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JP3239209B2 - 鋳物用発熱体の製造方法 - Google Patents

鋳物用発熱体の製造方法

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JP3239209B2
JP3239209B2 JP13278398A JP13278398A JP3239209B2 JP 3239209 B2 JP3239209 B2 JP 3239209B2 JP 13278398 A JP13278398 A JP 13278398A JP 13278398 A JP13278398 A JP 13278398A JP 3239209 B2 JP3239209 B2 JP 3239209B2
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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C13/00Moulding machines for making moulds or cores of particular shapes
    • B22C13/08Moulding machines for making moulds or cores of particular shapes for shell moulds or shell cores
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D7/00Casting ingots, e.g. from ferrous metals
    • B22D7/06Ingot moulds or their manufacture
    • B22D7/10Hot tops therefor
    • B22D7/104Hot tops therefor from exothermic material only

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mold Materials And Core Materials (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳物用発熱体の製
造方法に関するものである。本発明において、鋳物用発
熱体とは、発熱押湯スリーブ、発熱中子、発熱ネックダ
ウンコア、発熱鋳型、発熱パッドおよびこれらの類似物
をいうものとする。
【0002】
【従来の技術】粉粒状のアルミニウムに代表される発熱
性物質、二酸化マンガンに代表される酸化剤、粉末状ク
リオライトに代表される酸化促進剤および骨材としての
耐火物からなる混合物を原料とする鋳物用発熱成形体の
成形法としては、一般砂型の造型法として慣用されてい
る手込め法、CO2 法、コールドボックス法などが使用
されているが、シェルモールド法により成形することは
行われていない。その理由は以下のとおりである。
【0003】金属鋳造用鋳型を作る場合に、シェルモー
ルド法が用いられるのは硅砂の如き鋳物砂を鋳型の材料
とする場合であり、例えば硅砂に結合剤としてフェノー
ル樹脂の如き熱硬化性樹脂を被覆したレジンコーテッド
サンドと称する鋳型材料が用いられているが、鋳物用発
熱体の原料としては硅砂の如き耐火物のみでなく、前記
した如く耐火物とは物性の異なるアルミニウムに代表さ
れる発熱性物質、二酸化マンガンに代表される酸化剤、
粉末状クリオライトに代表される酸化促進剤等を混合し
たものが使用されている。
【0004】このような混合物を成形用材料としてシェ
ルモールド法を適用して鋳物用発熱体を成形する場合に
も、結合剤として添加する熱硬化性樹脂の偏析防止と添
加量の節減のために、成形用材料に熱硬化性樹脂を被覆
する必要があるが、混合物を構成する成分相互の物性が
極端に異なるが故に、結合剤である熱硬化性樹脂が原料
混合物に均一に分散配合され難く、また熱硬化性樹脂を
被覆するために130〜160℃程度の温度で加熱する
ホット法を用いる場合には、原料混合物を加熱する際
に、発熱性物質、酸化剤、酸化促進剤が反応して発火燃
焼するおそれがあり、このために一定の組成を有する原
料混合物を工業的に提供することが困難であり、所定の
均質な強度と発熱特性を有する鋳物用発熱体を安定して
製造することができないという難点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の如き
問題点を有しない鋳物用発熱体のシェルモールド法によ
る製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは下記のとおりである。 (1)粉粒状の耐火物の1種または2種以上、粉粒状の
発熱性物質の1種または2種以上、粉粒状の酸化剤の1
種または2種以上および粉状の酸化促進剤の1種または
2種以上からなる原料混合物の各成分を、130〜30
0℃の温度下において発熱もしくは燃焼反応しない主原
料成分と、前記主原料成分以外の副原料成分とに分け、
前記主原料成分に熱硬化性フェノール樹脂を130〜1
60℃の温度で混合して、前記主原料成分の粒子表面に
熱硬化性フェノール樹脂溶融層を被覆し、他方前記副原
料成分に液状または粉末状熱硬化性フェノール樹脂を
温下であるいは室温を超え130℃未満の温度下で混合
して、前記副原料成分の粒子表面に熱硬化性フェノール
樹脂層を被覆し、かく熱硬化性フェノール樹脂層を被覆
した前記主及び副原料成分を混合し、得られた熱硬化性
フェノール樹脂被覆原料混合物を用いて、シェルモール
ド法により鋳物用発熱体を成形・熱硬化することを特徴
とする鋳物用発熱体の製造方法。
【0007】(2)粉粒状の耐火物の1種または2種以
上60〜70%、粉粒状の発熱性物質の1種または2種
以上15〜30%、粉粒状の酸化剤の1種または2種以
上5〜15%からなる混合物を調製すること、この混合
物100部に樹脂硬化剤とともに熱硬化性フェノール樹
脂1〜5部を添加して130〜160℃の温度下で混合
して前記混合物の粒子表面に熱硬化性フェノール樹脂の
溶融層を被覆して熱硬化性フェノール樹脂被覆混合物を
得ること、この熱硬化性フェノール樹脂被覆混合物10
0部に対し、微粉末状の酸化剤の1種または2種以上1
0〜30%、微粉末状の酸化促進剤の1種または2種以
上60〜75%および微粉末状の発熱性物質の1種また
は2種以上8〜15%からなる混合物に、樹脂硬化剤と
ともに液状または粉末状熱硬化性フェノール樹脂1〜6
%を添加して常温下でまたは常温を超え130℃未満の
温度下で混合することにより得られた熱硬化性フェノー
ル樹脂被覆混合物10〜20部を混合すること、かくし
て得られた熱硬化性フェノール樹脂被覆混合材料を用い
て、シェルモールド法により鋳物用発熱体を成形・熱硬
化することを特徴とする鋳物用発熱成形体の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、例えば発熱中子、発熱
押湯スリーブ、発熱ネックダウンコア、発熱鋳型、発熱
パッド等の如き鋳物用発熱体をシェルモールド法により
成形する方法に関するものである。本発明に従った熱硬
化性樹脂被覆粉粒状組成物の原料としては、硅砂,ジル
コンサンド,アルミナサンド,ドロマイトなどの如き耐
火物、アルミニウム,フェロシリコン,カルシウムシリ
コン,マグネシウム,アルミニウム・マグネシウム合金
の如き発熱性物質、二酸化マンガン,硝酸カリ,硝酸ソ
ーダ,塩素酸カリ,酸化鉄,べんがらの如き酸化剤、氷
晶石(クリオライト),弗化カルシウム,珪弗化ナトリ
ウムの如き酸化促進剤が挙げられ、前記耐火物は100
〜150メッシュ程度の粒状物の状態で、また前記発熱
性物質,酸化剤,酸化促進剤は粒状物あるいは100メ
ッシュ未満の粉状物の状態で、または粉状物と粒状物の
混合物の状態で用いることができる。
【0009】これらの粒状あるいは粉状原料もしくは粉
・粒状原料物の各成分の粒子表面に熱硬化性樹脂を被覆
するための熱硬化性樹脂としては、ノボラック型または
レゾール型のフェノール樹脂が用いられ、硬化剤として
はヘキサミン(ヘキサメチレンテトラミン)を用いるこ
とができる。粉粒状の主原料混合物に熱硬化性樹脂を被
覆する方法としては、例えば予め130〜160℃程度
に加熱した主原料混合物を混合機に投入し、樹脂硬化剤
のヘキサミンと共に軟化点85〜100℃程度の粉末状
熱硬化性樹脂を2〜4%程度添加して混合すると、熱硬
化性樹脂は溶融して主原料混合物粒子の表面に被覆され
る。
【0010】前記の方法の他に、粉末の熱硬化性樹脂を
溶剤に溶かした状態のもの或いは液状の熱硬化性樹脂を
主原料混合物に添加して常温で混合するか又は液体の熱
硬化性樹脂を主原料混合物に添加して常温を超えて例え
ば40〜70℃の温度下で混合する方法を採用すること
もできる。
【0011】本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例 1 鋳型用硅砂 40% ジルコンサンド 25% アルミニウム粉末 25% 酸化鉄(Fe3O4) 10% からなり、いずれも100メッシュ以上の粒度の主原料
混合物100部に対してノボラックタイプの熱硬化性フ
ェノール樹脂3部を加えて130〜160℃の温度で混
合混練して前記樹脂を被覆し、熱硬化性フェノール樹脂
被覆主原料混合物を得た。
【0012】得られた熱硬化性フェノール樹脂被覆主原
料混合物100部に対して下記の配合割合からなる副原
料混合粉末10〜15部を加えて混合した。 フェノール樹脂 5% 硝酸カリ 20% 100メッシュ未満のクリオライト粉末 40% 100メッシュ未満の酸化鉄(Fe3O4) 25% 100メッシュ未満の微粉状アルミニウム粉末 10% かくして得られた混合物をシェルモールド法で発熱ネッ
クダウンコアに成形した。成形物の強度は25〜30k
gf/cm2 あり、一般のシェル鋳型の強度30〜40
kgf/cm2 に近く、CO2 法によって成形した発熱
体の強度20kgf/cm2 より優れており、強度の点
で実用に供することができた。
【0013】本実施例に従うことで、硝酸塩、微粉状の
アルミニウム、クリオライト、酸化鉄(Fe3O4) を配合す
ることができたので、実施例1の場合よりも原料混合物
の組成は均一となり成形物の着火温度が低く、その上燃
焼速度が早くなるため、慣用の鋳物用発熱体と同様に、
発熱パッド、発熱中子、発熱鋳型、発熱ネックダウンコ
