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JP3225202B2 - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

Info

Publication number
JP3225202B2
JP3225202B2 JP01152097A JP1152097A JP3225202B2 JP 3225202 B2 JP3225202 B2 JP 3225202B2 JP 01152097 A JP01152097 A JP 01152097A JP 1152097 A JP1152097 A JP 1152097A JP 3225202 B2 JP3225202 B2 JP 3225202B2
Authority
JP
Japan
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stop ring
ring
caulking
rear end
optical fiber
Prior art date
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Application number
JP01152097A
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English (en)
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JPH10206687A (ja
Inventor
健治 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirose Electric Co Ltd
Original Assignee
Hirose Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hirose Electric Co Ltd filed Critical Hirose Electric Co Ltd
Priority to JP01152097A priority Critical patent/JP3225202B2/ja
Priority to EP98650007A priority patent/EP0855610A3/en
Priority to US09/013,184 priority patent/US5953476A/en
Publication of JPH10206687A publication Critical patent/JPH10206687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3225202B2 publication Critical patent/JP3225202B2/ja
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Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/38Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
    • G02B6/3807Dismountable connectors, i.e. comprising plugs
    • G02B6/3887Anchoring optical cables to connector housings, e.g. strain relief features
    • G02B6/3888Protection from over-extension or over-compression

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタに係わ
り、特に、改良されたストップリングを有する光コネク
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光コネクタの一般的な構成につい
て以下に説明する。光ファイバケーブル10は、図7の
a)に示されるように、中心から外側に向かってファイ
バ素線11、心線13、ケブラ15、および外被17を
備える。光ファイバケーブルをコネクタに取り付ける
際、光ファイバケーブル10に後述する部品を順次挿入
する。その後、光ファイバケーブル10は、この図に示
されるように、その端末部分の外被17、ケブラ15、
心線13、が順次に除去され、内部のファイバ素線1
1、心線13、ケブラ15がむき出しの状態とされる。
その後、光ファイバケーブル10の先端部にフェルール
を取り付けた後、コネクタの各部品が順次取り付られ
る。図7のb)は、フェルール固着後の光ファイバケー
ブル10の外観を示し、図8は、コネクタの全ての部品
