JP3126256U - 家庭用生ごみ堆肥化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気式又は機械式の複雑な機構を用いることなく、構造の簡素化、制作費用のコストダウン、取り扱いの容易化を図ると共に、生ごみの好適な堆肥化条件を維持できる家庭用生ごみ堆肥化装置を提供する。
【解決手段】家庭における生ごみを投入し堆肥化させるための家庭用生ごみ堆肥化装置1であって、円筒紙管から成る両端開口の筒体部4と、筒体部4の両端開口部を閉鎖自在に形成され、且つ、外周縁が全周に及んで筒体部4の外周面より外方に延出するよう形成されている側面部5,5と、筒体部4の一部に開穿された投入口6を開閉自在の蓋部7とを備える発酵容器2を具備する家庭用生ごみ堆肥化装置。
【選択図】図1
【解決手段】家庭における生ごみを投入し堆肥化させるための家庭用生ごみ堆肥化装置1であって、円筒紙管から成る両端開口の筒体部4と、筒体部4の両端開口部を閉鎖自在に形成され、且つ、外周縁が全周に及んで筒体部4の外周面より外方に延出するよう形成されている側面部5,5と、筒体部4の一部に開穿された投入口6を開閉自在の蓋部7とを備える発酵容器2を具備する家庭用生ごみ堆肥化装置。
【選択図】図1
Description
本考案は、家庭から生じる生ごみを処理し、堆肥化する家庭用生ごみ堆肥化装置に関する。
従来、家庭ごみ、特に調理等で発生する生ごみを処理する方法には、主に次のようなものがある。
最も一般的な生ごみ処理方法は、生ごみを清掃工場に運び焼却炉で焼却する方法である。然しながら、通常の可燃ごみのみであれば炉内温度が700℃以上に維持されて安定した燃焼が行なわれるが、生ごみが含まれているとその水分のために炉内温度が低下して不安定な燃焼となり、ダイオキシンが生成され易くなるという問題がある。
又、他の生ごみ処理方法として、生ごみを直接地中に埋設する方法は、腐敗のために悪臭が発生するという問題があり、更に、有害虫の繁殖を促し、不衛生でもある。
最も一般的な生ごみ処理方法は、生ごみを清掃工場に運び焼却炉で焼却する方法である。然しながら、通常の可燃ごみのみであれば炉内温度が700℃以上に維持されて安定した燃焼が行なわれるが、生ごみが含まれているとその水分のために炉内温度が低下して不安定な燃焼となり、ダイオキシンが生成され易くなるという問題がある。
又、他の生ごみ処理方法として、生ごみを直接地中に埋設する方法は、腐敗のために悪臭が発生するという問題があり、更に、有害虫の繁殖を促し、不衛生でもある。
そして、昨今では、家庭からの生ごみをコンポスト化、即ち、堆肥化させる方法が注目されている。コンポスト化とは、主に好気性微生物の働きを利用して生ごみの有機物を分解し、減量化すると同時に、有機物の分解に伴う発酵熱により、生ごみ中の水分量を低減し、且つ、有害菌の滅菌も行なう方法である。コンポスト化により堆肥が得られ、堆肥は土壌を肥沃にするために有効活用できる。コンポスト化には、人工的に微生物が活動し易い条件を整え、比較的短い期間で分解を促進するための種々の装置や器具が用いられる(特許文献1〜3参照)。
前述のコンポスト化装置、即ち、生ごみ堆肥化装置は、微生物の生命維持と増殖を促進するためのものである。具体的には、微生物のもつ体内酵素の反応速度を良好に維持するために、最適温度の維持、酸素の供給、余分な水の排除等を実現する構造を備えた容器状のものが多い。そして、家庭用に提案された従来の生ごみ堆肥化装置の殆どは、プラスチック製容器を使用している。
然しながら、プラスチック製容器で生ごみを処理すると、特に暑い季節には容器内に有害虫が発生し、異臭が立ち込めることとなる。このような状態で容器に生ごみを追加しようとすると、不快感と悪臭に耐えられず、結局は当該装置の使用を飽きられてしまうことになりがちである。
又、容器の温度維持、換気、水分量調整、撹拌等のために電気式、機械式の複雑な機構を具備するものも多いが、それらは非常に高価な製品である。
