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JP3123572B2 - 車体の姿勢制御装置 - Google Patents

車体の姿勢制御装置

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JP3123572B2
JP3123572B2 JP04137942A JP13794292A JP3123572B2 JP 3123572 B2 JP3123572 B2 JP 3123572B2 JP 04137942 A JP04137942 A JP 04137942A JP 13794292 A JP13794292 A JP 13794292A JP 3123572 B2 JP3123572 B2 JP 3123572B2
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displacement
control
axle
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vehicle body
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健一 降幡
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車体の姿勢制御装置、特
に路面の凸部による車軸への過大なバンプ(突上力)と
路面の凹部による車軸への過大なリバウンド(突下力)
に対し、油圧式懸架機構のピストンがシリンダ端壁に衝
突しないように、油圧式懸架機構の作動量を電気的に制
御する、車体の姿勢制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭64-30816号に開示される車体の姿
勢制御装置では、車軸への路面入力などにより発生する
車体の姿勢変化を抑えるために、各車軸と車体の相対的
な上下変位量に対応して油圧式懸架機構の油量を加減し
ているが、例えば路面から車軸へ過大な突上力が作用す
ると、油圧式懸架機構は過大に短縮する。この時、油圧
式懸架機構のピストンがシリンダ端壁に激突して破損す
る恐れがある。油圧式懸架機構の作動限界に機械的なス
トツパを設ければ、油圧式懸架機構の破損は防止できる
が、油圧式懸架機構の作動部がストツパに当つた時の衝
撃が大きく、乗り心地を悪くする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、各車軸の車高変化量に応じて連続的に油量
制御部へ加える制御量を加減し、油圧式懸架機構のピス
トンがシリンダ端壁に衝突しないように作動量を制限す
る、信頼性が高く、乗り心地がよい、車体の姿勢制御装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成は各車輪の車高を検出する車高センサ
の信号に基づき車体のロール変位量、ピツチ変位量、上
下変位量を求める相対変位量算出手段と、相対変位量算
出手段の信号に基づき車体をフラツトに保つための各車
輪のロール制御トルクF12、ピツチ制御トルクF22、上
下変位制御力F32を求める制御量算出手段と、制御量算
出手段の信号に基づき各車輪の油圧式懸架機構の油量を
求める油量算出手段と、油量算出手段の信号に基づき各
油圧式懸架機構の油量に相当する次式から求めた制御電
圧VFL〜VRRを加減する油量制御弁とを備える車体の姿
勢制御装置において、 −F12=−K1・Δφ−K2・dΔφ/dt−K7・∫Δφdt −F22=−K3・Δθ−K4・dΔθ/dt−K8・∫Δθdt −F32=−K5・Δx−K6・dΔx/dt−K9・∫Δxdt ただし、Δφ:車体と車軸との間の相対的なロール変位
