JP3257254B2 - 化合物半導体素子及びその作製方法 - Google Patents
化合物半導体素子及びその作製方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物半導体基板上の
化合物半導体結晶の選択エピタキシャル成長技術に基づ
いて作製された、配線構造に特徴を有する化合物半導体
素子、並びにその作製方法に関する。
化合物半導体結晶の選択エピタキシャル成長技術に基づ
いて作製された、配線構造に特徴を有する化合物半導体
素子、並びにその作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばAlGaAs系化合物半導体結晶
層をGaAs基板上に有機金属気相成長法(MOCVD
法)にて形成する方法が、GaAs基板上に大面積の極
薄膜を均一に形成し得ることから、近年注目されてお
り、半導体レーザや高移動度トランジスタの量産に用い
られている。一方、GaAs基板の(111)B面上で
のGaAs系化合物半導体結晶層の選択エピタキシャル
成長技術が開発されている(例えば、文献、S. Ando, e
t al., "Selective epitaxy of GaAs/AlGaAs on (111)B
substrates by MOCVD and applications to nanometer
structures", Journal of Crystal Growth 115(1991),
pp 69-73 参照)。ここで、GaAsの(111)B面
とは、GaAs基板の最表面がAs原子層から構成され
た状態を意味する。尚、本明細書において、{h,k,
l}はミラー指数hklで表わされる結晶面のファミリ
ーを意味し、(h,k,l)はミラー指数hklで表わ
される特定の結晶面を意味し、<h,k,l>はミラー
指数hklで表わされる結晶面の方向(方位)のファミ
リーを意味し、[h,k,l]はミラー指数hklで表
わされる特定の結晶面の方向(方位)を意味する。ま
た、化合物半導体基板と化合物半導体結晶層の結晶面あ
るいは結晶面の方向を区別するために、化合物半導体基
板を示す場合には例えば[h,k,l]Sのように添字
「S」を付し、化合物半導体結晶層を示す場合には例え
ば[h,k,l]Cのように添字「C」を付した。
層をGaAs基板上に有機金属気相成長法(MOCVD
法)にて形成する方法が、GaAs基板上に大面積の極
薄膜を均一に形成し得ることから、近年注目されてお
り、半導体レーザや高移動度トランジスタの量産に用い
られている。一方、GaAs基板の(111)B面上で
のGaAs系化合物半導体結晶層の選択エピタキシャル
成長技術が開発されている(例えば、文献、S. Ando, e
t al., "Selective epitaxy of GaAs/AlGaAs on (111)B
substrates by MOCVD and applications to nanometer
structures", Journal of Crystal Growth 115(1991),
pp 69-73 参照)。ここで、GaAsの(111)B面
とは、GaAs基板の最表面がAs原子層から構成され
た状態を意味する。尚、本明細書において、{h,k,
l}はミラー指数hklで表わされる結晶面のファミリ
ーを意味し、(h,k,l)はミラー指数hklで表わ
される特定の結晶面を意味し、<h,k,l>はミラー
指数hklで表わされる結晶面の方向(方位)のファミ
リーを意味し、[h,k,l]はミラー指数hklで表
わされる特定の結晶面の方向(方位)を意味する。ま
た、化合物半導体基板と化合物半導体結晶層の結晶面あ
るいは結晶面の方向を区別するために、化合物半導体基
板を示す場合には例えば[h,k,l]Sのように添字
「S」を付し、化合物半導体結晶層を示す場合には例え
ば[h,k,l]Cのように添字「C」を付した。
【0003】GaAs系化合物半導体結晶の選択エピタ
キシャル成長技術においては、先ず、図12の(A)に
示すように、GaAs基板110の(111)SB面上
に、0.1μm程度の厚さのSiO2又はSiNから成
るマスク層112をCVD法等にて堆積させる。次に、
図12の(B)に示すように、通常のフォトリソグラフ
ィ技術及びエッチング技術を用いて、マスク層112を
ストライプ状あるいは矩形状に除去して、マスク層11
2に開口部を形成し、GaAs基板110の(111)
SB面を露出させる。尚、この露出したGaAs基板1
10の部分を以下、ウインドウ(窓)114と呼ぶ。ウ
インドウ114の一方向がGaAs基板110の[0,
1,−1]S方向と一致し、ウインドウ114の他の方
向がGaAs基板110の[2,−1,−1]S方向と
一致するように、マスク層112の一部分をストライプ
状あるいは矩形状に除去する。尚、図12及び図13に
おいては、GaAs基板110の一部切り欠き図を示
す。
キシャル成長技術においては、先ず、図12の(A)に
示すように、GaAs基板110の(111)SB面上
に、0.1μm程度の厚さのSiO2又はSiNから成
るマスク層112をCVD法等にて堆積させる。次に、
図12の(B)に示すように、通常のフォトリソグラフ
ィ技術及びエッチング技術を用いて、マスク層112を
ストライプ状あるいは矩形状に除去して、マスク層11
2に開口部を形成し、GaAs基板110の(111)
SB面を露出させる。尚、この露出したGaAs基板1
10の部分を以下、ウインドウ(窓)114と呼ぶ。ウ
インドウ114の一方向がGaAs基板110の[0,
1,−1]S方向と一致し、ウインドウ114の他の方
向がGaAs基板110の[2,−1,−1]S方向と
一致するように、マスク層112の一部分をストライプ
状あるいは矩形状に除去する。尚、図12及び図13に
おいては、GaAs基板110の一部切り欠き図を示
す。
【0004】このようなウインドウ114上に例えばG
aAsから成る化合物半導体結晶層120をMOCVD
法にて成長させると、図13の(A)に示すように、基
板の[0,1,−1]S方向に(0,1,−1)C面、及
び基板の[0,−1,1]S方向に(0,−1,1)C面
を有し、そして基板垂直方向に(−1,−1,−1)C
面を有する化合物半導体結晶層120が結晶成長する。
一方、この化合物半導体結晶層120は、化合物半導体
結晶層を基板の[2,−1,−1]S方向に沿って切断
した図13の(B)の模式的な断面図に示すように、基
板の[2,−1,−1]S方向に(0,−1,−1)C面
を有し、基板の[−2,1,1]S方向には(0,1,
1)C面を有する。尚、図13の(B)において、化合
物半導体結晶層120の長さを短縮して描いた。化合物
半導体結晶層120の(0,1,−1)C面及び(0,
−1,1)C面は基板110に対して垂直であり、
(0,−1,−1)C面及び(0,1,1)C面は基板に
対して約35°の角度を有する。そして、図13の
(A)に示すように、ウインドウ114の部分にのみ化
合物半導体結晶層120が成長し、マスク層112の上
には化合物半導体結晶層120は成長していない。尚、
このように、化合物半導体結晶層120が専らその膜厚
方向に成長することを、基板垂直方向への化合物半導体
結晶層の成長あるいは垂直成長モードと呼ぶ。
aAsから成る化合物半導体結晶層120をMOCVD
法にて成長させると、図13の(A)に示すように、基
板の[0,1,−1]S方向に(0,1,−1)C面、及
び基板の[0,−1,1]S方向に(0,−1,1)C面
を有し、そして基板垂直方向に(−1,−1,−1)C
面を有する化合物半導体結晶層120が結晶成長する。
一方、この化合物半導体結晶層120は、化合物半導体
結晶層を基板の[2,−1,−1]S方向に沿って切断
した図13の(B)の模式的な断面図に示すように、基
板の[2,−1,−1]S方向に(0,−1,−1)C面
を有し、基板の[−2,1,1]S方向には(0,1,
1)C面を有する。尚、図13の(B)において、化合
物半導体結晶層120の長さを短縮して描いた。化合物
半導体結晶層120の(0,1,−1)C面及び(0,
−1,1)C面は基板110に対して垂直であり、
(0,−1,−1)C面及び(0,1,1)C面は基板に
対して約35°の角度を有する。そして、図13の
(A)に示すように、ウインドウ114の部分にのみ化
合物半導体結晶層120が成長し、マスク層112の上
には化合物半導体結晶層120は成長していない。尚、
このように、化合物半導体結晶層120が専らその膜厚
方向に成長することを、基板垂直方向への化合物半導体
結晶層の成長あるいは垂直成長モードと呼ぶ。
【0005】一方、MOCVD法における結晶成長条件
を変えると、図13の(C)に示すように、化合物半導
体結晶層120がその膜厚方向に成長するばかりか、マ
スク層112の上にも成長し、化合物半導体結晶層12
0がマスク層112上に張り出して成長する。このよう
な化合物半導体結晶層の成長を、基板水平方向への化合
物半導体結晶層の成長あるいは水平成長モードと呼ぶ。
このような水平成長モードにおいても、化合物半導体結
晶層120は、基板の[2,−1,−1]S方向及び
[−2,1,1]S方向には、図13の(B)の模式的
な断面図で示したと同様に、(0,−1,−1)C面及
び(0,1,1)C面を有する。
を変えると、図13の(C)に示すように、化合物半導
体結晶層120がその膜厚方向に成長するばかりか、マ
スク層112の上にも成長し、化合物半導体結晶層12
0がマスク層112上に張り出して成長する。このよう
な化合物半導体結晶層の成長を、基板水平方向への化合
物半導体結晶層の成長あるいは水平成長モードと呼ぶ。
このような水平成長モードにおいても、化合物半導体結
晶層120は、基板の[2,−1,−1]S方向及び
[−2,1,1]S方向には、図13の(B)の模式的
な断面図で示したと同様に、(0,−1,−1)C面及
び(0,1,1)C面を有する。
【0006】従来の技術においては、GaAs系化合物
半導体結晶層をMOCVD法にて結晶成長させるため
に、Ga原料としてトリメチルガリウム(TMG)を用
い、As原料としてアルシン(AsH3)を用いる。M
OCVD法において垂直成長モードを得るために、通
常、GaAs基板110を800゜C程度に加熱し、T
MGを約2.3×10-6気圧、アルシンを約3×10-5
気圧(アルシン/TMGガス分圧比=約13)とする。
GaAs基板110の加熱温度を下げ、且つアルシン/
TMGガス分圧比を増加させるに従い、水平成長モード
が認められるようになる。例えば、GaAs基板110
の加熱温度を約600゜C、TMGを約2.3×10-6
気圧、アルシンを約2×10-4気圧(アルシン/TMG
ガス分圧比=約87)とした場合、基板水平方向の結晶
成長速度は、基板垂直方向の結晶成長速度の約23倍と
なり、ほぼ水平成長モードを達成することができる。
尚、基板水平方向とはGaAs基板110の表面と平行
な方向を意味し、基板垂直方向とはGaAs基板110
の表面に垂直な方向を意味する。
半導体結晶層をMOCVD法にて結晶成長させるため
に、Ga原料としてトリメチルガリウム(TMG)を用
い、As原料としてアルシン(AsH3)を用いる。M
OCVD法において垂直成長モードを得るために、通
常、GaAs基板110を800゜C程度に加熱し、T
MGを約2.3×10-6気圧、アルシンを約3×10-5
気圧(アルシン/TMGガス分圧比=約13)とする。
GaAs基板110の加熱温度を下げ、且つアルシン/
TMGガス分圧比を増加させるに従い、水平成長モード
が認められるようになる。例えば、GaAs基板110
の加熱温度を約600゜C、TMGを約2.3×10-6
気圧、アルシンを約2×10-4気圧(アルシン/TMG
ガス分圧比=約87)とした場合、基板水平方向の結晶
成長速度は、基板垂直方向の結晶成長速度の約23倍と
なり、ほぼ水平成長モードを達成することができる。
尚、基板水平方向とはGaAs基板110の表面と平行
な方向を意味し、基板垂直方向とはGaAs基板110
の表面に垂直な方向を意味する。
【0007】このように、垂直成長モード及び水平成長
モードを組み合わせることで、複数の化合物半導体結晶
層(例えば、バッファ層、第1のクラッド層、活性層、
第2のクラッド層、キャップ層)から構成された化合物
半導体素子(例えば、半導体レーザ構造を有する化合物
半導体素子)を化合物半導体基板上に形成することが可
能である。上記の方法に基づきこれらの化合物半導体結
晶層を形成することで、1回のエピタキシャル成長によ
って、例えば屈折率導波構造から成る半導体レーザ構造
を有する化合物半導体素子を形成することができ、しか
も素子分離が行われる。
モードを組み合わせることで、複数の化合物半導体結晶
層(例えば、バッファ層、第1のクラッド層、活性層、
第2のクラッド層、キャップ層)から構成された化合物
半導体素子(例えば、半導体レーザ構造を有する化合物
半導体素子)を化合物半導体基板上に形成することが可
能である。上記の方法に基づきこれらの化合物半導体結
晶層を形成することで、1回のエピタキシャル成長によ
って、例えば屈折率導波構造から成る半導体レーザ構造
を有する化合物半導体素子を形成することができ、しか
も素子分離が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようにして形成さ
れた化合物半導体結晶層120は、通常の半導体レーザ
構造を有する場合、化合物半導体基板110の表面から
約2μm程度突出している。通常、化合物半導体結晶層
120の頂面に電極を形成し、化合物半導体基板110
上に形成されたマスク層112にコンタクト部を形成す
る。そして、かかる電極とコンタクト部とを配線層で電
気的に接続する必要がある。
れた化合物半導体結晶層120は、通常の半導体レーザ
構造を有する場合、化合物半導体基板110の表面から
約2μm程度突出している。通常、化合物半導体結晶層
120の頂面に電極を形成し、化合物半導体基板110
上に形成されたマスク層112にコンタクト部を形成す
る。そして、かかる電極とコンタクト部とを配線層で電
気的に接続する必要がある。
【0009】このように、化合物半導体結晶層120の
頂面とマスク層112との間に大きな段差がある場合、
配線層を形成するために段差を埋める技術が必要であ
る。即ち、化合物半導体基板上の化合物半導体結晶の選
択エピタキシャル成長技術に基づいて作製された化合物
半導体素子に対して、従来の電極、コンタクト部及び配
線層の形成方法を適用する場合、先ず、塗布法等によっ
て例えばポリイミド等から成る平坦化膜130を、化合
物半導体結晶層120を含むマスク層112の全面に成
膜する(図14の(A)参照)。次いで、平坦化膜13
0を全面エッチングすることによって、化合物半導体結
晶層120の側面に平坦化膜130を残し、マスク層1
12上及び化合物半導体結晶層120の頂面上から平坦
化膜130を除去する(図14の(B)参照)。その
後、電極140A、コンタクト部140B及び配線層1
40Cを形成するために金属配線材料を、例えば真空蒸
着法やスパッタ法にて形成し、リフトオフ法等を用いて
電極140A、コンタクト部140B及び配線層140