又、容器の温度維持、換気、水分量調整、撹拌等のために電気式、機械式の複雑な機構を具備するものも多いが、それらは非常に高価な製品である。
そこで、従来のコンポスト化装置、即ち、生ごみ堆肥化装置の問題点を解決するべく、次のような条件(要望)を満たす、家庭用に適した生ごみ堆肥化装置が求められている。
(1)電気式、機械式の複雑な機構を用いることなく生ごみの堆肥化促進条件を維持でき、堆肥を得られること。
(2)コンパクトで狭い場所にも設置可能であること。
(3)生ごみ堆肥化装置自体の製造コストが安価でかつ稼動コストも安価であること。
(4)処理のための作業労力が少なく、容易に処理できること。
(5)清潔であること(悪臭がなく、有害虫が発生しないこと)
本願出願人は、前述の要望を満たすべく、家庭用生ごみ堆肥化装置を既に出願している(特許文献4参照)。特許文献4の家庭用生ごみ堆肥化装置は、内部に複数の撹拌棒が設けられた円筒紙管からなる円筒体、側面部、取り外し自在の蓋部を具備する発酵容器と、堆肥受けトレイ、筒体部を回転可能に支持する複数のローラを有する設置ベースと、発酵容器の回転を固定させるクサビとを具備している。
特開平5−221766号公報
特開平6−122582号公報
特開平8−157287号公報
特開2005−263604号公報
(1)電気式、機械式の複雑な機構を用いることなく生ごみの堆肥化促進条件を維持でき、堆肥を得られること。
(2)コンパクトで狭い場所にも設置可能であること。
(3)生ごみ堆肥化装置自体の製造コストが安価でかつ稼動コストも安価であること。
(4)処理のための作業労力が少なく、容易に処理できること。
(5)清潔であること(悪臭がなく、有害虫が発生しないこと)
本願出願人は、前述の要望を満たすべく、家庭用生ごみ堆肥化装置を既に出願している(特許文献4参照)。特許文献4の家庭用生ごみ堆肥化装置は、内部に複数の撹拌棒が設けられた円筒紙管からなる円筒体、側面部、取り外し自在の蓋部を具備する発酵容器と、堆肥受けトレイ、筒体部を回転可能に支持する複数のローラを有する設置ベースと、発酵容器の回転を固定させるクサビとを具備している。
本願出願人の出願した特許文献4の技術は、前述の要望をほぼ満たすものであるが、特許文献4の更なる構造の簡素化、制作費用のコストダウン等、改良が望まれている。
以上の現状に鑑み、本考案は、電気式又は機械式の複雑な機構を用いることなく、構造の簡素化、制作費用のコストダウン、取り扱いの容易化を図ると共に、生ごみの好適な堆肥化条件を維持できる家庭用生ごみ堆肥化装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本考案は以下の構成を提供する。
請求項1に係る考案は、家庭における生ごみを投入し堆肥化させるための家庭用生ごみ堆肥化装置であって、
円筒紙管から成る両端開口の筒体部と、
前記筒体部の両端開口部を閉鎖自在に形成され、且つ、外周縁が全周に及んで前記筒体部の外周面より外方に延出するよう形成されている側面部と、
前記筒体部の一部に開穿された投入口を開閉自在の蓋部とを備える発酵容器を具備することを特徴とする家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
請求項1に係る考案は、家庭における生ごみを投入し堆肥化させるための家庭用生ごみ堆肥化装置であって、
円筒紙管から成る両端開口の筒体部と、
前記筒体部の両端開口部を閉鎖自在に形成され、且つ、外周縁が全周に及んで前記筒体部の外周面より外方に延出するよう形成されている側面部と、
前記筒体部の一部に開穿された投入口を開閉自在の蓋部とを備える発酵容器を具備することを特徴とする家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