量 Δθ:車体と車軸との間の相対的なピツチ変位量 Δx:車軸のバウンス変位量 K1〜K6:フイードバツクゲイン K7〜K9:定数 VFL=−KV1・F12−KV2・F22−KV5・F32 VFR=+KV1・F12−KV2・F22−KV5・F32 VRL=−KV3・F12+KV4・F22−KV6・F32 VRR=+KV3・F12+KV4・F22−KV6・F32 ただし、KV1〜KV6:定数 前記制御電圧に次式 KV7・FbsFL=KV7・[xFL/xstF]・xFL KV7・FbsFR=KV7・[xFR/xstF]・xFR KV8・FbsRL=KV8・[xRL/xstR]・xRL KV8・FbsRR=KV8・[xRR/xstR]・xRR ただし、KV7〜KV8:定数 xFL〜xRR:各車輪支持部の車高変化量 xstF,xstR:バンプ・ストツプ力 n:1よりも大きい任意の数 で表されるバンプ・ストツプ力に相当する制御電圧KV7・
FbsFL,KV7・FbsFR,KV8・FbsRL,KV8・FbsRRを加算す
ることを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明は各車輪を支持する車軸の上下変位量な
いし車高変化量からバンプ・リバウンド・ストツプ力を
求め、路面入力と走行条件の変化とに対する車体のロー
ル制御力とピツチ制御力と上下制御力と、上述のバンプ
・リバウンド・ストツプ力とに関連して、コンピユータ
による制御プログラムの上で各油圧式懸架機構の油量を
連続的に加減し、油圧式懸架機構における作動部の機械
的衝突を回避し、乗り心地を改善する。
【0006】このため、各車軸の標準車高からの車高変
化量xFL〜xRRを求め、予め設定された前車軸のバンプ
・リバウンド作動限界xstF に対する車高変化量xFL,
xFRの割合からバンブ・リバウンド・ストツプ・フイー
ドバツクゲインKbsFL ,KbsFR を求め、後車軸のバンプ
・リバウンド作動限界xstR に対する車高変化量xRL,
xRRの割合からバンプ・リバウンド・ストツプ・フイー
ドバツクゲインKbsRL,KbsRR を求める。
【0007】次いで、バンプ・リバウンド・ストツプ力
算出手段により、各車軸のバンプ・リバウンド・ストツ
プ力FbsFL〜FbsRRをそれぞれ求め、各バンプ・リバウ
ンド・ストツプ力に対応する制御電圧を、各車軸の油圧
式懸架機構の油量制御弁の電磁コイルへ加える。
【0008】
【実施例】図1は本発明に係る車体の姿勢制御装置のブ
ロツク図、図2は油圧式懸架機構の油圧回路図である。
図2に示すように、機関により駆動される油圧ポンプ4
は、油槽2から油を吸い込み、管5から逆止弁6を経て
管7の蓄圧器8へ供給する。管7への油圧を所定値に保
つために、油圧監視手段Aが備えられる。つまり、管5
の油圧を検出する油圧センサ9の検出値が所定値を超え
ると、油圧制御弁12が切り換わり、管5の圧油の一部
が管10、油圧制御弁12、管13、フイルタ27を経
て油槽2へ戻される。また、油圧ポンプ4の吐出口の油
圧が異常に高くなると、管5の圧油の一部が公知の逃し
弁26、管13、フイルタ27を経て油槽2へ戻され
る。
【0009】管7の圧油は左右の前輪と左右の後輪25
(図2には左前輪だけを代表して示す)の各油圧式懸架
機構19へそれぞれ供給される。油圧式懸架機構19は
シリンダ23にピストン22を嵌装し、ピストン22か
ら上方へ突出するロツド24を車体20に連結する一
方、シリンダ23から下方へ突出するロツドを車輪25
のナツクルに連結してなる。シリンダ23の壁部と車体
20との間にばね21が介装される。車体20とナツク
ルとの間に、車体20と車輪25との相対的上下変位量
を検出する車高センサ28が配設される。なお、左右の
前輪、左右の後輪の各懸架機構19を特定する場合は、
FL,FR,RL,RRの添字を付すことにする。
【0010】管7の圧油は逆止弁14、一般的な中立位
置閉鎖型の電磁比例油圧制御弁からなる油量制御弁1
6、絞り18aを経て蓄圧器18へ供給され、さらに油
圧式懸架機構19のシリンダ23の下端室へ供給され
る。シリンダ23の下端室へ供給される油圧は、油圧セ
ンサ17により検出される。油量制御弁16が切り換わ
ると、シリンダ23の下端室の油は油量制御弁16、逆
止弁15、管13、フイルタ27を経て油槽2へ戻され
る。
【0011】前後・左右の車軸の各油圧式懸架機構19
は独立に、逆止弁14,15、油量制御弁16、絞り1
8a、蓄圧器18、油圧センサ17、車高センサ28を
備えている。各油量制御弁16はマイクロコンピユータ
からなる制御装置の制御電圧に対応するように、各油圧
式懸架機構19の油圧をフイードバツク制御する。