Cを所望形状にパターニングする(図14の(C)参
照)。
頂面とマスク層112との間に大きな段差がある場合、
配線層を形成するために段差を埋める技術が必要であ
る。即ち、化合物半導体基板上の化合物半導体結晶の選
択エピタキシャル成長技術に基づいて作製された化合物
半導体素子に対して、従来の電極、コンタクト部及び配
線層の形成方法を適用する場合、先ず、塗布法等によっ
て例えばポリイミド等から成る平坦化膜130を、化合
物半導体結晶層120を含むマスク層112の全面に成
膜する(図14の(A)参照)。次いで、平坦化膜13
0を全面エッチングすることによって、化合物半導体結
晶層120の側面に平坦化膜130を残し、マスク層1
12上及び化合物半導体結晶層120の頂面上から平坦
化膜130を除去する(図14の(B)参照)。その
後、電極140A、コンタクト部140B及び配線層1
40Cを形成するために金属配線材料を、例えば真空蒸
着法やスパッタ法にて形成し、リフトオフ法等を用いて
電極140A、コンタクト部140B及び配線層140
Cを所望形状にパターニングする(図14の(C)参
照)。
【0010】しかしながら、このような従来の方法を上
述の化合物半導体素子に適用した場合、化合物半導体結
晶層120の頂面の縁部における配線層140Cの信頼
性の低下、マスク層112上の配線層140Cやコンタ
クト部140Bの信頼性の低下が問題となる。
述の化合物半導体素子に適用した場合、化合物半導体結
晶層120の頂面の縁部における配線層140Cの信頼
性の低下、マスク層112上の配線層140Cやコンタ
クト部140Bの信頼性の低下が問題となる。
【0011】また、化合物半導体素子の光射出端面が平
坦化膜130に埋もれてしまい、光射出端面近傍の平坦
化膜130を除去することは極めて困難である。
坦化膜130に埋もれてしまい、光射出端面近傍の平坦
化膜130を除去することは極めて困難である。
【0012】尚、図15に示すように、平坦化膜を形成
することなく、斜め蒸着法によって電極、コンタクト部
及び配線層を形成する方法もある。しかしながら、この
ような斜め蒸着法においては、化合物半導体結晶層12
0の頂面の縁部における配線層の信頼性の低下、化合物
半導体結晶層120の側面下部における配線層140C
の信頼性の低下が問題となる。
することなく、斜め蒸着法によって電極、コンタクト部
及び配線層を形成する方法もある。しかしながら、この
ような斜め蒸着法においては、化合物半導体結晶層12
0の頂面の縁部における配線層の信頼性の低下、化合物
半導体結晶層120の側面下部における配線層140C
の信頼性の低下が問題となる。
【0013】従って、本発明の目的は、化合物半導体基
板上の化合物半導体結晶の選択エピタキシャル成長技術
に基づいて作製された、高い信頼性を有する配線構造を
備えた化合物半導体素子、並びにその作製方法を提供す
ることにある。
板上の化合物半導体結晶の選択エピタキシャル成長技術
に基づいて作製された、高い信頼性を有する配線構造を
備えた化合物半導体素子、並びにその作製方法を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、化合物半
導体基板、この化合物半導体基板の{111}B面上に
形成された化合物半導体結晶層、及びこの化合物半導体
基板上に形成されたマスク層の上に設けられたコンタク
ト部から成る化合物半導体素子であって、化合物半導体
結晶層の頂面は{−1,−1,−1}面から構成され、
頂面には電極が形成されており、化合物半導体結晶層に
は少なくとも1つの斜面が形成されており、斜面は主に
{0,−1,−1}面から構成されており、コンタクト
部と電極とは、斜面上を延びる配線層で電気的に接続さ
れていることを特徴とする本発明の化合物半導体素子に
よって達成することができる。
導体基板、この化合物半導体基板の{111}B面上に
形成された化合物半導体結晶層、及びこの化合物半導体
基板上に形成されたマスク層の上に設けられたコンタク
ト部から成る化合物半導体素子であって、化合物半導体
結晶層の頂面は{−1,−1,−1}面から構成され、
頂面には電極が形成されており、化合物半導体結晶層に
は少なくとも1つの斜面が形成されており、斜面は主に
{0,−1,−1}面から構成されており、コンタクト
部と電極とは、斜面上を延びる配線層で電気的に接続さ
れていることを特徴とする本発明の化合物半導体素子に
よって達成することができる。
【0015】上記の目的は、更に、(イ)化合物半導体
基板の{111}B面上に、マスク層を形成した後、こ
のマスク層に開口部を形成する工程と、(ロ)開口部の
底部に露出した化合物半導体基板の{111}B面上
に、化合物半導体結晶を選択的に成長させ、{−1,−
1,−1}面から成る頂面と主に{0,−1,−1}面
から構成された斜面とを少なくとも有する化合物半導体
結晶層を形成する工程と、(ハ)頂面上に電極を形成
し、マスク層上にコンタクト部を形成し、併せてコンタ
クト部と電極とを電気的に接続するためにこの斜面上を
延びる配線層を形成する工程、から成ることを特徴とす
る本発明の化合物半導体素子の作製方法によって達成す
ることができる。
基板の{111}B面上に、マスク層を形成した後、こ
のマスク層に開口部を形成する工程と、(ロ)開口部の
底部に露出した化合物半導体基板の{111}B面上
に、化合物半導体結晶を選択的に成長させ、{−1,−
1,−1}面から成る頂面と主に{0,−1,−1}面
から構成された斜面とを少なくとも有する化合物半導体
結晶層を形成する工程と、(ハ)頂面上に電極を形成
し、マスク層上にコンタクト部を形成し、併せてコンタ
クト部と電極とを電気的に接続するためにこの斜面上を
延びる配線層を形成する工程、から成ることを特徴とす
る本発明の化合物半導体素子の作製方法によって達成す
ることができる。
【0016】本発明の化合物半導体素子及びその作製方
法においては、電極、配線層及びコンタクト部を構成す
る材料は、電極をその上に形成すべき化合物半導体結晶
層の組成及び導電型に依存する。電極をその上に形成す
べき化合物半導体結晶層がn型GaAsの場合、電極、
配線層及びコンタクト部を構成する材料として、Au−
Ge−Ni、Au−Ge−Pt、Ag−In−Ge、N
i−Ge、Au−Te−Ni、Au−Ge/Auを挙げ
ることができるが、中でもAu−Ge/Au(Au−G
e及びAu)を用いることが好ましい。電極をその上に
形成すべき化合物半導体結晶層がp型GaAsの場合、
電極、配線層及びコンタクト部を構成する材料として、
Au−Zn、Au−Zn/Au、Au−Mgを挙げるこ
とができるが、中でもAu−Zn/Au(Au−Zn及
びAu)を用いることが好ましい。電極をその上に形成
すべき化合物半導体結晶層がn型InPの場合、電極、
配線層及びコンタクト部を構成する材料として、Au−
Ge−Niを挙げることができる。電極をその上に形成
すべき化合物半導体結晶層がp型InPの場合、電極、
配線層及びコンタクト部を構成する材料として、Au−
Znを挙げることができる。電極をその上に形成すべき
化合物半導体結晶層がn型AlGaAsの場合、電極、
配線層及びコンタクト部を構成する材料として、Au−
Ge−Niを挙げることができる。電極をその上に形成
すべき化合物半導体結晶層がp型AlGaAsの場合、
電極、配線層及びコンタクト部を構成する材料として、
Au−Zn、Au−Mgを挙げることができる。電極を
その上に形成すべき化合物半導体結晶層がn型InGa
Asの場合、電極、配線層及びコンタクト部を構成する
材料として、Au−Ge−Niを挙げることができる。
電極をその上に形成すべき化合物半導体結晶層がp型I
nGaAsの場合、電極、配線層及びコンタクト部を構
成する材料として、Au−Zn/Auを挙げることがで
きる。
法においては、電極、配線層及びコンタクト部を構成す
る材料は、電極をその上に形成すべき化合物半導体結晶
層の組成及び導電型に依存する。電極をその上に形成す
べき化合物半導体結晶層がn型GaAsの場合、電極、
配線層及びコンタクト部を構成する材料として、Au−
Ge−Ni、Au−Ge−Pt、Ag−In−Ge、N
i−Ge、Au−Te−Ni、Au−Ge/Auを挙げ
ることができるが、中でもAu−Ge/Au(Au−G
e及びAu)を用いることが好ましい。電極をその上に
形成すべき化合物半導体結晶層がp型GaAsの場合、
電極、配線層及びコンタクト部を構成する材料として、
Au−Zn、Au−Zn/Au、Au−Mgを挙げるこ
とができるが、中でもAu−Zn/Au(Au−Zn及
びAu)を用いることが好ましい。電極をその上に形成
すべき化合物半導体結晶層がn型InPの場合、電極、
配線層及びコンタクト部を構成する材料として、Au−
Ge−Niを挙げることができる。電極をその上に形成
すべき化合物半導体結晶層がp型InPの場合、電極、
配線層及びコンタクト部を構成する材料として、Au−
Znを挙げることができる。電極をその上に形成すべき
化合物半導体結晶層がn型AlGaAsの場合、電極、
配線層及びコンタクト部を構成する材料として、Au−
Ge−Niを挙げることができる。電極をその上に形成
すべき化合物半導体結晶層がp型AlGaAsの場合、
電極、配線層及びコンタクト部を構成する材料として、
Au−Zn、Au−Mgを挙げることができる。電極を
その上に形成すべき化合物半導体結晶層がn型InGa
Asの場合、電極、配線層及びコンタクト部を構成する
材料として、Au−Ge−Niを挙げることができる。
電極をその上に形成すべき化合物半導体結晶層がp型I
nGaAsの場合、電極、配線層及びコンタクト部を構
成する材料として、Au−Zn/Auを挙げることがで
きる。
【0017】電極、配線層並びにコンタクト部の形成工
程は、上述の材料を真空蒸着法若しくはスパッタ法にて
成膜する工程を含むことが好ましい。電極を形成するた
めの方法として、水素ガスあるいは窒素ガス雰囲気のも
とで炉を用いて昇温、降温を行う炉アロイ法、電子ビー
ムアロイ法、レーザアロイ法、赤外線ランプアロイ法等
の合金化法等を挙げることができる。
程は、上述の材料を真空蒸着法若しくはスパッタ法にて
成膜する工程を含むことが好ましい。電極を形成するた
めの方法として、水素ガスあるいは窒素ガス雰囲気のも
とで炉を用いて昇温、降温を行う炉アロイ法、電子ビー
ムアロイ法、レーザアロイ法、赤外線ランプアロイ法等
の合金化法等を挙げることができる。
【0018】
【作用】本発明においては、化合物半導体結晶を選択的
に成長させることによって、化合物半導体結晶層には主
に{0,−1,−1}面から構成された斜面が形成さ
れ、コンタクト部と電極とは、斜面上を延びる配線層で
電気的に接続されている。この{0,−1,−1}面か
ら構成された斜面は化合物半導体基板に対して主に約3
5°傾いているだけであるが故に、電極と化合物半導体
基板上に形成されたコンタクト部とを、高い信頼性を有
する配線層で電気的に接続することができる。本発明に
おいては、化合物半導体結晶層に形成された斜面が平坦
化膜と同様の機能を果たすので、従来の技術のように平
坦化膜の形成は不要である。また、斜め蒸着法を採用し
なくとも、電極とコンタクト部の間を電気的に接続する
ことができる。
に成長させることによって、化合物半導体結晶層には主
に{0,−1,−1}面から構成された斜面が形成さ
れ、コンタクト部と電極とは、斜面上を延びる配線層で
電気的に接続されている。この{0,−1,−1}面か
ら構成された斜面は化合物半導体基板に対して主に約3
5°傾いているだけであるが故に、電極と化合物半導体
基板上に形成されたコンタクト部とを、高い信頼性を有
する配線層で電気的に接続することができる。本発明に
おいては、化合物半導体結晶層に形成された斜面が平坦
化膜と同様の機能を果たすので、従来の技術のように平
坦化膜の形成は不要である。また、斜め蒸着法を採用し
なくとも、電極とコンタクト部の間を電気的に接続する
ことができる。
【0019】また、1回の結晶成長にて化合物半導体素
子の作製が可能であり、しかも特別な素子分離技術や劈
開技術、エッチング技術を必要とせずに光射出面(例え
ば、レーザ共振面)を形成できるので、工程を簡素化で
き、しかも、高品質の光射出面を形成することができ
る。
子の作製が可能であり、しかも特別な素子分離技術や劈
開技術、エッチング技術を必要とせずに光射出面(例え
ば、レーザ共振面)を形成できるので、工程を簡素化で
き、しかも、高品質の光射出面を形成することができ
る。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
明を説明する。
【0021】(実施例1)図1に、半導体レーザ構造を
有する実施例1の化合物半導体素子の模式的な平面図を
示す。また、図1の線A−A、線B−B及び線C−Cに
沿った化合物半導体素子の模式的な断面図を、図2の
(A)、(B)及び(C)に示す。尚、特定の結晶面及
び方向に基づき、以下に実施例を説明するが、これらの
説明における特定の結晶面及び方向をそれらのファミリ
ーに拡張できることは勿論である。また、平面図には、
結晶面の相違を明確にするために、一部斜線を付した。
有する実施例1の化合物半導体素子の模式的な平面図を
示す。また、図1の線A−A、線B−B及び線C−Cに
沿った化合物半導体素子の模式的な断面図を、図2の
(A)、(B)及び(C)に示す。尚、特定の結晶面及
び方向に基づき、以下に実施例を説明するが、これらの
説明における特定の結晶面及び方向をそれらのファミリ
ーに拡張できることは勿論である。また、平面図には、
結晶面の相違を明確にするために、一部斜線を付した。
【0022】図1及び図2に示すように、実施例1の化
合物半導体素子は、化合物半導体基板10、この化合物
半導体基板の(111)SB面上に形成された化合物半
導体結晶層20、及び化合物半導体基板10上に形成さ
れたマスク層12の上に設けられたコンタクト部44か
ら成る。そして、化合物半導体結晶層20の頂面22A
は(−1,−1,−1)C面から構成されており、この
頂面22Aには電極40が形成されている。一方、化合
物半導体結晶層20には少なくとも1つの斜面22Bが
形成されており、この斜面22Bは(0,−1,−1)
C面から構成されている。化合物半導体結晶層20の他
の側面は、(0,1,−1)C面から構成された第1の
側面22C、(0,1,1)C面から構成された第2の
側面20D、(0,−1,1)C面から構成された第3
の側面20Eである。化合物半導体結晶層20の頂面2
2A、斜面22B、第1、第2及び第3の側面20C,
20D,20Eは、化合物半導体基板上の化合物半導体
結晶の選択エピタキシャル成長技術に基づいて形成され
る。マスク層12は、例えばSiO2又はSiNから成
る。
合物半導体素子は、化合物半導体基板10、この化合物
半導体基板の(111)SB面上に形成された化合物半
導体結晶層20、及び化合物半導体基板10上に形成さ
れたマスク層12の上に設けられたコンタクト部44か
ら成る。そして、化合物半導体結晶層20の頂面22A
は(−1,−1,−1)C面から構成されており、この
頂面22Aには電極40が形成されている。一方、化合
