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JP3131108U - 光または放射線検出装置 - Google Patents

光または放射線検出装置 Download PDF

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JP3131108U
JP3131108U JP2007000720U JP2007000720U JP3131108U JP 3131108 U JP3131108 U JP 3131108U JP 2007000720 U JP2007000720 U JP 2007000720U JP 2007000720 U JP2007000720 U JP 2007000720U JP 3131108 U JP3131108 U JP 3131108U
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吉牟田 利典
足立 晋
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Abstract

【課題】磁気ノイズを低減させることができる光または放射線検出器を提供することを目的とする。
【解決手段】絶縁基板36や信号処理基板41を駆動するための電源基板42を放射線検出器30が備えた構成の場合には、電源や電源基板42から発生する磁気の影響を受けないように磁気シールドとしてパーマロイ46,47を配設する。このパーマロイ46,47を配設することで、電源や電源基板42からの磁気ノイズを排除することができて、磁気ノイズを低減させることができる。
【選択図】図1

Description

この考案は、医療分野、工業分野、さらには原子力分野等に用いられる光または放射線検出器に関する。
X線検出器を例に採って説明する。X線検出器はX線感応型のX線変換層を備えており、X線の入射によりX線変換層は電荷情報に変換し、その変換された電荷情報を読み出すことでX線を検出する。X線変換層によりX線から変換された電荷は非常に微小で、その電荷を増幅する必要がある。その際にはノイズまで増幅されるのでS/N(信号対ノイズ)比のよい画像を得るためには低ノイズ化が必要となる。ノイズとしては電気的なノイズと磁気ノイズとがある。電気的なノイズを低減させる場合には、シールド効果の高いポリアミドと銀とを折り合わせた導電性繊維が検出器に用いられる(例えば、特許文献1参照)。また、磁気ノイズを低減させる場合には、図6に示すように放射線検出器130を筐体110で収納し、その筐体110を透磁性物質で形成することで磁気シールドを配設している(例えば、特許文献2参照)。
一方、X線の入射面とは逆側からX線の散乱線(以下、この散乱線を「後方散乱線」と呼ぶ)から影響を受けるが、この後方散乱線を減衰させる場合には、鉛が一般的である。透視撮影などで使用される医用放射線撮像装置等の場合には、電子部品の保護や、漏洩X線防止のために鉛が配置されている場合が多い。
特開2000−116633号公報(第3頁、図2,4) 特開2005−249658号公報(第1−4,6−8頁、図2,3,5−7)
一般的に磁気ノイズは、大電流もしくは高電圧の部分に発生することが多く、外部にあるコンピュータ側のCRT(Cathode Ray Tube)や電源等からの輻射ノイズであることが多い。しかしながら、図6に示すような検出器では平面型であり、放射線感応型の半導体厚膜131に代表されるX線変換層などをパターン形成した絶縁基板136のX線の入射面とは逆側に、電源等の回路を配設している。この回路から電源による磁気ノイズが発生するので、外部の磁気ノイズの影響を排除すべく外部のみを透磁性物質で形成された筐体で覆っただけでは磁気ノイズによる影響が残っている。
この考案は、このような事情に鑑みてなされたものであって、磁気ノイズを低減させることができる光または放射線検出器を提供することを目的とする。
