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JP3112927B2 - 浄水器 - Google Patents

浄水器

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JP3112927B2
JP3112927B2 JP02308549A JP30854990A JP3112927B2 JP 3112927 B2 JP3112927 B2 JP 3112927B2 JP 02308549 A JP02308549 A JP 02308549A JP 30854990 A JP30854990 A JP 30854990A JP 3112927 B2 JP3112927 B2 JP 3112927B2
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JP
Japan
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water
hollow fiber
cylindrical case
fiber membrane
raw water
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JP02308549A
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修身 加藤
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、中空糸膜群ならびに活性炭層、および原水
フィルターよりなる浄水器に関する。
[従来の技術] 近年、中空糸膜群と活性炭層を基本構成とする浄水器
が、水道水中の残留塩素による不快な臭いや味を除去し
たり、原水中に浮沈するコロイド状の鉄粉および微細な
ゴミならびに細菌などの異物類を除去するために用いら
れ、その利用範囲は飛躍的に拡大している。
これら従来の浄水器は、殆んどが被処理水を中空糸膜
の外表面から、膜壁を貫通して中空糸膜内面に通過させ
て、中空糸膜の微細な多孔壁によって上記種々の異物類
を除去するよう構成されている。従って、通水すること
により中空糸膜外表面に上記の異物類が堆積するが、膜
面の大部分が被覆された状態に達すると殆んど濾過能力
を失い、浄水器の寿命は終りに到ってしまう。
このため、浄水処理時のみ効果的に機能し、かつ寿命
の長い浄水器の出現が望まれていたが、この種のものは
従来見られなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の浄水器は、このような従来の浄水器の欠点を
改良して、従来品の上記通水方向とは逆向きに、中空糸
膜の内側から外側に向けて通水し、浄水処理時以外は原
水中の異物類が付着堆積しないよう、中空糸膜内表面を
いわゆる一次濾過水により絶えず洗浄できるよう構成せ
しめたものである。
本発明は、中空糸膜の堆積物による被覆が可及的に減
殺されて、累計濾過能力が飛躍的に増強された、寿命の
長い浄水器の提供を目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、外周部に二次濾過水通過孔10を有し、両端
部が開口された筒状ケース1、該筒状ケース内に直線状
に集束して収納されかつ両端が開口された中空糸膜群
6、該中空糸膜群の端部と筒状ケースの開口端部を液密
に固定する樹脂固定層9および9′、該筒状ケース外周
面に接しかつ活性炭層7および1個以上の浄化水流出孔
8を有する外筒ケース2よりなり、該筒状ケースの両端
面外側部に原水フィルター5を具備する原水流入キャッ
プ4および一次濾過水流出キャップ12を有し、さらに前
記原水フィルター5が、筒状ケース1の原水流入側の樹
脂固定層9の上面の全面に配設され、且つ少なくとも中
空糸膜内径以下の細孔を有することを特徴とする浄水器
である。
本発明で用いられる中空糸膜の素材としては、ポリオ
レフィン系、セルロース系、ポリスルホン系、ポリビニ
ルアルコール系、ポリアクリロニトリル系を始めとして
多孔質の公知の中空糸膜を挙げることが出来る。
また本発明で用いられる活性炭層の素材としては、粒
状活性炭或いは粒状活性炭を微量の粘結剤で固めた成型
