JP3218605B2 - 抗菌性リン酸塩層間化合物とその製造方法 - Google Patents
抗菌性リン酸塩層間化合物とその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の細菌に対して抗
菌作用を有する新規かつ改良された抗菌性リン酸塩層間
化合物およびその製造方法に関し、更に詳しくは、それ
自体が経時的に変色せず、さらには樹脂などと混練して
抗菌性樹脂組成物とした場合にも経時的に変色すること
のない、抗菌性リン酸塩層間化合物およびその製造方法
に関するものである。
菌作用を有する新規かつ改良された抗菌性リン酸塩層間
化合物およびその製造方法に関し、更に詳しくは、それ
自体が経時的に変色せず、さらには樹脂などと混練して
抗菌性樹脂組成物とした場合にも経時的に変色すること
のない、抗菌性リン酸塩層間化合物およびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、無機系の抗菌剤においては、抗菌
作用を有する銀などの金属やそれの化合物をゼオライ
ト、活性炭、活性アルミナ、シリカゲル等の吸着剤に吸
着させて抗菌目的に利用することが知られている。一
方、有機系の抗菌剤として種々の有機物質も提案されて
いる。しかし前者の無機系のものは、銀などの抗菌作用
を有する金属の安定性が不十分で抗菌効果の持続性等の
点で問題があった。また、後者の有機系では、耐熱性に
乏しい、蒸気圧が高い、毒性が比較的高い等の欠点があ
った。
作用を有する銀などの金属やそれの化合物をゼオライ
ト、活性炭、活性アルミナ、シリカゲル等の吸着剤に吸
着させて抗菌目的に利用することが知られている。一
方、有機系の抗菌剤として種々の有機物質も提案されて
いる。しかし前者の無機系のものは、銀などの抗菌作用
を有する金属の安定性が不十分で抗菌効果の持続性等の
点で問題があった。また、後者の有機系では、耐熱性に
乏しい、蒸気圧が高い、毒性が比較的高い等の欠点があ
った。
【0003】このような従来の抗菌剤の持つ問題点を解
消するものの一つとして、水に不溶ないし難溶性のリン
酸塩または縮合リン酸塩に、重金属イオンを担持させて
なる抗菌性組成物が提案されている(特開平2-96508
)。この抗菌性組成物は、抗菌作用を有する金属が活
性な状態で安定に保持されており、抗菌作用の持続性に
優れ、耐熱性にも優れている。
消するものの一つとして、水に不溶ないし難溶性のリン
酸塩または縮合リン酸塩に、重金属イオンを担持させて
なる抗菌性組成物が提案されている(特開平2-96508
)。この抗菌性組成物は、抗菌作用を有する金属が活
性な状態で安定に保持されており、抗菌作用の持続性に
優れ、耐熱性にも優れている。
【0004】
【発明の解決しようとする問題点】しかしながら、上述
した従来の抗菌性組成物は、樹脂等と混練して抗菌性樹
脂組成物として用いる場合に、混練時に変色したり、混
練後の抗菌性樹脂組成物が経時的に徐々に変色するとい
う問題点があった。
した従来の抗菌性組成物は、樹脂等と混練して抗菌性樹
脂組成物として用いる場合に、混練時に変色したり、混
練後の抗菌性樹脂組成物が経時的に徐々に変色するとい
う問題点があった。
【0005】そこで本発明は、それ自体は経時的に変色
せず、さらに樹脂等と混練して抗菌性樹脂組成物として
使用する場合に、樹脂との混練時に変色したり、混練後
の抗菌性樹脂組成物が経時的に変色することのない、抗
菌性リン酸塩層間化合物およびその製造方法を提供する
ことを目的としてなされたものである。
せず、さらに樹脂等と混練して抗菌性樹脂組成物として
使用する場合に、樹脂との混練時に変色したり、混練後
の抗菌性樹脂組成物が経時的に変色することのない、抗
菌性リン酸塩層間化合物およびその製造方法を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】すなわち本発明の抗菌
性リン酸塩層間化合物は、アンモニアおよび/またはア
ミンと抗菌作用を有する金属イオンとをインターカレー
トした層状リン酸塩からなることを特徴とするものであ
る。この抗菌性リン酸塩層間化合物は、抗菌効果の持続
性、抗菌物質の安定性、耐熱性等といった優れた特性を
失うことなく、しかも、経時的に変色しにくく、樹脂等
と混練して抗菌性樹脂組成物として使用する場合にも、
樹脂等と混練させる際の変色、さらには混練後の抗菌性
樹脂組成物の経時的な変色も少ない。
性リン酸塩層間化合物は、アンモニアおよび/またはア
ミンと抗菌作用を有する金属イオンとをインターカレー
トした層状リン酸塩からなることを特徴とするものであ
る。この抗菌性リン酸塩層間化合物は、抗菌効果の持続
性、抗菌物質の安定性、耐熱性等といった優れた特性を
失うことなく、しかも、経時的に変色しにくく、樹脂等
と混練して抗菌性樹脂組成物として使用する場合にも、
樹脂等と混練させる際の変色、さらには混練後の抗菌性
樹脂組成物の経時的な変色も少ない。
【0007】上記した本発明の抗菌性リン酸塩層間化合
物は、抗菌作用を有する金属のアンミン錯体溶液および
/またはアミン錯体溶液と層状リン酸塩とを接触させる
