JP3275362B2 - 演奏練習装置 - Google Patents
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Description
れる演奏練習装置に関する。
の演奏レベルに合った曲を選択して、その曲がマスター
できたか否かを第三者が評価し、マスターできたならば
よりレベルの高い曲の演奏練習を行う練習形態が採られ
る。しかし、このような練習形態にあっては、練習者が
当該曲をマスターできたか否の評価を行い得る第三者の
存在が必要となることから、手軽に独習を行うことがで
きない。そこで、第三者がいなくとも、予め記憶された
曲の演奏練習を可能にする演奏練習装置が提案されるに
至っている。
らなる曲データをもって記憶されている複数の練習曲の
中から、練習者が自己の演奏レベルに応じた難易度の練
習曲を選択すると、その練習曲の曲データを構成する音
符データが読み出される。そして、練習者が演奏操作を
行うとこの演奏操作に対応する演奏データが入力され
て、練習曲の音符データをと比較され、これにより押鍵
の音高ミス、あるいはタイミングミスが検出されてカウ
ントされる。そして、ミス回数の多少により、次により
難易度の高い曲を練習させるか、より難易度の低い曲を
練習させるかが決定されて、当該難易度の曲データが出
力され、練習者がこの曲データに対応する曲の練習を継
続することにより、演奏レベルの向上に伴って難易度の
低い曲から難易度の高い曲を練習する練習形態となる。
うな従来の演奏練習装置にあっては、押鍵の音高ミスと
タイミングミスとを区別することなく両者を共に演奏ミ
スとして取り扱い、演奏ミスの多少により難易度が異な
る曲を練習し得るように構成されている。したがって、
演奏ミスが多いことにより難易度の低い曲の練習を行う
べく決定された場合であっても、演奏ミスが押鍵の音高
ミスによるものなのか、タイミングミスによるものなの
かを識別することができず、演奏ミスの種別を意識した
効果的な演奏練習を行うことができない。また、練習者
が自己の演奏ミスが押鍵の音高ミスによるものかタイミ
ングミスよるものかを判断し得たとしても、単に練習す
べき曲の難易度を変化させるのみであることから、ミス
の種別に拘わりなく同じ練習形態で練習せざる得ず、よ
って、充分な練習効果が得られるものではなかった。
なされたものであり、練習者の演奏ミスの種別に応じて
適切な練習形態を形成する演奏練習装置を提供すること
を目的とするものである。
に本発明にあっては、曲を構成する各音符の音高及び音
長を示す音符データからなる曲データを記憶した記憶手
段と、該記憶手段から前記音符データを順次読み出す読
出手段と、操作された演奏操作子に対応する音高と操作
タイミングとからなる演奏データを入力する入力手段
と、該入力手段から入力された演奏データと前記読出手
段により読み出された音符データとを比較して、演奏デ
ータと音符データの音高の不一致、及び音符データの音
長に基づいて演奏データの操作タイミングが不適か否か
を検出する検出手段と、前記読出手段にて前記記憶手段
に記憶されている曲を構成する音符データの読み出しを
終了するまでの間、前記検出手段で検出された音高の不
一致回数、及び操作タイミングの不適回数をカウントす
るカウント手段と、該カウント手段でカウントされた音
高の不一致の回数が所定値を越えている場合は、この後
前記読み出し手段にて前記記憶手段から音符データを読
み出す際に、該読み出される音符データの音高に対応し
て操作すべき演奏操作子を表示する表示手段と、前記カ
ウント手段でカウントされた演奏データの操作タイミン
グ不適回数が所定値を越えている場合は、この後前記読
み出し手段にて前記記憶手段から音符データを読み出す
際に、当該読み出し速度を低下させる制御手段とを備え
ている。
成する音符データが読み出され、かつ、入力手段から操
作された演奏操作子の操作に対応する演奏データが入力