物半導体結晶層20には少なくとも1つの斜面22Bが
形成されており、この斜面22Bは(0,−1,−1)
C面から構成されている。化合物半導体結晶層20の他
の側面は、(0,1,−1)C面から構成された第1の
側面22C、(0,1,1)C面から構成された第2の
側面20D、(0,−1,1)C面から構成された第3
の側面20Eである。化合物半導体結晶層20の頂面2
2A、斜面22B、第1、第2及び第3の側面20C,
20D,20Eは、化合物半導体基板上の化合物半導体
結晶の選択エピタキシャル成長技術に基づいて形成され
る。マスク層12は、例えばSiO2又はSiNから成
る。
【0023】化合物半導体結晶層20の斜面22Bであ
る(0,−1,−1)C面、及び第2の側面22Dであ
る(0,1,1)C面は、化合物半導体基板10の
[2,−1,−1]S方向と直角の方向に形成されてい
る。これらの(0,−1,−1)C面及び(0,1,
1)C面は、化合物半導体基板10に対して約35°の
角度を有する面である。(0,1,−1)C面及び
(0,−1,1)C面から構成された第1及び第3の側
面20C,20Eは、化合物半導体基板10の[0,1
−1]方向と直角の方向に形成されている。そして、化
合物半導体結晶層20のこれらの側面20C,20E
は、化合物半導体基板10に対して垂直な面である。半
導体レーザ構造を有する実施例1の化合物半導体素子に
おいては、(0,1,−1)C面及び(0,−1,1)C
面から構成された第1及び第3の側面20C,20Eが
レーザ共振面に相当し、この側面からレーザ光が射出さ
れる。
る(0,−1,−1)C面、及び第2の側面22Dであ
る(0,1,1)C面は、化合物半導体基板10の
[2,−1,−1]S方向と直角の方向に形成されてい
る。これらの(0,−1,−1)C面及び(0,1,
1)C面は、化合物半導体基板10に対して約35°の
角度を有する面である。(0,1,−1)C面及び
(0,−1,1)C面から構成された第1及び第3の側
面20C,20Eは、化合物半導体基板10の[0,1
−1]方向と直角の方向に形成されている。そして、化
合物半導体結晶層20のこれらの側面20C,20E
は、化合物半導体基板10に対して垂直な面である。半
導体レーザ構造を有する実施例1の化合物半導体素子に
おいては、(0,1,−1)C面及び(0,−1,1)C
面から構成された第1及び第3の側面20C,20Eが
レーザ共振面に相当し、この側面からレーザ光が射出さ
れる。
【0024】コンタクト部44と電極40とは、化合物
半導体結晶層20の頂面22Aから斜面22B上及びマ
スク層12上を延びる配線層42で電気的に接続されて
いる。実施例1においては、電極40、配線層42及び
コンタクト部44を構成する材料はAu−Zn/Auか
ら成る。尚、参照番号46は、電極40等の形成時に同
時に形成されるダミーのコンタクト部であり、何等機能
は有していない。
半導体結晶層20の頂面22Aから斜面22B上及びマ
スク層12上を延びる配線層42で電気的に接続されて
いる。実施例1においては、電極40、配線層42及び
コンタクト部44を構成する材料はAu−Zn/Auか
ら成る。尚、参照番号46は、電極40等の形成時に同
時に形成されるダミーのコンタクト部であり、何等機能
は有していない。
【0025】実施例1においては、化合物半導体基板1
0はn型GaAsから成る。また、化合物半導体結晶層
20は、図2の(A)若しくは(B)に示すように、n
型GaAsから成るバッファ層30、n型AlGaAs
から成る第1のクラッド層32、GaAsから成る活性
層34、p型AlGaAsから成る第2のクラッド層3
6、及びp型GaAsから成るキャップ層38から構成
されている。
0はn型GaAsから成る。また、化合物半導体結晶層
20は、図2の(A)若しくは(B)に示すように、n
型GaAsから成るバッファ層30、n型AlGaAs
から成る第1のクラッド層32、GaAsから成る活性
層34、p型AlGaAsから成る第2のクラッド層3
6、及びp型GaAsから成るキャップ層38から構成
されている。
【0026】以下、図3及び図4を参照して、化合物半
導体基板10の(111)SB面上に化合物半導体結晶
の選択エピタキシャル成長技術に基づいて作製される、
実施例1の化合物半導体素子の作製方法を説明する。
導体基板10の(111)SB面上に化合物半導体結晶
の選択エピタキシャル成長技術に基づいて作製される、
実施例1の化合物半導体素子の作製方法を説明する。
【0027】[工程−100]先ず、n型GaAsから
成る化合物半導体基板10の(111)SB面上に、マ
スク層12を形成する。マスク層12は、0.1μm程
度の厚さのSiO2又はSiNから成り、通常のCVD
法等にて形成することができる。
成る化合物半導体基板10の(111)SB面上に、マ
スク層12を形成する。マスク層12は、0.1μm程
度の厚さのSiO2又はSiNから成り、通常のCVD
法等にて形成することができる。
【0028】[工程−110]次に、フォトリソグラフ
ィ技術及びエッチング技術を用いて、マスク層12に開
口部を形成する。実施例1においては、開口部の平面形
状を矩形とした。開口部は、化合物半導体基板10の
[2,−1,−1]S方向と平行な方向に2辺16A,
16Cを有する。更に、開口部は、化合物半導体基板の
[0,1,−1]S方向と平行な方向に2辺16B,1
6Dを有する。開口部の底部には化合物半導体基板10
が露出しており、この部分がウインドウ(窓)14であ
る。かかる開口部を、図3の(A)の模式的な平面図及
び図3の(B)の模式的な一部断面図に示す。尚、図3
の(B)は、図3の(A)の線B−Bに沿った一部断面
図である。
ィ技術及びエッチング技術を用いて、マスク層12に開
口部を形成する。実施例1においては、開口部の平面形
状を矩形とした。開口部は、化合物半導体基板10の
[2,−1,−1]S方向と平行な方向に2辺16A,
16Cを有する。更に、開口部は、化合物半導体基板の
[0,1,−1]S方向と平行な方向に2辺16B,1
6Dを有する。開口部の底部には化合物半導体基板10
が露出しており、この部分がウインドウ(窓)14であ
る。かかる開口部を、図3の(A)の模式的な平面図及
び図3の(B)の模式的な一部断面図に示す。尚、図3
の(B)は、図3の(A)の線B−Bに沿った一部断面
図である。
【0029】[工程−120]その後、開口部の底部に
露出したウインドウ(窓)14に相当する化合物半導体
基板10の(111)SB面上に、化合物半導体結晶層
20を選択的に成長させる。実施例1においては、化合
物半導体基板10はn型GaAsから成る。一方、化合
物半導体結晶層20は、n型GaAsから成るバッファ
層30、n型AlGaAsから成る第1のクラッド層3
2、GaAsから成る活性層34、p型AlGaAsか
ら成る第2のクラッド層36、及びp型GaAsから成
るキャップ層38から構成されており、各層をMOCV
D装置を用いて、MOCVD法にて選択的に成長させ
る。以下に、各層の形成条件を例示する。また、各層の
形成段階に応じた化合物半導体結晶層の模式的な断面図
を図4に示す。尚、図4の(A)、(B)及び(C)の
断面図は、図1の線B−Bに沿った断面図に相当する
が、化合物半導体基板10の[0,1,−1]S方向に
沿った長さを極めて短縮して描いた。また、図4の
(D)の断面図は、図1の線A−Aに沿った断面図に相
当する。原料ガスの供給量は、MOCVD反応装置内の
分圧で表わした。また、MOCVD反応装置内の全圧は
0.1気圧とした。
露出したウインドウ(窓)14に相当する化合物半導体
基板10の(111)SB面上に、化合物半導体結晶層
20を選択的に成長させる。実施例1においては、化合
物半導体基板10はn型GaAsから成る。一方、化合
物半導体結晶層20は、n型GaAsから成るバッファ
層30、n型AlGaAsから成る第1のクラッド層3
2、GaAsから成る活性層34、p型AlGaAsか
ら成る第2のクラッド層36、及びp型GaAsから成
るキャップ層38から構成されており、各層をMOCV
D装置を用いて、MOCVD法にて選択的に成長させ
る。以下に、各層の形成条件を例示する。また、各層の
形成段階に応じた化合物半導体結晶層の模式的な断面図
を図4に示す。尚、図4の(A)、(B)及び(C)の
断面図は、図1の線B−Bに沿った断面図に相当する
が、化合物半導体基板10の[0,1,−1]S方向に
沿った長さを極めて短縮して描いた。また、図4の
(D)の断面図は、図1の線A−Aに沿った断面図に相
当する。原料ガスの供給量は、MOCVD反応装置内の
分圧で表わした。また、MOCVD反応装置内の全圧は
0.1気圧とした。
【0030】[工程−120A] (バッファ層30の
形成) 先ず、化合物半導体基板10のウインドウ14に、下記
の条件でn−GaAsから成る厚さ0.2μmのバッフ
ァ層30を形成した。下記の条件においては、バッファ
層30の成長は専ら垂直成長モードとなる。尚、バッフ
ァ層30の電子濃度を1×1018/cm3とした。 基板加熱温度 : 800゜C Ga原料ガス : TMG (トリメチルガリウム) 供給量 : 2.3×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 20 n型ドーパント: Si2H6 供給量 : 1×10-8気圧 ここで、原料ガス分圧比とは、V族原料ガス/III族
原料ガスの分圧比を意味する。
形成) 先ず、化合物半導体基板10のウインドウ14に、下記
の条件でn−GaAsから成る厚さ0.2μmのバッフ
ァ層30を形成した。下記の条件においては、バッファ
層30の成長は専ら垂直成長モードとなる。尚、バッフ
ァ層30の電子濃度を1×1018/cm3とした。 基板加熱温度 : 800゜C Ga原料ガス : TMG (トリメチルガリウム) 供給量 : 2.3×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 20 n型ドーパント: Si2H6 供給量 : 1×10-8気圧 ここで、原料ガス分圧比とは、V族原料ガス/III族
原料ガスの分圧比を意味する。
【0031】[工程−120B] (第1のクラッド層
32の形成) 次に、バッファ層30の上及び側壁にn−Al0.3Ga
0.7Asから成る第1のクラッド層32を形成した(図
4の(A)参照)。下記の条件で第1のクラッド層32
を形成した場合、第1のクラッド層32の成長は水平成
長モードとなる。その結果、バッファ層30の上には厚
さ0.8μmの第1のクラッド層32が形成され、バッ
ファ層30の側壁には幅0.4μmの第1のクラッド層
32が形成された。尚、第1のクラッド層32の電子濃
度を3×1017/cm3とした。 基板加熱温度 : 800゜C Ga原料ガス : TMG 供給量 : 2.3×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 200 Al原料ガス : TMAl(トリメチルアルミニウ
ム) 供給量 : 0.35×10-6気圧 n型ドーパント: Si2H6 供給量 : 1×10-8気圧
32の形成) 次に、バッファ層30の上及び側壁にn−Al0.3Ga
0.7Asから成る第1のクラッド層32を形成した(図
4の(A)参照)。下記の条件で第1のクラッド層32
を形成した場合、第1のクラッド層32の成長は水平成
長モードとなる。その結果、バッファ層30の上には厚
さ0.8μmの第1のクラッド層32が形成され、バッ
ファ層30の側壁には幅0.4μmの第1のクラッド層
32が形成された。尚、第1のクラッド層32の電子濃
度を3×1017/cm3とした。 基板加熱温度 : 800゜C Ga原料ガス : TMG 供給量 : 2.3×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 200 Al原料ガス : TMAl(トリメチルアルミニウ
ム) 供給量 : 0.35×10-6気圧 n型ドーパント: Si2H6 供給量 : 1×10-8気圧
【0032】[工程−120C] (活性層34の形
成) 次いで、第1のクラッド層32の上にGaAsから成る
厚さ0.08μmの活性層34を形成した。下記の条件
では、この活性層34の成長は専ら垂直成長モードとな
る。尚、活性層34にはドーピングを行わない。 基板加熱温度 : 800゜C Ga原料ガス : TMG 供給量 : 2.3×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 20
成) 次いで、第1のクラッド層32の上にGaAsから成る
厚さ0.08μmの活性層34を形成した。下記の条件
では、この活性層34の成長は専ら垂直成長モードとな
る。尚、活性層34にはドーピングを行わない。 基板加熱温度 : 800゜C Ga原料ガス : TMG 供給量 : 2.3×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 20
【0033】[工程−120D] (第2のクラッド層
36の形成) 次に、活性層34の上、並びに活性層34及び第1のク
ラッド層32の側壁にp型Al0.3Ga0.7Asから成る
第2のクラッド層36を形成した(図4の(B)参
照)。下記の条件により、この第2のクラッド層36の
成長は水平成長モードとなる。その結果、活性層34の
上には厚さ0.8μmの第2のクラッド層36が形成さ
れ、活性層34及び第1のクラッド層32の側壁には幅
0.4μmの第2のクラッド層36が形成された。尚、
第2のクラッド層36の正孔濃度を5×1017/cm3
とした。 基板加熱温度 : 750゜C Ga原料ガス : TMG 供給量 : 2.3×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 600 Al原料ガス : TMAl 供給量 : 0.35×10-6気圧 p型ドーパント: DMZn 供給量 : 1cc/分
36の形成) 次に、活性層34の上、並びに活性層34及び第1のク
ラッド層32の側壁にp型Al0.3Ga0.7Asから成る
第2のクラッド層36を形成した(図4の(B)参
照)。下記の条件により、この第2のクラッド層36の
成長は水平成長モードとなる。その結果、活性層34の
上には厚さ0.8μmの第2のクラッド層36が形成さ
れ、活性層34及び第1のクラッド層32の側壁には幅
0.4μmの第2のクラッド層36が形成された。尚、
第2のクラッド層36の正孔濃度を5×1017/cm3
とした。 基板加熱温度 : 750゜C Ga原料ガス : TMG 供給量 : 2.3×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 600 Al原料ガス : TMAl 供給量 : 0.35×10-6気圧 p型ドーパント: DMZn 供給量 : 1cc/分
【0034】[工程−120E] (キャップ層38の
形成) その後、第2のクラッド層36の上及び側壁にp型−G
aAsから成るキャップ層38を形成した。下記の条件
では、このキャップ層38の成長は水平成長モードとな
る。その結果、第2のクラッド層36の上には厚さ0.
