JP3289682B2 - 半導体発光素子 - Google Patents
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- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N silicon dioxide Inorganic materials O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 28
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L33/00—Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
- H01L33/02—Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies
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- H01L33/00—Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
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- H01L33/0062—Processes for devices with an active region comprising only III-V compounds
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体発光素子に関
する。特に、III−V族化合物のGaN、InGaN、
GaAlN、InGaAlN等を用いた半導体発光素子
に関する。
する。特に、III−V族化合物のGaN、InGaN、
GaAlN、InGaAlN等を用いた半導体発光素子
に関する。
【0002】
【従来の技術】青色光ないし紫外線を発生する発光ダイ
オード(LED)やレーザーダイオード(LD)等の半
導体発光素子の材料としては、一般式InxGayAlz
N(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦
1、0≦z≦1)で表わされるIII−V族化合物半導体
が知られている。この化合物半導体は、直接遷移型であ
ることから発光効率が高く、また、In濃度によって発
光波長を制御できることから、発光素子用材料として注
目されている。
オード(LED)やレーザーダイオード(LD)等の半
導体発光素子の材料としては、一般式InxGayAlz
N(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦
1、0≦z≦1)で表わされるIII−V族化合物半導体
が知られている。この化合物半導体は、直接遷移型であ
ることから発光効率が高く、また、In濃度によって発
光波長を制御できることから、発光素子用材料として注
目されている。
【0003】このInxGayAlzNは大型の単結晶を
作製することが困難であるため、その結晶膜の製作にあ
たっては、異なる材料の基板上に成長させる、いわゆる
ヘテロエピタキシャル成長法が用いられており、一般に
はC面サファイア基板の上で成長させられる。しかし、
C面サファイア基板は高価であり、そのうえ大きな格子
不整合があり、成長した結晶中には転移密度108/c
m2〜1011/cm2という多数の結晶欠陥が生じてしま
い、結晶性に優れた良質の結晶膜を得ることができない
という問題があった。
作製することが困難であるため、その結晶膜の製作にあ
たっては、異なる材料の基板上に成長させる、いわゆる
ヘテロエピタキシャル成長法が用いられており、一般に
はC面サファイア基板の上で成長させられる。しかし、
C面サファイア基板は高価であり、そのうえ大きな格子
不整合があり、成長した結晶中には転移密度108/c
m2〜1011/cm2という多数の結晶欠陥が生じてしま
い、結晶性に優れた良質の結晶膜を得ることができない
という問題があった。
【0004】そこで、C面サファイア基板上にInxG
ayAlzNを成長させる際の格子不整合を小さくし、欠
陥の少ない結晶を得るため、C面サファイア基板の上に
多結晶又は非晶質のAlNバッファ層や低温成長GaN
バッファ層を設ける方法が提案されている。例えば、六
方晶系のGaNのa軸方向の格子定数(以下、格子定数
aという)が3.189Åであるのに対し、AlNの格
子定数aは3.1113ÅであってGaNに近い格子定
数を有しているので、この方法によれば、C面サファイ
ア基板とバッファ層の間の格子不整合を小さくできると