請求項2に係る考案は、ベース板と、前記ベース板上に突設され、前記筒体部を回転自在に支持する支持ローラとを備える設置ベースを具備することを特徴とする請求項1記載の家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
請求項3に係る考案は、前記筒体部の中心を貫通すると共に、前記筒体部の両端開口部を夫々閉鎖する前記側面部を貫通するボルトと、前記ボルトの両端に取付けられる蝶ねじとによって、前記側面部は、前記筒体部の両端開口部に着脱自在に密着されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
請求項4に係る考案は、前記蓋部は、一端を蝶番によって前記筒体部に開閉自在に取付けられ、他端を係止具によって前記筒体部に係止自在に取付けられることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一に記載の家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
請求項5に係る考案は、前記筒体部の投入口の外周縁と、前記蓋部との間には、前記投入口の密閉状態を確実にするためシールが介装されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一に記載の家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
請求項6に係る考案は、前記筒体部は、前記円筒紙管に代えて円筒木管から成ることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一に記載の家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
本考案の請求項1記載の考案によれば、電気式又は機械式の複雑な機構を用いることなく、構造の簡素化、制作費用のコストダウン、取り扱いの容易化を図ると共に、生ごみの好適な堆肥化条件を維持できる家庭用生ごみ堆肥化装置を提供できる。
特に、本装置は、円筒体を主な構成要素とするシンプルな部品数の少ない構造であるので、組立容易であると同時にコンパクトであり、狭い場所にも設置可能である。又、本装置は、従来例の特許文献4に記載される撹拌棒等を備えないので、本装置自体の製造コストは安価である。尚、撹拌棒等を備えなくても、発酵容器を回転させれば、筒体部内部の撹拌は充分に行なえる。更に又、発酵容器を直接、床や地面上で回転させれば、筒体部内部の撹拌が容易に行なえる等、少ない作業労力によって稼動コストを抑制できる。尚、本装置は、側面部の外周縁が全周に及んで前記筒体部の外周面より外方に延出するよう形成されているので、側面部の外周縁が床や地面に接触し、側面部が回転車輪の如く回転するので回転しやすい。加えて、本装置は、悪臭が漏れず有害虫も発生せず清潔である。
特に、本装置は、円筒体を主な構成要素とするシンプルな部品数の少ない構造であるので、組立容易であると同時にコンパクトであり、狭い場所にも設置可能である。又、本装置は、従来例の特許文献4に記載される撹拌棒等を備えないので、本装置自体の製造コストは安価である。尚、撹拌棒等を備えなくても、発酵容器を回転させれば、筒体部内部の撹拌は充分に行なえる。更に又、発酵容器を直接、床や地面上で回転させれば、筒体部内部の撹拌が容易に行なえる等、少ない作業労力によって稼動コストを抑制できる。尚、本装置は、側面部の外周縁が全周に及んで前記筒体部の外周面より外方に延出するよう形成されているので、側面部の外周縁が床や地面に接触し、側面部が回転車輪の如く回転するので回転しやすい。加えて、本装置は、悪臭が漏れず有害虫も発生せず清潔である。
又、前記筒体部は円筒紙管から成るので、プラスチック容器とは異なり通気性があり、空気(酸素)の供給が確保されることにより微生物に好適な条件を維持することができ、生ごみの発酵分解を促進することができる。