【0012】車体(ばね上)のロール変位量(角度)を
φ2 、車体(ばね上)のピツチ変位量(角度)をθ2 、
車体重心のバウンス変位量をx2 とし、車軸(ばね下)
のロール変位量をφ1 、車軸(ばね下)のピツチ変位量
をθ1 、車軸(左右中心部)のバウンス変位量をx1 と
すると、車体と車軸との間の相対的なロール変位量Δ
φ、ピツチ変位量Δθ、車軸のバウンス変位量Δxは、
次の式で表される。
【0013】φ2=φ1+Δφ θ2=θ1+Δθ x2=x1+Δx また、各車輪の車高センサ28により検出した標準車高
に対する車高変化量をxFL〜xRRとすると、車体と車軸
との間の相対的なロール変位量Δφ、ピツチ変位量Δ
θ、車軸のバウンス変位量Δxは、次の式で表される。
【0014】Δφ=K11(xFL−xFR)+K12(xRL−x
RR) Δθ=K21(xFL+xFR)−K22(xRL+xRR) Δx=K31(xFL+xFR)+K32(xRL+xRR) ただし、K11,K21,K31:定数 K12,K22,K32:定数 一般に、路面入力に対し車体をフラツトに保つ条件は、 極低周波の路面入力に対しては、Δφ→0 Δφ/φ1→0 Δθ→0 Δθ/θ1→0 Δx→0 Δx/x1→0 高周波の路面入力に対しては、 Δφ→−φ1 Δφ/φ1→−1 Δθ→−θ1 Δθ/θ1→−1 Δx→−x1 Δx/x1→−1 と考えられる。
【0015】そこで、車速一定の直進走行時の路面入力
に対し車体をフラツトに保つためのロール制御トルクF
12、ピツチ制御トルクF22、上下制御力F32は、次の式
(1)で与えられるものと仮定する。
【0016】 −F12=−K1・Δφ−K2・dΔφ/dt −F22=−K3・Δθ−K4・dΔθ/dt −F32=−K5・Δx−K6・dΔx/dt ……(1) ただし、F12:直進走行時の路面入力に対するロール制
御トルク F22:直進走行時の路面入力に対するピツチ制御トルク F32:直進走行時の路面入力に対するバウンス変位制御
力 K1〜K6:フイードバツクゲイン(後述のように調整す
る) ここで、定数K1,K3,K5は車高変化量に乗じるものであ
るからばね定数に相当するもの、K2,K4,K6は車高変化
率に乗じるものであるから減衰係数に相当するものと考
えてよい。
【0017】式(1)から、次の運動方程式が成り立
つ。
【0018】 IX・dφ/dt=−K1・Δφ−K2・dΔφ/dt IY・dθ/dt=−K3・Δθ−K4・dΔθ/dt m2・dx/dt=−K5・Δx−K6・dΔx/dt ……(2) ただし、IX:車体ロールに対する慣性モーメント IY:車体ピツチに対する慣性モーメント m2:車体質量 上の式(2)を変形し、ラプラス変換すると、式(3)
になる。
【0019】 Δφ/φ1=−1+(K1+K2・s)/(K1+K2・s+Ix・s) Δθ/θ1=−1+(K3+K4・s)/(K3+K4・s+IY・s) Δx/x1=−1+(K5+K6・s)/(K5+K6・s+m2・s)……(3) ただし、s:ラプラス演算子 式(3)において、極低周波の路面入力に対する応答は
上の伝達関数においてs→0とした場合に相当し、高周
波の路面入力に対する応答は上の伝達関数においてs→
∞とした場合に相当するから、 となり、車体がフラツトとなる条件を満していることが
分る。
【0020】しかし、式(2)のみの制御を行う場合
は、定数K1〜K6の値をある程度大きくしないと、車両停
止時の姿勢をフラツトに維持できなくなる恐れがある。
また、定数K1〜K6の値を大きくしすぎると、低周波の路
面入力での乗り心地に悪影響を及ぼす恐れがある。
【0021】そこで、式(1)の右辺に積分項を追加す
ることにより、定常偏差を取り除く。
【0022】 −F12=−K1・Δφ−K2・dΔφ/dt−K7・ΣΔφdt −F22=−K3・Δθ−K4・dΔθ/dt−K8・ΣΔθdt −F32=−K5・Δx−K6・dΔx/dt−K9・ΣΔxdt ……(4) ただし、K7〜K9:定数 Σは都合により積分記号を表すものとする上述のフイー
ドバツク制御は例えば特開平4−208613号公報に
より既に公知であり、車両がほぼ真直ぐな道路を走行す
る場合は車体の姿勢を路面とほぼ平行(フラツト)に保
つことができる。
【0023】しかし、旋回走行時の横加速度や加減速時
