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JP3112660B2 - ペースト式ニッケル極の製造方法及びアルカリ蓄電池の製造方法 - Google Patents

ペースト式ニッケル極の製造方法及びアルカリ蓄電池の製造方法

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Publication number
JP3112660B2
JP3112660B2 JP09236057A JP23605797A JP3112660B2 JP 3112660 B2 JP3112660 B2 JP 3112660B2 JP 09236057 A JP09236057 A JP 09236057A JP 23605797 A JP23605797 A JP 23605797A JP 3112660 B2 JP3112660 B2 JP 3112660B2
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JP
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paste
nickel
active material
cobalt
electrode
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JP09236057A
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浩次 石和
邦彦 宮本
浩仁 寺岡
勝幸 秦
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FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペースト式ニッケ
ル極の製造方法及びペースト式ニッケル極とカドミウ
ム、亜鉛、水素吸蔵合金等を含む負極とを備えたアルカ
リ蓄電池の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルカリ蓄電池用ニッケル極とし
ては、例えばカーボニルニッケルをパンチドメタル上に
焼結成形した基板に硝酸ニッケル等のニッケル塩を水溶
液の形で充填後、アルカリ液中で水酸化ニッケルに転化
した、いわゆる焼結式が主流であった。焼結式の利点と
して、基板であるカーボニルニッケルの焼結体が孔径数
〜10μmの非常に微細な細孔構造であるため、元来不
導体である水酸化ニッケルの集電能力に優れていること
が挙げられる。反面ニッケル極全体に占める基板体積の
比率が20%程度必要であり、その分活物質の充填量が
制限されてしまい、ニッケル極としての容量密度が45
0mAh/cc程度しか得られないという欠点があっ
た。
【0003】これらの欠点を改良する試みとして、ペー
スト式ニッケル極が提案されている。ペースト式ニッケ
ル極は孔径100〜500μmのスポンジ状あるいはフ
ェル卜状金属多孔体を基板とし、この基板の孔に粉末状
水酸化ニッケルを適当な溶媒やバインダーでペースト状
に調製したものを充填し、乾燥、加圧して得られるもの
である。また、ニッケル極全体に占める基板の体積比率
を10%未満に低下させることができるため、活物質の
充填量を増加することが可能となり、同容量密度に換算
すると600mAh/cc程度まで向上することができ
る。このペースト式ニッケル極に使用される前記粉末状
水酸化ニッケルは原理的には焼結式と同様に硝酸ニッケ
ル、硫酸ニッケル等のニッケル塩の水溶液を過剰の苛性
ソーダや苛性カリ等のアルカリ水溶液と、直径1〜数1
0ミクロンの粒子を生成させるように反応させ、沈澱物
を水洗、乾燥して得られるものが一般的である。
【0004】しかしながら、前記方法にて作製したペー
スト式ニッケル極には数々の問題点が存在する。とりわ
け、充放電を行った際の水酸化ニッケルの利用率が小さ
いという問題、充放電サイクルによる活物質の膨潤が著
しく顕著なものである問題が挙げられる。
【0005】このような問題を生ずる原因として基板の
集電性能の差が挙げられる。前記の通り焼結式基板の孔
径が数〜10μmであるのに対し、ペースト式の基板で
あるスポンジ状及びフェルト状金属多孔体は100〜5
00μmと数十倍も大きい。すなわち反応の際の活物質
中の電荷移動距離が長くなってしまい、抵抗による分極
が大きくなる傾向にある。分極の大きい電極における欠
点として放電電圧の低下ならびに充電中に不可逆な充電
生成物を生ずることが挙げられる。この不可逆な充電生
成物は一般にγ−NiOOHとして知られており、正常
なニッケル極の充電生成物であるβ−NiOOHと比較
して放電されにくく、また結晶がC軸方向に伸びた形態
のため活物質の膨潤を生じ易いことが知られている。す
なわち焼結方式とペースト方式を比較すると水酸化ニッ
ケルとして同じものを使用した場合、基板の集電能力の
違いに起因してペースト方式は利用率低下や活物質の膨
潤をおこし易い欠点があり、その原因は不可逆な充電生
成物であるγ−NiOOHの生成が大きく関与している
と言うことができる。
【0006】この問題に対する対策として、焼結式にお
いても広く知られていたコバルト化合物の添加をペース
ト方式に、例えば特公昭57−5344、特公昭60−
