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JP3126593B2 - 低トナー消費印刷方法 - Google Patents

低トナー消費印刷方法

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JP3126593B2
JP3126593B2 JP06179023A JP17902394A JP3126593B2 JP 3126593 B2 JP3126593 B2 JP 3126593B2 JP 06179023 A JP06179023 A JP 06179023A JP 17902394 A JP17902394 A JP 17902394A JP 3126593 B2 JP3126593 B2 JP 3126593B2
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芳典 ▲高▼橋
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プリンタにお
いてトナーの消費量を少なくすることができる低トナー
消費印刷方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真プリンタにおいては、感
光体ドラムの表面を一様にかつ均一に帯電させ、露光し
て静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像に
し、該トナー像を記録用紙に転写し、定着するようにし
ている。この場合、トナーの消費量を少なくすることが
できるようになっていて、通常印刷モードにおいては静
電潜像のすべての印刷素点にトナーが吸着され、低トナ
ー消費印刷モードにおいてはピクセルデータが変換アル
ゴリズムに従って変換され、変換後のピクセルデータに
よって静電潜像が形成され、該静電潜像の印刷素点にト
ナーが吸着されるようになっている。
【0003】図2は従来の電子写真プリンタにおける通
常印刷モードによる印刷結果を示す図、図3は従来の電
子写真プリンタにおける低トナー消費印刷モードによる
印刷結果を示す図、図4は従来の電子写真プリンタにお
ける変換アルゴリズムの第1の説明図、図5は従来の電
子写真プリンタにおける変換アルゴリズムの第2の説明
図である。
【0004】図4及び5において、半影の○印はトナー
が吸着される印刷素点(以下「黒点」という。)であ
り、白抜きの○印はトナーが吸着されない印刷素点(以
下「白点」という。)である。そして、通常印刷モード
においては図4に示すように黒点が形成され、低トナー
消費印刷モードにおいては図5に示すように黒点が形成
される。
【0005】また、図5の印刷素点311〜318はそ
れぞれ図4の印刷素点301〜308のピクセルデータ
を変換した後のものである。ピクセルデータの変換に際
しては、本来黒点であって、しかも、変換後の左の印刷
素点と上の印刷素点とがいずれも白点である場合は変換
後の印刷素点を黒点にし、それ以外の場合は変換後の印
刷素点を白点にする。すなわち、印刷素点301は本来
黒点であって、変換後においては左の印刷素点も上の印
刷素点も存在しないのでそれぞれ白点であるとして変換
後の印刷素点311は黒点にする。また、印刷素点30
2は本来黒点であるが、変換後の左の印刷素点311が
黒点であるので変換後の印刷素点312は白点にする。
そして、印刷素点303は本来黒点であって、変換後の
左の印刷素点312は白点であり、上の印刷素点は存在
しないので変換後の印刷素点313は黒点にする。
【0006】また、印刷素点304は印刷素点302と
同様に本来黒点であるが、変換後の左の印刷素点313
が黒点であるので、変換後の印刷素点314は白点にす
る。そして、印刷素点305は本来黒点であり、変換後
の左に印刷素点は存在しないが、上の印刷素点311が
黒点であるので変換後の印刷素点315は白点にする。
また、印刷素点306は本来黒点であり、変換後の左の
印刷素点315も上の印刷素点312も白点であるの
で、変換後の印刷素点316は黒点にする。そして、印
刷素点307、308についてもそれぞれ同様に変換さ
れ、変換後の印刷素点317は白点になり、印刷素点3
18は黒点になる。その他の印刷素点についても同様に
変換され、その結果、変換後の黒点の数は通常印刷モー
ドの黒点の数の約1/2となる。
【0007】このように、通常印刷モードにおいては図
2に示すような印刷結果を、低トナー消費印刷モードに
おいては図3に示すような印刷結果を得ることができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の低トナー消費印刷方法においては、本来黒点であっ
て、しかも、変換後の左の印刷素点と上の印刷素点とが
いずれも白点である場合に変換後の印刷素点を黒点にす
るようになっているので、低トナー消費印刷モードにお
けるトナーの消費量は通常印刷モードの1/2以上にな
り、それより少なくすることができない。
【0009】本発明は、前記従来の低トナー消費印刷方
法の問題印刷素点を解決して、低トナー消費印刷モード
におけるトナーの消費量を通常印刷モードの1/2より
少なくすることができる低トナー消費印刷方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の低
トナー消費印刷方法においては、通常印刷モードと低ト
