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JP3111321B2 - 縮合チアゾール化合物 - Google Patents

縮合チアゾール化合物

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Publication number
JP3111321B2
JP3111321B2 JP03028153A JP2815391A JP3111321B2 JP 3111321 B2 JP3111321 B2 JP 3111321B2 JP 03028153 A JP03028153 A JP 03028153A JP 2815391 A JP2815391 A JP 2815391A JP 3111321 B2 JP3111321 B2 JP 3111321B2
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JP
Japan
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group
compound
amino
acid
substituent
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Application number
JP03028153A
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Inventor
哲也 青野
正廣 壽野
剛 鬼頭
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な縮合チアゾール
誘導体またはその塩、その製造法およびこれを有効成分
とする医薬組成物に関するものである。さらに詳しく
は、癌、動脈硬化、肝疾患、脳血管障害、炎症等の種々
の疾患の予防・治療剤として有用な新規過酸化脂質生成
抑制剤およびリポキシゲナーゼ阻害剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】体内での過酸化脂質の生成およびそれに
付随したラジカル反応は、膜障害や酵素障害等を介して
生体に種々の悪影響を及ぼす事が明らかになるにつれ
て、抗酸化・過酸化脂質生成抑制剤の医薬への応用が種
々試みられる様になって来た。現在、これらの分野で用
いられる過酸化脂質生成抑制剤は、主として、ビタミン
CやビタミンE等の天然抗酸化剤の誘導体、およびフェ
ノール誘導体である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、それらの基本
骨格は限られており、又実用的に必ずしも満足できるも
のではない。過酸化脂質生成抑制剤を広く医薬の分野で
利用するために、新しい構造を有する過酸化脂質生成抑
制剤の開発が必要とされている。本発明の主たる目的
は、このような過酸化脂質生成抑制作用を有する新規化
合物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために、数多くの新規化合物を合成し、それぞ
れについて過酸化脂質生成抑制作用を調べた。本発明者
らは先に、チアゾロ[5,4−b]アゼピン誘導体について
これら抗酸化作用,過酸化脂質生成抑制作用を有するこ
とを見出した(ヨーロッパ特許公開No.351856)
が、さらに前記作用 を有する新規化合物を求めて鋭意
検討を重ねた結果、一般式[I]
【化3】 [式中、Aは結合又はCH2を,R1は水素原子又は、そ
れぞれ置換基を有していてもよい脂肪族基、カルボン酸
アシル基若しくはスルホン酸アシル基を、R2は水素原
子又は、それぞれ置換基を有していてもよい芳香環基若
しくは脂肪族基を示す。]で表わされる新規縮合チアゾ
ール誘導体又はその塩の創製に成功するとともにこれら
の新規化合物が強力な過酸化脂質生成抑制作用、12−
ヒドロキシヘプタデカトリエン酸(以下HHTと略称す
る。)およびリポキシゲナーゼの阻害もしくは抑制作
用、ロイコトリエンD4(LTD4)受容体拮抗作用等医薬
として有用な作用を有する事を見出し、さらに検討を重
ねて本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は前記一般式[I]で表わさ
れる新規縮合チアゾール化合物(以下単に化合物[I]と
称することがある)、その塩,その製造法及びそれを有
効成分とする医薬組成物を提供するものである。
【0006】一般式[I]において、R1で表わされる脂
肪族基としては、飽和の基であっても、又不飽和の基で
あってもよく、例えば、アルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基が挙げられる。該アルキル基は直鎖状、分枝
状あるいは環状でもよい。これらアルキル基のうち、炭
素数1〜6程度の低級アルキル基が好適で例えば、メチ
ル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチル,i−ブチ
ル,t−ブチル,ペンチル,ヘキシル,シクロプロピ
ル,シクロブチル,シクロペンチル等が挙げられる。
又、R1で表わされるアルケニル基としては、一般に炭
素数2〜6のものが好ましく、例えば、ビニル,アリ
ル,プロペニル,i−プロペニル,2−ブテニル,1,3−
ブタジエニル,2−ペンテニル,2,4−ペンタジエニ
ル等が挙げられる。又R1で表わされるアルキニル基と
しては一般に炭素数2〜6の基が好ましく例えばエチニ
ル,2−プロピニル等が挙げられる。これらの脂肪族基
が有していてもよい置換基としては通常医薬に用いられ
る基であればどのようなものでもよく具体的には例えば
ヒドロキシル,C1-3アルコキシ、例えばメトキシ、エ
トキシ、n−プロポキシ又はiso−プロポキシなど(例え
ばメトキシメチル又は1−エトキシエチルなどにおける
如く);アリールオキシ、例えばフエノキシなど;C
7-10アルアルコキシ、例えばベンジルオキシなど;メル
カプト;C1-3アルキルチオ、例えばメチルチオ又はエ
チルチオなど;C6-10アリールチオ、例えばフェニール
チオ又はナフチルチオなど;C7-10アルアルキルチオ、
例えばベンジルチオなど;アミノ(例えば2−アミノエ
チルにおける如く);C1-3アルキルで置換されたモノ又
はジ置換アミノ、例えばメチルアミノ、エチルアミノ又
はジメチルアミノなど;ハロゲン、例えばクロロ又はブ
ロモ(例えば2−ブロモエチルなどにおける如く);エス
テル化カルボキシ、例えばC2-5アルコキシカルボニル
(メトキシカルボニル又はエトキシカルボニルなど)、又
はベンジルオキシカルボニルなど;C2-4アルコキシカ
ルボニルオキシ;ホルミル;C2-10アシル例えばアセチ
ル、プロピオニル又はベンゾイルなど;C2-10アシルオ