4μmのキャップ層38が形成され、第2のクラッド層
36の側壁には幅0.2μmのキャップ層38が形成さ
れた。尚、キャップ層38の正孔濃度を3×1018/c
m3とした。 基板加熱温度 : 750゜C Ga原料ガス : TMG 供給量 : 2.3×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 600 p型ドーパント: DMZn (ジメチル亜鉛) 供給量 : 1cc/分
形成) その後、第2のクラッド層36の上及び側壁にp型−G
aAsから成るキャップ層38を形成した。下記の条件
では、このキャップ層38の成長は水平成長モードとな
る。その結果、第2のクラッド層36の上には厚さ0.
4μmのキャップ層38が形成され、第2のクラッド層
36の側壁には幅0.2μmのキャップ層38が形成さ
れた。尚、キャップ層38の正孔濃度を3×1018/c
m3とした。 基板加熱温度 : 750゜C Ga原料ガス : TMG 供給量 : 2.3×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 600 p型ドーパント: DMZn (ジメチル亜鉛) 供給量 : 1cc/分
【0035】こうして、開口部の底部に露出した化合物
半導体基板10の(111)SB面上に、(−1,−
1,−1)C面から成る頂面22Aと、(0,−1,−
1)C面から構成された斜面22Bとを少なくとも有す
る化合物半導体結晶層20を形成することができる。
半導体基板10の(111)SB面上に、(−1,−
1,−1)C面から成る頂面22Aと、(0,−1,−
1)C面から構成された斜面22Bとを少なくとも有す
る化合物半導体結晶層20を形成することができる。
【0036】尚、(0,1,−1)C面22C及び
(0,−1,1)C面22Eの端部に不所望の結晶面
(−1,0,−1)C面22F及び(−1,−1,0)C
面22Gが形成される場合がある(図1及び図2の
(C)参照)。
(0,−1,1)C面22Eの端部に不所望の結晶面
(−1,0,−1)C面22F及び(−1,−1,0)C
面22Gが形成される場合がある(図1及び図2の
(C)参照)。
【0037】化合物半導体基板10の[2,−1,−
1]S方向に対しては、化合物半導体結晶は、[0,−
1,−1]C方向、[0,0,−1]C方向、及び[0,
−1,0]C方向に結晶成長する。但し、化合物半導体
結晶の成長速度は、[0,0,−1]C方向及び[0,
−1,0]C方向の方が[0,−1,−1]C方向よりも
早い。その結果、化合物半導体基板10の[2,−1,
−1]S方向においては、化合物半導体結晶層には最終
的に(0,−1,−1)C面22Bが形成される。
1]S方向に対しては、化合物半導体結晶は、[0,−
1,−1]C方向、[0,0,−1]C方向、及び[0,
−1,0]C方向に結晶成長する。但し、化合物半導体
結晶の成長速度は、[0,0,−1]C方向及び[0,
−1,0]C方向の方が[0,−1,−1]C方向よりも
早い。その結果、化合物半導体基板10の[2,−1,
−1]S方向においては、化合物半導体結晶層には最終
的に(0,−1,−1)C面22Bが形成される。
【0038】一方、化合物半導体基板10の[−2,
1,1]S方向に対しては、化合物半導体結晶は、
[0,1,1]C方向、[0,0,1]C方向、及び
[0,1,0]C方向に結晶成長する。但し、化合物半
導体結晶の成長速度は、[0,0,1]C方向及び
[0,1,0]C方向の方が[0,1,1]C方向よりも
早い。その結果、化合物半導体基板10の[−2,1,
1]S方向においては、化合物半導体結晶層には最終的
に(0,1,1)C面22Dが形成される。
1,1]S方向に対しては、化合物半導体結晶は、
[0,1,1]C方向、[0,0,1]C方向、及び
[0,1,0]C方向に結晶成長する。但し、化合物半
導体結晶の成長速度は、[0,0,1]C方向及び
[0,1,0]C方向の方が[0,1,1]C方向よりも
早い。その結果、化合物半導体基板10の[−2,1,
1]S方向においては、化合物半導体結晶層には最終的
に(0,1,1)C面22Dが形成される。
【0039】また、化合物半導体基板10の[0,1,
−1]S方向に対しては、化合物半導体結晶は、[0,
1,−1]C方向、[−1,0,−1]C及び[0,0,
−1]C方向に結晶成長する。但し、化合物半導体結晶
の成長速度は、[0,0,−1]C方向の方が[0,
1,−1]C方向及び[−1,0,−1]C方向よりも早
い。その結果、化合物半導体基板10の[0,1,−
1]S方向においては、化合物半導体結晶層には、主に
(0,1,−1)C面及び(−1,0,−1)C面が形成
される。
−1]S方向に対しては、化合物半導体結晶は、[0,
1,−1]C方向、[−1,0,−1]C及び[0,0,
−1]C方向に結晶成長する。但し、化合物半導体結晶
の成長速度は、[0,0,−1]C方向の方が[0,
1,−1]C方向及び[−1,0,−1]C方向よりも早
い。その結果、化合物半導体基板10の[0,1,−
1]S方向においては、化合物半導体結晶層には、主に
(0,1,−1)C面及び(−1,0,−1)C面が形成
される。
【0040】しかしながら、図1に「X」で示す領域に
おいては、化合物半導体結晶の[0,1,−1]C方向
の結晶成長が殆ど進まず、化合物半導体結晶の[−1,
0,−1]C方向の結晶成長が支配的となる。一方、化
合物半導体基板10の[−2,1,1]S方向に対して
は、化合物半導体結晶は[0,1,1]C方向に結晶成
長する。このような化合物半導体結晶の結晶成長の結
果、領域「X」においては、図2の(C)に模式的な断
面図を示すように、(0,1,1)C面22Dと(−
1,0,−1)C面22Fが複合した複雑な結晶面が形
成される。化合物半導体結晶層の[0,1,−1]C方
向の領域X以外の領域においては、化合物半導体結晶の
[0,1,−1]C方向の結晶成長が支配的となる結
果、図2の(B)に示すように、(0,1,−1)C面
22Cが形成される。
おいては、化合物半導体結晶の[0,1,−1]C方向
の結晶成長が殆ど進まず、化合物半導体結晶の[−1,
0,−1]C方向の結晶成長が支配的となる。一方、化
合物半導体基板10の[−2,1,1]S方向に対して
は、化合物半導体結晶は[0,1,1]C方向に結晶成
長する。このような化合物半導体結晶の結晶成長の結
果、領域「X」においては、図2の(C)に模式的な断
面図を示すように、(0,1,1)C面22Dと(−
1,0,−1)C面22Fが複合した複雑な結晶面が形
成される。化合物半導体結晶層の[0,1,−1]C方
向の領域X以外の領域においては、化合物半導体結晶の
[0,1,−1]C方向の結晶成長が支配的となる結
果、図2の(B)に示すように、(0,1,−1)C面
22Cが形成される。
【0041】化合物半導体基板10の[0,−1,1]
S方向においては、同様に、化合物半導体結晶の[0,
−1,1]C方向及び[−1,−1,0]C方向の結晶成
長が支配的となる。その結果、図1に「Y」で示す領域
においては、図2の(C)に示した模式的な断面図と同
様に、(0,1,1)C面22Dと(−1,−1,0)C
面22Gが複合した複雑な結晶面が形成される。また、
領域Y以外の領域においては、化合物半導体結晶の
[0,−1,1]C方向の結晶成長が支配的となる結
果、図2の(B)に示すように、(0,−1,1)C面
22Eが形成される。尚、これらの領域X,Yの大きさ
は化合物半導体結晶層20の厚さと同程度の大きさであ
る。
S方向においては、同様に、化合物半導体結晶の[0,
−1,1]C方向及び[−1,−1,0]C方向の結晶成
長が支配的となる。その結果、図1に「Y」で示す領域
においては、図2の(C)に示した模式的な断面図と同
様に、(0,1,1)C面22Dと(−1,−1,0)C
面22Gが複合した複雑な結晶面が形成される。また、
領域Y以外の領域においては、化合物半導体結晶の
[0,−1,1]C方向の結晶成長が支配的となる結
果、図2の(B)に示すように、(0,−1,1)C面
22Eが形成される。尚、これらの領域X,Yの大きさ
は化合物半導体結晶層20の厚さと同程度の大きさであ
る。
【0042】(−1,0,−1)C面22F及び(−
1,−1,0)C面22Gといったこれらの不所望の結
晶面が形成されると、(0,1,−1)C面22C及び
(0,−1,−1)C面22E全体がレーザ共振面とは
ならなくなる。このような不所望の面を削除するために
は、図1の点線より外側(図1では下側)の化合物半導
体結晶層にイオン注入を施せばよい。これによって、活
性層34を流れる電流が狭窄され、不所望の結晶面の影
響がなくなる。あるいは又、図1の点線より外側(図1
では下側)の化合物半導体結晶層を気相エッチング法に
て選択的に除去すればよい。
1,−1,0)C面22Gといったこれらの不所望の結
晶面が形成されると、(0,1,−1)C面22C及び
(0,−1,−1)C面22E全体がレーザ共振面とは
ならなくなる。このような不所望の面を削除するために
は、図1の点線より外側(図1では下側)の化合物半導
体結晶層にイオン注入を施せばよい。これによって、活
性層34を流れる電流が狭窄され、不所望の結晶面の影
響がなくなる。あるいは又、図1の点線より外側(図1
では下側)の化合物半導体結晶層を気相エッチング法に
て選択的に除去すればよい。
【0043】尚、[工程−120B]、[工程−120
D]あるいは[工程−120E]の水平成長モードにお
いて、MOCVDの条件に依存するが、図5の模式的な
一部断面図に示すように、化合物半導体基板10の
[2,−1,−1]S方向と直角の方向に、(0,−
1,−1)C面と共に(1,−1,−1)C面が成長し、
(0,1,1)C面と共に(−1,1,1)C面が成長す
る場合がある。尚、これらの(1,−1,−1)C面や
(−1,1,1)C面が化合物半導体基板10と成す角
度は約70°である。このように、化合物半導体結晶層
20に形成された斜面22Bが(0,−1,−1)C面
及び(1,−1,−1)C面から構成されている場合に
あっても、本発明においては、斜面22Bは主に{0,
−1,−1}面から構成されているとする。
D]あるいは[工程−120E]の水平成長モードにお
いて、MOCVDの条件に依存するが、図5の模式的な
一部断面図に示すように、化合物半導体基板10の
[2,−1,−1]S方向と直角の方向に、(0,−
1,−1)C面と共に(1,−1,−1)C面が成長し、
(0,1,1)C面と共に(−1,1,1)C面が成長す
る場合がある。尚、これらの(1,−1,−1)C面や
(−1,1,1)C面が化合物半導体基板10と成す角
度は約70°である。このように、化合物半導体結晶層
20に形成された斜面22Bが(0,−1,−1)C面
及び(1,−1,−1)C面から構成されている場合に
あっても、本発明においては、斜面22Bは主に{0,
−1,−1}面から構成されているとする。
【0044】[工程−130]その後、通常の方法に基
づき化合物半導体基板10の底面にn型電極(図示せ
ず)を形成する。そして、化合物半導体結晶層20の頂
面22A上(具体的にはキャップ層38上)にp型電極
40を形成し、マスク層12上にコンタクト部44を形
成し、併せてコンタクト部44と電極40とを電気的に
接続するために、化合物半導体結晶層の頂面22Aから
斜面22B上及びマスク層12上を延びる配線層42を
形成する(図1及び図2の(A)及び(B)参照)。そ
のために、先ず、化合物半導体基板10に対して垂直方
向から例えばAu−Znを真空蒸着法にて全面に成膜
し、全面にAu−Zn層を堆積させる。その後、窒素ガ
スと水素ガスの混合ガスから成るフォーミングガス中で
450゜C×1分間の加熱処理を施して合金化する。次
に、Au層を例えば真空蒸着法にて全面に成膜する。次
いで、例えばイオンミーリング法にて、あるいはフォト
リソグラフィ技術とエッチング技術を用いて、Au−Z
n/Au層を所望の形状にパターニングする。リフトオ
フ法を用いて、Au−Zn/Au層を所望の形状にパタ
ーニングすることもできる。こうして、キャップ層38
上にp型電極40を形成する。
づき化合物半導体基板10の底面にn型電極(図示せ
ず)を形成する。そして、化合物半導体結晶層20の頂
面22A上(具体的にはキャップ層38上)にp型電極
40を形成し、マスク層12上にコンタクト部44を形
成し、併せてコンタクト部44と電極40とを電気的に
接続するために、化合物半導体結晶層の頂面22Aから
斜面22B上及びマスク層12上を延びる配線層42を
形成する(図1及び図2の(A)及び(B)参照)。そ
のために、先ず、化合物半導体基板10に対して垂直方
向から例えばAu−Znを真空蒸着法にて全面に成膜
し、全面にAu−Zn層を堆積させる。その後、窒素ガ
スと水素ガスの混合ガスから成るフォーミングガス中で
450゜C×1分間の加熱処理を施して合金化する。次
に、Au層を例えば真空蒸着法にて全面に成膜する。次
いで、例えばイオンミーリング法にて、あるいはフォト
リソグラフィ技術とエッチング技術を用いて、Au−Z
n/Au層を所望の形状にパターニングする。リフトオ
フ法を用いて、Au−Zn/Au層を所望の形状にパタ
ーニングすることもできる。こうして、キャップ層38
上にp型電極40を形成する。
【0045】電極40の形成と同時に、電極構成材料と
同じ材料から、化合物半導体基板10の表面に形成され
たマスク層12の上にコンタクト部44を形成すること
ができる。コンタクト部44を介して、電極40と外部
の電源とを容易に電気的に接続することができる。ま
た、電極40とコンタクト部44とは、電極40の形成
と同時に、電極構成材料と同じ材料から成る配線層42
で電気的に接続される。この配線層42は、化合物半導
体結晶層の(0,−1,−1)C面から成る斜面22B
