JP3217045U - 鳥ケージ用の備品および鳥ケージと止まり木とのセット体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ペット用の鳥が使用する備品の配設位置を容易に変更することができ、種々の鳥ケージに広く適用できる鳥ケージ用の備品を提供する。【解決手段】鳥ケージ内に収納されるペット用の鳥によって使用される止まり木Tが、ベース部11を有して鳥ケージ内に配設される本体部材10と、鳥ケージの外部に位置される固定部材20とを有する。固定部材とベース部のいずれか一方に永久磁石が設けられ、他方に磁性部材が設けられる。ベース部と固定部材を近接態で対向させた際に、ベース部と固定部材が永久磁石の磁力によって互いに吸着されて、本体部材が鳥ケージに固定される。【選択図】図4
Description
本考案は、鳥ケージ用の備品および鳥ケージと止まり木とのセット体に関するものである。
愛好家によって飼育されるペット用鳥は、観賞用の鳥かご内に収納されて、外部から観賞されるのが一般的である。鳥かご内には、例えば止まりや給餌部材(給水部材を含む)等、鳥によって使用される各種備品が装備される。
特許文献1には、止まり木の表面にやすり部位を構成して、止まり木に鳥が止まった際に、鳥の爪が自動的に研磨されるようにしたものが開示されている。
ところで、鳥かご内に配設される各種備品においては、鳥かごの外殻を構成している部位の所定位置に対して、例えば針金等によって固定されることが多い。この一方、鳥かご内での備品の配設位置を変更したいという要求がある。この場合、備品の固定解除の作業とその後の再度の固定作業とがかなり面倒である。
一方、鳥を移送する際に、搬送ケースを利用することも一般的に行われている。この場合、搬送ケース内で鳥が安定かつ安心して搬送されるようにすることが重要となる。このため、搬送ケース内に、止まり木を配設することも考えられるが、ペット用の鳥は、慣れ親しんだ止まり木にしか止まらないという習性を有するものが多い。
このため、鳥かご内の鳥を搬送ケースに入れて搬送する場合、鳥かご内に配設されている止まり木を搬送ケースに移して使用することが考えられる。この場合、前述したように、鳥かごから止まり木の固定解除を行ったのち、固定解除された止まり木を搬送ケースに固定するという作業が要求されるが、この固定解除と固定とを行う作業が面倒である。これにえて、搬送ケースが、例えばプラスチックのような箱体であるときに、針金等を利用して止まり木を搬送ケースに固定することが不可能な場合もある。
本考案は以上のような事情を勘案してなされたもので、その第1の目的は、ペット用の鳥が使用する備品の配設位置を容易に変更することができ、また鳥ケージとして種々の形態のものに対して広く適用できるようにした鳥ケージ用の備品を提供することにある。
本考案の第2の目的は、鳥用の備品としての止まり木を、観賞用の鳥かごと搬送用のケースとの間で簡単に位置変更できるようにした鳥ケージと止まり木とのセット体を提供することにある。
前記第1の目的を達成するため、本考案にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、実用新案登録請求の範囲における請求項1に記載のように、
鳥ケージ内に収納されるペット用の鳥によって使用される鳥ケージ用の備品であって、
ベース部を有して、前記鳥ケージ内に配設される本体部材と、
前記本体部材とは別体とされ、前記鳥ケージの外部に位置された状態で前記ベース部に対向させて使用される固定部材と、
を有し、
前記固定部材と前記ベース部とのいずれか一方に第1永久磁石が設けられると共に、他方に該永久磁石が吸着される磁性部材が設けられ、
前記鳥ケージ内に配設された前記本体部材の前記ベース部と該鳥ケージの外部に配設された前記固定部材とを近接態で対向させた際に、該ベース部と該固定部材とが前記第1永久磁石の磁力によって互いに吸着されて、該本体部材が該鳥ケージに固定される、
ようにしてある。
鳥ケージ内に収納されるペット用の鳥によって使用される鳥ケージ用の備品であって、
ベース部を有して、前記鳥ケージ内に配設される本体部材と、
前記本体部材とは別体とされ、前記鳥ケージの外部に位置された状態で前記ベース部に対向させて使用される固定部材と、
を有し、
前記固定部材と前記ベース部とのいずれか一方に第1永久磁石が設けられると共に、他方に該永久磁石が吸着される磁性部材が設けられ、
