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JP3205824B2 - 液体燃料貯留装置 - Google Patents

液体燃料貯留装置

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JP3205824B2
JP3205824B2 JP27991393A JP27991393A JP3205824B2 JP 3205824 B2 JP3205824 B2 JP 3205824B2 JP 27991393 A JP27991393 A JP 27991393A JP 27991393 A JP27991393 A JP 27991393A JP 3205824 B2 JP3205824 B2 JP 3205824B2
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fuel
air
canister
fuel tank
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祐弘 澤田
宰 保苅
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Isuzu Motors Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
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Isuzu Motors Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンクとキャニス
ターとを備えた主として自動車に装着される液体燃料貯
留装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンクへの給油に際して、給油を円
滑に行なうには、燃料タンク内に充満している燃料蒸気
が注入燃料を抵抗無く置換するように、燃料蒸気を燃料
タンク外に迅速に排出する必要がある。また、燃料給油
時には、燃料タンクの給油口に挿入された給油ガンから
勢いよく燃料が噴出されるため、多量の燃料ミストが発
生する。これらの燃料蒸気・ミスト(以下「燃料ガス」
と言う。)の大気中への放出は、環境上問題があるた
め、一般に、キャニスターへ燃料ガスを導入して一時的
に吸着捕捉するように配管されている(米国特許第 5,
090,459 号明細書等参照)。
【0003】燃料の給油が必要となるときには、一般
に、燃料タンク内の大部分が燃料ガスで充満されている
状態なので、燃料タンクの容量を想定して、大型のキャ
ニスターを設計する必要がある。
【0004】しかし、燃料タンクの大容量化、及び、車
室内空間の拡大化の二価的な要請から、大型キャニスタ
ーは望ましくない。
【0005】そこで、給油時の燃料タンク内の燃料ガス
充満空間(タンク内全容量から燃料残留量を差し引いた
容量)を小さくすることができる、例えば、特開昭64
−16426号公報に提案されている「タンク内部に設
置されたエアバッグを燃料貯留量に余地空間に応じて膨
張・収縮させる機構を備えた構成の自動車用液体燃料貯
留装置」を使用することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の燃
料貯留装置では、通常、エアバッグを加圧するための、
通常、加圧手段(加圧ポンプ等の)を必要とする(燃料
貯留装置全体の占有空間の増大につながる。)。また、
給油時のエアバッグは、エア放出のために直接大気に導
通される構成であるため、そのときエアバッグ内のエア
バッグ膜を透過した燃料ガスが、同時に排出される。
【0007】本発明は、上記にかんがみて、タンク内部
に設置されたエアバッグを燃料貯留量に応じて膨張・収
縮させる機構を備えた燃料貯留装置において、加圧手段
を必要せず、かつ、バッグ内に透過して侵入した燃料ガ
スがエア放出時、同時に大気中に放出されるおそれが無
い液体燃料貯留装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の燃料タンクは、
上記課題を下記構成により解決するものである。
【0009】 燃料タンクとキャニスターとを備えた液
体燃料貯留装置において、該燃料タンク内に配設され、
液体燃料残量に対応して余地空間を占めるように膨張す
るエアバッグと、前記燃料タンク内を減圧にして、前記
エアバッグの内外に差圧を発生させることにより前記エ