キシ、例えばアセトキシ、プロピオニルオキシ又はピバ
ロイルオキシなど;シアノ;フタルイミド;C2-10アシ
ルアミド、例えばアセトアミド又はベンズアミドなど;
2-5アルコキシカルボニルアミノ、例えばメトキシカ
ルボニルアミノ又はエトキシカルボニルアミノなど;又
はC7-10アルアルコキシカルボニルアミノ、例えばベン
ジルオキシカルボニルアミノ,環状アミノ基(例えばピ
ロリジノ,モルホリノなど)、カルボキシル基,カルバ
モイル基(これらの基から成る群を以下A群と称する。)
などがあげられる。これらA群の中で、とりわけカルボ
キシル基,エステル化されたカルボキシル基,カルバモ
イル基,モノ−又はジ−(C1-3アルキル)アミノ基等が
好ましい。
【0007】R1で表わされるスルホン酸アシル基とし
ては、メタンスルホニル,エタンスルホニル,プロパン
スルホニルなどの好ましくは炭素数1〜3のアルキルス
ルホニル基やフェニルスルホニル基があげられる。これ
らのうちアルキルスルホニル基は、例えば上記A群から
選ばれる置換基を有していてもよい。とりわけこれら置
換基のうちジメチルアミノ,ジエチルアミノのようなC
1-3アルキルで置換されたモノ又はジ置換アミノが好ま
しい。
【0008】R1で表わされるフェニルスルホニル基が
フェニル環上に置換基を有する場合、その置換基として
は、たとえばハロゲン(例えばフッ素,塩素,臭素,ヨ
ウ素),ニトロ,アミノ(C1-3アルキル,C2-4アルケニ
ル,C3-8シクロアルキル,フェニルを1乃至2個置換
基として有していてもよい。),スルホ,メルカプト,
ヒ ドロキシ,スルホオキシ,スルファモイル,C1-6
ルキル(アミノ,ジC1-3ア ルキルアミノ,モノC1-3
ルキルアミノ,ハロゲン,ヒドロキシ,シアノ,カ ル
ボキシを置換基として有していてもよい。),C1-6アル
コキシ(C1-3アルキルチオを置換基として有していても
よい),ベンジルオキシ,C1-3アルキルチオ,C1-3
ルキルスルホンアミド,アミジノ(C1-3アルキル,ベン
ジルで置換され ていてもよい),C1-3アルコキシホル
ムイミドイル,メチレンジオキシ,C1-3 アルキルスル
ホニル,C1-3アルキルスルホニルアミノ,エステル化
カルボキシ、例えばC2-4アルコキシカルボニル(メトキ
シカルボニル又はエトキシカルボニルなど)、又はベン
ジルオキシカルボニルなど;C2-4アルコキシカルボニ
ルオキシ;ホルミル;C2-10アシル例えばアセチル、プ
ロピオニル又はベンゾイルなど;C2-10アシルオキシ、
例えばアセトキシ、プロピオニルオキシ又はピバロイル
オキシなど;シアノ;フタルイミド;C2-10アシルアミ
ド、例えばアセトアミド又はベンズアミドなど;C2-4
アルコキシカルボニルアミノ、例えばメトキシカル ボ
ニルアミノ又はエトキシカルボニルアミノなど;又はC
7-10アルアルコキシカルボニルアミノ、例えばベンジル
オキシカルボニルアミノ;環状アミノ基(例え ばピロリ
ジノ,モルホリノなど);及びカルボキシル基,カルバ
モイル基,ハロ ゲン,メトキシ及びC1-3アルキル基等
で置換されていてもよいフェニル(これらの置換基の群
を以下P群と称する。)などが挙げられる。これらのう
ち、とりわ け水酸基,C1-6アルコキシ,C1-6アルキ
ル,ハロゲン,ニトロ,アミノ,モノ−又はジ−(C1-6
アルキル)アミノ,C1-6アルキルチオ,アミジノ,アミ
ノC1-6アルキル,シアノ,C1-6アルコキシカルボニ
ル,C1-6アルコキシカルボニル オキシ,フェニル,フ
ェニルアミジノ,アルコキシホルムイミドイルが好まし
い。さらにメチル,メトキシ,塩素,弗素,アミノなど
が特に好ましい。
【0009】又、R1で表わされるカルボン酸アシル基
としては、一般に式R3CO−(式中、R3は、置換基を
有していてもよい飽和又は不飽和の脂肪族基又は置換基
を有し ていてもよい芳香環基を示す。)で表わされる基
があげられる。
【0010】R3で表わされる芳香環基としては、芳香
炭素環基及び芳香複素環基が含まれる。前者の例として
は例えば、フェニル,ナフチルが挙げられる。芳香複素
環基としては、例えば窒素、酸素,硫黄等のヘテロ原子
1〜4個好ましくは1〜2個含有する5〜6員芳香複素
環が好ましい。芳香複素環の具体例としては、例えばピ
リジル,フリル,チエニル,ピラジニル,ピロリル,イ
ミダゾリル,イソキサゾリル等が例示される。
【0011】さらに、このような芳香環基に、同一又は
別の芳香環(上記したような芳香複素環や芳香炭素環)が
縮合した基も好ましい。これら縮合環の例としては、例
えば、インドリル,ベンズイミダゾリル,キノリル,イ
ミダゾピリジル及びチアゾロピリジル等があげられる。
【0012】芳香炭素環基が有していてもよい置換基と
しては、例えば、上記P群から選ばれる基が好ましい。
又芳香複素環基が有していてもよい置換基としては、た
とえばアミノ(C2-10アシル,ハロゲン置換C2-4アシ
ル,フェニル,C1-3アルキルを置換基として有してい
てもよい。),ハロゲン,ニトロ,スルホ,シアノ,ヒ
ドロキシ,カルボキシ,オキソ,C1-10アルキル(フェ
ニル,ハロゲン,アミノ,ヒドロキシ,カルボキシ,C
1-3アルコキシ,C1-3アルキルスルホニル,C1-3 ジア
ルキルアミノ等を置換基として有していてもよい。),
3-6シクロアルキル,C1-3アルコキシ,C2-10アシ
ル,フェニル(ハロゲン,ニトロ,アルキル,アルコキ
シ,アミノ,スルホ,ヒドロキシ,シアノを置換基とし
て有していてもよい。),オキソ,C1-10アルキル−チ
オ(フェニル,ハロゲン,アミノ,ヒドロキシ,カルボ
キシ,C1-3アルコキシ,C1-3アルキルスルホニル,ジ
1-3アルキ ルアミノ等を置換基として有していてもよ
い。) (以上の置換基の群を以下H群 と称する。)から
選ばれる置換基が挙げられる。これらH群の中で、とり
わけC1-10アルキル,アミノ,モノ−又はジ−(C1-3
ルキル)アミノ,ハロゲン,アミノC1-3アルキル等が好
ましい。
【0013】R3で表わされる脂肪族基としては、飽和
の基であっても、又不飽和の基であってもよく、例え
ば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基が挙げら
れる。ここでアルキル基としては、R1で表わされるア
ルキル基として上記したような低級アルキル基に加え、
ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ド
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル等炭素数7以上の
高級アルキル基も含まれる。R3で表わされるアルキル
基としては、炭素数1〜18のアルキル基が好ましい
が、より好ましくは炭素数1〜4のものである。
【0014】R3で表わされるアルケニル基及びアルキ