ことにより、単一操作で容易に製造することができる。
物は、抗菌作用を有する金属のアンミン錯体溶液および
/またはアミン錯体溶液と層状リン酸塩とを接触させる
ことにより、単一操作で容易に製造することができる。
【0008】本発明で用いる抗菌作用を有する金属イオ
ンとしては、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン等が好ま
しく使用でき、これらの金属イオンは1種だけでなく数
種を層状リン酸塩にインターカレートさせてもよい。
ンとしては、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン等が好ま
しく使用でき、これらの金属イオンは1種だけでなく数
種を層状リン酸塩にインターカレートさせてもよい。
【0009】アンモニアおよびアミンについても、これ
らのうちの一方だけでなく両方を層状リン酸塩にインタ
ーカレートさせることができる。アミンとしては、メチ
ルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピ
ルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、se
c−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、アミルア
ミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルア
ミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、アリルア
ミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、テトラ
メチレンジアミン、モノエタノールアミン、ピリジン、
ピペリジン等の水溶性アミンが好ましく使用できる。
らのうちの一方だけでなく両方を層状リン酸塩にインタ
ーカレートさせることができる。アミンとしては、メチ
ルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピ
ルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、se
c−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、アミルア
ミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルア
ミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、アリルア
ミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、テトラ
メチレンジアミン、モノエタノールアミン、ピリジン、
ピペリジン等の水溶性アミンが好ましく使用できる。
【0010】抗菌作用を有する金属イオンとアンモニア
および/またはアミンとの保持体となる層状リン酸塩と
しては、リン酸ジルコニウムやリン酸チタン等の4価金
属のリン酸塩、トリポリリン酸アルミニウム等が好まし
く利用できる。4価金属のリン酸塩は、A. Clearfield
,G. Alberti及びU. Constantino,“Inorganic Ion E
xchange Materials”,A. Clearfield 編,CRC Press
社,USA,第3章(1982)に大要が述べられている
が、M4 (HPO4 )2 ・nH2 O(M4 は4価金属を
示す)のように表わされ、1水和物のα型、2水和物の
γ型などが一般的によく知られている。これらは水に難
溶の固体酸で陽イオン交換能を持つ。イオン交換能はリ
ン酸水素基(HPO4 2-)のプロトンが担っており、理
論的イオン交換容量はα型リン酸ジルコニウム(以下α
−ZrPと略記)が6.64 meq/g、α型リン酸チタン(以
下α−TiPと略記)が7.76 meq/g、γ型リン酸ジルコ
ニウム(以下γ−ZrPと略記)が6.27 meq/g、γ型リ
ン酸チタン(以下γ−TiPと略記)が7.25 meq/gであ
る。また、トリポリリン酸アルミニウムはAlH2 P3
O10・2H2 O(以下AlPと略記)で表わされ、理論
的イオン交換容量は6.29meq/gである。
および/またはアミンとの保持体となる層状リン酸塩と
しては、リン酸ジルコニウムやリン酸チタン等の4価金
属のリン酸塩、トリポリリン酸アルミニウム等が好まし
く利用できる。4価金属のリン酸塩は、A. Clearfield
,G. Alberti及びU. Constantino,“Inorganic Ion E
xchange Materials”,A. Clearfield 編,CRC Press
社,USA,第3章(1982)に大要が述べられている
が、M4 (HPO4 )2 ・nH2 O(M4 は4価金属を
示す)のように表わされ、1水和物のα型、2水和物の
γ型などが一般的によく知られている。これらは水に難
溶の固体酸で陽イオン交換能を持つ。イオン交換能はリ
ン酸水素基(HPO4 2-)のプロトンが担っており、理
