JP3287580B2 - 壁モジュールおよびその製作方法 - Google Patents
壁モジュールおよびその製作方法Info
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Description
ルと、この壁モジュールの製作方法に関する。
た2個の外側の被覆層と、この被覆層の間に接着される
予め製作した格子状フレームとからなる壁モジュールが
使用される(ドイツ連邦共和国特許出願公開第3838686
号公報)。この格子状フレームは互いに垂直で互いに固
定連結されたフレーム部材からなっている。格子領域が
窓用切欠きまたはドア用切欠きのために使用される場所
を除いて、被覆層と個々の格子領域の間の中空室には、
蜂の巣状コア切片が充填されている。蜂の巣状コア板は
両被覆層の内面に接着固定されている。その際、フレー
ム部材の配置は、ドア用切欠きと窓用切欠きに対応して
選択される。この種の構造は、完成した被覆層と格子状
フレームを別々に製作し、別々の製造行程で組み立てる
必要がある。
おいて大きな強度を有し、簡単に製作可能である、請求
項1の上位概念に記載した壁モジュールを提供すること
である。
によって解決される。
向に延び、特に壁モジュールの全長にわたって一体的に
延び、ドア用切欠きと窓用切欠きの範囲においてのみ中
断されるフレーム部材を多数使用することにより、縦方
向強度が高まる。その際、このフレーム部材に対して横
方向にすなわち周方向に延びるフレーム部材は、縦方向
に向いた各々のフレーム部材のところで中断されるがし
かし、嵌め込まれる側方の結節要素によって、縦方向に
向いたフレーム部材に対して三次元的に位置決めされ
る。その際、結節要素は互いに角度をなす少なくとも2
個のアームを備えている。このアームは横断面が、互い
に突き合わせられるフレーム部材の横断面に適合してい
る。その際、フレーム部材は特に、被覆層の材料に適合
した繊維複合材料からなっている。その際、少なくと
も、車体縦方向に延びるフレーム部材は、被覆層よりも
大きな弾性係数を有する材料からなっている。このよう
にして形成された車体は縦方向安定性が高く、かつ運転
中または事故のときに生じる縦方向力を吸収するように
被覆層を設計する必要がない。その際、非常に高価値
で、それによって高価である材料の使用は、縦方向に延
びるフレーム部材に制限される。この場合、上側のフレ
ーム部材または下側のフレーム部材は上側部材または縦
方向部材の形に形成可能である。
びるフレーム部材と場合によって結節要素を、弾性係数
の大きな材料で製作することができる。フレーム部材は
形材として、特に中空形材として形成されている。この
フレーム部材は特に、座席、荷物置場および類似の組み
込み物を固定すべき場所にも配置することができる。
モジュールの所望される平らなまたは湾曲した形状に対
応する型に、先ず最初に、繊維強化材料(繊維材料)、
特に織物強化プリフォームまたは平らな繊維強化素材か
らなる乾燥した素材が型の全面に挿入される。そして、
この繊維強化素材の上に、縦方向に設けられたフレーム
部材が載せられ、このフレーム部材の間に、このフレー
ム部材に対して横方向に向いたフレーム部材の個々の部
分が載せられ、突き合わせ個所または交叉個所で、差し
込まれる結節要素によって、これらのフレーム部材の相
互の位置固定が行われる。その際、結節要素は好ましく
は同様に繊維複合材料からなり、差し込み時に既に接着
剤によって固定すべきフレーム部材に静的に支持するよ
うに連結可能である。そして、それぞれ交叉するフレー
ム部材の間に形成される中空室に、適合した硬質発泡板
または蜂の巣状材料が充填される。そして、フレーム部
材と硬質発泡板の露出側の全面に、乾燥した第2の繊維
強化素材が載せられ、続いて構造体全体に注型用樹脂が
含浸され、硬化される。注型用樹脂が繊維強化素材内を