上を延びている。化合物半導体結晶層の(0,−1,−
1)C面から構成された斜面22Bは化合物半導体基板
10に対して主に約35°傾いているだけであるが故
に、キャップ層38上に形成された電極40と化合物半
導体基板10上のコンタクト部44とを、高い信頼性を
有する配線層42で電気的に接続することができる。
同じ材料から、化合物半導体基板10の表面に形成され
たマスク層12の上にコンタクト部44を形成すること
ができる。コンタクト部44を介して、電極40と外部
の電源とを容易に電気的に接続することができる。ま
た、電極40とコンタクト部44とは、電極40の形成
と同時に、電極構成材料と同じ材料から成る配線層42
で電気的に接続される。この配線層42は、化合物半導
体結晶層の(0,−1,−1)C面から成る斜面22B
上を延びている。化合物半導体結晶層の(0,−1,−
1)C面から構成された斜面22Bは化合物半導体基板
10に対して主に約35°傾いているだけであるが故
に、キャップ層38上に形成された電極40と化合物半
導体基板10上のコンタクト部44とを、高い信頼性を
有する配線層42で電気的に接続することができる。
【0046】また、図6に模式的な断面図を示すよう
に、複数の化合物半導体素子を化合物半導体基板上に形
成したとき、電極構成材料の真空蒸着等を行う際、化合
物半導体基板10の[−2,1,1]S方向に張り出し
た化合物半導体結晶層20の部分によって所謂シャドウ
効果が生じる。その結果、或る化合物半導体素子のキャ
ップ層上に形成された電極40と、隣接する化合物半導
体素子のコンタクト部44との間の電気的導通を確実に
抑制することができ、化合物半導体素子の素子分離を自
ずから行うことができる。
に、複数の化合物半導体素子を化合物半導体基板上に形
成したとき、電極構成材料の真空蒸着等を行う際、化合
物半導体基板10の[−2,1,1]S方向に張り出し
た化合物半導体結晶層20の部分によって所謂シャドウ
効果が生じる。その結果、或る化合物半導体素子のキャ
ップ層上に形成された電極40と、隣接する化合物半導
体素子のコンタクト部44との間の電気的導通を確実に
抑制することができ、化合物半導体素子の素子分離を自
ずから行うことができる。
【0047】バッファ層30の側壁に第1のクラッド層
32を形成することによって、第2のクラッド層36か
らバッファ層30へのリーク電流の発生を防止すること
ができる。また、活性層34及び第1のクラッド層32
の側壁に水平成長モードによって第2のクラッド層36
を形成し、更に第2のクラッド層36の側壁にキャップ
層38を成長させることで、経時変化の少ない安定した
化合物半導体素子(例えば、半導体レーザ)を作製する
ことができる。
32を形成することによって、第2のクラッド層36か
らバッファ層30へのリーク電流の発生を防止すること
ができる。また、活性層34及び第1のクラッド層32
の側壁に水平成長モードによって第2のクラッド層36
を形成し、更に第2のクラッド層36の側壁にキャップ
層38を成長させることで、経時変化の少ない安定した
化合物半導体素子(例えば、半導体レーザ)を作製する
ことができる。
【0048】また、化合物半導体結晶層のMOCVD法
による形成時、光射出面である(0,1,−1)C面2
2C(第1の側面)及び(0,−1,1)C面22E
(第3の側面)が自ずから形成され、特別な素子分離技
術や劈開技術、エッチング技術を必要としない。それ
故、光射出面22C,22Eにおける光散乱や欠陥の発
生を抑制することができ、例えばレーザ共振面に相当す
る光射出面に高い信頼性を与えることができる。更に
は、実施例1の化合物半導体素子の作製方法によれば、
1回の結晶成長にて化合物半導体素子の作製が可能であ
る。
による形成時、光射出面である(0,1,−1)C面2
2C(第1の側面)及び(0,−1,1)C面22E
(第3の側面)が自ずから形成され、特別な素子分離技
術や劈開技術、エッチング技術を必要としない。それ
故、光射出面22C,22Eにおける光散乱や欠陥の発
生を抑制することができ、例えばレーザ共振面に相当す
る光射出面に高い信頼性を与えることができる。更に
は、実施例1の化合物半導体素子の作製方法によれば、
1回の結晶成長にて化合物半導体素子の作製が可能であ
る。
【0049】(実施例2)実施例2は、実施例1の化合
物半導体素子の変形である。図7の(A)に、半導体レ
ーザ構造を有する実施例2の化合物半導体素子の模式的
な平面図を示す。また、図7の(A)の線B−Bに沿っ
た化合物半導体素子の模式的な一部断面図を、図7の
(B)に示す。
物半導体素子の変形である。図7の(A)に、半導体レ
ーザ構造を有する実施例2の化合物半導体素子の模式的
な平面図を示す。また、図7の(A)の線B−Bに沿っ
た化合物半導体素子の模式的な一部断面図を、図7の
(B)に示す。
【0050】実施例2の化合物半導体素子が実施例1と
相違する点は、化合物半導体素子の平面形状が90°回
転した略「T」の字形である点にある。化合物半導体結
晶層20には、頂面24A、4つの側面24B,24
C,24D及び24Eが形成されている。側面24C,
24Eは、化合物半導体結晶の選択エピタキシャル成長
によって自ずから形成された結晶面であり、(0,1,
−1)C面及び(0,−1,1)C面である。一方、側面
24B,24Dは、気相エッチング技術によって形成さ
れた面であり、光射出面に相当する。実施例1にて説明
したように、化合物半導体基板10の[2,−1,−
1]S方向においては、化合物半導体結晶層20には
(0,−1,−1)C面が形成され、化合物半導体基板
10の[−2,1,1]S方向においては、化合物半導
体結晶層20には(0,1,1)C面、(−1,0,−
1)C面及び(−1,−1,0)C面が形成される。この
ような結晶面を図7には点線で示した。化合物半導体結
晶層20の形成後、気相エッチング技術を用いて、これ
らの結晶面を含む化合物半導体結晶層の一部分を除去す
ることで、光射出面である側面(端面)20B,20D
を形成することができる。
相違する点は、化合物半導体素子の平面形状が90°回
転した略「T」の字形である点にある。化合物半導体結
晶層20には、頂面24A、4つの側面24B,24
C,24D及び24Eが形成されている。側面24C,
24Eは、化合物半導体結晶の選択エピタキシャル成長
によって自ずから形成された結晶面であり、(0,1,
−1)C面及び(0,−1,1)C面である。一方、側面
24B,24Dは、気相エッチング技術によって形成さ
れた面であり、光射出面に相当する。実施例1にて説明
したように、化合物半導体基板10の[2,−1,−
1]S方向においては、化合物半導体結晶層20には
(0,−1,−1)C面が形成され、化合物半導体基板
10の[−2,1,1]S方向においては、化合物半導
体結晶層20には(0,1,1)C面、(−1,0,−
1)C面及び(−1,−1,0)C面が形成される。この
ような結晶面を図7には点線で示した。化合物半導体結
晶層20の形成後、気相エッチング技術を用いて、これ
らの結晶面を含む化合物半導体結晶層の一部分を除去す
ることで、光射出面である側面(端面)20B,20D
を形成することができる。
【0051】化合物半導体結晶層20には、化合物半導
体結晶層20の例えば(0,−1,1)C面から成る側
面24Eから、化合物半導体基板10の[0,−1,
1]S方向に延びた突起領域26が形成されている。化
合物半導体基板10の[2,−1,−1]S方向におけ
るこの突起領域26の部分には、(0,−1,−1)C
面から構成された斜面26Bが形成されている。一方、
化合物半導体基板10の[−2,1,1]S方向におけ
るこの突起領域26の部分には、(0,1,1)C面か
ら構成された側面26Dが形成されている。また、化合
物半導体基板10の[0,−1,1]S方向におけるこ
の突起領域26の部分には、(0,−1,1)C面から
構成された側面26Eが形成されている。
体結晶層20の例えば(0,−1,1)C面から成る側
面24Eから、化合物半導体基板10の[0,−1,
1]S方向に延びた突起領域26が形成されている。化
合物半導体基板10の[2,−1,−1]S方向におけ
るこの突起領域26の部分には、(0,−1,−1)C
面から構成された斜面26Bが形成されている。一方、
化合物半導体基板10の[−2,1,1]S方向におけ
るこの突起領域26の部分には、(0,1,1)C面か
ら構成された側面26Dが形成されている。また、化合
物半導体基板10の[0,−1,1]S方向におけるこ
の突起領域26の部分には、(0,−1,1)C面から
構成された側面26Eが形成されている。
【0052】化合物半導体結晶層20の頂面24Aには
電極40が形成されている。一方、化合物半導体基板1
0上に形成されたマスク層12の上にはコンタクト部4
4が形成されている。電極40とコンタクト部44と
は、電極40から突起領域26の頂面上及び突起領域に
おける斜面26B上を延びる配線層42によって電気的
に接続されている。
電極40が形成されている。一方、化合物半導体基板1
0上に形成されたマスク層12の上にはコンタクト部4
4が形成されている。電極40とコンタクト部44と
は、電極40から突起領域26の頂面上及び突起領域に
おける斜面26B上を延びる配線層42によって電気的
に接続されている。
【0053】実施例2の化合物半導体素子の作製方法
は、マスク層12に形成すべき開口部の平面形状が実施
例1と相違する点、及び化合物半導体結晶層20を形成
した後に気相エッチング技術を用いて側面(端面)20
B,20Dを形成する点を除き、実施例1の化合物半導
体素子と同様の方法で作製することができるので、詳細
な説明は省略する。尚、開口部の平面形状を90°回転
した略「T」の字形とすればよい。
は、マスク層12に形成すべき開口部の平面形状が実施
例1と相違する点、及び化合物半導体結晶層20を形成
した後に気相エッチング技術を用いて側面(端面)20
B,20Dを形成する点を除き、実施例1の化合物半導
体素子と同様の方法で作製することができるので、詳細
な説明は省略する。尚、開口部の平面形状を90°回転
した略「T」の字形とすればよい。
【0054】(実施例3)実施例3の化合物半導体素子
は、横型pinフォトダイオードから成る。図8の
(C)に模式的な一部断面図を示すように、実施例3の
化合物半導体素子は、化合物半導体基板10の(11
1)S面上に形成された、n+−GaAsから成るn型層
50、n型層50の側壁に形成されたi−GaAsから
成るi層(光吸収層)51、i層51の側壁に形成され
たp−GaAsから成るp型層52、全面に形成された
i−AlGaAsから成る光透過層53から成る。これ
らのn型層50、i層(光吸収層)51、p型層52、
光透過層53によって化合物半導体結晶層が構成され
る。更に、実施例3の化合物半導体素子は、化合物半導
体結晶層の頂面に形成されたp型電極54、p型層52
に形成された斜面52A((0,−1,−1)C面から
構成されている)上に形成された配線層56、化合物半
導体基板10上に形成されたマスク層12の上に設けら
れたコンタクト部55から成る。電極54、コンタクト
部55及び配線層56を構成する材料は、Au−Zn/
Auである。
は、横型pinフォトダイオードから成る。図8の
(C)に模式的な一部断面図を示すように、実施例3の
化合物半導体素子は、化合物半導体基板10の(11
1)S面上に形成された、n+−GaAsから成るn型層
50、n型層50の側壁に形成されたi−GaAsから
成るi層(光吸収層)51、i層51の側壁に形成され
たp−GaAsから成るp型層52、全面に形成された
i−AlGaAsから成る光透過層53から成る。これ
らのn型層50、i層(光吸収層)51、p型層52、
光透過層53によって化合物半導体結晶層が構成され
る。更に、実施例3の化合物半導体素子は、化合物半導
体結晶層の頂面に形成されたp型電極54、p型層52
に形成された斜面52A((0,−1,−1)C面から
構成されている)上に形成された配線層56、化合物半
導体基板10上に形成されたマスク層12の上に設けら
れたコンタクト部55から成る。電極54、コンタクト
部55及び配線層56を構成する材料は、Au−Zn/
Auである。
【0055】以下、図8を参照して、横型pinフォト
ダイオードから成る化合物半導体素子の作製方法を説明
するが、原料ガスの供給量は、MOCVD反応装置内の
分圧で表わした。また、MOCVD反応装置内の全圧は
0.1気圧とした。
ダイオードから成る化合物半導体素子の作製方法を説明
するが、原料ガスの供給量は、MOCVD反応装置内の
分圧で表わした。また、MOCVD反応装置内の全圧は
0.1気圧とした。
【0056】[工程−300] (基板の調製) 先ず、GaAsから成る化合物半導体基板10の(11
1)SB面上に、実施例1の[工程−100]と同様の
方法でウインドウ14を形成する。
1)SB面上に、実施例1の[工程−100]と同様の
方法でウインドウ14を形成する。
【0057】[工程−310] (n型層50の形成) 次に、化合物半導体基板10のウインドウ14上に、以
下の条件でn+−GaAsから成る厚さ1.5μmのn
型層50を形成した。このn型層50の成長は、専ら垂
直成長モードで行った。 基板加熱温度 : 700゜C Ga原料ガス : TEG (トリエチルガリウム) 供給量 : 2.6×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 200 n型ドーパント: Si2H6 供給量 : 1×10-8気圧
下の条件でn+−GaAsから成る厚さ1.5μmのn
型層50を形成した。このn型層50の成長は、専ら垂
