に
示したPGC情報テーブル内のPGC情報の番号を表
す。この命令により、再生装置では、現在再生中のPG
Cの再生をキャンセルして、指示されたPGC情報#n
を読み出して、それに従ってPGC#nの再生を開始す
る。SETSTN命令は、「SETSTN #i、#
j」と表記され、オーディオデータ#iと、副映像デー
タ#jとの組み合わせでの再生を指示する。#i、#j
は、VOBにおける、オーディオデータの番号、副映像
データの番号をそれぞれ表す。この命令により、再生装
置では、現在再生中のPGCにおいて、再生中のオーデ
ィオデータと副映像データとを、指示されたオーディオ
データ#iと副映像データ#jとに切り替える。さら
に、SETSTN命令は、「SETSTN #i、#
j、#k」のように第3パラメータ#kによりマルチア
ングルブロックにおけるアングル番号を指定するように
してもよい。
【0047】これらのコマンドは、既に説明した前処理
コマンド、後処理コマンド、ハイライトコマンドに共通
する。これらのコマンドの使い分けの目安としては、前
処理コマンドが主としてPGC再生におけるオーディオ
データと副映像データの組み合わせの初期設定用、ハイ
ライトコマンドがユーザ操作に応じた設定変更用、後処
理コマンドが主として光ディスク全体のデフォルト設定
用又は設定内容のリセット用とすることが望ましい。他
の複数のコマンドを使用することも可能であるが、本発
明とは関係が無いので省略する。
【0048】また、「一般情報」は、GOP内のデータ
がサポートしている再生機能などの情報が記録され、再
生機能の1つとしてマルチアングル情報を含む。マルチ
アングル情報とは、互いに異なる視点位置からみた動画
を複数のVOBに記録しておき、再生時に操作者が所望
するアングルに切り替えるための情報である。具体的に
は、アングル#1から#nに対応するVOBがn個有る
場合には、マルチアングル情報は、アングル番号に対応
してn個の飛び先アドレス(論理ブロックアドレス)か
らなる。各飛び先アドレスは、他のアングルへの飛び先
アドレスであり、そのマルチアングル情報を含むVOB
の動画データと、ほぼ同時刻の動画データの再生位置を
指す。
【0049】図15は、上記マルチアングル情報により
制御されるマルチアングル再生の説明図である。同図に
おいて、VOB#4〜VOB#8は、図12に示したP
GC#2P中のVOBであり、VOB#5〜VOB#7
はマルチアングルブロックである。この区間のVOB#
5〜VOB#7は、マルチアングル情報により再生時に
切り換えられる。これによりユーザが異なる視点から見
た動画像を切り換えることができる。同図下方の拡大図
は、マルチアングル情報により視点位置を切り換える様
子を示す説明図である。マルチアングル情報は、異なる
アングルのVOB中の同時刻の再生位置(VOBU)へ
の飛び先アドレスが記録される。例えばVOB#5のマ
ルチアングル情報には、VOB#6への飛び先情報と、
VOB#7への飛び先情報とが記録されている。VOB
#6、VOB#7についても同様である。ユーザは、リ
モコン91の「ANGLE」キー押下によりアングル切
り替えを指示する。アングル切り替えが指示されると、
再生装置により指定されたアングルに対応する飛び先情
報から再生が開始される。
【0050】以上で、本実施例のディスクに記録される
データ構造の説明を終了し、次に上記データ構造を持つ
光ディスクの再生装置について説明する。 <再生システムの外観>図16は、本実施例における再
生装置とモニターとリモコンからなる再生システムの外
観図である。
【0051】同図において、再生装置1は、リモコン9
1からの操作指示に従って図3に示したDVDを再生
し、映像信号及び音声信号を出力する。リモコン91か
らの操作指示は、再生装置1のリモコン受信部92によ
り受信される。表示用モニター2は、再生装置からの映
像信号及び音声信号を受けて、映像表示及び音声出力す
る。この表示用モニターは、一般的なテレビでよい。 <再生装置の全体構成>図17は、本実施例における再
生装置の全体構成を示すブロック図である。この再生装
置は、モータ81、光ピックアップ82、機構制御部8
3、信号処理部84、AVデコーダ部85、システムデ
コーダ86、リモコン91、リモコン受信部92、シス
テム制御部93から構成される。さらにシステムデコー
ダ86は、ビデオデコーダ87、副映像デコーダ88、
オーディオデコーダ89、映像合成部90から構成され
る。
【0052】機構制御部83は、ディスクを駆動するモ
ータ81及びディスクに記録された信号を読み出す光ピ
ックアップ82を含む機構系を制御する。具体的には、
機構制御部83は、システム制御部93から指示された
トラック位置に応じてモータ速度の調整を行うと同時に
光ピックアップ82のアクチュエータを制御しピックア
ップ位置の移動を行い、サーボ制御により正確なトラッ
クを検出すると、所望の物理セクタが記録されていると
ころまで回転待ちを行い所望の位置から連続して信号を
読み出す。
【0053】信号処理部84は、光ピックアップ82か
ら読み出された信号を増幅、波形整形、二値化、復調、
エラー訂正などの処理を経て、システム制御部93内の
バッファメモリ(図外)に論理ブロック単位に格納す
る。バッファメモリのデータは、ビデオタイトルセット
管理情報とビデオマネージャ管理情報とについてはシス
テム制御部93に読み出され、VOBについてはシステ
ム制御部93の制御によりバッファメモリからシステム
デコーダ86に転送される。
【0054】AVデコーダ部85は、信号処理されたV
OBを元のビデオ信号やオーディオ信号に変換する。シ
ステムデコーダ86は、バッファメモリから転送された
VOBに含まれるパケット毎にストリームID、サブス
トリームIDを判別し、ビデオデータをビデオデコーダ
87に、オーディオデータをオーディオデコーダ89
に、副映像データを副映像デコーダ88に出力し、管理
情報をシステム制御部93に出力する。その際、システ
ムデコーダ86は、複数のオーディオデータと複数の副
映像データのうち、システム制御部93から指示された
番号のオーディオデータ、副映像データをオーディオデ
コーダ89、副映像デコーダ88にそれぞれ出力し、そ
の番号以外のデータを破棄する。システム制御部93に
