JP3239920B2 - 複合ろ過装置 - Google Patents
複合ろ過装置Info
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- JP3239920B2 JP3239920B2 JP30808694A JP30808694A JP3239920B2 JP 3239920 B2 JP3239920 B2 JP 3239920B2 JP 30808694 A JP30808694 A JP 30808694A JP 30808694 A JP30808694 A JP 30808694A JP 3239920 B2 JP3239920 B2 JP 3239920B2
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- Japan
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- hollow fiber
- fiber membrane
- filter medium
- membrane module
- filtration
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、池水、河川あるい
は、下水の2次処理水、産業排水、生活排水等のろ過装
置に関し、特に、中空糸膜モジュールと粒状ろ材を組み
合せた複合ろ過装置に関する。
は、下水の2次処理水、産業排水、生活排水等のろ過装
置に関し、特に、中空糸膜モジュールと粒状ろ材を組み
合せた複合ろ過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外圧型中空糸膜モジュールを多数
垂下した装置に、砂ろ過装置等で固液分離を行ったろ液
を、中空糸膜ろ過装置に導入して更に固液分離を行う装
置は、例えば、特公昭60−43162号公報に記載し
てあるようによく知られている。そして、中空糸膜が目
詰まりしたときには、ろ過膜内に逆洗水や逆洗空気を供
給するか、あるいは、ろ過膜表面に洗浄水や空気を流動
させて膜面の再生を行っていた。
垂下した装置に、砂ろ過装置等で固液分離を行ったろ液
を、中空糸膜ろ過装置に導入して更に固液分離を行う装
置は、例えば、特公昭60−43162号公報に記載し
てあるようによく知られている。そして、中空糸膜が目
詰まりしたときには、ろ過膜内に逆洗水や逆洗空気を供
給するか、あるいは、ろ過膜表面に洗浄水や空気を流動
させて膜面の再生を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来の膜
ろ過装置では、原水の固形分濃度が高くなるとろ過膜の
目詰りが生じ、ろ過圧力が上昇し、処理水量が減少して
いた。これを防止するためには、その前後に砂ろ過装置
等の固液分離装置が必要であった。そして、ろ過膜が目
詰まりしたときには、逆洗洗浄か表面洗浄を行っていた
ものであるが、完全な洗浄は困難であった。この発明
は、前処理用のろ過装置を設けることなく膜ろ過を可能
とし、しかも、中空糸膜が目詰まりした時には、再生が
簡単な複合ろ過装置を提供するものである。
ろ過装置では、原水の固形分濃度が高くなるとろ過膜の
目詰りが生じ、ろ過圧力が上昇し、処理水量が減少して
いた。これを防止するためには、その前後に砂ろ過装置
等の固液分離装置が必要であった。そして、ろ過膜が目
詰まりしたときには、逆洗洗浄か表面洗浄を行っていた
ものであるが、完全な洗浄は困難であった。この発明
は、前処理用のろ過装置を設けることなく膜ろ過を可能
とし、しかも、中空糸膜が目詰まりした時には、再生が
簡単な複合ろ過装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の構成は、ろ過
槽に浮上ろ材を充填し、その浮上ろ材が形成するろ材層
中に複数の中空糸膜モジュールを垂下し、中空糸膜の内
部からろ液をろ過槽外に取り出すと共に、上記ろ材層の
下方には、ろ材層の攪拌装置を配設したろ過装置におい
て、上記中空糸膜モジュールは、多数の中空糸膜を網状
筒に収納し、そのろ液取出部を集束したものを用いれば