更に、発酵熱により発生した蒸気が紙管の気孔を通じて外部空間に放出されるので、余分な水分を排出して微生物に好適な条件を維持することができる。
尚、紙管の気孔は、例えば、数μ〜数十μm程度の微細孔であるので、巨視的に観れば本考案の発酵容器は密閉容器である。従って、液体が漏れたり、臭気が外部に漂い出る虞はない。
更に、発酵熱により発生した蒸気が紙管の気孔を通じて外部空間に放出されるので、余分な水分を排出して微生物に好適な条件を維持することができる。
尚、紙管の気孔は、例えば、数μ〜数十μm程度の微細孔であるので、巨視的に観れば本考案の発酵容器は密閉容器である。従って、液体が漏れたり、臭気が外部に漂い出る虞はない。
更に又、生ごみに接触している筒体部内部の紙が生ごみの余分な水分を吸収することによっても、微生物に好適な条件を維持することができる。
更に、発酵容器が長期使用により老朽化して廃棄せざるを得なくなった場合にも、筒体部の材料が紙であるので筒体部は焼却や埋設により容易に処分でき、環境汚染の虞もない。
更に、発酵容器が長期使用により老朽化して廃棄せざるを得なくなった場合にも、筒体部の材料が紙であるので筒体部は焼却や埋設により容易に処分でき、環境汚染の虞もない。
請求項2記載の考案によれば、ベース板と、前記ベース板上に突設され、前記筒体部を回転自在に支持する支持ローラとを備える設置ベースを具備するので、請求項1記載の考案の効果に加え、支持ローラによって発酵容器を容易に回転させることができると共に、従来例の特許文献4に記載される堆肥受けトレイも設けないため、設置ベースの構成も簡素であり、安価に制作できる。又、発酵容器を支持ローラ上で回転させた場合、発酵容器の側面部の外周縁により、筒体部の支持ローラからの離脱が防止され、発酵容器の支持ローラからの落下を防止することができる。
請求項3記載の考案によれば、前記筒体部の中心を貫通すると共に、前記筒体部の両端開口部を夫々閉鎖する前記側面部を貫通するボルトと、前記ボルトの両端に取付けられる蝶ねじとによって、前記側面部は、前記筒体部の両端開口部に着脱自在に密着されるので、請求項1又は2のいずれかに記載の考案の効果に加え、側面部を容易に着脱することができ、発酵容器を分解することが容易であると共に、筒体部内が開放状態になることにより筒体部内の清掃等も容易になり、更に、シンプルな部品数の少ない構造であるので、組立容易である。又、本装置自体の製造コストも安価である。
請求項4に係る考案は、前記蓋部は、一端を蝶番によって前記筒体部に開閉自在に取付けられ、他端を係止具によって前記筒体部に係止自在に取付けられるので、請求項1乃至3のうちいずれか一に記載の考案の効果に加え、蓋部の開閉が極めて容易である。
請求項5に係る考案は、前記筒体部の投入口の外周縁と、前記蓋部との間には、前記投入口の密閉状態を確実にするためシールが介装されるので、請求項1乃至4のうちいずれか一に記載の考案の効果に加え、蓋部による投入口の密閉が確実になり、内容物が漏れる虞がない。
請求項6に係る考案は、前記筒体部は、前記円筒紙管に代えて円筒木管から成るので、請求項1乃至5のうちいずれか一に記載の考案の効果と同様な効果が期待できる。
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本考案の実施の形態を説明する。
図1は、本考案に係る家庭用生ごみ堆肥化装置1の全体斜視図である。
図2は、前記家庭用生ごみ堆肥化装置1の縦断面図である。
図1及び図2に於いて、家庭用生ごみ堆肥化装置1は、家庭において調理等により発生した生ごみを投入し、微生物及びその養分を含む培養材と混合することにより、生ごみを発酵分解させ堆肥化させるための装置である。
図1は、本考案に係る家庭用生ごみ堆肥化装置1の全体斜視図である。
図2は、前記家庭用生ごみ堆肥化装置1の縦断面図である。