ナー消費印刷モードとを切り替えることを可能にしたプ
リンタに適用される。そして、印刷モードが通常印刷モ
ードであるか低トナー消費印刷モードであるかを判断
し、前記印刷モードが低トナー消費印刷モードである場
合に、2行分のデータに基づいて、注目する印刷素点に
対して2方向において隣接する複数の印刷素点の論理値
を論理演算することによって、画像の外縁部の印刷デー
タを抽出し、外縁部の印刷データだけを印刷機構部駆動
回路系に転送する。また、前記印刷素点の論理値を論理
演算するに当たり、各印刷素点の論理値と左の印刷素点
の論理値との排他的論理和、及び各印刷素点の論理値と
上の印刷素点の論理値との排他的論理和の少なくとも一
方が“1”になる印刷素点を黒点にし、それ以外の印刷
素点を白点にする。
【0011】
【0012】
【作用】本発明によれば、前記のように低トナー消費印
刷方法においては、通常印刷モードと低トナー消費印刷
モードとを切り替えることを可能にしたプリンタに適用
される。そして、印刷モードが通常印刷モードであるか
低トナー消費印刷モードであるかを判断し、前記印刷モ
ードが低トナー消費印刷モードである場合に、2行分の
データに基づいて、注目する印刷素点に対して2方向に
おいて隣接する複数の印刷素点の論理値を論理演算する
ことによって、画像の外縁部の印刷データを抽出し、外
縁部の印刷データだけを印刷機構部駆動回路系に転送す
る。また、前記印刷素点の論理値を論理演算するに当た
り、各印刷素点の論理値と左の印刷素点の論理値との排
他的論理和、及び各印刷素点の論理値と上の印刷素点の
論理値との排他的論理和の少なくとも一方が“1”にな
る印刷素点を黒点にし、それ以外の印刷素点を白点にす
る。
【0013】この場合、印刷モードが低トナー消費印刷
モードに切り替えられると、2行分のデータに基づい
て、注目する印刷素点に対して2方向において隣接する
複数の印刷素点の論理値が論理演算され、各印刷素点の
論理値と左の印刷素点の論理値との排他的論理和、及び
各印刷素点の論理値と上の印刷素点の論理値との排他的
論理和の少なくとも一方が“1”になる印刷素点が黒点
にされ、それ以外の印刷素点が白点にされて、画像の外
縁部の印刷データが抽出される。そして、外縁部の印刷
データだけが印刷機構部駆動回路系に転送される。
【0014】
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図6は本発明の第1の実施例に
おける通常印刷モードによる印刷結果を示す図、図7は
本発明の第1の実施例における低トナー消費印刷モード
による印刷結果を示す図、図8は本発明の第1の実施例
における変換アルゴリズムの第1の説明図、図9は本発
明の第1の実施例における変換アルゴリズムの第2の説
明図である。
【0016】本発明においては、低トナー消費印刷モー
ドによる印刷を行うと、通常印刷モードによる画像の輪
郭だけが印刷される。図8及び9において、半影の○印
は黒点であり、白抜きの○印は白点である。そして、通
常印刷モードにおいては図8に示すように黒点が形成さ
れ、低トナー消費印刷モードにおいては図9に示すよう
に黒点が形成される。
【0017】また、図9の印刷素点421〜433はそ
れぞれ図8の印刷素点401〜413のピクセルデータ
を変換した後のものである。この場合、ピクセルデータ
の変換に際しては、黒点の論理値を“1”とし、白点の
論理値を“0”とした場合に、変換前の各印刷素点につ
いて、その印刷素点の論理値と左の印刷素点の論理値と
の排他的論理和、及びその印刷素点の論理値と上の印刷
素点の論理値との排他的論理和の少なくとも一方が
“1”になる印刷素点を黒点にし、それ以外の印刷素点
を白点にする。
【0018】すなわち、印刷素点401は黒点(論理値
が“1”)であり左の印刷素点は白点(論理値が
“0”)であるので排他的論理和は“1”になり、変換
後の印刷素点421は黒点になる。また、印刷素点40
2は黒点(論理値が“1”)であり上の印刷素点は白点
(論理値が“0”)であるので排他的論理和は“1”に
なり、変換後の印刷素点422は黒点になる。そして、
印刷素点403、404についても印刷素点402と同
様に変換後の印刷素点423、424は黒点になる。
【0019】また、印刷素点405は黒点(論理値が
“1”)であって左の印刷素点は白点(論理値が
“0”)であるので排他的論理和は“1”になり、変換
後の印刷素点425は黒点になる。そして、印刷素点4
06〜408はいずれも黒点(論理値が“1”)であっ
て、それぞれ左の印刷素点405〜407は黒点(論理
値が“1”)であり、上の印刷素点401〜403は黒
点(論理値が“1”)であるので、左の印刷素点の論理
値との排他的論理和及び上の印刷素点の論理値との排他
的論理和が共に“0”になり、変換後の印刷素点426
〜428は白点になる。
【0020】また、印刷素点409、410について
は、印刷素点405と同様に変換後の印刷素点429、
430は黒点になる。そして、印刷素点411は白点
(論理値が“0”)であって上の印刷素点は黒点(論理
値が“1”)であるので排他的論理和は“1”になり、
変換後の印刷素点431は黒点になる。そして、印刷素
点412、413については、印刷素点411と同様に
変換後の印刷素点432、433はそれぞれ黒点にな
る。
【0021】このように、通常印刷モードにおいては図
6に示すような印刷結果を、低トナー消費印刷モードに
