JP3207559B2 - Mos駆動型半導体装置 - Google Patents
Mos駆動型半導体装置Info
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Classifications
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- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D12/00—Bipolar devices controlled by the field effect, e.g. insulated-gate bipolar transistors [IGBT]
- H10D12/411—Insulated-gate bipolar transistors [IGBT]
- H10D12/441—Vertical IGBTs
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D62/00—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
- H10D62/10—Shapes, relative sizes or dispositions of the regions of the semiconductor bodies; Shapes of the semiconductor bodies
- H10D62/102—Constructional design considerations for preventing surface leakage or controlling electric field concentration
- H10D62/103—Constructional design considerations for preventing surface leakage or controlling electric field concentration for increasing or controlling the breakdown voltage of reverse-biased devices
- H10D62/104—Constructional design considerations for preventing surface leakage or controlling electric field concentration for increasing or controlling the breakdown voltage of reverse-biased devices having particular shapes of the bodies at or near reverse-biased junctions, e.g. having bevels or moats
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D62/00—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
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- H10D62/103—Constructional design considerations for preventing surface leakage or controlling electric field concentration for increasing or controlling the breakdown voltage of reverse-biased devices
- H10D62/105—Constructional design considerations for preventing surface leakage or controlling electric field concentration for increasing or controlling the breakdown voltage of reverse-biased devices by having particular doping profiles, shapes or arrangements of PN junctions; by having supplementary regions, e.g. junction termination extension [JTE]
- H10D62/106—Constructional design considerations for preventing surface leakage or controlling electric field concentration for increasing or controlling the breakdown voltage of reverse-biased devices by having particular doping profiles, shapes or arrangements of PN junctions; by having supplementary regions, e.g. junction termination extension [JTE] having supplementary regions doped oppositely to or in rectifying contact with regions of the semiconductor bodies, e.g. guard rings with PN or Schottky junctions