ニル基としては、R1に関してそれぞれ上記したような
基が好ましい。アルケニル基、アルキニル基としてはと
りわけ炭素数2〜4のものが好ましい。
【0015】これらのR3で表わされる飽和又は不飽和
の脂肪族基が有していてもよい置換基としては、上記A
群の基,上記したようなP群から選ばれる置換基で置換
されていてもよいフェニル基,環上に上記P群から選ば
れる置換基を有していてもよいフェネチルアミノ基又は
ベンジルアミノ基及び上記H群から選ばれる置換基で置
換されていてもよい複素環基等が挙げられる。ここで複
素環基としては、R3で表わされる芳香環基に関して上
記したような芳香複素環基に加え、それらが一部又は全
部飽和した複素環基(例、モルホリノ、ピペリジニル、
ピペリジノ、ピペラジニル、ピロリジニル等)が含まれ
る。
【0016】R2で表わされる脂肪族基としては、例え
ばR1に関して上に述べたような飽和又は不飽和の脂肪
族基があげられる。さらにR2で表わされる不飽和脂肪
族基のアルケニル基としては、R1の例として述べたよ
うな低級のものに加え、炭素数7〜10のアルケニル基
も好ましい。これらのR2で表わされる脂肪族基が有し
ていてもよい置換基としては、上記R3で表わされる脂
肪族基の置換基と同様な基があげられ、さらにオキソ基
等で置換されていてもよい。
【0017】又、R2で表わされる芳香環基としては、
3に関して前記したような芳香炭素環基及び芳香複素
環基及びそれらの縮合環基があげられる。さらに芳香炭
素環基が有していてもよい置換基としては上記P群から
選ばれる基が、又芳香複素環基が有していてもよい置換
基としては上記H群から選ばれる基がそれぞれあげられ
る。
【0018】R1,R2,R3で示される置換基を有して
いてもよい基が有する置換基の数は1〜5好ましくは1
〜3である。
【0019】式[I]において、R1が水素原子、モノ−
又はジ−(C1-3アルキル)アミノ基で置換されていても
よいC1-6アルキル、C1-3アルキルスルホニル又はカル
ボン酸アシル基(該アシル基としては、アセチル基,プ
ロピオニル基等が好ましく、これらの基中のメチル基、
エチル基は、上記したような置換基をさらに有していて
もよい。)である化合物が好ましい。特にR1が水素原子
である化合物が好ましい。R2としては置換基を有して
いてもよい芳香環(とりわけC1-4アルキル又は/及びニ
トロで置換されていてもよいフェニル)又は置換基を有
していてもよい芳香環とりわけC1-4アルキル,C1-4
ルコキシ及び/又はC6-10アリールで置換されていても
よいフェニル又はイミダゾリル,又はインドリルで置換
されていてもよい炭素数2〜4のアルケニル基である化
合物が好ましい。特に式[I]においてR2の置換基を有
していてもよい脂肪族基が、式 R4Y(式中、R4は置
換基を有していてもよい芳香環基、Yはチアゾロアゼピ
ン環のチアゾール環と共役結合を形成しうる不飽和脂肪
族基)で表わされる基である化合物が好ましい。ここで
4で表わされる“置換基を有していてもよい芳香環
基”の“芳香環”及び“置換基”としては、R3につい
てそれぞれ上記したものがそのままあてはまる。Yとし
ては、例えば−CH=CH−,−CH=CH−CH=C
H−等があげられる。更には、R1が水素原子で、R2
置換基を有していてもよいフェニル基又はフェニル,チ
エニル,フリル,ピリジル,ピラジニル又はイミダゾリ
ル基で置換されていてもよい炭素数2〜4のチアゾール
環と共役しているアルケニル基である化合物が、その作
用面から見た好ましい態様である。R2で表わされる置
換されていてもよいアルケニル基の特に好ましい例とし
ては置換されていてもよいフェニルで置換されたビニル
及びブタジエニルが挙げられる。
【0020】尚、一般式[I]で示される化合物は、
1,R2の置換基の種類如何によっては立体異性体が生
じる可能性があるが、これら異性体単独のみならず、そ
れらの混合物も本発明に含まれる。
【0021】一般式[I]で表わされる化合物の塩として
は、好ましくは医薬上許容される塩であり、医薬上許容
される塩の例としては、ハロゲン化水素(例、塩化水
素,臭化水素)、リン酸,硫酸などの無機酸や有機カル
ボン酸(例、シュウ酸,フタル酸,フマル酸,マレイン
酸)、スルホン酸(例、メタンスルホン酸,ベンゼンスル
ホン酸)などの有機酸があげられる。又化合物[I]がR1
やR2上の置換基としてカルボキシル基等の酸性基を有
する場合、アルカリ金属(例、ナトリウム、カリウム)又
はアルカリ土類金属(例、マグネシウム)等との無機塩基
塩及び有機塩基(例、ジシクロヘキシルアミン、トリエ
チルアミン、2,6−ルチジン等のアミン類)との塩があ
げられる。
【0022】以下、一般式[I]で表わされる化合物及び
その塩を化合物[I]と総称する。
【0023】本発明の化合物[I]は、たとえば、図式−
Iの方法により製造し得る。
【化4】 [図式−I中、A,R1およびR2は前記と同意義、R2
OZはカルボン酸の反応性誘導体を示す。]
【0024】すなわち、化合物[III]又はその塩(塩とし
ては、化合物[I]の塩として前記した塩があげられ
る。)を式R2COZで表わされるカルボン酸の反応性誘
導体でアシル化し化合物[II]を得、続いて[II]を硫化剤
で処理する事により化合物[I]を得る事が出来る。さら
に詳しく述べれば、R2COZで表わされる反応性誘導
体としては酸塩化物、酸臭化物,イミダゾリド,酸無水
物,酸アジド,N−フタルイミドエステル,N−オキシ
コハク酸イミドエステルなどがあげられる。また活性エ
ステルを用いる代りに、R2COOHで表わされるカル
ボン酸を、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド
(以下DCCと略称することがある。)などのカップリン
グ試薬の存在下で、直接化合物[III]と反応させてもよ
い。
【0025】化合物[III]1モルに対し、R2COZで表
わされる反応性誘導体を約1〜3モル好ましくは約1〜
1.2モル用いる。R2COOHで表わされるカルボン酸
と反応させる場合は、通常化合物[III]1モルに対し、
カルボン酸約1〜3モル好ましくは約1〜1.2モルを
同じ化合物[III]に対し約1〜1.2モルのカップリング
試薬の存在下で反応させる。
【0026】反応は通常氷冷下〜室温(以下の製法説明
における室温とは、具体的には5〜35℃を意味す
る。)でスムーズに進行する。この時用いる溶媒は、反
応に不活性なものであれば何でもよく、特に制限はない
が、クロロホルム,メチレンクロリド,テトラヒドロフ
ラン,ジオキサン,ジメチルホルムアミドなどがよく用
いられる。アシル化剤として酸塩化物または酸臭化物を
用いる場合には、反応系内にトリエチルアミン、ピリジ
ンなどのアミンを加えておく事が望ましい。反応時間