おいては図7に示すような印刷結果を得ることができ
る。図1は本発明の第1の実施例における電子写真プリ
ンタの回路図、図10は本発明の第1の実施例における
印刷データ生成論理回路系から印刷機構部駆動回路系に
印刷データを転送するための各信号の波形図である。
【0022】図10において、aは1ページ分の印刷を
行うための全印刷期間を表す波形図、bは波形図aの一
部を拡大した波形図であり、1行(ピクセル行)分の印
刷を行うための印刷期間を表す波形図、cは波形図bの
一部を拡大した波形図であり、論理的に黒点・白点を決
定するのに必要な最小単位(ピクセル)の4個の印刷素
点のピクセルデータとその同期クロック信号との関係を
示す波形図である。波形図b、cにおいて、ピクセルデ
ータ信号VDATAの1〜nは、印刷結果において左か
ら見て何番目のピクセルデータであるかを示す数字であ
る。したがって、左側のピクセルデータは右側のピクセ
ルデータに先行して転送されることになる。
【0023】FSYNC−Nは、低電位になることによ
って1ページ分の印刷データの転送を開始することを示
すフレーム同期信号、LSYNC−Nは、低電位になる
ことによって1行分の印刷データの転送を開始すること
を示す行同期信号であり、1ページ中の行数がmである
場合、フレーム同期信号FSYNC−Nの周期Tfは行
同期信号LSYNC−Nの周期Tlのm倍(m・Tl)
になる。
【0024】VDATAはピクセルデータ信号、VCL
Kはピクセルデータ信号VDATAの有効時印刷素点を
示すデータ転送同期信号であり、1行中のピクセル数が
nである場合、行同期信号LSYNC−Nの周期Tlは
データ転送同期信号VCLKの周期Tcのn倍(n・T
c)になる。すなわち、波形図aに示すように、印刷デ
ータの転送が開始可能な時印刷素点において、フレーム
同期信号FSYNC−Nがまず低電位になり、高電位に
戻り、続いて、行同期信号LSYNC−Nが低電位にな
り、高電位に戻り、続いて、波形図bに示すようにデー
タ転送同期信号VCLKの動作が1行中のピクセル数
(n)だけ繰り返させると、データ転送同期信号VCL
Kの動作に同期してピクセルデータ信号VDATAに各
印刷素点の論理値がピクセルデータとして現れる。そし
て、1行分の印刷データの転送が終了すると、行同期信
号LSYNC−Nが再び低電位になり、高電位に戻り、
次の印刷データの転送が開始される。
【0025】前記波形図cにおいては、データ転送同期
信号VCLKの立上がりエッジの時、印刷素点において
ピクセルデータ信号VDATAが有効になる。すなわ
ち、データ転送同期信号VCLKの立上がりエッジe1
の時印刷素点において、ピクセルデータ信号VDATA
における5番目のピクセルデータが確定され、データ転
送同期信号VCLKの立上がりエッジe2の時印刷素点
において、ピクセルデータ信号VDATAにおける6番
目のピクセルデータが確定される。
【0026】そして、波形図bに示される1行分の印刷
データの転送が1ページ中の行数(m)だけ繰り返され
ると、次のページの印刷データが既に転送可能な場合は
次のページの印刷データの転送を開始することを示すた
めに、フレーム同期信号FSYNC−Nが低電位にな
り、高電位に戻る。図1において、VCLKはデータ転
送同期信号、LSYNC−Nは行同期信号、FSYNC
−Nはフレーム同期信号である。また、604は行カウ
ンタであり、フレーム同期信号FSYNC−Nの低電位
パルスによってプリセット(カウント値が−1に)さ
れ、行同期信号LSYNC−Nの立下がりによってカウ
ント値に+1が加えられる。
【0027】前記行カウンタ604のカウント値は、1
ページ中の行数(m)まで変化する。そして、行カウン
タ604の出力は印刷素点群のピクセルデータが格納さ
れたラスタバッファRAS−BUFのアドレス入力信号
群(以下「バッファアドレス」という。)606に接続
される。該バッファアドレス606によって最も上の行
の行番号が“0”となる行番号が示され、前記バッファ
アドレス606が入力されたときのラスタバッファRA
S−BUFの出力信号群(以下「ラスタデータ出力」と
いう。)607は、前記行番号の行のピクセルデータに
なる。
【0028】そして、D1は最も左の印刷素点の状態を
示す第1ピクセル信号、D2は左から2番目の印刷素点
の状態を示す第2ピクセル信号であり、以下同様にD
3、D4、…、Dnは左から3番目、4番目、…、n番
目(最も右)の印刷素点の状態を示す第3ピクセル信
号、第4ピクセル信号、…、第nピクセル信号である。
前記ラスタバッファRAS−BUFは、フレーム同期信
号FSYNC−Nの低電位パルスによって行カウンタ6
04がプリセットされた後、行同期信号LSYNC−N
の低電圧パルスによって行カウンタ604の出力に接続
されたバッファアドレス606の値が“0”(第1行を
示す。)になって、ラスタデータ出力607には第1行
のピクセルデータが出力される。次に、行同期信号LS
YNC−Nの低電位パルスによってバッファアドレス6
06の値が“1”(第2行を示す。)になって、ラスタ
データ出力607には第2行のピクセルデータが出力さ
れる。これ以降、行同期信号LSYNC−Nの低電位パ
ルスが生じるたびに各行のピクセルデータがラスタデー
タ出力607に出力される。
【0029】そして、前記ラスタデータ出力607はシ
フトレジスタSR1のデータ入力信号群に接続される。
該シフトレジスタSR1のリセット入力RSTに低電位