出力された管理情報は、上記のバッファメモリとは別の
バッファに格納される。このバッファは、新たな管理情
報が出力される毎に更新される。
【0055】ビデオデコーダ87は、システムデコーダ
86から入力されるビデオデータを解読、伸長してデジ
タルビデオ信号として映像合成部90に出力する。副映
像デコーダ88は、システムデコーダ86から入力され
る副映像データがランレングス圧縮されたイメージデー
タである場合には、それを解読、伸長してビデオ信号と
同一形式で映像合成部90に出力する。この際色情報
は、イメージデータ内部に色を変えることも可能であ
る。さらに、副映像デコーダ88は、グラフィックス処
理部を内部に備え、副映像データがグラフィックス処理
を指示するプログラムと、対象となるデータとを含んで
いる場合には、そのグラフィックス処理部によってグラ
フィック処理を施したデータを出力する。これにより従
来なかった映像効果を作り出すことができる。
【0056】オーディオデコーダ89は、システムデコ
ーダ86から入力されたオーディオデータを解読、伸長
してディジタルオーディオ信号として出力する。映像合
成部90は、ビデオデコーダ87の出力と副映像デコー
ダ88の出力をシステム制御部93に指示された比率で
混合したビデオ信号を出力する。本信号は、アナログ信
号に変換されたのち、ディスプレイ装置に入力される。
【0057】リモコン91は、ユーザ操作による再生制
御指示を受け付ける。図18に、リモコン91のキー配
列の一例を示す。ここでは本発明に関連するキーのみを
簡単に説明する。「メニュー」キーは、ディスク再生中
のどの時点においても表示される全体メニューの呼び出
し用である。「テン」キー及び「方向」キーは、メニュ
ー項目の選択用である。「エンター」キーは、選択した
項目の確定用である。「アングル」キーは、マルチアン
グル再生時におけるアングル切り替え用である。
【0058】リモコン受信部92は、リモコン91のキ
ーが押されることにより赤外線送信されたキー信号を受
信し、割込みによりキーデータをシステム制御部93に
通知する。システム制御部93は、システム制御部とし
ての機能を実現するプログラムを記憶するプログラムメ
モリと、論理ブロックのデータを記憶するバッファメモ
リと、そのプログラムを実行するCPUにより構成さ
れ、再生装置全体の制御を行う。より具体的には、バッ
ファメモリからデータを読み出して、読み出されたデー
タがビデオタイトルセット管理情報またはビデオマネー
ジャ管理情報である場合は、他のバッファメモリ(図
外、以下、第1バッファと呼ぶ)に保持し、その内容に
基づいて信号処理部84に対する再生制御を行い、VO
Bである場合は、バッファメモリから直接システムデコ
ーダ86に転送する。機構制御部83に対しては、次に
読み出すべき論理ブロックがディスク上のどのトラック
位置に相当するかを計算し、トラック位置を指定して機
構制御部83に論理ブロック読み出し制御を指示する。
また、リモコン受信部92からの割込みにより、押下さ
れたキーに対応するキーデータが通知され、キーデータ
に応じた再生制御を行う。また、システムデコーダ86
からVOBU中の管理情報を受け取り、他のバッファメ
モリ(図外、以下、第2バッファと呼ぶ)に一時的に保
持し、その内容に基づいて再生制御を行う。 <システムデコーダの構成>図19は、図17における
システムデコーダ86の構成を示すブロック図である。
同図のようにシステムデコーダ86は、MPEGデコー
ダ120、副映像/オーディオ分離部121、副映像選
択部122、オーディオ選択部123から構成される。
【0059】MPEGデコーダ120は、バッファメモ
リから転送されたVOBに含まれる各データパックにつ
いて、パケットヘッダ中のストリームIDを参照してパ
ケットの種類を判別し、ビデオパケットであればビデオ
デコーダ87へ、プライベートパケット1であれば副映
像/オーディオ分離部121へ、プライベートパケット
2であればシステム制御部93へ、MPEGオーディオ
パケットであればオーディオ選択部123へ、そのパケ
ットデータを出力する。
【0060】副映像/オーディオ分離部121は、MP
EGデコーダ120から入力されるプライベートパケッ
ト1について、サブストリームIDを参照してパケット
の種類を判別し、副映像データであれば副映像選択部1
22へ、オーディオデータであればオーディオ選択部1
23へ、そのデータを出力する。その結果、全ての番号
の副映像データ、全てのオーディオデータが副映像選択
部122に、オーディオ選択部123に出力される。
【0061】副映像選択部122は、副映像/オーディ
オ分離部121からの副映像データのうち、システム制
御部93に指示された番号の副映像データのみを副映像
デコーダ88に出力する。指示された番号以外の副映像
データは破棄される。オーディオ選択部123は、MP
EGデコーダ120からのMPEGオーディオ及び副映
像/オーディオ分離部121からのオーディオデータの
うち、システム制御部93に指示された番号のオーディ
オデータのみをオーディオデコーダ89に出力する。指
示された番号以外のオーディオデータは破棄される。 <システム制御部の詳細構成>図20は、同実施例にお
けるシステム制御部93のより詳細な構成例を示す機能
ブロック図である。
【0062】このシステム制御部93は、バッファメモ
リ931、第1バッファ932、第2バッファ933、
リモコン入力解釈部934、ボタン制御部935、コマ
ンド解釈部936、システム状態管理部937、再生制
御部938から構成される。バッファメモリ931は、
て光ディスクから信号処理部84を介して読み出された
データを論理ブロック単位に一時的に保持し、再生制御
部938の制御の下でVOBが読み出されているときに
は、その保持内容をシステムデコーダ86へ出力し、V
OB以外、つまりビデオタイトルセット管理情報やビデ
オマネージャ管理情報が読み出されているときには、そ
の保持内容を第1バッファ932へ出力する。
【0063】第1バッファ932は、ビデオタイトルセ
ット管理情報やビデオマネージャ管理情報を保持する。
この容量は、最小で1つのPGC情報を保持することが
できればのに足りる。第2バッファ933は、システム
デコーダ86から出力されるVOBU中の管理情報を保
