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JP3264694B2 - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録方法

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JP3264694B2
JP3264694B2 JP15696292A JP15696292A JP3264694B2 JP 3264694 B2 JP3264694 B2 JP 3264694B2 JP 15696292 A JP15696292 A JP 15696292A JP 15696292 A JP15696292 A JP 15696292A JP 3264694 B2 JP3264694 B2 JP 3264694B2
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jet recording
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Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体をオリフィスから
噴射して液滴を形成するインクジェット記録ヘッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】この種のインクジェット記録ヘッドに関
し、例えば特開昭54−51837に記載されているイ
ンクジェット記録法は、熱エネルギーを液体に作用させ
て、液滴吐出の原動力を得るという点において、他のイ
ンクジェット記録方法とは異なる特徴を有している。
【0003】即ち、上述の公報に開示されている記録法
は、熱エネルギーの作用を受けた液体が過熱されて気泡
を発生し、この気泡発生に基づく作用力によって、記録
ヘッド部先端のオリフィスから液滴が形成され、この液
滴が被記録部材に付着して情報の記録が行われるという
ことを特徴としている。
【0004】この記録法に適用される記録ヘッドは、一
般に液体を吐出するために設けられたオリフィスと、こ
のオリフィスに連通して液滴を吐出するための熱エネル
ギーが液体に作用する部分である熱作用部を構成の一部
とする液流路とを有する液吐出部、及び熱エネルギーを
発生する手段である電気熱変換体としての発熱抵抗層と
それに電気を流す電極層とを具備している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種のインクジェッ
ト記録ヘッドは、従来記録幅が15mm程度以下が一般
的であった。ところが、最近、高速記録を行うようにな
って記録幅が大きくなり、200mm,300mmの幅
のものが提案されてきた。このように記録幅が大きくな
ると全ノズルが吐出状態(ベタ印字)を維持していくの
に困難になることがあった。具体的に述べると、ベタ印
字が1分間も続かないことがしばしばあった。作用面を
観察すると発泡が不安定になっていることが見られ、吐
出不安定による印字不安定であることがわかった。この
現象は、ヘッドの記録幅が30mm以上になると多く発
生した。したがって、記録幅30mm以上の場合設計を
変えなければならなかった。
【0006】発泡の不安定の原因として、基板の秒単位
の温度上昇によって起ることが考えられる。基板の温度
上昇は、ヘッドの記録幅、記録密度、駆動周波数、駆動
パルス幅、ヒータ投入電力に大きく依存する。そして、
ヒータ投入電力は、発泡エネルギーと大きく関係があ
り、すなわちヒータボードの膜構成に大きく関係する。
したがって、記録幅30mm以上のヘッドでは、これら
パラメータのバランス設計が必要である。したがって、
今後の記録速度の高速化に対して新しい設計指針を出さ
なければならなくなった。そして、それに基づき、ヒー
タの膜構成を設計、検討しなければならなくなった。
【0007】基板温度を上昇させないために、冷却ファ
ンなど外部冷却手段を設ける方法があるが、この方法
は、コストが上り、またコンパクトにできないためヘッ
ド周りのコストの上昇、スペースの増大など種々不利な
面があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、液体吐出用の
オリフィスに連通して該液体中に熱エネルギーを与えて
液体中に気泡を形成させる熱作用部と、該熱エネルギー
を発生する電気熱変換体を構成する膜状の発熱抵抗層と
電極層とを有するインクジェット記録ヘッドにおいて、
前記発熱抵抗層と前記電極層はシリコンで構成されるヘ
ッド基板に設けられており、前記ヘッド基板の有効記録
発熱部の長さが30mm以上で、式(1) W×tp×f×k≦1.20 (1) [式中、Wは熱作用部投入電力(W)、tpは駆動パル
ス幅(sec)、fは駆動周波数(Hz)およびkは