前記鳥ケージ内に配設された前記本体部材の前記ベース部と該鳥ケージの外部に配設された前記固定部材とを近接態で対向させた際に、該ベース部と該固定部材とが前記第1永久磁石の磁力によって互いに吸着されて、該本体部材が該鳥ケージに固定される、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、本体部材を、永久磁石の磁力を利用して鳥ケージに着脱自在に固定することから、その配置位置の変更等を容易に行うことができる。また、使用する鳥ケージ間で容易に移動させて使用することができる。さらに、永久磁石の磁力の範囲であれば、適宜の形状や材質の鳥ケージに対しても広く使用することができ、汎用性の極めて高いものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項2〜請求項9に記載のとおりである。すなわち、
前記磁性部材が、第2永久磁石とされている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、本体部材側と固定部材側との両方に永久磁石を用いることにより、強固な固定作用を得ることができ、備品をしっかりと鳥ケージに固定する上で好ましいものとなる。
前記磁性部材が、第2永久磁石とされている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、本体部材側と固定部材側との両方に永久磁石を用いることにより、強固な固定作用を得ることができ、備品をしっかりと鳥ケージに固定する上で好ましいものとなる。
前記固定部材のうち前記ベース部に対して対向される第1対向面に第1凹部が形成され、
前記ベース部のうち前記固定部材に対して対向される第2対向面に第2凹部が形成され、
前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との一方が、前記第1対向面から突出しない状態で前記第1凹部内に固定配置され、
前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との他方が、前記第2対向面から突出しない状態で前記第2凹部内に固定配置されている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、鳥ケージへの取付完了状態では永久磁石が外部から目視されないようにして、外観上の見栄え向上等の上で好ましいものとなる。また、本体部材と固定部材とを分離した取付解除状態において、永久磁石が外部に突出しないようにして、永久磁石が外力を受けて不用意に取り外されてしまうという事態を防止する上でも好ましいものとなる。
前記ベース部のうち前記固定部材に対して対向される第2対向面に第2凹部が形成され、
前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との一方が、前記第1対向面から突出しない状態で前記第1凹部内に固定配置され、
前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との他方が、前記第2対向面から突出しない状態で前記第2凹部内に固定配置されている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、鳥ケージへの取付完了状態では永久磁石が外部から目視されないようにして、外観上の見栄え向上等の上で好ましいものとなる。また、本体部材と固定部材とを分離した取付解除状態において、永久磁石が外部に突出しないようにして、永久磁石が外力を受けて不用意に取り外されてしまうという事態を防止する上でも好ましいものとなる。
前記本体部材と前記個体部材とが、それぞれ自然木によって形成されている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、自然環境にある材料を用いて、鳥に対して優しい環境作りの上で好ましいものとなる。
前記本体部材が、止まり木とされている、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、止まり木について、前述した効果を得ることができる。特に、止まり木は、鳥が使用する備品として汎用品であることを考慮すると、その効果が大きいものである。
前記止まり木が、前記ベース部から略直立状態で延びる縦棒部と、該縦棒部の先端部に固定された横方向に延びる横棒部と、を有し、
前記ベース部の前記鳥ケージに対する固定時での姿勢状態の選択によって、前記横棒部が該鳥ケージの底面に対して略平行な状態をとり得るようにされている、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、本体部材(特に横棒部)を鳥ケージの低い位置に設置することが可能となり、特に高さの低い鳥ケージにおいて止まり木を設置する上で好ましいものとなる。
前記ベース部の前記鳥ケージに対する固定時での姿勢状態の選択によって、前記横棒部が該鳥ケージの底面に対して略平行な状態をとり得るようにされている、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、本体部材(特に横棒部)を鳥ケージの低い位置に設置することが可能となり、特に高さの低い鳥ケージにおいて止まり木を設置する上で好ましいものとなる。