は、用いる試薬や溶媒、温度にもよるが通常30分〜1
2時間程度である。
【0027】化合物[II]を化合物[I]に導く反応は、五
硫化燐やローソン試薬などの硫化剤の存在下で行なわれ
る。この時用いる硫化剤の量は、一般的には化合物[II]
1モルに対し約1〜3モル、通常は化合物[II]と等モル
程度が望ましい。反応溶媒としてはピリジンが望ましい
が、特に制限はない。反応は50゜〜120℃程度の範
囲で行なわれるが、約80゜〜120℃が望ましい。反
応に要する時間は、反応温度によって異なるが、通常3
〜12時間程度で、例えば約100〜120℃で反応さ
せれば、大体5時間内に反応は終る。
【0028】図式−I中、R1で示される置換基は、任
意の段階でR1で示される他の置換基に変換してもよい
が、通常は化合物[I]を得た後、R1の部分を 変換する
のが有利である。このようなR1の変換反応としては、
1が水素原子の化合物を常法によりアルキル化、スル
ホニル化又はアシル化等の反応に付し、それぞれR1
置換されていてもよいアルキル基、スルホン酸アシル基
又はカルボン酸アシル基である目的の化合物を得る反応
が挙げられる。
【0029】これらの反応は自体公知の方法に従い行な
うことができるが、例えば次のような方法で行なうこと
もできる。
【0030】化合物[I]のR1が水素原子である化合物
[以下化合物[I](R1=H)と示すことがある。]から、
1がアシル基である化合物を得るには、化合物[I](R
1=H)をアシル化すればよい。R1がカルボン酸アシル
基の化合物を得るには、該カルボン酸アシルの反応性誘
導体と化合物[I](R1=H)を反応させればよい。カル
ボン酸アシルの反応性誘導体の種類、反応条件等は化合
物[III]から化合物[II]を得る反応について前記したも
のが通常そのまま適用される。これらの条件等で、反応
はスムーズに進行する。化合物[I](R1=H)をR1がス
ルホン酸アシルである化合物に導くには、化合物[I]
(R1=H)をハロゲン化スルホニルと反応させる方法が
好都合である。反応は通常、トリエチルアミンやピリジ
ンなどのアミンの存在下で行なわれる。この時用いられ
る溶媒は反応に不活性なものであれば何でもよいが、ア
セトン,ジオキサン,ジメチルホルムアミド,テトラヒ
ドロフラン,クロロホルム,メチレンクロリドなどが好
んで用いられる。場合によってはピリジンを溶媒として
用いてもよい。反応は0℃〜室温でスムーズに進行し、
30分〜5時間で終了する。この時用いるアミンの量は
化合物[I]1モルに対し約1〜3モル,アシル化剤の量
は約1〜2モルである。
【0031】化合物[I]のR1が水素原子である化合物
からR1がアルキル基の化合物を得るには、化合物[I]
(R1=H)をアルキル化反応に付すとよい。この時用い
るアルキル化剤としては、ハロゲン化アルキル(ハロゲ
ンとしては塩素,臭素,ヨウ素),スルホン酸のアルキ
ルエステル(例、p−トルエンスルホン酸のアルキルエス
テル,メタンスルホン酸のアルキルエステル等)などが
あげられる。用いるアルキル化剤の量は化合物[I]1モ
ル当たり約1〜2モルである。反応は通常、炭酸カリウ
ムや炭酸ナトリウム等の無機塩基、又は、トリエチルア
ミン,ピリジン等の有機塩基の存在下に行なわれる。塩
基はアルキル化剤と等モル程度用いるのがよい。使用す
る溶媒に特に限定はないが、例えばテトラヒドロフラ
ン,ジオキサン,ジメチルホルムアミド,ジメチルアセ
トアミド等が好適に用いられる。反応は通常、加熱下に
行なわれ、約30゜〜100℃の範囲が適している。
【0032】R1がアルキル基の化合物[I]は、R1がカ
ルボン酸アシル基の化合物[I]を還元しても得られる。
還元は常法に従って行なえるが、例えば水素化アルミニ
ウムリチウムやジボランのような還元剤による還元が適
している。この時溶媒としては、エーテル,テトラヒド
ロフラン,ジオキサンが用いられ、通常還流下に反応は
進行する。
【0033】化合物[I]は、その他公知方法又はそれら
に準じる方法によって製造することもできる。
【0034】尚、本発明の製造法の原料化合物である化
合物[III]のうちR1が水素原子である化合物は、公知化
合物であり、R1が水素原子以外の化合物は例えば、J.
P.Snyderらの方法[J.P.Snyder et al.,ジャーナル
オブメディシナル ケミストリー(J. Med. Chem.),
29,251,(1986)]に従い図式−IIの方法で合
成出来る。
【化5】 [式中A及びR1は前記と同意義で、Etはエチル基を、X
はハロゲン原子を、BOCはtert−ブトキシカルボニル
基を示す]
【0035】又、上記した化合物[I]のR1部分を変換
する反応に従って、R1が水素原子である化合物から化
合物[III]が製造できうる。
【0036】以上の方法によって得られる化合物[I]
は、たとえば再結晶、蒸留,クロマトグラフィーなどの
通常の分離手段により単離、精製する事ができる。かく
して得られる化合物[I]が遊離の形で得られた場合に
は、自体公知の方法により中和等によって塩に変える事
ができ、逆に塩で得られた場合には常法により、遊離の
ものに変えることができる。
【0037】本発明の化合物[I]は、多価不飽和脂肪酸
(リノール酸,γ−リノレン酸,α−リノレン酸,アラ
キドン酸,ジホモ−γ−リノレン酸,エイコサペンタエ
ン酸)の代謝改善、特に過酸化脂質生成反応を抑制する
作用(抗酸化作用),5−リポキシゲナーゼ系代謝産物
[例、ロイコトリエン類,5−ヒドロペルオキシエイコ
サテトラエン酸(HPETE),5−ヒドロキシエイコサ
テトラエン酸(HETE),リポキシン類,ロイコトキシ
ン類など]の生成抑制作用、トロンボキサンA2合成酵素
の阻害作用、プロスタグランジンI2合成酵素保持促進
作用、LTD4受容体拮抗作用、活性酸素種の消去作用
などの循環系改善作用や抗アレルギー作用を有する。
【0038】上記のこれらの作用のうちとりわけ、本発
明の化合物[I]は、過酸化脂質生成反応抑制作用(抗酸
化作用)を顕著に示す傾向にある。
【0039】化合物[I]の毒性,副作用は低い。
【0040】従って、本発明の化合物[I]は哺乳動物
(マウス,ラット,ウサギ,イヌ,サル,ヒトなど)にお
ける血小板凝集による血栓症、心,肺,脳,腎における
動脈血管平滑筋の収縮あるいは血管れん縮による虚血性
疾患(例えば、心筋梗塞,脳卒中)、神経変性疾患(パー
キンソン病,アルツハイマー病,ルー・ゲーリッヒ氏
病,筋ジストロフィ)、頭部外傷,脊髄外傷など中枢損
傷にともなう機能障害、記憶障害や情動障害(酸欠,脳
損傷,脳卒中,脳梗塞,脳血栓等により惹起される神経
細胞壊死などにともなう障害)、脳卒中,脳梗塞後や脳
外科手術,頭部外傷後に起こるけいれんおよびてんか
ん、腎炎、肺不全、気管支喘息、炎症、動脈硬化、アテ
ローム変性動脈硬化、肝炎、急性肝炎、肝硬変、過敏症