60449に示される様に金属コバルト、特開昭61−
138458に示される様にー酸化コバルトといった導
電性に優れた形態のコバルトを配合することで、分極を
抑制する試みが広く行われている。また特開平1−26
0762、特開平2一30061に示される様に水酸化
ニッケルの結晶中にカドミウムまたは亜鉛等を共晶状態
にして添加する試みも同様に行われている。しかしなが
ら何れの方法も上記問題に対して充分な対策とは言え
ず、例えば利用率に関しても焼結式が95%以上である
のに対しペースト式では90%前後が限界であり、サイ
クル寿命に関しても焼結式が500サイクル以上である
のに対しペースト式が300サイクル前後と劣っている
のが現状で、これらの問題がペースト式ニッケル極の普
及を妨げる大きな障害となっていた。
【0007】一方、特開昭63−152866号公報に
は、主成分が硫酸ニッケル塩あるいは硝酸ニッケル塩の
水溶液を用い、苛性カリあるいは苛性ソーダ等のPH
9.5〜12.5に調整されたアルカリ水溶液中で水酸
化ニッケル粉末を析出させた後、硫酸コバルト塩あるい
は硝酸コバルト塩の水溶液中に浸漬し、次にアルカリ水
溶液で中和させることを特徴とする蓄電池用ニッケル活
物質の製造法が開示されている。また、このような方法
によると、比表面積が60m2 /g以上で、かつ結晶度
が14以下である水酸化ニッケル粒子にβ型水酸化コバ
ルトの薄層が形成されたものが得られると記載されてい
る。
【0008】しかしながら、このような製造方法は、ア
ルカリ水溶液のPHのみならず他の製造条件、例えば、
反応系の温度や、使用する水溶液の濃度、攪拌速度等の
影響を受ける。従って、アルカリ水溶液のPHを一定に
維持しても、前述したような他の条件が変われば水酸化
ニッケルの性質が変動するため、目的とするものとは異
なる水酸化ニッケルが製造されることがある。このた
め、このような水酸化ニッケルを用いて製造されたペー
スト式ニッケル極は、利用率及び寿命がばらついて再現
性が低下する恐れがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題を改善するためになされたもので、高利用率で、か
つ長寿命なペースト式ニッケル極の製造方法を提供しよ
うとするものである。本発明は、高利用率で、かつ長寿
命なペースト式ニッケル極を備えたアルカリ蓄電池の製
造方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るペースト式
ニッケル極の製造方法は、熱重量分析(TGA)におい
て脱水反応(Ni(OH) 2 →NiO+H 2 O)が27
0℃以下で起こる水酸化ニッケル(Ni(OH) 2 )を
主体とする活物質を用意する工程と、前記活物質と、前
記水酸化ニッケルと共晶していない金属コバルトもしく
はコバルト酸化物とを含むペーストを調製する工程と、
金属多孔体を有する基板に前記ペーストを充填する工程
とを具備したことを特徴とするものである。本発明に係
るペースト式ニッケル極の製造方法は、熱重量分析(T
GA)において脱水反応(Ni(OH) 2 →NiO+H
2 O)が270℃以下で起こると共に、カドミウムもし
くは亜鉛が共晶されている水酸化ニッケル(Ni(O
H) 2 )を主体とする活物質を用意する工程と、前記活
物質と、前記水酸化ニッケルと共晶していない金属コバ
ルトもしくはコバルト酸化物とを含むペーストを調製す
る工程と、金属多孔体を有する基板に前記ペーストを充
填する工程とを具備したことを特徴とするものである。
【0011】本発明に係わるアルカリ蓄電池の製造方法
は、ペースト式ニッケル極を正極として具備したアルカ
リ蓄電池の製造方法において、前記正極は、熱重量分析
(TGA)において脱水反応(Ni(OH) 2 →NiO
+H 2 O)が270℃以下で起こる水酸化ニッケル(N
i(OH) 2 )を主体とする活物質を用意する工程と、
前記活物質と、前記水酸化ニッケルと共晶していない金
属コバルトもしくはコバルト酸化物とを含むペーストを
調製する工程と、金属多孔体を有する基板に前記ペース
トを充填する工程とを具備する方法により作製される
とを特徴とするものである。本発明に係わるアルカリ蓄
電池の製造方法は、ペースト式ニッケル極を正極として
具備したアルカリ蓄電池の製造方法において、前記正極
は、熱重量分析(TGA)において脱水反応(Ni(O
H) 2 →NiO+H 2 O)が270℃以下で起こると共
に、カドミウムもしくは亜鉛が共晶されている水酸化ニ
ッケル(Ni(OH) 2 )を主体とする活物質を用意す
る工程と、前記活物質と、前記水酸化ニッケルと共晶し
ていない金属コバルトもしくはコバルト酸化物とを含む
ペーストを調製する工程と、金属多孔体を有する基板に
前記ペーストを充填する工程とを具備する方法により作
製されることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る方法によれば、ペースト式ニッケル極を、
例えば、加熱することによる脱水反応(Ni(OH)2
→NiO+H2 O)の温度を指標とし、この脱水反応温
度が270℃以下の水酸化ニッケルを主体とする活物質
を用意する工程と、用意された活物質を含むペーストを
調製する工程と、前記ペーストを金属多孔体を有する基