論的イオン交換容量はα型リン酸ジルコニウム(以下α
−ZrPと略記)が6.64 meq/g、α型リン酸チタン(以
下α−TiPと略記)が7.76 meq/g、γ型リン酸ジルコ
ニウム(以下γ−ZrPと略記)が6.27 meq/g、γ型リ
ン酸チタン(以下γ−TiPと略記)が7.25 meq/gであ
る。また、トリポリリン酸アルミニウムはAlH2 P3
O10・2H2 O(以下AlPと略記)で表わされ、理論
的イオン交換容量は6.29meq/gである。
【0011】層状リン酸塩に抗菌作用を有する金属イオ
ンがインターカレートする反応はリン酸水素基のプロト
ンとのイオン交換反応と考えられ、アンモニアおよび/
またはアミンがインターカレートする反応はリン酸水素
基のプロトンとプロトン化することで説明される。さら
に、金属アンミン錯イオン又は金属アミン錯イオンとし
てプロトンとイオン交換することも考えられる。
ンがインターカレートする反応はリン酸水素基のプロト
ンとのイオン交換反応と考えられ、アンモニアおよび/
またはアミンがインターカレートする反応はリン酸水素
基のプロトンとプロトン化することで説明される。さら
に、金属アンミン錯イオン又は金属アミン錯イオンとし
てプロトンとイオン交換することも考えられる。
【0012】本発明の抗菌性リン酸塩層間化合物の製造
に当たっては、まず抗菌作用を有する金属の水溶性塩の
水溶液にアンモニアおよび/またはアミンを加えてアン
ミン錯体および/またはアミン錯体の水溶液とする。次
に、この溶液に層状リン酸塩を加え撹拌あるいは振盪す
ることなどにより接触させ、層状リン酸塩に抗菌作用を
有する金属イオンおよびアンモニアおよび/またはアミ
ンをインターカレートさせ、固相を濾別・水洗して未反
応のイオンを除去した後乾燥することにより、抗菌作用
を有する金属とアンモニアおよび/またはアミンとをイ
ンターカレートさせた層状リン酸塩すなわち抗菌性リン
酸塩層間化合物が得られる。
に当たっては、まず抗菌作用を有する金属の水溶性塩の
水溶液にアンモニアおよび/またはアミンを加えてアン
ミン錯体および/またはアミン錯体の水溶液とする。次
に、この溶液に層状リン酸塩を加え撹拌あるいは振盪す
ることなどにより接触させ、層状リン酸塩に抗菌作用を
有する金属イオンおよびアンモニアおよび/またはアミ
ンをインターカレートさせ、固相を濾別・水洗して未反
応のイオンを除去した後乾燥することにより、抗菌作用
を有する金属とアンモニアおよび/またはアミンとをイ
ンターカレートさせた層状リン酸塩すなわち抗菌性リン
酸塩層間化合物が得られる。
【0013】
【実施例】次に、実施例によりこの発明を詳細に説明す
るが、実施例は単に例示のために記すものであり、本発
明はこれらに実施例によって制限されるものではない。
るが、実施例は単に例示のために記すものであり、本発
明はこれらに実施例によって制限されるものではない。
【0014】実施例1 (本発明の抗菌性リン酸塩層間化合物の製造) 表1に示した組成の抗菌作用を有する金属の硝酸塩(A
gNO3 ,Cu(NO3 )2 ,Zn(NO3 )2 )水溶
液 400mlに、アンモニア水あるいはアミン溶液を少しづ
つ、沈澱物が生成した後再び透明になるまで添加した。
こうして調製した抗菌作用を有する金属のアンミン又は
アミン錯体溶液に層状リン酸塩20gを加えて約6時間撹
拌接触させて、アンモニアあるいはアミンと抗菌作用を
有する金属イオンとを層状リン酸塩にインターカレート
させた。次に固相を濾別、水洗後100 〜110 ℃で5時間
乾燥し、本発明の抗菌性リン酸塩層間化合物を得た。
gNO3 ,Cu(NO3 )2 ,Zn(NO3 )2 )水溶
液 400mlに、アンモニア水あるいはアミン溶液を少しづ
つ、沈澱物が生成した後再び透明になるまで添加した。
こうして調製した抗菌作用を有する金属のアンミン又は
アミン錯体溶液に層状リン酸塩20gを加えて約6時間撹
拌接触させて、アンモニアあるいはアミンと抗菌作用を
有する金属イオンとを層状リン酸塩にインターカレート
させた。次に固相を濾別、水洗後100 〜110 ℃で5時間
乾燥し、本発明の抗菌性リン酸塩層間化合物を得た。
【0015】比較例1 (アンモニアまたはアミンを含まない従来の抗
菌性組成物の製造) 表1に示した組成の抗菌作用を有する金属の硝酸塩水溶
液 400mlを使用して、アンモニア水あるいはアミン溶液
を添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして、ア
ンモニアまたはアミンを含まない従来の抗菌性組成物を
調製した。以上の実施例1および比較例1で調製したサ
ンプルの抗菌作用を有する金属およびアンモニアまたは
アミンの含有量についても表1に示す。
菌性組成物の製造) 表1に示した組成の抗菌作用を有する金属の硝酸塩水溶
液 400mlを使用して、アンモニア水あるいはアミン溶液
を添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして、ア
ンモニアまたはアミンを含まない従来の抗菌性組成物を
調製した。以上の実施例1および比較例1で調製したサ