持する。この保持内容は、順次読み出されるVOBU中
の管理情報が出力される毎に上書きされる。したがっ
て、この容量は管理情報1つ分つまり2kBでよい。上
記バッファメモリ931、第1バッファ932、第2バ
ッファ933は、実際には1つのメモリ内の異なる領域
でよく、図20では機能的に別扱いしている。
【0064】リモコン入力解釈部934は、リモコン受
信部92からのキーデータが入力され、どのボタンが押
下されたのかを解釈し、ボタンの種別をボタン制御部9
35に通知する。ボタン制御部935は、第2バッファ
933に保持された管理情報と、リモコン入力解釈部9
34からのボタン通知とに基づいて、ハイライトコマン
ドを実行するか否か、映像に着色するか反映させるかを
制御する。より具体的には、(1)カーソルキーやテンキ
ーが押下されたことがボタン通知として通知された場合
には、管理情報に従って、AVデコーダ部85に選択項
目の表示箇所に選択色を着色するよう指示を出す。この
着色の指示は、図14に示した色情報と、各選択項目毎
の項目表示情報に従って出される。また、(2)エンター
キー押下が通知された場合には、選択項目の表示箇所に
確定色を着色するよう指示を出し、さらに、その選択項
目にハイライトコマンドが設定されていれば、そのハイ
ライトコマンドをコマンド解釈部936に通知する。ま
た、(3)メニューキー押下が通知された場合には、コマ
ンド解釈部936にボリュームメニューの再生命令を通
知する。(4)アングルキーの押下が通知された場合に
は、アングルの切り替え命令をコマンド解釈部936指
示する。タイトルキー押下が通知された場合には、タイ
トルメニューの再生命令を通知する。その他のボタンに
ついては、本発明と直接関係しないので説明を省略す
る。
【0065】コマンド解釈部936は、ボタン制御部9
35からハイライトコマンド、ボリュームメニューの再
生命令、タイトルメニューの再生命令、アングル切り替
え命令を受けて、これらを解釈実行する。より具体的に
は、コマンド解釈部936は、解釈の結果、ハイライト
コマンドが「SETSTN #i、#j」であれば、オ
ーディオ番号#i、副映像データ番号#jをシステム状
態管理部937内の特定のレジスタに書き込む。この特
定レジスタの値はシステムデコーダ86へ直接通知され
るので、オーディオ番号#i、副映像データ番号#jの
組み合わせを再生するように即時に切り替えられる。ま
た、解釈の結果、ハイライトコマンドが「LINK P
GC#n」であれば、再生制御部938にPGC情報#
nの読み出しを指示する。解釈の結果、アングル切り替
え命令であれば、特定レジスタにアングル番号が保持さ
れているので、当該アングル番号を更新して、再生制御
部938に更新後のアングル番号をもつ他のアングルへ
の飛び先アドレスを指示して他のアングルを読み出すよ
う指示する。このことは、SETSTN命令でアングル
番号が指定された場合も同様である。
【0066】システム状態管理部937は、上記の特定
レジスタを含むレジスタ群を有し、再生装置の内部状態
を記憶する。特定レジスタについては、上述したように
オーディオ番号#i、副映像データ番号#jを保持し、
その保持内容を直接システムデコーダ86内のオーディ
オ選択部123、副映像選択部122に出力し、さらに
マルチアングルブロック再生時にはアングル番号を保持
する。
【0067】再生制御部938は、第1バッファ932
に保持されたビデオタイトルセット管理情報やビデオマ
ネージャ管理情報に従って、機構制御部83及び信号処
理部84を制御することにより、光ディスクの読み出し
全般を制御する。例えば、第1バッファ932に保持さ
れた後処理コマンドとして又は、コマンド解釈部936
から指示として、「LINK PGC#n」を受けたと
きには、新たにPGC情報#nの読み出しを制御する。
また、再生制御部938は、第1バッファ中の経路情報
に従ってVOBを一連に読み出す制御を行う。この一連
のVOBの読み出し制御において、図8に示したよう
に、次に再生すべきVOBがマルチアングルブロックに
属する場合(VOB属性のブロックタイプが”アング
ル”である場合)には、次のようにして読み出しを行
う。再生制御部938は、ブロックタイプが”アング
ル”であり、かつ、そのブロックモードが”先頭”であ
れば特定レジスタ内にアングル番号が予め保持されてい
る場合には、マルチアングルブロック中の当該アングル
番号のVOBの読み出しを行う。このとき、特定レジス
タ内にアングル番号が予め保持されていない場合(例え
ばアングル番号が0の場合)には、ブロックモードが先
頭のVOBの読出を行う。また、再生制御部938は、
ブロックモードが”中間”又は”最終”であれば、マル
チアングルブロック中の1つのVOB再生が終了してい
るので、ブロックモードが”最終”のVOB情報の次の
VOB情報に従う。従って、図8の例では、VOB#
4、VOB#5、VOB#8の順に再生されることにな
る。 <システム制御部の概略処理>図21は、図17におけ
るシステム制御部93の処理内容を示すフローチャート
である。
【0068】まず、システム制御部93は、ディスクが
再生装置にセットされたことを検出すると、機構制御部
83および信号処理部84を制御することにより、安定
な読み出しが行われるまでディスク回転制御を行い、安
定になった時点で光ピックアップを移動させ図6に示し
たボリューム管理領域を読み出し、ボリューム管理領域
の情報に基づき図7に示したビデオマネージャを読み出
す(ステップ121、122)。さらにシステム制御部
93は、ビデオマネージャ中のボリュームメニュー管理
情報に従って、ボリュームメニュー用のPGCを再生す
る(ステップ123)。このボリュームメニュー用PG
Cの再生時には、ユーザは、所望するオーディオデータ
及び副映像データの番号を指定することができる。ま
た、光ディスクの再生開始時におけるボリュームメニュ
ー用PGCの再生は、マルチメディアデータの用途に応
じて必要でない場合には、省略してもよい。
【0069】次いで、システム制御部93は、ビデオマ
ネージャ中のタイトルサーチポインタ管理情報に従って
タイトルメニュー用のPGCを表示し(ステップ12
4)、ユーザの選択に基づいて(ステップ125)、選
択されたタイトルをふくむビデオタイトルセット内のビ