を組立た後の、光ファイバケーブル10の軸方向におけ
る断面図を示している。
【0003】フェルール19と光ファイバケーブル10
の接続方法は、図8の断面図によく示されている。図8
に示されるように、光ファイバケーブル10は、該光フ
ァイバケーブルのファイバ素線11と心線13を通じ
て、フェルール19に固着される。即ち、光ファイバケ
ーブルのファイバ素線11は、フェルール19を貫通し
てその先端部まで延長されてそこに固着され、一方、光
ファイバケーブルの心線13は、フェルール19の後端
に設けられた後部開口から挿入、固着される。コネクタ
1は、プラグフレーム20、コイルスプリング30、ス
トップリング40、かしめリング50、押さえリング6
0、絶縁フード70、および、つまみ80から成る。こ
れらの部品を、順次、光ファイバケーブル10の先端部
で組み立てていく。光ファイバケーブル10の先端にフ
ェルール19を固着した後、フェルール19は、コネク
タのプラグフレーム20にその後方から挿入される。フ
ェルール19は、プラグフレーム20の後部開口から挿
入され、プラグフレーム20のほぼ中間にある内フラン
ジ21の中心穴(図示されていない)を通じて貫通され
る。フェルール19は、フェルール19の外フランジ1
8の前部が、プラグフレーム20の内フランジ21の後
部と当接するまで、プラグフレーム20の内部へ進入さ
れる。フェルール19の外フランジ18とプラグフレー
ム20の内フランジ21とのこの当接により、コネクタ
先端側へのフェルール19の移動が禁止される。
【0004】フェルール19の外フランジ18の後端、
且つ、プラグフレーム20の後部開口の内側に、コイル
スプリング30が配置される。コイルスプリング30の
後部は、後にプラグフレーム20の後部に固定される金
属製(黄銅等)ストップリング40によって固定され
る。後部を固定されることにより、コイルスプリング3
0は、その先端に配置されたフェルール19をコネクタ
の先端側へと常時弾性的に押しつけることができる。コ
イルスプリング30のこの弾性作用により、フェルール
19は、コネクタの先端部から常に多少突出した状態と
され、また、コネクタの接続時に、フェルール19はそ
の軸方向において多少変移することができる。コイルス
プリング30の後部、および、その周囲を包囲するよう
にして、プラグフレーム20の後部に、ストップリング
40が配置される。ストップリング40の先端部は、プ
ラグフレーム20の後部開口に挿入、固定され、ここに
位置決めされる。図9に、ストップリング40とプラグ
フレーム20の外観が示されている。プラグフレーム2
0とストップリング40を互いに固定するため、図9に
よく示されるように、ストップリング40外周面の上下
各面には半月状突起41が、また、これに対応して、プ
ラグフレーム20の上下各面にはスリット状の穴22
が、それぞれ設けられている。ストップリング40の先
端部がプラグフレーム20の後部開口から挿入される
と、プラグフレーム20の後端部はストップリング40
の半月状突起41によって多少押し拡げられて、ストッ
プリング40の進入を許し、その後、ストップリング4
0がプラグフレーム20にある程度進入したとき、スト
ップリング40の半月状突起41がプラグフレーム20
のスリット状の穴22にそれぞれ嵌合し、プラグフレー
ム20の後端部が弾性作用によって再び元の位置へ復元
されて、両者は互いに固定される。
【0005】ストップリング40の後端部には、アルミ
ニウム製のかしめリング50が配置される。かしめリン
グ50は、その前端部において、ストップリング40の
後端部を覆うようにしてかしめられることにより、そこ
に固定される。これらかしめリング50とストップリン
グ40の間には、光ファイバケーブル10のケブラ15
(図7のa)、b)参照)が固定される。一方、かしめ
リング50の後端部は、細径とされており、この細径部
51には、筒状のステンレス鋼又は黄銅製の押さえリン
グ60が配置される。押さえリング60もまた、かしめ
リング50の細径部51を覆うようにしてかしめられる
ことにより、そこに固定される。これら押さえリング6
0とストップリング40の細径部41の間には、光ファ
イバケーブル10の外被17(図7のa)、b)参照)
が固定される。
【0006】かしめリング50と押さえリング60は、
その後、そのほぼ全体を外部から絶縁フード70によっ
て覆われる。絶縁フード70の先端開口の内側には突起
71が設けられており、絶縁フード70がかしめリング
50内に挿入された際に、かしめリング50の先端部と
これら突起71が当接するようにされている。この当接
により、絶縁フード70がかしめリング50から抜け出
ることが防止されている。更に、この突起71は、スト
ップリング40の中間部44のくびれた部分に嵌まるよ
うにされており、ストップリング40の後端部46(図
9にもよく示されている)の前フランジと当接して、絶