ろ過槽への塔載空間を少なくすることができる。そし
て、この中空糸膜モジュールは、機械攪拌を行う場合に
は、螺旋状あるいは円弧状に構成しておけば、洗浄がし
やすく、特に、ろ過槽の中心部に螺旋状の中空糸膜モジ
ュールを、その外周部に円弧状の中空糸膜モジュールを
配設しておけば攪拌洗浄の効果が得られるものである。
槽に浮上ろ材を充填し、その浮上ろ材が形成するろ材層
中に複数の中空糸膜モジュールを垂下し、中空糸膜の内
部からろ液をろ過槽外に取り出すと共に、上記ろ材層の
下方には、ろ材層の攪拌装置を配設したろ過装置におい
て、上記中空糸膜モジュールは、多数の中空糸膜を網状
筒に収納し、そのろ液取出部を集束したものを用いれば
ろ過槽への塔載空間を少なくすることができる。そし
て、この中空糸膜モジュールは、機械攪拌を行う場合に
は、螺旋状あるいは円弧状に構成しておけば、洗浄がし
やすく、特に、ろ過槽の中心部に螺旋状の中空糸膜モジ
ュールを、その外周部に円弧状の中空糸膜モジュールを
配設しておけば攪拌洗浄の効果が得られるものである。
【0005】
【作用】この発明にかかる複合ろ過装置は、上記のよう
に構成してあり、ろ過槽に供給された原水は、先ず、浮
上ろ材が形成するろ材層によって夾雑物が捕捉除去され
た上で中空糸膜モジュールで微細な固形物が捕捉され、
その分離液は中空糸膜の中空部を経て槽外に取り出され
る。そして、ろ材層と中空糸膜モジュールが目詰まりし
たときには、攪拌装置によってろ材層の下方の原水を攪
拌し、原水を流動させることによりろ材層がほぐされ、
その粒子間に詰まった夾雑物が分離されるとともに、攪
拌された浮上ろ材と流動する原液が中空糸膜の膜面に接
触し、付着している固形物を剥離して、中空糸膜モジュ
ールも同時に再生することができる。そして、浮上ろ材
が中空糸膜モジュールの中空糸膜の間に入り込み、中空
糸膜間の間隙が確保され、中空糸膜のろ過面積を有効に
利用できる。中空糸膜モジュールを螺旋状又は円弧状に
構成しておけば、攪拌水流に沿って中空糸膜が配設で
き、個々の中空糸膜の膜面に沿って浮上ろ材を接触させ
ることができるものである。なお、分離した夾雑物およ
び固形物は、ろ過槽に設けた排出手段によって浮上ろ材
とは分離して槽外に排出するものである。
に構成してあり、ろ過槽に供給された原水は、先ず、浮
上ろ材が形成するろ材層によって夾雑物が捕捉除去され
た上で中空糸膜モジュールで微細な固形物が捕捉され、
その分離液は中空糸膜の中空部を経て槽外に取り出され
る。そして、ろ材層と中空糸膜モジュールが目詰まりし
たときには、攪拌装置によってろ材層の下方の原水を攪
拌し、原水を流動させることによりろ材層がほぐされ、
その粒子間に詰まった夾雑物が分離されるとともに、攪
拌された浮上ろ材と流動する原液が中空糸膜の膜面に接
触し、付着している固形物を剥離して、中空糸膜モジュ
ールも同時に再生することができる。そして、浮上ろ材
が中空糸膜モジュールの中空糸膜の間に入り込み、中空
糸膜間の間隙が確保され、中空糸膜のろ過面積を有効に
利用できる。中空糸膜モジュールを螺旋状又は円弧状に
構成しておけば、攪拌水流に沿って中空糸膜が配設で
き、個々の中空糸膜の膜面に沿って浮上ろ材を接触させ
ることができるものである。なお、分離した夾雑物およ
び固形物は、ろ過槽に設けた排出手段によって浮上ろ材
とは分離して槽外に排出するものである。
【0006】
【実施例】この発明を実施例に基づき詳述すると、先
ず、図1において、符号1はろ過槽であって、このろ過
槽1のろ過室2には浮上ろ材3が収納されて、ろ材層4
を形成している。この浮上ろ材3は、比重が0.01〜
1、ろ材径0.5〜20mmの球形、楕円形、筒状、円
板状等のろ材や繊維塊が使用できる。ろ過室2の上部に
は集水室5が設けられ、この集水室5の仕切板6に支架
されて複数の中空糸膜モジュール7がろ過室2のろ材層
4中に垂下してある。この中空糸膜モジュール7は、網
状筒8に多数の外圧型中空糸膜9・・・が収納され、こ
の中空糸膜9のろ液取出部を集束して、上記仕切板6に
支架されており、中空糸膜9で分離したろ液を集水室5
に集めるようにしてある。この中空糸膜モジュール7に