-
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- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D62/00—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
- H10D62/10—Shapes, relative sizes or dispositions of the regions of the semiconductor bodies; Shapes of the semiconductor bodies
- H10D62/13—Semiconductor regions connected to electrodes carrying current to be rectified, amplified or switched, e.g. source or drain regions
- H10D62/141—Anode or cathode regions of thyristors; Collector or emitter regions of gated bipolar-mode devices, e.g. of IGBTs
- H10D62/142—Anode regions of thyristors or collector regions of gated bipolar-mode devices
Landscapes
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高耐圧を有するMOS
駆動型半導体装置に関する。
駆動型半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MOS駆動型半導体装置、例えば
IGBTは、図7又は図8に示すような素子構造を有し
ている。図7及び図8において、11は、N- 型ベ−ス
層、12は、P型ベ−ス層、13は、N型エミッタ層、
14は、P型エミッタ層、15は、カソ−ド電極、16
は、アノ−ド電極、17は、ゲ−ト電極、18は、バッ
ファ層である。
IGBTは、図7又は図8に示すような素子構造を有し
ている。図7及び図8において、11は、N- 型ベ−ス
層、12は、P型ベ−ス層、13は、N型エミッタ層、
14は、P型エミッタ層、15は、カソ−ド電極、16
は、アノ−ド電極、17は、ゲ−ト電極、18は、バッ
ファ層である。
【0003】上記MOS駆動型半導体装置では、当該半
導体素子が形成されるチップの終端部(縁部)には、一
般に、複数の拡散層19、…から構成される多重のガ−
ドリング(プレ−ナ構造)が採用されている。これによ
り、当該半導体装置の耐圧を向上させている。
導体素子が形成されるチップの終端部(縁部)には、一
般に、複数の拡散層19、…から構成される多重のガ−
ドリング(プレ−ナ構造)が採用されている。これによ
り、当該半導体装置の耐圧を向上させている。
【0004】しかし、上述のような多重のガ−ドリング
からなるプレ−ナ構造を採用すると、第一に、チップの
終端部において複数の拡散層19、…(電流が流れない
領域)が大きな面積を占め、チップ上における有効面積
が減少する、という欠点がある。また、第二に、当該プ
レ−ナ構造においても、理論上得ることができる耐圧の
約8割しか耐圧を得ることができない、という欠点があ
る。
からなるプレ−ナ構造を採用すると、第一に、チップの
終端部において複数の拡散層19、…(電流が流れない
領域)が大きな面積を占め、チップ上における有効面積
が減少する、という欠点がある。また、第二に、当該プ
レ−ナ構造においても、理論上得ることができる耐圧の
約8割しか耐圧を得ることができない、という欠点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
チップの終端部において、多重のガ−ドリングからなる
プレ−ナ構造を採用しているが、かかる構造では、チッ
プ上における有効面積が減少したり、理論値よりも低い
耐圧しか得られない、という欠点がある。
チップの終端部において、多重のガ−ドリングからなる
プレ−ナ構造を採用しているが、かかる構造では、チッ
プ上における有効面積が減少したり、理論値よりも低い
耐圧しか得られない、という欠点がある。
【0006】本発明は、上記欠点を解決すべくなされた
もので、その目的は、チップ上における有効面積を増や
し、理論値に近い電圧阻止能力を有するMOS駆動型半
導体装置を提供することである。
もので、その目的は、チップ上における有効面積を増や
し、理論値に近い電圧阻止能力を有するMOS駆動型半