前記本体部材が、給餌用具とされている、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、
給餌具について、前述した効果を得ることができる。特に、給餌具は、鳥が使用する備品として汎用品であることを考慮すると、その効果が大きいものである。
給餌具について、前述した効果を得ることができる。特に、給餌具は、鳥が使用する備品として汎用品であることを考慮すると、その効果が大きいものである。
前記鳥ケージが、収納されたペット用の鳥を外部から観賞するための観賞用鳥かごとされている、ようにしてある(請求項8対応)。この場合、観賞用鳥かごの場合に、備品としての本体部材を着脱自在に固定する上で好ましいものとなる。
前記鳥ケージが、ペット用の鳥を搬送するための搬送用ケースとされている、ようにしてある(請求項9対応)。この場合、搬送ケースの場合に、備品としての本体部材を着脱自在に固定する上で好ましいものとなる。
前記第2の目的を達成するため、本考案にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項10に記載のように、
鳥ケージと止まり木とのセット体であって、
前記鳥ケージが、収納されたペット用の鳥を外部から観賞するための観賞用鳥かごと、ペット用の鳥を搬送するための搬送用ケースとの2種類とされ、
前記止まり木が、ベース部を有して前記鳥ケージ内に配設される本体部材と、該鳥ケージの外部に配設される固定部材と、を有し、
前記固定部材と前記ベース部とのいずれか一方に永久磁石が設けられると共に、他方に該永久磁石が吸着される磁性部材が設けられ、
前記鳥ケージ内に配設された前記本体部材の前記ベース部と該鳥ケージの外部に配設された前記固定部材とを近接態で対向させた際に、該ベース部と該固定部材とが前記永久磁石の磁力によって互いに吸着されて、該本体部材が該鳥ケージに固定される、
ようにしてある。
鳥ケージと止まり木とのセット体であって、
前記鳥ケージが、収納されたペット用の鳥を外部から観賞するための観賞用鳥かごと、ペット用の鳥を搬送するための搬送用ケースとの2種類とされ、
前記止まり木が、ベース部を有して前記鳥ケージ内に配設される本体部材と、該鳥ケージの外部に配設される固定部材と、を有し、
前記固定部材と前記ベース部とのいずれか一方に永久磁石が設けられると共に、他方に該永久磁石が吸着される磁性部材が設けられ、
前記鳥ケージ内に配設された前記本体部材の前記ベース部と該鳥ケージの外部に配設された前記固定部材とを近接態で対向させた際に、該ベース部と該固定部材とが前記永久磁石の磁力によって互いに吸着されて、該本体部材が該鳥ケージに固定される、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、請求項1に対応した効果を得ることができ、特に、止まり木を、観賞用鳥かごと搬送ケースとの間で移動させて使用するのを容易に行うことができる。また、観賞用鳥かごで使用されることにより、鳥が慣れ親しんだ止まり木を、そのまま搬送ケースに移動して使用することにより、搬送ケース内の鳥が安心して即座に止まり木に止まって、鳥を安心かつ安定させた状態で搬送する上で好ましいものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項11に記載のとおりである。すなわち、
前記止まり木が、前記ベース部から略直立状態で延びる縦棒部と、該縦棒部の先端部に固定された横方向に延びる横棒部と、を有し、
前記ベース部の前記鳥ケージに対する固定時での姿勢状態の選択によって、前記横棒部が該鳥ケージの底面に対して略平行な状態をとり得るようにされている、
ようにしてある(請求項11対応)。この場合、本体部材(特に横棒部)を低い位置に設置する上で好ましいものとなる。特に、高さの低い搬送ケースにおいて、本体部材(特に横棒部)を極力低い位置に設置する上で好ましいものとなる。
前記止まり木が、前記ベース部から略直立状態で延びる縦棒部と、該縦棒部の先端部に固定された横方向に延びる横棒部と、を有し、
前記ベース部の前記鳥ケージに対する固定時での姿勢状態の選択によって、前記横棒部が該鳥ケージの底面に対して略平行な状態をとり得るようにされている、
ようにしてある(請求項11対応)。この場合、本体部材(特に横棒部)を低い位置に設置する上で好ましいものとなる。特に、高さの低い搬送ケースにおいて、本体部材(特に横棒部)を極力低い位置に設置する上で好ましいものとなる。
本考案によれば、
図1は、本考案の一実施形態を示すもので、ペット用の鳥が使用する鳥の備品として止まり木Tとした例を示す。図1において、10は本体部材、20は固定部材である。
