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JP3110511B2 - 接着シートの溝部におけるシートカバーの接着方法 - Google Patents

接着シートの溝部におけるシートカバーの接着方法

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Publication number
JP3110511B2
JP3110511B2 JP24658791A JP24658791A JP3110511B2 JP 3110511 B2 JP3110511 B2 JP 3110511B2 JP 24658791 A JP24658791 A JP 24658791A JP 24658791 A JP24658791 A JP 24658791A JP 3110511 B2 JP3110511 B2 JP 3110511B2
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JP
Japan
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groove
seat cover
mold
mold pad
pressing
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JP24658791A
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JPH0557070A (ja
Inventor
春夫 西岡
和成 鯉江
修弘 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Corp
Original Assignee
Araco Corp
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Publication date
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着シートに装飾溝を
成形するにあたって、モールドパッドの溝部にシートカ
バーを接着する際の接着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上下の圧締型を用いて接着シ
ートの例えばシートクッション(シートバックも同様で
ある)を製作する際には、同時にその座面に線状の装飾
溝が形成されることが一般的であり、この装飾溝は例え
ば図4または図5に示すようにして形成されていた。
【0003】先ず、圧締下型11には、シートカバー3
が被せられたモールドパッド2を載置してセットする。
ここで、モールドパッド2の座面(図示上面)には、シ
ートカバー3を押し込むための溝部2aが形成されてい
るとともに、シートカバー3を接着するための例えばホ
ットメルトタイプの接着剤(図示省略)が塗布されて乾
燥状態とされている。一方、シートカバー3は、例えば
所定形状に裁断された表皮ピースを縫着して形成された
もので、その縫着部3aが上記モールドパッド2の溝部
2aに沿って押し込まれた状態とされている。また、こ
のシートカバー3の周縁部(図示下端部)は、モールド
パッド2の下面側に付設されたシートフレーム14に固
定され、これにより、このシートカバー3はモールドパ
ッド2に対して適位置に位置決めされた状態で仮止めさ
れている。
【0004】このようにしてモールドパッド2を圧締下
型11にセットした後、圧締上型10を下降させて圧締
保持する(図示する状態)。ここで、この圧締上型10
の下面には、上記モールドパッド2の溝部2aに対応し
て同溝部2aに挿入可能な押込み突条13が形成されて
おり、この圧締保持した状態においてシートカバー3の
縫着部3aは押込み突条13によりモールドパッド2の
溝部2aに押し込まれた状態とされている。
【0005】なお、図示は省略したがこの圧締上型10
には、シートカバー3を加熱することにより、モールド
パッド2に塗布された接着剤を溶融するための加熱装置
が接続されている。
【0006】次に、この圧締状態を保持した上で、上記
加熱装置により接着剤を加熱溶融し、再度冷却固化する
ことでシートカバー3はモールドパッド2に接着され、
同時にモールドパッド2の溝部2aにおいてもシートカ
バー3が接着され、座面に線状の装飾溝が形成されたシ
ートクッション1(または、シートバック)を得ること
ができた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の接着方法によれば次のような問題があった。すなわ
ち、圧締上型10は上下方向にのみ移動し、これにより
シートカバー3をモールドパッド2の溝部2aの深さ方
向に押し込むものであるので、シートカバー3はこの溝