導体装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のMOS駆動型半導体装置は、第1導電型の
第1の層と、前記第1の層上に形成される第2導電型の
第2の層と、前記第2の層の表面領域に形成される第1
導電型の複数の第3の層と、前記第3の層の表面領域に
形成される第2導電型の第4の層と、前記第1の層に接
続される第1の電極と、前記第3及び第4の層に接続さ
れる第2の電極と、前記第3の層に跨がるように形成さ
れる第3の電極と、前記第2の層の終端部の表面領域に
一つのみ形成され、前記第2の電極に接続されることに
より前記第3の層の電位と同電位に保たれる第1導電型
の第5の層とを備える。
め、本発明のMOS駆動型半導体装置は、第1導電型の
第1の層と、前記第1の層上に形成される第2導電型の
第2の層と、前記第2の層の表面領域に形成される第1
導電型の複数の第3の層と、前記第3の層の表面領域に
形成される第2導電型の第4の層と、前記第1の層に接
続される第1の電極と、前記第3及び第4の層に接続さ
れる第2の電極と、前記第3の層に跨がるように形成さ
れる第3の電極と、前記第2の層の終端部の表面領域に
一つのみ形成され、前記第2の電極に接続されることに
より前記第3の層の電位と同電位に保たれる第1導電型
の第5の層とを備える。
【0008】また、前記第5の層の厚さは、前記第3の
層の厚さよりも大きくなっている。前記第3の層の直下
における第1の層の厚さは、前記第5の層の直下におけ
る第1の層の厚さよりも大きくなっており、前記第2の
層の厚さがほぼ均一である。
層の厚さよりも大きくなっている。前記第3の層の直下
における第1の層の厚さは、前記第5の層の直下におけ
る第1の層の厚さよりも大きくなっており、前記第2の
層の厚さがほぼ均一である。
【0009】また、前記第5の層の直下における第1の
層の導電型を第2導電型に変え、かつ、当該第2導電型
の第1の層の不純物濃度を前記第2の層の不純物濃度よ
りも高くしている。また、前記第1の層と前記第2の層
との間にバッファ層を設けたものである。前記第2の層
の終端部は、斜めに切り落とされており、かつ、当該終
端部は、樹脂によって保護されている。
層の導電型を第2導電型に変え、かつ、当該第2導電型
の第1の層の不純物濃度を前記第2の層の不純物濃度よ
りも高くしている。また、前記第1の層と前記第2の層
との間にバッファ層を設けたものである。前記第2の層
の終端部は、斜めに切り落とされており、かつ、当該終
端部は、樹脂によって保護されている。
【0010】
【作用】上記構成によれば、第2の層の終端部には、第
3の層と同電位の一つの第5の層が形成され、かつ、い
わゆるメサ構造を採用している。また、通電領域におけ
る第1の層の深さも大きくしている。これにより、素子
特性を劣化させることなく、チップ上における有効面積
を増やすことができ、理論値に近い電圧素子能力を有す
るMOS駆動型半導体装置を提供できる。さらに、当該
MOS駆動型半導体装置とダイオ−ドとをモノリシック
に形成することもでき、当該半導体装置を利用した応用
装置全体の小型化に貢献できる。
3の層と同電位の一つの第5の層が形成され、かつ、い
わゆるメサ構造を採用している。また、通電領域におけ
る第1の層の深さも大きくしている。これにより、素子
特性を劣化させることなく、チップ上における有効面積
を増やすことができ、理論値に近い電圧素子能力を有す
るMOS駆動型半導体装置を提供できる。さらに、当該
MOS駆動型半導体装置とダイオ−ドとをモノリシック
に形成することもでき、当該半導体装置を利用した応用
装置全体の小型化に貢献できる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例について詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施例に係わるMOS駆動型半導体装置(IGBT)を示
すものである。図1において、21は、N- 型ベ−ス
層、22は、P型ベ−ス層、23は、N型エミッタ層、
24は、P型エミッタ層、25は、カソ−ド電極、26
は、アノ−ド電極、27は、ゲ−ト電極である。
例について詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施例に係わるMOS駆動型半導体装置(IGBT)を示
すものである。図1において、21は、N- 型ベ−ス
層、22は、P型ベ−ス層、23は、N型エミッタ層、
24は、P型エミッタ層、25は、カソ−ド電極、26
は、アノ−ド電極、27は、ゲ−ト電極である。
【0012】上記MOS駆動型半導体装置は、当該半導
体素子が形成されるチップの終端部(縁部)に一つの拡
散層28を有している。この拡散層28は、チップの終
端部おいて当該チップを取り囲むようにして形成されて
いる。また、拡散層28は、カソ−ド電極25に接続さ
れており、P型ベ−ス層22と同電位となっている。さ
らに、チップの終端面は、斜め(例えば基板主面に対し
約60°)に切り落とされ、かつ、シリコ−ン樹脂29
等で保護されている。なお、このシリコ−ン樹脂29等
は、チップの終端面を斜めに切り落とす加工による破砕
層をエッチングにより除去した後に形成される。
体素子が形成されるチップの終端部(縁部)に一つの拡