が入力されると、シフトレジスタSR1の内容がすべて
“0”になる。また、ロード入力LDの低電位パルスに
よって、データ入力信号群が内部のレジスタにラッチさ
れ、シフトクロック信号入力S−CLKに入力されるデ
ータ転送同期信号VCLKの立下がりによってラッチさ
れたデータ入力信号群が、シフトレジスタSR1内を図
における下から上に移動(以下「シフト」という。)す
る。そして、シフトデータ入力S−INには、前記デー
タ転送同期信号VCLKの立下がりによって、シフトレ
ジスタSR1内の一番下のビットデータが入力される。
【0030】該シフトレジスタSR1のQ1出力には、
シフトクロック信号入力S−CLKに入力されるデータ
転送同期信号VCLKの立下がりに伴い、各行のピクセ
ルデータが左から右に順に出力される。また、前記Q1
出力はシフトデータ入力S−INに接続される。したが
って、データ転送同期信号VCLKのn回の立下がりに
よって、シフトレジスタSR1はロード入力LDによっ
てロードされた初期状態と同じ状態になる。
【0031】このように、フレーム同期信号FSYNC
−NによってシフトレジスタSR1の内容をすべて
“0”にすることができ、行同期信号LSYNC−Nに
よってラスタデータ出力607に出力された第1行のピ
クセルデータがシフトレジスタSR1にラッチされ、デ
ータ転送同期信号VCLKのn回の低電位パルスによっ
て、シフトレジスタSR1のQ1出力にはピクセルデー
タが左から右に順に出力される。
【0032】同様に行同期信号LSYNC−Nのm個の
低電位パルス、及び各行同期信号LSYNC−Nに対応
するデータ転送同期信号VCLKのn個の低電位パルス
によって、各ピクセルデータがシフトレジスタSR1の
Q1出力に出力される。また、SR2はシフトレジスタ
であり、シフトレジスタSR1と同様の動作をする。す
なわち、該シフトレジスタSR2のロード入力LDに入
力される行同期信号LSYNC−Nの低電位パルスによ
って、シフトレジスタSR1のデータ出力がシフトレジ
スタSR2にラッチされ、データ転送同期信号VCLK
の低電位パルスによって、ラッチされた内容がシフトレ
ジスタSR1と同様にシフトする。
【0033】そして、F/FはD型のフリップフロップ
であり、該フリップフロップF/Fのリセット入力RS
Tにはフレーム同期信号FSYNC−Nが、データ入力
DにはシフトレジスタSR1のQ1出力がそれぞれ入力
され、シフトクロック信号入力S−CLKに入力される
データ転送同期信号VCLKの立下がりによって、デー
タ入力Dに入力されたQ1出力がラッチされ出力され
る。
【0034】また、G1、G2はいずれも排他的論理和
演算ゲートであり、排他的論理和演算ゲートG1は、シ
フトレジスタSR1のQ1出力とフリップフロップF/
Fの出力SG10とを入力とし、排他的論理和演算ゲー
トG2は、シフトレジスタSR1のQ1出力とシフトレ
ジスタSR2のQ1出力とを入力とする。そして、前記
排他的論理和演算ゲートG1の出力SG11と排他的論
理和演算ゲートG2の出力SG12とは論理和ゲートG
3に入力され、該論理和ゲートG3は出力信号D−OU
Tを出力する。該出力信号D−OUTは、シフトレジス
タSR1のQ1出力とフリップフロップF/Fの出力S
G10との排他的論理和が“1”である場合、シフトレ
ジスタSR1のQ1出力とシフトレジスタSR2のQ1
出力との排他的論理和が“1”である場合、又は前記排
他的論理和がいずれも“1”である場合に“1”にな
り、それ以外の場合は“0”になる。
【0035】ところで、前記シフトレジスタSR1のQ
1出力には、データ転送同期信号VCLKの立上がりに
同期させて印刷機構部駆動回路系に転送されるピクセル
データが出力され、前記フリップフロップF/Fの出力
SG10にはデータ転送同期信号VCLKの1個前の立
上がりに同期させて印刷機構部駆動回路系に転送される
ピクセルデータが出力され、前記シフトレジスタSR2
のQ1出力には1行上の同じ位置のピクセルデータが出
力される。したがって、論理和ゲートG3の出力信号D
−OUTには、図9において説明した変換アルゴリズム
による変換結果が現れることになる。
【0036】したがって、ラスタバッファRAS−BU
Fに格納されている1ページ分の印刷データは、図10
に示すフレーム同期信号FSYNC−N、行同期信号L
SYNC−N及びデータ転送同期信号VCLKが入力さ
れることによって、データ転送同期信号VDATAに相
当するタイミングで変換され、印刷機構部駆動回路系に
転送される。
【0037】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第2の実施例においては、文字の輪郭情報から得
た輪郭によって囲まれる領域を塗り潰すことによって文
字の画像を印刷する機能を有するプリンタに適用され
る。この場合、低トナー消費印刷モードにおいては、輪
郭によって囲まれる領域を塗り潰さないようになってい
る。
【0038】図11は輪郭情報に基づいて画像の輪郭の
印刷データを生成する例を示す図、図12は画像の輪郭
の印刷データの例を示す図、図13は通常印刷モード時
の印刷データの例を示す図、図14は輪郭情報の例を示
す図である。なお、図11〜13に示す破線の交点は印
刷素点の位置(以下「ピクセル位置」という)を示す。
【0039】図11において、低トナー消費印刷モード
においては、例えば、印刷素点Aを基準印刷素点として