板に充填する工程とを具備する方法により作製すること
ができる。
【0013】この方法において、前記水酸化ニッケル
は、カドミウムもしくは亜鉛が共晶されていても良い。
また、前記ペーストに前記水酸化ニッケルと共晶してい
ない金属コバルトもしくはコバルト酸化物が存在してい
ても良い。
【0014】前記金属多孔体としてはスポンジ状ニッケ
ルやフェルト状ニッケルのような三次元構造を有するも
のを挙げることができる。前記水酸化ニッケルの製造方
法としては硝酸ニッケルや硫酸ニッケル等のニッケル塩
の水溶液と苛性ソーダや苛性カリ等のアルカリ水溶液と
の中和反応で得られるが、反応雰囲気のpHを調節する
ことにより、同じ水酸化ニッケルでもNi(OH)2
NiOへの脱水反応をおこす温度の異なる結晶を得るこ
とができる。
【0015】さらに水酸化ニッケルにカドミウム、亜鉛
から選択された金属元素を共晶状態で添加、および金属
コバルト、コバルト酸化物(例えば、水酸化コバルト、
一般化コバルト)を添加することにより性能が向上す
る。
【0016】同じ水酸化ニッケルNi(OH)2 であっ
ても結晶性の大小により、γ−NiOOHの生成度合い
が異なる傾向にある。それは充電時の反応でNi(O
H)2結晶は電解液界面のプロトン移動の自由度が結晶
化の大小により異なり、結晶性の小さいものの方がプロ
トン移動の自由度は高い傾向にあり、反面プロトン移動
の不自由なものほどγ−NiOOHを生成しやすい傾向
にあることから、全体的には結晶性の大きなNi(O
H)2 はγ−NiOOHを生成しやすいと言うことがで
きる。
【0017】Ni(OH)2 の結晶性を示す尺度として
は数々の方法があるが、発明者は特に熱重量分析を行っ
た際250〜290℃付近に見られるNi(OH)2
NiOへの脱水反応温度と、γ−NiOOHの生成比率
との間に高い相関性を見いだして本発明を作成した。充
電時にβ−NiOOH+γ−NiOOH量に対するγ一
NiOOHの比率が小さいほど、ニッケル極の利用率は
高く、また活物質の膨潤度合いが小さいため、サイクル
寿命が大きい傾向にある。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を詳細に説明
する。まず主活物質である水酸化ニッケルを下記の方法
で調製した。反応雰囲気のpHが一定に管理された環境
下で硫酸ニッケル水溶液と苛性ソーダ水溶液を順次投入
し、結晶成長、水洗、乾燥を経て、粒径1〜30μmの
水酸化ニッケルを作製した。反応雰囲気のpH値を4種
類にさせることにより結晶性の異なるNi(OH)2
4種類得ることができた。
【0019】この水酸化ニッケルを熱重量分析(TG
A)にかけ、Ni(OH)2 →NiOへの脱水温度を測
定したところ、低い順に260、270、280、29
0℃であった。チャートの一例を図1に示す。この水酸
化ニッケル100重量部に対して一酸化コバルト10重
量部、カルボキシメチルセルロース0.3重量部を水3
0重量部と共に混練してペースト状に調製後、このペー
ストを孔径300μmのスポンジ状ニッケル多孔体に充
填し、乾燥、加圧、リード溶接を経て、本発明のペース
ト式ニッケル極を作製した。
【0020】このペースト式ニッケル極をペースト式カ
ドミウム極、ナイロン製セパレータと共に捲回して電池
缶に挿入し、AAサイズのニッケルカドミウム蓄電池を
作製し、0.3C充電/1C充電の充放電サイクルを5
00サイクル行った。その時のサイクル数に対するニッ
ケル極理論容量に対する利用率の推移を図2に示す。
【0021】次に500サイクル終了後の電池を充電状
態で分解し、ニッケル極を取り出し粉砕処理してX線回
折(XRD−Cu,Kα)を測定し、2θで13゜付近
に見られるγ−NiOOHのピーク高さ(P−γ)と、
19゜付近にみられるβ−NiOOHのピーク高さ(P
−β)を測定し、(P−γ)/{(P−γ)+(P−
β)}の値から全体中のγ−NiOOHの比率を算出し
た。上記脱水反応温度に対するγ−NiOOHの比率を
図3に示す。
【0022】図2によると、脱水反応温度が260℃、
270℃の水酸化ニッケルを使用したニッケル極の場
合、利用率が95%と高く、かつ500サイクルを経て
も利用率の変化がほとんど見られない。図3のγ−Ni
OOH比率も20%未満と小さい傾向にある。これに対
し、280、290℃のものは利用率が最高でも90%
であり、しかもサイクル中の低下が著しく300サイク
ル付近で初期の50%未満に低下している。これに対応
してγ−NiOOH比率は40%〜80%と非常に高い
傾向にあり、活物質膨潤による電解液の偏在を起こして
いた。
【0023】本実施例はコバルト系の添加剤として一酸
化コバルトを使用したが、代用として金属コバルトや水
酸化コバルト等のコバルト酸化物を使用しても同様な効
果が得られる。またここでは詳細な結果を示さないが、
水酸化ニッケルにカドミウムまたは亜鉛を3〜7重量%
共晶添加したペースト式ニッケル極においては700サ
イクルの経過後も利用率の変化は見られず、良好な特性
を示した。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、水
酸化ニッケルの利用率が高く、かつ長寿命なペースト式
ニッケル極の製造方法及びかかるペースト式ニッケル極
を備えたアルカリ蓄電池の製造方法を提供することがで