ついて詳述すると、中空糸膜モジュール7は円筒状の網
状筒8に外圧型中空糸膜9を収納してもよいが、図2に
示すように、多数の外圧型中空糸膜9・・・を螺旋状の
網状筒8aに収納して螺旋状の中空糸膜モジュール7a
を形成して、この螺旋状の網状筒8aを図1に示すろ過
槽1に縦方向に配設するようにしてもよく、あるいは、
図3に示すように、円弧状に形成した網状筒8bに多数
の外圧型中空糸膜9を収納して、この円弧状の中空系膜
モジュール7bを図4に示すろ過槽1に円周方向に配設
してもよいものである。
ず、図1において、符号1はろ過槽であって、このろ過
槽1のろ過室2には浮上ろ材3が収納されて、ろ材層4
を形成している。この浮上ろ材3は、比重が0.01〜
1、ろ材径0.5〜20mmの球形、楕円形、筒状、円
板状等のろ材や繊維塊が使用できる。ろ過室2の上部に
は集水室5が設けられ、この集水室5の仕切板6に支架
されて複数の中空糸膜モジュール7がろ過室2のろ材層
4中に垂下してある。この中空糸膜モジュール7は、網
状筒8に多数の外圧型中空糸膜9・・・が収納され、こ
の中空糸膜9のろ液取出部を集束して、上記仕切板6に
支架されており、中空糸膜9で分離したろ液を集水室5
に集めるようにしてある。この中空糸膜モジュール7に
ついて詳述すると、中空糸膜モジュール7は円筒状の網
状筒8に外圧型中空糸膜9を収納してもよいが、図2に
示すように、多数の外圧型中空糸膜9・・・を螺旋状の
網状筒8aに収納して螺旋状の中空糸膜モジュール7a
を形成して、この螺旋状の網状筒8aを図1に示すろ過
槽1に縦方向に配設するようにしてもよく、あるいは、
図3に示すように、円弧状に形成した網状筒8bに多数
の外圧型中空糸膜9を収納して、この円弧状の中空系膜
モジュール7bを図4に示すろ過槽1に円周方向に配設
してもよいものである。
【0007】ろ過室2の底部には攪拌装置10が設けて
あり、ろ材層4が目詰まりした時に浮上ろ材3を攪拌す
るようにしてある。この攪拌装置10は、図1乃至図5
の実施例にあっては、攪拌翼10aを設けている。そし
て、攪拌翼10aで機械攪拌をする場合には、螺旋状又
は円弧状の網状筒8a、8bに中空糸膜9を配設するこ
とにより、攪拌された水流の流れと、浮上ろ材3の流動
方向に沿って中空糸膜9が配設してあるので膜面の再生
が容易となる。また、図5に示すように、機械攪拌によ
る旋回上昇流が発生する外周部に円弧状の中空糸膜モジ
ュール7bを配設し、上昇した原水が下向流となる中心
部に螺旋状の中空糸膜モジュール7aを配設すれば、洗
浄効果が良好となるものである。また、内部に中空糸膜
9を収納した網状筒8、8a、8bは中空糸膜9の折損
防止をするものであり、ろ過槽1への塔載空間を少なく
できるものである。そして、中空糸膜9の下端が、網状
筒8内で自由に移動できる状態となっているので攪拌し
た浮上ろ材3が、中空糸膜9.9の間に入り込み、前後
の膜表面の間隙が確保でき、中空糸膜9のろ過面積を有
効に利用できるようにしてある。
あり、ろ材層4が目詰まりした時に浮上ろ材3を攪拌す
るようにしてある。この攪拌装置10は、図1乃至図5
の実施例にあっては、攪拌翼10aを設けている。そし
て、攪拌翼10aで機械攪拌をする場合には、螺旋状又
は円弧状の網状筒8a、8bに中空糸膜9を配設するこ
とにより、攪拌された水流の流れと、浮上ろ材3の流動
方向に沿って中空糸膜9が配設してあるので膜面の再生
が容易となる。また、図5に示すように、機械攪拌によ
る旋回上昇流が発生する外周部に円弧状の中空糸膜モジ
ュール7bを配設し、上昇した原水が下向流となる中心
部に螺旋状の中空糸膜モジュール7aを配設すれば、洗
浄効果が良好となるものである。また、内部に中空糸膜
9を収納した網状筒8、8a、8bは中空糸膜9の折損
防止をするものであり、ろ過槽1への塔載空間を少なく
できるものである。そして、中空糸膜9の下端が、網状
筒8内で自由に移動できる状態となっているので攪拌し
た浮上ろ材3が、中空糸膜9.9の間に入り込み、前後
の膜表面の間隙が確保でき、中空糸膜9のろ過面積を有
効に利用できるようにしてある。
【0008】また、ろ過槽1の槽底には分離槽11が配