散層28を有している。この拡散層28は、チップの終
端部おいて当該チップを取り囲むようにして形成されて
いる。また、拡散層28は、カソ−ド電極25に接続さ
れており、P型ベ−ス層22と同電位となっている。さ
らに、チップの終端面は、斜め(例えば基板主面に対し
約60°)に切り落とされ、かつ、シリコ−ン樹脂29
等で保護されている。なお、このシリコ−ン樹脂29等
は、チップの終端面を斜めに切り落とす加工による破砕
層をエッチングにより除去した後に形成される。
【0013】上記構成によれば、チップ終端部の拡散層
28は一つであり、また、当該拡散層28は、P型ベ−
ス層22と同電位である。さらに、チップ終端面が斜め
に切り落とされたメサ構造を有する。これにより、チッ
プ上における有効面積を増やすことができると共に、理
論値に近い電圧阻止能力を有するMOS駆動型半導体装
置にすることができる。
28は一つであり、また、当該拡散層28は、P型ベ−
ス層22と同電位である。さらに、チップ終端面が斜め
に切り落とされたメサ構造を有する。これにより、チッ
プ上における有効面積を増やすことができると共に、理
論値に近い電圧阻止能力を有するMOS駆動型半導体装
置にすることができる。
【0014】図2は、本発明の第2の実施例に係わるM
OS駆動型半導体装置(IGBT)を示すものである。
なお、図2において、図1と同じ部分には同じ符号を付
してある。
OS駆動型半導体装置(IGBT)を示すものである。
なお、図2において、図1と同じ部分には同じ符号を付
してある。
【0015】このMOS駆動型半導体装置は、チップの
終端部の拡散層28の深さを、P型ベ−ス層22の深さ
よりも大きくしたものである。P型ベ−ス層22の深さ
は、一般的には約10〜25[μm]であり、この程度
の深さで2500[V]以上の電圧阻止能力を持たせよ
うとするのは困難である。なぜなら、チップ終端部の鋭
角部は製造工程途上においてかけやすく、また、かけた
場合には拡散層28の深さが実質的に浅くなるためであ
る。そこで、チップの終端部の拡散層28の深さを、P
型ベ−ス層22の深さ(約10〜25[μm])よりも
深い、約30〜70[μm]としたものである。
終端部の拡散層28の深さを、P型ベ−ス層22の深さ
よりも大きくしたものである。P型ベ−ス層22の深さ
は、一般的には約10〜25[μm]であり、この程度
の深さで2500[V]以上の電圧阻止能力を持たせよ
うとするのは困難である。なぜなら、チップ終端部の鋭
角部は製造工程途上においてかけやすく、また、かけた
場合には拡散層28の深さが実質的に浅くなるためであ
る。そこで、チップの終端部の拡散層28の深さを、P
型ベ−ス層22の深さ(約10〜25[μm])よりも
深い、約30〜70[μm]としたものである。
【0016】上記構成によれば、上記第1の実施例と同
様の効果が得られる他、さらに2500[V]以上の電
圧阻止能力を有するMOS駆動型半導体装置を歩留りよ
く製造できる、という効果が得られる。
様の効果が得られる他、さらに2500[V]以上の電
圧阻止能力を有するMOS駆動型半導体装置を歩留りよ
く製造できる、という効果が得られる。
【0017】図3は、本発明の第3の実施例に係わるM
OS駆動型半導体装置(IGBT)を示すものである。
なお、図3において、図2と同じ部分には同じ符号を付
してある。
OS駆動型半導体装置(IGBT)を示すものである。
なお、図3において、図2と同じ部分には同じ符号を付
してある。
【0018】このMOS駆動型半導体装置は、チップの
終端部の拡散層28の深さを、P型ベ−ス層22の深さ
よりも大きくし、電圧阻止能力の向上を図った点におい
て第2の実施例と共通する。
終端部の拡散層28の深さを、P型ベ−ス層22の深さ
よりも大きくし、電圧阻止能力の向上を図った点におい
て第2の実施例と共通する。
【0019】しかし、第2の実施例では、通電領域にお
けるN- 型べ−ス層21が、終端部の拡散層28直下の
N- 型べ−ス層21に比べて、当該拡散層28を深くし
た分だけ厚くなってしまう。なお、通電領域におけるN
- 型べ−ス層21が厚くなると、以下の不都合が生じ
る。即ち、N- 型べ−ス層21の抵抗値 Rが増大する
ため、当該N- 型べ−ス層21中の電圧降下 V(=R
×I)もまた大きくなる。なお、電流Iは一定とする。
従って、当該半導体装置に発生する電力(熱エネルギ
−) P(=I×V)が増大し、通電状態における特性
を劣化させる。
けるN- 型べ−ス層21が、終端部の拡散層28直下の
N- 型べ−ス層21に比べて、当該拡散層28を深くし
た分だけ厚くなってしまう。なお、通電領域におけるN
- 型べ−ス層21が厚くなると、以下の不都合が生じ
る。即ち、N- 型べ−ス層21の抵抗値 Rが増大する
ため、当該N- 型べ−ス層21中の電圧降下 V(=R
×I)もまた大きくなる。なお、電流Iは一定とする。
従って、当該半導体装置に発生する電力(熱エネルギ
−) P(=I×V)が増大し、通電状態における特性
を劣化させる。
【0020】そこで、本実施例では、通電領域における
P型エミッタ層24の深さを、他の領域(終端部)にお
ける当該P型エミッタ層24の深さよりも大きくしたも
のである。言い換えれば、N- 型ベ−ス層21の厚さ