ッド基板上での電気熱変換体の配置密度(個/mm)
表わす] の関係で前記オリフィスから液体を吐出することを特徴
とするインクジェット記録ヘッドである。また本発明
は、液体吐出用のオリフィスに連通して該液体中に熱エ
ネルギーを与えて液体中に気泡を形成させる熱作用部
と、該熱エネルギーを発生する電気熱変換体を構成する
膜状の発熱抵抗層と電極層とを有するインクジェット記
録ヘッドを用いたインクジェット記録方法において、前
記発熱抵抗層と前記電極層はシリコンで構成されるヘッ
ド基板に設けられており、前記ヘッド基板の有効記録発
熱部の長さが30mm以上で、式(1) W×tp×f×k≦1.20 (1) [式中、Wは熱作用部投入電力(W)、tpは駆動パル
ス幅(sec)、fは駆動周波数(Hz)およびkは
ッド基板上での電気熱変換体の配置密度(個/mm)
表わす] の関係で前記オリフィスから液体を吐出することを特徴
とするインクジェット記録方法である。
【0009】上記の関係式が成り立つインクジェット記
録ヘッドを作成することによって、前記発熱抵抗層と前
記電極層とが設けられ、シリコン単結晶で構成されるヘ
ッド基板の記録幅が30mm以上のヘッドのベタ印字状
態を維持することができた。したがって、高速記録がで
きるローコストでコンパクトなヘッドを作ることが可能
になった。
【0010】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、熱エネルギーを利用して飛翔液滴を形成し、記
録を行なうインクジェット記録方式の記録ヘッド、記録
装置に於いて、優れた効果をもたらすものである。
【0011】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されており、本発明はこれらの基
本的な原理を用いて行なうものが好ましい。この記録方
式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のいずれ
にも適用可能である。
【0012】この記録方式を簡単に説明すると、液体
(インク)が保持されているシートや液路に対応して配
置されている電気熱変換体に、記録情報に対応して液体
(インク)に核沸騰現象を越え、膜沸騰現象を生じる様
な急速な温度上昇を与えるための少なくとも一つの駆動
信号を印加することによって、熱エネルギーを発生せし
め、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせる。この
様に液体(インク)から電気熱変換体に付与する駆動信
号に一対一対応した気泡を形成出来るため、特にオンデ
マンド型の記録法には有効である。この気泡の成長、収
縮により吐出孔を介して液体(インク)を吐出させて、
少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス
形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわれる
ので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成
でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書、同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国
特許第4313124号明細書に記載されている条件を
採用すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0013】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出孔、液流路、電気熱変換
体を組み合わせた構成(直線状液流路又は直角液流路)
の他に、米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書に開示されている様に、熱作
用面が屈曲する領域に配置された構成を持つものも本発
明に含まれる。
【0014】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出孔とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成においても本発明は有効である。
【0015】更に、本発明が有効に利用される記録ヘッ
ドとしては、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に
対応した長さのフルラインタイプの記録ヘッドがある。
このフルラインヘッドは、上述した明細書に開示されて
いるような記録ヘッドを複数組み合わせることによって
フルライン構成にしたものや、一体的に形成された一個
のフルライン記録ヘッドであっても良い。
【0016】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合でも本発明は有効で