縁フード70がストップリング40から抜け出ることを
も防止する。最後に、光ファイバケーブル10において
これらのコネクタ部品を固着する手順を、図7、図8を
参照して説明する。先ず、図7のc)に示されるよう
に、光ファイバケーブル10に、コネクタの絶縁フード
70、押さえリング60、かしめリング50、ストップ
リング40およびコイルスプリング30が、この順番で
通される。次に、図7のa)に示されるように、光ファ
イバケーブル10の外被17が除去され、内部のファイ
バ素線11、心線13、およびケブラ15がむき出しの
状態とされる。その後、図7のb)に示されるように、
心線13およびファイバ素線11を通じて光ファイバケ
ーブル10にフェルール19を固定された後、図8に示
されるように、このフェルール19をプラグフレーム2
0の内フランジ21の穴に通す。続いて、コイルスプリ
ング30を、プラグフレーム20の後端開口に挿入し、
コイルスプリング30の先端(右端)をフェルール19
を介してプラグフレーム20で支持するとともに、コイ
ルスプリング30の他端(左端)をストップリング40
で押さえつつ、ストップリング40の先端をプラグフレ
ーム20の後端開口に挿入、且つ、進入させて、ストッ
プリング40の半月状突起41をプラグフレーム20の
スリット状の穴22に係合させる。更に、ケブラ15を
ストップリング40の後端部の外周面に並べてかしめリ
ング50をストップリング40の外周面部にずらし、ケ
ブラ15を押さえつつ、かしめリング50をかしめ、更
に続いて、光ファイバケーブル10の外被17の先端を
かしめリング50の細径部51の外周面に載せつつ、押
さえリング60を図7における右方向(フェルールの方
向)へずらし、かしめリング50の細径部51の外周面
に位置決めしつつ、押さえリング60をかしめる。最後
に、絶縁フード70を図7における右方向(フェルール
の方向)へずらしてかしめリング50やストップリング
40の後端部46を被覆する。尚、この後、更に、図7
のd)に示されるような、つまみ80を取り付けること
も可能である。つまみ80と光ファイバケーブルを、矢
印で示す方向に移動させることにより、つまみ80を取
り付けることができる。つまみ80は、プラグフレーム
20に固定される。プラグフレーム20に固定するた
め、つまみ80の上下各面には、図8に示されるよう
に、開口81が設けられており、また、これに対応して
プラグフレーム20の上下各面に突起25(図9参照)
が設けられている。プラグフレーム20の突起25をつ
まみの開口81に嵌合させることにより、つまみ80を
固定することができる。
【0007】光コネクタの一従来例を図10に示す。こ
れは、本願出願人によって開発された従来の光コネクタ
である。ここで図10のa)は、このコネクタの軸方向
における半断面図を示しており、また、b)は、このコ
ネクタの上面図を示している。また、図10のa)にお
いて、二点鎖線で示された横軸中心線の上側は、コネク
タ1の軸方向における断面図を、その下側は表面図を示
している。尚、この図は、組立後のコネクタのみを示す
ものであり、光ファイバケーブルやフェルールはここで
は省略して示されている。この図に示された従来コネク
タの構成部品や、それら各構成部品の機能、および、こ
れら構成部品の固着手順は、後述する点を除いて、上の
従来例と実質的に同様である。尚、参照番号は、全ての
図面を通じて、同様の構成部品については、同じ参照番
号を付している。
【0008】図11は、図10に示されたコネクタのス
トップリング40のみを取り出して示した拡大図であ
る。ここで図11のa)は、ストップリング横面の半段
面図を、b)は、このストップリング上面の半断面図
を、それぞれ示している。このストップリング40は上
の従来例と同様に金属製とされており、切削加工によっ
て形成されている。ストップリング40は、上の従来例
とほぼ同様の形状を有しているが、その前端部42に関
して言えば、上下各面に設けられた半月状突起41に加
えて、更に、ストップリングの外周面にわたって設けら
れた周面突起47を備えている点で、上の従来例と異な
る。ストップリング40の外周面にわたって設けられた
周面突起47は、図10のa)によく示されるように、
ストップリング40をプラグフレーム20に固定する際
に、プラグフレーム20に固定される。ストップリング
40の周面突起47に対応して、プラグフレーム20に
は、該プラグフレームのスリット状の穴22から該プラ
グフレームの後端にかけて、山なり形状とされた内面傾
斜部27が設けられている。この内面傾斜部27は、プ
ラグフレーム20の内側周面にわたって設けられてお
り、ストップリング40がプラグフレーム20に固定さ
れる際、ストップリング40の周面突起47をこの内面
傾斜部27に受け入れることができるようにされてい
る。
【0009】ストップリング40の後端部46には、そ
の円周面のほぼ全体にわたってあや目(ひし形)状のロ