この考案は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の考案は、光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換する変換層と、前記電荷情報を読み出す読み出し基板と、読み出された電荷情報を信号処理する信号処理基板と、これらの基板を駆動するための電源または電源基板とを備え、変換された電荷情報を読み出して信号処理することで光または放射線を検出する光または放射線検出器であって、前記電源または電源基板から発生する磁気の影響を受けないように磁気シールドを配設することを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の考案によれば、読み出し基板や信号処理基板を駆動するための電源または電源基板を光または放射線検出器が備えた構成の場合には、電源または電源基板から発生する磁気の影響を受けないように磁気シールドを配設する。この磁気シールドを配設することで、電源または電源基板からの磁気ノイズを排除することができて、磁気ノイズを低減させることができる。
上述した考案において磁気シールドは透磁性物質で形成されているのが好ましい(請求項2に記載の考案)。透磁性物質で磁気シールドを形成することで、磁気の影響を確実に受けないようにすることができる。
また、上述した考案の好ましい一例は、磁気シールドは、基板または電源基板を覆うことである(請求項3に記載の考案)。磁気シールドが基板または電源基板を覆うことで、電源または電源基板からの磁気ノイズを排除することができる。
さらに、上述した考案の好ましい他の一例は、読み出し基板の光または放射線の入射面とは逆側の面に磁気シールドを配設し、その磁気シールドは、磁気シールドを配設した読み出し基板の前記逆側の面積と同等の面積、あるいはそれ以上の面積を有することである(請求項4に記載の考案)。通常、電源または電源基板は、読み出し基板の光または放射線の入射面とは逆側に配設されているので、その逆側の面に磁気シールドを配設し、かつその逆側の面積と同等の面積、あるいはそれ以上の面積を磁気シールドが有することで、電源または電源基板からの磁気ノイズを排除することができる。なお、上述した逆側の面積よりも小さければ磁気の影響を受けるので、逆側の面積と同等の面積、あるいはそれ以上の面積を磁気シールドが有する。なお、前者の一例(請求項3に記載の考案)と後者の一例(請求項4に記載の考案)とを組み合わせてもよい。本明細書中において、「同等の面積」とは、読み出し基板の「有効エリア」の面積を示す。したがって、磁気シールドは、読み出し基板の「有効エリア」の面積、あるいはそれ以上の面積を有すればよい。
読み出し基板の光または放射線の入射面とは逆側に、光または放射線に関する吸収係数が互いに異なる2つの部材を組み合わせた基材を配設する場合には、基材内の部材の吸収係数の相違によって後方散乱線が発生する。そこで、後者の一例(請求項4に記載の考案)において、読み出し基板の光または放射線の入射面とは逆側の面で、かつ基材の光または放射線の入射面に磁気シールドを配設する(請求項5に記載の考案)。すなわち、上述した後方散乱線を磁気シールドによって減衰させることができる。
また、上述した基材の一例は恒温手段である(請求項6に記載の考案)。すなわち、上述した部材のうちの一方は恒温用の液体を流す配管であるとともに、他方は配管を配設したベースであって、配管およびベースは互いに異なる吸収係数からなる物質でそれぞれ形成されている。恒温手段内の配管およびベースの吸収係数の相違によって後方散乱線が発生する。かかる後方散乱線を磁気シールドによって減衰させることができる。
この考案に係る光または放射線検出器によれば、電源または電源基板から発生する磁気の影響を受けないように磁気シールドを配設することで、電源または電源基板からの磁気ノイズを排除することができて、磁気ノイズを低減させることができる。
以下、図面を参照してこの考案の実施例を説明する。
図1は、実施例に係る放射線検出器の概略断面図であり、図2は、図1を等価回路で表した回路図であり、図3は、平面的に表した回路図である。本実施例では直接変換型の放射線検出器を例に採って説明する。