肺臓炎、免疫不全症、活性酸素種(スーパーオキサイ
ド、水酸化ラジカルなど)による酵素,生体組織,細胞
などの障害によって引き起こされる循環器系疾患(心筋
梗塞,脳卒中,脳浮腫,腎炎など)、組織繊維化現象や
発癌などの諸疾患に対して治療および予防効果を有し、
たとえば抗血栓剤、抗血管れん縮剤、抗喘息剤、抗アレ
ルギー剤、心,脳の循環器系改善剤、腎炎治療剤、肝炎
治療剤、組織繊維化阻止剤、活性酸素種消去剤、アラキ
ドン酸カスケード物質調節改善剤などの医薬として有用
である。
【0041】化合物[I]は、そのままもしくは自体公知
の薬学的に許容される担体,賦形剤などと混合した医薬
組成物(例、錠剤,カプセル剤,液剤,注射剤,坐剤)と
して経口的もしくは非経口的に安全に投与することがで
きる。投与量は投与対象、投与ルート、症状などによっ
ても異なるが、例えば、成人の循環器系疾患の患者に対
して経口投与するときは、通常1回量として約0.1mg
/kg〜20mg/kg体重程度、好ましくは0.2mg/kg〜
10mg/kg体重程度を1日1〜3回程度投与するのが好
都合である。
【0042】
【発明の効果】本発明によって、すぐれた過酸化脂質生
成抑制・抗酸化作用を有し哺乳動物等の循環器系疾患、
アレルギー性疾患の予防・治療剤として有用な化合物が
提供される。
【0043】
【実施例】以下に試験例、実施例および参考例を記載す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0044】試験例1 塩化第1鉄マウス脊髄くも膜下
腔内投与による行動変化に対する薬物の作用 1群10匹の5週令雄性SIc:ICRマウスを使用し
た。50mM塩化第1鉄を溶解した生理的食塩水5μl/
マウスを第6腰髄から第1仙髄のくも膜下腔内に注入し
た後、15分から1時間まで行動観察を行い、行動変化
の評点は以下の基準で行った。 評点 行 動 変 化 0点: 正常 1点: 下肢、下腹部をしきりに噛む。 2点: a)激しく時には転げ回りながら下半身を噛む b)外部刺激に対する過敏反応が認められ、攻撃的にな
る。c)振顫が起こる。 以上3つの反応のいずれかが認められる。 3点: 間代性痙攣が認められる。 4点: 強直性痙攣が認められる。もしくは片側または
両側肢の麻痺が認められる。 5点: 死亡する。 以上の基準で評価した点数をもとに抑制率で示した。被
験化合物は塩化第1鉄投与30分前に経口投与した。
【0045】化合物[I]をそれぞれ100mg/kg経口
投与したときの平均スコアーおよびそれぞれの抑制率を
表1に示す。 以上の結果から、本発明化合物は塩化第一鉄による過酸
化脂質生成に伴う中枢神経系障害の抑制作用がすぐれて
いることがわかる。
【0046】以下の参考例、実施例のカラムクロマトグ
ラフィにおける溶出はTLC(ThinLayer Chromatograph
y,薄層クロマトグラフィ)による観察下に行なわれた。
TLC観察においては、TLCプレートとして(Merck)
社製のキーゼルゲル60F250(70〜230メッシュ)
を、展開溶媒としてはカラムクロマトグラフィで溶出溶
媒として用いられた溶媒を、検出法としてUV検出器を
採用した。カラム用シリカゲルは同じくメルク社製のキ
ーゼルゲル60(70〜230メッシュ)を用いた。NM
RスペクトルはプロトンNMRを示し、内部基準として
テトラメチルシランを用いてVARIAN JEMIN
I200(200MHz型スペクトロメーター)で測定
し、δ値をppmで示した。
【0047】尚、実施例で用いる略号は、次のような意
義を有する。 s:シングレット, br:ブロード(幅広い), d:ダブレッ
ト, t:トリプレット,m:マルチプレット, dd:ダブレ
ット オブ ダブレッツ, J:カップリング定数,Hz:ヘ
ルツ, CDCl3:重クロロホルム,d6−DMSO:重ジ
メチルスルホキシド, %:重量%
【0048】参考例1 3−(2,3−ジメトキシシンナモイル)アミノ−δ−バ
レロラクタム2,3−ジメトキシ桂皮酸5.0gのテトラ
ヒドロフラン溶液50mlに、N,N′−カルボニルジイ
ミダゾール4.28gを加え、室温で30分間撹拌し
た。これに3−アミノ−δ−バレロラクタム3.02g
を加え室温で一晩撹拌した。反応液をクロロホルムで希
釈して飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィで精製後、表題化合物が2.91g
(39.8%)得られた。 融点 164〜166℃(エタノール−ヘキサンから再
結晶) IR(KBr)cm-1:3358,1695,1661,1622,1579,1538,1480,
1226,1067,797,756.NMR(d6−DMSO)δ:1.50〜2.
10(4H,m),3.17(2H,br s),3.76(3H,s),3.83(3H,s),4.29
(1H,m),6.72(1H,d,J=15.9Hz),7.12(3H,m),7.64(1H,d,J
=15.9Hz),7 .66(1H,m),8.35(1H,d,J=7.9Hz).
【0049】参考例2 3−(3−アミノ−4−メチルベンゾイル)アミノ−δ−
バレロラクタム参考例1と同様の方法により、3−アミ
ノ−4−メチル安息香酸及び3−アミノ−δ−バレロラ
クタムから表題化合物が得られた(収率56.3%)。 融点 161〜164℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶) IR(KBr)cm-1:3358,1675,1645,1575,1539,1495,1455,
1424,1333.NMR(d6−DMSO)δ:1.68〜2.10(4H,
m),3.16(2H,br s),4.31(1H,m),4.97(2H,br s),6.95〜7.
15(3H,m),7.61(1H,br s),8.22(1H,d,J=8.1Hz).
【0050】参考例3 3−(β−3−インドリルアクリロイル)アミノ−δ−バ
レロラクタム参考例1と同様の方法により、β−(3−
インドリル)アクリル酸及び3−アミノ−δ−バレロラ
クタムから表題化合物が得られた(収率63.8%)。 融点 231〜234℃(酢酸エチル−エタノールから
再結晶) IR(KBr)cm-1:3306,3220,1676,1612,1543,1526,1491,14
59,1365,1319,1281,809,752. NMR(d6−DMSO−D2O)δ:1.54〜2.15(4H,m),3.
18(2H,m),4.31(1H,m),6.69(1H,d,J=15.8Hz),7.19(2H,
m),7.48(1H,dd,J=2.2,6.4Hz),7.60(1H,m),7.64(1H,d,J
=15.8Hz),7.75(1H,s),7.93(1H,dd,J=1.8,6.3Hz),8.21
(1H,d,J=8.0Hz).