本体部材10は、ベース部11と、2本の縦棒部12と、2本の縦棒部12の先端部同士を連結する横棒部13と、を有する。ベース部11は、縦棒部12とは反対側の面が略平坦面とされた対向面11aとされている。このベース部11には、対向面11aに開口するように複数(実施形態では2個)の取付凹部11bが形成されている。この取付凹部11bに、第1永久磁石14が収納、固定されている。第1永久磁石14は、対向面11aとほぼ面一となるようにされている。第12永久磁石14は、接着材を利用してベース部11に固定されているが、きつい嵌合によって固定状態を確保するのが好ましい。
縦棒部12は、その基端部が、ベース部11に固定されている。この固定は、例えば、ベース部11に形成された取付穴内に、縦棒部12の基端部をきつく嵌合させることにより行われている。ベース部11と縦棒部12との固定は、接着材や釘、ボルト等の固定具を用いた固定とすることもできるが、鳥に対して極力良好な環境を確保するために、接着材や金属製の固定具を用いない固定が好ましい。
2本の縦棒部12は、互いに略平行に配設されて、ベース部11における対向面11aに対して略直交するように延びている。この2本の縦棒部12の先端部に対して、横方向に細長く延びる1本の横棒部13が固定されている。この固定は、横棒部13に形成された取付穴内に、縦棒部12の先端部をきつく嵌合させることにより行われている。なお、横棒部13と縦棒部12との固定は、接着材や釘、ボルト等の固定具を用いた固定とすることもできるが、鳥に対して極力良好な環境を確保するために、接着材や金属製の固定具を用いない固定が好ましい。
前述したような本体部材10は、ベース部11と縦棒部12と横棒部13とが、それぞれ自然木によって形成されている。
前記固定部材20は、自然木によって、略平板状に形成されている。この固定部材20は、その一面が略平坦面状とされた対向面20aとされている。固定部材20には、対向20aに開口するように、取付凹部20bが形成されている。この取付凹部20bに、第2永久磁石21が収納、固定されている。第2永久磁石21は、対向面20aとほぼ面一となるようにされている。第2永久磁石21は、接着材を利用して固定部材20に固定されているが、きつい嵌合によって固定状態を確保するのが好ましい。
ベース部11の対向面11aに対して、固定部材20の対向面20aを対向させた状態で、第1永久磁石14と第2永久磁石21とが互いに対向される。互いに対向された第1永久磁石14と第2永久磁石21とは、対向する側の極性が、一方がマイナス極とされ、他方がプラス極とされて、互いに磁力によって吸着する関係とされる。
図4は、鳥ケージとしての観賞用の鳥かごP1の一例を示し、この鳥かごP1に対して、前述した止まり木Tが固定設置されている。図4においては、ペット用の鳥Bが、横棒部13に止まっている状態が示されるが、縦棒部12に止まることもある。ペット用の鳥Bとしては、例えば、各種のインコ、ブンチョウ、ジュウシマツ等の小鳥の他、オウム等の中型鳥等、鳥ケージを利用してペットとして飼育されていた各種の鳥とすることができる。
観賞用の鳥かごP1は、その外殻が、例えば、互いに小間隔をあけて縦方向に延びる多数本の縦棒31と、横方向に延びて多数本の縦棒31同士を連結する複数本の横棒32と、皿状の底壁部材33と、を有している。鳥かごP1は、その内部に収納されたペット用の鳥Bを外部から観賞できるようにされている。勿論、鳥かごP1は、天井部(図示略)も有して、内部の鳥Bが鳥かごP1から脱出できないようにされている。また、鳥Bは、図示を略す開閉扉を通して、鳥かごP1から出し入れされる。なお、図4は、鳥かごP1の一例を示すもので、その構造、形状等は、適宜のもの、特に従来既知の適宜のものを用いることができる。
鳥かごP1に対する止まり木Tの固定設置は、次のようにして行われる。まず、本体部材10を、鳥かごP1内にその開閉扉(図示略)を通して収納して、本体部材10におけるベース部11の対向面11aを鳥かごP1の側面部に接近させた状態とする。この一方、固定部材20を、鳥かごP1の外部から、その対向面20aをベースB11の対向面11aに向けて接近させる。対向面11aと20aとの接近により、第1永久磁石14と第2永久磁石21との吸着によって、ベース部11と固定部材20とが互いに一体化された状態となる。すなわち、本体部材10(におけるベース部11)と固定部材20とで鳥かごP1の側面部を挟持した状態で、本体部材10が鳥かごP1に固定されることになる。
止まり木Tを鳥かごP1から取外す際には、固定部材20を、その対向面20a内において若干回転させて、第1永久磁石14と第2永久磁石B21との位置関係をずらした状態として(磁力による吸着力を弱めた状態で)、固定部材20を引き剥がすことにより簡単に行うことができる。
図5は、鳥ケージとしての鳥の搬送用ケースP2を示す。この搬送用ケースP2は、上方が開口されたボックス状の本体ケース40と、本体ケース40の上方開口部を施蓋する蓋部材41と、を有する。本体ケース40と蓋部材41とは、それぞれ、透明あるいは半透明なプラスチックにより形成されている。