ある。
【0017】又、本発明の記録装置に、記録ヘッドに対
する回復手段や、予備的な補助手段等を付加すること
は、本発明の記録装置を一層安定にすることができるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記
録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリーニング
手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別
の加熱素子、或はこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なう
手段を付加することも安定した記録を行なうために有効
である。
【0018】更に、記録装置の記録モードとしては黒色
等の主流色のみを記録するモードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成したものか、複数個の組み合わせて
構成したものかのいずれでも良いが、異なる色の複色カ
ラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0019】以上説明した本発明実施例においては、液
体インクを用いて説明しているが、本発明では室温で固
体状であるインクであっても、室温で軟化状態となるイ
ンクであっても用いることができる。上述のインクジェ
ット装置ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであれば良い。
【0020】加えて、熱エネルギーによるヘッドやイン
クの過剰な昇温をインクの固形状態から液体状態への状
態変化のエネルギーとして使用せしめることで積極的に
防止するか又は、インクの蒸発防止を目的として放置状
態で固化するインクを用いることも出来る。いずれにし
ても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイン
クが液化してインク液状として吐出するものや記録媒体
に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質を
持つインクの使用も本発明には適用可能である。
【0021】このようなインクは、特開昭54−568
47号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記
載されるような、多孔質シートの凹部又は貫通孔に液状
又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としても良い。
【0022】本発明において、上述した各インクに対し
て最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0023】図7は本発明により得られる記録ヘッドを
インクジェットヘッドカートリッジ(IJC)として装
着したインクジェット記録装置(IJRA)の一例を示
す外観斜視図である。
【0024】図において、20はプラテン24上に送紙
されてきた記録紙の記録面に対向してインク吐出を行な
うノズル群を備えたインクジェットヘッドカートリッジ
(IJC)である。16はIJC20を保持するキャリ
ッジHCであり、駆動モータ17の駆動力を伝達する駆
動ベルト18の一部と連結し、互いに平行に配設された
2本のガイドシャフト19Aおよび19Bと摺動可能と
することにより、IJC20の記録紙の全幅にわたる往
復移動が可能となる。
【0025】26はヘッド回復装置であり、IJC20
の移動経路の一端、例えばホームポジションと対向する
位置に配設される。伝動機構23を介したモータ22の
駆動力によって、ヘッド回復装置26を動作せしめ、I
JC20のキャッピングを行なう。このヘッド回復装置
26のキャップ部26AによるIJC20へのキャッピ
ングに関連させて、ヘッド回復装置26内に設けた適宜
の吸引手段によるインク吸引もしくはIJC20へのイ
ンク供給経路に設けた適宜の加圧手段によるインク圧送
を行い、インク吐出口より強制的に排出させることによ
りノズル内の増粘インクを除去する等の吐出回復処理を
行なう。また、記録終了時等にキャッピングを施すこと
によりIJCが保護される。
【0026】30はヘッド回復装置26の側面に配設さ
れ、シリコンゴムで形成されるワイピング部材としての
ブレードである。ブレード30はブレード保持部材30
Aにカンチレバー形態で保持され、ヘッド回復装置26
と同様、モータ22および伝動機構23によって動作
し、IJC20の吐出面との係合が可能となる。これに
より、IJC20の記録動作における適切なタイミング
で、あるいはヘッド回復装置26を用いた吐出回復処理
後に、ブレード30をIJC20の移動経路中に突出さ
せ、IJC20の移動動作に伴なってIJC20の吐出