デオタイトルセット管理情報を読み出して(ステップ1
26)、タイトルの先頭のPGCに分岐する(ステップ
127)。さらに、このPGC群を再生し、再生を終了
するとステップ124に戻る(ステップ128)。 <システム制御部の再生処理>図22は、システム制御
部93によるPGC群の再生処理の詳細なフローチャー
トを示す。この処理は、図21のステップ123、12
4、128とに共通する処理である。
【0070】図22において、まず、システム制御部9
3は、ビデオマネージャ又はビデオタイトルセットのP
GC情報テーブルから、該当するPGC情報を読み出し
(ステップ131)、前処理コマンドを実行し(ステッ
プ132)する。コマンドが、SETSTN命令である
場合には、コマンド中に指定された副映像データ、オー
ディオデータ番号#i、#jを、システムデコーダ86
中のオーディオ選択部123、副映像選択部122にそ
れぞれ指示する。また、このSETSTN命令中にアン
グル番号も指定されている場合には、アングル番号の初
期設定として上記の特定レジスタに設定する。
【0071】次いで、システム制御部93は、機構制御
部83及び信号処理部84を制御することにより、図
7、図13に示した経路情報に記述されたポインタの順
にVOBを読み出す(ステップ133)。読み出された
VOBは、AVデコーダ部85によ分離及び再生され
る。この時点で分離されたビデオ、副映像が表示画面
(図外)に表示され、オーディオデータによる音声出力
が開始される。この後、システム制御部93は、AVデ
コーダ部85によって分離された管理情報を受け取り
(ステップ134)、図14に示した管理情報中の一般
情報、トリックプレイ情報をデコードし、デコード結果
にしたがった制御を行う(ステップ135)。
【0072】さらに、システム制御部93は、管理情報
中のハイライト情報をデコードし(ステップ136)、
リモコン受信部92からカーソルキーやテンキーに対応
するキーデータを受けた場合には表示画面上で選択され
た項目およびその選択色を変更し(ステップ137、1
38)、エンターキーに対応するキーデータを受けた場
合には表示画面上で選択された項目の色を確定色に変更
する(ステップ139、140)とともに、確定された
項目に対応するコマンドを実行する(ステップ14
1)。このコマンドの処理は、上記の前処理コマンドと
同様である。
【0073】つぎに、システム制御部93は、次に再生
すべきVOBがある場合にはステップ133に戻り(ス
テップ142:no)、次に再生すべきVOBが無い場
合(PGCが終了した場合)には(ステップ142:y
es)、分岐先のPGCを決定し(ステップ142)、
後処理コマンドを実行する(ステップ143)。この後
処理コマンドの実行は、上記の前処理コマンドと同様で
ある。さらに、分岐先がタイトルメニューである場合に
は図21に示したステップ124へ戻り(ステップ14
4:no)、そうでない場合にはステップ131へ戻る
(ステップ144:yes)。 <システム制御部のボリュームメニュー表示処理>図2
3は、リモコンの「メニュー」キーが押下された場合
の、システム制御部93によるボリュームメニュー表示
再生処理を表すフローチャートである。
【0074】システム制御部93は、「メニュー」キー
押下による割込み処理において同図の処理を実行する。
割り込み発生後、システム制御部93は、その時点で再
生しているPGC番号と、VOBの現在の再生位置を表
す論理ブロックアドレスとをメモリに退避し(ステップ
145)、ビデオマネージャを読み出す(ステップ14
6)。このビデオマネージャの読み出しは、図21のス
テップ122と同様にして光ディスクから読み出しても
よいし、ステップ122において読み出した時点でメモ
リ内に保持しておき、それを読み出すようにしてもよ
い。
【0075】さらにシステム制御部93は、ビデオマネ
ージャに基づいてボリュームメニュー用のPGC群を再
生する(ステップ147)。このPGC群の再生は、図
22の処理と同様であるので詳細は省略する。このボリ
ュームメニューの再生により、ユーザは副映像データと
オーディオデータの組合わせを選択することができる。
例えば、選択された項目に対応するコマンドが「SET
STN #2、#3」であるとすれば、システム制御部
93は、選択されたオーディオデータ#2、副映像デー
タ#3をオーディオ選択部123、副映像選択部122
にそれぞれ指示する。
【0076】ボリュームメニュー用PGCの再生終了
後、システム制御部93は、退避されたPGC番号と、
VOBの元の再生位置を表す論理ブロックアドレスとを
メモリから復帰させて(ステップ148)、割り込み処
理を抜ける(ステップ149)。これにより、元のPG
CにおけるVOBの再生位置からの再生が再開する。こ
のとき上記SETSTN命令によって、再生される副映
像データ、オーディオデータはユーザ所望の番号に切り
換えられている。
【0077】以上のように構成された再生装置につい
て、その動作を説明する。まず、後述する5つの動作例
の基本となるディスクの読み出し再生動作について簡単
に説明する。ディスクが再生装置にセットされると、安
定な読み出しが行われるまでディスク回転制御を行い、
安定になった時点で光ピックアップを移動させ図7に示
したボリューム管理ブロックが読み出される。ボリュー
ム管理ブロックには、ファイルブロック内部のファイル
情報が記録されており、その情報に基づき図7に示した
ビデオマネージャが読み出される。この動作例では、カ
ラオケ用ディスクが再生されるものとする。このディス
クではボリュームメニューはカラオケのタイトル(この
場合は曲のこと)選択メニューである。さらに選択され
た曲がデュエット曲であれば、タイトルメニューとし
て、図26に示すようなデュエットのパート選択メニュ
ーが用意されているものとする。
【0078】上記ボリュームメニューで選択されたタイ
トルの再生開始時には、図13に示したように、タイト
ルを含むビデオタイトルセットの先頭に記録されたタイ
トルサーチポインタ管理情報が読み出される。さらに、
タイトルがデュエット曲である場合には、タイトルサー
チポインタ管理情報には、ビデオタイトルセット内部に
記録されたデュエット用のパート選択するためにタイト
ルメニューに対応するPGCの番号が記録されている。