本実施例に係る放射線検出器30は、図1、図2に示すように、例えばX線などの放射線が入射することによりキャリアが生成される放射線感応型の半導体厚膜31と、半導体厚膜31の表面に設けられた電圧印加電極32と、半導体厚膜31の放射線入射側とは反対側にある裏面に設けられたキャリア収集電極33と、キャリア収集電極33への収集キャリアを溜める電荷蓄積用のコンデンサCaと、コンデンサCaに蓄積された電荷を取り出すための通常時OFF(遮断)の電荷取り出し用のスイッチ素子である薄膜トランジスタ(TFT)Trとを備えている。本実施例では、半導体厚膜31は放射線の入射によりキャリアが生成される放射線感応型の物質で形成されているが、光の入射によりキャリアが生成される光感応型の物質であってもよい。半導体厚膜31は、この考案における変換層に相当する。
この他に、放射線検出器30は、薄膜トランジスタTrのソースに接続されているデータ線34と、薄膜トランジスタTrのゲートに接続されているゲート線35とを備えており、電圧印加電極32,半導体厚膜31,キャリア収集電極33,コンデンサCa,薄膜トランジスタTr,データ線34,およびゲート線35が絶縁基板36上に積層されて構成されている。絶縁基板36は、例えばガラス基板で形成されている。
図2、図3に示すように、縦・横式2次元マトリックス状配列で多数個(例えば、1024個×1024個)形成されたキャリア収集電極33ごとに、上述した各々のコンデンサCaおよび薄膜トランジスタTrがそれぞれ接続されており、それらキャリア収集電極33,コンデンサCa,および薄膜トランジスタTrが各検出素子DUとしてそれぞれ分離形成されている。また、電圧印加電極32は、全検出素子DUの共通電極として全面にわたって形成されている。また、上述したデータ線34は、図3に示すように、横(X)方向に複数本に並列されているとともに、上述したゲート線35は、図3に示すように、縦(Y)方向に複数本に並列されており、各々のデータ線34およびゲート線35は各検出素子DUに接続されている。また、データ線34は電荷−電圧変換群(アンプ)37を介してマルチプレクサ38に接続されており、ゲート線35はゲートドライバ39に接続されている。なお、検出素子DUの配列個数は上述の1024個×1024個だけでなく、実施形態に応じて配列個数を変更して使用することができる。したがって、検出素子DUが1個のみの形態であってもよい。
検出素子DUは2次元マトリックス状配列で絶縁基板36にパターン形成されており、検出素子DUがパターン形成された絶縁基板36は『アクティブ・マトリクス基板』とも呼ばれている。この検出素子DUがパターン形成された絶縁基板36は、この考案における読み出し基板に相当する。
なお、弾性体で形成されたフレキシブル基板40上に、電荷−電圧変換群(アンプ)37,マルチプレクサ38を絶縁基板36側から順に搭載している。このフレキシブル基板40は、絶縁基板36に形成されたデータ線34と、絶縁基板36の放射線入射側とは反対側に配設された信号処理基板41(図1、図3を参照)に電気的に接続されている。この信号処理基板41は、読み出された電荷情報を信号処理するための基板である。信号処理基板41は、この考案における信号処理基板に相当する。
これら半導体厚膜31や絶縁基板36などで形成された放射線検出器30を作成する場合には絶縁基板36の表面に、各種真空蒸着法による薄膜形成技術やフォトリソグラフィ法によるパターン技術を利用して、データ線34およびゲート線35を配線し、薄膜トランジスタTr,コンデンサCa,キャリア収集電極33,半導体厚膜31,電圧印加電極32などを順に積層形成する。なお、半導体厚膜31を形成する半導体については、アモルファス型の半導体や多結晶型の半導体などに例示されるように、用途や耐電圧などに応じて適宜選択することができる。また、半導体厚膜31を形成する物質についても、セレン(Se)などに例示されるように、特に限定されない。本実施例の場合には直接変換型の放射線検出器であるのでアモルファスセレンで半導体厚膜31を形成する。
図1に示すように、これら絶縁基板36や信号処理基板41を駆動するための電源基板42を配設している。本実施例では、電源基板42としてスイッチング形式を採用しており、DC電源(直流電源)や発振回路や整流回路などを備えたDC−DCコンバータ(いずれも図示省略)などを電源基板42に配設している。また、信号処理基板41や電源基板42と絶縁基板36との間には恒温機構43を配設している。この恒温機構43は、アルミニウム(Al)で形成されたベース44と、そのベース44内に配設された配管45とで構成されている。配管45は銅(Cu)で形成されており、この配管45に恒温用の液体(例えば水)を流すように構成されている。電源基板42は、この考案における電源基板に相当し、恒温機構43は、この考案における恒温手段に相当し、ベース44は、この考案におけるベースに相当し、配管45は、この考案における配管に相当する。また、恒温機構43は、この考案における基材にも相当する。
これら半導体厚膜31や絶縁基板36や信号処理基板41や電源基板42や恒温機構42などで形成された放射線検出器30は、半導体厚膜31を樹脂20によってモールド封止した後、筐体10によって収納される。この筐体10は、磁気シールドの機能を有している。筐体10上には、検出すべき放射線(ここではX線)以外の放射線や光を遮蔽する遮蔽板11を配設している。遮蔽板11によるX線の減衰を最小限に留めるように遮蔽板11はカーボンや樹脂などの遮蔽率の低い物質で形成されている。
この筐体10は、CRTモニタや電源等からの輻射ノイズによる外部の磁気ノイズの影響を排除するための磁気シールドである。筐体10は、強磁性体である鉄ニッケル(Fe−Ni)合金を1000℃程度に熱焼成(焼鈍)した物(以下、『パーマロイ』と呼ぶ)などに代表される透磁性物質で形成されている。パーマロイで筐体10を形成することで、外部の磁気ノイズは筐体10によって遮られて、放射線検出器30にまで及ばない。パーマロイは導電性をも有しており、本実施例ではこのパーマロイを接地させる。パーマロイの比透磁率は磁束密度などにも左右されるが、10〜数10程度である。
なお、パーマロイによってX線が減衰する恐れがあるので、筐体10のうち、入射面の厚みを他の面よりも薄くするのが好ましい。本実施例では、0.1mm程度以下の厚みのパーマロイを入射面に形成するとともに、それ以外の面に0.3mm程度以上の厚みのパーマロイを形成する。なお、入射面を遮蔽板11のみで形成すると、磁力線の回り込みにより磁力線が入射面を介して放射線検出器30にまで入り込むので、入射面側についてもパーマロイで形成する。
次に、本実施例の特徴部分について図1を参照して説明するとともに、従来との比較のために図6を参照して説明する。図6は、図1との比較のための従来の放射線検出器の概略断面図である。また、図6では、図1の筐体10の符号を110とし、図1の遮蔽板11の符号を111とし、図1の樹脂20の符号を120とし、図1の放射線検出器30の符号を130とし、図1の半導体厚膜31の符号を131とし、図1の電圧印加電極32の符号を132とし、図1の絶縁基板36の符号を136とし、図1の電荷−電圧変換群(アンプ)37の符号を137とし、図1のマルチプレクサ38の符号を138とし、図1のフレキシブル基板40の符号を140とし、図1の信号処理基板41の符号を141とし、図1の電源基板42の符号を142と、図1の恒温機構43の符号を143とし、図1のベース44の符号を144とし、図1の配管の符号を145としている。
本実施例では、従来との相違点は、筐体10以外に、図1に示すように、パーマロイ46,47をさらに配設している点である。パーマロイ46は筐体状になっており、電源基板42を覆っている。パーマロイ47は、恒温機構43と絶縁基板36との間に配設されている。また、図1に示すように、絶縁基板36の放射線(ここではX線)の入射面とは逆側の面積と同等の面積をパーマロイ47は有している。もちろん、入射面とは逆側の面積以上の面積をパーマロイ47は有してもよい。パーマロイ46,47は、この考案における磁気シールドに相当する。
上述したように、「同等の面積」とは、読み出し基板に相当する絶縁基板36の「有効エリア」の面積を示す。本実施例の場合には、「有効エリア」は、検出素子DUが存在する領域を示す。したがって、磁気シールドに相当するパーマロイ47は、絶縁基板36の「有効エリア」(すなわち検出素子DUが存在する領域)の面積を有すればよい。また、同等以上の面積をパーマロイ47は有してもよい。したがって、パーマロイ47は、絶縁基板36の有効エリア(検出素子DUが存在する領域)の面積、あるいはそれ以上の面積を有すればよい。
スイッチング形式を採用した場合には、上述したように電源基板42に発振回路などを配設している。この発振回路のコイル部分から磁力線が発生して、その結果、電源基板42から磁気ノイズが発生する。一方、恒温機構43を構成するベース44および配管45については、それぞれのX線に関する吸収係数が互いに異なる。恒温機構43内のベース44および配管45の吸収係数の相違によって後方散乱線が発生する。
かかる放射線検出器30内部の磁気ノイズを排除するために、パーマロイ46,47を配設している。また、パーマロイ47は、上述した後方散乱線を減衰させる機能をも有している。すなわち、パーマロイ47は、上述したようにニッケルが主成分であり、アルミニウム等と比べてX線の吸収率が高い。そこで、吸収率が高いのを利用して、パーマロイ47によって、後方散乱線を減衰させる。
筐体10と同様に、パーマロイ46,47も接地、あるいは定電位にするのが好ましい。パーマロイは、上述したように導電性であるので、接地あるいは定電位にすることで、電気的なノイズをも排除する電気的なシールドの機能をも有する。
筐体状のパーマロイ46と電源基板42との隙間を最小限に留めるのが好ましい。もし、隙間が多いと磁束が漏れ出し、磁気ノイズによる悪影響を排除することができなくなる。また、パーマロイは、その厚みが厚いほど磁気シールド効果を向上させることが可能であるが、電源および電源基板42からの磁気ノイズ防止であれば、0.1mm〜1.0mm程度の厚みで十分な効果が得られる。また、後方散乱線の低減については、0.5mm〜2.0mm程度の厚みで効果が得られる。したがって、電源基板42を覆う箱である筐体状のパーマロイ46については0.5mm程度、後方散乱線の防止としてパーマロイ47については1.0mm程度とするのが好ましい。もちろん、0.5mm程度の厚みを有した材料で統一してもよい。
続いて、放射線検出器30の作用について説明する。電圧印加電極32に高電圧(例えば数100V〜数10kV程度)のバイアス電圧Vを印加した状態で、検出対象である放射線を入射させる。
放射線の入射によってキャリアが生成されて、そのキャリアが電荷情報として電荷蓄積用のコンデンサCaに蓄積される。ゲートドライバ39の信号取り出し用の走査信号によって、ゲート線35が選択されて、さらに選択されたゲート線35に接続されている検出素子DUが選択指定される。その指定された検出素子DUのコンデンサCaに蓄積された電荷が、選択されたゲート線35の信号によってON状態に移行した薄膜トランジスタTrを経由して、データ線34に読み出される。
また、各検出素子DUのアドレス(番地)指定は、データ線34およびゲート線35の信号取り出し用の走査信号に基づいて行われる。マルチプレクサ38およびゲートドライバ39に信号取り出し用の走査信号が送り込まれると、ゲートドライバ39から縦(Y)方向の走査信号に従って各検出素子DUが選択される。そして、横(X)方向の走査信号に従ってマルチプレクサ38が切り換えられることによって、選択された検出素子DUのコンデンサCaに蓄積された電荷が、データ線34を介して、電圧−電圧変換群(アンプ)37およびマルチプレクサ38を順に経て信号処理基板41に送り出される。
上述の動作によって、例えばX線透視撮影装置の透視X線像の検出に本実施例に係る放射線検出器30を用いた場合、データ線34を介して信号処理基板41にて電荷情報が画像情報に変換されて、X線透視画像として出力される。
上述の構成を備えた本実施例に係る放射線検出器30によれば、絶縁基板36や信号処理基板41を駆動するための電源基板42を放射線検出器30が備えた構成の場合には、電源や電源基板42から発生する磁気の影響を受けないように磁気シールドとしてパーマロイ46,47を配設する。このパーマロイ46,47を配設することで、電源や電源基板42からの磁気ノイズを排除することができて、磁気ノイズを低減させることができる。