部2aの幅方向すなわちその側壁2b,2bに対しては
十分に押圧されない。このことから、場合によっては図
5に示すように、この溝部2aにおいてシートカバー3
が溝部2aの側壁2b,2bに密着されず隙間2cを生
じていることもある。
【0008】ところが、従来はこの溝部2aの側壁2
b,2bに対する押圧が不十分なまま、あるいは上記隙
間2cを生じた状態のまま接着剤が加熱溶融され、再度
冷却固化されてシートカバー3が接着されていたことか
ら、この溝部2aにおけるシートカバー3の接着強度は
不十分であり、また場合によっては接着されない部分が
発生することもあり、いずれにしても接着状態はよくな
いものであった。従って、使用中の接着剥がれ等の不具
合が発生していた。
【0009】本発明はこの問題に鑑みなされたもので、
シートカバーを溝部の側壁に対しても押圧することで十
分な接着強度を得ることのできる接着シートの溝部にお
けるシートカバーの接着方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点を解決するため、シートカバーの所定部位をモールド
パッドの溝部に沿って押し込むために圧締型に形成され
た押込み突条の両側面には、圧縮エア供給手段に接続さ
れた袋体を付設する構成とし、該袋体を収縮させた状態
で圧締型を圧締してシートカバーをモールドパッドの溝
部に押込み、該シートカバーが溝部の深さ方向に対して
適位置にまで押し込まれた状態において、前記袋体には
圧縮エアを供給して膨張させることによりシートカバー
を溝部の側壁に対して押圧し、該状態を保持してシート
カバーをモールドパッドに接着することを特徴とする。
【0011】
【作用】上記方法によれば、装飾溝となるシートカバー
の所定部位は、圧締型に形成された押込み突条によって
溝部の深さ方向に押し込まれ、その後袋体に圧縮エアが
供給されてこの袋体が膨張することにより、押し込まれ
たシートカバーの所定部位は溝部の側壁に押圧され、こ
の状態が保持されて接着剤が加熱溶融され、次いで再度
冷却固化されることにより、シートカバーは溝部の側壁
に対しても十分な強度で接着される。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1ないし図3に基
づいて説明する。なお、本例において、圧締下型11、
シートカバー3およびモールドパッド2等については変
更を要しないので、それらの説明は省略するとともに図
面では同位の符号を付して示した。
【0013】図1は、上下両型15,11の圧締時の状
態を示したものであり、この状態とするに先立ち、圧締
下型11には前記したと同様に、シートカバー3が仮止
めされたモールドパッド2がセットされ、その後圧締上
型15が下降されて同図の状態となったものである。
【0014】この圧締上型15の内部は空洞に形成され
ており、この空洞部には図示は省略したが所定の加熱装
置が接続されて、同空洞部内に約60°C程度のスチー
ムを供給可能であり、このスチームは下面に形成された
多数の吹き出し孔20〜20からシートカバー3に対し
て吹き付けられ、これにより同シートカバー3を介して
モールドパッド2に塗布された接着剤を溶融することが
できる。
【0015】また、この圧締上型15の下面には、図2
または図3に示すようにモールドパッド2の溝部2aに
対応して押込み突条15aが形成されている。この押込
み突条15aの両側面には、例えば耐熱性の合成ゴムを
素材として形成された偏平状の袋体16,16が取付け
られており、各押込み突条15aの両側面はほぼ全面に
渡ってこの袋体16に覆われている。
【0016】各袋体16にはホース17が接続されてお
り、各ホース17は押込み突条15aの基部側に形成さ
れた挿通孔15bを経て当該圧締上型15の空洞部内に
引き込まれ、それぞれ圧縮エア供給手段18に接続され
ている(図1参照)。
【0017】この構成により、各袋体16に圧縮エアを
供給すれば各袋体16は膨張し、逆に圧縮エアを抜き取
ることにより各袋体16を収縮させることができる。
【0018】本例の圧締上型15は以上のように構成さ
れており、この圧締上型15を用いてシートカバー3が
以下のようにしてモールドパッド2に接着され、接着シ
ートが製作される。
【0019】先ず、圧締下型11にモールドパッド2を
セットするに際し、このモールドパッド2の上面には、
例えばホットメルトタイプの接着剤が塗布されて乾燥状
態とされ、さらにその上からシートカバー3が被せら
れ、このシートカバー3の下端部はシートフレーム21
に固定されて同シートカバー3が仮止めされている。こ
の時、シートカバー3の縫着部3aは、モールドパッド
2の溝部2aに沿って押し込まれた状態とされている。
この工程は従来と同様であり、特に変更を要しない。
【0020】このようにしてモールドパッド2を圧締下
型11にセットした後、圧締上型15を下降させる。こ
の際、各押込み突条15a〜15aに付設された袋体1