ーレット49が形成されている。このあや目状ローレッ
ト49では、当該ローレットを形成する一部同士が互い
に離されるようにして散点状に配置されている。図12
に、この後端部46の部分拡大断面図を示す。この図に
示されるように、従来のストップリング40の後端部4
6表面は、平坦な部分を有するのが一般である。これ
は、金属の切削加工によっては複雑な形状とすることが
できないか、あるいは、可能であるとしてもコスト高と
なってしまうからである。この結果、この後端部46と
かしめリング50の間に固定されるケブラ15(図7の
(a)、(b)参照)に対して、この表面形状は抗力を
ほとんど発揮させることができず、ケブラの固定は、実
質的に、かしめリングのかしめ力によるストップリング
のあや目状ローレット49との密着力のみに頼るものと
なる。
【0010】再び、図11を参照すると、ストップリン
グの前端部42と後端部46の間の中間部44は、円筒
形状のくびれ部とされており、また、軸方向に沿ってほ
ぼ等幅の厚みを有している。上の従来例と同様に、この
中間部44には、絶縁フードの突起71を嵌めることが
できる(図10のa)参照)。尚、絶縁フードの突起7
1は、この従来例では、その内周面の全周にわたって設
けられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のように、ストッ
プリングが金属で形成されている場合には、ストップリ
ングの形成に切削加工が必要とされ、コスト高となると
いう問題が生じる。また、光ファイバケーブルの直径が
細くなるにつれて、コネクタの重みが光ファイバケーブ
ルに与える負担も大きくなり、この結果、コネクタ取り
付けの際のハーネスの扱いによって、光ファイバケーブ
ルが断線してしまうという危険も生じている。一方、ス
トップリングを金属と同様な形状に金型成型品とした場
合には、金属製のストップリングに比べてその強度が小
さいため、破損の危険が大きいという問題がある。ま
た、これに関連して、金型成型品の場合には、金属製に
比べてストップリングに対するかしめる量を小さくする
必要が生じ、この結果、ストップリングとかしめリング
の間に固定される光ファイバケーブルのケブラの抜けを
完全に防止できないという問題が生じる。更に、かしめ
リングとの接合部であるストップリングの後端部が平坦
とされている場合には、これらプラグフレームとストッ
プリングの間に固定されるケブラに対する食いつきが悪
く、かしめ力を小さくしなければならないことと相まっ
て、ケブラが抜けてしまう危険が非常に大きい。
【0012】本発明は、これら従来における問題点を解
決するためになされたものであり、ストップリングを金
型成型品とすることにより、切削加工等を不要としてス
トップリングの加工コストを低減化、また、その重量を
軽量化するとともに、ストップリング細径部及びストッ
プリング後端部の形状を改良することにより、金型成型
品のストップリングによっても金属と同様の強度を維持
し、更に、ケブラの抜けをより完全に防止することがで
きるストップリングを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、結線すべき光ファイバケーブルの先端の
剥離処理された心線を接続するフェルールを収納保持す
るコネクタフレームと、該コネクタフレームの後端部に
自身の前端部において固定され、前記フェルールに接続
された光ファイバケーブルを後方へと引き出せるように
したストップリングと、該ストップリングの後端部の外
周面に対してかしめられて前記光ファイバケーブルの先
端の剥離処理されたケブラを該外周面に対して固定する
ためのかしめリングとを備えた光コネクタにおいて、前
記ストップリングは、プラスチックの金型成型品であ
り、前記ストップリングの前端部と後端部の間に中間部
が与えられており、該中間部は、その外周面において、
前方に向かうにつれて細くされた先細形状とされてお
り、前記ストップリングの後端部の外周面にわたってロ
ーレットが形成されており、該ローレットの断面は、全
体としてほぼ方形形状とされ、該ストップリングの軸方
向に沿って前方に且つ外部に向かって突き出された鋭利
な突出部を有し、前記中間部は、前記かしめリングによ
るかしめ前には、その内周面については該ストップリン
グの軸方向と平行であり、一方、その外周面は前方に向
かうにつれて中心方向に向かう傾斜部を有するが、かし
め後は、その外周面については該ストップリングの軸方
向とほぼ平行とされ、一方、その内周面は前方に向かう
につれて中心方向から遠ざかる傾斜部を有するものとな
り、前記ローレットの突出部は、前記かしめリングによ
るかしめ前には、立たせた状態とされているが、かしめ
後は、前方に向かって寝かした状態とされることを特徴
とする。
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】図1に、組立後の本発明のコネク