貫通するので、フレーム部材および硬質発泡板との接着
が同時に行われる。この場合、注型用樹脂も自由空間内
に入り込む。その際、含浸は特に、真空バッグ内である
いは真空インジェクション法で行うことができる。それ
によって、中空室の確実な含浸と充填が行われ、かつ型
と反対側の被覆層面が滑らかに形成される。
る。
体の壁モジュール1の縦方向一部区間だけが示してあ
る。壁モジュールは完成した状態で、車体の外側輪郭と
内側輪郭に一致する一体の管状中空体を形成する。この
中空体は底壁3と側壁4と屋根壁5を備えている。その
際、外側の被覆層6と内側の被覆層7は注型用樹脂を含
浸した繊維材料によって形成されている。
る。このフレームは支持機構としての働きをし、車両の
運転中に発生する力の大部分が被覆層6,7に作用しない
ようにする。その際、フレームは交叉するフレーム部材
8,9からなっている。この場合、車体の縦方向に対して
平行にかつ水平に延びるフレーム部材8は、窓開口2、
ドア開口などによって中断されない限り、車両全長にわ
たって延びている。このフレーム部材8に対して垂直に
かつ周方向に延びるフレーム部材9は、壁3,4,5内で、
車体縦方向に延びる長方形横断面のフレーム部材8の側
面に対して、外面が面一になるようにかつほとんど段差
がないように接触している。車体縦方向に延びる水平な
フレーム部材8は、被覆層6,7よりも大きな弾性係数を
有する材料からなっている。このフレーム部材8は、運
転中および特に事故の際に必要である、縦方向における
車体の大きな座屈強さを生じる。車体の周方向において
も座屈強さを大きくすべきときには、周方向に延びるフ
レーム部材9も同じ材料で作られる。その際、このフレ
ーム部材を同様に、注型用樹脂を含浸させた繊維強化材
料で作ると特に合目的である。それによって、フレーム
8,9と被覆層6,7とが確実に接着連結される。
結するために、結節要素10が設けられている。縦方向に
延びるフレーム部材8は中断されることなくこの結節要
素を通過している。一方、それに対して横方向に、すな
わち車体の周方向に配置されたフレーム部材9の端部は
それぞれ結節要素に係合している。その際、結節要素10
の個々のアームは閉じた横断面を有する。この横断面は
結節要素に差し込まれるフレーム部材8,9の横断面にで
きるだけ近い形をしている。それによって、差込み継手
は充分な強度でフレーム部材8,9を連結する。フレーム
部材9は好ましくは結節要素10に接着される。その際、
結節要素10を大きな弾性係数を有する材料で作ると合目
的である。
は、硬質発泡板、蜂の巣状コア板等の形をした自己支持
作用を有する断熱手段(充填材、絶縁材)12が充填さ
れ、この断熱手段は周囲の構成要素6,7,8,9に接着され
ている。
かし、例えば側壁4と底壁3を一体に製作し、この壁モ
ジュールとは別個に屋根壁5を製作することもできる。
屋根モジュールは槽状の下側モジュール上に置かれ、例
えば接着によって固定連結される。
維強化素材がモジュール型の全面に挿入されるように行
われる。この繊維強化素材上で、結節要素10を含む交叉
するフレーム部材8,9から、フレームを構成することが
できる。続いて、フレーム部材8,9の間にある中空室11
に、自己支持作用を有する熱およびまたは騒音を遮断す
る絶縁材12が充填される。その後で、第2の繊維強化素
材が絶縁材12を含むフレームの露出側に置かれる。これ
は、それぞれの壁モジュールがシェルの形にまたは平ら
な要素として形成される場合に、第1の繊維強化素材を
被覆すべき面上に適切に置くことができないときに行わ
れる。構造体全体に注型用樹脂を含浸させ、硬化させる
こにより、結節要素を含めて繊維強化素材、フレーム部
材および断熱材が接着連結される。その際、大きな面積
で差し込み継手を接着するために、フレームを組み立て
る際に既に、結節要素10とフレーム部材8,9の間に接着
剤または注型用樹脂を挿入すると合目的である。特に、
構造体全体の含浸は、真空バッグまたは真空インジェク
ション法を用いることによって改善される。それによっ
て、注型用樹脂または材料が中空室と隙間全部に充填さ
れ、空気を封じ込めないようにする。
る、底壁3と側壁4の間のコーナーの範囲内のフレーム
部材8.1はそれぞれ、連続する縦梁の形に設計可能であ
り、側壁4と屋根壁5の間の移行部に設けたフレーム部
材は連続する上側部材の形に設計可能である。この構造
の場合更に、含浸させた繊維素材は同時に外側の被覆層
6または内側の被覆層7を形成する。この繊維素材は滑
らかな表面を有するようにモジュール型内で製作可能で
あり、従って研削、平滑作業等の機械的な仕上げ作業を
必要としないかあるいは非常に少ししか必要としない。
Claims (9)
- 【請求項1】壁が繊維複合材料からなる被覆層(6,7)
を備え、被覆層の間に、車体縦方向に延びるフレーム部
材(8)および車体縦方向に対して横方向に延びるフレ
ーム部材(9)と、充填材(12)とが設けられ、これら
のフレーム部材と充填材が被覆層に固定連結されてい
る、車体用壁モジュールにおいて、車体縦方向に延びる
フレーム部材(8)が3本以上設けられ、車体縦方向に
延びるフレーム部材(8)が窓切欠きまたはドア切欠き
(2)の範囲を除いて、壁モジュール(1)の全長の大
部分にわたって一体的に延び、交叉するフレーム部材
(8,9)が交叉個所でそれぞれ、結節要素(10)によっ
て互いに固定連結され、少なくとも、車体縦方向に延び
るフレーム部材(8)が、被覆層(6,7)よりも大きな
弾性係数を有する材料からなっていることを特徴とする
壁モジュール。 - 【請求項2】フレーム部材(8,9)が繊維複合材料から
なっていることを特徴とする請求項1記載の壁モジュー
ル。 - 【請求項3】すべてのフレーム部材(8,9)と結節要素
(10)の一方または両方が、被覆層(6,7)よりも大き
な弾性係数を有する材料からなっていることを特徴とす
る請求項1または2記載の壁モジュール。 - 【請求項4】フレーム部材(8,9)の間に囲まれた空間
(11)内に、機械的な支持機能を有する適当な寸法の、
充填材としての充填板(12)、硬質発泡板または蜂の巣
状材料が配置されていることを特徴とする請求項1〜3
のいずれか一つに記載の壁モジュール。 - 【請求項5】フレーム部材(8,9)が荷重に適した横断
面を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一
つに記載の壁モジュール。 - 【請求項6】フレーム部材(8,8.1)が壁モジュールの
全長にわたって延びていることを特徴とする請求項1〜
5のいずれか一つに記載の壁モジュール。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれか一つに記載の壁モ
ジュールを製作するための方法において、第1の繊維強
化素材をモジュール型にその全面にわたって挿入し、第
1の繊維強化素材上にフレーム部材を交叉配置し、フレ
ーム部材の交叉個所に結節継手を取付け、交叉するフレ
ーム部材の間に形成された中空室内に、適当な充填板、
硬質発泡板または蜂の巣状材料製板を挿入し、充填板、
硬質発泡板または蜂の巣状材料製板を挿入したフレーム
部材上に、全面にわたって第2の繊維強化素材を載せ、
続いて、繊維強化素材とその間にある自由空間に、注型
用樹脂を含浸させ、その後で注型用樹脂を硬化させるこ
とを特徴とする方法。 - 【請求項8】組み立ての際に既に、結節要素とフレーム
部材の間の連結範囲に、接着剤が塗布されることを特徴
とする請求項7記載の方法。 - 【請求項9】含浸が真空バッグ内でまたは真空インジェ
クション法によって行われることを特徴とする請求項7
または8記載の方法。
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