印刷素点Aから印刷素点Bへの移動量、印刷素点Bから
印刷素点Cへの移動量等の移動情報が文字の輪郭情報と
して図示しない記憶手段に格納され、該記憶手段から前
記移動情報を読み取り、その結果から図12に示すよう
な文字の輪郭を表す印刷データを得ることができる。そ
して、通常印刷モードにおいては、該文字の輪郭によっ
て囲まれる領域が図13に示すように塗り潰される。
【0040】図14において、Xi 、Yj (i,j=
1、2、…、9)は、それぞれ前記記憶手段に格納され
るX方向(図11において右への移動を正とする横方
向)移動量及びY方向(図11において上への移動を正
とする横方向)移動量であり、移動情報を構成する。前
記X方向移動量X1 及びY方向移動量Y1 によって印刷
素点Aから印刷素点Bへの移動情報を構成し、印刷素点
AからX方向に9ピクセル位置分、Y方向に0ピクセル
位置分(すなわち移動しない。)だけ移動した位置が印
刷素点Bになる。
【0041】また、X方向移動量X2 及びY方向移動量
2 によって、印刷素点Bから印刷素点Cへの移動情報
を構成し、印刷素点BからX方向に0ピクセル位置分、
Y方向に12ピクセル位置分だけ移動した位置が印刷素
点Cになる。同様に、X方向移動量Xi 及びY方向移動
量Yj によって印刷素点Cから印刷素点Dへの移動情
報、印刷素点Dから印刷素点Eへの移動情報、印刷素点
Eから印刷素点Fへの移動情報、印刷素点Fから印刷素
点Gへの移動情報、印刷素点Gから印刷素点Hへの移動
情報、印刷素点Hから印刷素点Iへの移動情報、印刷素
点Iから印刷素点Bへの移動情報が一義的に設定され、
図12に示すように文字の輪郭が表される。
【0042】次に、図14に示す移動情報群を利用し
て、印刷データをラスタバッファRAS−BUF(図
1)に生成するための方法について説明する。この場
合、通常印刷モードだけによって印刷が行われる。図1
5は移動情報群を利用した印刷データの生成方法を示す
第1のフローチャート、図16は移動情報群を利用した
印刷データの生成方法を示す第2のフローチャート、図
17は移動情報群を利用した印刷データの生成方法を示
す第3のフローチャートである。 ステップS1 第1の移動情報、すなわち、図14にお
ける印刷素点Aから印刷素点Bへの移動情報を読み出
す。 ステップS2 印刷素点Aの位置を座標原印刷素点とす
る座標系における印刷素点BのX方向の位置(以下「X
位置」という。)をXS に、Y方向の位置(以下「Y位
置」という。)をYs に代入し、座標(XS ,Ys
(図14の例においては(9,0))を図示しない記憶
手段に書き込む。 ステップS3 輪郭の軌跡の最大範囲を設定する変数X
min、Xmax、Ymin、Ymaxのうち変数Xm
in(前記軌跡の最も左のX位置を示す変数)及び変数
Xmax(前記軌跡の最も右のX位置を示す変数)に移
動後のX位置を、変数Ymin(前記軌跡の最も下のY
位置を示す変数)及び変数Ymax(前記軌跡の最も上
のY位置を示す変数)に移動後のY位置を代入する。 ステップS4 次の移動情報を読み出す。この読出し
は、読み出された移動情報によって得られる移動後の印
刷素点が、第1の移動情報によって得られた移動後の印
刷素点と同じになるまで繰り返される。 ステップS5 サブルーチン呼出処理によって、移動前
と移動後の2印刷素点を結ぶ直線上のピクセル位置を黒
点にする。そのために、各ピクセル位置に相当するラス
タバッファRAS−BUF(図1)のアドレスのデータ
に1を書き込む。なお、サブルーチン呼出処理によって
呼び出されるサブルーチンは図17に示される。 ステップS6 移動後の印刷素点のX位置がXmaxよ
り右(X位置>Xmax)にあるかどうかを判断する。
右にある場合はステップS7に、右にない場合はステッ
プS8に進む。 ステップS7 変数XmaxにX位置を代入し、ステッ
プS10に進む。 ステップS8 移動後の印刷素点のX位置がXminよ
り左(Xmin>X位置)にあるかどうかを判断する。
左にある場合はステップS9に、左にない場合はステッ
プS10に進む。 ステップS9 変数XminにX位置を代入し、ステッ
プS10に進む。 ステップS10 移動後の印刷素点のY位置がYmax
より上(Y位置>Ymax)にあるかどうかを判断す
る。上にある場合はステップS11に、上にない場合は
ステップS12に進む。 ステップS11 変数YmaxにY位置を代入し、ステ
ップS14に進む。 ステップS12 移動後の印刷素点のY位置がYmin
より下(Ymin>Y位置)にあるかどうかを判断す
る。下にある場合はステップS13に、下にない場合は
ステップS14に進む。 ステップS13 変数YminにY位置を代入し、ステ
ップS14に進む。 ステップS14 X位置がXsであり、Y位置がYsで
あるかどうかを判断する。X位置がXsであり、Y位置
がYsである場合はステップS15に進み、それ以外の
場合はステップS4に戻る。
【0043】このようにして、ステップS4〜S14の
繰返しによって、画像の輪郭の軌跡の最大範囲をX方向
においてはXminからXmaxまでに、Y方向におい
てはYminからYmaxまでに設定することができ
る。図11の例においては、ステップS4〜S14の繰
返しの終了時に、印刷素点Dによって設定されるX位置
がXminの値に、印刷素点Fによって設定されるX位
置がXmaxの値に、印刷素点Bによって設定されるY
位置がYminの値に、印刷素点Eによって設定される