共にバッファ層とInxGayAlzNの格子不整合も小
さくできるので、欠陥の少ない結晶膜を得ることができ
る。しかし、この方法では、高価なC面サファイア基板
に加え、構造が複雑になることからいっそうコスト高に
なるという問題があった。
ayAlzNを成長させる際の格子不整合を小さくし、欠
陥の少ない結晶を得るため、C面サファイア基板の上に
多結晶又は非晶質のAlNバッファ層や低温成長GaN
バッファ層を設ける方法が提案されている。例えば、六
方晶系のGaNのa軸方向の格子定数(以下、格子定数
aという)が3.189Åであるのに対し、AlNの格
子定数aは3.1113ÅであってGaNに近い格子定
数を有しているので、この方法によれば、C面サファイ
ア基板とバッファ層の間の格子不整合を小さくできると
共にバッファ層とInxGayAlzNの格子不整合も小
さくできるので、欠陥の少ない結晶膜を得ることができ
る。しかし、この方法では、高価なC面サファイア基板
に加え、構造が複雑になることからいっそうコスト高に
なるという問題があった。
【0005】また、基板としてSiC基板も検討されて
おり、SiC基板では格子不整合が小さい。しかし、S
iC基板は、C面サファイア基板と比較してもより高価
につく(C面サファイア基板の価格の10倍程度)とい
う欠点があった。
おり、SiC基板では格子不整合が小さい。しかし、S
iC基板は、C面サファイア基板と比較してもより高価
につく(C面サファイア基板の価格の10倍程度)とい
う欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の技術的
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
とするところは、安価な水晶基板を用いてその上に良質
なInxGayAlzN薄膜を形成することにある。
問題点を解決するためになされたものであり、その目的
とするところは、安価な水晶基板を用いてその上に良質
なInxGayAlzN薄膜を形成することにある。
【0007】
【発明の開示】本発明の半導体発光素子は、InxGay
AlzN(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦
y≦1、0≦z≦1)で表わされる化合物半導体を用い
た半導体発光素子において、Zカット水晶基板の上方に
InxGayAlzN層を形成したことを特徴としてい
る。
AlzN(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦
y≦1、0≦z≦1)で表わされる化合物半導体を用い
た半導体発光素子において、Zカット水晶基板の上方に
InxGayAlzN層を形成したことを特徴としてい
る。
【0008】水晶基板の[1000]方向における格子
定数aに対するInxGayAlzNの[1000]方向
における格子定数aの比(すなわち、各[1000]方
向の格子定数aの比)と、水晶基板の(101*0)の
距離に対するInxGayAlzNの(101*0)の距離
の比(すなわち、各[101*0]方向における(10
1*0)の距離の比)とは互いにほぼ等しい整数比とな
っているから、Zカット水晶基板上にInxGayAlz
N層を形成すれば、水晶基板上にInxGayAlzNを
c軸配向させることができ、格子不整合の小さな良質の
InxGayAlzN層を得ることができる。
定数aに対するInxGayAlzNの[1000]方向
における格子定数aの比(すなわち、各[1000]方
向の格子定数aの比)と、水晶基板の(101*0)の
距離に対するInxGayAlzNの(101*0)の距離
の比(すなわち、各[101*0]方向における(10
1*0)の距離の比)とは互いにほぼ等しい整数比とな
っているから、Zカット水晶基板上にInxGayAlz
N層を形成すれば、水晶基板上にInxGayAlzNを
c軸配向させることができ、格子不整合の小さな良質の
InxGayAlzN層を得ることができる。
【0009】なお、この明細書及び図面の全体を通じ
て、右肩の記号*は、結晶軸の負の方向を示している。
従って、通常の記法によれば、例えば[101*0]、
[112*0]、(101*0)は、次の(1)〜(3)式のよ
うに書くことができる。
て、右肩の記号*は、結晶軸の負の方向を示している。
従って、通常の記法によれば、例えば[101*0]、
[112*0]、(101*0)は、次の(1)〜(3)式のよ
うに書くことができる。
【0010】
【数1】
【0011】したがって、Zカット水晶基板を用いれ
ば、安価な水晶基板の上にInxGayAlzN層を形成