タイトルのPGCを読み出して再生制御を行う。この再
生制御では、図13に示したPGC情報に従って行われ
る。
【0079】ここで再生されるボリュームメニュー用P
GCの例を図24に示す。同図のPGCは、「デュエッ
ト用カラオケ」タイトルのメニュー選択用であり、PG
Cは一つのVOB#Jからなるものとする。このVOB
中ののビデオ300〜350はMPEG静止画でメニュ
ーの背景画像を表す。副映像データ(同図のSP)30
0〜350は背景画像に重ねられる選択項目としての2
色の文字イメージ表し、管理情報300〜350中のハ
イライト情報の色情報に従って着色される。オーディオ
300〜305、310〜315はそれぞれ選択を促す
ガイダンス音声を表す。管理情報中のハイライトコマン
ド#1〜#3には選択項目に対応したLINK命令が記
録されている。ビデオデータと副映像データとは再生装
置により再生時に映像合成されて出力される。
【0080】ユーザが、再生されたメニュー表示とガイ
ダンス音声を聞いた後にリモコン91操作により「2」
のボタンを押下したとすると、リモコン91の操作情報
は、リモコン受信部92からシステム制御部93に通知
される。システム制御部93は、「2」のボタンに対応
する処理、すなわちVOBの制御データ内のハイライト
情報内の「2」のボタンに対応するコマンド「LINK
PGC#11」を解釈し、PGC情報#11を読み出
して、それに従ってPGC#11の再生が上記と同様に
開始される。
【0081】次にディスクに記録されたデータが、
(1)カラオケディスクである場合、(2)英会話教材
である場合、(3)クイズである場合、(4)ゴルフゲ
ームである場合、(5)野球中継である場合についてそ
れぞれの動作例を説明する。
【0082】(1)カラオケディスクである場合の動作 図25は、本動作例で使用するカラオケ再生用VOB
(VOB#Kとする)である。本VOB#Kは、背景画
を表す1つのビデオ400〜500に、各々3つの異な
る副映像データ(SP)#1〜#3とオーディオ#1〜
#3とがインターリーブされている。副映像データにお
いて男パートは青色、女パートは赤色で示されるがオー
ディオデータにあらかじめ歌詞の歌声が記録されている
場合は白色で区別されている。本来は曲の再生に合わせ
て色が変化するが、ここでは簡単化するため時間に伴う
色の変化は考えない。同図のオーディオデータ中、○△
は各々男パート、女パートの伴奏のみが記録されている
ことを示す。
【0083】このようなVOB#Kを含むカラオケディ
スクの再生手順と動作を説明する。まず、ディスクが再
生装置にセットされ再生が開始されると、図6に示した
ビデオマネージャがシステム制御部93に読み込まれ、
ボリュームメニュー管理情報に基づきボリューム全体に
共通な再生モードの設定が行われる。具体的には、ボリ
ュームメニュー管理情報が指示するボリュームメニュー
用PGCが再生される。このボリュームメニューは、既
に説明した図24のようなタイトル選択用メニューが再
生される。さらに、タイトル選択メニューにおいてデュ
エット用のタイトルが選択された場合には、デュエット
曲用のパート選択用のタイトルメニューが再生される。
【0084】図26は、このパート選択用タイトルメニ
ュー用PGCに含まれるカラオケパート選択用VOB
(VOB#Lとする)の内容である。図24で示したタ
イトル選択用のボリュームメニュー(VOB#K)と同
様な構造であるので同じ点は説明を省略して異なる点を
中心に説明する。異なる点は管理情報の内容である。本
VOB#Lの管理情報には、図14に示したハイライト
情報中に「SETSTN#i、#j」コマンドが記録さ
れている。選択項目#1〜#3は、リモコン91のボタ
ン「1」〜「3」に対応して選択される。これによりリ
モコン91ボタンで「2」の女パートが選択されると、
再生制御コマンドである「SETSTN#3、#3」が
実行され、システムデコーダ86へオーディオデータ、
副映像の切り替えが指示される。この指示が行われた後
に図25で示された曲の再生が始まるため、適切なオー
ディオ及び副映像が出力される。
【0085】なお、コマンドが即時に実行されることに
より不都合が生じる場合にはシステム制御部93におい
て適切な遅延を入れることも可能である。また、コマン
ドはディスクメニューの再生部分のみならず、全てのP
GCの中に設定可能であるため、用途に応じた設定が可
能である。上記の例では、ボリュームメニュー再生時に
オーディオと副映像データとの組合わせを選択してか
ら、カラオケの再生が始まる例を示したが、曲の再生開
始後つまり再生の途中であっても、オーディオと副映像
データとの組合わせを変更することができる。この場
合、図25のカラオケ再生用VOB#K中の全ての管理
情報に、図14に示したハイライト情報と同じハイライ
ト情報が記録されていればよい。同じハイライト情報を
記録できるのは、メニュー用VOB#Lもカラオケ用V
OB#Kも同じデータ構造を有しているからである。こ
うすれば、カラオケの再生途中で、リモコンのボタン
「1〜3」の何れかの押下に応じて対応するSETST
N命令が実行される。これによりカラオケ再生の進行を
止めずに、ユーザ所望のオーディオと副映像データとに
即時に切り替えることができる。
【0086】この動作例のように、本実施例の光ディス
ク及び再生装置では、ユーザがオーディオデータと副映
像データの番号を予め知っていなくても、メニューに従
って適切なオーディオデータと副映像データとを容易に
選択することができる。しかも再生開始後にオーディオ
データと副映像データとを簡単に切り替えることができ
る。
【0087】さらに、上記のカラオケの例で、マルチア
ングルブロックとして背景用動画データが異なる別々の
VOBを設けてもよい。こうすれば、SETISTN命
令により動画データ、音声データ、副映像データのいろ
いろな組み合わせによる再生を楽しむことができる。 (2)英会話教材である場合の動作 第1の動作例ではメニューによりコマンドを発行する例
を示したが、次に再生の進行に応じて自動的に再生モー
ドが切り替わり、一つのVOBにおいて異なるオーディ
オと副映像の組み合わせで順次再生される例を説明す
る。
【0088】通常、英会話教材ビデオでは、同一の会話
例を何度も再生するが学習が進むに連れて音声、字幕の