【0051】参考例4 3−{β−(1−メチルイミダゾール−4−イル)アクリ
ロイル}アミノ−δ−バレロラクタム β−(1−メチルイミダゾール−4−イル)アクリル酸・
塩酸塩(7g,37.1ミリモル)のジメチルホルムアミ
ド溶液(60ml)に、トリエチルアミン(7.51g,7
4.2ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール−
水和物(6.25g,40.8ミリモル)を加えて氷冷し、
ジシクロヘキシルカルボジイミド(8.42g,40.8
ミリモル)のジメチルホルムアミド(15ml)溶液を滴下
した。80℃で30分間、更に室温で30分間撹拌した
後、反応液に3−アミノ−δ−バレロラクタム(5.08
g,44.5ミリモル)を加えて50℃で13時間加熱撹
拌した。室温まで冷却後重曹水を加えてクロロホルム−
メタノール混合溶媒で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥
後減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルのフラッ
シュカラムクロマトグラフィーで精製してエタノール/
クロロホルムから再結晶することにより表題化合物が
6.72g(73.0%)得られた。 融点 280〜282℃(酢酸エチル−エタノールから
再結晶) IR(KBr)cm-1:3340,1673,1630,1527,1493,1454,1444. NMR(d6−DMSO−D2O)δ:1.50〜2.05(4H,m),3.
65(3H,s),4.28(1H,m),6.54(1H,d,J=15.3Hz),7.26(1H,
d,J=15.3Hz),7.39(1H,s),7.60(1H,br s),7.62(1H,s),
8.20(1H,d,J=8.3Hz).
【0052】参考例5 3−{β−(1−エチル−2−フェニルイミダゾール−
4−イル)アクリロイル}アミノ−δ−バレロラクタム β−(1−エチル−2−フェニルイミダゾール−4−イ
ル)アクリル酸・塩酸塩(5.49g,20.3ミリモル)
を塩化チオニル(50ml)中で50分間加熱撹拌した。過
剰の塩化チオニルを減圧下で完全に留去後テトラヒドロ
フラン(50ml)及びトリエチルアミン(4.12g,4
0.7ミリモル)を加え、これを氷冷しながら3−アミノ
−δ−バレロラクタム(2.79g,24.4ミリモル)を
加えて室温で一晩撹拌した。反応液に重曹水を加えてク
ロロホルム−メタノール混合溶媒で抽出し、硫酸マグネ
シウムで乾燥後減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカ
ゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製する
ことにより表題化合物が4.29g(62.3%)得られ
た。 融点 270〜272℃(酢酸エチル−エタノールから
再結晶) IR(KBr)cm-1:3338,1680,1652,1633,1509,1474,1446,
1361,796. NMR(d6−DMSO)δ:1.32(3H,t,J=7.3Hz),1.50〜
2.07(4H,m),3.15(2H,brs),4.05(2H,q,J=7.3Hz),4.27(1
H,m),6.63(1H,d,J=15.3Hz),7.30(1H,d,J=15.3Hz),7.4
3〜7.68(7H,m),8.20(1H,d,J=8.1Hz).
【0053】参考例6 3−{3−(4−メトキシフェニル)}プロピオニルアミ
ノ−δ−バレロラクタム 参考例1と同様の方法により、3−(4−メトキシフェ
ニル)プロピオン酸及び3−アミノ−δ−バレロラクタ
ムから表題化合物が5.29g得られた(収率86.3
%)。 融点 184〜186℃(酢酸エチル−エタノールから
再結晶) IR(KBr)cm-1:3308,1667,1640,1540,1514,1496,1454,
1247,1035,822. NMR(d6−DMSO)δ:1.43〜2.00(4H,m),2.34(2H,
m),2.75(2H,m),3.12(2H,m ),3.71(3H,s),4.14(1H,m),
6.81(1H,d,J=8.7Hz),7.12(1H,d,J=8.7Hz),7.58(1 H,
br s),8.02(1H,d,J=8.1Hz).
【0054】実施例1 2−(2,3−ジメトキシスチリル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロチアゾロ[5,4−b]ピリジン 3−(2,3−ジメトキシシンナモイル)アミノ−δ−バ
レロラクタム2.76g及び五硫化燐2.02gをピリジ
ン20mlに加え、3時間還流した。冷却後、反応液をク
ロロホルム−メタノールで希釈して飽和重曹水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、酢酸エチルから再結晶して表題化合物が260mg
(10.5%)得られた。 融点 122〜124℃(酢酸エチルから再結晶) IR(KBr)cm-1:3376,1615,1577,1538,1478,1445,1423,
1365,1353,1339,1262,1246,1068,960,782. NMR(d6−DMSO)δ:1.86(2H,m),2.69(2H,t,J=6.
4Hz),3.18(2H,m),3.74(3H,s),3.81(3H,s),6.28(1H,br
s),6.95(1H,dd,J=1.4Hz,8.1Hz),7.05(1H,t,J=7.9Hz),
7.11(1H,d,J=16.4Hz),7.21(1H,d,J=16.4Hz),7.25(1H,
dd,J=1.4Hz,7 .8Hz). 元素分析値: C16182SO2として 計算値: C, 63.55; H, 6.00; N, 9.26; S, 10.60. 実測値: C, 63.66; H, 6.11; N, 9.22; S, 10.57.
【0055】実施例2 2−(3−アミノ−4−メチルフェニル)−4,5,6,7
−テトラヒドロチアゾロ[5,4−b]ピリジン 実施例1と同様の方法により、3−(3−アミノ−4−
メチルベンゾイル)アミノ−δ−バレロラクタム及び五
硫化燐から表題化合物が得られた(収率30.3%)。 融点 98〜101℃(酢酸エチル−ヘキサンから再結
晶) IR(KBr)cm-1:3256,1621,1568,1544,1513,1471,1372,
1345,1309,866,819.NMR(CDCl3)δ:1.99(2H,m),
2.17(3H,s),2.86(2H,t,J=6.4Hz),3.29(2H,t,J=5.4H
z),3.67(3H,br s),7.00〜7.20(3H,m). 元素分析値: C13153Sとして 計算値: C, 63.64; H, 6.16; N, 17.13; S,13.07. 実測値: C, 63.36; H, 6.40; N, 16.78; S, 13.08.
【0056】実施例3 2−(3−アミノ−4−メチルフェニル)−4,5,6,7
−テトラヒドロチアゾロ[5,4−b]ピリジン・二塩酸塩 2−(3−アミノ−4−メチルフェニル)−4,5,6,7
−テトラヒドロチアゾロ[5,4−b]ピリジンを塩酸で中
和し、エタノールから再結晶して表題化合物が得られた
(収率48.1%)。 融点 186〜189℃(エタノールから再結晶) IR(KBr)cm-1:3438,1602,1523,1480,1466,1348,1282,
836. NMR(d6−DMSO−D2O)δ:1.93(2H,m),2.37(3H,
s),2.77(2H,t,J=6.2Hz),3.25(2H,m),7.39(1H,d,J=8.1
Hz),7.64(1H,dd,J=1.7Hz,8.1Hz),7.84(1H,d,J =1.7H
z).