X位置がYmaxの値になる。
【0044】また、ラスタバッファRAS−BUFには
図12に示す輪郭のみを黒点にする印刷データに相当す
る黒点情報が格納される。次に、ステップS15〜S2
9によって、前記ラスタバッファRAS−BUFに格納
された黒点情報によって、図13に示すような印刷結果
を得るために、輪郭によって囲まれた領域の塗潰しを行
う。
【0045】この場合、ステップS14に至るまでの繰
返しによって設定されたYminからYmaxまでの順
(下から上までの順)によって行ごとに、また、Xmi
nからXmaxまでの順(左から右までの順)によって
ピクセル位置を走査し、各行において黒点を検出するた
びに、塗潰し後の左の印刷素点が黒点である場合は白点
にし反転させ、塗潰し後の左の印刷素点が白点である場
合は黒点に反転させる。ステップS16〜S27におい
て、各行のX方向についてXminからXmaxまでの
ピクセル位置を走査する。 ステップS15 Y方向の走査行位置を示す変数Ywに
Yminを代入して初期化する。 ステップS16 現在のピクセル位置を黒点にするか白
点にするかを示す白黒フラグFに“0”を代入して初期
化する。なお、ピクセル位置を黒点にする場合は白黒フ
ラグFに“1”を、白点にする場合は白黒フラグFに
“0”を代入する。 ステップS17 X方向のピクセル位置を示す変数Xw
にXminを代入して初期化する。 ステップS18 白黒フラグFが“0”であるかどうか
を判断する。白黒フラグFが“0”である場合はステッ
プS19に、“1”である場合はステップS21に進
む。 ステップS19 座標(Xw,Yw)によって示される
ピクセル位置(以下「現ピクセル位置」という。)の輪
郭情報すなわち、ピクセルデータが“1”であるかどう
かを判断する。ピクセルデータが“1”である場合はス
テップS20に、“0”である場合はステップS24に
進む。 ステップS20 白黒フラグFに“1”を代入して反転
させ、ステップS24に進む。 ステップS21 現ピクセル位置のピクセルデータが
“1”であるかどうかを判断する。ピクセルデータが
“1”である場合はステップS22に、“0”である場
合はステップS24に進む。 ステップS22 ピクセルデータにおいて黒点が横方向
に隣接する場合に白黒フラグFが反転しまうことがない
ように、座標(Xw+1,Yw)によって表すことがで
きる現ピクセル位置の右のピクセル位置のピクセルデー
タを確認し、右のピクセル位置のピクセルデータが
“0”であるかどうかを判断する。ピクセルデータが
“0”である場合はステップS23に、“1”である場
合はステップS24に進む。 ステップS23 白黒フラグFに“0”を代入して反転
させ、ステップS24に進む。 ステップS24 白黒フラグFが“0”であるかどうか
を判断する。“0”である場合はステップS26に、
“1”である場合はステップS25に進む。 ステップS25 現ピクセル位置を黒点にするために、
相当するラスタバッファRAS−BUFのアドレスのデ
ータに“1”を書き込み、現ピクセル位置のピクセルデ
ータを“1”にする。 ステップS26 走査されるピクセル位置を更新するた
めに、変数XwにXw+1を代入する。 ステップS27 変数Xwが最も右のX位置を示すXm
axより右(Xw>Xmax)にあるかどうかを判断す
る。変数Xmaxより右にある場合は、走査される行を
更新するためにステップS28に進み、変数Xmaxよ
り右にない場合はステップS18に戻る。 ステップS28 走査される行を更新するために変数Y
wにYw+1を代入する。 ステップS29 変数Ywが最も上のY位置を示すYm
axより上(Yw>Ymax)にあるかどうかを判断す
る。Ymaxより上にない場合は図15のステップS1
6に戻り、Ymaxより上にある場合は印刷データの生
成を終了したとして次の処理に進む。
【0046】ここで、図12及び13に基づいて塗潰処
理について説明する。まず、行PL1において、変数X
minは“1”であるので、ピクセル位置P1から走査
が開始される。該ピクセル位置P1において処理フロー
は、 ステップS18−S19−S24−S26−S27 になり、ピクセル位置P2になるまで同じ処理フローに
なり、ピクセル位置P3において処理フローは、 ステップS18−S19−S20−S24−S25−S
26−S27 になり、白黒フラグFが“1”になり、ピクセル位置P
3は黒点にする。
【0047】また、ピクセル位置P4において処理フロ
ーは、 ステップS18−S21−S24−S25−S26−S
27 になり、変換後のピクセル位置P4は黒点になる。次
に、ピクセル位置P5までの各ピクセル位置は同様に黒
点になり、ピクセル位置P6において処理フローは、 ステップS18−S21−S22−S23−S24−S
26−S27 になり、白黒フラグFは“0”になるが、ピクセルデー
タは変化せずピクセル位置P6は黒点のままである。
【0048】そして、ピクセル位置P7において処理フ
ローは、 ステップS18−S19−S24−S26−S27 になる。このように、行PL1については図13に示さ
れるとおり、ピクセル位置P4〜P5が黒点に変化す
る。
【0049】また、行PL2において、変数Xminは
“2”であるので、ピクセル位置P8から走査が開始さ
れる。該ピクセル位置P8において処理フローは、 ステップS18−S19−S24−S26−S27 になり、ピクセル位置P10において処理フローは、 ステップS18−S19−S20−S24−S25−S