内容が変化する。(従来はビデオCDの例で説明したよ
うに全ての変化するパターンを別々のVOBとして記録
せざるを得なかったためデータ量の多いビデオデータが
重複して記録される問題点があった。)本動作例では呼
出側のPGCの後処理コマンドを用いることにより繰り
返される会話例の部分が同一のストリームで共用可能と
なることを示す。図27に同一のVOB(VOB#Mと
する)を用いて、オーディオデータと副映像データの異
なる組み合わせで3回の再生を行う例を示す。同図にお
いて、3つのPGC#1〜#3は、同じVOB#M1つ
が経路情報において指定されている。図13で示したよ
うにPGCには前処理コマンドと後処理コマンドが記録
可能となっている。まず、PGC1#1の再生にあた
り、前処理コマンドの「SETSTN #1、#1」が
実行され、主映像とともにオーディオ#1と副映像#1
が再生される。PGC1の再生が終了すると、PGC#
1の後処理コマンドの「SETSTN #2、#2」及
び「LINK PGC#2」が実行されPGC#2の再
生に移る。PGC#22の再生では、先の設定に基づき
オーディオ#2と副映像#2とが主映像と共に再生さ
れ、再生が終了すると後処理コマンドの「SETSTN
#3、#3」及び「LINK PGC#3」が実行さ
れる。この状態でPGC#3が再生され、再生が終了す
ると、PGC#3の後処理コマンドの「SETSTN
#1、#1」実行により元の設定(デフォルト)であっ
たオーディオ#11、副映像#1の設定に戻る。
【0089】このように同一のVOB#Mを用いて、前
処理コマンド、後処理コマンドの指定が異なるPGCを
用意することにより、様々な再生が自動的に実現され
る。本例では3つのPGCを用いたが、VOBの量に比
べてPGC情報は無視できる程小さいサイズであるた
め、記録効率が良くなるとともに、1つのVOBを用い
て効果的な再生が可能になる。
【0090】(3)クイズである場合の動作 クイズの場合、同一の問題であってもヒントのレベルを
設定して楽しむことが多い。これを実現するVOBに
は、ヒントとなるビデオデータとともに、クイズを解く
ヒントとなる説明音声を表す複数のオーディオデータ
と、ヒントとなる動画像をマスクする位置と面積の度合
が異なる複数の副映像データとをそれぞれレベルに応じ
てインターリーブされている。そして、出題毎にユーザ
との対話メニューで設定されたレベルに応じてクイズを
解くヒントとなる説明音声の内容を変えるとともに、副
映像によりヒントとなる動画像をマスクする位置と面積
の度合を切り替える。
【0091】本動作例に見られるように、DVDの用途
拡大に必要な動画を主体とするゲーム感覚のようなクイ
ズなど新たなマルチメディアソフトの実現可能性が増大
する。 (4)ゴルフゲームである場合の動作 副映像データにグラフィックデータとグラフィックス処
理を施すプログラムが含まれる場合に、効果的な副映像
データが生成される動作例を説明する。このゴルフゲー
ムにはグリーン上でパッティングを行う際にパッティン
グラインを表示する機能を実現している。
【0092】この例に用いるVOBでは、ビデオデータ
は、起伏をもつグリーンを移動していく動画像データで
ある。副映像データは、グリーンの三次元形状を表すデ
ータと、カップ位置を示すデータと、パッティングライ
ンを計算して表示するプログラムと、ビデオデータに対
応する視点位置データとからなる。この前三者は、VO
Bの先頭に記録され、再生開始時に副映像デコーダ88
内のグラフィックス処理部にセットされる。残りのビデ
オデータに対応する視点位置データは、グリーン上を移
動する動画データの時々刻々の視点位置を表すデータで
あり、VOB中にビデオデータに対応して記録される。
【0093】上記パッティングライン用プログラムは、
ユーザが操作するカーソルキーに合わせてボールマーク
表示を移動させる機能を持っており、任意のパッティン
グ位置にボールマーク表示を合わせると、その後エンタ
ーキーに応じて三次元形状データが表す起伏に応じてカ
ップまでのラインを表示する。これにより、パッティン
グのラインを知りたいユーザは、任意のパッティング位
置にボールマーク表示を合わせるだけで、ボールマーク
表示位置からカップまでのラインが見ることができる。
また、従来のTVでは得られなかった臨場感、立体感の
ある映像を再生ことができる。
【0094】(5)野球中継である場合の動作例 ここでは、マルチアングル区間のVOBにおけるアング
ルの切り換えに応じて、オーディオデータ及び副映像デ
ータの切り換えを動的に変化させる例を説明する。マル
チアングル区間は、野球中継において(1)バックネット
裏(2)一塁側(3)三塁側からの3つの視点位置から見たビ
デオデータをもつVOB1〜3からなる。この場合、V
OB1は、バックネット裏から見た動画を表すビデオデ
ータ1と、共通音声を表すオーディオデータ#1−1と
からなる。VOB2は、一塁側から見た動画を表すビデ
オデータ2と、共通音声を表すオーディオデータ#2−
1と、一塁側の音声を表すオーディオデータ#2−2と
からなる。VOB3は、三塁側から見た動画を表すビデ
オデータ3と、共通音声を表すオーディオデータ#3−
1と、三塁側の音声を表すオーディオデータ#3−2と
からなる。上記の共通音声を表すオーディオデータ#1
−1、#2−1、#3−1はいずれも同じものである。
オーディオデータ#2−2、#3−2はアングルに対応
する個別音声である。 上記のマルチアングル区間にお
いて、ユーザは、アングルを切り替えたときに適切なオ
ーディオを選択することができる。
【0095】例えば、バックネット裏をアングルとして
選択した場合には、共通音声が再生される。一塁側をア
ングルとして選択した場合には、さらに共通音声か個別
音声かを全体メニューで選択することができる。三塁側
も同様である。さらに、VOB1〜3の管理情報毎に、
それぞれ「SETSTN #1、#0」、「SETST
N #2、#0」、「SETSTN #2、#0」を埋
めておき時間経過とともに自動確定実行させることによ
り、アングルの切り換えと同時にオーディオデータの切
り換えが自動的に行われる。この場合、ユーザは、メニ
ュー選択により共通音声を選択することももちろん可能
である。
【0096】このようにしてマルチアングルのアングル