面における結露、濡れあるいは塵埃等をふきとるもので
ある。
【0027】
【実施例】以下に実施例によって本発明を説明する。
【0028】図1は、本発明の実施例1,2の各グルー
プのヒータボードの平面図、図2は、図1のX−Y断面
図である。図3は、本発明の実施例3,4の各グループ
のヒータボードの平面図、図4は、図3のX−Y断面図
である。図5は、実施例1,2の各グループのヘッドの
斜視図、図6は、実施例3,4の各グループのヘッドの
斜視図である。表1は、本発明の実施例の膜構成、駆動
条件、記録密度、表2は、本発明の実施例の計算値と印
字評価結果を示す。
【0029】まず、基板101のシリコン上に、蓄熱層
102として熱酸化によってSiO2 を3.0μm形成
する。次に、発熱抵抗層103としてスパッタによって
HfB2 を0.1μm成膜する。シート抵抗は20Ω/
口であった。次に電極層104としてTiを0.005
μm、Alを0.6μm蒸着で成膜する。そして、フォ
トリソ技術により実施例1,2のグループは図1、実施
例3,4のグループは図3に示す回路パターンを形成
し、表1に示す大きさの発熱部分(ヒータ)201を表
1に示す記録密度で形成する。有効記録発熱部の幅(ヘ
ッド基板の記録幅)はそれぞれの実施例につき表2に示
すように15mm,30mm,50mm,100mm,
200mmとした。また、電極の抵抗値は実施例1と2
のグループは20Ω、実施例3と4は5Ωにした。次
に、第1の保護層105としてSiO2 をバイアススパ
ッタ法で表1に示す膜厚で成膜する。次に、第2の保護
層106としてTaをスパッタ法で表1に示す膜厚で成
膜し、フォトリソ技術によって実施例1,2のグループ
は図1、実施例3,4のグループは図3に示すバー状パ
ターンにする。最後に、段3の保護層107として感光
性ポリイミドを塗布し、実施例1,2のグループは図
1、実施例3,4のグループは図3に示すパターンにす
る。このようにして、ヒータボードが完成する。
【0030】次に実施例1と実施例2のグループは、ノ
ズル壁を感光性樹脂で作成しその上にインク液室、イン
ク供給口が設けられている板を貼付け、切断によって吐
出口を形成する。実施例1は、吐出口が20μm×20
μm、実施例2は、20μm×20μmである。そし
て、電気実装をして図5に示すヘッド501が完成す
る。このヘッドはインクがヒータの面方向に吐出する。
【0031】また、実施例3と実施例4のグループはヒ
ータボードにインク供給口のための穴を開け、吐出口、
インク液室が設けられているオリフィスプレートを貼付
ける。実施例3は吐出口が60μm径であり、実施例4
は100μm径である。そして、電気実装をして図6に
示すヘッド601が完成する。このヘッドは、ヒータの
面に垂直にインクを吐出する。
【0032】次に完成したヘッドの印字試験をおこなっ
た。表1に発泡電圧を示す。駆動条件は周波数、パルス
幅に関しては表1に示してある。また、駆動電圧は印字
安定性が良い下限の電圧として発泡電圧の1.15倍と
した。ちなみに駆動電圧を大きくすれば、熱作用部投入
電力が大きくなり印字持続性が悪くなる。
【0033】評価の方法は、全ノズルが吐出した状態
(ベタ印字)での印字持続性を評価した。すぐに印字が
悪くなるものを×、1分以内で悪くなるものを△、1分
以上持続するものを○とした。そして、○のものを良い
として判断した。結果を表2に示す。
【0034】 また、W×tp×f×k (1) W :熱作用部投入電力(W) tp:駆動パルス幅(sec) f :駆動周波数(Hz) k :記録密度(本/mm) 上記(1)式にしたがって、各実施例について計算した
値を表2に示す。
【0035】たとえば、実施例1−1の場合を計算して
みる。
【0036】熱作用部投入電力(W)は W=(ヒータ電流)×(ヒータ電流)×(ヒータ抵抗
値)={(発泡電圧×1.15)/総抵抗値}2 ×(ヒ
ータ抵抗値) で表わされる。
【0037】ここで、ヒータシート抵抗は20Ω/口な
のでヒータ抵抗は20×100μ/20μ=100Ωと
なる。
【0038】又、総抵抗値は(ヒータ抵抗+電極抵抗)
で表わされるので100+20=120Ωとなる。
【0039】従って上式にこれらを代入すると W={(13.1×1.15)/120}2 ×100 =1.58 を得る。
【0040】 駆動パルス幅(tp)はtp=10μsec =10×10-6sec 駆動周波数(f)は f=6kHz =6×103 Hz 記録密度(K)は K=400dot/inch =15.74本/mm 従って、式(1)の値は W×tp×f×k=1.58×(10×10-6)×(6×103 )×15. 74=1.49 であり、1.20より大きい値である。
【0041】表2の結果を見ればわかるとおり、記録幅
30mm以上の場合、式(1)の値を1.20以下にし
なければベタ印字状態での印字持続性が悪くなる。した