ンプルの抗菌作用を有する金属およびアンモニアまたは
アミンの含有量についても表1に示す。
【0016】
【0017】実施例2(抗菌試験) 抗菌試験は次のような方法でおこなった:滅菌シャーレ
に、試験菌種を一様に接種した寒天培地を10ml作製す
る。この寒天培地上に直径20mmのディスク状に成形し
た実施例1および比較例1で得られたサンプルを静置
し、37℃で24時間後の阻止円の大きさを測定した。
に、試験菌種を一様に接種した寒天培地を10ml作製す
る。この寒天培地上に直径20mmのディスク状に成形し
た実施例1および比較例1で得られたサンプルを静置
し、37℃で24時間後の阻止円の大きさを測定した。
【0018】試験菌種は、Staphylococcus aureus (黄
色ブドウ球菌)およびEscherichiacoli(大腸菌)を使
用した。表2に結果を示す。この表から、本発明品は従
来品と同等以上の抗菌力があることがわかる。
色ブドウ球菌)およびEscherichiacoli(大腸菌)を使
用した。表2に結果を示す。この表から、本発明品は従
来品と同等以上の抗菌力があることがわかる。
【0019】
【0020】実施例3(変色試験) 変色試験は以下のような方法で行なった: 1) 樹脂混練変色試験 低密度ポリエチレン粉末100 部に対し、実施例1および
比較例1で得られたサンプル各々5部及び酸化チタン5
部を加えてよく混合し、るつぼ中で190 ℃20分間加熱
溶触した。放冷直後およびフェードオメーターを用いて
50時間光照射した後の色の変化を比較した。色は、マ
ンセル色票と照合し、マンセル値にて表示した。表3に
結果を示す。
比較例1で得られたサンプル各々5部及び酸化チタン5
部を加えてよく混合し、るつぼ中で190 ℃20分間加熱
溶触した。放冷直後およびフェードオメーターを用いて
50時間光照射した後の色の変化を比較した。色は、マ
ンセル色票と照合し、マンセル値にて表示した。表3に
結果を示す。
【0021】
【0022】 2) 抗菌性リン酸塩層間化合物自身の変色試験 調製直後およびフェードオメーターで50時間光照射後
の色の変化を比較した。色は樹脂混練試験と同様にマン
セル値にて表示した。表4に結果を示す。
の色の変化を比較した。色は樹脂混練試験と同様にマン
セル値にて表示した。表4に結果を示す。
【0023】
【0024】
【発明の効果】本発明の抗菌性リン酸塩層間化合物は、
従来のアンモニアまたは/およびアミンを含まない抗菌
性組成物と同等以上の抗菌力を有し、しかも従来品と比
較してそれ自体の経時的な変色が少なく、さらに樹脂等
と混練して抗菌性樹脂組成物として使用する場合にも、
樹脂等と混練させる際の変色や混練後の抗菌性樹脂組成
物の経時的な変色が従来品と比較してはるかに少ない
(表3および表4参照)。
従来のアンモニアまたは/およびアミンを含まない抗菌
性組成物と同等以上の抗菌力を有し、しかも従来品と比
較してそれ自体の経時的な変色が少なく、さらに樹脂等
と混練して抗菌性樹脂組成物として使用する場合にも、
樹脂等と混練させる際の変色や混練後の抗菌性樹脂組成
物の経時的な変色が従来品と比較してはるかに少ない
(表3および表4参照)。
【0025】また、アンモニアまたはアミンを金属イオ
ンと同時に層状リン酸塩にインターカレートさせる本発
明の製造方法においては、金属イオンのみをインターカ
レートさせる従来法に比べて金属イオンとくに銀イオン
の歩留まりが向上する(表1参照)。
ンと同時に層状リン酸塩にインターカレートさせる本発
明の製造方法においては、金属イオンのみをインターカ
レートさせる従来法に比べて金属イオンとくに銀イオン
の歩留まりが向上する(表1参照)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 3/32 C08K 3/32 (56)参考文献 特開 平1−282109(JP,A) 特開 平2−169027(JP,A) 特開 平2−96508(JP,A) 特開 平2−145408(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 25/37 A01N 59/26 C01B 25/40 C01B 25/45 C08K 3/32
Claims (2)
- 【請求項1】抗菌作用を有する金属のアンミン錯体溶液
および/またはアミン錯体溶液と層状リン酸塩とを接触
させることを特徴とする抗菌性リン酸塩層間化合物の製
造方法。 - 【請求項2】前記抗菌作用を有する金属は銀、銅または
亜鉛から選ばれる請求項1に記載の抗菌性リン酸塩層間
化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40578390A JP3218605B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 抗菌性リン酸塩層間化合物とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40578390A JP3218605B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 抗菌性リン酸塩層間化合物とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04243908A JPH04243908A (ja) | 1992-09-01 |