直成長モードで行った。 基板加熱温度 : 700゜C Ga原料ガス : TEG (トリエチルガリウム) 供給量 : 2.6×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 200 n型ドーパント: Si2H6 供給量 : 1×10-8気圧
【0058】[工程−320] (i層51の形成) 次に、n型層50の上及び側壁に、i−GaAsから成
るi層(光吸収層)51を形成した。このi層51の成
長は水平成長モードで行った。その結果、n型層50の
上には厚さ0.5μmのi層51が形成され、n型層5
0の側壁には幅2μmのi層51が形成された。 基板加熱温度 : 700゜C Ga原料ガス : TMG 供給量 : 2.6×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 及び TMAs (トリメチル砒素) 原料ガス分圧比: 50(アルシン/TMG) 150(TMAs/TMG) このようにAs原料ガスとしてアルシンとTMAsを同
時に導入することによって、i層51のキャリア濃度を
低濃度とすることができる。
るi層(光吸収層)51を形成した。このi層51の成
長は水平成長モードで行った。その結果、n型層50の
上には厚さ0.5μmのi層51が形成され、n型層5
0の側壁には幅2μmのi層51が形成された。 基板加熱温度 : 700゜C Ga原料ガス : TMG 供給量 : 2.6×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 及び TMAs (トリメチル砒素) 原料ガス分圧比: 50(アルシン/TMG) 150(TMAs/TMG) このようにAs原料ガスとしてアルシンとTMAsを同
時に導入することによって、i層51のキャリア濃度を
低濃度とすることができる。
【0059】[工程−330] (p型層52の形成) その後、i層51の上及び側壁に、p−GaAsから成
るp型層52を形成した(図8の(A)参照)。このp
型層52の成長は、水平成長モードで行った。その結
果、i層51の上には厚さ0.2μmのp型層52が形
成され、i層51の側壁には幅0.5μmのp型層52
が形成された。p型層52には(0,−1,−1)C面
から成る斜面52Aが形成されている。 基板加熱温度 : 700゜C Ga原料ガス : TMG 供給量 : 2.6×10-6気圧 As原料ガス : TMAs (トリメチル砒素) 原料ガス分圧比: 200
るp型層52を形成した(図8の(A)参照)。このp
型層52の成長は、水平成長モードで行った。その結
果、i層51の上には厚さ0.2μmのp型層52が形
成され、i層51の側壁には幅0.5μmのp型層52
が形成された。p型層52には(0,−1,−1)C面
から成る斜面52Aが形成されている。 基板加熱温度 : 700゜C Ga原料ガス : TMG 供給量 : 2.6×10-6気圧 As原料ガス : TMAs (トリメチル砒素) 原料ガス分圧比: 200
【0060】[工程−340]次に、通常のアルカリ系
溶液にて、n型層50の頂面を含む平面より上方の各化
合物半導体結晶層のエッチングを行う(図8の(B)参
照)。これによって、横型pinフォトダイオードが形
成される。
溶液にて、n型層50の頂面を含む平面より上方の各化
合物半導体結晶層のエッチングを行う(図8の(B)参
照)。これによって、横型pinフォトダイオードが形
成される。
【0061】[工程−350] (光透過層53の形
成) その後、全面にi−AlGaAsから成る光透過層53
を形成する。この光透過層53の成長は、専ら垂直成長
モードで行った。その結果、全面に厚さ0.3μmの光
透過層53が形成された。基板加熱温度 : 700゜
C Ga原料ガス : TEG 供給量 : 2.6×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 200 Al原料ガス : TMAl 供給量 : 0.6×10-6気圧
成) その後、全面にi−AlGaAsから成る光透過層53
を形成する。この光透過層53の成長は、専ら垂直成長
モードで行った。その結果、全面に厚さ0.3μmの光
透過層53が形成された。基板加熱温度 : 700゜
C Ga原料ガス : TEG 供給量 : 2.6×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 200 Al原料ガス : TMAl 供給量 : 0.6×10-6気圧
【0062】[工程−360]次いで、化合物半導体基
板10の裏面にAu−Ge/Au電極(図示せず)を形
成する。一方、通常のリソグラフィ技術及びエッチング
技術を用いて、光透過層53に電極を形成するための開
口部を形成した後、全面に真空蒸着法若しくはスパッタ
法にてAu−Zn及びAuを堆積させる。そして、45
0゜C×20秒のアニール処理による合金化処理を施し
た後、通常のリソグラフィ技術及びエッチング技術を用
いて、p型層52の(0,−1,−1)C面から構成さ
れた斜面52A上にAu−Zn/Auから成る配線層5
6を形成し、併せてマスク層12上にコンタクト部55
を形成し、更に、p型層52にp型電極54を形成す
る。尚、場合によっては、p型電極54の形成を省略す
ることもできる。
板10の裏面にAu−Ge/Au電極(図示せず)を形
成する。一方、通常のリソグラフィ技術及びエッチング
技術を用いて、光透過層53に電極を形成するための開
口部を形成した後、全面に真空蒸着法若しくはスパッタ
法にてAu−Zn及びAuを堆積させる。そして、45
0゜C×20秒のアニール処理による合金化処理を施し
た後、通常のリソグラフィ技術及びエッチング技術を用
いて、p型層52の(0,−1,−1)C面から構成さ
れた斜面52A上にAu−Zn/Auから成る配線層5
6を形成し、併せてマスク層12上にコンタクト部55
を形成し、更に、p型層52にp型電極54を形成す
る。尚、場合によっては、p型電極54の形成を省略す
ることもできる。
【0063】こうして、図8の(C)に示す、マスク層
12の上で水平方向に大きな光吸収層を有する高感度の
光検出器である横型pinフォトダイオードから成る化
合物半導体素子を作製することができる。
12の上で水平方向に大きな光吸収層を有する高感度の
光検出器である横型pinフォトダイオードから成る化
合物半導体素子を作製することができる。
【0064】(実施例4)実施例4の化合物半導体素子
は真空トランジスタから成る。実施例4の真空トランジ
スタから成る化合物半導体素子を模式的に図9に示す。
図9の(A)は、真空トランジスタの模式的な一部平面
図であり、図9の(B)は、図9の(A)の線B−Bに
沿って真空トランジスタを切断したときの模式的な一部
断面図である。尚、図9の(A)において、マスク層領
域には斜線を付した。
は真空トランジスタから成る。実施例4の真空トランジ
スタから成る化合物半導体素子を模式的に図9に示す。
図9の(A)は、真空トランジスタの模式的な一部平面
図であり、図9の(B)は、図9の(A)の線B−Bに
沿って真空トランジスタを切断したときの模式的な一部
断面図である。尚、図9の(A)において、マスク層領
域には斜線を付した。
【0065】実施例4の真空トランジスタは、例えばG
aAsから成りそして(111)SB面を有する化合物
半導体基板10と、帯状の第1、第2、第3及び第4の
マスク層領域60,61,62,63と、エミッタ部6
4と、ベース部65と、コレクタ部66から構成されて
いる。
aAsから成りそして(111)SB面を有する化合物
半導体基板10と、帯状の第1、第2、第3及び第4の
マスク層領域60,61,62,63と、エミッタ部6
4と、ベース部65と、コレクタ部66から構成されて
いる。
【0066】帯状の第1、第2、第3及び第4のマスク
層領域60,61,62,63は、例えばSiO2ある
いはSiNから成り、化合物半導体基板10の(11
1)SB面上に形成されており、長手方向が化合物半導
体基板10の[0,−1,1]S方向と一致し、且つ幅
方向が化合物半導体基板10の[2,−1,−1]S方
向と一致している(図9を参照)。
層領域60,61,62,63は、例えばSiO2ある
いはSiNから成り、化合物半導体基板10の(11
1)SB面上に形成されており、長手方向が化合物半導
体基板10の[0,−1,1]S方向と一致し、且つ幅
方向が化合物半導体基板10の[2,−1,−1]S方
向と一致している(図9を参照)。
【0067】エミッタ部64は、化合物半導体結晶(例
えばGaAs結晶)から成り、第1のマスク層領域60
と第2のマスク層領域61との間に露出した化合物半導
体基板10の(111)SB面上に形成されている。そ
して、第1又は第2のマスク層領域の幅方向と平行な垂
直面で切断したときの形状は平行四辺形であり、かかる
平行四辺形の上辺は化合物半導体結晶層の(−1,−
1,−1)C面64Bに相当する。一方、斜辺は化合物
半導体結晶層の(0,−1,−1)C面64A及び
(0,1,1)C面64Dに相当する(図9の(C)の
拡大された一部断面図参照)。尚、斜面64Aが、
(0,−1,−1)C面から構成された斜面に相当す
る。
えばGaAs結晶)から成り、第1のマスク層領域60
と第2のマスク層領域61との間に露出した化合物半導
体基板10の(111)SB面上に形成されている。そ
して、第1又は第2のマスク層領域の幅方向と平行な垂
直面で切断したときの形状は平行四辺形であり、かかる
平行四辺形の上辺は化合物半導体結晶層の(−1,−
1,−1)C面64Bに相当する。一方、斜辺は化合物
半導体結晶層の(0,−1,−1)C面64A及び
(0,1,1)C面64Dに相当する(図9の(C)の
拡大された一部断面図参照)。尚、斜面64Aが、
(0,−1,−1)C面から構成された斜面に相当す
る。
【0068】ベース部65も、化合物半導体結晶(例え
ばGaAs結晶)から成り、第2のマスク層領域61と
第3のマスク層領域62との間に露出した化合物半導体
基板10の(111)SB面上に形成されている。そし
て、第2又は第3のマスク層領域の幅方向と平行な垂直
面で切断したときの形状は平行四辺形であり、かかる平
行四辺形の上辺は化合物半導体結晶層の(−1,−1,
−1)C面に相当する。一方、斜辺が化合物半導体結晶
層の(0,−1,−1)C面65A及び(0,1,1)C
面に相当する。即ち、斜面65Aが、(0,−1,−
1)C面から構成された斜面に相当する。
ばGaAs結晶)から成り、第2のマスク層領域61と
第3のマスク層領域62との間に露出した化合物半導体
基板10の(111)SB面上に形成されている。そし
て、第2又は第3のマスク層領域の幅方向と平行な垂直
面で切断したときの形状は平行四辺形であり、かかる平
行四辺形の上辺は化合物半導体結晶層の(−1,−1,
−1)C面に相当する。一方、斜辺が化合物半導体結晶
層の(0,−1,−1)C面65A及び(0,1,1)C
面に相当する。即ち、斜面65Aが、(0,−1,−
1)C面から構成された斜面に相当する。
【0069】コレクタ部66も、化合物半導体結晶(例
えばGaAs結晶)から成り、第3のマスク層領域62
と第4のマスク層領域63との間に露出した化合物半導
体基板10の(111)SB面上に形成されている。そ
して、第3又は第4のマスク層領域の幅方向と平行な垂
直面で切断したときの形状は平行四辺形であり、かかる
平行四辺形の上辺は化合物半導体結晶層の(−1,−
1,−1)C面に相当する。一方、斜辺が化合物半導体
結晶層の(0,−1,−1)C面66A及び(0,1,
1)C面に相当する。即ち、斜面66Aが、(0,−
1,−1)C面から構成された斜面に相当する。
えばGaAs結晶)から成り、第3のマスク層領域62
と第4のマスク層領域63との間に露出した化合物半導
体基板10の(111)SB面上に形成されている。そ
して、第3又は第4のマスク層領域の幅方向と平行な垂
直面で切断したときの形状は平行四辺形であり、かかる
平行四辺形の上辺は化合物半導体結晶層の(−1,−
1,−1)C面に相当する。一方、斜辺が化合物半導体
結晶層の(0,−1,−1)C面66A及び(0,1,
1)C面に相当する。即ち、斜面66Aが、(0,−
1,−1)C面から構成された斜面に相当する。
【0070】真空雰囲気下で、エミッタ部64に適切な
電圧を印加した状態で、ベース部65に正の電位を加え
る。これによってエミッタ部64のエッジ部64C(図
9の(C)参照)から放出された電子は、ベース部65
に印加された電位によって制御され、コレクタ部66に
到達する。従って、コレクタ部66からエミッタ部64
へと流れる電流をベース部65に印加する電位によって
制御することができる。
電圧を印加した状態で、ベース部65に正の電位を加え
る。これによってエミッタ部64のエッジ部64C(図
9の(C)参照)から放出された電子は、ベース部65
に印加された電位によって制御され、コレクタ部66に
到達する。従って、コレクタ部66からエミッタ部64
へと流れる電流をベース部65に印加する電位によって
制御することができる。
【0071】エミッタ部64のエッジ部64Cは、化合
物半導体結晶層の(−1,−1,−1)C面64Bと
(0,1,1)面64Dとが交差する稜から構成されて
いる。従って、エミッタ部64のエッジ部64Cが正確
に規定される。尚、(0,1,1)面64D及び(0,
−1,−1)C面から構成された斜面64Aと、化合物
半導体基板10の表面との成す角度は約35度である。
物半導体結晶層の(−1,−1,−1)C面64Bと
(0,1,1)面64Dとが交差する稜から構成されて
いる。従って、エミッタ部64のエッジ部64Cが正確
に規定される。尚、(0,1,1)面64D及び(0,
−1,−1)C面から構成された斜面64Aと、化合物
半導体基板10の表面との成す角度は約35度である。