活性炭、および活性炭素繊維もしくはそれを微量の粘結
剤で固めた活性炭素繊維成型体などを挙げることが出来
る。
また筒状ケース1の原水流入側樹脂固定層上面に配設
される原水フィルターとしては、金属または繊維の編織
物で細孔を有するメッシュフィルター、或いはそれらか
らなる不織布様物で実質的に細孔を有するメッシュフィ
ルター、或いはそれらからなる焼結体ならびにセラミッ
クフィルターなどを挙げることが出来る。
[作用] 図面により本発明をさらに詳細に説明する。第1図は
本発明の浄水器の断面を模式的に示すものである。
水道水などの原水は、原水流入口3から流入し、原水
流入キャップ4を経て原水フィルター5を通過し、ここ
で第1段の処理が行なわれ一次濾過水が得られる。
原水フィルター5の細孔の大きさは、後述する中空糸
膜6の内径以下のものであれば良いが、さらに原水が必
らずフィルター5を通過するように、このフィルター5
の外周面が筒状ケース1上端部の外周面に密接して固着
されているか、或いは原水流入キャップ4の内周面に固
着されていれば良い。
原水フィルター5を通過した一次濾過水は、次いで筒
状ケース1上端部の該フィルター5の下部に形成されて
いる樹脂固定層9の表面に開口断面を有する中空糸膜群
6の、各中空糸膜の内側中空部を通過して筒状ケース1
下端部の樹脂固定層9′の開口断面および一次濾過水流
出キャップ12を経て、一次濾過水流出口13より流出す
る。
従って、第1段の処理のみが行なわれた一次濾過水
が、中空糸膜群6や活性炭層7による第2段の処理を受
けることなく直接流出する。
本来の浄水器として機能させ、いわゆる浄化水を得る
場合には、一次濾過水流出キャップ12に内蔵されるか、
または該キャップ12以降に接続する開閉弁(図示せず)
を閉じ、上記一次濾過水を上記中空糸膜群6ならびに活
性炭層7を通過させて、第2段の処理を行わせることに
よって得られる。
この場合、原水フィルター5を経た一次濾過水が、中
空糸膜6の内側から外側に向って膜壁を貫通して通過し
濾過されて二次濾過水となる。
各中空糸の膜壁には、微細な多孔が形成されており、
これによって、第2段の処理が行なわれる。上記の原水
フィルター5では除去されない、より微細で水中に浮沈
するコロイド状の鉄粉やゴミおよび細菌などが除去さ
れ、ここで二次濾過水が得られることとなる。
各中空糸膜の内側から外側に膜壁を貫通して流出した
第2段の処理水は、筒状ケース1の外周部に設けられた
二次濾過水通過孔群10を経て、該筒状ケース1の外表面
に密着しかつ外筒ケース2の内面に固着されている活性
炭層7を通過する。
この活性炭層7を通過させることにより、第3段の処
理を行ない、二次濾過水中の残留塩素による不快な臭い
や味を除去することが出来る。
活性炭層7は、二次濾過水が必ず活性炭層7を通過す
るように筒状ケース1に密着して固着されることが好ま
しい。
活性炭層7を通過した第3段の処理水は、浄化水とな
って外筒ケース2の内面と活性炭層7外表面との空間に
形成される空隙部11に集められ、外筒ケース2に設けら
れている浄化水流出孔8から流出する。
上記浄化水流出孔8の個数は1ケでも良く、またそれ
以上あっても良い。
活性炭層7では当然ながら圧力損失を生ずるが、時に
はこの圧力損失が不均一となり、浄化水流出孔8の位置
によっては、圧力損失の少ない流出孔8付近の活性炭層
7からの第3段処理水の流出が多くなる現象が起る。
このため活性炭層7での圧力損失を全周に亘って均一
化することが好ましい。例えば、筒状ケース1の二次濾
過水通過孔群10の孔径を浄化水流出孔8付近で上記圧力
損失が均一化するよう漸次変化させるか、または空隙部
11の形状を変化させて流出孔8の位置に関係なく圧力損
失が均一化するような構造とすることも好ましいことで
ある。
従って単に一次濾過水のみを得る場合は、開閉弁の切
り替え操作、即ち浄化水流出孔8に内蔵または流出孔8
以降に接続している開閉弁を閉じ、一次濾過水流出キャ
ップ12に内蔵または接続されている開閉弁を開くことに
より容易に得ることが出来る。
また浄化水を得る場合には、これと逆向の弁の開閉操
作を行なえば良い。この弁の開閉を同時に行なうために
三方弁などを使用すれば、容易に達成することが出来
る。
中空糸膜の内表面積には、浄水器としての形態上の制
約から限度があり、この限られた内表面に堆積する種々