アバッグを膨張させるために、前記燃料タンクとエンジ
ン側の減圧発生室とを接続する減圧用配管と、前記エア
バッグ内にエアを導入し、エアバッグの膨出後のエアの
流出を阻止する弁機構を備え、大気と導通するエア導入
配管と、給油時の給油圧によりエアバッグが圧縮される
に伴い、前記エアバッグ内から放出されるエアを前記キ
ャニスターに導入するために、給油時のみ開となる弁機
構を備え、前記キャニスターと前記エアバッグとを接続
するエア放出配管と、を備えてなることを特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
をする(図1〜2参照)。
【0011】(1) 基本的には、燃料タンク12とキャニ
スター14とを備えていることを前提とする。
【0012】ここでは、燃料タンクの異常漏れを検査す
るために、エンジン始動時に、燃料タンク内を所定減圧
状態に一定時間保持する機構を備えた液体燃料貯留装置
に適用する場合を例に採り説明するが、これに限られる
ものでは無い。なお、燃料タンク漏れ検査機構は、いわ
ゆるアメリカ合衆国の連邦政府が定めた自動車の大気汚
染管制における搭載診断(OBD:On Board Diagnosi
s)システムの一環として、採用できる機構として開発
されたものの一つである。以下、具体的に説明する。
【0013】燃料タンク12は、給油口16を備え液
体燃料18を貯留し、該燃料18を自動車用エンジン側
(フロート室:図示せず)に供給する機能を担う。ここ
で、給油口16は、給油キャップ20を備えたフィラー
ネック22を備え、フィラーネック22には、トラップ
ドア24を備えたシール部材26が装着されるととも
に、該シール部材26を保護する保護筒体28が装備さ
れている。また、燃料タンク12の上壁で、給油口16
先端近傍には、給油時にブリーザ口となるブリーザチュ
ーブ30が、給油口16先端から離れた位置には、フロ
ート32が組み込まれた燃料遮断弁34が、それぞれ配
置されている。なお、給油口16の流出端には、燃料タ
ンク12内の液体燃料の急激な逆流防止を図るための緩
衝板38が取り付けられている。なお、39は燃料リタ
ーンパイプである。
【0014】キャニスター14は、燃料タンク12内
で発生する燃料ガスを一時的に吸着捕捉する機能を担
う。キャニスター14の底部には、エア吸い込みポート
14aが形成され、該エア吸い込み口14aは、二位置
切替弁(ソレノイド操作型)40を備えたエア吸い込み
配管42でエアクリーナ44と接続されている。この二
位置切替弁40は、エンジンコントローラユニット(以
下「ECU」と略す。)62からの指令信号(電気信
号)に受けて、開閉するようになっている。
【0015】また、キャニスター14の上壁には、燃料
ガス排出ポート14b及び燃料ガス導入ポート14cが
形成され、燃料ガス排出ポート14bは、流量/減圧制
御弁(電磁弁)45を備えた燃料ガス排出配管46を介
して吸気管(エンジン側減圧発生室)48と接続されて
いる。この流量/減圧制御弁45は、(ア) キャニスター
14からの離脱燃料ガスの流量制御、及び、(イ) 燃料タ
ンク12の漏れ検査のために、フィラーネック22のシ
ール部材26内側に取り付けられた圧力センサー50か
らの検知信号により、ECU62からの指令信号で開閉
して燃料タンク内の圧力制御、の二つの役割を担う。
【0016】燃料タンク12とキャニスター14の燃
料ガス導入口14cは、正負圧制御弁(ばね付勢二方向
弁)64を備えた燃料蒸気用配管66を介して燃料タン
ク12の燃料遮断弁34と接続されている。この燃料蒸
気用配管66には、正負圧制御弁64と並列的にガス導
通弁(電磁弁)68が接続されている。このガス導通弁
68も、ECU62からの指令信号を受けて開閉(エン
ジン運転時に開)するようになっている。
【0017】また、燃料タンク12のブリーザチューブ
30は、常態時閉で給油時のみ開となるガス遮蔽弁70
を備えたブリーザ配管72を介してキャニスター14の
燃料ガス導入口14cと接続されている。図例では、キ
ャニスター14の燃料ガス導入口14cは一つなので、
燃料蒸気用配管とキャニスター14側で合流している
が、燃料導入口を二つとして、全く別の管路としてもよ
い。
【0018】ガス遮蔽弁70は、特に限定されないが、
図例では、トラップドア24の回動軸24aに固定され
た円形カム74により、弁体閉方向に付勢されている弁
体駆動レバー76が、シール弁体78を上下させて開閉
するものである。図例中77は、シール弁体76の付勢
・衝撃緩衝用のコイルばねである。