【0072】ベース部65の斜面65A及びコレクタ部
66の斜面66Aと化合物半導体基板10の表面との成
す角度も約35度である。従って、第1のマスク層領域
60と第2のマスク層領域61の間隔、第2のマスク層
領域61と第3のマスク層領域62の間隔、及び第3の
マスク層領域62と第4のマスク層領域63の間隔を正
確に規定すれば、エミッタ部64、ベース部65及びコ
レクタ部66の間隔を正確にしかも再現性良く制御する
ことができる。
66の斜面66Aと化合物半導体基板10の表面との成
す角度も約35度である。従って、第1のマスク層領域
60と第2のマスク層領域61の間隔、第2のマスク層
領域61と第3のマスク層領域62の間隔、及び第3の
マスク層領域62と第4のマスク層領域63の間隔を正
確に規定すれば、エミッタ部64、ベース部65及びコ
レクタ部66の間隔を正確にしかも再現性良く制御する
ことができる。
【0073】エミッタ部64、ベース部65及びコレク
タ部66の各々の頂面には電極67が設けられており、
それぞれの斜面64A,65A,66Aには配線層68
が延びている。この配線層68の各々は、マスク層領域
に形成されたコンタクト部69に繋がっている。尚、図
9の(A)には、電極、配線層及びコンタクト部の図示
を省略した。また、図9の(B)には、一部のコンタク
ト部の図示を省略した。
タ部66の各々の頂面には電極67が設けられており、
それぞれの斜面64A,65A,66Aには配線層68
が延びている。この配線層68の各々は、マスク層領域
に形成されたコンタクト部69に繋がっている。尚、図
9の(A)には、電極、配線層及びコンタクト部の図示
を省略した。また、図9の(B)には、一部のコンタク
ト部の図示を省略した。
【0074】以下、実施例4の真空トランジスタの作製
方法を、図9を参照して説明する。尚、エミッタ部6
4、ベース部65及びコレクタ部66の形成方法は、実
施例1と同様に、MOCVD法に基づいた所謂選択エピ
タキシャル成長技術を応用している。また、MOCVD
法における原料ガスの供給量は、MOCVD反応装置内
の分圧で表わした。尚、MOCVD反応装置内の全圧は
0.1気圧とした。
方法を、図9を参照して説明する。尚、エミッタ部6
4、ベース部65及びコレクタ部66の形成方法は、実
施例1と同様に、MOCVD法に基づいた所謂選択エピ
タキシャル成長技術を応用している。また、MOCVD
法における原料ガスの供給量は、MOCVD反応装置内
の分圧で表わした。尚、MOCVD反応装置内の全圧は
0.1気圧とした。
【0075】[工程−400] (化合物半導体基板1
0の調製) 先ず、例えばGaAsから成る化合物半導体基板10の
(111)SB面上に、0.1μm程度の厚さのSiO2
又はSiNから成るマスク層をCVD法等にて堆積させ
る。次に、通常のフォトリソグラフィ技術及びエッチン
グ技術を用いて、マスク層を選択的に除去して、帯状の
第1、第2、第3及び第4のマスク層領域60,61,
62,63を形成する。これらのマスク層領域は、長手
方向が化合物半導体基板10の[0,−1,1]S方向
と一致し、且つ幅方向が化合物半導体基板10の[2,
−1,−1]S方向と一致している。
0の調製) 先ず、例えばGaAsから成る化合物半導体基板10の
(111)SB面上に、0.1μm程度の厚さのSiO2
又はSiNから成るマスク層をCVD法等にて堆積させ
る。次に、通常のフォトリソグラフィ技術及びエッチン
グ技術を用いて、マスク層を選択的に除去して、帯状の
第1、第2、第3及び第4のマスク層領域60,61,
62,63を形成する。これらのマスク層領域は、長手
方向が化合物半導体基板10の[0,−1,1]S方向
と一致し、且つ幅方向が化合物半導体基板10の[2,
−1,−1]S方向と一致している。
【0076】[工程−410] (エミッタ部64、ベ
ース部65及びコレクタ部66の形成) 次に、化合物半導体結晶(例えば、GaAs結晶)から
成るエミッタ部64、ベース部65及びコレクタ部66
を、各マスク層領域の間に露出した化合物半導体基板1
0の(111)SB面上にMOCVD法にてエピタキシ
ャル成長させる。MOCVDの条件を以下に例示する。 基板加熱温度 : 800゜C Ga原料ガス : TMG(トリメチルガリウム) 供給量 : 3×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 200
ース部65及びコレクタ部66の形成) 次に、化合物半導体結晶(例えば、GaAs結晶)から
成るエミッタ部64、ベース部65及びコレクタ部66
を、各マスク層領域の間に露出した化合物半導体基板1
0の(111)SB面上にMOCVD法にてエピタキシ
ャル成長させる。MOCVDの条件を以下に例示する。 基板加熱温度 : 800゜C Ga原料ガス : TMG(トリメチルガリウム) 供給量 : 3×10-6気圧 As原料ガス : アルシン 原料ガス分圧比: 200
【0077】このような条件で化合物半導体結晶(例え
ばGaAs結晶)を化合物半導体基板10の(111)
SB面上に選択的にエピタキシャル成長させることによ
って、化合物半導体基板10上にのみ且つ化合物半導体
基板10に対して垂直方向(あるいは斜め方向)に化合
物半導体が結晶成長し、マスク層領域上には結晶成長し
ない。若しくは、マスク層領域上に化合物半導体が結晶
成長しても、マスク層領域の縁部近傍のみに結晶成長す
るだけである。従って、所謂選択エピタキシャル成長を
達成することができる。
ばGaAs結晶)を化合物半導体基板10の(111)
SB面上に選択的にエピタキシャル成長させることによ
って、化合物半導体基板10上にのみ且つ化合物半導体
基板10に対して垂直方向(あるいは斜め方向)に化合
物半導体が結晶成長し、マスク層領域上には結晶成長し
ない。若しくは、マスク層領域上に化合物半導体が結晶
成長しても、マスク層領域の縁部近傍のみに結晶成長す
るだけである。従って、所謂選択エピタキシャル成長を
達成することができる。
【0078】マスク層領域の間に露出した化合物半導体
基板10の(111)SB面上には、エミッタ部64、
ベース部65及びコレクタ部66がMOCVD法による
エピタキシャル成長によって形成される。この際、Ga
Asから成る化合物半導体結晶の(0,−1,−1)C
面が斜面64A,65A,66Aとなるように、そして
(−1,−1,−1)C面が頂面となるように、化合物
半導体結晶がエピタキシャル成長する。その結果、マス
ク層領域の幅方向を含む垂直面でエミッタ部64、ベー
ス部65及びコレクタ部66を切断したときの断面形状
は平行四辺形となる。
基板10の(111)SB面上には、エミッタ部64、
ベース部65及びコレクタ部66がMOCVD法による
エピタキシャル成長によって形成される。この際、Ga
Asから成る化合物半導体結晶の(0,−1,−1)C
面が斜面64A,65A,66Aとなるように、そして
(−1,−1,−1)C面が頂面となるように、化合物
半導体結晶がエピタキシャル成長する。その結果、マス
ク層領域の幅方向を含む垂直面でエミッタ部64、ベー
ス部65及びコレクタ部66を切断したときの断面形状
は平行四辺形となる。
【0079】[工程−420]その後、エミッタ部6
4、ベース部65及びコレクタ部66のそれぞれの頂面
に電極67を形成する。同時に、それぞれの斜面64
A,65A,66Aに延びた配線層68を形成する。更
に、この配線層68の各々に電気的に接続されたコンタ
クト部69をマスク層領域上に形成する。電極67、配
線層68及びコンタクト層69を構成する材料を、例え
ばAu−Ge/Auとすることができる。尚、場合によ
っては、エミッタ部64、ベース部65及びコレクタ部
66のそれぞれの頂面に電極67を形成することを省略
してもよい。電極67、配線層68及びコンタクト層6
9の形成は、通常の真空蒸着法やスパッタ法、並びにフ
ォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて行う
ことができるので、詳細な説明は省略する。
4、ベース部65及びコレクタ部66のそれぞれの頂面
に電極67を形成する。同時に、それぞれの斜面64
A,65A,66Aに延びた配線層68を形成する。更
に、この配線層68の各々に電気的に接続されたコンタ
クト部69をマスク層領域上に形成する。電極67、配
線層68及びコンタクト層69を構成する材料を、例え
ばAu−Ge/Auとすることができる。尚、場合によ
っては、エミッタ部64、ベース部65及びコレクタ部
66のそれぞれの頂面に電極67を形成することを省略
してもよい。電極67、配線層68及びコンタクト層6
9の形成は、通常の真空蒸着法やスパッタ法、並びにフ
ォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて行う
ことができるので、詳細な説明は省略する。
【0080】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例にて説明した各種条件や数値等は例示で
あり、適宜変更することができる。また、マスク層に形
成すべき開口部の平面形状も、要求される化合物半導体
結晶層の結晶面に依存して適宜変更することができる。
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例にて説明した各種条件や数値等は例示で
あり、適宜変更することができる。また、マスク層に形
成すべき開口部の平面形状も、要求される化合物半導体
結晶層の結晶面に依存して適宜変更することができる。
【0081】化合物半導体素子のn型及びp型の導電型
を、逆に置き換えてもよい。この場合には、電極を形成
すべき化合物半導体結晶層の導電型はn型となるので、
電極、配線層及びコンタクト部を構成する材料として、
Au−Ge/Au(Au−Ge及びAu)等を用いれば
よい。実施例においては専らGaAsから成る化合物半
導体基板を用いたが、その他InPから成る化合物半導
体基板を用いて半導体レーザ構造を有する化合物半導体
素子を作製することもできる。この場合には、活性層を
GaInAsから構成し、クラッド層をAlGaInA
sから構成すればよい。また、GaAsから成る化合物
半導体基板を用いて半導体レーザ構造を有する化合物半
導体素子を作製する場合、活性層をGaInPから構成
し、クラッド層をAlGaInPから構成してもよい。
基板水平方向への化合物半導体結晶層の成長において
は、Ga原料ガスとしてトリメチルガリウムを使用し、
そしてAs原料ガスとしてTDMAAs(トリス−ジメ
チルアミノヒ素)、ターシャリブチルヒ素を用いること
ができる。
を、逆に置き換えてもよい。この場合には、電極を形成
すべき化合物半導体結晶層の導電型はn型となるので、
電極、配線層及びコンタクト部を構成する材料として、
Au−Ge/Au(Au−Ge及びAu)等を用いれば
よい。実施例においては専らGaAsから成る化合物半
導体基板を用いたが、その他InPから成る化合物半導
体基板を用いて半導体レーザ構造を有する化合物半導体
素子を作製することもできる。この場合には、活性層を
GaInAsから構成し、クラッド層をAlGaInA
sから構成すればよい。また、GaAsから成る化合物
半導体基板を用いて半導体レーザ構造を有する化合物半
導体素子を作製する場合、活性層をGaInPから構成
し、クラッド層をAlGaInPから構成してもよい。
基板水平方向への化合物半導体結晶層の成長において
は、Ga原料ガスとしてトリメチルガリウムを使用し、
そしてAs原料ガスとしてTDMAAs(トリス−ジメ
チルアミノヒ素)、ターシャリブチルヒ素を用いること
ができる。
【0082】実施例においては、化合物半導体素子とし
て半導体レーザ、横型pinフォトダイオード、真空ト
ランジスタを例にとり本発明を説明したが、本発明の化
合物半導体素子はこれらの素子に限定されるものではな
く、選択エピタキシャル成長技術を用いて作製すること
ができる化合物半導体素子であれば如何なる化合物半導
体素子であってもよい。例えば、化合物半導体素子は、
実施例1にて説明した構造と同様の構造を有する光検出
器から構成してもよい。このような光検出器70,80
の模式的な平面図を、図10及び図11に示す。
て半導体レーザ、横型pinフォトダイオード、真空ト
ランジスタを例にとり本発明を説明したが、本発明の化
合物半導体素子はこれらの素子に限定されるものではな
く、選択エピタキシャル成長技術を用いて作製すること
ができる化合物半導体素子であれば如何なる化合物半導
体素子であってもよい。例えば、化合物半導体素子は、
実施例1にて説明した構造と同様の構造を有する光検出
器から構成してもよい。このような光検出器70,80
の模式的な平面図を、図10及び図11に示す。
【0083】図10に示した光検出器70においては、
光は(1,−1,0)面70Aから光検出器70に入射
する。(1,−1,0)面70Aは、化合物半導体基板
10に対して垂直である。光検出器70の(1,−1,
0)面70Aを化合物半導体基板10に投影したとき、
化合物半導体基板10の[0,1,−1]S方向との成
す角度を30°とした。このような角度とし、且つ化合
物半導体基板の[0,1,−1]と例えば平行な方向か
ら光が光検出器70の(1,−1,0)面70Aに入射
することで、(1,−1,0)面70Aで反射された光
が発光素子等に戻ることを効果的に防止し得る。
光は(1,−1,0)面70Aから光検出器70に入射
する。(1,−1,0)面70Aは、化合物半導体基板
10に対して垂直である。光検出器70の(1,−1,
0)面70Aを化合物半導体基板10に投影したとき、
化合物半導体基板10の[0,1,−1]S方向との成
す角度を30°とした。このような角度とし、且つ化合
物半導体基板の[0,1,−1]と例えば平行な方向か