JP3218605B2 true JP3218605B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=18515392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40578390A Expired - Lifetime JP3218605B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 抗菌性リン酸塩層間化合物とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3218605B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9155311B2 (en) * | 2013-03-15 | 2015-10-13 | Bunge Amorphic Solutions Llc | Antimicrobial chemical compositions |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4226810C1 (de) * | 1992-08-13 | 1994-01-27 | Theodor Dipl Ing Krall | Schläuche und andere Gegenstände aus Kunststoffen für den medizinischen Bedarf, die von Keimen nicht besiedelbar sind und Verfahren zu ihrer Herstellung |
JP3186908B2 (ja) * | 1993-07-15 | 2001-07-11 | テイカ株式会社 | 防錆顔料組成物 |
US5961843A (en) * | 1994-10-05 | 1999-10-05 | Toto Ltd. | Antimicrobial solid material, process for producing the same, and method of utilizing the same |
DE19936059A1 (de) | 1999-07-30 | 2001-02-01 | J Peter Guggenbichler | Verfahren zur Herstellung von antimikrobiellen Kunststoffkörpern |
KR100411178B1 (ko) * | 2000-10-09 | 2003-12-18 | 한국화학연구원 | 신규 항균제와 이러한 항균제를 함유하는 항균탈취성 용액 |
WO2013158509A1 (en) * | 2012-04-16 | 2013-10-24 | Bunge Amorphic Solutions Llc | Antimicrobial chemical compositions |
US9078445B2 (en) | 2012-04-16 | 2015-07-14 | Bunge Amorphic Solutions Llc | Antimicrobial chemical compositions |
JP7365078B1 (ja) * | 2022-05-30 | 2023-10-19 | ミテジマ化学株式会社 | 抗ウイルス性層状リン酸アルミニウムおよびそれを含有する抗ウイルス性組成物 |
-
1990
- 1990-12-25 JP JP40578390A patent/JP3218605B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9155311B2 (en) * | 2013-03-15 | 2015-10-13 | Bunge Amorphic Solutions Llc | Antimicrobial chemical compositions |
US20160029641A1 (en) * | 2013-03-15 | 2016-02-04 | Bunge Amorphic Solutions Llc | Antimicrobial chemical compositions |
US9955700B2 (en) * | 2013-03-15 | 2018-05-01 | Bunge Amorphic Solutions Llc | Antimicrobial chemical compositions |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04243908A (ja) | 1992-09-01 |
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