設されており、この分離槽11には原水供給管12が連
結されている。原水供給管12には、流入弁13を介し
て原水ポンプ14が接続されている。そして、原水供給
管12からろ過室2に供給された原水は、比較的大きい
固形分をろ材層4で捕捉し、固形物濃度を低下させ、微
細粒子を含有する原水だけを中空糸膜モジュール7に供
給できるようにしてある。したがって、原水が中空糸膜
9.9間に流入することができるので、内面側の中空糸
膜9のろ過面が無駄となることもないものである。上記
原水供給管12には、排水弁15を設けた排水管16が
分岐させて連結してあり、ろ過室2内の原水が濃縮され
て高濃度となった時、原水ポンプ14を停止させ、排水
弁15を開いて原水を排出するようにしてある。
設されており、この分離槽11には原水供給管12が連
結されている。原水供給管12には、流入弁13を介し
て原水ポンプ14が接続されている。そして、原水供給
管12からろ過室2に供給された原水は、比較的大きい
固形分をろ材層4で捕捉し、固形物濃度を低下させ、微
細粒子を含有する原水だけを中空糸膜モジュール7に供
給できるようにしてある。したがって、原水が中空糸膜
9.9間に流入することができるので、内面側の中空糸
膜9のろ過面が無駄となることもないものである。上記
原水供給管12には、排水弁15を設けた排水管16が
分岐させて連結してあり、ろ過室2内の原水が濃縮され
て高濃度となった時、原水ポンプ14を停止させ、排水
弁15を開いて原水を排出するようにしてある。
【0009】ろ過槽1の上部には処理水弁17を設けた
処理水管18が連結されており、集水室5からの分離水
を取り出すようにしてある。処理水管18には空気管1
9が連結してあり、この空気管19にはコンプレッサー
20が空気注入弁21を介して連結されている。そし
て、中空糸膜9が目詰まりした時には、処理水弁17を
閉じ、排出管22に設けた排出弁23を開き、コンプレ
ッサー20を作動させれば、集水室5の処理水が圧縮空
気により押し下げられ、中空糸膜9の内部に圧入されて
中空糸膜9の膜面を逆洗し、次に、圧縮空気により空気
洗浄を行うようになっている。同時に、上記攪拌翼10
aにより原水を機械攪拌し、ろ材層4で捕捉した汚濁物
を分解してろ材層4の目詰まりを解消すると共に、攪拌
による原水の流動と、浮上ろ材3の乱流により中空糸膜
9の膜面の表面洗浄を行うようにしてある。そして、原
水供給ポンプ14は洗浄中も連続運転を行い、洗浄によ
り分離された汚濁物を排出管22から洗い流すととも
に、逆洗水あるいは逆洗空気も排出管22から同時に排
出するようにしてある。なお、排出管22の開口端を中
空糸膜モジュール7a、7bの近傍上部に配設しておけ
ば、洗浄再生時に原水により中空糸膜9周辺の濃度置換
が行われ、中空糸膜モジュール7a、7b周辺のSS濃
度が上昇しにくいものである。符号24は撹拌翼10a
の駆動モーター、25は円弧状の中空糸膜モジュール7
bの支持金具である。
処理水管18が連結されており、集水室5からの分離水
を取り出すようにしてある。処理水管18には空気管1
9が連結してあり、この空気管19にはコンプレッサー
20が空気注入弁21を介して連結されている。そし
て、中空糸膜9が目詰まりした時には、処理水弁17を
閉じ、排出管22に設けた排出弁23を開き、コンプレ
ッサー20を作動させれば、集水室5の処理水が圧縮空
気により押し下げられ、中空糸膜9の内部に圧入されて
中空糸膜9の膜面を逆洗し、次に、圧縮空気により空気
洗浄を行うようになっている。同時に、上記攪拌翼10
aにより原水を機械攪拌し、ろ材層4で捕捉した汚濁物
を分解してろ材層4の目詰まりを解消すると共に、攪拌
による原水の流動と、浮上ろ材3の乱流により中空糸膜
9の膜面の表面洗浄を行うようにしてある。そして、原
水供給ポンプ14は洗浄中も連続運転を行い、洗浄によ
り分離された汚濁物を排出管22から洗い流すととも
に、逆洗水あるいは逆洗空気も排出管22から同時に排
出するようにしてある。なお、排出管22の開口端を中
空糸膜モジュール7a、7bの近傍上部に配設しておけ
ば、洗浄再生時に原水により中空糸膜9周辺の濃度置換
