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JP3248426B2 - 車両用舵取装置 - Google Patents

車両用舵取装置

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Publication number
JP3248426B2
JP3248426B2 JP14409096A JP14409096A JP3248426B2 JP 3248426 B2 JP3248426 B2 JP 3248426B2 JP 14409096 A JP14409096 A JP 14409096A JP 14409096 A JP14409096 A JP 14409096A JP 3248426 B2 JP3248426 B2 JP 3248426B2
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JP
Japan
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pinion shaft
shaft
rack
pinion
steering
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晃 長谷川
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールに連結されるピニオン軸が、転舵輪を転舵するため
のラック軸に連結された車両用舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステアリングホイールに連結されるピニ
オン軸が、転舵輪を転舵するためのラック軸に連結され
た車両用舵取装置において、ピニオン軸の入力トルクに
基づいたパワーアシストを行って転舵輪を転舵する構成
の舵取装置(パワーステアリング装置)が知られている
(一例として、特開昭57−167869号公報)。
【0003】前記公報に示される舵取装置では、ラック
軸に噛み合うピニオン軸が揺動可能に支持されており、
操舵トルクに応じて揺動する。また、このピニオン軸に
は油圧制御弁が連結されており、前記ピニオン軸の揺動
によって油圧制御弁が作動する構成となっている。これ
により、操舵トルクに応じて油圧が制御されて所定のパ
ワーアシストが行われる。
【0004】しかしながら、前記公報に示された従来の
舵取装置では、ピニオン軸が支点周りに揺動しラック軸
に対して変位する構成であるため、このピニオン軸の変
位に起因してピニオン軸とラック軸との歯の噛み合い状
態が変化する。すなわち、ラック&ピニオンの噛み合い
が離れる方向に変位して噛み合い剛性が低下し、この剛
性低下により操作精度も低下する欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ピニオン軸とラック軸との歯の噛み合い状態の変
化を低減して所定の剛性を確保することができ、操舵ト
ルクに応じたパワーアシストを行うことが可能となり、
合わせて過大な逆入力がピニオン軸に伝達されることを
抑制できる車両用舵取装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の車
両用舵取装置は、ステアリングホイールに連結されるピ
ニオン軸が、転舵輪を転舵するためのラック軸に連結さ
れた車両用舵取装置において、一端部がハウジングに取
り付けられ、他端部によって前記ピニオン軸を回転可能
に支持すると共に前記ピニオン軸を操舵トルクの大きさ
に応じて前記ラック軸に沿って及び前記ピニオン軸の軸
線方向に沿って変位可能に支持する支持部材を備え、か
つ、前記ハウジングに、前記ピニオン軸の軸線方向変位
時に前記ピニオン軸に当接して摩擦力により前記ピニオ
ン軸の回転を減衰させる摩擦減衰部を設けた、ことを特
徴としている。
【0007】請求項1記載の車両用舵取装置では、ステ
アリングホイールを介してピニオン軸が操舵されると、
この操舵力はラック軸を介して伝達されて転舵輪が転舵
される。
【0008】ここで、操舵直後においてはラック軸(す
なわち、転舵輪側)の抵抗が大きいためラック軸は不動
であり、このためピニオン軸が支持部材を介してラック
軸に沿って変位する。この場合、ピニオン軸は、支点周
りに単に揺動してラック軸に対して変位する構成ではな
く、支持部材によってラック軸に沿って変位可能に支持
されているため、ピニオン軸が変位してもピニオン軸と
ラック軸との歯の噛み合い状態の変化が低減される。す
なわち、ラック&ピニオンの噛み合いが離れる方向に変
位して噛み合い剛性が低下することがなく所定の剛性を
確保することができ、したがって剛性低下により操作精
度が低下することがない。さらに、請求項1記載の車両
用舵取装置では、ピニオン軸は、ラック軸に沿って変位
できるのみならず、自身の軸線方向に沿っても変位可能
である。したがって、例えば縁石衝突等のために転舵輪
側から逆入力がラック軸を介して伝達された場合には、
この逆入力の分力に起因してピニオン軸が自身の軸線方
向に沿って変位し、摩擦減衰部がピニオン軸に当接す