タの半断面図を示す。この図1は、図10の(a)、
(b)に対応する図である。ここで図1の(a)は、本
発明のコネクタの軸方向における半断面図を、(b)
は、このコネクタの上面図をそれぞれ示している。図1
の(a)において、二点鎖線で示された横軸中心線の上
側は、コネクタの軸方向における断面図を、その下側は
表面図をそれぞれ示している。この図1もまた、図10
と同様に、組立後のコネクタを示すものであって、光フ
ァイバケーブルやフェルールは省略して示されている。
本発明のコネクタの交製部品は、押さえリング60(図
8、図10参照)がない点を除けば、図10のコネクタ
と同様である。即ち、本発明のコネクタ1は、プラグフ
レーム20、コイルスプリング30、ストップリング4
0、かしめリング50、絶縁フード70、および、つま
み80から成る。各構成部品の役割は、上の2つの従来
例と同様である。また、固着手順も上の従来例(特に、
図10の従来例)とほぼ同様であるが、押さえリング
(図8、図10参照)がないことに対応して、光ファイ
バケーブルの外被を押さえリングによってかしめる必要
がない点で、上の2つの従来例と異なる。その他は従来
例と同様であり、従って、光ファイバケーブル10のケ
ブラ15(図7の(a)参照)を、ストップリング40
の後端部とかしめリング50の間に配置して、かしめリ
ング50とともに固定する点、また、光ファイバケーブ
ル10の外被17(図7の(a)参照)の先端によっ
て、かしめリング50の細径部を覆う点についても同様
である。
【0016】図2は、図1に示された本発明のコネクタ
のストップリング40のみを取り出して示した拡大図で
ある。この図は、従来のストップリングを示した図11
に対応する。ここで図2のa)は、本発明のストップリ
ング横面の半段面図を、b)は、このストップリング上
面の半断面図を、更に、c)は、b)の向きのストップ
リングの正面図をそれぞれ示している。図面からは明ら
かでないが、本発明のストップリングは、プラスチック
等を金型成型することによって形成した金型成型品とさ
れている点で、従来のストップリングとは大きく異な
る。このように、ストップリングをプラスチック等の金
型成型品とすることにより、金属製の場合に必要な切削
加工は不要とされ、従って、コストの削減が図られ量産
性が上がる。また、その重量も、金属に比較して非常に
軽量とされるため、光ファイバケーブルの直径を細くし
た場合でも、コネクタの重みによって光ファイバケーブ
ルが断線してしまう危険はほとんど生じない。更に、本
発明のストップリングでは、以下に述べるように、従来
のストップリングの中間部および後端部に対して改良が
加えられているため、金属とほぼ同様の強度を有し、ま
た、ストップリングの後端部とかしめリングの間にケブ
ラをより安定的に固定することが可能とされている。
【0017】図2のa)およびb)によく示されるよう
に、ストップリング40の前端部42には、従来例と同
様の、半月状突起41、および、周面突起47が設けら
れている。各構成部品の働きは、従来同様である。即
ち、半月状突起41は、プラグフレームのスリット状の
穴22(図1参照)に嵌合されて、ストップリング40
をプラグフレーム20に固定するためのものであり、ま
た、周面突起47は、プラグフレームの後端部の内面傾
斜部27(図1参照)に受け入れられて、ストップリン
グ40をプラグフレーム20に固定するためのものであ
る。また、半月状突起41は、ストップリング40の上
下各面に対向するようにして1つずつ、合計2つ設けら
れている。一方、周面突起47は、図2のa)やb)に
よく示されるように、ストップリングの前端部におい
て、これら半月状突起41の後方、更に言えば、ストッ
プリング40の前端部42の端部の外周面にわたって設
けられている。
【0018】続けて、図2のa)、b)を参照すれば、
ストップリング40の前端部42と後端部46の間に拡
がる中間部44は、その外周面において、前方に向かう
につれて細くされた先細形状を有している。この中間部
44の拡大部分断面図を、後端部46とともに、図3に
示し、更に、これに対応する従来の中間部の拡大部分断
面図を、図3と同様の方法で図4に示している。ここ
で、図3および図4のa)は、かしめリングによってス
トップリングの後端部がかしめられる前の状態を示し、
一方、図3および図4のb)は、かしめられた後の状態
を示している。図4のa)に示されるように、従来のス
トップリングの中間部44は、その周面にわたって、ス
トップリング40の軸方向に平行に、ほぼ等幅を有する
断面形状とされており、このため、ストップリングの後
端部46がかしめリング(図示されていない)によって
かしめられると、図4のb)に示されるように、中間部
44と後端部46の間の接合部401付近にのみ応力が
集中し、この結果、ストップリングの破壊強度が小さく
なっていた。これに対し、本発明によるストップリング