ア、発熱押湯スリーブ等に成形して鋳物用鋳型の一部と
して十分使用することができた。
【0014】実施例2 鋳型用硅砂 35% ジルコンサンド 25% 粒状アルミニウム粉末 25% 酸化鉄(Fe3O4) 15% からなる何れも100メッシュ以上の主原料混合物10
0部に対し、130〜160℃の温度で、樹脂硬化剤の
ヘキサミン1部とフェノール樹脂3部を添加して混合し
て熱硬化性樹脂被覆主原料混合物を得た。
【0015】このプロセスとは別に、常温で100メッ
シュ未満の微粉状アルミニウムとクリオライト粉末の混
合物に、液体の熱硬化性樹脂を添加混合して熱硬化性樹
脂被覆副原料混合粉末を得、これを前記熱硬化性樹脂被
覆主原料混合物に添加して得られた熱硬化性樹脂被覆原
料混合物を用いて、シェルモールド法により、発熱スリ
ーブを成形した。かくして得られた発熱スリーブの強度
は35〜45kgf/cm2 程度であり、一般のシェル
モールド鋳型の強度と同等の十分な使用強度を確保する
ことができた。
【0016】本実施例に従うと、130〜160℃の温
度で主原料混合物にレジンコーティングプロセス(ホッ
ト法)を実施する際に、主原料混合物中に存在している
と発熱反応して燃焼する危険性があるであろう微粉末の
アルミニウム、硝酸塩、酸化鉄、クリオライト等の混合
物を、前記主原料混合物とは別途に、常温あるいは例え
ば40〜70℃温度で実施するレジンコーティングプロ
セス(コールド法またはウオーム法)で処理し、得られ
た熱硬化性樹脂被覆混合物を、副原料混合物として主原
料混合物に配合することができるので、作業の安全性の
点では勿論のこと、慣用の発熱材と同様に着火温度が低
い鋳物用発熱体を製造することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明に従ったシェルモールド法による
鋳物用発熱体、例えば発熱ネックダウンコア、発熱パッ
ドを鋳物及び鋳鋼の鋳造の際に使用することにより、こ
れに接する鋳肌にガス欠陥を発生することなく、鋳肌が
優れて美麗となるという優れた効果が奏される。さら
に、発熱ネックダウンコアとして使用する場合、コアの
孔径を小さくすることができるので押湯の切断が容易と
なり、作業性の著しい向上を図ることができる。
【0018】また、本発明によれば、発熱性成分を含む
熱硬化性樹脂被覆原料混合物を用いてシェルモールド法
により均質な発熱効果を十分に発揮する強度の高い所望
の形態の鋳物用発熱体を大量生産することが可能とな
り、鋳物生産コストの低減が図れるので、本発明の産業
上の有用性は極めて大である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒状の耐火物の1種または2種以上、
    粉粒状の発熱性物質の1種または2種以上、粉粒状の酸
    化剤の1種または2種以上および粉状の酸化促進剤の1
    種または2種以上からなる原料混合物の各成分を、13
    0〜300℃の温度下において発熱もしくは燃焼反応し
    ない主原料成分と、前記主原料成分以外の副原料成分と
    に分け、前記主原料成分に熱硬化性フェノール樹脂を
    30〜160℃の温度で混合して、前記主原料成分の粒
    子表面に熱硬化性フェノール樹脂溶融層を被覆し、他方
    前記副原料成分に液状または粉末状熱硬化性フェノール
    樹脂を室温下であるいは室温を超え130℃未満の温度
    下で混合して、前記副原料成分の粒子表面に熱硬化性フ
    ェノール樹脂層を被覆し、かく熱硬化性フェノール樹脂
    層を被覆した前記主及び副原料成分を混合し、得られた
    熱硬化性フェノール樹脂被覆原料混合物を用いて、シェ
    ルモールド法により鋳物用発熱体を成形・熱硬化するこ
    とを特徴とする鋳物用発熱体の製造方法。
  2. 【請求項2】 粉粒状の耐火物の1種または2種以上6
    0〜70%、粉粒状の発熱性物質の1種または2種以上
    15〜30%、粉粒状の酸化剤の1種または2種以上5
    〜15%からなる混合物を調製すること、この混合物1
    00部に樹脂硬化剤とともに熱硬化性フェノール樹脂1
    〜5部を添加して130〜160℃の温度下で混合して
    前記混合物の粒子表面に熱硬化性フェノール樹脂の溶融
    層を被覆して熱硬化性フェノール樹脂被覆混合物を得る
    こと、この熱硬化性フェノール樹脂被覆混合物100部
    に対し、微粉末状の酸化剤の1種または2種以上10〜
    30%、微粉末状の酸化促進剤の1種または2種以上6
    0〜75%および微粉末状の発熱性物質の1種または2
    種以上8〜15%からなる混合物に、樹脂硬化剤ととも
    に液状または粉末状熱硬化性フェノール樹脂1〜6%を
    添加して常温下でまたは常温を超え130℃未満の温度
    下で混合することにより得られた熱硬化性フェノール樹
    脂被覆混合物10〜20部を混合すること、かくして得
    られた熱硬化性フェノール樹脂被覆混合材料を用いて、
    シェルモールド法により鋳物用発熱体を成形・熱硬化す
    ることを特徴とする鋳物用発熱成形体の製造方法。
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