き、その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】水酸化ニッケルのX線回折分析のチャート図。
【図2】本発明のニッケル極を使用した電池の充放電サ
イクルとニッケル極の活物質の利用率との関係図。
【図3】水酸化ニッケルの脱水反応温度と500サイク
ル後のγ−NiOOHの生成比率を示した図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秦 勝幸 東京都品川区南品川3丁目4番10号 東 芝電池株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−328255(JP,A) 特開 昭63−152866(JP,A) 特開 平2−30061(JP,A) Masao Sakashita a nd Norio Sato,”The Structure and Rea ctivity of Nickel Hydroxide”,Bulleti n of the Chemical Society of Japan, (1973),Vol.46,p.1983−1987 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/24 - 4/34 H01M 4/52 H01M 10/24 - 10/34

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱重量分析(TGA)において脱水反応
    (Ni(OH) 2 →NiO+H 2 O)が270℃以下で
    起こる水酸化ニッケル(Ni(OH) 2 )を主体とする
    活物質を用意する工程と、 前記活物質と、前記水酸化ニッケルと共晶していない金
    属コバルトもしくはコバルト酸化物とを含むペーストを
    調製する工程と、 金属多孔体を有する基板に前記ペーストを充填する工程
    とを具備したことを特徴とする ペースト式ニッケル極の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 熱重量分析(TGA)において脱水反応
    (Ni(OH) 2 →NiO+H 2 O)が270℃以下で
    起こると共に、カドミウムもしくは亜鉛が共晶されてい
    る水酸化ニッケル(Ni(OH) 2 )を主体とする活物
    質を用意する工程と、 前記活物質と、前記水酸化ニッケルと共晶していない金
    属コバルトもしくはコバルト酸化物とを含むペーストを
    調製する工程と、 金属多孔体を有する基板に前記ペーストを充填する工程
    とを具備したことを特徴とする ペースト式ニッケル極の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記脱水反応温度は、250〜270℃
    であることを特徴とする請求項1または2記載のペース
    ト式ニッケル極の製造方法。
  4. 【請求項4】 ペースト式ニッケル極を正極として具備
    したアルカリ蓄電池の製造方法において、前記正極は、 熱重量分析(TGA)において脱水反応(Ni(OH)
    2 →NiO+H 2 O)が270℃以下で起こる水酸化ニ
    ッケル(Ni(OH) 2 )を主体とする活物質を用意す
    る工程と、 前記活物質と、前記水酸化ニッケルと共晶していない金
    属コバルトもしくはコバルト酸化物とを含むペーストを
    調製する工程と、 金属多孔体を有する基板に前記ペーストを充填する工程
    とを具備する方法により作製されることを特徴とするア
    ルカリ蓄電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 ペースト式ニッケル極を正極として具備
    したアルカリ蓄電池の製造方法において、前記正極は、 熱重量分析(TGA)において脱水反応(Ni(OH)
    2 →NiO+H 2 O)が270℃以下で起こると共に、
    カドミウムもしくは亜鉛が共晶されている水酸化ニッケ
    ル(Ni(OH) 2 )を主体とする活物質を用意する工
    程と、 前記活物質と、前記水酸化ニッケルと共晶していない金
    属コバルトもしくはコバルト酸化物とを含むペーストを
    調製する工程と、 金属多孔体を有する基板に前記ペーストを充填する工程
    とを具備する方法により作製されることを特徴とするア
    ルカリ蓄電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記脱水反応温度は、250〜270℃
    であることを特徴とする請求項4または5記載のアルカ
    リ蓄電池の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Masao Sakashita and Norio Sato,"The Structure and Reactivity of Nickel Hydroxide",Bulletin of the Chemical Society of Japan,(1973),Vol.46,p.1983−1987

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