止まり木Tが、搬送用ケースP2の側面部に固定されている。止まり木Tは、鳥かごP1について使用されるのと同様にして使用される。図5では、止まり木Tにおけるベース部11と固定部材20とで、本体ケース40の側面部の低い位置を挟持した状態で固定されている。本体部材10を本体ケース40の低い位置で固定しておくことにより、横棒部13を低い位置に設置可能となる。これにより、本体ケース40の高さを十分に確保できない場合でも、鳥Bを、止まり木Tに止まらせた安心かつ安定した状態で、本体ケース40内に収納しておくことが可能となる。
図4、図5では、鳥ケージ(鳥かごP1、搬送ケースP2)の側面部(側壁部)に止まり木Tを固定する例を示してあるが、鳥ケージの天井壁部や底壁部に固定する等、第1永久磁石14と第2永久磁石21との磁力による固定(吸着)が可能な限り、任意の位置に固定することができる。
止まり木Tは、鳥ケージに対する着脱が極めて容易であるため、同じ鳥ケージ内での設置位置の変更や、異なる鳥ケージ間での変更(例えば鳥かごP1と搬送ケースP2との間での変更)も極めて容易である。
ここで、ペット用の鳥Bは、慣れ親しんだ止まり木以外の止まり木には容易には止まろうとしない習性を有することが多い。このため、鳥かごP1内の鳥Bを搬送ケースP2で搬送する場合は、あらかじめ、鳥かごP1に設置されていることによって慣れ親しんだ止まり木Tを、搬送ケースP2に移し替えて使用するのが好ましいことになる。これにより、鳥かごP1内の鳥Bが搬送ケースP2内に移動された場合に、鳥Bは、鳥かごP1から移し替えされた止まり木Tに即座に止まることとなり、鳥Bを安心かつ安定させた状態で搬送することができる。
図6は、給餌具T2を示し、図1に示す止まり木Tに対する付属品として使用されるようになっている。この給餌具T2は、本体部50と、本体部50の左右側面からそれぞれ2本ずつ棒状に突出された短い保持部51と、を有する。本体部50には、その上面に開口するように、餌入れ用の凹部50aが形成されている。本体部50、保持部51は、自然木によって形成されている。
図1に示すように、本体部50の大きさは、本体部材10における2本の縦棒部12の間に挿入できる大きさとされる。そして、左右の保持部51を2本の縦棒部12に引っ掛けることにより、給餌具T2が、2本の縦棒部12の間において本体部材10に保持される。鳥Bは、例えば横棒部13に止まった状態で、給餌具T2における凹部50a内の餌を食することになる。
図7は、給餌具T3の別の例を示し、図1に示す止まり木Tとは別個独立して鳥ケージに対して着脱自在に固定されるようになっている。すなわち、給餌具T3は、大別して、本体部材60(図1における本体部材10対応)と、本体部材60とは別体の固定部材70(図1における固定部材10対応)と、餌箱80と、を有する。
本体部材60は、ベース部61と、ベース部61から直立状態で延びる一本の縦棒部62とを有する。そして、縦棒部62に対して、紐63を介して、餌箱80が吊り下げられるようになっている。
餌箱80は、それぞれ板状の上板部81および下板部82と、上下の板部81と82との隅部同士を連結する複数本(実施形態では4本)の棒状の連結部83と、を有する。
上板部81と下板部82との間には、例えばプラスチックにより略球体状に形成された中空の餌箱部84が保持されている。餌箱部84は、例えば2つ割り可能とされて、2つ割りとされた状態で内部に餌が導入される。餌箱部80上面には開口部が形成される一方、上板部81には、この開口部に臨む貫通孔81aが形成されている。鳥Bは、貫通孔81aを通して、餌箱部84内の餌を食することになる。
本体部材60におけるベース部61は、図1〜図3に示すベース部11に対応していて、1つの第1永久磁石(図7では図示されない)を保持している。また、固定部材60は、図1〜図3に示す固定部材20に対応しており、1つの第2永久磁石(図7では図示されない)を保持している。
本体部材60は、餌箱80を吊り下げ保持した状態で鳥ケージ内に配設される。固定部材70は、鳥ケージの外部に配設される。そして、ベース部61と固定部材70とを対向させるように接近させることにより、永久磁石の磁力によってベース部61と固定部材70とが一体化されて、本体部材60が鳥ケージに固定される。本体部材60に保持される鳥用の備品としては、餌箱80に限らず、止まり木等適宜のものを選択することができる(例えば、止まり木が紐63により吊り下げ保持されて、揺れることの可能な止まり木ともなる)。
以上実施形態について説明したが、本考案は実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような場合をも含むものである。
(1)止まり木Tの大きさや形状等は、収納される鳥の種類や大きさ等に応じて適宜変更できる。また、自然木の枝をベース部11に固定保持させることによって、止まり木Tを構成することもできる。