されると、検出手段は両データを比較し、演奏データと
音符データの音高の不一致及び音符データの音長に基づ
いて演奏データの操作タイミングが不適か否かを検出す
る。そして、曲の音符データ全てが読み出しを終了する
までの、音高の不一致及び操作タイミングの不適の回数
をカウント手段によりカウントする。この音高の不一致
回数が所定値を越えている場合は、表示手段にこの後読
み出し手段にて記憶手段から音符データを読み出す際
に、読み出される音符データの音高に対応して操作すべ
き演奏操作子を表示させる。よって、演奏操作子を操作
している練習者は、表示手段の表示により、自己の演奏
の押鍵ミスが多いことを意識し得るとともに、表示手段
により表示される演奏操作子を操作することにより、押
鍵ミスを減少させるに対応した練習を行い得る。
を越えている場合は、制御手段により、この後読み出し
手段にて記憶手段から音符データを読み出す際に、読み
出し速度を低下させる。これにより、練習者は自己の演
奏の操作タイミングミスが多いことを意識し得るととも
に、テンポが遅くなった音符データに対応して容易に演
奏操作子の操作タイミングを合致させて、操作タイミン
グミスを減少するに対応した練習を行い得る。
する。すなわち、図1は本発明の演奏練習装置を適用し
た電子楽器のブロック図であって、CPU1はROM2
内に記憶されたデータ及びプログラム、ワーキングRA
M3内に一時記憶されるデータ等に基づき、この電子楽
器において必要となる全ての制御を実行する。CPU1
には、鍵盤部4とスイッチ部5から各々操作情報が入力
され、前記鍵盤部4は演奏操作子としての鍵盤と押鍵検
出及び発音割り当て回路よりなる。前記スイッチ部5に
は、練習曲の難易度を設定する際に操作される各々レベ
ル値が対応する複数のレベル選択スイッチや、電子楽器
として必要なスイッチ類が設けられている。
ングミスを計時する場合等に用いられる一定周波数のク
ロックを生成してCPU1に入力し、CPU1はタイマ
ー6からのクロックにより計時するタイマーカウンタを
有している。楽音生成部7は、CPU1が行う発音の指
示に従って楽音信号を生成し、該楽音信号はD/A変換
器8及びアンプ9を介してスピーカ10に与えられ、該
スピーカ10により外部に放音される。表示部11は、
楽曲の拍子を例えばLED等の点滅で表示するメトロノ
ームや、前記鍵盤部4の各鍵ごとに配置され押鍵すべき
鍵を点灯表示するナビゲート用のLED等が設けられて
おり、表示装置12は演奏結果に関する評価を文字表示
可能なLCD及びこのLCDを駆動する回路で構成され
ている。
曲データが記憶されており、各曲データにはそのレベル
を示す値が記憶されているとともに、図2に示したフォ
ーマットにて曲を構成する音符のノートナンバーと音符
長データが記憶されている。図2に示した曲データは図
3(a)のメロディに対応したものであって、ノートナ
ンバーと音符長データとが交互に書き込まれており、曲
データの最終部分にはENDマークである00 00が記憶
されている。さらに、ROM2には、図4に示したA〜
Fまでの文字表示を前記表示装置12に表示されるため
の文字データが記憶されている。
カウント動作について説明する。すなわち、本実施例で
は、押鍵すべき鍵の適否つまり音高に関する適否の他
に、押鍵タイミングの適否も判別してカウントするよう
にしている。先ず、押鍵すべき鍵の適否に関して説明す
ると、ROM2からワーキングRAM3に転送されて、
該ワーキングRAM3より順次読み出される音高デー
タ、つまり図2のノートナンバーがCPU1内の音高レ
ジスタに格納される。一方、鍵盤部4からは演奏データ
として押鍵された鍵の音高データが入力され、この音高
データは前述とは異なる音高レジスタに格納される。そ
して、この両レジスタに内容がCPU1により比較さ
れ、両者が一致しなければ練習者の押鍵ミスがあったも
のとして、ワーキングRAM3内に設けられた押鍵ミス
用のミスカウンタがカウントアップされる。
2より前記ノートナンバーと対で記憶されている音符長
データが読み出され、音符長レジスタに格納される。そ
して、この音符長データは1音ごとに累算されるが、こ
の累算値Xは曲の開始時にリセットされるため、曲の開
始時から現在の曲位置までの時間を示すことになる。こ
れに対して、練習者が鍵盤部4を演奏操作すると、鍵盤
部4からは前述のように押鍵された鍵の音高データが出
力されるとともに、その押鍵タイミングで曲の開始時か
ら順次カウントアップしているCPU1内のカウンタの
時間データがタイミングデータTとして出力される。
ータの累算値Xに対して、許容値t(図3(b)参照)
以内に入るか否かが判別される。すなわち、音符長デー
タの累算値Xと許容値tを用いて、CPU1で上限許容
値X+t/2、及び下限許容値X−t/2が演算され、
これを用いて、タイミングデータTが許容範囲X±t/
2に入っているか否かが判別される。この判別の結果、
タイミングデータTが前記許容範囲に入っていない場合
は、タイミングミスとして上述とは別のミスカウンタが
カウントアップされる。
1の具体的な動作を図5〜7に示したフローチャートに
従って説明する。図5,6に示した本実施例の全体動作
フローにおいて、mは1曲を単位とした演奏回数、M1
は押鍵ミス回数、M2はタイミングミス回数、Mは同じ
曲を繰り返す際の基準回数を各々示し、ミスカウンタ1
は前記押鍵ミス回数M1を、ミスカウンタ2はタイミン
グミスM2をカウントするカウンタである。
2内に記憶されているプログラムを実行する処理として
実現され、先ずイニシャライズ処理が実行されて本実施
例で用いられるフラグ等が初期化される(SA1)。引
き続き、前述したスイッチ部5に設けられているレベル
選択スイッチが操作されたか否かが判別され(SA
2)、操作されたならば、演奏回数m、押鍵ミス回数M
1、タイミングミス回数M2が0リセットされた後(S
A3)、ROM2からこのレベル選択スイッチの操作に
より設定されたレベルに対応した曲データがワーキング
RAM3へ転送される(SA4)。引き続き、ワーキン
グRAM3に転送された曲データを用いて、ミスカウン
タ計測処理が実行される(SA5)。
たフローチャートに従った処理であり、練習者の押鍵ミ
スをカウントするミスカウンタ1と、タイミングミスを
カウントするミスカウンタ2とがクリアされ(SB
1)、次いで前述したCPU1内のレジスタXが0リセ
ットされる(SB2)。このSB1とSB2によりイニ
シャライズ処理が実行された後、ワーキングRAM3よ
り練習曲の1音符分のデータ、すなわち、音高データで
あるノートナンバーanと音符長データBがCPU1内
の音高レジスタと音符長レジスタとにロードされる(S
B3)。このとき、練習者は表示部11のLEDのメト
ロノームに従って鍵盤部4の鍵を操作するか、あるいは
通常のピアノレッスンのように楽譜を見て押鍵する。
の終わりを示すデータ(an=B=00)か否かが判別
され(SB4)、終わりでなければ後述するナビゲート
を実行する際にセットされるナビフラグがセット状態に
あるか否かが判別される(SB5)。ナビフラグがセッ
トされていない場合には、SB6の処理が実行されるこ
となく鍵盤部4の鍵が走査されて(SB7)、押鍵があ
ったか否かが判別される(SB8)。押鍵があった場合
には、当該鍵のノートナンバー(a1)に基づき押鍵処
理が実行され(SB11)、このノートナンバー
(a1)が音高レジスタにセットされる。さらに、別の
音高レジスタに読み出された曲データの音符のノートナ
ンバーanと押鍵された鍵のノートナンバーa1とが等し
いか否かが判別され(SB12)、等しくない場合には
誤った鍵が押されたこととなり、押鍵ミスをカウントす
るミスカウンタ1の計数値がカウントアップされる(S
B13)。また、SB12の判別において、a1=anで
あって、正しい押鍵がなされた場合にはSB13の処理
が実行されることなくSB14に進む。
た場合には、図3(b)をもって説明したように、現在
の時間を示すタイミングデータTが前記上限許容値X+
t/2を越えたか否かが判別される(SB9)。そし
て、この判別がNOであって、未だ上限許容値を越えて
いない場合には、SB7に戻ってさらに押鍵を待つ。こ
れに対して、タイミングデータTが上限許容値以上とな
ると(図3の区間)、SB9の判別はYESとなる。
これにより、押鍵すべきときに練習者の押鍵がないこと
が検出され、SB10に進んでタイミングミスをカウン
トするミスカウンタ2の計数値がカウントアップされ
る。
U1内のレジスタにセットされている音符長データBが
加算され、図3の点に対応する新たな累算値Xとされ
る(SB14)。次に、鍵盤部4の鍵が走査されて(S
B15)、押鍵があったか否かが判別され(SB1
6)、この判別がYESの場合は、押鍵に基づくノート
ナンバーa2で押鍵処理が実行されてその楽音が発音さ
れる(SB18)。
M2から読み出される前に、楽譜(図3(a))の音符
より早い押鍵があったことになることから、この場合も
タイミングミスをカウントするミスカウンタ2がカウン
トアップされる(SB19)。また、SB16の判別が
NOであれば、押鍵がないことになり、離鍵がなされた
か否かが判別される(SB17)。この判別がYESの
場合には、離鍵処理(SB20)が実行されて楽音生成
部7に対して発音停止が指示され、また、NOの場合は
SB21に進む。
0の処理の後、SB21においては、前述の音符長の累
算値Xから許容値tの1/2を減算した差X−t/2を
下限許容値として、現在の時間を示すタイミングデータ
Tがこの下限許容値X−t/2以上となっているか否か
が判別される。タイミングデータTが下限許容値X−t
/2(図3の点)より小さい間は、SB21の判別は
NOとなりSB15に戻って、次の押鍵を待つ。したが
って、その間SB15→SB16→SB17→SB21
→SB15のループが繰り返され、タイミングデータT
が下限許容値X−t/2以上となると、SB21の判別
がYESとなりSB3に戻る。
より練習曲の次の1音符分の曲データがロードされて、
図3(b)の点から点までの間にSB9を含んだル
ープの処理が繰り返される。その間に押鍵があれば押鍵
の音高a1と音符データのノートナンバーanとが合って
いるか否かが判別され、また押鍵がなければミスカウン
タ2の計数値がカウントアップされる。その後、図3
(b)の点を過ぎると、次の音のt/2手前の時点
(図3(b)の点)までの間で、余分な新たな押鍵が
あったか否かがSB15〜SB21→SB15のループ
の処理で判別される。
ドされる度に、SB14におけるXは曲データの音符長
の累算値によって更新され、練習者の押鍵操作のタイミ
ングに関する適否は、タイミングデータTがXに対する
許容範囲内にあるか否かによって行われる。また、SB
4において読み出した曲データが曲の最終の部分であれ
ば、この判別がYESとなり、図5,6に示したメイン
ルーチンにリターンする。
に続くSA6において、押鍵ミスをカウントしているミ
スカウンタ1の計数値が今までの押鍵ミス回数M1に累
算されて新たな押鍵ミス回数M1とされる。さらに、S
A7にてタイミングミスをカウントしているミスカウン
タ2の計数値が今までのタイミングミス回数M2に累算
されて新たなタイミングミス回数M2とされ、引き続き
演奏回数mがインクリメントされる(SA8)。
か否かが判別され(SA9)、演奏回数mが基準回数M
以下である場合にはSA2に戻る。このSA2からの判
別処理が実行された際に、レベル選択スイッチの操作を
行っていない状態にあれば、前回と同一レベルの対応し
た曲データが読み出されてワーキングRAM3に転送さ
れ(SA4)、ミスカウンタ計測処理が実行される(S
A5)。したがって、SA9の判別がYESとなってm
>Mとなるまでに、M+1回ミスカウンタ計測処理(S
A5)が実行されることになる。
1回分の押鍵ミスの累算値M1が所定の最大値Max1
以上であるか否かが判別され、押鍵ミスの累算値M1が
所定の最大値Max1以上である場合には、さらにM+
1回分のタイミングミスの累算値M2が所定の最大値M
ax2以上であるか否かが判別される(SA11)。S
A10とSA11の判別が共にYESであって、押鍵ミ
スの累算値M1が所定の最大値Max1以上であり、か
つ、タイミングミスの累算値M2が所定の最大値Max
2以上である場合には、押鍵及びタイミングとも不適正
であり、この練習曲の難易度は当該練習者にとって高す
ぎるとすることができる。よって、この場合にはレベル
値がダウンされ(SA12)、m,M1,M2がリセッ
トされるとともに(SA13)、図4に示したA表示
「押鍵、タイミングともミスが多すぎます。次はよりや
さしい曲にします。」が一定時間表示装置12に表示さ
れる。
が実行されると、SA4ではROM2から予めSA12
でダウンされたレベルに対応した曲データが読み出され
てワーキングRAM3に転送された後、ミスカウンタ計
測処理(SA5)が実行される。よって、SA10とS
A11の判別が共にYESとなった場合には、順次レベ
ルダウンされる曲データに対応する曲を練習することに
なる。
鍵ミスの累算値M1が所定の最大値Max1未満である
場合、つまり押鍵に関しては適正である場合には、SA
10からSA15に進んで、タイミングミスの累算値M
2が所定の最大値Max2以下であるか否かが判別され
る。このSA15の判別がYESであれば、押鍵とタイ
ミングとが共に適正であって、演奏者はこのレベルの練
習曲をマスターしたものとすることができる。この場合
にはレベル値がアップされ(SA15)、m,M1,M
2がリセットされるとともに(SA16)、図4に示し
たB表示「良くできました。次はもっとむずかしい曲を
演奏してみましょう。」が一定時間表示装置12に表示
される。
が実行されると、SA4ではROM2から予めSA16
でアップされたレベルに対応した曲データが読み出され
てワーキングRAM3に転送された後、ミスカウンタ計
測処理(SA5)が実行される。よって、SA10の判
別がNOであってSA15の判別がYESとなった場合
には、順次レベルアップされる曲データに対応する曲を
練習することになる。
15の判別もNOとなった場合には、押鍵ミスの累算値
M1は所定の最大値Max1未満であるが、タイミング
ミスの累算値M2が所定の最大値Max2を超える場合
であって、押鍵は適正であるがタイミングが不適正であ
る場合である。かかる場合には、図5のSA15から図
6のSA27に進み、後述するテンポフラグがセット状
態にあるか否かが判別された後、セット状態になければ
テンポデータが縮小された後テンポフラグがセットされ
る(SA28)。引き続きm,M1,M2がリセットさ
れるとともに(SA29)、図4に示したE表示「タイ
ミングミスが多いです。次はゆっくり演奏してみましょ
う。」が一定時間表示装置12に表示される(SA3
0)。
タは1分間の拍数であり、よって、このテンポデータが
縮小されることにより、1分間の拍数が減少してテンポ
は遅くなる。すなわち、図8に示したフローチャート
は、図5、6に示したメインルーチンに一定時間間隔で
割り込むタイマー割り込みルーチンである。このタイマ
ー割り込みルーチンにおいては、テンポデータが累算さ
れ(SC1)、その累算値が所定値t1以上となったか
否かが判別されて(SC2)、累算値が所定値t1以上
となるごとに図3(b)に示したTの値がカウントアッ
プされる。このとき、テンポデータが縮小されることに
より、タイマー割り込みルーチンの割り込み周期が長く
なり、これによりTがカウントアップされる速度が低下
する。
た後、SA30から図5のSA2に戻ってSA5のミス
カウンタ計測処理が実行された際には、図7のSB3で
次の音符の曲データのノートナンバーanと音符長デー
タBとがCPU1内の音高レジスタと音符長レジスタと
にロードされる周期が長くなり、曲データはより遅いテ
ンポで読み出される。したがって、練習者はこの遅いテ
ンポに合わせて演奏操作を行うことにより、タイミング
ミスに対する効果的な練習が可能となる。
も、同様にSA10とSA15の判別がともにNOとな
って、押鍵は適正であるがタイミングが不適正となった
場合には、図5のSA15から図6のSA27に進んで
テンポフラグがセット状態にあるか否かが判別される。
このとき、前述したSA27でテンポフラグはセットさ
れていることから、SA27の判別はYESとなる。し
たがって、SA27からSA31に進んでテンポフラグ
がリセットされるとともに、テンポデータを元の値に戻
される。引き続き、レベル値がダウンされ(SA3
2)、m,M1,M2がリセットされるとともに(SA
33)、図4に示したF表示「やはりタイミングミスが
多いです。もっとやさしい曲にします。」が一定時間表
示装置12に表示される(SA34)。
2に戻って判別処理が実行されると、SA4ではROM
2から予めSA32でダウンされたレベルに対応した難
易度の低い曲データが読み出されてワーキングRAM3
に転送され、その後ミスカウンタ計測処理(SA5)が
実行される。よって、SA10、SA15の判別ともに
NOであって、SA27がYESとなった場合、つまり
テンポを遅くしても、やはりタイミングミスが多い場合
には、練習者のレベルが当該難易度まで到達していない
ものとして、レベルダウンされる曲データに対応する難
易度の低い曲を練習させる。
A11の判別がNOである場合には、押鍵ミスの累算値
M1が所定の最大値Max1以上であるが、タイミング
ミスの累算値M2が所定の最大値Max2未満であっ
て、タイミングは適正であるが押鍵が不適正である。か
かる場合には、SA11からSA19に進み、後述する
ナビフラグがセット状態にあるか否かが判別された後、
セット状態になければナビフラグがセットされる(SA
20)。引き続きm,M1,M2がリセットされるとと
もに(SA21)、図4に示したC表示「押鍵ミスが多
いです。次はナビゲータに合わせて演奏してみましょ
う。」が一定時間表示装置12に表示される(SA2
2)。
セットされると、SA22からSA2に戻ってSA5の
ミスカウンタ計測処理が実行されたとき、図7のSB5
でナビフラグがセット状態にあるか否かが判別された
際、この判別がYESとなる。よって、SA5からSA
6に進み音符データのノートナンバーanに対応したナ
ビゲータのLEDが点灯される。したがって、この図7
に示したミスカウンタ計測処理が実行されている状態に
おいては、表示部11に各鍵ごとに設けられたナビゲー
タ用のLEDにおいて、SB3でロードされるノートナ
ンバーanに対応する表示部11のLEDがSB6の処
理より順次点灯する。よって、練習者はLEDの点灯に
より押鍵すべき鍵を指示され、押鍵ミスが多く押鍵が不
適正な練習者に対し、効果的な練習形態を形成すること
ができる。
順次点灯させて押鍵すべき鍵を指示しても、同様にSA
10の判別がYES、SA11の判別がNOとなって、
タイミングは適正であるが押鍵が不適正である場合に
は、再びSA11からSA19に進んでナビフラグがセ
ット状態にあるか否かが判別される。このとき、ナビフ
ラグは前述したSA20の処理によりセットされている
ことから、この判別はYESとなる。したがって、SA
19からSA23に進んでナビフラグがリセットされる
とともに、m,M1,M2がリセットされる(SA2
4)。引き続き、レベル値がダウンされ(SA25)、
図4に示したD表示「やはり押鍵ミスが多すぎます。次
はもっとやさしい曲で練習しましょう。」が一定時間表
示装置12に表示される(SA26)。
って判別処理が実行されると、SA4ではROM2から
予めSA32でダウンされたレベルに対応した曲データ
が読み出されてワーキングRAM3に転送され、その後
ミスカウンタ計測処理(SA5)が実行される。よっ
て、SA10の判別がYES、SA11の判別がNO、
SA19の判別がYESとなった場合、つまりナビゲー
タのLEDを点灯させて押鍵すべき鍵を指示してもやは
り押鍵ミスが多い場合には、練習者のレベルが当該難易
度まで到達していないものとして、レベルダウンされる
曲データに対応する難易度の低い曲を練習させる。ま
た、このときにはSA23でナビフラグはリセットされ
ることから、図7に示したミスカウンタ計測処理におい
て、SB5の判別がNOとなって、ナビゲータのLED
を点灯させることなく、難易度の低い曲の練習が行われ
る。
た演奏操作子の音高に関するミスと操作タイミングに関
するミスとを検出して、音高に関するミスが所定値を越
えたときには、次回演奏する場合に、曲の音符データの
音高に基づいて操作すべき演奏操作子を表示する表示手
段を動作させ、操作タイミングに関するミス回数が所定
値を越えたときは音符データの読み出し速度を低下させ
るようにした。よって、練習者は表示手段の表示作動に
より音高に関するミスを意識し、音符データの読み出し
速度の変化により操作タイミングミスを意識して、練習
を行なうことができる。つまり、音高に関するミスが多
い場合には、表示手段により演奏すべき操作子が示され
ることにより、これに対処した練習形態が形成され、操
作タイミングミスが多い場合には、テンポを低下させる
ことによりこれに対処した練習形態が形成される。よっ
て、各ミスの種類に対処した練習形態の形成と練習者の
意識とにより優れた練習効果を得ることが可能になる。
を示すブロック図である。
す説明図である。
図である。
例を示す図である
ーチャートである。
ートである。
フローチャートである。
ローチャートである。
Claims (1)
- 【請求項1】 曲を構成する各音符の音高及び音長を示
す音符データからなる曲データを記憶した記憶手段と、 該記憶手段から前記音符データを順次読み出す読出手段
と、 操作された演奏操作子に対応する音高と操作タイミング
とからなる演奏データを入力する入力手段と、 該入力手段から入力された演奏データと前記読出手段に
より読み出された音符データとを比較して、演奏データ
と音符データの音高の不一致、及び音符データの音長に
基づいて演奏データの操作タイミングが不適か否かを検
出する検出手段と、 前記読出手段にて前記記憶手段に記憶されている曲を構
成する音符データの読み出しを終了するまでの間、前記
検出手段で検出された音高の不一致回数、及び操作タイ
ミングの不適回数をカウントするカウント手段と、 該カウント手段でカウントされた音高の不一致の回数が
所定値を越えている場合は、この後前記読み出し手段に
て前記記憶手段から音符データを読み出す際に、該読み
出される音符データの音高に対応して操作すべき演奏操
作子を表示する表示手段と、 前記カウント手段でカウントされた演奏データの操作タ
イミング不適回数が所定値を越えている場合は、この後
前記読み出し手段にて前記記憶手段から音符データを読
み出す際に、当該読み出し速度を低下させる制御手段
と、 を備えたことを特徴とする演奏練習装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11817192A JP3275362B2 (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 演奏練習装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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