6〜16はエアを抜き取って収縮した状態としておく。
これにより、圧締上型15を下降した際には、シートカ
バー3の縫着部3aは押込み突条15a〜15aによっ
てモールドパッド2の溝部2aに沿ってさらに確実に押
し込まれる。この時点での押込み状態は、図2に示すよ
うに溝部2aの深さ方向には十分に押し込まれた状態と
なっているのであるが、幅方向については十分ではな
く、シートカバー3は溝部2aの側壁2b,2bに押圧
されておらず、場合によってはこの側壁2b,2bとの
間に隙間2cが形成された状態となっている。
【0021】こうして、図1に示すように上下両型1
1,15を圧締状態とした後、上記袋体16〜16には
圧縮エアが供給される。これにより、図3に示すように
各袋体16は膨張し、シートカバー3を溝部2aの側壁
2b,2bに押圧する。
【0022】次に、この袋体16の膨張状態および上下
両型11,15の圧締状態を保持した上で、モールドパ
ッド2に塗布した接着剤を加熱溶融する。これは前記し
たように、加熱装置により圧締上型15の空洞部にスチ
ームが供給され、このスチームを吹き出し孔20〜20
からシートカバー3に対して吹き付けることにより行わ
れる。
【0023】加熱開始後、適宜時間を経て接着剤がひと
とおり溶融したならば、スチームの吹き付けを停止し、
接着剤を徐冷して再度固化させる。以上により、シート
カバー3はモールドパッド2に接着され、目的の接着シ
ートを得ることができる。
【0024】本例は上記例示したような接着方法とした
ことにより、次に述べるような作用効果をなすものであ
る。モールドパッド2の溝部2aにシートカバー3を押
込み保持するために、圧締上型15の下面には押込み突
条15aが形成されており、この押込み突条15aによ
りシートカバー3は溝部2aの深さ方向に対して十分な
深さにまで押し込まれる。さらに、この十分な深さにま
で押し込まれたシートカバー3は、上記押込み突条15
aに付設された袋体16が膨張することにより溝部2a
の側壁2b,2bに対して押圧されて密着した状態に保
持され、この状態でシートカバー3が接着される。この
ことから、シートカバー3は溝部2aの側壁2b,2b
に対しても強固に接着され、従って、従来のような接着
剥がれが発生するという問題はなくなる。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記方法としたことにより、シ
ートカバーは溝部の側壁に対しても十分な強度で接着さ
れるので、接着剥がれが発生することはなくなり、見栄
えの良好な装飾溝を長期間に渡って維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関し、圧締時におけるモール
ドパッドの縦断面図である。
【図2】図1のA部詳細図であって、袋体の収縮時にお
ける溝部の周辺の縦断面図である。
【図3】同じく図1のA部詳細図であって、袋体が膨張
した際の溝部の周辺の縦断面図である。
【図4】従来の接着方法に係わり、圧締保持された状態
のモールドパッドの縦断面図である。
【図5】図4のB部詳細図であって、溝部周辺の縦断面
図である。
【符号の説明】
1…接着シート 2…モールドパッド 2a…溝部 3…シートカバー 3a…縫着部 10,15…圧締上型 13,15a…押込み突条 11…圧締下型 16…袋体、17…ホース、18…圧縮エア供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:58 (56)参考文献 特開 昭63−9484(JP,A) 実開 昭60−191299(JP,U) 実開 昭63−124900(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B68G 7/052 A47C 31/02 B29C 65/02 B29C 65/40 B29K 105:04 B29L 31:58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートカバーの所定部位をモールドパッ
    ドの溝部に沿って押し込むために圧締型に形成された押
    込み突条の両側面には、圧縮エア供給手段に接続された
    袋体を付設する構成とし、該袋体を収縮させた状態で圧
    締型を圧締してシートカバーをモールドパッドの溝部に
    押込み、該シートカバーが溝部の深さ方向に対して適位
    置にまで押し込まれた状態において、前記袋体には圧縮
    エアを供給して膨張させることによりシートカバーを溝
    部の側壁に対して押圧し、該状態を保持してシートカバ
    ーをモールドパッドに接着することを特徴とする接着シ
    ートの溝部におけるシートカバーの接着方法。
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