が行われ、中空糸膜モジュール7a、7b周辺のSS濃
度が上昇しにくいものである。符号24は撹拌翼10a
の駆動モーター、25は円弧状の中空糸膜モジュール7
bの支持金具である。
【0010】
【発明の効果】本願発明は上記のように構成してあり、
供給される原水が高濃度であっても、原水中に含有され
る粒径の大きい固形分をろ過層で捕捉した後、微細粒子
だけを含有する低濃度の原水が中空糸膜に供給されるの
で、複合ろ過が可能となるものである。即ち、従来装置
にあっては、高濃度の原水では、中空糸膜モジュールの
外周面に固形分が堆積し、内面側のろ過膜が無駄になる
恐れがあったものであるが、本願発明においては、ろ材
層で固形分が捕捉された後、原水が中空糸膜モジュール
に供給されることになるので、原水が中心部の中空糸膜
間まで流入することができる。そして、粒状ろ材が中空
糸膜の中空糸間に入り込み、中空糸膜同志の間隙が確保
されるので、中空糸膜のろ過面積を有効に利用できるも
のである。しかも、ろ材層と中空糸膜モジュールに目詰
まりが生じた時には、攪拌装置によりろ材層が攪拌さ
れ、目詰りを解消すると共に、攪拌された原水の流動と
粒状ろ材の乱流により中空糸膜の膜表面を洗浄し、目詰
り物を剥離し、膜面を再生することができるものであ
る。また、中空糸膜を網状筒に収納して、中空糸膜モジ
ュールを構成すれば、攪拌時に中空糸膜の折損防止をす
ることができる。そして、中空糸膜を螺旋状筒又は円弧
状筒に収納して中空糸膜モジュールを構成すれば攪拌水
流に沿って中空糸膜の膜面を配設できるものである。
供給される原水が高濃度であっても、原水中に含有され
る粒径の大きい固形分をろ過層で捕捉した後、微細粒子
だけを含有する低濃度の原水が中空糸膜に供給されるの
で、複合ろ過が可能となるものである。即ち、従来装置
にあっては、高濃度の原水では、中空糸膜モジュールの
外周面に固形分が堆積し、内面側のろ過膜が無駄になる
恐れがあったものであるが、本願発明においては、ろ材
層で固形分が捕捉された後、原水が中空糸膜モジュール
に供給されることになるので、原水が中心部の中空糸膜
間まで流入することができる。そして、粒状ろ材が中空
糸膜の中空糸間に入り込み、中空糸膜同志の間隙が確保
されるので、中空糸膜のろ過面積を有効に利用できるも
のである。しかも、ろ材層と中空糸膜モジュールに目詰
まりが生じた時には、攪拌装置によりろ材層が攪拌さ
れ、目詰りを解消すると共に、攪拌された原水の流動と
粒状ろ材の乱流により中空糸膜の膜表面を洗浄し、目詰
り物を剥離し、膜面を再生することができるものであ
る。また、中空糸膜を網状筒に収納して、中空糸膜モジ
ュールを構成すれば、攪拌時に中空糸膜の折損防止をす
ることができる。そして、中空糸膜を螺旋状筒又は円弧
状筒に収納して中空糸膜モジュールを構成すれば攪拌水
流に沿って中空糸膜の膜面を配設できるものである。
【図1】 本願発明に係る複合ろ過装置の側面図であ
る。
る。
【図2】 本願発明に係る螺旋状に形成した中空糸膜モ
ジュールの一部切欠き側面図である。
ジュールの一部切欠き側面図である。
【図3】 同じく、円弧状に形成した中空糸膜モジュー
ルの一部切欠き側面図である。
ルの一部切欠き側面図である。
【図4】 ろ過槽に円弧状の中空糸膜モジュールを配設
した他の実施例の複合ろ過装置の側面図である。
した他の実施例の複合ろ過装置の側面図である。
【図5】 ろ過槽に螺旋状及び円弧状中空糸膜モジュー
ルを配設した他の実施例の複合ろ過装置の側面図であ
る。
ルを配設した他の実施例の複合ろ過装置の側面図であ
る。
1 ろ過槽 3 浮上ろ材 4 ろ材層 7 中空糸膜モジュール 7a 螺旋状の中空糸膜モジュール 7b 円弧状の中空糸膜モジュール 8 網状筒 8a 螺旋状の網状筒 8b 円弧状の網状筒 9 中空糸膜 10 攪拌装置 10a 攪拌翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01D 29/08 540A
Claims (3)
- 【請求項1】 ろ過槽1に浮上ろ材3を充填し、その浮
上ろ材3が形成するろ材層4中に複数の中空糸膜モジュ
ール7・・・を垂下し、中空糸膜9の内部からろ液をろ
過槽1外に取り出すと共に、上記ろ材層4の下方には、
ろ材層4の攪拌装置10を配設したろ過装置において、
該中空糸膜9を網状筒8に多数収納し、中空糸膜モジュ
ール7を構成すると共に、収納した多数の中空糸膜9・
・・のろ液取出部を集束し、上記撹拌装置10を撹拌翼
10aによる機械撹拌としたことを特徴とする複合ろ過
装置。 - 【請求項2】 上記の中空糸膜モジュール7を螺旋状7
a又は円弧状7bに構成したことを特徴とする請求項1
に記載の複合ろ過装置。 - 【請求項3】 上記のろ過槽1に垂下した中空糸膜モジ
ュール7を、ろ過槽1の中心部には螺旋状の中空糸膜モ
ジュール7aを配設し、その外周部には円弧状の中空糸
膜モジュール7bを配設したことを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の複合ろ過装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30808694A JP3239920B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-11-16 | 複合ろ過装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-190114 | 1994-07-19 | ||
JP19011494 | 1994-07-19 | ||
JP30808694A JP3239920B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-11-16 | 複合ろ過装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0884913A JPH0884913A (ja) | 1996-04-02 |
JP3239920B2 true JP3239920B2 (ja) | 2001-12-17 |
Family
ID=26505883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30808694A Expired - Fee Related JP3239920B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-11-16 | 複合ろ過装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3239920B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10202010A (ja) * | 1997-01-21 | 1998-08-04 | Japan Organo Co Ltd | 水処理装置 |
JP3695086B2 (ja) * | 1997-09-25 | 2005-09-14 | 松下電工株式会社 | 浴用水の循環浄化装置 |
JP2001321611A (ja) * | 2000-05-18 | 2001-11-20 | Ishigaki Co Ltd | ろ過装置 |
JP6726515B2 (ja) * | 2016-04-26 | 2020-07-22 | 東京エレクトロン株式会社 | フィルタ装置及び液処理装置 |
CN110040869A (zh) * | 2019-04-01 | 2019-07-23 | 于发东 | 用帜实提取橙皮苷的废水处理循环再利用装置及方法 |
CN110935194B (zh) * | 2019-12-12 | 2021-08-06 | 中国计量大学 | 一种中空纤维膜微萃取系统 |
-
1994
- 1994-11-16 JP JP30808694A patent/JP3239920B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0884913A (ja) | 1996-04-02 |
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