することが可能になり、青色光や紫外線を出射する発光
ダイオードやレーザーダイオード等の半導体発光素子を
安価に製造することができる。
ば、安価な水晶基板の上にInxGayAlzN層を形成
することが可能になり、青色光や紫外線を出射する発光
ダイオードやレーザーダイオード等の半導体発光素子を
安価に製造することができる。
【0012】また、本発明の半導体発光素子は、Inx
GayAlzN(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、
0≦y≦1、0≦z≦1)で表わされる化合物半導体を
用いた半導体発光素子において、Zカット水晶基板の上
にZnO薄膜又はAlN薄膜を形成し、当該薄膜の上に
InxGayAlzN層を形成したことを特徴としてい
る。
GayAlzN(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、
0≦y≦1、0≦z≦1)で表わされる化合物半導体を
用いた半導体発光素子において、Zカット水晶基板の上
にZnO薄膜又はAlN薄膜を形成し、当該薄膜の上に
InxGayAlzN層を形成したことを特徴としてい
る。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
の一実施形態による半導体発光素子1であって、InG
aN層5を発光層とする発光ダイオードや面発光型レー
ザーダイオード等を表わしている。この半導体発光素子
1は、Zカット水晶基板2の上に六方晶系のn−GaN
薄膜3を形成し、n−GaN層3の上にn−AlGaN
層4、InGaN層5、p−AlGaN層6、p−Ga
N層7を順次成長させている。n−AlGaN層4、I
nGaN層5、p−AlGaN層6及びGaN層7をエ
ッチングすることによりn−GaN層3を一部露出さ
せ、p−GaN層7の上面に上部電極8を設け、n−G
aN層3の上面に下部電極9を形成している。しかし
て、p−AlGaN層6に設けられた上部電極8とn−
GaN層3に設けられた下部電極9との間に直流電圧を
印加すると、上部電極8と下部電極9の間に電流が流
れ、上部電極8からInGaN層5に電流が注入されて
発光し、InGaN層5から出た光はp−GaN層7の
上面の上部電極8が設けられていない領域から外部へ出
射される。
の一実施形態による半導体発光素子1であって、InG
aN層5を発光層とする発光ダイオードや面発光型レー
ザーダイオード等を表わしている。この半導体発光素子
1は、Zカット水晶基板2の上に六方晶系のn−GaN
薄膜3を形成し、n−GaN層3の上にn−AlGaN
層4、InGaN層5、p−AlGaN層6、p−Ga
N層7を順次成長させている。n−AlGaN層4、I
nGaN層5、p−AlGaN層6及びGaN層7をエ
ッチングすることによりn−GaN層3を一部露出さ
せ、p−GaN層7の上面に上部電極8を設け、n−G
aN層3の上面に下部電極9を形成している。しかし
て、p−AlGaN層6に設けられた上部電極8とn−
GaN層3に設けられた下部電極9との間に直流電圧を
印加すると、上部電極8と下部電極9の間に電流が流
れ、上部電極8からInGaN層5に電流が注入されて
発光し、InGaN層5から出た光はp−GaN層7の
上面の上部電極8が設けられていない領域から外部へ出
射される。
【0015】ここで、Zカット水晶基板とGaNとの格
子定数と面間隔について述べる。図2(b)に示すよう
に、六方晶系のGaN薄膜の[1000]方向の格子定
数aと[0100]方向の格子定数b(b軸方向の格子
定数)は、a=b=3.1860Åで、[101*0]方
向の長さmと[112*0]方向の長さnは、それぞれ
m=2.7592Å、n=1.5930Åである。また、
三方晶系の水晶は、六方晶と同じように六回対称軸をも
ち、図2(a)に示すように六方晶系と同じように表わ
されるため、ここでの方位のとり方も六方晶系と同じ表
わし方をする。Zカット水晶の[1000]方向の格子
定数A(a軸方向の格子定数)と[0100]方向の格
子定数B(b軸方向の格子定数)は、A=B=4.91
31Å、[101*0]方向の長さMと[112*0]方
向の長さNはそれぞれM=4.2549Å、N=2.45
66Åである。よって、[1000]方向及び[010
0]方向においては、Zカット水晶基板の格子定数Aと
GaNの格子定数aの比は、小さな整数比でほぼA:a
=3:2で表され、(101*0)の距離と(112
*0)の距離についても、Zカット水晶基板の格子定数
BとGaNの格子定数bの比は、同じくほぼB:b=
3:2で表される。言い換えると、六方晶系のGaN薄
膜の(2000)の距離(矢印の長さ:a/2)は1.