26−S27 になり、白黒フラグFが“1”になる。そして、ピクセ
ル位置P11において処理フローは、 ステップS18−S21−S22−S24−S25−S
26−S27 になり、白黒フラグFは“1”のままになり、ピクセル
位置P12までは同様に黒点のままになり、ピクセル位
置P13において処理フローは、 ステップS18−S21−S22−S23−S24−S
26−S27 になり、白黒フラグFは“0”になるがピクセルデータ
が変化せず、ピクセル位置P13は黒点のままになる。
【0050】そして、ピクセル位置P14において処理
フローは、 ステップS18−S19−S24−S26−S27 になる。このように、行PL2については図12に示さ
れる黒点のまま変化しない。他の行についても、同様に
図11の輪郭情報から図13の印刷結果を得ることがで
きる。
【0051】次に、前記ステップS5のサブルーチン呼
出処理について説明する。この場合、2印刷素点間の移
動のうち移動量の多い方向すなわち、X方向又はY方向
に1ピクセル位置ずつ走査する。そして、同じY方向位
置に並んだピクセル位置を結ぶ直線を行とし、同じX方
向位置に並んだピクセル位置を結ぶ直線を列としたと
き、2印刷素点間の直線と走査行又は走査列との交印刷
素点の直近のピクセル位置を黒点とすることによって輪
郭情報を形成するようにしている。 ステップS5−1 変数X0、Y0に移動前の印刷素点
のX位置及びY位置をそれぞれ代入する。 ステップS5−2 変数X1、Y1に移動後の印刷素点
のX位置及びY位置をそれぞれ代入する。 ステップS5−3 走査中の直線上のX位置及びY位置
を示す変数Xp、Ypに、移動前の印刷素点の位置を示
すX0、Y0を代入して初期化する。 ステップS5−4 移動前の印刷素点のピクセルデータ
を“1”にする。 ステップS5−5 移動に際してX方向の移動距離|X
1−X0|とY方向の移動距離|Y1−Y0|とを比較
する。X方向の移動距離|X1−X0|がY方向の移動
距離|Y1−Y0|より大きい場合はステップS5−6
に、X方向の移動距離|X1−X0|がY方向の移動距
離|Y1−Y0|以下である場合はステップS5−13
に進む。 ステップS5−6 X方向の移動の向きが右向きである
かどうか(移動後の印刷素点の変数X1が移動前の変数
X0より大きいか)どうかを判断する。右向きである場
合はステップS5−7に、左向きである場合はステップ
S5−9に進む。 ステップS5−7 走査中の直線上の位置を示す変数X
pにXp+1を代入して、ピクセル位置を右隣に移動さ
せる。 ステップS5−8 移動したピクセル位置が移動後のX
位置を超えているかどうか(Xp>X1であるかどう
か)を判断する。超えていない場合はステップS5−1
1に、超えている場合は該当する2印刷素点間の輪郭を
形成するための黒点が生成されたとしてサブルーチンを
終了する。 ステップS5−9 走査中の直線上の位置を示す変数X
pにXp−1を代入して、ピクセル位置を左隣に移動さ
せる。 ステップS5−10 移動したピクセル位置が移動後の
X位置を超えているかどうか(Xp<X1であるかどう
か)を判断する。超えていない場合はステップS5−1
1に、超えている場合は該当する2印刷素点間の輪郭を
形成するための黒点が生成されたとしてサブルーチンを
終了する。 ステップS5−11 2印刷素点間の直線を示す式 Yp=(Y1−Y0)・(Xp−X0)/(X1−X
0) にピクセル位置を示す変数Xpを代入して、前記直線上
におけるY方向のピクセル位置を示す変数Ypを算出す
る。 ステップS5−12 算出された2印刷素点間の直線上
における座標(Xp,Yp)のピクセルデータを“1”
にし、座標(Xp,Yp)のピクセル位置を黒点にして
ステップS5−5に戻る。なお、算出されたピクセル位
置を示す変数Xp、Ypが整数でない場合は、四捨五入
等の演算によって直近のピクセル位置を黒点にする。 ステップS5−13〜S5−18 同様に、Y方向に走
査する。そして、ステップS5−12において、算出さ
れた2印刷素点間の直線上における座標(Xp,Yp)
のピクセルデータを“1”にし、座標(Xp,Yp)の
ピクセル位置を黒点にしてステップS5−5に戻る。
【0052】本実施例において、通常印刷モードと低ト
ナー消費印刷モードとの間においてモードの切替えを行
う場合、図18及び19のフローチャートによる処理が
行われる。図18は本発明の第2の実施例における印刷
データの生成方法を示す第1のフローチャート、図19
は本発明の第2の実施例における印刷データの生成方法
を示す第2のフローチャートである。
【0053】この場合、図15のステップS14とステ
ップS15との間にステップS30が挿入される。した
がって、ステップS30において、低トナー消費印刷モ
ードであるかどうかを判断し、低トナー消費印刷モード
である場合は、輪郭情報が生成された時印刷素点でラス
タバッファRAS−BUF(図1)への印刷データの格
納処理を終了する。その結果、図12に示すような画像
の輪郭のみが印刷される。
【0054】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、これらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、低トナー消費印刷方法においては、通常印刷モー
ドと低トナー消費印刷モードとを切り替えることを可能