【0057】実施例4 2−{2−(インドール−3−イル)エテニル}−4,5,
6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−b]ピリジン・塩
酸塩 実施例1と同様の方法により3−(β−3−インドリル
アクリロイル)アミノ−δ−バレロラクタム及び五硫化
燐を反応、精製後塩化水素で中和して表題化合物が得ら
れた(収率7.4%)。 融点 202〜205℃(エタノールから再結晶) IR(KBr)cm-1:3218,1596,1572,1528,1455,1404,1355,
1334,1284,743. NMR(CDCl3)δ:1.89(2H,br s),2.75(2H,br s),3.
26(2H,br s),4.19(1H,brs),7.21(2H,m),7.30(1H,d,J=1
6.2Hz),7.49(1H,m),7.70(1H,d,J=16.2Hz),7.8 1〜8.0
0(2H,m),11.88(1H,s). 元素分析値: C16153S・HClとして 計算値: C, 60.46; H, 5.07; N, 13.22; S, 10.09; Cl, 11.15. 実測値: C, 60.37; H, 5.05; N, 13.16; S, 10.19; Cl, 11.29.
【0058】実施例5 2−{2−(1−メチルイミダゾール−4−イル)エテニ
ル}−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−b]
ピリジン・二塩酸塩 実施例1と同様の方法により3−{β−(1−メチルイ
ミダゾール−4−イル)アクリロイル}アミノ−δ−バ
レロラクタム及び五硫化燐を反応、精製後塩化水素で中
和して表題化合物が得られた(収率14.1%)。 融点 184〜187℃(エタノール−クロロホルムか
ら再結晶) IR(KBr)cm-1:3410,1635,1598,1521,1471,1446,1350,
837. NMR(CDCl3)δ:1.89(2H,m),2.74(2H,t,J=6.3H
z),3.24(2H,t,J=5.0Hz),3 .86(3H,s),4.46(1H,br s),
7.03(1H,d,J=16.5Hz),7.47(1H,d,J=16.5Hz),7.81 (1
H,s). 元素分析値: C12144S・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 43.91; H, 5.22; N, 17.07; S, 9.77; Cl, 21.60. 実測値: C, 43.90; H, 5.34; N, 16.67; S, 10.06; Cl, 21.63.
【0059】実施例6 2−{2−(1−エチル−2−フェニルイミダゾール−
4−イル)エテニル}−4,5,6,7−テトラヒドロチア
ゾロ[5,4−b]ピリジン 実施例1と同様の方法により3−{β−(1−エチル−
2−フェニルイミダゾール−4−イル)アクリロイル}
アミノ−δ−バレロラクタム及び五硫化燐から表題化合
物が得られた(収率8.4 %)。 融点 140〜142℃(酢酸エチルから再結晶) IR(KBr)cm-1:3234,1628,1552,1538,1446,1371,1344,
1283,821. NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,t,J=7.3Hz),1.97(2H,
m),2.82(2H,t,J=6.4Hz),3 .27(2H,t,J=5.4Hz),4.02
(2H,q,J=7.3Hz),7.08(1H,d,J=16.0Hz),7.10(1H,s) ,
7.24(1H,d,J=16.0Hz),7.41〜7.52(3H,m),7.53〜7.64(2
H,m). 元素分析値: C19204Sとして 計算値: C, 67.83; H, 5.99; N, 16.65; S, 9.53. 実測値: C, 67.59; H, 5.98; N, 16.26; S, 9.51.
【0060】実施例7 2−(2,3−ジメトキシスチリル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロチアゾロ[5,4−b]ピリジン・二塩酸塩 2−(2,3−ジメトキシスチリル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロチアゾロ[5,4−b]ピリジンを塩酸で中和し、
エタノール−ジエチルエーテルから再結晶して表題化合
物が得られた(収率92.7%)。 融点 174〜177℃(エタノール−ジエチルエーテ
ルから再結晶) IR(KBr)cm-1:2546,1626,1609,1592,1574,1478,1443,
1431,1345,1272,1066,795. NMR(d6−DMSO−D2O)δ:1.93(2H,t,J=4.9H
z),2.79(2H,t,J=6.1Hz),3 .30(2H,t,J=4.8Hz),3.79
(3H,s),3.84(3H,s),7.08(1H,br d,J=8.8Hz),7.16(1
H,d,J=8.1Hz),7.28(1H,br d,J=7.4Hz),7.36(1H,d,J=
16.5Hz),7.48(1H,d,J =16.5Hz). 元素分析値: C16182SO2・2HClとして 計算値: C, 51.20; H, 5.37; N, 7.46; S, 8.54; Cl, 18.89. 実測値: C, 52.11; H, 5.41; N, 7.46; S, 8.97; Cl, 18.41.
【0061】実施例8 2−{2−(1−エチル−2−フェニルイミダゾール−
4−イル)エテニル}−4,5,6,7−テトラヒドロチア
ゾロ[5,4−b]ピリジン・二塩酸塩 2−{2−(1−エチル−2−フェニルイミダゾール−
4−イル)エテニル}−4,5,6,7−テトラヒドロチア
ゾロ[5,4−b]ピリジンを塩酸で中和し、エタノール−
ジエチルエーテルから再結晶して表題化合物が得られ
た。(収率94.2%)。 融点 181〜184℃(エタノール−ジエチルエーテ
ルから再結晶) IR(KBr)cm-1:3420,1586,1532,1480,1464,1340. NMR(d6−DMSO)δ:1.41(3H,t,J=7.3Hz),1.89(2
H,m),2.74(2H,t,J=6.2Hz),3.24(2H,t,J=5.0Hz),4.17
(2H,q,J=7.3Hz),5.22(1H,br s),7.01(1H,d,J=16.4H
z),7.55(1H,d,J=16.4Hz),7.62〜7.75(3H,m),7.78〜7.8
8(2H,m),8.09(1H,s). 元素分析値: C19204S・2HCl・0.5H2Oとして 計算値: C, 54.54; H, 5.54; N, 13.39; S, 7.66; Cl, 16.95. 実測値: C, 54.70; H, 5.60; N, 13.37; S, 7.80; Cl, 16.83.