5930Å、Zカット水晶基板2の(3000)の距離
(矢印の長さ:A/3)における格子定数は1.637
7Åと、ほぼ等しくなる。同様に、六方晶系のGaN薄
膜の(202*0)の距離(矢印の長さ:m/2)は1.
3795Å、Zカット水晶基板2の(303*0)の距
離(矢印の長さ:M/3)は1.4183Åと、ほぼ等
しくなる。また、GaNの(224*0)の距離(矢印
の長さ:n/2)は0.7965Å、Zカット水晶の
(336*0)の距離(矢印の長さ:N/3)は0.81
89Åとほぼ等しくなる。したがって、Zカット水晶基
板の(3000)の距離とGaN薄膜の(2000)の
距離とは、3%以内で一致する。また、Zカット水晶基
板の(303*0)の距離とGaN薄膜の(202*0)
の距離も、3%以内で一致する。さらに、GaNの(2
24*0)の距離とZカット水晶基板の(336*0)の
距離も3%以内で一致する。
子定数と面間隔について述べる。図2(b)に示すよう
に、六方晶系のGaN薄膜の[1000]方向の格子定
数aと[0100]方向の格子定数b(b軸方向の格子
定数)は、a=b=3.1860Åで、[101*0]方
向の長さmと[112*0]方向の長さnは、それぞれ
m=2.7592Å、n=1.5930Åである。また、
三方晶系の水晶は、六方晶と同じように六回対称軸をも
ち、図2(a)に示すように六方晶系と同じように表わ
されるため、ここでの方位のとり方も六方晶系と同じ表
わし方をする。Zカット水晶の[1000]方向の格子
定数A(a軸方向の格子定数)と[0100]方向の格
子定数B(b軸方向の格子定数)は、A=B=4.91
31Å、[101*0]方向の長さMと[112*0]方
向の長さNはそれぞれM=4.2549Å、N=2.45
66Åである。よって、[1000]方向及び[010
0]方向においては、Zカット水晶基板の格子定数Aと
GaNの格子定数aの比は、小さな整数比でほぼA:a
=3:2で表され、(101*0)の距離と(112
*0)の距離についても、Zカット水晶基板の格子定数
BとGaNの格子定数bの比は、同じくほぼB:b=
3:2で表される。言い換えると、六方晶系のGaN薄
膜の(2000)の距離(矢印の長さ:a/2)は1.
5930Å、Zカット水晶基板2の(3000)の距離
(矢印の長さ:A/3)における格子定数は1.637
7Åと、ほぼ等しくなる。同様に、六方晶系のGaN薄
膜の(202*0)の距離(矢印の長さ:m/2)は1.
3795Å、Zカット水晶基板2の(303*0)の距
離(矢印の長さ:M/3)は1.4183Åと、ほぼ等
しくなる。また、GaNの(224*0)の距離(矢印
の長さ:n/2)は0.7965Å、Zカット水晶の
(336*0)の距離(矢印の長さ:N/3)は0.81
89Åとほぼ等しくなる。したがって、Zカット水晶基
板の(3000)の距離とGaN薄膜の(2000)の
距離とは、3%以内で一致する。また、Zカット水晶基
板の(303*0)の距離とGaN薄膜の(202*0)
の距離も、3%以内で一致する。さらに、GaNの(2
24*0)の距離とZカット水晶基板の(336*0)の
距離も3%以内で一致する。
【0016】従って、Zカット水晶基板2のZ面上にc
軸配向の六方晶系GaN薄膜を成長させることにより、
図3に示すように良質な結晶性のn−GaN層3を得る
ことができる。そして、このいずれかのn−GaN層3
の上にn−AlGaN層4、InGaN層5、p−Al
GaN層6、p−GaN層7を成長させることにより、
安価な水晶基板2を用いて効率のよい青色ダイオードや
紫外線ダイオード等の半導体発光素子1を製造すること
が可能になる。
軸配向の六方晶系GaN薄膜を成長させることにより、
図3に示すように良質な結晶性のn−GaN層3を得る
ことができる。そして、このいずれかのn−GaN層3
の上にn−AlGaN層4、InGaN層5、p−Al
GaN層6、p−GaN層7を成長させることにより、
安価な水晶基板2を用いて効率のよい青色ダイオードや
紫外線ダイオード等の半導体発光素子1を製造すること
が可能になる。
【0017】(第2の実施形態)図4に示すものは本発
明の別な実施形態による半導体発光素子11を示す断面
図である。この半導体発光素子11にあっては、Zカッ
ト水晶基板2の上にZnO膜12を形成し、ZnO膜1
2の上にn−GaN層3、n−AlGaN層4、InG
aN層5、p−AlGaN層6、p−GaN層7を順次