また、本実施例では、磁気シールドとしてのパーマロイ46,47は透磁性物質で形成されている。透磁性物質で磁気シールドを形成することで、磁気の影響を確実に受けないようにすることができる。
また、本実施例では、磁気シールドのうち、筐体状のパーマロイ46は電源基板42を覆っている。パーマロイ46が電源基板42を覆うことで、電源や電源基板42からの磁気ノイズを排除することができる。
また、本実施例では、磁気シールドのうち、パーマロイ47を以下のように配設している。すなわち、絶縁基板36の放射線(ここではX線)の入射面とは逆側の面にパーマロイ47を配設している。このパーマロイ47は、パーマロイ47を配設した絶縁基板36の上述の逆側の面積と同等の面積あるいはそれ以上の面積を有している。図1に示すように、電源基板42は、絶縁基板36の放射線(ここではX線)の入射面とは逆側に配設されているので、その逆側の面にパーマロイ47を配設し、かつその逆側の面積と同等の面積あるいはそれ以上の面積をパーマロイ47が有することで、電源や電源基板42からの磁気ノイズを排除することができる。なお、上述した逆側の面積よりも小さければ磁気の影響を受けるので、逆側の面積と同等の面積、あるいはそれ以上の面積をパーマロイ47が有する。
また、本実施例では、放射線(ここではX線)に関する吸収係数が互いに異なる2つの部材を組み合わせた基材として恒温機構43を備えている。なお、絶縁基板36の放射線(ここではX線)の入射面とは逆側の面で、かつ恒温機構43の放射線(ここではX線)の入射面にパーマロイ47を配設している。上述した部材のうちの一方は恒温用の液体(例えば冷水)を流す配管45であるとともに、他方は配管45を配設したベース44であって、ベース44および配管45は互いに異なる吸収係数からなる物質(ベース44はアルミニウム、配管45は銅)でそれぞれ形成されている。恒温機構43内のベース44および配管45の吸収係数の相違によって後方散乱線が発生する。かかる後方散乱線がパーマロイ47によって遮られて減衰した状態で絶縁基板36に入射される、あるいは後方散乱線が遮られて絶縁基板36に入射されることがない。このように、後方散乱線を磁気シールドであるパーマロイ47によって減衰させることができる。
なお、後方散乱線の減衰のみを考慮すれば、従来のような鉛でも実現できるが、鉛の場合には透磁性物質でなく磁気シールドの機能を果たさない。したがって、磁気シールドの機能を果たし、かつ後方散乱線の減衰の機能をも兼用するのであれば、本実施例のようにパーマロイ47を備えるのがより好ましい。
この考案は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、入射した放射線を半導体厚膜31(変換層)によって電荷情報に直接的に変換した直接変換型の放射線検出装置をこの考案は適用したが、入射した放射線をシンチレータによって光に変換し、光感応型の物質で形成された半導体層によってその光を電荷情報に変換する間接変換型の放射線検出器をこの考案は適用してもよい。また、入射した光を光感応型の物質で形成された半導体層によって電荷情報に変換する光検出器をこの考案は適用してもよい。
(2)上述した実施例では、X線を検出する場合を例に採って説明したが、核医学装置などに用いられるγ線を検出する検出装置をこの考案が適用することもできる。
(3)上述した実施例では、透磁性物質をパーマロイで構成したが、通常に用いられる透磁性物質であれば、例えばケイ素鋼やマンガン亜鉛(Mn−Zn)フェライトや鉄(Fe)基アモルファスなどのように特に限定されない。また、透磁性は高ければ高いほど磁気シールドとしての効果を発揮することができる。好ましくは、ケイ素鋼などのようにその比透磁率が10程度以上、より好ましくは、パーマロイなどのようにその比透磁率が10以上の透磁性物質で構成する。
(4)上述した実施例では、パーマロイなどに代表される透磁性物質は導電性を有しており、そのパーマロイを接地して電気的なノイズをも除去したが、電気的なノイズを除去しないのであれば、透磁性物質であっても導電性を有する必要はない。例えばコイルの鉄心は透磁性物質であるが導電性を有さない。かかる鉄心を磁気シールドとして形成してもよい。
