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JP3224322U - 不正開封防止機能付き包装箱 - Google Patents

不正開封防止機能付き包装箱 Download PDF

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JP3224322U
JP3224322U JP2019003594U JP2019003594U JP3224322U JP 3224322 U JP3224322 U JP 3224322U JP 2019003594 U JP2019003594 U JP 2019003594U JP 2019003594 U JP2019003594 U JP 2019003594U JP 3224322 U JP3224322 U JP 3224322U
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智昭 赤井
智昭 赤井
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富山スガキ株式会社
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Abstract

【課題】組み立てや再封の操作が容易で、しかも良好な不正開封防止の効果が得られる不正開封防止機能付き包装箱を提供する。【解決手段】第一の側面板26の第一端部26aに延設され、第一の側面板26に対向する第二の側面板22と重ならずに筒体の一端部を塞ぐ蓋片66を備える。蓋片66の先端部に延設され、第二の側面板22の第二端部22aの内面側に差し込まれる差し込み片70を備える。第二端部22aには突片54が延設されている。突片54は、蓋片66を閉鎖する時、蓋片66の表面側に重なるように倒れ、封緘テープが蓋片66、突片54及び第二の側面板22に順に跨がって貼着できるように設けられている。【選択図】図2

Description

この考案は、封緘テープによって閉鎖状態に固定された蓋片が不正に開封されるのを防止する構造を備えた不正開封防止機能付き包装箱に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、背面板上端に蓋板及び差し込み片を順に連接して成る上面解放状の箱体であって、差し込み片が、蓋片の先端部のおよそ中央部に折り目を介して下方に折り曲げられた中央部舌片と、中央部舌片を左右から挟むように配置された2つの挿入片とに分割されている紙箱があった。蓋板を閉鎖する時は、2つの挿入片が正面板の内面側に挿入され、中央部舌片が正面板の外面に重なり、封緘テープが蓋板、中央舌片及び正面板に順に跨るように貼着され、蓋板が閉鎖状態に固定される。
差し込み片が分割されていない普通の紙箱の場合、蓋板を閉鎖する時は、蓋板を倒し、差し込み片を正面板の内面側に差し込んで係止させた後、封緘テープを蓋板及び正面板に跨がるように貼着する。つまり、組み立て状態で、蓋板と正面板との隙間に封緘テープが張架される形になる。そのため、不正開封しようとする者は、蓋板と正面板との隙間にカッター刃等を差し込んで慎重に封緘テープを切断すれば、箱体に痕跡(キズや変形)を残さずに開封することができた。そして、そのまま蓋板を閉じられると、外観上、開封されたことが判別しにくく、さらに、透明なテープや糊で封緘を復元することも可能であった。
これに対して、特許文献1の紙箱の場合、蓋板を閉鎖する時、蓋板を倒し、2つの挿入片を正面板の内側へ差し込んで係止させた後、中央部舌片を正面板の外側に重ね、封緘テープを蓋板、中央舌片及び正面板に順に跨るように貼着する。つまり、組み立て状態で、蓋板と正面板との隙間に、封緘テープ及び中央部舌片が互いに重なって張架される形になる。そのため、不正開封しようとする者がカッター刃で封緘テープを切断しようとすると、中央部舌片も一緒に切り離されたり、中央部舌片の表面にキズが残ったりする。したがって、外観上、不正に開封されたことを容易に判別することができ、良好な不正開封防止効果が得られる。
実用新案登録第3018552号公報
特許文献1の紙箱は、差し込み片の、正面板の内側に差し込まれる2つの挿入片が左右に離れて配置されているので、商品等を包装する作業者が紙箱を組み立てて蓋板を閉鎖する時、2つの挿入片を正面板の内面側に差し込んで係止させる操作がそれほど簡単ではなく、作業に手間取ってしまうという問題がある。また、一般の使用者(特に、お年寄りや小児等)が、紙箱を開封した後、蓋板を閉じて再封するのに苦労するという問題がある。