成長させている。さらに、n−AlGaN層4、InG
aN層5、p−AlGaN層6及びp−GaN層7をエ
ッチングすることによりn−GaN層3を一部露出さ
せ、p−GaN層7の上面に上部電極8を設け、n−G
aN層3の上面に下部電極9を形成している(あるい
は、ZnO膜12を不純物ドープにより低抵抗化し、Z
nO膜12の上に下部電極9を形成してもよい)。
明の別な実施形態による半導体発光素子11を示す断面
図である。この半導体発光素子11にあっては、Zカッ
ト水晶基板2の上にZnO膜12を形成し、ZnO膜1
2の上にn−GaN層3、n−AlGaN層4、InG
aN層5、p−AlGaN層6、p−GaN層7を順次
成長させている。さらに、n−AlGaN層4、InG
aN層5、p−AlGaN層6及びp−GaN層7をエ
ッチングすることによりn−GaN層3を一部露出さ
せ、p−GaN層7の上面に上部電極8を設け、n−G
aN層3の上面に下部電極9を形成している(あるい
は、ZnO膜12を不純物ドープにより低抵抗化し、Z
nO膜12の上に下部電極9を形成してもよい)。
【0018】六方晶系のZnO膜12の格子定数aは
3.24265ÅでGaNの格子定数(a定数:3.18
6Å)に近いので、Zカット水晶基板2の上にバッファ
層としてZnO膜12を形成することにより、よりいっ
そう良好なn−GaN層3を形成することができ、より
良好な青色ないし紫外線ダイオード等の発光素子11を
製造することができる。
3.24265ÅでGaNの格子定数(a定数:3.18
6Å)に近いので、Zカット水晶基板2の上にバッファ
層としてZnO膜12を形成することにより、よりいっ
そう良好なn−GaN層3を形成することができ、より
良好な青色ないし紫外線ダイオード等の発光素子11を
製造することができる。
【0019】(第3の実施形態)図5に示すものは本発
明のさらに別な実施形態による半導体発光素子13を示
す断面図である。この半導体発光素子13にあっては、
Zカット水晶基板2の上にAlN膜14を形成し、Al
N膜14の上にn−GaN層3、n−AlGaN層4、
InGaN層5、p−AlGaN層6、p−GaN層7
を順次成長させている。さらに、n−AlGaN層4、
InGaN層5、p−AlGaN層6及びp−GaN層
7をエッチングすることによりn−GaN層3を一部露
出させ、p−GaN層7の上面に上部電極8を設け、n
−GaN層3の上面に下部電極9を形成している(ある
いは、AlN膜14を不純物ドープにより低抵抗化し、
AlN膜14の上に下部電極9を形成してもよい)。
明のさらに別な実施形態による半導体発光素子13を示
す断面図である。この半導体発光素子13にあっては、
Zカット水晶基板2の上にAlN膜14を形成し、Al
N膜14の上にn−GaN層3、n−AlGaN層4、
InGaN層5、p−AlGaN層6、p−GaN層7
を順次成長させている。さらに、n−AlGaN層4、
InGaN層5、p−AlGaN層6及びp−GaN層
7をエッチングすることによりn−GaN層3を一部露
出させ、p−GaN層7の上面に上部電極8を設け、n
−GaN層3の上面に下部電極9を形成している(ある
いは、AlN膜14を不純物ドープにより低抵抗化し、
AlN膜14の上に下部電極9を形成してもよい)。
【0020】AlN膜14の格子定数は3.1113Å
でGaNの格子定数(a定数:3.186Å)に近いの
で、Zカット水晶基板2の上にバッファ層としてAlN
膜14を形成することにより、よりいっそう良好なn−
GaN層3を形成することができ、より良好な青色ない
し紫外線ダイオード等の発光素子13を製造することが
できる。
でGaNの格子定数(a定数:3.186Å)に近いの
で、Zカット水晶基板2の上にバッファ層としてAlN
膜14を形成することにより、よりいっそう良好なn−
GaN層3を形成することができ、より良好な青色ない
し紫外線ダイオード等の発光素子13を製造することが
できる。
【0021】なお、上記各実施形態では、面発光型の発
光素子を図示したが、レーザーダイオードや端面出射型
の発光ダイオードにも本発明を適用できることはいうま
でもない。
光素子を図示したが、レーザーダイオードや端面出射型
の発光ダイオードにも本発明を適用できることはいうま
でもない。
【図1】本発明の一実施形態による半導体発光素子を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】(a)はZカット水晶基板の単位格子を示す