切り換えと同時に、アングルに応じた臨場感あふれるオ
ーディオデータ/副映像データに切り替えることができ
る。以下、本発明の実施例における光ディスクの製造方
法を簡単に説明する。図28は、本発明に係る光ディス
クの製造方法を示すフローチャートである。まず、図6
に示したボリューム領域のデータを論理データ列作成装
置により作成する(ステップ191)。この論理ボリュ
ームデータ作成装置は、パソコンやワークステーション
上でマルチメディアデータの編集ソフトを使用して、図
6に示したデータ構造をもつボリュームデータを作成す
ることができる。このボリュームデータは、磁気テープ
等の伝達媒体に記録され、さらに物理データ列作成装置
により物理データ列に変換される(ステップ192)。
この物理データ列は、ボリュームデータに対してリード
イン領域のデータ、リードアウト領域のデータなどが付
加された後、ECC(Error Correction Code)処理され
たものである。この物理データ列を用いて原盤カッティ
ングは、光ディスクの原盤を作成する(ステップ19
3)。さらにプレス装置によって作成された原盤から光
ディスクが製造される(ステップ194)。
【0097】上記の製造フローでは、本発明のデータ構
造に関る論理データ列作成装置の一部を除いて、既存の
CD用の製造設備がそのまま使用可能である。この点に
関しては、オーム社「コンパクトディスク読本」中島平
太郎、小川博司共著や、朝倉書店「光ディスクシステ
ム」応用物理学会光学談話会に記載されている。なお、
第1の動作例(カラオケの例)では、オーディオデー
タ、副映像データの再生すべき組み合わせを指定するS
ETSTN命令は、曲の再生開始直前前に、パート選択
をするタイトルメニューにおいて実行されたが、実行タ
イミングはこれに限らない。例えば、リモコン91のメ
ニューキーにより随時呼び出されるボリュームメニュー
において、上記組み合わせの設定用ボタンを設けること
により上記組み合わせの変更を実現してもよい。
【0098】なお、本実施例では、副映像の実施例とし
て字幕のようなイメージデータを用いたが、ベクターグ
ラフィックスや3次元的なコンピュータグラフィックス
(CG)であってもよい。これらの採用により実写の圧
縮動画像とCGの組み合わせによるゲームも実現可能と
なる。本発明はDVD、すなわちディジタルビデオディ
スクの応用可能性が単なるビデオディスクではなく、マ
ルチメディアディスクであることを示すものであって、
オーディオや副映像の数はビデオディスクとしてのムー
ビーの字幕やカラオケの歌詞では数個からせいぜい数1
0個程度であろうが、数100から数1000のオーデ
ィオや副映像がインターリーブされた場合にも効果を発
揮する。
【0099】また、オーディオデータとしては圧縮オー
ディオのみならず、非圧縮のPCMデータであっても、
MIDIなどコンピュータオーディオであってもよい。
本実施例では、VOB中にインターリーブされる制御デ
ータが圧縮単位であるGOP毎にインターリーブされる
場合を説明した。これは、DVDのVOBが可変ビット
レートであり、早送りや巻き戻しなどのトリックプレイ
を行う場合に次および前のGOPへのポインタが必要と
なるため、トリックプレイ用の制御データパケットを共
用した結果である。しかし、制御データパケットがイン
ターリーブされる単位はGOPに限らない。
【0100】また、本実施例ではDVDの読み出し専用
ディスクにより説明を行ったが書換可能なディスクであ
っても効果は同様である。さらに、メニューの概念は広
くユーザに選択を求める手段であり、実施例で用いたリ
モコン91のテンキーによる選択に何ら限定されるもの
ではない。マウス操作であっても、音声による指示であ
ってもより。本発明のVOBはMPEG規格をベースと
しているが、将来拡張されたり、新たな規格のものが使
用されても複数のデータがインターリーブされ、時系列
的に再生されるものであればよい。
【0101】また、インターリーブされる圧縮動画像デ
ータの数は一つであるとして説明を進めたが本質的に制
限されるものではない。さらに、管理情報に含まれるコ
マンドは、ユーザ操作がない場合でも、その部分の再生
が実行時に自動的に実行されるようにしてもよい。こう
すれば、より細かい時間毎に再生制御を行うことが可能
である。
【0102】尚、本実施例では記録媒体としてDVDを
用いたが、択一的に再生可能な1つ以上のビデオデー
タ、音声データと副映像データから構成されるマルチメ
ディアデータを格納可能な記録媒体であればこれに限る
ものではない。また、再生装置がマルチメディアデータ
を外部から取り出されれば、マルチメディアデータの伝
送は記録媒体に限るものではなく、デジタル放送波を受
信することにより取り出してもよい。この場合、再生装
置は、図17のモータ81、光ピックアップ82、機構
制御部83、信号処理部84の代わりにディジタル放送
波を受信するレシーバを備える構成となる。
【0103】
【発明の効果】本発明の記録媒体の記録方法は、データ
を作成するステップと、作成されたデータを記録媒体に
記録するステップとを有し、前記データは、動画データ
と、選択的に再生される複数の音声データと、選択的に
再生される複数の副映像データとを含むビデオオブジェ
クトを含み、前記ビデオオブジェクトは、複数のユニッ
トからなり、前記各ユニットは、前記動画データの所定
区間のデータである第1部分データと、前記複数の音声
データそれぞれの所定区間のデータである複数の第2部
分データと、前記複数の副映像データそれぞれの所定区
間のデータである複数の第3部分データと、所属する
ニット内の第1部分データの再生中に有効な制御情報と
を有し、前記制御情報は、ユニット内の第1部分データ
と同時に再生されるべき1つの前記第2部分データと、
前記第1部分データと同時に再生されるべき1つの前記
第3部分データとの組合わせを1つ以上示すように構成
されている。
【0104】この構成によれば、オブジェクトの再生の
途中であっても、動画データとともにユニットに記録さ
れた制御情報が常に読み出されるので、再生装置におい
て再生すべきオーディオデータと副映像データとの組み
合わせを動的に切り換ることができる。また、ユーザ
は、タイトルの内容に好適な組み合わせへの切り換えが
可能になる。