(2)搬送ケースP2の大きさや形状は、搬送される鳥の種類や大きさ等に応じて適宜変更できる。また、搬送ケースP2は、不透明としたり、編み目状や格子状の構造として構成することもできる。
(3)鳥用の備品としては、止まり木や給餌具に限らず、従来から鳥に使用されている適宜の備品とすることができる。
(4)第1永久磁石14と第2永久磁石21とのうちいずれか一方を、永久磁石以外の磁性部材(例えば鉄板等)によって構成することもできる。
(5)ベース部11(61)あるいは固定部材20(70)に設ける永久磁石の数は、1個あるいは2個に限らず、3個以上とすることもでき、支承する備品の重量や大きさ等に応じて適宜の数を選択すればよい。
(6)本考案の目的は、明記されたものに限らず、好ましいあるいは実質的に好ましいと表記されたものを提供することを暗黙的に含むものである。
(1)止まり木Tの大きさや形状等は、収納される鳥の種類や大きさ等に応じて適宜変更できる。また、自然木の枝をベース部11に固定保持させることによって、止まり木Tを構成することもできる。
(2)搬送ケースP2の大きさや形状は、搬送される鳥の種類や大きさ等に応じて適宜変更できる。また、搬送ケースP2は、不透明としたり、編み目状や格子状の構造として構成することもできる。
(3)鳥用の備品としては、止まり木や給餌具に限らず、従来から鳥に使用されている適宜の備品とすることができる。
(4)第1永久磁石14と第2永久磁石21とのうちいずれか一方を、永久磁石以外の磁性部材(例えば鉄板等)によって構成することもできる。
(5)ベース部11(61)あるいは固定部材20(70)に設ける永久磁石の数は、1個あるいは2個に限らず、3個以上とすることもでき、支承する備品の重量や大きさ等に応じて適宜の数を選択すればよい。
(6)本考案の目的は、明記されたものに限らず、好ましいあるいは実質的に好ましいと表記されたものを提供することを暗黙的に含むものである。
本考案は、鳥ケージ用の備品として好適である。
B:ペット用の鳥(図4)
T:止まり木
T2:給餌具(図6)
T3:給餌具(図7)
P1:鳥かご(図4)
P2:搬送ケース(図5)
10:本体部材
11:ベース部
11a:対向面
11b:取付凹部
12:縦棒部
13:横棒部
14:第1永久磁石
20:固定部材
20a:対向面
20b:取付凹部
21:第2永久磁石
60:本体部材(図7)
61:ベース部(図7)
62:縦棒部(図7)
63:紐(図7)
80:餌箱(図7)
T:止まり木
T2:給餌具(図6)
T3:給餌具(図7)
P1:鳥かご(図4)
P2:搬送ケース(図5)
10:本体部材
11:ベース部
11a:対向面
11b:取付凹部
12:縦棒部
13:横棒部
14:第1永久磁石
20:固定部材
20a:対向面
20b:取付凹部
21:第2永久磁石
60:本体部材(図7)
61:ベース部(図7)
62:縦棒部(図7)
63:紐(図7)
80:餌箱(図7)
Claims (11)
- 鳥ケージ内に収納されるペット用の鳥によって使用される鳥ケージ用の備品であって、
ベース部を有して、前記鳥ケージ内に配設される本体部材と、
前記本体部材とは別体とされ、前記鳥ケージの外部に位置された状態で前記ベース部に対向させて使用される固定部材と、
を有し、
前記固定部材と前記ベース部とのいずれか一方に第1永久磁石が設けられると共に、他方に該永久磁石が吸着される磁性部材が設けられ、
前記鳥ケージ内に配設された前記本体部材の前記ベース部と該鳥ケージの外部に配設された前記固定部材とを近接態で対向させた際に、該ベース部と該固定部材とが前記第1永久磁石の磁力によって互いに吸着されて、該本体部材が該鳥ケージに固定される、
ことを特徴とする鳥ケージ用の備品。 - 請求項1において、
前記磁性部材が、第2永久磁石とされている、ことを特徴とする鳥ケージ用の備品。 - 請求項2において、
前記固定部材のうち前記ベース部に対して対向される第1対向面に第1凹部が形成され、
前記ベース部のうち前記固定部材に対して対向される第2対向面に第2凹部が形成され、
前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との一方が、前記第1対向面から突出しない状態で前記第1凹部内に固定配置され、
前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との他方が、前記第2対向面から突出しない状態で前記第2凹部内に固定配置されている、
ことを特徴とする鳥ケージ用の備品。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記本体部材と前記個体部材とが、それぞれ自然木によって形成されている、ことを特徴とする鳥ケージ用の備品。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