の中間部44は、図3のa)に示されるように、内周面
403についてはストップリングの軸方向と平行とし、
一方、その外周面405は先端に向かうにつれて中心方
向に向かう傾斜部を持たせることにより、中間部44に
先細の断面形状を持たせるようにしてある。このよう
に、中間部44と後端部46の接合部401付近により
大きな幅を持たせ、接合部401から遠ざかるにつれて
小さな幅を持たせることにより、ストップリングの後端
部46がかしめリング(図示されていない)によってか
しめられた際に、応力が接合部401付近にのみ集中し
てしまうことが防止され、それを中間部46の全体に広
く分散させることが可能とされている。図3のb)に示
されるように、かしめリング(図示されていない)によ
って後端部46がかしめられると、この中間部44は、
かしめられる前とは逆に、その外周面405については
ストップリングの軸方向とほぼ平行とされ、一方、内周
面403は先端に向かうにつれて中心方向から遠ざかる
傾斜部を有するものとなる。
【0019】再び、図2のa)およびb)を参照すれば
明らかなように、ストップリング40の後端部46に
は、いわゆる平目状ローレット409が、その外周面に
わたって複数本配列されている。各平目状ローレット4
09の断面形状は、全体としてほぼ方形形状を有し、ま
た、ストップリング40の軸方向(即ち、前半部42と
後端部46を結ぶ方向)に沿って前方に且つ外部に向か
って突き出された鋭利な突出部410を有する。図5の
a)およびb)は、これらの平目状ローレット409を
有した後端部46の拡大部分断面図を、かしめリング5
0およびケブラ15とともに示している。ここで、図5
のa)は、後端部46をかしめリング50によってかし
める前の状態を示す図であり、b)は、後端部46をか
しめリング50によって矢印Aの方向にかしめた後の状
態を示す図である。これらの図に示されるように、後端
部46がかしめリング50によってかしめられる前は、
平目状ローレット409は、それらの突出部410を立
たせた状態とされているが、かしめ後は、それらの突出
部410は、前方に向かって寝かした状態とされ、この
結果、各平目状ローレットの突出部410は、ストップ
リング40の軸方向に沿ってより前方に突出部410を
向ける。これらの突出部410は、ストップリング40
とかしめリング50の間に固定される光ファイバケーブ
ル10のケブラ15を、安定的に保持するのに役立つ。
即ち、ケブラ15が後方、即ち、矢印Bの方向に引っ張
られても、ストップリングの軸方向に沿って前方に向か
って寝かされた突出部410によって抗力が発生される
ため、ケブラ15は容易には引き抜かれない。取り分
け、本発明のストップリング40は金型成型品とされて
いるため、このような複雑な形状を形成するのも容易で
あり、また、これらの突出部を、金属に比べて比較的小
さな力で寝かせることができる。金型成型品は一般に金
属に比べて強度が小さいことから、かしめ力をより小さ
くする必要があるが、これらの突出部を寝かせることに
より、金属と同等の抗力をケブラに及ぼすことが可能と
されている。尚、平目状ローレットは、通常、図2に示
されるような連続した形状で形成されているが、当該ロ
ーレットを形成する一部同士を互いに離した形状にした
としても、上と同様の突出部を設けることによって同様
の効果が得られる。更に、平目状ローレットに限らず、
図11に示したあや目状ローレット49においても、同
様の突出部を設けることによって同様の効果が得られ
る。
【0020】図6は、本発明の実施形態ではないが、図
5とは別のローレットの断面形状を示している。このロ
ーレット411もまた、平目状、あや目状のいずれであ
ってもよく、この図はいずれの形状をも含んだものとし
て示されている。また、この図は、突起部をかしめる前
の状態を示すものであり、従って、図4のa)や図5の
a)に対応する。この場合においても、各ローレット4
11は、鋭利な突出部413を有するが、図5の実施形
態とは異なり、全体としてほぼ三角形状を有し、また、
これらの突出部413は、ストップリングの軸方向に対
してほぼ垂直方向に且つ外部に向かって突き出されてい
る。従って、これらの突出部413は、ローレット41
1がかしめリングによってかしめられたときでも、スト
ップリング40の前方に向かってそれらの突出部413
を寝かせることはないが、各突出部413を鋭利な形状
とすることにより、各突出部413をケブラに突き刺す
ことが可能とされている。また、各突出部413を、図
5の突出部410と同様に、ストップリングの軸方向に
沿ってより前方に且つ外部に向かって突き出されるよう
に形成した場合には、ケブラーに対して、抗力を生じさ
せることができる。
【0021】図5のローレット409の形状は、特に、
ストップリングを金型成型品としたことによって初めて
形成され得るものであり、また、図6のローレット41