【0105】ここで、前記制御情報は所属するユニット
の先頭部分に記録される。
【0106】
【0107】この構成によれば、オブジェクトの再生の
途中であっても、動画データとともに小領域に記録され
た制御情報が常に読み出されるので、再生装置において
再生すべきオーディオデータと副映像データとの組み合
わせを動的に切り換ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術における圧縮された1つの動画像デー
タと圧縮された1つのオーディオデータとがインターリ
ーブされたシステムストリームを示す説明図である。
【図2】従来技術におけるカラオケデータを例にしたシ
ステムストリームの説明図である。
【図3】本発明の実施例におけるDVDの物理構造とし
てその断面図を示す図である。
【図4】圧縮された動画像データと圧縮されたオーディ
オデータとが如何にビデオオブジェクトと呼ばれる統合
されたデータ列を構成するかを示す説明図である。
【図5】同実施例におけるビデオオブジェクトにインタ
ーリーブされたビデオデータ、オーディオデータ、副映
像データ、管理情報のパック化された各データ構成を示
す説明図である。
【図6】同実施例における光ディスク全体のデータ構造
の概略を示す。
【図7】同実施例におけるビデオタイトルセットの内部
構造を示す。
【図8】経路情報のより詳細なデータ構成を示す。
【図9】経路情報中のVOB属性を抜粋したテーブルで
ある。
【図10】マルチアングルブロックを示すVOB属性を
抜粋したテーブルである。
【図11】プログラムチェーンとビデオオブジェクトの
関係を示す説明図である。
【図12】プログラムチェーンとマルチアングルブロッ
クの関係を示す説明図である。
【図13】同実施例における光ディスク中の各ビデオマ
ネージャーの内部構成を示す。
【図14】同実施例におけるVOB中にインターリーブ
されている各管理情報の構成を示す。
【図15】同実施例におけるマルチアングル情報により
制御されるマルチアングルの説明図である。
【図16】同実施例における再生システムの外観を示
す。
【図17】同実施例における再生装置の全体構成を示す
ブロック図である。
【図18】同実施例におけるリモコンのキー配列の一例
を示す。
【図19】同実施例におけるシステムデコーダの構成を
示すブロック図である。
【図20】同実施例におけるシステム制御部の構成を示
すブロック図である。
【図21】同実施例におけるシステム制御部の処理内容
を示すフローチャートである。
【図22】同実施例におけるシステム制御部によるプロ
グラムチェーン群の再生処理の詳細なフローチャートを
示す。
【図23】同実施例におけるリモコンの「メニュー」キ
ーが押下された場合の、システム制御部によるボリュー
ムメニュー表示再生処理を表すフローチャートである。
【図24】同実施例におけるメニュー用ビデオオブジェ
クトの例を示す。
【図25】同実施例におけるカラオケ再生用ビデオオブ
ジェクトの一例である。
【図26】同実施例におけるボリュームメニュー用プロ
グラムチェーンに含まれるカラオケパート選択用ビデオ
オブジェクトの内容である。
【図27】同実施例における前処理コマンド、後処理コ
マンドによりビデオオブジェクトを有効に利用する動作
の説明図である。
【図28】同実施例における光ディスクの製造方法を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 再生装置 81 モータ 82 光ピックアップ 83 機構制御部 84 信号処理部 85 AVデコーダ部 86 システムデコーダ 86 直接システムデコーダ 87 ビデオデコーダ 88 副映像デコーダ 89 オーディオデコーダ 90 映像合成部 91 リモコン 92 リモコン受信部 93 システム制御部 107 DVD 108 透明基板 109 情報層 110 接着層 111 透明基板 112 印刷層 113 光ビーム 114 光スポット 120 MPEGデコーダ 121 副映像/オーディオ分離部 122 副映像選択部 123 オーディオ選択部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 能久 大阪府大阪市城東区関目六丁目14番C− 508 (72)発明者 三輪 勝彦 大阪府大阪市淀川区野中南一丁目4番地 40−444 (56)参考文献 特開 平5−12804(JP,A) 特開 平4−175081(JP,A) 特開 平5−236409(JP,A) 特開 平2−210666(JP,A) 特開 平5−61403(JP,A) 特開 昭59−214389(JP,A) 特開 平8−314485(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 27/00 G11B 20/12 G11B 27/10 H04N 5/91 - 5/93

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の記録方法であって、 データを作成するステップと、 作成されたデータを記録媒体に記録するステップとを有
    し、 前記データは、動画データと、選択的に再生される複数
    の音声データと、選択的に再生される複数の副映像デー
    タとを含むビデオオブジェクトを含み、 前記ビデオオブジェクトは、複数のユニットからなり、 前記各ユニットは、 前記動画データの所定区間のデータである第1部分デー
    タと、 前記複数の音声データそれぞれの所定区間のデータであ
    る複数の第2部分データと、 前記複数の副映像データそれぞれの所定区間のデータで
    ある複数の第3部分データと、 所属するユニット内の第1部分データの再生中に有効な
    制御情報とを有し、 前記制御情報は、ユニット内の第1部分データと同時に
    再生されるべき1つの前記第2部分データと、前記第1
    部分データと同時に再生されるべき1つの前記第3部分
    データとの組合わせを1つ以上示す、記録媒体の記録方
  2. 【請求項2】 前記制御情報は所属するユニットの先頭
    部分に記録される、請求項1に記載の記録方法。
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