tを場所によらず、即ち通電領域及びチップ終端部にお
いてほぼ一定としたものである。
P型エミッタ層24の深さを、他の領域(終端部)にお
ける当該P型エミッタ層24の深さよりも大きくしたも
のである。言い換えれば、N- 型ベ−ス層21の厚さ
tを場所によらず、即ち通電領域及びチップ終端部にお
いてほぼ一定としたものである。
【0021】上記構成によれば、上記第2の実施例と同
様の効果が得られることに加えて、さらに通電状態にお
ける特性を向上、即ちMOS駆動型半導体装置に発生す
る熱量を最小限に抑えることができる。
様の効果が得られることに加えて、さらに通電状態にお
ける特性を向上、即ちMOS駆動型半導体装置に発生す
る熱量を最小限に抑えることができる。
【0022】図4は、本発明の第4の実施例に係わるM
OS駆動型半導体装置(IGBT)を示すものである。
なお、図4において、図3と同じ部分には同じ符号を付
してある。
OS駆動型半導体装置(IGBT)を示すものである。
なお、図4において、図3と同じ部分には同じ符号を付
してある。
【0023】このMOS駆動型半導体装置は、チップの
終端部において、アノ−ド電極26側にチャネルストッ
パとしてのN型拡散層30を形成したものである。この
拡散層30は、チャネルストッパとしての役割を果たす
と共に、当該半導体素子(IGBT)と逆並列に接続さ
れるダイオ−ド31としての役割を果たすものである。
また、N型拡散層30の不純物濃度は、N- 型ベ−ス層
21の不純物濃度よりも高くなっている。
終端部において、アノ−ド電極26側にチャネルストッ
パとしてのN型拡散層30を形成したものである。この
拡散層30は、チャネルストッパとしての役割を果たす
と共に、当該半導体素子(IGBT)と逆並列に接続さ
れるダイオ−ド31としての役割を果たすものである。
また、N型拡散層30の不純物濃度は、N- 型ベ−ス層
21の不純物濃度よりも高くなっている。
【0024】上記構成によれば、上記第3の実施例と同
様の効果が得られる他、以下の効果を得ることができ
る。即ち、IGBTなどのMOS駆動型半導体装置は、
これにダイオ−ドを逆並列に接続して使用するのが一般
的であり、本実施例によれば、当該IGBTとダイオ−
ドをモノリシックに形成できるため、当該半導体装置を
利用した応用装置全体の小型化を達成できるメリットが
ある。
様の効果が得られる他、以下の効果を得ることができ
る。即ち、IGBTなどのMOS駆動型半導体装置は、
これにダイオ−ドを逆並列に接続して使用するのが一般
的であり、本実施例によれば、当該IGBTとダイオ−
ドをモノリシックに形成できるため、当該半導体装置を
利用した応用装置全体の小型化を達成できるメリットが
ある。
【0025】図5及び図6は、それぞれ本発明の第5の
実施例に係わるMOS駆動型半導体装置(IGBT)を
示すものである。なお、図5において図3と同じ部分に
は同じ符号を付してある。また、図6において図4と同
じ部分には同じ符号を付してある。
実施例に係わるMOS駆動型半導体装置(IGBT)を
示すものである。なお、図5において図3と同じ部分に
は同じ符号を付してある。また、図6において図4と同
じ部分には同じ符号を付してある。
【0026】本実施例は、図3及び図4のMOS駆動型
半導体装置にバッファ層32を設けたものであり、これ
によりN- 型ベ−ス層21をさらに薄くすることがで
き、電圧降下を低くすることができる。なお、ここでは
IGBTについて記述したが、本発明がその他のMOS
駆動型半導体装置にも適用できることは、容易に類推で
きる。
半導体装置にバッファ層32を設けたものであり、これ
によりN- 型ベ−ス層21をさらに薄くすることがで
き、電圧降下を低くすることができる。なお、ここでは
IGBTについて記述したが、本発明がその他のMOS
駆動型半導体装置にも適用できることは、容易に類推で
きる。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のMOS
駆動型半導体装置によれば、次のような効果を奏する。
チップ終端部には、P型ベ−ス層と同電位の一つのP型
拡散層が形成され、かつ、メサ構造を採用している。ま
た、通電領域におけるP型エミッタ領域の深さも大きく
している。これにより、素子特性を劣化させることな
く、チップ上における有効面積を増やすことができ、理
論値に近い電圧素子能力を有するMOS駆動型半導体装
置を提供できる。さらに、IGBTとダイオ−ドをモノ
リシックに形成でき、当該半導体装置を利用した応用装
置全体の小型化に貢献できる。
駆動型半導体装置によれば、次のような効果を奏する。
チップ終端部には、P型ベ−ス層と同電位の一つのP型
拡散層が形成され、かつ、メサ構造を採用している。ま
た、通電領域におけるP型エミッタ領域の深さも大きく
している。これにより、素子特性を劣化させることな
く、チップ上における有効面積を増やすことができ、理
論値に近い電圧素子能力を有するMOS駆動型半導体装
置を提供できる。さらに、IGBTとダイオ−ドをモノ
リシックに形成でき、当該半導体装置を利用した応用装
置全体の小型化に貢献できる。
【図1】本発明の第1の実施例に係わるMOS駆動型半
導体装置を示す断面図。
導体装置を示す断面図。
