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JP3132657B2 - クロック切替回路 - Google Patents

クロック切替回路

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Publication number
JP3132657B2
JP3132657B2 JP10122820A JP12282098A JP3132657B2 JP 3132657 B2 JP3132657 B2 JP 3132657B2 JP 10122820 A JP10122820 A JP 10122820A JP 12282098 A JP12282098 A JP 12282098A JP 3132657 B2 JP3132657 B2 JP 3132657B2
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Japan
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clock
reference clock
circuit
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input
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哲也 岡林
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NEC Corp
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、入力基準クロックに同期した
デジタル信号を伝送するデジタル通信システムにおい
て、切り替えようとする入力基準分周クロックと装置内
基準分周クロックの位相がずれている場合でも、入力基
準クロック切替による装置内基準クロックの位相ずれを
抑圧し、良好な装置内基準クロックを生成するようにし
たクロック切替回路に関する。
【0002】
【従来の技術】基準クロックに同期したデジタル信号を
伝送するデジタル通信システムにおけるクロック切替回
路に関して、基準クロックに同期したデジタル信号を伝
送する上で、装置内基準クロックの安定性は一番の課題
となる。このようなクロック切換回路に関して、たとえ
ば、特開平09−326787号公報には、一定周期に
クロック信号と装置内クロック信号のクロック数がカウ
ント部で計数し、判定部で装置内クロック信号のクロッ
ク数と一定周期のクロック信号のクロック数とを比較
し、その比較結果が一致するクロック信号が選択部で選
択された位相比較部へ出力することが開示されている。
【0003】また、特開平08−85803号公報に
は、N個の位相検出器と位相補償回路とを備え、N個の
入力基準クロックの位相を一つの基準入力クロックを基
にして位相合わせした後に、クロック切替回路でクロッ
ク選択のための切替えを行うことが開示されている。さ
らに、同一周波数の複数のクロックの位相差に基づい
て、クロックのいずれかを遅延回路で遅延させ、遅延し
たクロックまたは遅延しないクロックをクロック切替回
路で選択し、分周器によりクロック切替選択回路で選択
したクロックを1/N分周することが開示されている。
特開平07−170584号公報には、装置内基準クロ
ックの位相ずれを抑圧するクロック切替回路について、
複数の入力基準分周クロックと装置内基準分周クロック
の位相を合わせるために、リセットパルス発生器からの
リセットパルスに分周回路をリセットすることが開示さ
れている。
【0004】ところで、上記のような基準クロックに同
期したデジタル信号を伝送するデジタル通信システムに
適用するようなクロック切替回路では、通常装置内基準
クロックは複数の入力基準クロックの中で選択された基
準クロックに電圧制御発振器のクロックを同期させて使
用するようにしている。この入力基準クロックを切り替
える際に、切り替えられる入力基準クロックと装置内基
準クロックとの間に位相差があり、クロック切替時に装
置内基準クロックの位相変動がある。したがって、入力
基準クロックの切替を行った場合でも位相変動を抑えた
安定した装置内基準クロックを出力する必要がある。
【0005】図5は従来のクロック切替回路の一例の構
成を示すブロック図である。この図5において、第1入
力基準クロックは第1分周回路2において周波数をf1
からf0に分周し、第2入力基準クロックは第2分周回
路3において周波数をf2からf0に分周する。第1分
周回路2と第2分周回路3で分周されたクロックはそれ
ぞれ切替回路4に入力され、切替回路4ではクロック切
替信号により第1入力基準クロックの分周クロックか、
第2入力基準クロックの分周クロックが選択されて出力
される。
【0006】切替回路4で選択された分周クロックは位
相比較器5に入力され、装置内基準クロックをf3から
f0に分周する第3周回路7からは装置内基準クロック
の分周クロックが位相比較器5に入力され、位相比較器
5では入力基準分周クロックと装置内基準分周クロック
の位相差に応じて位相差信号を出力する。電圧制御発振
器6では、位相比較器5からの位相差信号に応じた周波
数のクロックを出力することにより、入力基準クロック
の周波数に同期したクロックが出力され、これを装置内
基準クロックとして装置に供給する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、入力基準クロ
ックを切り替える際に、切り替えようとする入力基準分
周クロックと装置内基準分周クロックの間に位相の不確
定性があるために、入力基準分周クロックの切替時に電
圧制御発振器6の出力の装置内基準クロックの位相ずれ
が発生するという課題がある。以上の課題のため、位相
不確定性のあるクロックを切り替える場合は、従来のク
ロック切替回路では、装置内基準クロックの安定性が損
なわれる。
【0008】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、入力基準クロックを切り替えると
きに、切り替えようとする入力基準分周クロックの位相
を装置内基準分周クロックの位相に合わせてから、切り
替えることにより、入力基準クロック切替による装置内
基準クロックの位相ずれを抑圧でき、良好な装置内基準
クロックを生成することができるクロック切替回路を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために、この発明は、複数の入力基準クロックのうちの
所定の第1入力基準クロックを第1分周回路に出力し続
けるとともに、他の少なくとも一つ以上の第2入力基準
クロックはそれぞれ該当する第2分周回路に入力させ、
前記第2分周回路のそれぞれのカウント値が「0」にな
ると第2分周回路への第2入力基準クロックの出力を停
止させるクロック制御回路と、前記第1分周回路で分周
して出力される前記第1入力基準クロックと前記第2分
周回路で分周して出力される前記第2入力基準クロック
とのいずれかを選択する切替回路と、装置内基準クロッ
クを分周したクロックの位相と前記第1入力基準クロッ
クの分周したクロックの位相あるいは前記第2入力基準
クロックの分周したクロックの位相と一致してから前記
切替回路に対して前記第1入力基準クロックの分周した
クロックあるいは前記第2入力基準クロックの分周した
クロックのいずれかに切替えさせる切替信号制御回路
と、前記切替回路により選択された前記第1入力基準ク
ロックあるいは前記第2入力基準クロックの位相と第3
分周回路で分周された装置内基準クロックの位相とを比
較して位相差に応じて位相差信号を出力する位相比較器
と、前記位相比較器から出力される前記位相差信号によ
り前記選択された前記第1入力基準クロックあるいは前
記第2入力基準クロックの位相に同期した前記装置内基
準クロックを出力する電圧制御発振器とを備えることを
特徴とする。
【0010】この発明によれば、クロック制御回路は第
1入力基準クロックを選択いているときは第1入力基準
クロックを第1分周回路にそのまま出力し、第2入力基
準クロックは第2分周回路に出力し、第2分周回路のカ
ウント値が「0」になると、クロック制御回路は第2入
力基準クロックの分周回路への出力を停止させる。逆
に、第2入力基準クロックを選択しているときには、ク
ロック制御回路は第2入力基準クロックを第2分周回路
に出力し、第1入力基準クロックは第1分周回路に出力
し、第1分周回路のカウント値が「0」になると、クロ
ック制御回路は第1入力基準クロックの第1分周回路へ
の出力を停止する。
【0011】第1分周回路から出力される第1入力基準
クロックと、第2分周回路から出力される第2入力基準
クロックのいずれかと装置内基準クロックを分周する第
3分周回路がともに「0」になると、切替信号制御の制
御により切替回路で選択して位相比較器を出力する。位
相比較器は、切替回路で選択され、分周された第1入力
基準クロックまたは第2入力基準クロックの位相と第3
分周回路で分周した装置内基準クロックの位相とを比較
してその位相差信号を電圧制御発振器に出力する。電圧
制御発振器は位相差信号により選択された第1入力基準
クロックまたは第2入力基準クロックの位相に同期した
クロックを装置内基準クロックとして出力する。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、この発明によるクロック切
替回路の実施の形態について図面に基づき説明する。図
1はこの発明による第1実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。この図1において、前記図5で示した従来
のクロック切替回路と同一部分には、同一符号を付して
説明する。この発明では、クロック制御回路には複数の
入力基準クロックが入力可能であるが、図1に示す第1
実施の形態では、説明を簡略にするために、入力基準ク
ロックとして第1入力基準クロックと第2入力基準クロ
ックが入力される場合を例示している。
【0013】図1において、クロック制御回路1に入力
される第1入力基準クロックと、第2入力基準クロック
にそれぞれ対応して第1分周回路2、第2分周回路3が
設けられている。クロック制御回路1で第1入力基準ク
ロックを選択しているときには、選択されている第1入
力基準クロックは第1分周回路2にそのまま出力し、そ
れ以外の入力基準クロック、すなわち第2入力基準クロ
ックは対応する第2分周回路3に出力され、第2分周回
路3のカウントが「0」となったら第2入力基準クロッ
クの出力を停止して分周カウント値「0」を保持するよ
うにしている。
【0014】また、上記とは、逆に第2入力基準クロッ
クを選択しているときには、選択されている第2入力基
準クロックは第2分周回路3にそのまま出力し、それ以
外の入力基準クロック、すなわち第1入力基準クロック
は対応する第1分周回路2に出力され、第1分周回路2
のカウントが「0」となったら、第1入力基準クロック
の出力を停止して分周カウント値「0」を保持するよう
にしている。クロック制御回路1によるこれらの第1入
力基準クロック、第2入力基準クロックの第1分周回路
2、第2分周回路3への出力の選択は、クロック切替信
号と切替信号制御回路8から出力される比較結果の信号
とにより切り替えることで行われるようになっている。
【0015】第1分周回路2、第2分周回路3の出力
は、切替回路4、クロック制御回路1、および切替信号
制御回路8に出力するようになっている。切替信号制御
回路8からの切替信号により、切替回路4は第1分周回
路2で分周された第1入力基準クロックと、第2分周回
路3で分周された第2入力基準クロックとを切り替えて
選択して位相比較器5に出力するようになっている。位
相比較器5は、この切替回路4で選択された第1入力基
準クロックの位相、第2入力基準クロックの位相のいず
れか一方と、第3分周回路7で分周された装置内基準ク
ロックの位相と比較し、その位相差に応じた位相差信号
を電圧制御発振器6に出力するようになっている。
【0016】電圧制御発振器6は、前記位相差信号によ
り、選択された第1入力基準クロックあるいは第2入力
基準クロックの位相に同期したクロックを出力し、その
一部は前記第3分周回路7および切替信号制御回路8に
送出するようになっている。このクロックを装置内基準
クロックとしている。このように構成することにより、
装置内基準クロックの第3分周回路7で分周したクロッ
クと、第1入力基準クロックの分周したクロックあるい
は、第2入力基準クロックの分周したクロックとの間に
位相差がある場合でも、切り替えようとする分周された
第1入力基準クロック、あるいは第2入力基準クロック
の位相を第3分周回路7で分周された装置内基準クロッ
クの位相に合わせてから、第1入力基準クロック、ある
いは第2入力基準クロックの切替を行うので、装置内基
準クロックの位相ずれを防止することができるようにな
っている。また、選択されていない方の第1入力基準ク
ロックまたは第2入力基準クロックの第1分周回路2あ
るいは第2分周回路3への該当するこの第1入力基準ク
ロックまたは第2入力基準クロックの供給を停止するの
で、消費電力を抑制するようになっている。
【0017】次に、前記クロック制御回路1の内部構成
について図2に基づき説明する。この図2はクロック制
御回路1の内部構成を示すブロック図である。この図2
において、第1入力基準クロックは2入力のアンドゲー
ト25の第1入力端に入力されるようになっている。第
2入力基準クロックは2入力のアンドゲート29の第1
入力端に入力されるようになっている。クロック切替信
号は、2入力のアンドゲート23の第1入力端と2入力
のアンドゲート26の第1入力端に入力されるととも
に、インバータ21を通して2入力のアンドゲート27
の第1入力端と2入力のアンドゲート22の第2入力端
に入力されるようになっている。
【0018】アンドゲート23の第2入力端には、第1
分周回路2がカウント値「0」になると、それを検出し
て第1分周回路2から出力される第1基準クロック分周
カウンタ「0」検出信号が入力されるようになってい
る。アンドゲート23の出力は、フリップ・フロップ回
路(以下、FFという)24のリセット入力端Rに供給
するようになっている。切替信号制御回路8から出力さ
れる比較結果の信号はアンドゲート22の第入力端と、
アンドゲート26の第2入力端に入力されるようになっ
ている。
【0019】アンドゲート22の出力はFF24のセッ
ト入力端Sに入力されるようになっている。このFF2
4の出力端Qはアンドゲート25の第2入力端に出力さ
れるようになっている。アンドゲート25はこのFF2
4の出力と、第1入力基準クロックとのアンド論理をと
って、出力(第1基準クロック)を第1分周回路2に送
出するようになっている。上記のアンドゲート22,2
3,25、FF24により第1入力基準クロック抽出手
段を構成している。
【0020】前記アンドゲート26はクロック切替信号
と切替信号制御回路8から出力される比較結果の信号と
のアンド論理をとってFF28のセット入力端Sに送出
するようになっている。さらに、第2分周回路3のカウ
ント値が「0」となると、第2分周回路3から出力され
る第2基準クロック分周カウンタ「0」検出信号が第2
分周回路3からアンドゲート27の第2入力端に入力さ
れるようになっている。このアンドゲート27は、イン
バータ21の出力と第2基準クロック分周カウンタ
「0」検出信号とのアンド論理をとって出力をFF28
のリセット入力端Rに送出するようになっている。この
FF28の出力端Qは、アンドゲート29の第2入力端
に送出するようになっている。アンドゲート29は第2
入力基準クロックとFF28の出力端Qの出力とのアン
ド論理をとって出力(第2基準クロック)を第2分周回
路3へ送出するようになっている。アンドゲート26,
27,29、FF28により第2入力基準クロック抽出
手段を構成している。
【0021】次に、図1の切替信号制御回路8の詳細な
内部構成について図3により説明する。この図3は切替
信号制御回路8の内部構成を示すブロック図である。図
3において、2入力のアンドゲート42の第1入力端に
は、図1の電圧制御発振器6から出力される装置内基準
クロックを第3分周回路7で分周した装置内基準ロック
分周カウンタ「0」検出信号が入力されるようになって
いる。さらに、セレクタ41には、第1基準クロック、
すなわち、第1分周回路2の第1基準クロック分周カウ
ンタ「0」検出信号が入力されるようになっているとと
もに、第2分周回路3の第2基準クロック分周カウンタ
「0」検出信号が入力されるようになっている。
【0022】セレクタ41の出力はアンドゲート42の
第2入力端に入力されるようになっている。このアンド
ゲート42の出力端からの比較結果の信号が後述するF
F43のセット入力端Sと図1のクロック制御回路1へ
送出されるようになっている。かくして、セレクタ41
とアンドゲート42とにより、比較結果出力手段が構成
されている。セレクタ41とDタイプのFF45のデー
タ入力端Dには、クロック切替信号が入力されるように
なっている。DタイプのFF45〜48が縦続接続され
ており、FF45〜48の各クロック入力端Cには、装
置内基準クロックが入力されるようになっている。FF
45の出力端Qから出力される出力信号は2入力のEX
−OR回路44の第1入力端に入力されるようになって
いるとともに、FF46のデータ入力端Dに入力される
ようになっている。
【0023】FF46の出力端Qから出力される出力信
号はEX−OR回路44の第2入力端とFF47のデー
タ入力端Dとに入力されるようになっている。EX−O
R回路44の出力は前記FF43のリセット入力端Rに
入力するようになっている。FF43のセット入力端S
には、前記アンドゲート42から出力される比較結果の
信号が図1のクロック制御回路1に送出されるようにな
っている。FF47の出力端Qは、FF48のデータ入
力端Dに入力されるようになっている。
【0024】FF48のイネーブル入力端ENにはFF
43の出力端Qから出力される出力信号が入力されるよ
うになっている。このFF48の出力端Qから切替信号
が図1における切替回路4に送出されるようになってい
る。前記FF43,45〜48、EX−OR回路44と
により切替信号保持手段を構成している。
【0025】次に、以上のように構成されたこの第1実
施の形態の動作について図1ないし図4を参照して説明
する。図4は動作を説明するためのタイムチャートであ
る。まず、図1のブロック図の構成によるこの第1実施
の形態の原理的動作の説明から行う。図1に示す実施の
形態では、複数の入力基準クロックのうち、選択した入
力基準クロックに電圧制御発振器のクロックを同期さ
せ、電圧制御発振器から出力されるクロックを装置内基
準クロックとして使用する場合を例示している。クロッ
ク制御回路1には第1入力基準クロック、第2入力基準
クロックを入力し、第1入力基準クロックは第1分周回
路2に出力し、第2入力基準クロックは第2分周回路3
に出力する。
【0026】また、図1のクロック制御回路1は図2に
示すような構成となり、選択している方、すなわち、第
1入力基準クロックはそのまま第1分周回路2に出力
し、その他、すなわち第2入力基準クロックは第2分周
回路3のカウント値が「0」になるまで第2分周回路3
にクロックを出力し、第2分周回路3の分周カウントが
「0」になったら第2入力基準クロックの出力を停止し
て第2分周回路3のカウント値を「0」に保持する。第
2入力基準クロックを選択しているときは、その第2入
力基準クロックをそのまま第2分周回路3へ出力し、第
1入力基準クロックは第1分周回路2へ出力し、第1分
周回路2のカウント値が「0」となったら、第1入力基
準クロックの第1分周回路2への出力を停止する。切替
回路4には、切替信号制御回路8からの切替信号により
第1分周回路2からの第1入力基準分周クロックか、第
2分周回路3からの第2入力基準クロックかを選択し
て、位相比較器5へ出力する。
【0027】位相比較器5では、切替回路4から選択さ
れた第1入力基準クロックを第1分周回路2で分周した
クロックと、第2入力基準クロックを第2分周回路3で
分周したクロックのうちの選択されている方のクロック
と、装置内基準クロックを第3分周回路7で分周したク
ロックとの位相を比較し、両クロック間の位相差に応じ
た位相差信号を電圧制御発振器6へ出力する。電圧制御
発振器6は、選択された第1入力基準クロックまたは第
2入力基準クロックに同期したクロックを位相比較器5
からの位相差信号により出力し、これを装置内基準クロ
ックとして使用し、第3分周回路7では装置内基準クロ
ックを前述したように、分周して位相比較器5に出力す
る。
【0028】また、図1の切替信号制御回路8は図3に
示すように構成されているから、クロック切替信号によ
り第1分周回路2の第1基準クロック分周カウンタ
「0」検出信号、もしくは第2分周回路3の第2基準ク
ロック分周カウンタ「0」検出信号を図3のセレクタ4
1で選択し、その選択したカウント「0」の検出信号、
すなわち、第1基準クロック分周カウンタ「0」検出信
号、あるいは第2基準クロック分周カウンタ「0」検出
信号と装置内基準クロックとを図3のアンドゲート42
に入力して、アンド論理をとる。装置内基準クロックを
分周する第3分周回路7からの装置内基準クロック分周
カウンタ「0」検出信号とセレクタ41で選択された第
1基準クロック分周カウンタ「0」検出信号、もしくは
第2基準クロック分周カウンタ「0」検出信号がとも
に、カウント「0」となったら切り替られる第1入力基
準クロックの第1分周回路2、第2入力基準クロックの
第2分周回路3へのクロック供給を再開し、切替回路4
への切替信号を出力して第1入力基準クロック、第2入
力基準クロックを切り替える。
【0029】次に、図1に示す第1実施の形態の動作に
ついて、図4のタイムチャートとともにさらに詳細に説
明する。いま、クロック制御回路1に第1入力基準クロ
ックおよび第2入力基準クロックが入力され、切替回路
4により第1入力基準クロックが装置内基準クロックと
して選択されている場合を考える。ここで、第1入力基
準クロックと、第2入力基準クロックと、装置内基準ク
ロックの分周回路の分周数は256分周とする。第1入
力基準クロックと第2入力基準クロックはクロック切替
信号と、切替信号制御回路8からの比較結果を制御信号
としてクロック制御回路1に入力することにより制御さ
れて、それぞれ第1分周回路2、第2分周回路3に出力
される。
【0030】また、第1分周回路2からのカウント
「0」検出信号を第1入力基準クロック分周カウンタ
「0」検出信号、第2分周回路3からのカウント「0」
検出信号を第2入力基準クロック分周カウンタ「0」検
出信号としてクロック制御回路1と切替信号制御回路8
へ送出され、第1分周回路2、第2分周回路3の分周カ
ウント「0」のときに、第1分周回路2、第2分周回路
3はそれぞれ検出信号が「1」となる。切替信号制御回
路8では、セレクタ41にて、クロック切替信号によ
り、第1基準クロック分周カウンタ「0」検出信号と、
第2力基準クロック分周カウンタ「0」検出信号とのい
ずれかを選択し、その選択された第1基準クロック分周
カウンタ「0」検出信号、あるいは第2基準クロック分
周カウンタ「0」検出信号と装置内基準クロックを第3
分周回路で分周する装置内基準クロック分周カウンタ
「0」検出信号がともに「0」であることをアンドゲー
ト42で検出した比較結果信号をクロック制御回路1へ
送出する。
【0031】ここで、切替回路4は、切替信号制御回路
8からのクロック切替信号が「1」のときに第1入力基
準クロックを、クロック切替信号が「0」のときに第2
入力基準クロックを選択するものとし、第1分周回路
2、第2分周回路3、第3分周回路7の分周カウントは
図4(G)に示すごとく、0から255までカウントし
た後に、再び0からカウントするものとする。また、第
1分周回路2、第2分周回路3、第3分周回路7による
分周クロックはそれぞれ図4(H)、図4(J)、図4
(L)に示すごとく、それぞれの分周カウントが0〜1
27までは「0」、128〜255までは「1」となる
ように分周する。
【0032】図4において時刻t1では、図4(A)に
示すように、装置内基準クロックとして第1入力基準ク
ロックが選択され、安定した状態を示している。図4の
時刻t2においては、図4(B)に示すごとく、装置内
基準クロックを第1入力基準クロックから第2入力基準
クロックへ切り替えるためのクロック切替信号が入力さ
れる。クロック切替信号は切替信号制御回路8の内部構
成を示す図3のFF45、FF46で遅延して切替信号
の変化を図4(C)に示すごとく、図3のEX−OR回
路44で排他的論理和をとった出力1ビット信号を図3
のFF43のリセット入力端Rに入力することにより、
図4(E)に示すごとく、図3のFF43の出力は
「0」となり、図3のFF48は第1の入力基準クロッ
クを選択したままのホールド状態となる。
【0033】図3のセレクタ41の出力は、第1基準ク
ロック分周カウンた「0」検出信号から、第2基準クロ
ック分周カウンタ「0」検出信号に切り替わる。ここ
で、第3分周回路7からの装置内基準クロック分周カウ
ンタ「0」検出信号と、第2基準クロック分周カウンタ
「0」検出信号が一致すれば、位相が一致した状態であ
るが、クロック切替信号が入力されたときは、互いが非
同期状態にあるので、一致していない。しかし、第2基
準クロック分周カウンタ「0」検出信号が「0」の状態
で停止しているので、装置内基準クロックの第3分周回
路7のカウントが進んで「0」になるのを待ち、時刻t
3にてそのカウントが「0」になったとき、図3のアン
ドゲート42が第2基準クロック分周カウンタ「0」検
出信号と装置内基準クロック分周カウンタ「0」検出信
号のアンド論理をとって双方のカウント「0」を検出し
て、図4(D)に示すごとく、一致状態である「1」を
出力し、比較結果信号としてクロック制御回路1に送出
する。
【0034】比較結果信号はクロック制御回路1の構成
を示す図2のFF28のセット端子に入力される。すな
わち、この比較結果信号はアンドゲート26の第2入力
端に入力されるとともに、アンドゲート26の第1入力
端にはクロック切替信号が入力され、アンドゲート26
はこの両入力のアンド論理をとってFF28のセット入
力端Sに出力することにより、図2のFF28の出力が
「1」となる。これにより、FF28の出力端Qからア
ンドゲート29の第2入力端にFF28の出力「1」が
入力される。アンドゲート29の第1入力端には、第2
入力基準クロックが入力されており、したがって、アン
ドゲート29はこの両信号のアンド論理をとって、第2
入力基準クロックを第2分周回路3に出力する。
【0035】第2分周回路図3に出力するアンドゲート
29の出力端には、第2入力基準クロックが出力され、
図4(K)に示すごとく、第2分周回路3の第2入力基
準クロック分周カウンタが動作を開始し、図4(F)に
示すごとく、切替回路4への切替信号が切替信号制御回
路8のFF48の出力端からから出力される。これによ
り、切替回路4は第2入力基準分周クロックを選択し
て、位相比較記5に出力する。位相比較器5は、第2入
力基準分周クロックと、第3分周回路7で装置内基準ク
ロックを分周した装置内基準分周クロックとの位相比較
を行い、その比較の結果、両者の位相が一致した状態で
切替が行なわれ、装置内基準クロックの位相が大きく変
動することを防止している。
【0036】時刻t3においては、第1入力基準クロッ
クを分周する第1分周回路2が「0」検出をしているの
で、第1基準クロックカウンタ「0」検出信号がクロッ
ク制御回路1に送出され、図2のアンドゲート23の第
2入力端に入力され、アンドゲート23の第1入力端に
は、クロック切替信号が入力されるので、アンドゲート
23はこの両者のアンド論理をとってFF24のリセッ
ト入力端Rにアンドゲート23の出力が入力されること
になる。したがって、FF24の出力は「0」となり、
図2のアンドゲート25により第1入力基準クロックを
第1分周回路2への送出することを停止するので、図4
(I)に示すごとく、第1入力基準クロックの第1分周
回路2の分周カウントは「0」の状態を保持する。
【0037】また、第2入力基準クロックから第1入力
基準クロックへ切り替える場合も同様の動作となる。す
なわち、第2分周回路3のクロックと第3分周回路7の
クロックの位相が一致すると、第3分周回路7が装置内
基準クロック分周カウンタ「0」を検出して「1」をア
ンドゲート42の第1入力端に入力し、セレクタ41で
選択されている第1分周回路2による第2基準クロック
分周カウンタ「0」検出の信号とのアンド論理をとって
比較結果を図2のアンドゲート22の第1入力端に入力
する。アンドゲート22の第2入力端には、インバータ
21で反転されたクロック切替信号が入力され、アンド
ゲート25はFF24の出力端Qからの出力信号と第1
入力基準クロックを第1分周回路を2に出力することに
より、第2入力基準クロックへの切替が可能となる。
【0038】上記のように、第1実施の形態では、クロ
ック切替時の位相変動を最小に抑え、装置内基準クロッ
クの安定性を高めることができる。また、非選択の入力
基準クロックの分周回路へのクロック入力を禁止してい
るため、分周回路の消費電力低減をはかることができ
る。なお、この発明は、上記第1実施の形態に限定され
るものではなく、たとえば、入力基準クロックは3系統
以上の場合であっても、同様に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、入力基準クロックを切り替えるときに、選択される
入力基準分周クロックの位相を装置内基準分周クロック
の位相にあわせてからクロック切替回路におけるクロッ
ク切替を行うようにしたので、クロック切替による電圧
制御発振器から出力される装置内基準クロックの位相ず
れを抑圧するとともに、良好な装置内基準クロックを生
成することができ、選択していない入力基準クロックの
分周回路へのクロック入力を停止しているので消費電力
を低減できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるクロック切替回路の第1実施の
形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のクロック切替回路におけるクロック制御
回路の内部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図1のクロック切替回路における切替信号制御
回路の内部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図1のクロック切替回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図5】従来のクロック切替回路の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1……クロック制御回路、2……第1分周回路、3……
第2分周回路、4……切替回路、5……位相比較器、6
……電圧制御発振器、7……第3分周回路、8……切替
信号制御回路、21……インバータ、22,23,2
5,26,27,29,42……アンドゲート、24,
28,43,45〜 48……フリップフロップ回路
(FF)、41……セレクタ、44……EX−OR回路
回路。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力基準クロックのうちの所定の
    第1入力基準クロックを第1分周回路に出力し続けると
    ともに、他の少なくとも一つ以上の第2入力基準クロッ
    クはそれぞれ該当する第2分周回路に入力させ、前記第
    2分周回路のそれぞれカウント値が「0」になると第
    2分周回路第2入力基準クロックの出力を停止させ
    るクロック制御回路と、 前記第1分周回路で分周して出力される前記第1入力基
    準クロックと前記第2分周回路で分周して出力される前
    記第2入力基準クロックとのいずれかを選択する切替回
    路と、 装置内基準クロックを分周したクロックの位相と前記第
    1入力基準クロックの分周したクロックの位相あるいは
    前記第2入力基準クロックの分周したクロックの位相と
    一致してから前記切替回路に対して前記第1入力基準ク
    ロックの分周したクロックあるいは前記第2入力基準ク
    ロックの分周したクロックのいずれかに切替えさせる切
    替信号制御回路と、 前記切替回路により選択された前記第1入力基準クロッ
    クあるいは前記第2入力基準クロックの位相と第3分周
    回路で分周された装置内基準クロックの位相とを比較し
    て位相差に応じて位相差信号を出力する位相比較器と、 前記位相比較器から出力される前記位相差信号により前
    記選択された前記第1入力基準クロックあるいは前記第
    2入力基準クロックの位相に同期した前記装置内基準ク
    ロックを出力する電圧制御発振器と、 を備えることを特徴とするクロック切替回路。
  2. 【請求項2】 前記クロック制御回路は、3系統以上の
    入力基準クロックを入力することを特徴とする請求項1
    記載のクロック切替回路。
  3. 【請求項3】 前記切替信号制御回路は、前記第1入力
    基準クロックの第1分周回路による分周カウント「0」
    検出信号と前記第2入力基準クロックの第2分周回路に
    よる分周カウント「0」検出信号のいずれかと装置内基
    準クロックの前記第3分周回路による分周カウンタ
    「0」検出信号との一致時にその一致した方の第1分周
    回路あるいは第2分周回路で分周したクロックを前記ク
    ロック制御回路に比較結果として出力する比較結果出力
    手段と、前記装置内基準クロックを前記第1入力基準ク
    ロックと前記第2入力基準クロックのいずれかに切り替
    えるためのクロック切替信号を遅延して前記比較結果出
    力手段で前記第1分周回路または第2分周回路で分周し
    たクロックの選択状態を保持して前記切替回路へ切替信
    号を出力する切替信号保持手段とを備えることを特徴と
    する請求項1記載のクロック切替回路。
  4. 【請求項4】 前記比較結果出力手段は、前記クロック
    切替信号により前記第1分周回路から出力される第1基
    準クロック分周カウンタ「0」検出信号と前記第2分周
    から出力される第2基準クロック分周カウンタ「0」検
    出信号とのいずれかを選択するセレクタと、前記セレク
    タから出力された第1基準クロック分周カウンタ「0」
    検出信号あるいは前記第2基準クロック分周カウンタ
    「0」検出信号のいずれか一方と前記第3分周回路か出
    力される装置内基準クロック分周カウンタ「0」検出信
    号とのアンド論理をとって前記クロック制御回路へ比較
    信号を出力する第1アンドゲートとを備えることを特徴
    とする請求項3記載のクロック切替回路。
  5. 【請求項5】 前記切替信号保持手段は、前記第1アン
    ドゲートの出力によりセットされる第1フリップ・フロ
    ップ回路と、前記第1フリップ・フロップ回路の出力に
    より前記切替回路に切替信号を出力する第2フリップ・
    フロップ回路と、前記クロック切替信号を順次遅延させ
    るために縦続接続された複数のDタイプのフリップ・フ
    ロップ回路と、前記複数のフリップ・フロップ回路のう
    ちの所定の段の出力信号の排他的論理をとって前記第
    1フリップ・フロップ回路をリセットさせることにより
    前記第2フリップ・フロップ回路に対して選択中の前記
    第1入力基準クロックあるいは前記第2入力基準クロッ
    クの選択状態を保持させるEX−OR回路とを備えるこ
    とを特徴とする請求項3記載のクロック切替回路。
  6. 【請求項6】 前記クロック制御回路は、前記第2入力
    基準クロックを前記第2分周回路で分周されたクロック
    の位相と前記装置内基準クロックを前記第3分周回路で
    分周されたクロックの位相の一致時に前記第1入力基準
    クロックを前記第1分周回路に出力する第1基準クロッ
    ク抽出手段と、前記第1分周回路のクロックの位相と前
    記第3分周回路のクロックの位相の一致時に前記第2入
    力基準クロックを前記第2分周回路に出力する第2入力
    基準クロック抽出手段とを備えることを特徴とする請求
    項1記載のクロック切替回路。
  7. 【請求項7】 前記第1入力基準クロック出手段は、
    前記切替信号制御回路から出力される比較結果と前記ク
    ロック切替信号の反転信号とのアンド論理をとる第2ア
    ンドゲート、前記第2アンドゲートでセットされる第
    3フリップ・フロップ回路と、前記第1入力基準クロッ
    クと前記第3フリップ・フロップ回路の出力とのアンド
    論理をとって前記第1入力基準クロックを前記第1分周
    回路に出力する第3アンドゲートと、前記クロック切替
    信号と前記第1分周回路から出力される第1入力基準ク
    ロック分周カウンタ「0」検出信号とのアンド論理をと
    って前記第フリップ・フロップ回路をリセットする第
    4アンドゲートとを備えることを特徴とする請求項6記
    載のクロック切替回路。
  8. 【請求項8】 前記第2入力基準クロック抽出手段は、
    前記切替信号制御回路から出力される比較結果と前記ク
    ロック切替制御信号とのアンド論理をとる第5アンドゲ
    ートと、前記第5アンドゲートの出力でセットされる第
    4フリップ・フロップ回路と、前記第4フリップ・フロ
    ップ回路の出力と前記第2入力基準クロックとのアンド
    論理をとって前記第2入力基準クロックを前記第2分周
    回路に出力する第アンドゲートと、前記クロック切替
    信号の反転信号と前記第2分周回路により出力される第
    2入力基準分周カウンタ「0」検出信号とのアンド論理
    をとって前記第4フリップ・フロップ回路をリセットす
    る第7アンドゲートとを備えることを特徴とする請求項
    6記載のクロック切替回路。
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