JP3274109B2 - 塩縮加工方法 - Google Patents
塩縮加工方法Info
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Description
する。
布を、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化亜鉛など
の中性塩の濃厚溶液中に浸し、所定の処理条件(所定の
溶液濃度、所定の溶液温度、所定の浸漬時間)のもとで
保持し絹使用部分を収縮させる、いわゆる塩縮加工が知
られており、かかる従来方法においては、一般的には比
重が約1.45に調整された硝酸カルシウム溶液の中に
布を入れ85〜95℃の温度で、0.5〜2分漬け込
み、収縮させていた。
法においては、織物となった状態で塩縮加工を施すた
め、収縮の際に、絹糸が相互に若しくは他の糸によって
様々な方向に拘束されることによって不規則な張力を受
けるようになり、そのため、特に収縮量を均一化するの
は困難である。
化に富んだ風合いを織物に与える場合には好適である
が、そのような風合いを与えない場合、例えば単に絹糸
の収縮による嵩高化またはソフト化を図りたい場合には
不向きである。
の収縮を制御できるようにすることにある。
明は、絹糸を、織物とされていない糸の状態で且つ巻取
りチーズに巻付けたままの状態で塩縮溶液と接触させ、
塩縮処理することを特徴とする塩縮加工方法である。絹
糸は、織物とされていない糸の状態で処理されるので、
絹糸に不規則な張力を与えずに済むため、収縮の制御を
容易に行うことができる。また、絹糸が巻取りチーズに
巻かれていることもあって、絹糸自身が収縮しようとし
て強い張力が発生し、結果的に絹糸は収縮とともに細く
なる。一方、絹糸の単位長さ当たりの重量は増加するた
め、本発明によれば塩縮加工により増量加工糸を製造で
きる。
糸の状態での絹糸の塩縮加工を、布の状態での塩縮加工
と同様な方法で行うと、再現性が乏しいなど、実施化を
図る上では困難であることを知見しており、この点につ
いて鋭意研究を重ねた結果、硝酸カルシウム溶液の比重
を高くし、溶液温度を低くし、また浸漬時間を長くする
ことにより、再現性が高くなることが判明した。
上では、前記塩縮溶液は比重が1.45〜1.50の硝
酸カルシウム溶液であり、且つ前記絹糸を50〜70℃
の前記塩縮溶液と30分以上接触させることを推奨す
る。かかる条件下では、後述の実施例に示すように糸の
状態での塩縮加工を良好に行うことが可能となる。
絹糸を、糸の状態で塩縮溶液と接触させ、所定の溶液温
度条件および浸漬条件のもとで塩縮処理を行う。
いが、硝酸カルシウム溶液が入手し易く、且つ再現性も
十分高いものとできるので好ましい。
比重は1.45〜1.50とするのが好ましく、特に
1.48〜1.50とすると更に好ましい。また、塩縮
溶液の温度は50〜70℃とするのが好ましく、特に5
0〜60℃とすると再現性が非常に高くなるので好まし
い。さらに、浸漬時間は30分以上、特に30〜60分
とするのが好ましい。
に巻付けたままの状態で塩縮処理される。具体的には、
生糸をチーズに巻き、これを染色機の中に入れて最初に
精練を行い、次いで水洗脱水、乾燥を行った後、所定比
重の塩縮溶液をチーズ染色機内に満たし、所定溶液温度
で所定時間チーズ染色と同様な方法で塩縮溶液を流し、
その後脱液、水洗する。生糸は精練することにより、表
面のセリシンが約25%溶解する。かかる表面セリシン
が溶解した絹糸を塩縮加工すると、絹糸がチーズに巻か
れていることもあって、絹糸自身が収縮しようとして強
い張力が発生し、結果的に絹糸は収縮とともに細くな
る。一方、絹糸の単位長さ当たりの重量は増加するた
め、本方法によれば塩縮加工により増量加工糸を製造で
きる。
のみ、よこ糸のみ、またはたて糸およびよこ糸の両方に
使用して織物を製造すことによって、従来の塩縮絹織物
の装飾効果とは異なる、ソフトで嵩高感のある織物を製
造することができるようになる。
状とした絹糸(比較例)、巻取り チーズに巻付けたまま
の状態の絹糸(本発明の実施例)を、種々の条件下で塩
縮加工した。その結果を表1に示す。
とが判る。また、この結果から、本発明方法が再現性が
非常に高い加工方法であることも判る。また、チーズに
巻いたり、かせ状態としたりしていないもの、すなわち
仕立てられていない状態の絹糸の方が収縮性が高いこと
も判る。さらに、かかる糸状態で塩縮加工された絹糸を
使用すれば、皺模様等を有しないソフトな織物を製造で
きるようになる。
均一に収縮させることが可能となる。
Claims (2)
- 【請求項1】絹糸を、織物とされていない糸の状態で且
つ巻取りチーズに巻付けたままの状態で塩縮溶液と接触
させ、塩縮処理することを特徴とする塩縮加工方法。 - 【請求項2】前記塩縮溶液は比重が1.45〜1.50
の硝酸カルシウム溶液であり、且つ前記絹糸を50〜7
0℃の前記塩縮溶液と30分以上接触させる、請求項1
記載の塩縮加工方法。
Priority Applications (1)
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JP23372599A JP3274109B2 (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 塩縮加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23372599A JP3274109B2 (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 塩縮加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001064866A JP2001064866A (ja) | 2001-03-13 |
JP3274109B2 true JP3274109B2 (ja) | 2002-04-15 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP23372599A Expired - Fee Related JP3274109B2 (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 塩縮加工方法 |
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Families Citing this family (4)
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1999
- 1999-08-20 JP JP23372599A patent/JP3274109B2/ja not_active Expired - Fee Related
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