【図2】本発明の第2の実施例に係わるMOS駆動型半
導体装置を示す断面図。
導体装置を示す断面図。
【図3】本発明の第3の実施例に係わるMOS駆動型半
導体装置を示す断面図。
導体装置を示す断面図。
【図4】本発明の第4の実施例に係わるMOS駆動型半
導体装置を示す断面図。
導体装置を示す断面図。
【図5】本発明の第5の実施例に係わるMOS駆動型半
導体装置を示す断面図。
導体装置を示す断面図。
【図6】本発明の第5の実施例に係わるMOS駆動型半
導体装置を示す断面図。
導体装置を示す断面図。
【図7】従来のMOS駆動型半導体装置を示す断面図。
【図8】従来のMOS駆動型半導体装置を示す断面図。
21 …N- 型ベ−ス層、 22 …P型ベ−ス層、 23 …N型エミッタ層、 24 …P型エミッタ層、 25 …カソ−ド電極、 26 …アノ−ド電極、 27 …ゲ−ト電極、 28 …P型拡散層、 29 …シリコ−ン樹脂、 30 …N型拡散層、 31 …ダイオ−ド、 32 …バッファ層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 唐澤 大 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (56)参考文献 特開 平4−229661(JP,A) 特開 昭63−104480(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78
Claims (4)
- 【請求項1】 第1導電型の第1の層と、前記第1の層
上に形成される第2導電型の第2の層と、前記第2の層
の表面領域に形成される第1導電型の複数の第3の層
と、前記第3の層の表面領域に形成される第2導電型の
第4の層と、前記第1の層に接続される第1の電極と、
前記第4の層、或いは前記第3及び第4の層に接続され
る第2の電極と、前記第3の層に跨がるように絶縁層を
介して形成される第3の電極と、前記第2の層の終端部
の表面領域に一つのみ形成され、前記第2の電極に接続
されることにより前記第3の層の電位と同電位に保たれ
る第1導電型の第5の層とを具備し、前記第5の層の厚
さは、前記第3の層の厚さよりも大きくなっていること
を特徴とするMOS駆動型半導体装置。 - 【請求項2】 前記第3の層の直下における第1の層の
厚さは、前記第5の層の直下における第1の層の厚さよ
りも大きくなっており、前記第2の層の厚さがほぼ均一
であることを特徴とする請求項1に記載のMOS駆動型
半導体装置。 - 【請求項3】 前記第5の層の直下における第1の層の
導電型を第2導電型に変え、かつ、当該第2導電型の第
1の層の不純物濃度を前記第2の層の不純物濃度よりも
高くしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のMO
S駆動型半導体装置。 - 【請求項4】 前記第2の層の終端部は、斜めに切り落
とされており、かつ、当該終端部は、樹脂によって保護
されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
1項に記載のMOS駆動型半導体装置。
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JP28869492A JP3207559B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | Mos駆動型半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28869492A JP3207559B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | Mos駆動型半導体装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06140633A JPH06140633A (ja) | 1994-05-20 |
JP3207559B2 true JP3207559B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=17733488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28869492A Expired - Lifetime JP3207559B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | Mos駆動型半導体装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3207559B2 (ja) |
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-
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- 1992-10-27 JP JP28869492A patent/JP3207559B2/ja not_active Expired - Lifetime
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