の前後加速度に対しては応答が間に合わず、車体に姿勢
変化が生じる。そこで、横加速度g1 、前後加速度g2
に対応した比例制御を付加するのが好ましい。車両が凹
凸のない平坦な路面を走行していると仮定すると、車体
のロールと車体のピツチについて、次の運動方程式が成
り立つ。
【0024】 IX・dφ/dt=m2・hr・g1+m2・g・hr・φ+F11−KS1・φ IY・dθ/dt=m2・hp・g2+m2・g・hp・θ+F21−KS2・θ ……(5) ただし、hr:車体重心とロール中心の高低差 hp:車体重心とピツチ中心の高低差 F11:旋回走行時のロール制御トルク F21:加減速時のピツチ制御トルク KS1:ばね21のロール剛性係数 KS2:ばね21のピツチ剛性係数 g1:車体重心に作用する横加速度 g2:車体重心に作用する前後加速度 式(5)において、右辺の第1項は車体重心に作用する
横加速度(前後加速度)が車体をロール(ピツチ)させ
るモーメント、第2項は車体のロール(ピツチ)に伴う
車体重心に作用する重力の加速度gが、車体をロール
(ピツチ)させるモーメントm2 gとhr sin φの積
(m2 gとhp sin θの積)である。
【0025】したがつて、車体のロール、車体のピツチ
をそれぞれ0とするためのロール制御トルクF11、ピツ
チ制御トルクF21は、次の式(6)で表される。
【0026】 −F11=m2・hr・g1+m2・g・hr・φ−KS1・φ −F21=m2・hp・g2+m2・g・hp・θ−KS2・θ ……(6) 凹凸のない平坦な路面では路面入力はないから、タイヤ
の上下方向の撓みを無視し、φ=Δφ,θ=Δθとおく
と、旋回走行時のロール制御トルクF11、加減速時のピ
ツチ制御トルクF21は、次の式(7)で表される。
【0027】 −F11=m2・hr・g1+m2・g・hr・Δφ−KS1・Δφ −F21=m2・hp・g2+m2・g・hp・Δθ−KS2・Δθ ……(7) 本発明によれば、油圧式懸架機構のフルバンプ、フルリ
バウンドを防止するために、図4に示すバンプ・リバウ
ンド・ストツプルーチンにより各車軸の標準車高に対す
る車高変化量xFL〜xRRから、予め設定された前車軸の
バンプ・リバウンド作動限界xstF に対する車高変化量
xFL,xFRの割合αFL,αFRを求め、予め設定された後
車軸のバンプ・リバウンド作動限界xstR に対する車高
変化量xRL,xRRの割合αRL,αRRを求める。
【0028】当然、上で求めた各割合αFL〜αRRは1よ
りも小さいので、各油圧式懸架機構19に車高変化量が
大きいほど、より大きなバンプ・リバウンド・ストツプ
力が作用するように、各割合αFL〜αRRをn乗(nは1
より大きい任意の数)してなるバンプ・リバウンド・ス
トツプ・フイードバツクゲインに基づき、次の式(8)
により、各車軸の油圧式懸架機構19へ加えるバンプ・
リバウンド・ストツプ力FbsFL〜FbsRRを求める。
【0029】 KbsFL=[xFL/xstF], FbsFL=KbsFL・xFL KbsFR=[xFR/xstF], FbsFR=KbsFR・xFR KbsRL=[xRL/xstR], FbsRL=KbsRL・xRL KbsRR=[xRR/xstR], FbsRR=KbsRR・xRR ……(8) ただし、記号[]は都合により絶対値を表すものとす
る。
【0030】以上の結果から各車軸の油量制御弁16の
制御電圧VFL〜VRRは、次の式(9)で表される。
【0031】VFL=−KV1・F12−KV2・F22−KV5・F32−
KV7・F11−KV09・F21+KV11・FbsFLVFR=+KV1・F12−
KV2・F22−KV5・F32+KV7・F11−KV09・F21+KV11・Fbs
FRVRL=−KV3・F12+KV4・F22−KV6・F32−KV8・F11+
KV10・F21+KV12・FbsRLVRR=+KV3・F12+KV4・F22−
KV6・F32+KV8・F11+KV10・F21+KV12・FbsRR……
(9)ただし、KV1〜KV12:定数 図1に示すように、本発明は上述の原理により、各車軸
の車高センサ28により車高変化量xFL〜xRRを検出
し、相対変位量算出手段35により車体と車軸との間の
相対的なロール変位量Δφ、ピツチ変位量Δθ、バウン
ス変位量Δxを求め、振動制御量算出手段38により直
進走行時のロール制御トルクF12、ピツチ制御トルクF
22、上下制御力F32を求める。
【0032】ロール制御トルク算出手段36によりロー
ル変位量Δφと横加速度センサ32により検出した横加
速度g1 とから、旋回走行時の車体のロール制御トルク
F11を求め、ピツチ制御トルク算出手段37によりピツ
チ変位量Δθと前後加速度センサ29により検出した前
後加速度g2 とから、車体の加減速時のピツチ制御トル
クF21を求める。バンプ・リバウンド・ストツプ力算出
手段34により車高変化量xFL〜xRRから、バンプ・リ
バウンド・ストツプ力FbsFL〜FbsRRを求める。
【0033】上述の結果から制御油量算出手段39によ
り各油量制御弁16の制御電圧VFL〜VRRを求め、各制
御電圧VFL〜VRRに対応して油量制御弁16を駆動し、
各車軸の油圧式懸架機構19の油量を加減し、車体をほ
ぼフラツトに保つ。
【0034】図3〜5はマイクロコンピユータからなる
電子制御装置により、上述の制御を行う制御プログラム
の流れ図である。この制御プログラムは所定時間ごとに
繰り返し実行する。p11〜p22,p31〜p34,p51〜p
57は制御プログラムのステツプを表す。p11で制御プロ
グラムを開始し、p12で初期化を行い、p13で割込プロ
グラムに移り、油圧センサ9により油圧ポンプ4の出力
油圧pm を読み込み、出力油圧pm が所定値pc よりも
大きい場合は、油圧制御弁12を開いて出力油圧pm を
下げ、出力油圧pm が所定値pc よりも小さい場合は、
油圧制御弁12を閉じて出力油圧pm を上げ所定値pc
に保ち、本プログラムへ戻る。
【0035】p14で各車軸の車高hFL〜hRRを車高セン
サ28から、横加速度g1 を横加速度センサ32から、
前後加速度g2 を前後加速度センサ29からそれぞれ読
み込む。p15で各車軸の車高変化量xFL〜xRRを求め、
p16で車体重心と各車軸中心との相対的なロール変位量
Δφ、ピツチ変位量Δθ、バウンス変位量Δxを求め、
p17で直進走行時のロール制御トルクF12、ピツチ制御
トルクF22、バウンス変位量F32を求める。P18でロー
ル変位量Δφと横加速度g1 とから旋回走行時のロール
制御トルクF11を求め、ピツチ変位量Δθと前後加速度
g2 とから加減速時のピツチ制御トルクF21を求める。
【0036】p19で図4に示すバンプ・リバウンド・ス
トツプルーチンによりバンプ・リバウンド・ストツプ力
FbsFL〜FbsRRをそれぞれ求める。p20で車体をフラツ
トに保つための各車軸の油量制御弁16の制御電圧VFL
〜VRRを求める。p21で図5に示す油圧式懸架機構駆動
ルーチンにより各油量制御弁16をフイードバツク制御
し、各油圧式懸架機構19の油量を加減し、p22で終了
する。
【0037】図4に示すように、バンプ・リバウンド・
ストツプルーチンはp31で開始し、p32で各車軸の車高
変化量xFL〜xRRを求める。p33で予め設定された前車
軸のバンプ・リバウンド作動限界xstF に対する車高変
化量xFL,xFRの割合からバンプ・リバウンド・ストツ
プ・フイードバツクゲインKbsFL ,KbsFR を求め、後車
軸のバンプ・リバウンド作動限界xstR に対する車高変
化量xRL,xRRの割合からバンプ・リバウンド・ストツ
プ・フイードバツクゲインKbsRL ,KbsRR を求める。p
34で各車軸の油圧式懸架機構へ加えるバンプ・リバウン
ド・ストツプ力FbsFL〜FbsRRをそれぞれ求め、p35で
本プログラムへ戻る。
【0038】図5に示すように、油圧式懸架機構駆動ル
ーチンはp51で開始し、p52で各油圧式懸架機構19の
油圧pFL〜pRRを油圧センサ17から読み込み、p53で
油圧pFL〜pRRを電圧VsFL 〜VsRR に変換する。p54
で電圧VsFL 〜VsRR から各油量制御弁16の励磁電圧
VeFL 〜VeRR を求める。p55で油量制御弁16を励磁
し、各油圧式懸架機構19へ供給しまたは排出する油量
QFL〜QRRを調整し、p56により油圧式懸架機構19を
駆動し、p57で本プログラムへ戻る。
【0039】以上により、各車軸へ過大な路面入力が作
用しても、油圧式懸架機構19の作動量が作動限界に抑