前記本体部材が、止まり木とされている、ことを特徴とする鳥ケージ用の備品。 - 請求項5において、
前記止まり木が、前記ベース部から略直立状態で延びる縦棒部と、該縦棒部の先端部に固定された横方向に延びる横棒部と、を有し、
前記ベース部の前記鳥ケージに対する固定時での姿勢状態の選択によって、前記横棒部が該鳥ケージの底面に対して略平行な状態をとり得るようにされている、
ことを特徴とする鳥ケージ用の備品。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
前記本体部材が、給餌用具とされている、ことを特徴とする鳥ケージ用の備品。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、
前記鳥ケージが、収納されたペット用の鳥を外部から観賞するための観賞用鳥かごとされている、ことを特徴とする鳥ケージ用の備品。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、
前記鳥ケージが、ペット用の鳥を搬送するための搬送用ケースとされている、ことを特徴とする鳥ケージ用の備品。 - 鳥ケージと止まり木とのセット体であって、
前記鳥ケージが、収納されたペット用の鳥を外部から観賞するための観賞用鳥かごと、ペット用の鳥を搬送するための搬送用ケースとの2種類とされ、
前記止まり木が、ベース部を有して前記鳥ケージ内に配設される本体部材と、該鳥ケージの外部に配設される固定部材と、を有し、
前記固定部材と前記ベース部とのいずれか一方に永久磁石が設けられると共に、他方に該永久磁石が吸着される磁性部材が設けられ、
前記鳥ケージ内に配設された前記本体部材の前記ベース部と該鳥ケージの外部に配設された前記固定部材とを近接態で対向させた際に、該ベース部と該固定部材とが前記永久磁石の磁力によって互いに吸着されて、該本体部材が該鳥ケージに固定される、
ことを特徴とする鳥ケージと止まり木とのセット体。 - 請求項10において、
前記止まり木が、前記ベース部から略直立状態で延びる縦棒部と、該縦棒部の先端部に固定された横方向に延びる横棒部と、を有し、
前記ベース部の前記鳥ケージに対する固定時での姿勢状態の選択によって、前記横棒部が該鳥ケージの底面に対して略平行な状態をとり得るようにされている、
ことを特徴とする鳥ケージと止まり木とのセット体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018001496U JP3217045U (ja) | 2018-04-24 | 2018-04-24 | 鳥ケージ用の備品および鳥ケージと止まり木とのセット体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018001496U JP3217045U (ja) | 2018-04-24 | 2018-04-24 | 鳥ケージ用の備品および鳥ケージと止まり木とのセット体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3217045U true JP3217045U (ja) | 2018-07-12 |
Family
ID=62838059
Family Applications (1)
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JP2018001496U Active JP3217045U (ja) | 2018-04-24 | 2018-04-24 | 鳥ケージ用の備品および鳥ケージと止まり木とのセット体 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3217045U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4140296A1 (de) * | 2021-08-27 | 2023-03-01 | Benedikt Stimpfl-Abele | Stall für tiere, inspesondere hühnerstall |
-
2018
- 2018-04-24 JP JP2018001496U patent/JP3217045U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP4140296A1 (de) * | 2021-08-27 | 2023-03-01 | Benedikt Stimpfl-Abele | Stall für tiere, inspesondere hühnerstall |
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