本考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、組み立てや再封の操作が容易で、しかも良好な不正開封防止の効果が得られる不正開封防止機能付き包装箱を提供することを目的とする。
本考案は、筒体を形成する複数の側面板と、前記複数の側面板の中の1つである第一の側面板の第一端部に延設され、前記第一の側面板に対向する第二の側面板と重ならずに前記筒体の一端部を塞ぐ蓋片と、前記蓋片の先端部に延設され、前記第二の側面板の第二端部の内面側に差し込まれる差し込みフラップとを備え、封緘テープが前記蓋片及び前記第二の側面板に跨って貼着されることによって前記蓋片が閉鎖状態に固定される箱体であって、前記第二端部に突片が延設され、前記突片は、前記蓋片を閉鎖する時、前記蓋片の表面側に重なるように倒れ、前記封緘テープを、前記蓋片、前記突片及び前記第二の側面板に順に跨がって貼着できるように設けられている不正開封防止機能付き包装箱である。
前記突片は、前記封緘テープが前記蓋片、前記突片及び前記第二の側面板に順に跨がるように貼着された状態で、前記封緘テープによって全体が覆われるように設けられていることが好ましい。
また、前記蓋片の内側に、表面側に凸のエンボス状に形成された凸領域が設けられ、前記突片は、前記蓋片を閉鎖する時、前記蓋片の表面側に重なるように倒れ、表面が前記凸領域の上面と面一になり、先端縁が前記凸領域の端縁に沿って近接配置されるように設けられ、前記凸領域は、前記封緘テープを、前記凸領域、前記突片及び前記第二の側面板に順に跨がって貼着できるように設けられていることが好ましい。
さらに、前記第二の側面板には、前記第二の側面板の中の前記封緘テープが貼着された部分を、その他の部分から分離させるための開封用破断線が設けられていることが好ましい。
本考案の不正開封防止機能付き包装箱は、組み立て状態で、蓋片と第二の側面板との隙間に、封緘テープ及び突片が互いに重なって張架される形になるので、特許文献1の紙箱と同様に、良好な不正開封防止効果が得られる。また、差し込み片が普通の形状(分割されていない形状)なので、組み立てや再封の操作も容易である。
本考案の不正開封防止機能付き包装箱の第一の実施形態の組み立て状態を示す斜視図(a)、蓋部を拡大した斜視図(b)である。 第一の実施形態の不正開封防止機能付き包装箱を展開した箱体形成片を表面側から見た平面図(a)、A−A断面図(b)である。 第一の実施形態の不正開封防止機能付き包装箱の組み立て状態における蓋部の縦断面図(a)、比較例の包装箱の蓋部の縦断面図(b)である。 本考案の不正開封防止機能付き包装箱の第二の実施形態の組み立て状態を示す斜視図(a)、蓋部を拡大した斜視図(b)である。 第二の実施形態の不正開封防止機能付き包装箱を展開した箱体形成片を表面側から見た平面図である。 第二の実施形態の不正開封防止機能付き包装箱の組み立て状態を示す平面図(a)、蓋部の縦断面図(b)である。
以下、本考案の不正開封防止機能付き包装箱の第一の実施形態について、図1〜図3に基づいて説明する。この実施形態の不正開封防止機能付き包装箱10は、図1(a)、(b)に示すように、筒体12の両端が蓋部14及び底部16で閉鎖された直方体形状の箱体である。蓋部14は、封緘テープFTを貼着することによって閉鎖状態に固定されている。
不正開封防止機能付き包装箱10は、厚紙等で成る一枚の箱体形成片18を組み立てることによって形成される。箱体形成片18は、図2(a)に示すように、互いに平行に連接された4つの側面板20,22,24,26を有している。側面板20,22,24,26は、連接している幅方向の長さは同じであり、連接方向の長さは、側面板20,24が短くて互いにほぼ等しく、側面板22,26が長くて互いにほぼ等しい。
側面板26の連接方向の端部には、糊付け片28が短く連接されている。糊付け片28は、筒体12を形成するため、組み立て時に側面板20の端部に糊付けされる部分である。4つの側面板20,22,24,26及び糊付け片28は、各々折罫線30,32,34,36で互いに区切られている。以下、側面板26を第一の側面板26と称し、側面板22を第二の側面板22と称する。
各側面板の、図2(a)における上側の端部には、蓋部14を形成するための部材が延設され、下側の端部には、底部16を形成するための部材が延設されている。