(5)上述した実施例では、電源基板を備えた構成であったが、基板タイプでない単なる電源を備えた構成についても適用することができる。
(6)上述した実施例では、外部の磁気ノイズの影響を排除するためにパーマロイで形成された筐体10(図1を参照)を備えていたが、外部の磁気ノイズの影響を考慮しない場合には、必ずしも筐体10を備える必要はない。
(7)上述した実施例では、パーマロイ46,47(図1を参照)をともに配設したが、必ずしも両方を備える必要はない。例えば、後方散乱線の低減を考慮しないのであれば、図4に示すように、筐体状のパーマロイ46のみを配設して備えてもよい。また、筐体状のパーマロイ46がなくても、図5に示すように、パーマロイ47のみを配設して備えても、磁気ノイズを排除することができる。
(8)上述した実施例では、放射線に関する吸収係数が互いに異なる2つの部材を組み合わせた基材として恒温機構43を例に採って説明したが、吸収係数が互いに異なる2つの部材を組み合わせた基材であって、基材内の部材の吸収係数の相違によって後方散乱線が発生するものであれば、これに限定されない。例えば、検出器を薄くかつ軽くするために、基材をAlなどの軽い物質で形成し、その強度をアップのために、SUS等の重く、強い物質を合わせて使用する場合なども同様の事が言える。
実施例に係る放射線検出器の概略断面図である。 図1を等価回路で表した回路図である。 平面的に表した回路図である。 変形例に係る放射線検出器の概略断面図である。 さらなる変形例に係る放射線検出器の概略断面図である。 図1との比較のための従来の放射線検出器の概略断面図である。
符号の説明
30 … 放射線検出器
31 … 半導体厚膜
36 … 絶縁基板
41 … 信号処理基板
42 … 電源基板
43 … 恒温機構
44 … ベース
45 … 配管
46,47 … パーマロイ

Claims (6)

  1. 光または放射線の入射により前記光または放射線の情報を電荷情報に変換する変換層と、前記電荷情報を読み出す読み出し基板と、読み出された電荷情報を信号処理する信号処理基板と、これらの基板を駆動するための電源または電源基板とを備え、変換された電荷情報を読み出して信号処理することで光または放射線を検出する光または放射線検出器であって、前記電源または電源基板から発生する磁気の影響を受けないように磁気シールドを配設することを特徴とする光または放射線検出器。
  2. 請求項1に記載の光または放射線検出器において、前記磁気シールドは透磁性物質で形成されていることを特徴とする光または放射線検出器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光または放射線検出器において、前記磁気シールドは、前記基板または電源基板を覆うことを特徴とする光または放射線検出器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の光または放射線検出器において、前記読み出し基板の光または放射線の入射面とは逆側の面に前記磁気シールドを配設し、その磁気シールドは、磁気シールドを配設した読み出し基板の前記逆側の面積と同等の面積、あるいはそれ以上の面積を有することを特徴とする光または放射線検出器。
  5. 請求項4に記載の光または放射線検出器において、前記読み出し基板の光または放射線の入射面とは逆側に、光または放射線に関する吸収係数が互いに異なる2つの部材を組み合わせた基材を配設するとともに、読み出し基板の光または放射線の入射面とは逆側の面で、かつ前記基材の光または放射線の入射面に前記磁気シールドを配設することで、基材内の前記部材の吸収係数の相違によって起こる後方散乱線を磁気シールドによって減衰させることを特徴とする光または放射線検出器。
  6. 請求項5に記載の光または放射線検出器において、前記基材は恒温手段であって、前記部材のうちの一方は恒温用の液体を流す配管であるとともに、他方は配管を配設したベースであって、配管およびベースは互いに異なる吸収係数からなる物質でそれぞれ形成されていることを特徴とする光または放射線検出器。
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