1の形状は、金属の切削加工によっても形成可能である
が、この切削加工には相当の費用を要することから、本
発明のように金型成型品とすることによって多くの利点
を得ることができる。尚、ストップリング40の後端部
46にかしめリング50をかしめる際、接着剤が詰めら
れたマイクロカプセル(図示されていない)をストップ
リング40の後端部46に付着させておくことにより、
該ストップリング40とかしめリング50の接合を、か
しめ力と接着力を併用させて、より完全なものとするこ
とが可能である。
【0022】
【発明の効果】ストップリングを金型成型品とすること
により、ストップリングの量産性、軽量化、および、コ
ストダウンが図られる。尚、従来の金属製ストップリン
グと比較して、本発明による金型ストップリングでは、
30%の軽量化を図ることができ、また、コストも、大
幅ダウンされている。又、量産性についても、大幅に向
上され、金型による取数を増せば、更にコスト、量産性
が向上される。更に、ストップリングを金型成型品とし
たことにより、ストップリングの後端部を所望の形状と
することが容易とされ、従って、後端部におけるケブラ
の固定形状を容易に形成することが可能とされた。この
結果、金属製ストップリングと同等の抗力をケブラに対
して及ぼすことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】組立後の本発明のコネクタの半断面図である。
【図2】本発明のコネクタのストップリングの拡大図で
ある。
【図3】本発明のストップリングの中間部の拡大部分断
面図である。
【図4】従来のストップリングの中間部の拡大部分断面
図である。
【図5】本発明のストップリングの後端部の拡大部分断
面図である。
【図6】図5におけるローレットとは別のローレットの
断面形状を示す図である。
【図7】従来の光コネクタにおける光ファイバケーブル
の構成、および、光コネクタの組立手順を示す図であ
る。
【図8】従来の光コネクタの軸方向における断面図であ
る。
【図9】ストップリングとプラグフレームの外観を示す
図である。
【図10】光コネクタの他の従来例を示す図である。
【図11】図10に示されたコネクタのストップリング
の拡大図である。
【図12】図11のストップリングの後端部の部分拡大
断面図である。
【符号の説明】
10 光ファイバケーブル 11 ファイバ素線 13 心線 15 ケブラ 17 外被 19 フェルール 20 プラグフレーム 21 内フランジ 22 スリット状の穴 23 長穴スリット 30 コイルスプリング 40 ストップリング 41 半月状突起 42 前端部 43 廻り止め突起 44 中間部 46 後端部 50 かしめリング 60 押さえリング 70 絶縁フード 80 つまみ 405 外周面 403 内周面 409 ローレット 410 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結線すべき光ファイバケーブルの先端の
    剥離処理された心線を接続するフェルールを収納保持す
    るコネクタフレームと、該コネクタフレームの後端部に
    自身の前端部において固定され、前記フェルールに接続
    された光ファイバケーブルを後方へと引き出せるように
    したストップリングと、該ストップリングの後端部の外
    周面に対してかしめられて前記光ファイバケーブルの先
    端の剥離処理されたケブラを該外周面に対して固定する
    ためのかしめリングとを備えた光コネクタにおいて、前
    記ストップリングは、プラスチックの金型成型品であ
    り、前記ストップリングの前端部と後端部の間に中間部
    が与えられており、該中間部は、その外周面において、
    前方に向かうにつれて細くされた先細形状とされてお
    り、前記ストップリングの後端部の外周面にわたってロ
    ーレットが形成されており、該ローレットの断面は、全
    体としてほぼ方形形状とされ、該ストップリングの軸方
    向に沿って前方に且つ外部に向かって突き出された鋭利
    な突出部を有し、前記中間部は、前記かしめリングによ
    るかしめ前には、その内周面については該ストップリン
    グの軸方向と平行であり、一方、その外周面は前方に向
    かうにつれて中心方向に向かう傾斜部を有するが、かし
    め後は、その外周面については該ストップリングの軸方
    向とほぼ平行とされ、一方、その内周面は前方に向かう
    につれて中心方向から遠ざかる傾斜部を有するものとな
    り、前記ローレットの突出部は、前記かしめリングによ
    るかしめ前には、立たせた状態とされているが、かしめ
    後は、前方に向かって寝かした状態とされることを特徴
    とする光コネクタ。
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