えられるので、油圧式懸架機構19のフルバンプ、フル
リバウンドによる破損を防止できる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、各車軸の車高変化量が
油圧式懸架機構の作動限界に近づくと、各車軸のフルバ
ンプ、フルリバウンドを防止しようとするバンプ・リバ
ウンド・ストツプ力が大きくなるので、油圧式懸架機構
のピストンがシリンダ端壁に衝突して損傷するのを防止
できる。
【0041】フルバンプ、フルリバウンドを防止するバ
ンプ・リバウンド・ストツプ力をきめ細かく制御できる
ので、過大な路面入力に対する車体の受ける衝撃が小さ
く、乗り心地が悪くなる度合も少くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車体の姿勢制御装置のブロツク図
である。
【図2】油圧式懸架機構の油圧回路図である。
【図3】同制御装置の制御プログラムの流れ図である。
【図4】同制御プログラムのバンプ・リバウンド・スト
ツプルーチンの流れ図である。
【図5】同制御プログラムの油圧式懸架機構駆動ルーチ
ンの流れ図である。
【符号の説明】
16:油量制御弁 19:油圧式懸架機構 28:車高
センサ 29:前後加速度センサ 32:横加速度セン
サ 34:バンプ・リバウンド・ストツプ力算出手段
35:相対変位量算出手段 36:ロール制御トルク算
出手段 37:ピツチ制御トルク算出手段 38:振動
制御量算出手段 39:制御油量算出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 1/00 - 25/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各車輪の車高を検出する車高センサの信号
    に基づき車体のロール変位量、ピツチ変位量、上下変位
    量を求める相対変位量算出手段と、相対変位量算出手段
    の信号に基づき車体をフラツトに保つための各車輪のロ
    ール制御トルクF12、ピツチ制御トルクF22、上下変位
    制御力F32を求める制御量算出手段と、制御量算出手段
    の信号に基づき各車輪の油圧式懸架機構の油量を求める
    油量算出手段と、油量算出手段の信号に基づき各油圧式
    懸架機構の油量に相当する次式から求めた制御電圧VFL
    〜VRRを加減する油量制御弁とを備える車体の姿勢制御
    装置において、 −F12=−K1・Δφ−K2・dΔφ/dt−K7・∫Δφdt −F22=−K3・Δθ−K4・dΔθ/dt−K8・∫Δθdt −F32=−K5・Δx−K6・dΔx/dt−K9・∫Δxdt ただし、Δφ:車体と車軸との間の相対的なロール変位
    量 Δθ:車体と車軸との間の相対的なピツチ変位量 Δx:車軸のバウンス変位量 K1〜K6:フイードバツクゲイン K7〜K9:定数 VFL=−KV1・F12−KV2・F22−KV5・F32 VFR=+KV1・F12−KV2・F22−KV5・F32 VRL=−KV3・F12+KV4・F22−KV6・F32 VRR=+KV3・F12+KV4・F22−KV6・F32 ただし、KV1〜KV6:定数 前記制御電圧に次式 KV7・FbsFL=KV7・[xFL/xstF]・xFL KV7・FbsFR=KV7・[xFR/xstF]・xFR KV8・FbsRL=KV8・[xRL/xstR]・xRL KV8・FbsRR=KV8・[xRR/xstR]・xRR ただし、KV7〜KV8:定数 xFL〜xRR:各車輪支持部の車高変化量 xstF,xstR:バンプ・ストツプ力 n:1よりも大きい任意の数 で表されるバンプ・ストツプ力に相当する制御電圧KV7・
    FbsFL,KV7・FbsFR,KV8・FbsRL,KV8・FbsRRを加算す
    ることを特徴とする車体の姿勢制御装置。
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JPH0714649U (ja) * 1993-08-12 1995-03-10 東洋電機製造株式会社 真空吸着チャック

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