側面板20,24の上側の端部にはサイドフラップ38,40が延設され、各々折罫線42,44で側面板20,24と区切られている。また、側面板20,24の下側の端部には、サイドフラップ46,48が延設され、各々折罫線50,52で側面板20,24と区切られている。
第二の側面板22の上側の端部(以下、第二端部22aと称する。)の中央部には、略長方形の突片54が延設され、折罫線56で第二の側面板22と区切られている。突片54の延出長さは、側面板20,24の連接方向長さの約1/4に設定され、幅は、封緘テープFTの幅よりも広く、第一及び第二の側面板22,26の連接方向長さの約2/5に設定されている。そして、第二の側面板22の内側に、折罫線56の両端部を起点とするコの字状の開封用破断線58が設けられている。折罫線56と開封用破断線58とで囲まれた部分は、開封時に指で押し破られる押圧部60となる。
第二の側面板22の下側の端部には、略長方形の外底片62が延設され、折罫線64で第二の側面板22と区切られている。外底片62の延出長さは、側面板20,24の連接方向長さとほぼ同じである。
第一の側面板26の上側の端部(以下、第一端部26aと称する。)には、略長方形の蓋片66が延設され、折罫線68で第一の側面板26と区切られている。蓋片66の延出長さは、側面板20,24の連接方向長さとほぼ同じである。そして、蓋片66の先端部に、差し込み片70が延設され、折罫線72で蓋片66と区切られている。差し込み片70は、組み立て状態で第二の側面板22の内面側に差し込まれて係止される部分であり、押圧部66が内側に収まる大きさに形成され、先端側の両角部が丸く面取りされている。
さらに、蓋片66の内側の、幅方向の中央部に、幅広な長方形の凸領域74が設けられている。凸領域74は、図2(b)に示すように、表面側に凸のエンボス状に形成された領域であり、上面74aがほぼ平坦で、蓋片66の表面から箱体形成片18の板厚分ほど突出している。凸領域74の幅は、突片54の幅とほぼ同じで、凸領域74の折罫線72側の端縁と折罫線72との離間距離は、突片54の延出長さとほぼ同じである。
第一の側面板26の下側の端部には、略長方形の内底片76が延設され、折罫線78で第一の側面板26と区切られている。内底片76の延出長さは、側面板20,24の連接方向長さよりも僅かに短い。さらに、折罫線78の両端から内向きに各々所定長さに亘って解体用破断線80aが設けられ、第一の側面板26の内側に、各解体用破断線80aの内側先端部を起点とする半円形の解体用破断線80bが設けられている。折罫線78の中央部と解体用破断線80bとで囲まれた部分は、不正開封機能付き包装箱10を解体する時に指で押し破られる押圧部82となる。
次に、不正開封防止機能付き包装箱10の組み立て方法の一例を説明する。ここでは、図2(a)に示す箱体形成片18の各折罫線の折り曲げ方について、表面が凸になる折り方を正折り、裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、箱体形成片18の折罫線34を正折りして糊付け片28及び第一の側面板26を第二の側面板22及び側面板24に重ねる。そして、糊付け片28の表面に糊を塗布した後、折罫線30正折りして側面板20を糊付け片28に重ね、側面板20の端部の裏面を糊付け片28に糊付けする。箱体形成片18はこの折り畳み状態で不正開封防止機能付き包装箱10の製造工場等から出荷される。
次に、収容物の包装を行う工場等において、箱体形成片18の折罫線30,32,34,36を各々90度に正折りし、側面板20,22,24,26で成る四角形の筒体12を形成する。そして、折罫線50,52でサイドフラップ46,48を各々90度に正折りし、折罫線78で内底片76を90度に正折りし、内底片76の表面に糊を塗布した後、外底片62を90度に正折りして内底片76に重ね、外底片62の裏面を内底片76に糊付けする。これで、筒体12の一端部がシールエンド型の底部16で閉鎖され、反対側の開放している端部から収容物を入れる。
収容物を入れると、次は、蓋部14を形成する操作を行う。まず、折罫線42,44でサイドフラップ38,40を各々90度に正折りし、その後、折罫線72で差し込み片70を90度に正折りし、折罫線68で蓋片66を90度に正折りし、差し込み片70を第二の側面板22の内面側(押圧部60の内面側)に差し込んで係止させる。そして折罫線56で突片54を90度に正折りし、突片54を蓋片66の表面に重ねる。突片54を蓋片66の表面に重ねると、突片54の表面が凸領域74の上面74aとほぼ面一になり、突片54の先端縁が凸領域74の端縁に沿って近接配置される。