図1及び図2に於いて、家庭用生ごみ堆肥化装置1は、家庭において調理等により発生した生ごみを投入し、微生物及びその養分を含む培養材と混合することにより、生ごみを発酵分解させ堆肥化させるための装置である。
家庭用生ごみ堆肥化装置1は、生ごみ31を収容する発酵容器2と、その下方に設置されて発酵容器2を回転自在に支持する役割を果たす設置ベース3とを備えている。
発酵容器2は、円筒紙管を横向き(回転軸を水平とする向き)に配置した筒体部4と、筒体部4左右の両端開口を密閉状態で閉鎖する一対の円板状の側面部5,5と、筒体部4の筒壁の一部に穿設した投入口6を閉鎖するための蓋部7とを具備する。
発酵容器2は、円筒紙管を横向き(回転軸を水平とする向き)に配置した筒体部4と、筒体部4左右の両端開口を密閉状態で閉鎖する一対の円板状の側面部5,5と、筒体部4の筒壁の一部に穿設した投入口6を閉鎖するための蓋部7とを具備する。
筒体部4には円筒紙管を用いるが、側面部5についても同様に紙の板材を円板状に加工したものが好適である。
又、側面部5の外周縁5aは、全周に及んで筒体部4の外周面より外方に延出するよう構成されている。即ち、筒体部4の外周円よりも側面部5の外周円が大径となるように構成されている。
又、側面部5の外周縁5aは、全周に及んで筒体部4の外周面より外方に延出するよう構成されている。即ち、筒体部4の外周円よりも側面部5の外周円が大径となるように構成されている。
図3は、図2のA−B−C−D線断面図であり、同図に於いて、8は筒体部4の中心を貫通すると共に、筒体部4の両端開口部を夫々閉鎖する側面部5,5を貫通するボルトであり、ボルト8は両端部にネジが螺刻された頭なしボルトとして形成され、側面部5,5は、ボルト8と、ボルト8の両端に取付けられる蝶ねじ9,9とによって、筒体部4の両端開口部に圧接されて着脱自在に密着される。
そして、蝶ねじ9,9を取り外すことで、発酵容器2を分解することができる。即ち、一対の側面部5,5を外し、筒体部4内を開放状態にすることができる。
そして、蝶ねじ9,9を取り外すことで、発酵容器2を分解することができる。即ち、一対の側面部5,5を外し、筒体部4内を開放状態にすることができる。
投入口6は、筒体部4の筒壁の一部を所定の輪郭形状、図に於いては矩形状に切り取ることにより形成される。そして、この投入口6の外周縁と蓋部7との間には、密閉状態を確実にするための板状又はシート状のシール10が介装される。シール10は、投入口6の外周縁、又は、蓋部7のいずれかに添着される。
設置ベース3は、平板状のベース板21と、このベース板21上に突設された4個の支持ローラ22,22…を備え、支持ローラ22は、ベース板21上面に突設されたローラ支持体21aに回転自在に軸支されている。これらの支持ローラ22,22…は、発酵容器2の筒体部4を回転可能に支持している。
図示の例では、筒体部4の各側面部5,5の内側近傍にて筒体部4の外周面に接するように支持ローラ22,22…が配置されている。
支持ローラ22の回転軸は、筒体部4の回転軸と平行となるように取り付けられる。このように支持ローラ22,22…上に発酵容器2を支持させることにより、発酵容器2の筒体部4を手動で容易に回転させることが可能となる。尚、正逆いずれの方向にも回転可能である。
支持ローラ22の回転軸は、筒体部4の回転軸と平行となるように取り付けられる。このように支持ローラ22,22…上に発酵容器2を支持させることにより、発酵容器2の筒体部4を手動で容易に回転させることが可能となる。尚、正逆いずれの方向にも回転可能である。
前記筒体部4を構成する円筒紙管は、例えば、図示は省略するが、マンドレル(鉄芯)を回転させつつ、マンドレル周囲に適宜配置した3本の帯紙を順次スパイラル状に巻き付けて製造される。3本の帯紙により円筒紙管の管壁が形成される。各帯紙の一部に接着剤を付けることにより互いに接着される。尚、円筒紙管の複数の紙の層を互いに接着するための接着剤は、通気性を損なわない程度に必要最低限の量を部分的に用いればよい。巻き付けられて3層構造の管壁に形成された円筒紙管は、マンドレルから抜き取られ、カッターで所望の長さに切断されて前記筒体部4となる。
尚、円筒紙管は、その直径、長さ、紙質、紙の層数、厚さ、強度等、使用目的に応じて極めて多用な製品が市販されており、又、注文に応じて所望する特性の紙管を製造することも一般的に行われているため、本考案に適した特性及び寸法のものを容易に選択できる。
図4は、蓋部7部分の要部拡大断面図であり、同図に示す如く、蓋部7は、透明板で構成され、投入口6に対して開閉自在に取り付けられている。
図中、11は蓋部7を筒体部4に開閉自在に取付けるための蝶番、12は蓋部7を筒体部4に係止するための係止具である。
投入口6は、筒体部4の筒壁の一部を所定の輪郭形状に切り取ることにより形成されるが、このとき切り取った断片をそのまま蓋部7として用いることが好適である。
図中、11は蓋部7を筒体部4に開閉自在に取付けるための蝶番、12は蓋部7を筒体部4に係止するための係止具である。
投入口6は、筒体部4の筒壁の一部を所定の輪郭形状に切り取ることにより形成されるが、このとき切り取った断片をそのまま蓋部7として用いることが好適である。
次に、本考案に係る家庭用生ごみ堆肥化装置の使用方法を図2に従って各工程毎に説明する。
第一工程:発酵容器2の蓋部7を開け(図中二点鎖線で示す)、投入口6から矢印Eの如く生ごみ31を投入し、これに適量の図示しない培養材を散布する。培養材の量により、生ごみ31の全処理量を調整することができる。尚、培養材としては、ピートモス、薫炭(原料もみ殻)、微生物群(EM菌)、オガ屑などが好適である。又、米ぬか、劣化した天ぷら油などを加えると更に有効である。
第一工程:発酵容器2の蓋部7を開け(図中二点鎖線で示す)、投入口6から矢印Eの如く生ごみ31を投入し、これに適量の図示しない培養材を散布する。培養材の量により、生ごみ31の全処理量を調整することができる。尚、培養材としては、ピートモス、薫炭(原料もみ殻)、微生物群(EM菌)、オガ屑などが好適である。又、米ぬか、劣化した天ぷら油などを加えると更に有効である。
第二工程:蓋部7を閉じ係止具12,12で係止して投入口6を閉鎖した後(図中実線で示す)、発酵容器2を数周ほど回転させ、内部の生ごみ31と培養材とを撹拌し、均一に混合させる。
尚、一日に何回でも、生ごみ31が発生する毎に発酵容器2に投入し、その都度数周回転させる。回転させるのは、今回投入された生ごみ31と前回投入された生ごみ31をよく撹拌するためである。
尚、一日に何回でも、生ごみ31が発生する毎に発酵容器2に投入し、その都度数周回転させる。回転させるのは、今回投入された生ごみ31と前回投入された生ごみ31をよく撹拌するためである。
第三工程:所定の期間放置する。この間、生ごみ31が微生物の働きにより分解され、図示しない水蒸気と炭酸ガスが発生する。但し、時々適宜回転させることが好適である。これにより、生ごみ31が筒体部4内面に接触する位置を変えることができるので、筒体部4の劣化を遅らせ寿命を延ばすことができる。そして、蓋部7からの目測により、投入した生ごみが堆肥化したことを確認した後、発酵容器2の一対の側面部5,5を取外し、生ごみ31が変化した堆肥を排出する。こうして、生ごみ31から堆肥を得ることができる。
尚、第二工程に於いて、設置ベース3を利用しないで、発酵容器を、例えば、直接、床面、地面に置き回転させることもできる。
尚、第二工程に於いて、設置ベース3を利用しないで、発酵容器を、例えば、直接、床面、地面に置き回転させることもできる。
このようにして得た堆肥は、畑などで土と混合させ1ヶ月程経過させたのち肥料として使用することができる。
又、第一工程から第三工程までの期間は、培養材の量を約1年分とした場合、約1年である。約1年間は、生ごみ31が発生する毎に発酵容器2に投入し続けることができる。