【0019】なお、図例中、このガス遮蔽弁70は、車
両横転時等に、キャニスター14側に燃料が流出しない
ように、フロート80が組み込まれた燃料チック弁82
が付設されている。
【0020】(2) 上記構成の液体燃料貯留装置におい
て、本実施例では、下記特徴的構成を有する。
【0021】 燃料タンク12内に配設されるエアバッ
グと、燃料タンク12内を減圧にしてエアバッグ36
膨張させるための減圧用配管(燃料蒸気用配管)66
と、エアバッグ36内にエアを導入するために大気と導
通するエア導入配管84と、エアバッグ内のエアを給油
時のみ放出するエア放出配管86とからなる。
【0022】上記エアバッグ36は、ポリフッ化ビニ
ル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、等の
樹脂フィルム製のものを通常使用するが、耐燃料油性を
有するポリアミド、ポリエステル、等の合成繊維製の織
布で形成し内側を耐燃料油性のゴムコートしたものでも
良い。
【0023】減圧用配管66は、本実施例では、特別に
設ける必要はなく、前記燃料蒸気用配管で兼用する。
【0024】エア導入配管84は、エアクリーナ44と
二位置切替弁40との間のエア吸い込み配管42に接続
されて形成されている。エア導入配管84は、エアバッ
グ36の膨出後のエアの流出を阻止する弁機構、即ち、
ばね付勢された一方向弁(逆止弁)88を備えている。
【0025】エア放出配管86は、ブリーザ配管72に
接続されたガス遮蔽弁70のシール弁体78をブリーザ
用弁体78aとエア放出用弁体78bとを一枚の弁板7
9上に並列に形成したものとし、エア放出用弁78bを
介してキャニスター14側のブリーザ配管72に接続す
る。
【0026】ガス遮蔽弁70は、前記の如く、トラップ
ドア24の回動軸24aと連動する円形カム74により
機械的に開閉するようになっている構成であるが、特に
限定されるものでは無く、電磁機構等で開閉するものと
してもよい。
【0027】(3) 次に上記実施例の使用態様について説
明をする。
【0028】 車両走行のために、エンジンを始動さ
せることにより、ECU62からの指令信号により、キ
ャニスター14のエア吸込み配管42における二位置切
替弁40が閉となるとともに、燃料ガス配管46に配さ
れた流量/減圧制御弁45が開となり、さらに、キャニ
スター14の燃料ガス導入ポート14cと燃料タンク1
2の燃料遮断弁34とを接続する燃料蒸気用配管66に
おけるガス導通弁68が開となる。こうして、減圧状態
の吸気管48と燃料タンク12内が導通状態となり、燃
料タンク12内が減圧状態(大気圧以下)となる。燃料
タンク12の異常漏れの有無を検査するために、圧力セ
ンサー50からの検知信号を受けたECU62が、流量
/減圧制御弁45に指令信号を入力することにより、上
記減圧状態を制御すると同時に、減圧状態の変化をEC
U62で一定時間で判断し、漏れがある場合は、警告灯
等で警告を発する。
【0029】こうして燃料タンク12内の減圧制御状
態が一定時間維持されるため、エアバッグ36は膨らも
うとして、エアバッグ36内も減圧状態となり、一方向
弁88がばね力に抗して自動的に開となり、大気がエア
クリーナ44を介して、エアバッグ36内に流入して、
エアバッグ36は燃料残留量に対応して膨らむ。
【0030】 そして、一定時間減圧制御状態が維持さ
れた後、即ち、エンジン始動から一定時間経過したとの
信号により、ECU62からの指令信号により、エア吸
い込み配管42における二位置切替弁40が開となる。
すると、吸気管48とエア吸い込み配管42が導通状態
となり、エア吸い込み配管42と接続しているエアバッ
グ36用のエア導入配管84内も減圧状態となる。この
ため、エア導入配管84における、上記一方向弁88も
ばね力で自動的閉じ、車両走行中及び駐停車時(給油
時を除く)燃料ガスが発生して、燃料タンク12内が
正圧になっても、エアバッグ36内のエアが抜けるよう
なことはない。当然、エアバッグ36と導通しているエ
ア放出配管86のガス遮弁70は閉じている。(図1
参照)車両走行により燃料が消費され、エアバッグ3
6が膨張できる余地空間が燃料タンク12内にできれ
ば、エンジン始動の度に、エアバッグ36内外の差圧に
より、エアバッグが膨張し、燃料タンク12内の蒸発燃
料の余地空間が大幅に減少する。なお、燃料ガスの蒸発
が激しくて、タンク内圧が過剰になると、燃料蒸気用配
管66における正負圧制御弁64が作動して、キャニス
ター14へ燃料ガス導入ポート14cからキャニスター