の異物類を絶えず洗滌して除去すると、通水抵抗の増大
を防止することが出来る。
通常の浄化水と、食器洗浄および野菜ならびに魚類な
どの洗浄その他に用いられる一次濾過水との使用量を比
較すると、圧倒的に後者が大きい。
従って、この一次濾過水に依って、中空糸膜の内表面
に絶えず洗浄し堆積物を除去することに依り、長期に亘
って所望の浄化水を確保することが可能となる。
[実施例] 以下に、第1図に示す構造を有する本発明の浄化器に
依る実施例を示すが、本発明がこれらのみに限定される
ものではない。
実施例1および比較例1 中空糸膜群として、内径270μm、膜厚55μmのポリ
エチレン中空糸膜(三菱レイヨン(株)製EHF−270T)
を用い、該中空糸膜の7776本を集束し、有効中空糸長さ
が123mmとなるように両端を樹脂で固定したものの外周
部に、活性炭素繊維(大阪ガス(株)製A−15)を外径
81mm、内径57mm、長さ123mmに成型した活性炭層を設け
た浄水器を作製し、同一の浄水器を用いて、各々通水方
向の異なる同一の試験条件で通水試験を行った。
即ち、一方を本発明と同様に、中空糸膜内面−同外面
−活性炭層の順に通水し、このケースを実施例1とし
た。
また、他方を従来品と同様(本発明とは逆向き)に、
活性炭層−中空糸膜外面−同内面の順に通水し、このケ
ースを比較例1とした。
以上の結果を表1に示す。
尚、通水試験は下記の条件に依った。
原水:名古屋市水 水温:6〜17℃ 通水流速:4/min. 通水量:200/day 中空糸膜内面洗浄水流量:750/day (一次濾過水、実施例1のみ使用) 以上の結果は、本発明の浄水器が、比較例の従来型浄
水器に較べて、多量の通水後に於いても、明らかに高い
流速、流量を示している。
[発明の効果] 本発明の浄水器においては、浄化水を必要としない場
合に開閉弁を切換操作することによって、単に一次濾過
水を得るための第1段の処理のみを行うことができ、こ
の際に中空糸膜内面を素通りする一次濾過水により、膜
内面が洗浄されるので、浄水処理使用時に中空糸膜内表
面に堆積する種々の異物類の多くは、膜表面に殆ど残留
せず、さらには圧力損失の増大が大幅に緩和されるの
で、長期に亘り大量の所望浄化水を確保することが出来
る。
従って、本発明の浄水器は上記のように従来の浄水器
とは異なった機能、即ち浄化水を得る場合以外は、常に
中空糸膜表面を一次濾過水により洗浄できる構造を有す
るので、従来の浄水器よりも合理的で効率的でありまた
極めて長寿命であるので甚だ経済的である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の浄水器の構造を示す模式断面図であ
る。 1:筒状ケース 2:外筒ケース 3:原水流入口 4:原水流入キャップ 5:原水フィルター 6:中空糸膜群 7:活性炭層 8:浄化水流出口 9,9′:樹脂固定層 10:二次濾過水通過孔 11:空隙部 12:一次濾過水流出キャップ 13:一次濾過水流出口
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/44 B01D 63/02 B01D 65/02 B01D 65/08 C02F 1/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周部に二次濾過水通過孔10を有し、両端
    部が開口された筒状ケース1、該筒状ケース内に直線状
    に集束して収納されかつ両端が開口された中空糸膜群
    6、該中空糸膜群の端部と筒状ケースの開口端部を液密
    に固定する樹脂固定層9および9′、該筒状ケース外周
    面に接しかつ活性炭層7および1個以上の浄化水流出孔
    8を有する外筒ケース2よりなり、該筒状ケースの両端
    面外側部に原水フィルター5を具備する原水流入キャッ
    プ4および一次濾過水流出キャップ12を有することを特
    徴とする浄水器。
  2. 【請求項2】前記原水フィルター5が、筒状ケース1の
    原水流入側樹脂固定層9の上面の全面に配設され、且つ
    少なくとも中空糸膜内径以下の細孔を有することを特徴
    とする浄水器。
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