ら光が光検出器70の(1,−1,0)面70Aに入射
することで、(1,−1,0)面70Aで反射された光
が発光素子等に戻ることを効果的に防止し得る。
【0084】図11に示した光検出器80は、実質的に
は、実施例1にて説明した化合物半導体素子と同じであ
る。光は、例えば(0,−1,1)面80Aから光検出
器80に入射する。尚、(−1,0,−1)面や(−
1,−1,0)面が存在しても、光検出器80の動作に
何等悪影響はない。
は、実施例1にて説明した化合物半導体素子と同じであ
る。光は、例えば(0,−1,1)面80Aから光検出
器80に入射する。尚、(−1,0,−1)面や(−
1,−1,0)面が存在しても、光検出器80の動作に
何等悪影響はない。
【0085】化合物半導体基板10の[2,−1,−
1]S方向における光検出器70,80には(0,−
1,−1)面から成る斜面72,82が形成されてい
る。そして、コンタクト部78,88と電極74,84
とは、斜面72,82上を延びる配線層76,86で電
気的に接続されている。
1]S方向における光検出器70,80には(0,−
1,−1)面から成る斜面72,82が形成されてい
る。そして、コンタクト部78,88と電極74,84
とは、斜面72,82上を延びる配線層76,86で電
気的に接続されている。
【0086】光検出器70,80の断面構造は、実質的
には実施例1の化合物半導体素子の断面構造と同様であ
る。従って、実施例1にて説明した化合物半導体素子と
同様の方法で作製することができる。光検出器70,8
0に入射した光は活性層で吸収され、その結果、光検出
器70,80に電流が流れる。この電流を検出すること
によって、光の検出を行うことができる。このような光
検出器から成る化合物半導体素子は、実施例1にて説明
した化合物半導体素子と同様の構造を有し、実施例1で
説明した作製方法と同様の方法で作製できる。それ故、
詳細な説明は省略する。尚、工程は増えるが、平面形状
が例えば矩形の光検出器を作製した後、気相エッチング
等を行い、化合物半導体素子から射出された光に対して
適切な角度を有する光入射面を光検出器に形成すること
もできる。
には実施例1の化合物半導体素子の断面構造と同様であ
る。従って、実施例1にて説明した化合物半導体素子と
同様の方法で作製することができる。光検出器70,8
0に入射した光は活性層で吸収され、その結果、光検出
器70,80に電流が流れる。この電流を検出すること
によって、光の検出を行うことができる。このような光
検出器から成る化合物半導体素子は、実施例1にて説明
した化合物半導体素子と同様の構造を有し、実施例1で
説明した作製方法と同様の方法で作製できる。それ故、
詳細な説明は省略する。尚、工程は増えるが、平面形状
が例えば矩形の光検出器を作製した後、気相エッチング
等を行い、化合物半導体素子から射出された光に対して
適切な角度を有する光入射面を光検出器に形成すること
もできる。
【0087】本発明の化合物半導体素子をLEDに適用
することができる。この場合には、LEDの構造は、図
2に示した実施例1の化合物半導体素子と同様の構造と
すればよい。
することができる。この場合には、LEDの構造は、図
2に示した実施例1の化合物半導体素子と同様の構造と
すればよい。
【0088】
【発明の効果】本発明においては、化合物半導体結晶を
選択的に成長させることによって、化合物半導体結晶層
には主に{0,−1,−1}面から構成された斜面が形
成され、コンタクト部と電極とは、斜面上を延びる配線
層で電気的に接続される。それ故、電極と化合物半導体
基板上に形成されたコンタクト部とを、高い信頼性を有
する配線層で電気的に接続することができる。また、化
合物半導体素子の形態にも依存するが、場合によっては
特別な素子分離技術が不要である。更には、従来のMO
CVD技術や電極形成技術において特別のプロセスが不
要であるし、化合物半導体素子の集積化を容易に図るこ
とができる。
選択的に成長させることによって、化合物半導体結晶層
には主に{0,−1,−1}面から構成された斜面が形
成され、コンタクト部と電極とは、斜面上を延びる配線
層で電気的に接続される。それ故、電極と化合物半導体
基板上に形成されたコンタクト部とを、高い信頼性を有
する配線層で電気的に接続することができる。また、化
合物半導体素子の形態にも依存するが、場合によっては
特別な素子分離技術が不要である。更には、従来のMO
CVD技術や電極形成技術において特別のプロセスが不
要であるし、化合物半導体素子の集積化を容易に図るこ
とができる。
【0089】また、1回の結晶成長にて化合物半導体素
子の作製が可能であり、しかも半導体レーザ構造を有す
る化合物半導体素子においては、劈開技術を必要とせず
に光射出面(例えば、レーザ共振面)を形成できるの
で、工程を簡素化でき、しかも、高品質の光射出面を形
成することができる。
子の作製が可能であり、しかも半導体レーザ構造を有す
る化合物半導体素子においては、劈開技術を必要とせず
に光射出面(例えば、レーザ共振面)を形成できるの
で、工程を簡素化でき、しかも、高品質の光射出面を形
成することができる。
【図1】実施例1の化合物半導体素子の模式的な平面図
である。
である。
【図2】実施例1の化合物半導体素子の模式的な一部断
面図である。
面図である。
【図3】実施例1の化合物半導体素子の作製方法を説明
するためのマスク層の模式図である。
するためのマスク層の模式図である。
【図4】実施例1の化合物半導体素子の作製方法を説明
するための化合物半導体結晶層等の模式的な断面図であ
る。
するための化合物半導体結晶層等の模式的な断面図であ
る。
【図5】実施例1の化合物半導体素子の作製方法による
結晶面の形成状態を説明するための化合物半導体結晶層
等の模式的な断面図である。
結晶面の形成状態を説明するための化合物半導体結晶層
等の模式的な断面図である。
【図6】実施例1における化合物半導体素子の分離状態
を模式的に示す断面図である。
を模式的に示す断面図である。
【図7】実施例2の化合物半導体素子の模式的な平面図
である。
である。
【図8】実施例3の化合物半導体素子の模式的な一部断
面図である。
面図である。
【図9】実施例4の化合物半導体素子の模式的な平面図
及び一部断面図である。
及び一部断面図である。
【図10】光検出器から成る本発明の化合物半導体素子
の模式的な平面図である。
の模式的な平面図である。
【図11】図10とは別の形態の光検出器から成る本発
明の化合物半導体素子の模式的な平面図である。
明の化合物半導体素子の模式的な平面図である。
【図12】選択エピタキシャル成長技術を用いた化合物
半導体結晶層の結晶成長法を説明するための図である。
半導体結晶層の結晶成長法を説明するための図である。
【図13】選択エピタキシャル成長技術を用いた化合物
半導体結晶層の結晶成長法を説明するための図である。
半導体結晶層の結晶成長法を説明するための図である。
【図14】選択エピタキシャル成長技術を用いた化合物
半導体素子に対して従来の配線層形成技術を適用した場
合の配線層の形成工程を説明するための図である。
半導体素子に対して従来の配線層形成技術を適用した場
合の配線層の形成工程を説明するための図である。
【図15】選択エピタキシャル成長技術を用いた化合物
半導体素子に対して、図14とは別の従来の配線層形成
技術を適用した場合の配線層の形成工程を説明するため
の図である。
半導体素子に対して、図14とは別の従来の配線層形成
技術を適用した場合の配線層の形成工程を説明するため
の図である。
10 化合物半導体基板 12 マスク層 14 ウインドウ 20,70,80 化合物半導体結晶層 22B,26B,52A,64A,65A,66A,7
2,82 斜面 30 バッファ層 32 第1のクラッド層 34 活性層 36 第2のクラッド層 38 キャップ層 40,54,67,74,84 電極 42,56,68,76,86 配線層 44,55,68,78,88 コンタクト部
2,82 斜面 30 バッファ層 32 第1のクラッド層 34 活性層 36 第2のクラッド層 38 キャップ層 40,54,67,74,84 電極 42,56,68,76,86 配線層 44,55,68,78,88 コンタクト部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−6786(JP,A) 特開 平4−111487(JP,A) 特開 平5−110208(JP,A) J.Cryst.Growth,115, 69−73 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 33/00 H01S 5/00 - 5/50 JICSTファイル(JOIS)
Claims (6)
- 【請求項1】化合物半導体基板、該化合物半導体基板の
{111}B面上に形成された化合物半導体結晶層、及
び該化合物半導体基板上に形成されたマスク層の上に設
けられたコンタクト部から成る化合物半導体素子であっ
て、 該化合物半導体結晶層の頂面は{−1,−1,−1}面
から構成され、該頂面には電極が形成されており、 該化合物半導体結晶層には少なくとも1つの斜面が形成
されており、該斜面は主に{0,−1,−1}面から構
成されており、 コンタクト部と電極とは、該斜面上を延びる配線層で電
気的に接続されていることを特徴とする化合物半導体素
子。 - 【請求項2】電極、配線層及びコンタクト部を構成する
材料はAu−Zn及びAuから成ることを特徴とする請
求項1に記載の化合物半導体素子。 - 【請求項3】電極、配線層及びコンタクト部を構成する
材料はAu−Ge及びAuから成ることを特徴とする請
求項1に記載の化合物半導体素子。 - 【請求項4】(イ)化合物半導体基板の{111}B面
上に、マスク層を形成した後、該マスク層に開口部を形
成する工程と、 (ロ)該開口部の底部に露出した化合物半導体基板の
{111}B面上に、化合物半導体結晶を選択的に成長
させ、{−1,−1,−1}面から成る頂面と主に
{0,−1,−1}面から構成された斜面とを少なくと
も有する化合物半導体結晶層を形成する工程と、 (ハ)該頂面上に電極を形成し、マスク層上にコンタク
ト部を形成し、併せてコンタクト部と電極とを電気的に
接続するために該斜面上を延びる配線層を形成する工
程、から成ることを特徴とする化合物半導体素子の作製
方法。 - 【請求項5】電極、配線層並びにコンタクト部の形成工
程には、Au−Zn及びAuを真空蒸着法若しくはスパ
ッタ法にて成膜する工程を含むことを特徴とする請求項
4に記載の化合物半導体素子の作製方法。 - 【請求項6】電極、配線層並びにコンタクト部の形成工
程には、Au−Ge及びAuを真空蒸着法若しくはスパ
ッタ法にて成膜する工程を含むことを特徴とする請求項
4に記載の化合物半導体素子の作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14550194A JP3257254B2 (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 化合物半導体素子及びその作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14550194A JP3257254B2 (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 化合物半導体素子及びその作製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07335989A JPH07335989A (ja) | 1995-12-22 |
JP3257254B2 true JP3257254B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=15386726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14550194A Expired - Fee Related JP3257254B2 (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 化合物半導体素子及びその作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3257254B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3693142B2 (ja) * | 1997-12-11 | 2005-09-07 | 株式会社リコー | 半導体レーザ装置およびその製造方法 |
JP3653384B2 (ja) * | 1998-02-10 | 2005-05-25 | シャープ株式会社 | 発光ダイオードの製造方法 |
JP4046586B2 (ja) | 2002-01-16 | 2008-02-13 | シャープ株式会社 | 化合物半導体素子及びその製造方法 |
JP6903896B2 (ja) * | 2016-01-13 | 2021-07-14 | ソニーグループ株式会社 | 受光素子の製造方法 |
-
1994
- 1994-06-03 JP JP14550194A patent/JP3257254B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
J.Cryst.Growth,115,69−73 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07335989A (ja) | 1995-12-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |