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JP3141517U - 家庭用生ごみ堆肥化装置 - Google Patents

家庭用生ごみ堆肥化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】好適な堆肥化条件を維持でき、且つ、ごみの投入、排出が容易であり、攪拌の状態を目視し易い安価な家庭用生ごみ堆肥化装置を提供する。
【解決手段】両端開口の紙製筒体からなる筒体2と、筒体2の一端開口部を閉鎖自在の一方の側板体3と、筒体2の他端開口部を閉鎖するように設けられる他方の側板体4と、筒体2の両端開口部に配設された両側板体3,4の夫々の中心部に掛架される中心棒5と、中心棒5の両端部に螺着して両側板体3,4を筒体2の両端開口部に締め付け自在の両雌ネジ部材6,7と、中心棒5に突設される複数の攪拌棒8,8…とを備えた家庭用生ごみ堆肥化装置1を提供する。尚、一方の雌ネジ部材6は、外周部が把持し易い所定大きさのノブとして形成され、ノブとして形成された雌ネジ部材6によって、一方の側板体3の着脱が容易になるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、家庭から生じる生ごみを処理し、堆肥化する家庭用生ごみ堆肥化装置に関し、特に、構造の簡素化、製作費用のコストダウンを図ることができると共に、生ごみの好適な堆肥化条件を維持でき、且つ、ごみの投入、排出が容易であり、攪拌の状態を目視しやすい家庭用生ごみ堆肥化装置に関する。
従来、家庭ごみ、特に調理等で発生する生ごみを処理する方法には、主に次のようなものがある。
最も一般的な生ごみ処理方法は、生ごみを清掃工場に運び焼却炉で焼却する方法である。然しながら、通常の可燃ごみのみであれば炉内温度が700℃以上に維持されて安定した燃焼が行なわれるが、生ごみが含まれているとその水分のために炉内温度が低下して不安定な燃焼となり、ダイオキシンが生成され易くなるという問題がある。
又、他の生ごみ処理方法として、生ごみを直接地中に埋設する方法は、腐敗のために悪臭が発生するという問題があり、更に、有害虫の繁殖を促し、不衛生でもある。
そこで、昨今では、家庭からの生ごみをコンポスト化、即ち、堆肥化させる方法が注目されている。コンポスト化とは、主に好気性微生物の働きを利用して生ごみの有機物を分解し、減量化すると同時に、有機物の分解に伴う発酵熱により、生ごみ中の水分量を低減し、且つ、有害菌の滅菌も行なう方法である。コンポスト化により堆肥が得られ、堆肥は土壌を肥沃にするために有効活用できる。コンポスト化には、人工的に微生物が活動し易い条件を整え、比較的短い期間で分解を促進するための種々の装置や器具が用いられる。
前述のコンポスト化装置、即ち、生ごみ堆肥化装置は、微生物の生命維持と増殖を促進するためのものである。具体的には、微生物のもつ体内酵素の反応速度を良好に維持するために、最適温度の維持、酸素の供給、余分な水の排除等を実現する構造を備えた容器状のものが多い。そして、家庭用に提案された従来の生ごみ堆肥化装置の殆どは、プラスチック製容器を使用している。
然しながら、プラスチック製容器で生ごみを処理すると、特に暑い季節には容器内に有害虫が発生し、異臭が立ち込めることとなる。このような状態で容器に生ごみを追加しようとすると、不快感と悪臭に耐えられず、結局は当該装置の使用を飽きられてしまうことになりがちである。
又、容器の温度維持、換気、水分量調整、撹拌等のために電気式、機械式の複雑な機構を具備するものも多いが、それらは非常に高価な製品である。
そのため、従来のコンポスト化装置、即ち、生ごみ堆肥化装置の問題点を解決するべく、次のような条件(要望)を満たす、家庭用に適した生ごみ堆肥化装置が求められている。
(1)電気式、機械式の複雑な機構を用いることなく生ごみの堆肥化促進条件を維持でき、堆肥を得られること。
(2)コンパクトで狭い場所にも設置可能であること。
(3)生ごみ堆肥化装置自体の製造コストが安価でかつ稼動コストも安価であること。
(4)処理のための作業労力が少なく、容易に処理できること。
(5)清潔であること(悪臭がなく、有害虫が発生しないこと)。
そして、本願出願人は、前述の要望を満たすべく、特許文献1の「家庭用生ごみ堆肥化装置」を既に出願している。特許文献1には、内部に複数の撹拌棒が設けられた円筒紙管からなる円筒体、側面部、取り外し自在の蓋部を具備する発酵容器と、堆肥受けトレイ、筒体部を回転可能に支持する複数のローラを有する設置ベースと、発酵容器の回転を固定させるクサビとを具備する家庭用生ごみ堆肥化装置が記載されている。
特開2005−263604号公報
本願出願人の出願した特許文献1は、前述の要望をほぼ満たすものであるが、更に、開口部が狭く、生ゴミの投入作業、堆肥の排出作業が円滑に行なえない問題があり、又、攪拌の状態を目視しにくい問題があり、改善が望まれている。
以上の現状に鑑み、本考案は、構造の簡素化、製作費用のコストダウンを図ることができると共に、生ごみの好適な堆肥化条件を維持でき、且つ、ごみの投入、排出が容易であり、攪拌の状態を目視しやすい家庭用生ごみ堆肥化装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本考案は以下の構成を提供する。
請求項1に係る考案は、家庭における生ごみを投入し堆肥化させるための家庭用生ごみ堆肥化装置に於いて、
両端開口の筒体と、
前記筒体の一端開口部を閉鎖自在の一方の側板体と、
前記筒体の他端開口部を閉鎖するように設けられる他方の側板体と、
前記筒体の両端開口部に配設された前記両側板体の夫々の中心部に掛架される中心棒と、
前記中心棒の両端部に螺着して前記両側板体を前記筒体の両端開口部に締め付け自在の両雌ネジ部材と、
前記中心棒の軸方向に相互に所定間隔離間して配設され、且つ、相互に所定角度ずらされて放射状に突設される複数の攪拌棒とを備えたことを特徴とする家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
請求項2に係る考案は、前記筒体は紙製筒体であることを特徴とする請求項1記載の家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
請求項3に係る考案は、前記筒体は円筒状に形成され、前記両側板体は夫々前記筒体の外周部よりも大なる板状に形成され、一方、前記筒体を回転自在に支持する複数の支持ローラと、前記複数の支持ローラを夫々回転自在に軸支する複数の軸支体と、前記軸支体を立設させる基台とを具備する支持台を備え、前記筒体の外周部よりも大なる板状に形成された前記両側板体は、回転時の前記筒体の前記支持ローラからの離脱を規制するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
請求項4に係る考案は、前記筒体は角筒状に形成され、前記両側板体は円板状に形成され、一方、前記両側板体を回転自在に支持する複数の支持ローラと、前記複数の支持ローラを回転自在に夫々軸支する複数の軸支体と、前記軸支体を立設させる基台とを具備する支持台を備え、前記軸支体は、前記支持ローラより上方まで延設され、回転時の前記側板体の前記支持ローラからの離脱を規制するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
前記筒体は八角筒状又は六角筒状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
請求項6に係る考案は、一方の前記雌ネジ部材は、外周部が把持し易い所定大きさに形成されたノブであり、前記ノブによって前記一方の側板体の着脱が容易になるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5記載の家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
請求項7に係る考案は、前記筒体の外周部であって、前記他方の側板体近傍に把手を設けたことを特徴とする請求項6記載の家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
請求項8に係る考案は、前記両側板体には、前記筒体の端部を全周に及んで夫々嵌入させる溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一に記載の家庭用生ごみ堆肥化装置を提供するものである。
本考案の請求項1記載の考案によれば、電気式又は機械式の複雑な機構を用いることなく、構造の簡素化、製作費用のコストダウンを図ることができると共に、生ごみの好適な堆肥化条件を維持でき、且つ、一方の側板体を外して大きく開口させることができるため、ごみの投入、排出が容易であり、攪拌の状態を目視し易い家庭用生ごみ堆肥化装置を提供することができる。又、攪拌状態を目視し易いため、不完全な攪拌部分を確認して、手や、道具等で容易に処理することができる。更に、従来の特許文献1に於いては、排出時に残留物が残る問題があったが、本考案では、残留物を残すことなく排出できる。
請求項2記載の考案によれば、請求項1記載の考案の効果に加え、筒体は紙製筒体であるので、従来のプラスチック容器とは異なり、通気性があり、空気(酸素)の供給が確保されることにより微生物に好適な条件を維持することができ、生ごみの発酵分解を促進することができる。
更に、発酵熱により発生した蒸気が紙管の気孔を通じて外部空間に放出されるので、余分な水分を排出して微生物に好適な条件を維持することができる。
尚、紙管の気孔は、例えば、数μ〜数十μm程度の微細孔とすることができるので、その場合、液体が漏れたり、臭気が外部に漂い出る虞はない。
請求項3記載の考案によれば、請求項1又は2記載の考案の効果に加え、支持ローラによって筒体を容易に回転させることができ、又、筒体の外周部よりも大なる板状に形成された両側板体により、回転時の筒体の支持ローラからの離脱を防止することができる。
請求項4記載の考案によれば、請求項1又は2記載の考案の効果に加え、筒体が角筒状に形成されることにより、回転する筒体内の生ごみのすべりを防止して、攪拌効率を高め、生ごみの発酵分解を促進することができると共に、支持ローラによって両側板体を容易に回転させることができると共に、支持ローラより上方まで延設される軸支体によって、回転時の両側板体の支持ローラからの離脱を防止することができる。
請求項5記載の考案によれば、請求項4記載の考案の効果に加え、筒体が八角筒状又は六角筒状に形成されていることにより、八角筒又は六角筒による攪拌効率を高めることができる。
請求項6記載の考案によれば、請求項1乃至5記載の考案の効果に加え、ノブによって一方の雌ネジ部材の着脱が容易となり、一方の側板体の着脱が容易になる。
請求項7記載の考案によれば、請求項6記載の考案の効果に加え、一方の側板体を外した状態で、一方の側板体側の筒体の開口部を把持し、把手を持てば、筒体内の肥料又は生ごみの排出が容易である。
請求項8記載の考案によれば、請求項1乃至7のうちいずれか一に記載の考案の効果に加え、筒体の端部を全周に及んで嵌入させる溝が形成されているので、筒体と、側板体との位置決めが容易であり、且つ、筒体と、側板体との間の接合部の気密性を高めることができる。
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本考案の実施の形態を説明する。
図1及び図2に於いて、1は、家庭における生ごみを投入し堆肥化させるための本考案の家庭用生ごみ堆肥化装置であり、家庭用生ごみ堆肥化装置1は、両端開口の紙製筒体からなる筒体2と、筒体2の一端開口部を閉鎖自在の一方の側板体3と、筒体2の他端開口部を閉鎖するように設けられる他方の側板体4と、筒体2の両端開口部に配設された両側板体3,4の夫々の中心部に掛架される中心棒5と、中心棒5の両端部に螺着して両側板体3,4を筒体2の両端開口部に締め付け自在の両雌ネジ部材6,7と、中心棒5の軸方向に相互に所定間隔離間して配設され、且つ、相互に所定角度ずらされて放射状に突設される複数の攪拌棒8,8…とを備えている。
尚、筒体2に用いる紙製筒体は、その直径、長さ、紙質、紙の層数、厚さ、強度等、使用目的に応じて極めて多用な製品が市販されており、又、注文に応じて所望する特性の紙管を製造することも一般的に行われているため、本考案に適した特性及び寸法のものを容易に選択できる。
又、前記中心棒5は、具体的には両側板体3,4の夫々の中心部に開穿された中心孔間に掛架され、中心孔を夫々貫通するように設けられる。中心棒5の両端部は段差を有して前記中心孔を貫通自在の小径部が形成され、小径部に雄ネジが夫々刻設されている。尚、
小径部のみが中心孔を貫通自在であり、小径部が貫通すると段差部が両側板体3,4に当接して貫通を阻止するように形成されている。
小径部以外の中心棒5は前記中心孔を貫通せず、段差部が両側板体3,4に当接する。
そして、前記筒体2は円筒状に形成され、前記両側板体3,4は夫々筒体2の外周部よりも大なる板状に形成されている。前記両側板体3,4は好適には円板状に形成される。
更に、両側板体3,4には、筒体2の端部を全周に及んで夫々嵌入させる環状溝3a、4aが形成されている。
一方の雌ネジ部材6は、外周部が把持し易い所定大きさのノブとして形成され、ノブとして形成された雌ネジ部材6によって、一方の側板体3の着脱が容易になるように構成されている。他方の側板体4は、好適には筒体2に固着されるが、例えば、他の着脱器具等を設けることにより、清掃時や、使用しない時等に取外しできるように構成しても良い。
又、筒体2の外周部の他方の側板体4近傍に把手9が設けられている。
そして、本考案の家庭用生ごみ堆肥化装置1は、筒体2を回転自在に支持する複数の支持ローラ11,11…と、複数の支持ローラ11,11…を夫々回転自在に軸支する複数の軸支体12,12…と、軸支体12,12…を立設させる基台13とを具備する支持台14を備えている。支持ローラ11,11…及び軸支体12,12…は、好適には図に示すように基台13上に夫々4個設けられる。
筒体2の外周部よりも大なる板状に形成された前記両側板体3,4は、回転時の筒体2の支持ローラ11からの離脱を規制(防止)する機能を有する。
次に、本考案の家庭用生ごみ堆肥化装置1の組み立て方法について説明する。
家庭用生ごみ堆肥化装置1を組み立てる場合は、他方の側板体4の中心孔に中心棒5の小径部を貫通させて段差部を他方の側板体4に当接させ、他方の側板体4を貫通した小径部の雄ネジ部を雌ネジ部材7で締めて、中心棒5を他方の側板体4に固着する。
そして、他方の側板体4の環状溝4aに筒体2の端部を嵌入させ、次に一方の側板体3の中心孔に中心棒5の他方の小径部を貫通させ、側板体3の環状溝3aに筒体2の端部を嵌入させて、側板体3を貫通した小径部の雄ネジ部を雌ネジ部材6で締め付け、側板体3を筒体2に固着すると、発酵容器21が組み立てられる。
この状態で、発酵容器21の筒体2を支持ローラ11,11…上に載置すれば、発酵容器21は、支持台14上で回転させることが可能になる。
次に、家庭用生ごみ堆肥化装置1の使用方法について各工程毎に説明する。
(1)第1行程
まず、筒体2内に生ごみを投入する場合は、発酵容器21を支持台14から降ろし、発酵容器21の一方の側板体3を上にして、他方の側板体4を下にした姿勢で、ノブとして形成された雌ネジ部材6を外して一方の側板体3を取外し、開放された筒体2の開放部から生ごみ31を投入し、これに適量の図示しない培養材を散布する。尚、培養材としては、ピートモス、薫炭(原料もみ殻)、微生物群(EM菌)、オガ屑などが好適である。又、米ぬか、劣化した天ぷら油などを加えると更に有効である。
所定量の生ごみを投入したら、再度、一方の側板体3の中心孔に中心棒5の他方の小径部を貫通させ、側板体3の環状溝3aに筒体2の端部を嵌入させて、側板体3を貫通した小径部の雄ネジ部を雌ネジ部材6で締め付け、側板体3を筒体2に固着して発酵容器21を組み立て、この状態で、図2及び図3に示すように発酵容器21の筒体2を支持ローラ11,11…上に載置する。
(2)第2行程
次に、発酵容器21を数周ほど回転させ、内部の生ごみ31と培養材とを撹拌し、均一に混合させる。
尚、一日に何回でも、生ごみ31が発生する毎に前述した方法で生ごみ31を発酵容器21に投入し、その都度数周回転させる。回転させるのは、今回投入された生ごみ31と前回投入された生ごみ31をよく撹拌するためである。
又、発酵容器21は、図3の矢印に示す如く、図に於いて、時計回りと反時計回りの双方に回転させると撹拌効率を高めることができる。
(3)第3行程
第2工程を経た発酵容器21を所定の期間放置する。この間、生ごみ31が微生物の働きにより分解され、図示しない水蒸気と炭酸ガスが発生する。但し、時々適宜回転させることが好適である。これにより、生ごみ31が筒体2内面に接触する位置を変えることができるので、筒体2の劣化を遅らせ寿命を延ばすことができる。そして、時々、側板体3を開けて生ごみ31の堆肥化を確認し、又は、予め、生ごみ31の堆肥化の日数を計算して、投入した生ごみ31が堆肥化したら、発酵容器21の一方の側面体3を取外し、図4に示す如く、片手で筒体2の開放部を把持し、他方の手で把手9を把持して、筒体2を傾斜させることにより筒体2内の生ごみ31から変化した堆肥32を排出する。
この場合、一方の側面体3を取外すことにより、発酵容器21の筒体2の一端面が全面に大きく開放し、全ての堆肥32をストレートに落下させることができるので、堆肥32の排出が容易であり、残留物を残すことなく排出できる。又、例え、残留物が残った場合の処理も容易である。
このようにして得た堆肥32は、畑などで土と混合させ1ヶ月程経過させたのち肥料として使用することができる。
尚、前記第1工程から第3工程までの期間は、培養材の量を約1年分とした場合、約1年である。約1年間は、生ごみ31が発生する毎に発酵容器21内に投入し続けることができる。
又、第1工程から第3工程において、堆肥化を担う微生物の活性を促進するため、外気温度が10〜40℃(好ましくは15〜20℃)の条件下であることが必要である。
更に、前記家庭用生ごみ堆肥化装置1に於いて、発酵容器21を支持するための支持台14を不要とすることも可能である。然る時は、発酵容器21を支持台14上で回転させる代わりに、発酵容器21を図5に示す如く、直接、床面、又は、地面に於いて回転させれば、発酵容器21は、側面体3,4の外周縁が床面、又は、地面に接触して回転し、支持台14による効果と略同様の効果を得ることができる。この場合、前記両側板体3,4は円板状に形成されていることが望ましい。
更に又、前記家庭用生ごみ堆肥化装置1に於いて、前記筒体2は、紙製筒体によって形成したが、紙製筒体に代えて木製筒体で形成しても良く、然る時も、同様な効果が期待できるが、更に、間伐材等の利用度を高めることができる。
図6及び図7に於いて、41は、本考案の変形例の家庭用生ごみ堆肥化装置であり、家庭用生ごみ堆肥化装置41は、前記家庭用生ごみ堆肥化装置(図3に於いて1)の筒体(図3に於いて2)に代えて、角筒状に形成された筒体42を用いるものである。筒体42は、図7に示すように、好適には、製作し易く、攪拌効率も良いことから、八角筒状又は六角筒状に形成されるが、その他の形状の角筒であっても良い。
更に、図7に示すように、両側板体43,44は円板状に形成され、一方、図6に示すように、両側板体43,44を回転自在に支持する複数の支持ローラ45,45…と、複数の支持ローラ45,45…を回転自在に夫々軸支する複数の軸支体46,46…と、軸支体46,46…を立設させる基台47とを具備する支持台48を備え、軸支体46は、支持ローラ45より上方まで延設され、回転時の側板体43又は44の支持ローラ45からの離脱を規制(防止)するように構成されている。
尚、前記両側板体43,44は前記家庭用生ごみ堆肥化装置(図2に於いて1)の環状溝(図2に於いて3a,4a)に代えて、角筒状に形成された筒体42内に所定寸法嵌入する突設部43a,44aが設けられているが、前記環状溝(図2に於いて3a,4a)と同様に、角筒状に形成された筒体42の端部を嵌入させる溝が形成されても良い。