がって、記録幅30mm以上のヘッドを作成する場合式
(1)の値を1.20以下にすることによって、ベタ印
字状態での印字持続性が良いヘッドを供給することがで
きる。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】以上説明した通り、 W×tp×f×k≦1.20 Wは熱作用部投入電力
(W) tpは駆動パルス幅(sec) fは駆動周波数(Hz) kはヘッド基板上での電気熱変換体の配置密度 (個/m
m) 上記の関係式が成り立つようなインクジェット記録ヘッ
ドを作成することによって、前記発熱抵抗層と前記電極
層とが設けられ、シリコンで構成されるヘッド基板に設
けられており、前記ヘッド基板の有効記録発熱部の長さ
が30mm以上の記録幅の大きなヘッドのベタ印刷状態
を1分以上持続することができた。したがって、高速記
録ができるヘッドをローコストでコンパクトに作ること
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1,2の各グループのヒータボ
ードの平面図である。
【図2】図1のヒータボードのX−Y断面図である。
【図3】本発明の実施例3,4の各グループのヒータボ
ードの平面図である。
【図4】図3のヒータボードのX−Y断面図である。
【図5】本発明の実施例1,2の各グループのヘッドの
斜視図である。
【図6】本発明の実施例3,4の各グループのヘッドの
斜視図である。
【図7】本発明に係るインクジェット記録ヘッドを備え
た記録装置の1例を示す斜視図である。
【符号の説明】
16 キャリッジ 17 駆動モータ 18 駆動ベルト 19A,19B ガイドシャフト 20 インクジェットヘッドカートリッジ 22 クリーニング用モータ 23 伝動機構 24 プラテン 26 キャップ部材 30 ブレード 30A ブレード保持部材 101 基板 102 蓄熱層 103 発熱抵抗層 104 電極 105 第1保護層 106 第2保護層 107 第3保護層 201 発熱部 501 インクジェット記録ヘッド 502 インク吐出口 503 インク供給口 601 インクジェット記録ヘッド 602 オリフィスプレート

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体吐出用のオリフィスに連通して該液
    体中に熱エネルギーを与えて液体中に気泡を形成させる
    熱作用部と、該熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    構成する膜状の発熱抵抗層と電極層とを有するインクジ
    ェット記録ヘッドにおいて、 前記発熱抵抗層と前記電極層はシリコンで構成されるヘ
    ッド基板に設けられており、前記ヘッド基板の有効記録
    発熱部の長さが30mm以上で、式(1) W×tp×f×k≦1.20 (1) [式中、Wは熱作用部投入電力(W)、tpは駆動パル
    ス幅(sec)、fは駆動周波数(Hz)およびkは
    ッド基板上での電気熱変換体の配置密度(個/mm)
    表わす] の関係で前記オリフィスから液体を吐出するとを特徴
    とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 記録媒体の記録領域の全幅にわたって吐
    出口が複数設けられているフルラインタイプである請求
    項1記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 記録媒体の被記録面に対向してインクを
    吐出するインク吐出口が設けられている請求項1記載の
    インクジェット記録ヘッドと、該記録ヘッドを載置する
    ための部材とを少なくとも具備することを特徴とする記
    録装置。
  4. 【請求項4】 液体吐出用のオリフィスに連通して該液
    体中に熱エネルギーを与えて液体中に気泡を形成させる
    熱作用部と、該熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    構成する膜状の発熱抵抗層と電極層とを有するインクジ
    ェット記録ヘッドを用いたインクジェット記録方法にお
    いて、 前記発熱抵抗層と前記電極層はシリコンで構成されるヘ
    ッド基板に設けられており、前記ヘッド基板の有効記録
    発熱部の長さが30mm以上で、式(1) W×tp×f×k≦1.20 (1) [式中、Wは熱作用部投入電力(W)、tpは駆動パル
    ス幅(sec)、fは駆動周波数(Hz)およびkは
    ッド基板上での電気熱変換体の配置密度(個/mm)
    表わす] の関係で前記オリフィスから液体を吐出するとを特徴
    とするインクジェット記録方法。
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