にしたプリンタに適用される。そして、印刷モードが通
常印刷モードであるか低トナー消費印刷モードであるか
を判断し、前記印刷モードが低トナー消費印刷モードで
ある場合に、2行分のデータに基づいて、注目する印刷
素点に対して2方向において隣接する複数の印刷素点の
論理値を論理演算することによって、画像の外縁部の印
刷データを抽出し、外縁部の印刷データだけを印刷機構
部駆動回路系に転送する。また、前記印刷素点の論理値
を論理演算するに当たり、各印刷素点の論理値と左の印
刷素点の論理値との排他的論理和、及び各印刷素点の論
理値と上の印刷素点の論理値との排他的論理和の少なく
とも一方が“1”になる印刷素点を黒点にし、それ以外
の印刷素点を白点にする。
【0056】この場合、印刷モードが低トナー消費印刷
モードに切り替えられると、2行分のデータに基づい
て、注目する印刷素点に対して2方向において隣接する
複数の印刷素点の論理値が論理演算され、各印刷素点の
論理値と左の印刷素点の論理値との排他的論理和、及び
各印刷素点の論理値と上の印刷素点の論理値との排他的
論理和の少なくとも一方が“1”になる印刷素点が黒点
にされ、それ以外の印刷素点が白点にされて、画像の外
縁部の印刷データが抽出される。したがって、画像の外
縁部が黒点になり、外縁部以外は白点になるので、画像
の外縁部だけが印刷される。その結果、低トナー消費印
刷モードにおけるトナーの消費量を通常印刷モードの1
/2より少なくすることができる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における電子写真プリン
タの回路図である。
【図2】従来の電子写真プリンタにおける通常印刷モー
ドによる印刷結果を示す図である。
【図3】従来の電子写真プリンタにおける低トナー消費
印刷モードによる印刷結果を示す図である。
【図4】従来の電子写真プリンタにおける変換アルゴリ
ズムの第1の説明図である。
【図5】従来の電子写真プリンタにおける変換アルゴリ
ズムの第2の説明図である。
【図6】本発明の第1の実施例における通常印刷モード
による印刷結果を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例における低トナー消費印
刷モードによる印刷結果を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例における変換アルゴリズ
ムの第1の説明図である。
【図9】本発明の第1の実施例における変換アルゴリズ
ムの第2の説明図である。
【図10】本発明の第1の実施例における印刷データ生
成論理回路系から印刷機構部駆動回路系に印刷データを
転送するための各信号の波形図である。
【図11】輪郭情報に基づいて画像の輪郭の印刷データ
を生成する例を示す図である。
【図12】画像の輪郭の印刷データの例を示す図であ
る。
【図13】通常印刷モード時の印刷データの例を示す図
である。
【図14】輪郭情報の例を示す図である。
【図15】移動情報群を利用した印刷データの生成方法
を示す第1のフローチャートである。
【図16】移動情報群を利用した印刷データの生成方法
を示す第2のフローチャートである。
【図17】移動情報群を利用した印刷データの生成方法
を示す第3のフローチャートである。
【図18】本発明の第2の実施例における印刷データの
生成方法を示す第1のフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施例における印刷データの
生成方法を示す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
RAS−BUF ラスタバッファ SR1、SR2 シフトレジスタ F/F フリップフロップ G1、G2 排他的論理和演算ゲート G3 論理和ゲート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 G03G 21/00 370 - 502 B41J 2/485 H04N 1/23 - 1/31 H04N 1/38 - 1/393 G09G 5/00 - 5/42 G06F 15/66 - 15/70

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常印刷モードと低トナー消費印刷モー
    ドとを切り替えることを可能にしたプリンタの低トナー
    消費印刷方法において、 (a)印刷モードが通常印刷モードであるか低トナー消
    費印刷モードであるかを判断し、 (b)前記印刷モードが低トナー消費印刷モードである
    場合に、2行分のデータに基づいて、注目する印刷素点
    に対して2方向において隣接する複数の印刷素点の論理
    値を論理演算することによって、画像の外縁部の印刷デ
    ータを抽出し、外縁部の印刷データだけを印刷機構部駆
    動回路系に転送するとともに、 (c)前記印刷素点の論理値を論理演算するに当たり
    各印刷素点の論理値と左の印刷素点の論理値との排他的
    論理和、及び各印刷素点の論理値と上の印刷素点の論理
    値との排他的論理和の少なくとも一方が“1”になる印
    刷素点を黒点にし、それ以外の印刷素点を白点にする
    とを特徴とする低トナー消費印刷方法。
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