家庭用生ごみ堆肥化装置41は、筒体42が角筒状に形成されていることにより、回転時の筒体42内の生ごみのすべりが防止され、即ち、すべりが防止されることにより、生ごみが所定高さまで持ち上げられて落下するような動きが発生し、筒体42による生ごみの攪拌効率を高めることができる。
本考案による家庭用生ごみ堆肥化装置の斜視図である。 前図1のA−A断面図である。 前図2のB−B断面図である。 本考案による発酵容器内の堆肥を排出させる状態を示す一部切欠正面図である。 本考案による発酵容器を床面、又は、地面上で回転させる状態を示す側面縦断面図である。 本考案の変形例の家庭用生ごみ堆肥化装置の正面縦断面図である。 前図6のD−D断面図である。
符号の説明
1,41 家庭用生ごみ堆肥化装置
2,42 筒体
3,4,43,44 側板体
5 中心棒
6,7 雌ネジ部材
8 攪拌棒
9 把手
11,45 支持ローラ
12,46 軸支体
13,47 基台
14,48 支持台
31 生ごみ

Claims (8)

  1. 家庭における生ごみを投入し堆肥化させるための家庭用生ごみ堆肥化装置に於いて、
    両端開口の筒体と、
    前記筒体の一端開口部を閉鎖自在の一方の側板体と、
    前記筒体の他端開口部を閉鎖するように設けられる他方の側板体と、
    前記筒体の両端開口部に配設された前記両側板体の夫々の中心部に掛架される中心棒と、
    前記中心棒の両端部に螺着して前記両側板体を前記筒体の両端開口部に締め付け自在の両雌ネジ部材と、
    前記中心棒の軸方向に相互に所定間隔離間して配設され、且つ、相互に所定角度ずらされて放射状に突設される複数の攪拌棒とを備えたことを特徴とする家庭用生ごみ堆肥化装置。
  2. 前記筒体は紙製筒体であることを特徴とする請求項1記載の家庭用生ごみ堆肥化装置。
  3. 前記筒体は円筒状に形成され、前記両側板体は夫々前記筒体の外周部よりも大なる板状に形成され、一方、前記筒体を回転自在に支持する複数の支持ローラと、前記複数の支持ローラを夫々回転自在に軸支する複数の軸支体と、前記軸支体を立設させる基台とを具備する支持台を備え、前記筒体の外周部よりも大なる板状に形成された前記両側板体は、回転時の前記筒体の前記支持ローラからの離脱を規制するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の家庭用生ごみ堆肥化装置。
  4. 前記筒体は角筒状に形成され、前記両側板体は円板状に形成され、一方、前記両側板体を回転自在に支持する複数の支持ローラと、前記複数の支持ローラを回転自在に夫々軸支する複数の軸支体と、前記軸支体を立設させる基台とを具備する支持台を備え、前記軸支体は、前記支持ローラより上方まで延設され、回転時の前記側板体の前記支持ローラからの離脱を規制するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の家庭用生ごみ堆肥化装置。
  5. 前記筒体は八角筒状又は六角筒状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の家庭用生ごみ堆肥化装置。
  6. 一方の前記雌ネジ部材は、外周部が把持し易い所定大きさに形成されたノブであり、前記ノブによって前記一方の側板体の着脱が容易になるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5記載の家庭用生ごみ堆肥化装置。
  7. 前記筒体の外周部であって、前記他方の側板体近傍に把手を設けたことを特徴とする請求項6記載の家庭用生ごみ堆肥化装置。
  8. 前記両側板体には、前記筒体の端部を全周に及んで夫々嵌入させる溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一に記載の家庭用生ごみ堆肥化装置。
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