14内に排出され吸着捕捉される。
【0031】 次に、燃料給油のために、フュエルキ
ャップ20を外して、給油ガン90を、給油口16に挿
入して、シール部材26のトラップドア24を押し開
く。このとき、トラップドア24の回転軸24aが回動
に伴い円形カム74が回動するため、円形カム74の直
径部が弁体駆動レバー76が、シール弁体78を係止手
段を介して引き上げる。このため、ブリーザ用弁体78
a、エア放出用弁体78bが開位置となり、燃料タンク
12内及びエアバッグ36内がブリーザ配管72を介し
てキャニスター14と導通する。(図2参照)この状態
で、給油を開始すると、燃料タンク12内の燃料蒸気及
び給油に際して発生するミストは、ブリーザチューブ3
0、開状態の遮蔽弁70、及びブリーザ配管72を経て
キャニスター14に導入される。一方、エアバッグ36
は、給油圧により圧縮され、エアバッグ36内のエア
は、エア放出配管86、ガス遮蔽弁70、及びブリーザ
配管72を経て、キャニスター14に導入される。
【0032】 従って、たとい、エアバッグ36内のエ
アに燃料ガスが混入していても、当該燃料ガスは、キャ
ニスター14に導入され吸着捕捉されるため、大気へ
の放出は極力押えられる。
【0033】
【発明の作用・効果】本発明の液体燃料貯留装置は、上
記のような構成なので、下記のような作用効果を奏す
る。
【0034】(1) 燃料タンクとエンジン側の減圧発生室
とを接続する減圧用配管を利用して、燃料タンク内を減
圧にして前記エアバッグを膨張させるために、特別な加
圧装置が不要である。
【0035】また、上記減圧用配管は、通常、燃料タン
クとキャニスターを接続する燃料蒸気用配管を兼用でき
るとともに、エアバッグ内のエアを給油時放出するため
のエア放出配管は、通常、キャニスターに接続されるブ
リーザ用配管を兼用できる。このため、燃料貯留装置の
自動車に装着した場合、占有空間の増大は、ほとんどき
たさない。
【0036】(2) 給油時のみ開となる弁機構を備え、前
記キャニスターに接続されるエア放出配管で、エアバッ
グ内のエアを給油時放出するため、バッグ内に透過して
侵入した燃料ガスは、キャニスターに捕獲され、エア放
出時に大気中に放出されるおそれが無い。
【0037】(3) 燃料タンク内の燃料ガス量の減少によ
りキャニスタを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す液体燃料貯留装置のエアバ
ッグ膨出後のシステム図
【図2】同じく燃料給油時のシステム図
【符号の説明】
12 燃料タンク 14 キャニスター 16 給油口 36 エアバッグ 40 二位置切替弁 44 エアクリーナ 45 流量/減圧制御弁 46 燃料ガス排出配管 48 吸気管(減圧発生室) 62 エンジンコンローラーユニット(ECU) 66 燃料蒸気用配管(減圧用配管) 70 ガス遮断弁 84 エア導入配管 86 エア放出配管 88 一方向弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保苅 宰 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動 車株式会社藤沢工場内 (56)参考文献 特開 昭64−16426(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 15/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクとキャニスターとを備えた液
    体燃料貯留装置において、 該燃料タンク内に配設され、液体燃料残量に対応して余
    地空間を占めるように膨張するエアバッグと、 前記燃料タンク内を減圧にして、前記エアバッグの内外
    に差圧を発生させることにより前記エアバッグを膨張さ
    せるために、前記燃料タンクとエンジン側の減圧発生室
    とを接続する減圧用配管と、 前記エアバッグ内にエアを導入し、エアバッグの膨出後
    のエアの流出を阻止する弁機構を備え、大気と導通する
    エア導入配管と、給油時の給油圧によりエアバッグが圧縮されるに伴い、
    前記エアバッグ内から放出されるエアを前記キャニスタ
    ーに導入するために、給油時のみ開となる弁機構を備
    え、前記キャニスターと前記エアバッグとを接続する
    ア放出配管と、を備えてなることを特徴とする液体燃料
    貯留装置。
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