【0062】実施例9 4−アセチル−2−(2,3−ジメトキシスチリル)−4,
5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−b]ピリジン 2−(2,3−ジメトキシスチリル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロチアゾロ[5,4−b]ピリジン(1.0g,3.3
ミリモル)のピリジン(10ml)溶液を氷冷しながら、無
水酢酸(0.68g,6.6ミリモル)を滴下した。反応液
を80℃で3時間加熱撹拌した後、重曹水を加えてクロ
ロホルム−メタノール混合溶媒で抽出した。抽出液を硫
酸マグネシウムで乾燥後濃縮して、残渣をフラシュカラ
ムクロマトグラフィーで精製する事により得られた結晶
をさらにヘキサン−酢酸エチルから再結晶して表題化合
物が867mg得られた(収率76.0%)。 融点 185〜187℃(ヘキサン−酢酸エチルから再
結晶) IR(KBr)cm-1:1651,1593,1575,1536,1478,1446,1273,
1065,962,785,762. NMR(CDCl3)δ:2.16(2H,m),2.34(3H,s),2.95(2H,
t,J=6.3Hz),3.87(8H,m),6.86(1H,dd,J=1.4Hz,8.0Hz),
7.06(1H,t,J=8.1Hz),7.16〜7.33(2H,m),7.61(1H,d,J=
16.5Hz). 元素分析値: C18202SO3として 計算値: C, 62.77; H, 5.85; N, 8.13; S, 9.31. 実測値: C, 62.67; H, 5.79; N, 8.12; S, 9.45.
【0063】実施例10 2−(2,3−ジメトキシスチリル)−4−メタンスルホ
ニル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−b]
ピリジン 2−(2,3−ジメトキシスチリル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロチアゾロ[5,4−b]ピリジン(1.0g,3.3
ミリモル)のピリジン(10ml)溶液を氷冷しながら、メ
タンスルホニルクロライド(0.45g,3.97ミリモ
ル)を滴下した。反応液を室温で3時間加熱撹拌した
後、重曹水を加えてクロロホルム−メタノール混合溶媒
で抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し
て、残渣をフラシュカラムクロマトグラフィーで精製す
る事により得られた結晶をさらにヘキサン−酢酸エチル
から再結晶して表題化合物が1.09g得られた(収率8
6.8%)。 融点 134〜136℃(ヘキサン−酢酸エチルから再
結晶) IR(KBr)cm-1:1623,1577,1535,1472,1445,1348,1338,
1261,1155,1085,970,808,760. NMR(CDCl3)δ:2.09(2H,m),2.91(2H,t,J=6.5H
z),2.98(3H,s),3.83(2H,m),3.87(3H,s),3.88(3H,s),6.8
8(1H,dd,J=1.6Hz,8.0Hz),7.06(1H,t,J=7.9Hz),7.17(1
H,dd,J=1.6Hz,7.9Hz),7.21(1H,d,J=16.5Hz),7.56(1H,
d,J=16.5Hz). 元素分析値: C1720224として 計算値: C, 53.66; H, 5.30; N, 7.36; S, 16.86. 実測値: C, 53.71; H, 5.42; N, 7.58; S, 16.85.
【0064】実施例11 2−(2,3−ジメトキシスチリル)−4−(2−ジメチル
アミノエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ
[5,4−b]ピリジン・二塩酸塩 2−(2,3−ジメトキシスチリル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロチアゾロ[5,4−b]ピリジン(1.0g,3.3
ミリモル)及び粉末状炭酸カリウム(1.37g,9.92
ミリモル)をジメチルホルムアミド溶液(20ml)に懸濁
させ、これにN,N−ジメチルアミノエチルクロライド
塩酸塩(0.57g,3.97ミリモル)を加えて90℃で
4時間加熱撹拌した後、水を加えてクロロホルム−メタ
ノール混合溶媒で有機物を抽出した。抽出液を硫酸マグ
ネシウムで乾燥後濃縮した、残渣をフラシュカラムクロ
マトグラフィーで精製する事により得られたオイル状の
化合物を塩酸で中和し、ジエチルエーテル−エタノール
から再結晶して表題化合物が870mg得られた(収率5
4.4%)。 融点 118〜121℃(ジエチルエーテル−エタノー
ルから再結晶) IR(KBr)cm-1:2694,1692,1602,1576,1505,1480,1344,1
271,1190,1064,790,750.NMR(d6−DMSO)δ:2.02
(2H,m),2.79(2H,m),2.81(3H,s),2.83(3H,s),3.47(2H,
m),3.78(3H,s),3.83(3H,s),3.92(2H,m),4.54(2H,m),7.0
2(1H,dd,J=1.8Hz,8.1Hz),7.09(1H,t,J=7.8Hz),7.33(1
H,dd,J=1.8Hz,7.6Hz),7.34(1H,d,J=16.4Hz),7.54(1H,
d,J=16.4Hz). 元素分析値: C20273SO2・2HCl・2H2Oとして 計算値: C, 49.79; H, 6.89; N, 8.71; S, 6.65; Cl, 14.70. 実測値: C, 49.33; H, 6.41; N, 8.21; S, 6.62; Cl, 14.37.
【0065】実施例12 2−{2−(4−メトキシフェニル)エチル}−4,5,
6,7−テトラヒドロチアソ゛ロ[5,4−b]ピリジン 実施例1と同様の方法により、3−{2−(4−メトキ
シフェニル)}プロピオニルアミノ−δ−バレロラクタ
ム及び五硫化燐から表題化合物が得られた(収率21.5
%)。 融点 89〜91℃(石油エーテル−ジエチルエーテル
から再結晶) IR(KBr)cm-1:2952,1610,1558,1513,1490,1443,1350,
1303,1282,1242,1034,815. NMR(CDCl3)δ:1.94(2H,m),2.78(2H,t,J=6.4H
z),2.95(2H,m),3.10(2H,m),3.24(2H,t,J=5.4Hz),3.79
(3H,s),6.83(1H,d,J=8.6Hz),7.14(1H,d,J=8.6Hz). 元素分析値: C15182SOとして 計算値: C, 65.66; H, 6.61; N, 10.21; S, 11.65. 実測値: C, 65.42; H, 6.60; N, 10.03; S, 11.73.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 25/28 A61P 25/28 C07D 207/273 C07D 207/273 211/76 211/76 (56)参考文献 特開 昭64−79162(JP,A) 特開 昭59−130890(JP,A) 特開 昭58−969(JP,A) 欧州特許出願公開351856(EP,A 2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 513/04 343 C07D 513/04 325 A61K 31/429 A61K 31/437 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式〔I〕 【化1】 〔式中、Aは結合又はCH2を,R1は水素原子又は、そ
    れぞれ置換基を有していてもよい脂肪族基、カルボン酸
    アシル基若しくはスルホン酸アシル基を、R2は水素原
    子又は、それぞれ置換基を有していてもよい芳香環基若
    しくは脂肪族基を示す。〕で表される化合物またはその
    塩。
  2. 【請求項2】R1が水素原子で、R2が置換基を有してい
    てもよい芳香環基又は置換基を有していてもよい芳香環
    基で置換された炭素数2〜4のアルケニル基である請求
    項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】式〔II〕 【化2】 〔式中、A,R1及びR2は請求項1で定義した通り〕で
    表される化合物を硫化剤と反応させ事を特徴とする請
    求項1記載の化合物の製造法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の化合物を含有する事を特徴
    とする中枢神経系障害の抑制剤。
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