図、(b)はGaNの単位格子を示す図である。
図、(b)はGaNの単位格子を示す図である。
【図3】Zカット水晶基板の上に成長したGaNの結晶
構造を示す図である。
構造を示す図である。
【図4】本発明の別な実施形態による半導体発光素子を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】本発明のさらに別な実施形態による半導体発光
素子を示す断面図である。
素子を示す断面図である。
【符号の説明】 2 Zカット水晶基板 3 n−GaN層 5 InGaN層(発光層) 12 ZnO膜 14 AlN膜
Claims (2)
- 【請求項1】 InxGayAlzN(ただし、x+y+
z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1)で表わ
される化合物半導体を用いた半導体発光素子において、 Zカット水晶基板のZ面上にInxGayAlzN層を形
成したことを特徴とする半導体発光素子。 - 【請求項2】 前記InxGayAlzN層の[100
0]方向、[101*0]方向及び[112*0]方向
が、それぞれ前記水晶基板の[1000]方向、[10
1*0]方向及び[112*0]方向にほぼ一致している
ことを特徴とする、請求項1に記載の半導体発光素子。
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WO1996003776A1 (fr) * | 1994-07-21 | 1996-02-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif a semi-conducteur emettant de la lumiere et procede de production de celui-ci |
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JPH0964477A (ja) * | 1995-08-25 | 1997-03-07 | Toshiba Corp | 半導体発光素子及びその製造方法 |
DE69611771T2 (de) * | 1995-09-01 | 2001-06-28 | Murata Mfg. Co., Ltd. | Akustische Oberflächenwellenanordnung |
TW425722B (en) | 1995-11-27 | 2001-03-11 | Sumitomo Chemical Co | Group III-V compound semiconductor and light-emitting device |
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JPH10173228A (ja) | 1996-12-09 | 1998-06-26 | Ricoh Co Ltd | 化合物半導体基板および半導体発光素子 |
JPH10186423A (ja) | 1996-12-27 | 1998-07-14 | Murata Mfg Co Ltd | 音響光学偏向素子 |
JP3094965B2 (ja) * | 1997-09-02 | 2000-10-03 | 日本電気株式会社 | 窒化ガリウム厚膜の結晶成長方法 |
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-
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- 1998-08-17 JP JP23059998A patent/JP3289682B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-08-05 US US09/369,656 patent/US6525345B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-08-13 DE DE19938480A patent/DE19938480B4/de not_active Expired - Fee Related
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