尚、第一工程から第三工程において、堆肥化を担う微生物の活性を促進するため、外気温度が10〜40℃(好ましくは15〜20℃)の条件下であることが必要である。
又、第一工程から第三工程までの期間は、培養材の量を約1年分とした場合、約1年である。約1年間は、生ごみ31が発生する毎に発酵容器2に投入し続けることができる。
尚、第一工程から第三工程において、堆肥化を担う微生物の活性を促進するため、外気温度が10〜40℃(好ましくは15〜20℃)の条件下であることが必要である。
又、前記家庭用生ごみ堆肥化装置1に於いて、発酵容器2を支持するための設置ベース3を不要とすることも可能である。然る時は、発酵容器2を設置ベース3上で回転させる代わりに、発酵容器2を直接、床面、又は、地面に於いて回転させれば、発酵容器2は、側面部5,5の外周縁5a,5aが床面、又は、地面に接触して回転し、設置ベース3による効果と略同様の効果を得ることができる。
尚、本考案の家庭用生ごみ堆肥化装置を台所に設置して使用したところ、生ごみ堆肥化装置として、悪臭が漏れず有害虫も発生せず清潔な状態で円滑な堆肥化が行なわれる等、極めて良好な結果が得られた。又、発生した生ごみを即時に本装置に投入して処理することができ便利であった。
又、前記家庭用生ごみ堆肥化装置1に於いて、前記筒体部4は、円筒紙管によって形成したが、円筒紙管に代えて円筒木管で形成しても良く、然る時も、同様な効果が期待できる。
1 家庭用生ごみ堆肥化装置
2 発酵容器
3 設置ベース
4 筒体部
5 側面部
5a 外周縁
6 投入口
7 蓋部
8 ボルト
9 蝶ねじ
10 シール
11 蝶番
12 係止具
21 ベース板
22 支持ローラ
2 発酵容器
3 設置ベース
4 筒体部
5 側面部
5a 外周縁
6 投入口
7 蓋部
8 ボルト
9 蝶ねじ
10 シール
11 蝶番
12 係止具
21 ベース板
22 支持ローラ
Claims (6)
- 家庭における生ごみを投入し堆肥化させるための家庭用生ごみ堆肥化装置であって、
円筒紙管から成る両端開口の筒体部と、
前記筒体部の両端開口部を閉鎖自在に形成され、且つ、外周縁が全周に及んで前記筒体部の外周面より外方に延出するよう形成されている側面部と、
前記筒体部の一部に開穿された投入口を開閉自在の蓋部とを備える発酵容器を具備することを特徴とする家庭用生ごみ堆肥化装置。 - ベース板と、前記ベース板上に突設され、前記筒体部を回転自在に支持する支持ローラとを備える設置ベースを具備することを特徴とする請求項1記載の家庭用生ごみ堆肥化装置。
- 前記筒体部の中心を貫通すると共に、前記筒体部の両端開口部を夫々閉鎖する前記側面部を貫通するボルトと、前記ボルトの両端に取付けられる蝶ねじとによって、前記側面部は、前記筒体部の両端開口部に着脱自在に密着されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の家庭用生ごみ堆肥化装置。
- 前記蓋部は、一端を蝶番によって前記筒体部に開閉自在に取付けられ、他端を係止具によって前記筒体部に係止自在に取付けられることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一に記載の家庭用生ごみ堆肥化装置。
- 前記筒体部の投入口の外周縁と、前記蓋部との間には、前記投入口の密閉状態を確実にするためシールが介装されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一に記載の家庭用生ごみ堆肥化装置。
- 前記筒体部は、前記円筒紙管に代えて円筒木管から成ることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一に記載の家庭用生ごみ堆肥化装置。
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