そして、封緘テープFTを、凸領域74、突片54、及び第二の側面板22の押圧部60に順に跨がるように貼着し、蓋片66を閉鎖状態に固定すると、筒体12の蓋部14が形成され、図1(a)、(b)及び図3(a)に示す組み立て状態になる。
不正開封防止機能付き包装箱10を正規に開封する時は、押圧60を指で押して開封用破断線58を破断させ、押圧部60を第二の側面板22から分離させる。これで蓋片66が開閉可能になり、蓋片66を引き上げた後、サイドフラップ38,40を引き上げると、蓋部12が広く開放し、中の収容物を取り出すことができる。突片54及び押圧部60は、封緘テープFTで蓋片66に接続されているのでゴミにはならない。
不正開封防止機能付き包装箱10を開封した後、再封する時は、サイドフラップ38,40及び蓋片66を順に倒し、再び差し込み片70を第二の側面板22の内面側に差し込んで係止させる。また、不正開封防止機能付き包装箱10を開封した後、廃棄する時は、押圧部82を押して解体用破断線80bを破断させ、外底片62及び内底片76を引き上げて解体用破断線80aを破断させて底部16を解体する。これで、立体的な箱体を薄く折り畳むことができ、コンパクトに廃棄することができる。
不正開封防止機能付き包装箱10は、組み立て状態で、蓋片66と第二の側面板22との隙間に封緘テープFT及び突片54が互いに重なって張架される形になるので、特許文献1の紙箱と同様に、良好な不正開封防止効果が得られる。また、差し込み片70が普通の形状(分割されていない形状)なので、組み立てや再封の操作も容易である。
また、蓋片66の凸領域74は、不正開封するのをさらに難しくしている。例えば、不正開封防止機能付き包装箱10から凸領域74を省略した比較例の包装箱10xについて考えると、比較例の包装箱10xは、図3(b)に示すように、組み立て状態で、突片54の先端縁と蓋片66の表面との境界部に段差が発生する。したがって、作業者が封緘テープFTを急いで貼着した時や作業ばらつきが生じた時、封緘テープFTが段差のところで斜めに張架されることが考えられる。
そうすると、不正開封しようとする者は、斜めに張架された部分FTa(特に蓋片66に近い位置)に沿って直線的にカッター刃CUを入れれば、箱体に痕跡(キズや変形)を残さずに封緘テープFTを切断できるので、十分な不正開封防止効果が得られない可能性がある。また、封緘テープFTが図3(b)に示す状態に保持されると、部分FTaはシール性があまり低下しないので、蓋部14が元の閉鎖状態に戻され、部分FTaを蓋片66の表面に丁寧に貼着されると、外観上、開封されたことを判別できなくなる可能性がある。
これに対して、図3(a)に示す不正開封防止機能付き包装箱10は、凸領域74を設けることによって、部分FTaのように箱体の表面から浮き上がる部分をほぼ無くすことができ、不正開封しようとする者は、カッター刃CUをどのように使用しても、箱体に痕跡(キズや変形)を残さずに封緘テープFTを切断することは困難である。したがって、包装箱10xよりも優れた不正開封防止効果が得られる。
次に、本考案の不正開封防止機能付き包装箱の第二の実施形態について、図4〜図6に基づいて説明する。ここで、上記の不正開封防止機能付き包装箱10と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態の不正開封防止機能付き包装箱84は、図4(a)、(b)に示すように、筒体12の両端が蓋部14及び底部16で閉鎖された直方体形状の箱体である。蓋部14は、上記と同様の封緘テープFTを貼着することによって閉鎖状態に固定されている。
不正開封防止機能付き包装箱84は、厚紙等で成る一枚の箱体形成片82を組み立てることによって形成される。箱体形成片86は、図5に示すように、上記の箱体形成片18と類似しており、相違しているのは、突片88の大きさ及び形状が上記の突片54と異なっている点と、凸領域74が省略されている点である。
突片88は、第二端辺22aの中央部に延設され、折罫線56で第二の側面板56で第二の側面板22(押圧部60)と区切られている。突片88の形状は略半円形であり、突片88の延出長さは、上記の突片54の延出長さの約半分で、幅は、封緘テープFTの幅よりも狭く設定されている。
不正開封防止機能付き包装箱84は、上記と同様の方法で組み立てることができ、組み立て状態の蓋部14は、図6(a)、(b)に示すように、突片88が蓋片66の表面側に重なるように倒れ、封緘テープFTが蓋片66、突片88、及び第二の側面板22の押圧部60に順に跨がるように貼着される。特徴的なのは、封緘テープFTが突片88の全体を覆うように貼着される点である。
不正開封防止機能付き包装箱84は、凸領域74を有していないので、図6(b)に示すように、組み立て状態で、突片88の先端縁と蓋片66の表面との境界部に段差が発生する。したがって、図3(b)に示す比較例の包装箱10xと同様に、封緘テープFTが段差のところで斜めに張架されることが考えられる。そのため、不正開封しようとする者は、斜めに張架された部分FTaに沿ってカッター刃CUを入れれば、封緘テープFTを切断することができる。
上記の比較例の包装箱10xの場合、カッター刃CUを直線的に移動させるだけでよいので、慎重に作業を行えば、封緘テープFTを比較的綺麗に切断することができる。しかしながら、不正開封防止機能付き包装箱84の場合は、半円形の突片88全体が封緘テープFTに覆われているので、カッター刃CUを直線的に移動させるだけでは切断できないので、作業を慎重に行ったとしても、封緘テープFTを綺麗に切断することは困難である。したがって、必ず不正開封したことを示す痕跡が残り、十分な不正開封防止効果が得られる。
このように、不正開封防止機能付き包装箱84においても、上記の不正開封防止機能付き包装箱10と同様の優れた効果を得ることができる。
なお、本考案の不正開封防止機能付き包装箱は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第二端辺に延設される突片の形状は自由に変更することができる。上記の不正開封防止機能付き包装箱10は、突片54が幅広の長方形であり、先端縁が直線状になっているが、例えば先端縁を円弧形に膨出させてもよい。この場合、凸領域74の折罫線72側の端縁の形状を突片54の形状に合わせて内向きに凹ませることによって、上記と同様の効果が得られる。
また、上記の不正開封防止機能付き包装箱84は、突片88が幅狭な半円形であり、先端縁が緩やかな曲線になっているが、例えば三角波状、正弦波状あるいは矩形波状のキザギザを付けてもよい。これによって、封緘テープをカッター刃で綺麗に切断するのがより困難になり、不正開封防止効果をさらに向上させることができる。また、蓋片66に凸領域74を付加してもよい。
その他、底部の構成は、上記の底部16のようなシールエンド型に限定されず、自由に変更することができ、例えば、例えば蓋部と同じ構造にしてもよい。
10,84 不正開封防止機能付き包装箱
12 筒体
20,24 側面板
22 第二の側面板
22a 第二端部
26 第一の側面板
26a 第一端部
54,88 突片
58 開封用破断線
66 蓋片
70 差し込み片
74 凸領域
74a 上面
FT 封緘テープ
FTa 部分

Claims (4)

  1. 筒体を形成する複数の側面板と、前記複数の側面板の中の1つである第一の側面板の第一端部に延設され、前記第一の側面板に対向する第二の側面板と重ならずに前記筒体の一端部を塞ぐ蓋片と、前記蓋片の先端部に延設され、前記第二の側面板の第二端部の内面側に差し込まれる差し込みフラップとを備え、封緘テープが前記蓋片及び前記第二の側面板に跨って貼着されることによって前記蓋片が閉鎖状態に固定される箱体であって、
    前記第二端部に突片が延設され、前記突片は、前記蓋片を閉鎖する時、前記蓋片の表面側に重なるように倒れ、前記封緘テープを、前記蓋片、前記突片及び前記第二の側面板に順に跨がって貼着できるように設けられていることを特徴とする不正開封防止機能付き包装箱。
  2. 前記突片は、前記封緘テープが前記蓋片、前記突片及び前記第二の側面板に順に跨がるように貼着された状態で、前記封緘テープによって全体が覆われるように設けられている請求項1記載の不正開封防止機能付き包装箱。
  3. 前記蓋片の内側に、表面側に凸のエンボス状に形成された凸領域が設けられ、前記突片は、前記蓋片を閉鎖する時、前記蓋片の表面側に重なるように倒れ、表面が前記凸領域の上面と面一になり、先端縁が前記凸領域の端縁に沿って近接配置されるように設けられ、前記凸領域は、前記封緘テープを、前記凸領域、前記突片及び前記第二の側面板に順に跨がって貼着できるように設けられている請求項1又は2記載の不正開封防止機能付き包装箱。
  4. 前記第二の側面板には、前記第二の側面板の中の前記封緘テープが貼着された部分を、その他の部分から分離させるための開封用破断線が設けられている請求項1乃至3のいずれか記載のロック機能付き包装箱。
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