る。これにより、摩擦力によってピニオン軸の回転が減
衰され、過大な逆入力がピニオン軸(すなわち、ステア
リングホイール)に伝達されることが抑制され、キック
バックが低減される。
【0009】請求項2に係る発明の車両用舵取装置は、
請求項1記載の車両用舵取装置において、前記支持部材
の前記ラック軸方向の変位を検出する変位検出手段を備
え、前記変位検出手段による検出結果に基づいてパワー
アシストを行うことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の車両用舵取装置では、支持
部材のラック軸方向の変位が、変位検出手段によって検
出され、この検出結果に基づいてパワーアシストが行な
われる。
【0011】ここで、支持部材のラック軸方向の変位
は、ピニオン軸からの操舵トルクの大きさに対応してい
る。したがって、変位検出手段によって支持部材のラッ
ク軸方向の変位を検出することにより、操舵トルクを検
出することができ、これに基づいてパワーアシストを行
うことで操舵トルクに基づいたパワーアシストを行うこ
とができる。
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】図1乃至図5には本発明の第1の
実施の形態に係る車両用舵取装置10の全体構成が概略
的に断面図にて示されている。
【0015】この車両用舵取装置10は、例えば、車両
の電動パワーステアリング装置として適用されており、
ピニオン軸(操舵軸)12を備えている。ピニオン軸1
2には図示しないステアリングホイールが取り付けられ
ており、ラック軸24に略直交する向きに配置されて、
支持部材としての支持梁200によってハウジング19
4に支持されている。支持梁200は4本の脚部201
を備えており、これらの脚部201のそれぞれ先端がハ
ウジング194に固定されている。この支持梁200の
頂部に、軸受203及び軸受205によってピニオン軸
12が回転可能に支持されている。すなわち、ピニオン
軸12は、支持梁200によって片持ち支持された構成
である。また、ピニオン軸12にはピニオン196が設
けられており、ラック軸24のラックギヤ198に噛み
合っている。
【0016】ここで、ピニオン軸12を回転可能に支持
する支持梁200は、ラック軸24の軸線方向に沿って
可撓性を有しており、このため、ピニオン軸12はラッ
ク軸24の軸線方向に沿って変位可能となっている。
【0017】また、支持梁200の頂部(軸受203の
近傍)には、レバー202の一端が連結されている。こ
のため、ピニオン軸12が支持梁200と共にラック軸
24に沿って変位した場合には、レバー202が長手方
向に沿って移動される構成である。
【0018】さらに、車両用舵取装置10は、モータ部
34を備えている。モータ部34は所謂プリントモータ
とされており、電機子36とこの電機子36の両側に対
向して設けられた第1の磁極子38及び第2の磁極子4
0とから構成されている。電機子36の中心にはモータ
回転軸42が固着されており、このモータ回転軸42が
ハウジング16に回転自在に支持されている。電機子3
6のモータ回転軸42にはギヤ204が設けられてお
り、さらに、減速ギヤ206及びピニオン208を介し
てラック軸24のラックギヤ210に連結されている。
【0019】これに対し、第1の磁極子38及び第2の
磁極子40は、電機子36の両側にそれぞれ対向してハ
ウジング16に固定されている。
【0020】また、モータ部34には、リミットスイッ
チ214が一体的に設けられている。図5にも示す如
く、リミットスイッチ214は、前述したレバー202
に連結された作動接点216が左右それぞれに移動して
固定接点217、219に接触することにより、ピニオ
ン軸12の操舵状態(左右の切り換え状態)を検出可能
となっている。このリミットスイッチ214はモータ部
34のブラシ76、ブラシ78に接続されており、ピニ
オン軸12の操舵方向に対応してモータ部34(電機子
36)への通電方向を切り換えることができる。
【0021】さらに、レバー202の中間部に対応し
て、変位検出手段としての変位センサ207が配置され
ている。変位センサ207は、レバー202に係合する
ことにより、レバー202の移動量すなわち支持梁20
0(ピニオン軸12)の変位を検出することができる。
この変位センサ207はECU209に接続されてい
る。ECU209は、前記変位センサ207が検出した
支持梁200(ピニオン軸12)の変位量に基づいて、
リミットスイッチ214(モータ部34のブラシ76、
ブラシ78)への供給電流値を制御する。
【0022】次に本第1の実施の形態の作用を説明す
る。上記構成の車両用舵取装置10では、ステアリング
ホイール(ピニオン軸12)の非操舵時(車両直進状
態)には、図5(B)に示す如く、リミットスイッチ2
14の作動接点216は移動しておらず、リミットスイ
ッチ214はOFF状態とされてモータ部34へは通電
されない。
【0023】ステアリングホイール(ピニオン軸12)
が操舵されると、操舵トルクに応じてモータ部34が作
動される。
【0024】すなわち、ピニオン軸12が左右何れかの
方向に操舵されると、例えば、図1矢印A方向にて示す
如く右切り時には、ピニオン軸12の操舵力はピニオン
196及びラックギヤ198を介してラック軸24へ伝
達されて、ラック軸24が軸線方向(矢印D方向)に駆
動され転舵輪が転舵される。
【0025】この場合、ピニオン軸12の操舵直後にお
いては、ラック軸24(すなわち、タイヤ側)の抵抗が
大きいためラック軸24は不動であり、このためピニオ
ン軸12が支持梁200と共にラック軸24に沿って僅
かに変位する。このため、ピニオン軸12の変位により
レバー202が長手方向に沿って移動される。このレバ
ー202の移動に伴って、変位センサ207がレバー2
02の移動量すなわち支持梁200(ピニオン軸12)
の変位を検出し、この検出結果に基づいて、ECU20
9がリミットスイッチ214への供給電流値を制御す
る。さらに、レバー202の移動によって、図5(C)
に示す如く、リミットスイッチ214の作動接点216
が移動し、リミットスイッチ214がONしてモータ部
34(電機子36)へ通電され、モータ部34の電機子
36が回転する。
【0026】これにより、モータ回転軸42が連結され
たラック軸24へモータ部34の駆動力が作用し、補助
駆動力として付与される。したがって、ピニオン軸12
(ステアリングホイール)の操舵力が軽減される。
【0027】一方、ピニオン軸12が左方向(図1矢印
C方向)に操舵されると、ピニオン軸12の操舵力はピ
ニオン196及びラックギヤ198を介してラック軸2
4へ伝達されて、ラック軸24が軸線方向(矢印B方
向)に駆動され転舵輪が転舵される。
【0028】この場合にも、ピニオン軸12の操舵直後
においては、ラック軸24(すなわち、タイヤ側)の抵
抗が大きいためラック軸24は不動であり、このためピ
ニオン軸12が支持梁200と共にラック軸24に沿っ
て僅かに変位する。このため、ピニオン軸12の変位に
よりレバー202が長手方向に沿って移動される。この
レバー202の移動に伴って、変位センサ207がレバ
ー202の移動量すなわち支持梁200(ピニオン軸1
2)の変位を検出し、この検出結果に基づいて、ECU
209がリミットスイッチ214への供給電流値を制御
する。さらに、レバー202の移動によって、図5
(A)に示す如く、レバー202の移動に伴ってリミッ
トスイッチ214の作動接点216が前述とは逆向きに
移動してリミットスイッチ214がONし、モータ部3
4(電機子36)へ通電されてモータ部34の電機子3
6が前述とは逆向きに回転する。
【0029】これにより、モータ回転軸42が連結され
たラック軸24へモータ部34の駆動力が作用し、補助
駆動力として付与される。したがって、ピニオン軸12
(ステアリングホイール)の操舵力が軽減される。
【0030】この場合、変位センサ207が検出するレ
バー202の移動量、すなわちピニオン軸12を支持す
る支持梁200の変位量は、ピニオン軸12からの操舵
トルクの大きさに対応しており、変位センサ207の検
出値は、操舵トルクの大きさに対応して変更される。し
たがって、モータ部34の駆動力は操舵トルクに応じて
増減することになり、従来の油圧式の動力舵取装置と同
様に、ピニオン軸12からの操舵トルクに基づいたパワ
ーアシストを行って所定の出力トルクをラック軸24へ
付与することができる。
【0031】また、ステアリングホイール(ピニオン軸
12)が左右で切り換えられた場合には、前述の如くレ
バー202及びリミットスイッチ214の作動によりモ
ータ部34の電機子36への通電方向が切り換えられ、
モータ回転軸42の回転方向が切り換えられてピニオン
軸12の操舵方向に対応できる。
【0032】またさらに、車両用舵取装置10では、ピ
ニオン軸12が支持梁200を介してラック軸24に沿
って変位する場合(ステアリング操舵時)において、ピ
ニオン軸12は、支点周りに単に揺動してラック軸24
に対して変位する構成ではなく、支持梁200によって
ラック軸24に沿って変位可能に支持されているため、
ピニオン軸12が変位してもピニオン軸12のピニオン
196とラック軸24のラックギヤ198との歯の噛み
合い状態の変化が低減される。すなわち、ピニオン19
6とラックギヤ198の噛み合いが離れる方向に変位し
て噛み合い剛性が低下することがなく、所定の剛性を確
保することができる。したがって、剛性低下により操作
精度が低下することがない。
【0033】このように、本第1の実施の形態に係る車
両用舵取装置10では、ピニオン軸12を支持梁200
によってラック軸24に沿って変位可能に支持されてい
るため、ピニオン196とラックギヤ198の噛み合い
剛性を確保することができる。さらに、ピニオン軸12
(支持梁200)の変位を変位センサ207によって検
出し、操舵トルクに応じたモータ部34の駆動制御を行
っており、操舵力の補助を良好に行うことができる。さ
らに、構造が簡単であり、大幅にコストの低減や小型軽
量化を図ることができる。
【0034】また、変位センサ207に代えて、歪みゲ
ージを支持梁200に貼り付けて用いれば、高感度、高
精度に操舵トルクを検出することができ、比較的高周波
数領域のフラッター等の現象を検出することが可能にな
る。さらに、支持梁200の剛性を適宜調整すれば、ラ
ック軸24を支持するラックガイド等を省略して構成す
ることもできる。
【0035】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品
には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与して、そ
の説明を省略する。
【0036】図6乃至図8には本発明の第2の実施の形
態に係る車両用舵取装置220の全体構成が概略的に断
面図にて示されている。
【0037】この車両用舵取装置220は、ピニオン軸
12及び支持梁200等の構成は前述した車両用舵取装
置10と同一であり、さらに、モータ部34に代えて油
圧制御弁222が設けられている。この油圧制御弁22
2は、ポンプ224に接続されると共に、ラック軸24
に設けられた左右のシリンダ室226、228に接続さ
れており、各シリンダ室226、228へ油液を調整し
て送給できる。また、油圧制御弁222のスプール22
3は、前述したレバー202に連結されており、ピニオ
ン軸12(支持梁200)の変位によって作動される構
成である。
【0038】この車両用舵取装置220では、ステアリ
ングホイール(ピニオン軸12)が操舵されると、前述
と同様に、操舵トルクに応じてピニオン軸12が支持梁
200と共にラック軸24に沿って変位する。このた
め、ピニオン軸12の変位によりレバー202が長手方
向に沿って移動される。このレバー202の移動に伴っ
て、油圧制御弁222が作動して、左右のシリンダ室2
26、228へ油液が調整されて送給される。これによ
り、ラック軸24に補助駆動力が付与され、ピニオン軸
12(ステアリングホイール)の操舵力が軽減される。
【0039】この場合、レバー202による油圧制御弁
222の作動量、すなわちピニオン軸12を支持する支
持梁200の変位量は、ピニオン軸12からの操舵トル
クの大きさに対応しており、油圧制御弁222の作動量
は、操舵トルクの大きさに対応して変更される。したが
って、シリンダ室226、228へ付与される油圧は操
舵トルクに応じて増減することになり、従来の油圧式の
動力舵取装置と同様に、ピニオン軸12からの操舵トル
クに基づいたパワーアシストを行って所定の出力トルク
をラック軸24へ付与することができる。
【0040】またさらに、この車両用舵取装置220に
おいても、前述した第1の実施の形態と同様に、ピニオ
ン軸12は支持梁200によってラック軸24に沿って
変位可能に支持されているため、ピニオン軸12が変位
してもピニオン軸12のピニオン196とラック軸24
のラックギヤ198との歯の噛み合い状態の変化が低減
される。すなわち、ピニオン196とラックギヤ198
の噛み合いが離れる方向に変位して噛み合い剛性が低下
することがなく、所定の剛性を確保することができる。
したがって、剛性低下により操作精度が低下することが
ない。
【0041】このように、本第2の実施の形態に係る車
両用舵取装置220では、ピニオン軸12を支持梁20
0によってラック軸24に沿って変位可能に支持されて
いるため、ピニオン196とラックギヤ198の噛み合
い剛性を確保することができる。さらに、ピニオン軸1
2(支持梁200)の変位によって油圧制御弁222を
作動させて操舵トルクに応じた油圧制御を行っており、
操舵力の補助を良好に行うことができる。さらに、構造
が簡単であり、大幅にコストの低減や小型軽量化を図る
ことができる。
【0042】図9乃至図10には本発明の第3の実施の
形態に係る車両用舵取装置230の全体構成が概略的に
断面図にて示されている。
【0043】この車両用舵取装置230は、前述した車
両用舵取装置10のモータ部34や車両用舵取装置22
0の油圧制御弁222が省略されたマニアル舵取装置と
して構成されている。また、ピニオン軸12及び支持梁
200等の構成は、前述した車両用舵取装置10、22
0と基本的に同一であるが、支持梁200の脚部201
は、図10に示す如く中間部が薄肉に形成されており、
これによりピニオン軸12をその軸線方向に沿っても変
位可能に支持している。
【0044】また、ピニオン軸12の先端部に対向する
ハウジング194には、摩擦減衰部232が設けられて
いる。この摩擦減衰部232とピニオン軸12との間に
は僅かなクリアランスが設けられており、通常はピニオ
ン軸12は摩擦減衰部232から離間している。さら
に、ピニオン軸12を支持する軸受203のインナーレ
ース203Aに対向するハウジング194には、摩擦減
衰部234が設けられている。この摩擦減衰部234と
軸受203のインナーレース203Aとの間には僅かな
クリアランスが設けられており、通常はインナーレース
203Aは摩擦減衰部234から離間している。
【0045】この車両用舵取装置230では、ステアリ
ングホイール(ピニオン軸12)が操舵されると、ピニ
オン軸12の操舵力はピニオン196及びラックギヤ1
98を介してラック軸24へ伝達されて、ラック軸24
が軸線方向に駆動され転舵輪が転舵される。
【0046】ここで、この車両用舵取装置230では、
ピニオン軸12(支持梁200)は、ラック軸24に沿
って変位できるのみならず、自身の軸線方向に沿っても
変位可能である。したがって、例えば縁石衝突等のため
に転舵輪側から逆入力がラック軸24を介して伝達され
た場合には、この逆入力の分力に起因してピニオン軸1
2が自身の軸線方向に沿って変位し、ピニオン軸12の
先端部と摩擦減衰部232、あるいは、軸受203のイ
ンナーレース203Aと摩擦減衰部234が当接する。
これにより、両者の間の摩擦力によってピニオン軸12
の回転が減衰され、過大な逆入力がピニオン軸12(す
なわち、ステアリングホイール)に伝達されることが抑
制され、キックバックが低減される。
【0047】このように、本第3の実施の形態に係る車
両用舵取装置230では、ピニオン196とラックギヤ
198の噛み合い剛性を確保することができるのみなら
ず、過大な逆入力がピニオン軸12に伝達されることを
抑制することができる。
【0048】なお、前記第3の実施の形態においては、
車両用舵取装置230を所謂マニアル舵取装置として構
成しこれに摩擦減衰部232や摩擦減衰部234が設け
らた例を説明したが、これに限らず、前述の車両用舵取
装置10の如き電気式の動力舵取装置や車両用舵取装置
220の如き油圧式の動力舵取装置に摩擦減衰部232
や摩擦減衰部234を適用することも当然に可能であ
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1記載の車両
用舵取装置では、ピニオン軸とラック軸との歯の噛み合
い状態の変化を低減して所定の剛性を確保することがで
き、剛性低下により操作精度が低下することがなく、
らに、過大な逆入力がピニオン軸に伝達されることを抑
制でき、また、請求項2記載の車両用舵取装置では、操
舵トルクに応じたパワーアシストを行うことが可能とな
るという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車両用舵取装
置の構成を示す正面側から視た断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る車両用舵取装
置の構成を示す背面側から視た断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る車両用舵取装
置の構成を示す図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る車両用舵取装
置の構成を示す図1の4−4線に沿った断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る車両用舵取装
置のリミットスイッチの作動状態を示す概略構成図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る車両用舵取装
置の構成を示す正面側から視た断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る車両用舵取装
置の構成を示す背面側から視た断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る車両用舵取装
置の構成を示す図6の8−8線に沿った断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る車両用舵取装
置の構成を示す正面側から視た断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る車両用舵取
装置の摩擦減衰部の構成を示す図9の10−10線に沿
った断面図である。
【符号の説明】
10 車両用舵取装置 12 ピニオン軸 24 ラック軸 34 モータ部 194 ハウジング 202 レバー 214 リミットスイッチ 200 支持梁(支持部材) 201 脚部 207 変位センサ(変位検出手段) 220 車両用舵取装置 222 油圧制御弁 230 車両用舵取装置 232 摩擦減衰部 234 摩擦減衰部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールに連結されるピニ
    オン軸が、転舵輪を転舵するためのラック軸に連結され
    た車両用舵取装置において、 一端部がハウジングに取り付けられ、他端部によって前
    記ピニオン軸を回転可能に支持すると共に前記ピニオン
    軸を操舵トルクの大きさに応じて前記ラック軸に沿って
    及び前記ピニオン軸の軸線方向に沿って変位可能に支持
    する支持部材を備え かつ、前記ハウジングに、前記ピニオン軸の軸線方向変
    位時に前記ピニオン軸に当接して摩擦力により前記ピニ
    オン軸の回転を減衰させる摩擦減衰部を設けた、 ことを特徴とする車両用舵取装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材の前記ラック軸方向の変位
    を検出する変位検出手段を備え、前記変位検出手段によ
    る検出結果に基づいてパワーアシストを行うことを特徴
    とする請求項1記載の車両用舵取装置。
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